JP2919706B2 - オートフォーカスカメラ - Google Patents

オートフォーカスカメラ

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JP2919706B2
JP2919706B2 JP5146286A JP14628693A JP2919706B2 JP 2919706 B2 JP2919706 B2 JP 2919706B2 JP 5146286 A JP5146286 A JP 5146286A JP 14628693 A JP14628693 A JP 14628693A JP 2919706 B2 JP2919706 B2 JP 2919706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像素子から得られる
撮像映像信号を用いて焦点の自動整合を行うビデオカメ
ラのオートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビテオカメラのオートフォーカス装置に
於て、撮像素子からの得られる撮像映像信号自体を焦点
制御状態の評価に用いる方法は、本質的にパララックス
が存在せず、また被写界深度が浅い場合や遠方の被写体
に対しても、精度よく焦点を合わせられるなど優れた点
が多い。しかも、オートフォーカス用の特別なセンサも
不必要で機構的にも極めて簡単である。
【0003】特開昭63−215268号公報(H04
N5/232)には、上述のごときオートフォーカス装
置の一例が開示されている。以下に、この従来技術の骨
子を図2及び図3を参照に説明する。
【0004】図2は前記オートフォーカス装置の全体の
回路ブロック図である。レンズ1によって撮像素子上に
結像された入射光による画像は、撮像素子を含む撮像回
路4によって撮像映像信号となり、この内の輝度信号が
焦点評価値発生回路5に入力される。
【0005】この焦点評価値発生回路5は、例えば図3
に示すように構成される。撮像映像信号中の輝度信号
は、高域通過フィルタ(HPF)5cを通過して高域成
分のみが分離され、次段の検波回路5dにて振幅検波さ
れる。この検波出力はA/D変換回路5eにてサンプリ
ングしつつ順次デジタル値に変換され、ゲート回路5f
で画面中央部のフォーカスエリア内の情報だけが抜き取
られて、積算回路5gでフィールド毎に積算され、即ち
1フィールド期間に得られるフォーカスエリア内のA/
D変換回路5e出力を全て加算するディジタル積分が実
行され、この積分値が現フィールドの焦点評価値として
出力される。
【0006】このとき、撮像映像信号より同期分離回路
5aによって分離された垂直同期信号及び水平同期信号
は、フォーカスエリアを設定するためにゲート制御回路
5bに入力される。ゲート制御回路5bでは、垂直同期
信号、水平同期信号及び固定の発振器出力に基いて、画
面中央部分に長方形のフォーカスエリアを設定し、この
エリア内のみの輝度信号の高域成分のディジタル値の通
過を許容するゲート開閉信号をゲート回路5fに供給し
ている。
【0007】前述のように構成された焦点評価値発生回
路5は、常時1フィールド分の焦点評価値を出力し、後
段の各回路はこの焦点評価値を用いて合焦動作を開始す
る。
【0008】合焦動作開始直後に、最初の焦点評価値は
最大値メモリ6と初期値メモリ7に保持される。その
後、フォーカスモータ制御回路10は、フォーカスモー
タ3を予め決められた方向に回転させて、レンズ1を支
持するフォーカスリング2を回動させ、レンズ1を光軸
方向に変位させ第2比較器9出力を監視する。
【0009】第2比較器9は、フォーカスモータ駆動後
に得られる焦点評価値と初期値メモリ7に保持されてい
る初期評価値を比較し、その大小を出力する。
【0010】フォーカスモータ制御回路10は、第2比
較器9が大または小という出力を発するまで、最初の方
向にフォーカスモータ3を回転せしめ、現在の焦点評価
値が初期評価値に比べ大であるという出力がなされた場
合には、そのままの回転方向を保持し、現在の評価値が
初期評価値よりも小さいと判断された場合には、フォー
カスモータの回転方向を逆にして、レンズの移動方向を
逆にし第1比較器8出力を監視する。
【0011】第1比較器8は、最大値メモリ6に保持さ
れている今までの最大の焦点評価値と現在、即ち最新の
評価値を比較し、現在の焦点評価値が最大値メモリ6の
内容に比べて大きい(第1モード)、予め設定した第1
の閾値M以上に減少した(第2モード)の2通りの比較
信号S1、S2を出力する。ここで最大値メモリ6は第
1比較器8の出力に基づいて、現在の評価値が最大値メ
モリ6の内容よりも大きい場合には、その値が更新さ
れ、常に現在までの焦点評価値の最大値が保持される。
【0012】13はモータ一検出回路30から出力され
るレンズ1の光軸方向の位置(レンズ位置)を示すレン
ズ位置信号を記憶するレンズ位置メモリである。ここ
で、レンズ位置信号はモータ位置検出回路30にて、フ
ォーカスモ−タ3の回転量を検出することにより算出さ
れる。このレンズ位置メモリ13は、最大値メモリ6と
同様に第1比較器8出力S1に基づいて最大評価値とな
った場合のレンズ位置を常時保持するように更新され
る。
【0013】フォーカスモータ制御回路10は、第2比
較器9出力に基づいて決定された方向にフォーカスモー
タ3を回転させながら、第1比較器8出力を監視し、図
4に示すように焦点評価値が最大評価値に比べて予め設
定された第1の閾値Mより小さいという第2モードが指
示されると同時にフォーカスモータ3は逆転される。
【0014】このフォーカスモータ3の逆転により、レ
ンズ1の移動方向は、例えば撮像素子に接近する方向か
ら離れる方向へ、あるいはその逆に離れる方向から接近
する方向に変わる。
【0015】この逆転後、レンズ位置メモリ13の内容
と、現在のレンズ位置信号とが第3比較器14にて比較
され、一致したとき、即ちレンズ1が焦点評価値が最大
となる位置に戻ったときに、フォーカスモータ3を停止
させるようにフォーカスモータ制御回路10は機能す
る。同時にフォーカスモータ制御回路10はレンズ停止
信号LSを出力する。
【0016】11はフォーカスモータ制御回路10によ
る合焦動作が終了して、レンズ停止信号LSが発せられ
ると同時に、その時点での焦点評価値が保持される第4
メモリであり、後段の第4比較器12でこの第4メモリ
11の保持内容は合焦動作終了後の最新の焦点評価値と
比較され、最新の焦点評価値が第4メモリ11の内容に
比べ、予め設定された第2の閾値以上に小さくなったと
きに、被写体が変化したと判断され、被写体変化信号が
出力される。フォーカスモータ制御回路10はこの信号
を受け取ると、再び合焦動作をやり直して被写体の変化
に追随する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記オートフォーカス
システムは、合焦精度、広範囲な被写体への対応性に優
れているが、以下に示す欠点を有している。即ち、合焦
点への到達が焦点評価値の減少によって検出され、更に
焦点評価値が得られるまでに撮像素子への光の入射時点
から焦点評価値発生回路での積算終了まで、時間遅れを
有することになるので、原理的に合焦点を行き過ぎるこ
とは避けられない。
【0018】合焦動作を速くするためには、前記第1モ
ードでのモータ速度、即ちレンズ変位を速くすればよい
が、この対策では、前述のように合焦点を行き過ぎる際
の行き過ぎ量が著しく大きくなり、行き過ぎによる生じ
る画面のぼけが大きくなることは避けられない。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、レンズを経て
撮像素子上に結像される入射光より撮像映像信号を作成
する撮像手段と、撮像映像信号の高域成分量を所定期間
毎に焦点評価値として出力する焦点評価値発生手段と、
レンズの撮像素子に対する相対的な位置であるレンズ位
置を焦点評価値が極大値となる位置に変更させるレンズ
位置変更手段と、所定時間内における焦点評価値の変化
量とレンズ位置の変化量の比を評価値変化率として算出
する変化率算出手段と、変化率算出手段から順次得られ
る評価値変化率が増加状態にあるか減少状態にあるかを
検出する変化率増減検出手段と、変化率増減検出手段出
力に応じてレンズ位置変更手段によるレンズ位置の変更
速度を可変とすることを特徴とする。
【0020】ここで、前記所定時間を2フィールドに設
定し、変化率増減検出手段は連続するフィールドについ
ての2個の評価値変化率を比較することにより、評価値
変化率が増加状態にあるか減少状態にあるかを検出する
か、あるいは前記所定時間を1フィールドに設定し、変
化率増減検出手段は1フィールドおきの評価値変化率を
比較することにより、評価値変化率が増加状態にあるか
減少状態にあるかを検出することを特徴とする。
【0021】更に、評価値変化率が減少状態にあるとき
に、レンズ位置の変更速度を遅くし、増加状態にあると
きに、変更速度を速くすることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明は、上述のように構成して、焦点が大き
くぼけて焦点評価値が著しく小さい状態から、合焦方向
にレンズが移動して焦点評価値が増加してくると、変化
率は増加し、更に合焦点に近づくと変化率が減少するこ
とを利用し、変化率が増加する時にレンズの移動速度を
速くし、減少するときに遅くすることにより、合焦速度
の向上と合焦点近傍でのレンズ行き過ぎ量の抑制を両立
することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に従い本発明の実施例について説
明する。図1は第1実施例装置の全体の回路ブロックを
示し、図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。
【0024】本実施例において、焦点評価値発生回路5
から出力される焦点評価値は、図2と同様に第1及び第
2比較器8、9に入力されて前記合焦動作に利用され
る。また、順次得られる最新の焦点評価値は第1評価値
メモリ41にも供給される。
【0025】この第1評価値メモリ41は、次のフィー
ルドで新しい焦点評価値が焦点評価値発生回路5から算
出されると、これまでの記憶内容を1フィールド前の評
価値として第2評価値メモリ42にて記憶させた上で、
新しい評価値を記憶する。同様に1フィールド毎に第2
評価値メモリ42の記憶内容は第3評価値メモリ43に
て記憶され、第3評価値メモリ43の記憶内容は1フィ
ールド毎に第4評価値メモリ44に記憶される。従っ
て、第1評価値メモリ41には最新の、即ち現フィール
ドの評価値V1が保持され、第2評価値メモリ42には
1フィールド前の評価値V2が、第3評価値メモリ43
には2フィールド前の評価値V3が、第4評価値メモリ
44には3フィールド前の評価値V4が保持され、3フ
ィールド前まで逆上った4フィールド分の焦点評価値が
各メモリに保持されることになる。
【0026】また、撮像回路4での撮像素子の各露光時
間(1フィールド)の中央時点でのレンズ位置データが
レンズ位置L0として第1位置履歴メモリ51に記憶さ
れる。この第1位置履歴メモリ51の記憶内容は、1フ
ィールド後に第2位置履歴メモリ52にてレンズ位置L
1として記憶され、更に次の1フィールド後には第3位
置履歴メモリ53にてレンズ位置L2として記憶され
る。更に次の1フィールド後には第4位置履歴メモリ5
4にてレンズ位置L3として、次の1フィールド後には
第5位置履歴メモリ55にてレンズ位置前のレンズ位置
L4として夫々記憶される。
【0027】ここで、実際の光の入射から、露光、積算
を経て焦点評価値が得られるので、第2位置履歴メモリ
52に記憶されているレンズ位置は第1評価値メモリ4
1が新しい評価値にて更新された時点での、この新しい
焦点評価値が得られたレンズ位置に相当する。換言する
と、第1評価値メモリ41に保持される評価値V1は、
第2位置履歴メモリ52に保持されるレンズ位置L1で
得られた評価値、第2評価値メモリ42に保持される評
価値V2は、第3位置履歴メモリ53に保持されるレン
ズ位置L2で得られた評価値、以下同様に評価値V3は
レンズ位置L3で、評価値V4はレンズ位置L4で得ら
れた評価値に相当し、現フィールドから逆上って4フィ
ールド分の焦点評価値と各評価値を得たレンズ位置が保
持されたことになる。
【0028】評価値V1及びV3は評価値変動算出回路
61に入力され、両評価値の差A1、即ちA1=V1−
V3が算出される。この差は2フィールド前から現フィ
ールド迄の2フィールド間に生じた評価値の変動量に相
当する。同様に評価値V2及びV4は評価値算出回路6
2に入力され、両評価値の差A2、即ちA2=V2−V
4が算出される。この差は3フィールド前から1フィー
ルド前迄の2フィールド間に生じた評価値の変動量に相
当する。
【0029】また、レンズ位置L1及びL3の各データ
は変位量算出回路63に入力され、両レンズ位置の差の
絶対値B1、即ちB1=|L1−L3|が算出される。
この値は2フィールド前から現フィールド迄の2フィー
ルド間に移動したレンズ1の変位量に相当する。同様に
レンズ位置L2及びL4の各データは変位量算出回路6
4に入力され、両レンズ位置の差の絶対値B2、即ちB
2=|L2−L4|が算出される。この値は3フィール
ド前から1フィールド前の2フィールド間に移動したレ
ンズ1の変位量に相当する。
【0030】評価値変動算出回路61からの評価値の差
A1及び変位量算出回路63からの変位量B1は、共に
変化率算出回路65に入力され、両者の比をレンズ1の
変位量に対する評価値の変動率R1として出力する。即
ち、R1=A1/B1が2フィールド前から現フィール
ド迄の2フィールド間の変化率として算出される。同様
に、評価値変動算出回路62からの評価値の差A2及び
変位量算出回路64からの変位量B2は、共に変化率算
出回路66に入力され、両者の比をレンズ1の変位量に
対する評価値の変動率R2として出力する。即ち、R2
=A2/B2が3フィールド前から1フィールド前迄の
2フィールド間の変化率として算出される。
【0031】焦点評価値はレンズ位置に対して図5の実
線100のように合焦点で最大値をとる曲線となり、レ
ンズの変位量に対する焦点評価値の変動量である焦点評
価値の変化率、即ち微係数は図4の破線101のように
変化する。この破線101から分かるように、大きくぼ
けた状態から焦点評価値が出てくる時には変化率は増加
傾向を示し、合焦点に近付くと減少傾向を示すようにな
る。そこで、変化率算出回路65、66にて算出された
変化率を監視することにより合焦点への接近の度合いを
知ることができる。
【0032】ところで、現行の映像信号はインターレー
ス処理されており、偶数フィールドと奇数フィールドで
走査線が若干ずれ、隣接したフィールド間では画面内の
垂直方向位置が若干異なる。このため、焦点評価値は時
間軸方向に2フィールド周期で振動する。そこで、1フ
ィールド間でのレンズ位置の変位量に対する焦点評価値
の変化量を変動量として算出すると、この評価値の振動
が大きな外乱として作用し、このままでは変化率として
使用できない。
【0033】そこで、本実施例では、前述したように変
化率算出回路を2個用意し、偶数及び奇数の各フィール
ド間で夫々変化率を算出し、これを比較することで2フ
ィールド周期の評価値振動の影響を除く工夫を施してい
る。即ち、変動率算出回路65、66からの変動率R
1、R2を共に変動率比較回路67に入力して、両者の
レベルを比較する。この比較の結果、R1≧R2の時、
即ち変化率が増加している時には、H(ハイ)レベルの
比較出力を発し、逆にR1<R2の時、即ち変化率が減
少している時には、L(ロ−)レベルの比較出力を発す
る。
【0034】フォーカスモータ制御回路110は、図2
の制御回路10と同様に第1、第2及び第3比較器8、
9、14の比較結果に基ずいて山登り合焦動作を実行す
るが、更に変化率比較回路67の比較出力によりフォー
カスモータ3の駆動速度を変化させるモータ速度制御動
作の機能も付加されている。
【0035】変化率比較回路67の出力がHレベル、即
ち変化率が増加傾向にある場合には、Hレベルの速度制
御信号SCをフォーカスモータ駆動回路131に出力し
てフォーカスモータ3を高速で駆動させる。逆に変化率
比較回路67の出力がLレベル、即ち変化率が減少傾向
にある場合には、速度制御信号をLレベルに代えてフォ
ーカスモータ駆動回路131に出力してフォーカスモー
タ3を低速で駆動させる。
【0036】ここで、フォーカスモータ駆動回路131
は、図2のフォーカス駆動回路31と同様に第1、第2
及び第3比較器8、9、14の出力に基づくフォーカス
モータ制御回路110からの指示により、フォーカスモ
ータ3に対して駆動、停止、逆転の各制御を実行する
が、これらの制御に追加して、速度制御信号SCのレベ
ルに応じてモータ駆動時の駆動速度を高速と低速の2段
階に切り替える機能を有しており、またフォーカスモー
タ3が高速駆動を行えば、レンズ1の単位時間当りの変
位量が低速駆動時に比べ大きくなる。
【0037】このように変化率を変化傾向に応じてフォ
ーカスモータ3の駆動速度を可変とすることにより、例
えば、合焦点から大きく離れたレンズ位置、例えば近点
側から合焦動作を開始する場合に、第2比較器9にてレ
ンズ1の移動方向が決定され、合焦点方向にレンズ1が
移動する際に、変化率は増加傾向にあるためにHレベル
の速度制御信号SCがフォーカスモータ駆動回路131
に供給されてモ−タ3を高速駆動させることにより、レ
ンズ1の単位時間当りの変位量が大きくなり、合焦点近
傍である図4のP1点まで素早く到達することが可能に
なる。また、レンズ位置が合焦点近傍のP1点まで到達
すると、変化率は減少傾向に移行するため、速度制御信
号SCがLレベルに代わりモータ3が低速駆動に切り替
えられ、レンズ1の単位時間当りの変位量は小さくな
る。これにより、レンズ1が合焦点を行き過ぎて第2比
較器9にて閾値M以上に落ち込んだことを検知する際の
余分な移動量が小さく抑えられる。尚、無限遠点側から
レンズ移動を行う場合には高速から低速への切り替えタ
イミングは、レンズ位置がP2点に到達した時点とな
る。
【0038】前記第1実施例では、2フィールド周期で
生じる焦点評価値の振動の影響を除くために、現フィー
ルドと2フィールド前の、また1フィールド前と3フィ
ールド前の各2フィールド間での評価値の変動量及びレ
ンズの変位量を算出して変化率を算出したが、これに代
えて、図6の第2実施例のように、連続するフィールド
間、即ち現フィールドから1フィールド前までの1フィ
ールド間、2フィールド前から3フィールド前までの1
フィールド間の評価値の変動量及びレンズの変位量を算
出して変化率を算出し、1フィールドおき、即ち2フィ
ールドの間隔を有する変化率を比較しても、前記実施例
と同様に評価値振動の影響を阻止することができる。
【0039】図6の第2実施例では、評価値変動算出回
路71にて評価値V1とV2の差、V1−V2を算出
し、変位量算出回路73にて評価値L1とL2の差の絶
対値、|L1−L2|を算出し、変化率算出回路75に
てR3=(V1−V2)/|L1−L2|を算出する。
同様に評価値変動算出回路72にて評価値V3とV4の
差、V3−V4を算出し、変位量算出回路74にて評価
値L3とL4の差の絶対値、|L3−L4|を算出し、
変化率算出回路76にてR4=(V3−V4)/|L3
−L4|を算出する。
【0040】変化率比較回路87は変化率R3及びR4
のレベルを比較し、R3≧R4の関係が成り立てば、変
化率は増加傾向にあるとしてフォーカス制御回路110
からはHレベルの速度制御信号SCを生ぜしめてフォー
カスモータ3を高速駆動してレンズ1の単位時間当りの
変位量を大きくし、R3<R4が成り立つときには、変
化率が減少傾向にあるとしてフォーカス制御回路130
からはLレベルの速度制御信号SCを生じせしめてフォ
ーカスモータ3を低速駆動してレンズ1の単位時間当り
の変位量を小さくして、前記第1実施例と同様の効果を
得ようとするものである。ここで、比較対象となる両変
化率の間には2フィールドの時間差があるため、2フィ
ールド周期の焦点評価値の振動の影響を除去することが
できる。
【0041】尚、前記両実施例の各回路ブロック図の回
路動作をマイクロプロセッサによりソフトウェア的に処
理可能であることは言うまでもない。また、前記実施例
では、レンズ1を光軸方向に進退させて合焦動作を実行
したが、レンズ1を固定して撮像素子自体を光軸方向に
進退させても、同様の効果が得られることはいうまでも
ない。この場合、撮像素子の進退にはモータ以外に圧電
素子も使用可能で、この圧電素子にフォーカスモータ制
御回路110からの制御信号を供給するように構成すれ
ばよい。
【0042】また、前記実施例では、合焦動作の開始直
後には、少なくとも4フィールド経過しなければ変化率
比較回路67からの比較出力によるモータ駆動速度の制
御は実行できず、この間にはフォーカスモータ3は一
旦、初期速度として高速駆動が実行されるように構成さ
れる。尚、この初期速度を低速駆動に設定しても特に問
題はない。
【0043】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、焦点が大き
くぼけて焦点評価値が著しく小さい状態から、合焦方向
にレンズが移動して焦点評価値が増加してくると、変化
率は増加し、更に合焦点に近づくと変化率が減少する原
理を利用し、変化率が増加する時にレンズの移動速度を
速くし、減少するときに遅くすることにより、合焦点に
至るまでの速度を速くしつつ、合焦点近傍でのレンズ行
き過ぎ量の抑制を行って、素速い合焦動作が可能にな
る。
【0044】特に、変化率の増減監視に際して、2フィ
ールド間での焦点評価値の変化量のレンズの変位量に対
する比を変化率とし、この変化率を連続するフィールド
毎に比較するか、あるいは1フィールド間での焦点評価
値の変化量のレンズの変位量に対する比を変化率とし、
この変化率を1フィールドおきに比較することにより、
レンズの移動速度制御において、インターレースによる
2フィールド周期の焦点評価値変動の影響を除去するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路ブロック図である。
【図2】従来例の回路ブロック図である。
【図3】従来例の要部回路ブロック図である。
【図4】合焦動作に伴うレンズ位置と焦点評価値の関係
を示す図である。
【図5】レンズ位置と焦点評価値及び変化率の関係を示
す図である。
【図6】本発明の第2実施例の回路ブロック図である。
【符号の説明】 1 レンズ 4 撮像回路 5 焦点評価値発生回路 3 フォーカスモータ 65 変化率算出回路 66 変化率算出回路 67 変化率比較回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを経て撮像素子上に結像される入
    射光より撮像映像信号を作成する撮像手段と、 撮像映像信号の高域成分量を所定期間毎に焦点評価値と
    して出力する焦点評価値発生手段と、 前記レンズの前記撮像素子に対する相対的な位置である
    相対的レンズ位置を、前記焦点評価値が極大値となる位
    置に変更させるレンズ位置変更手段と、 所定時間内における焦点評価値の変化量と前記レンズ位
    置の変化量の比を評価値変化率として算出する変化率算
    出手段と、 該変化率算出手段から順次得られる評価値変化率が増加
    状態にあるか減少状態にあるかを検出する変化率増減検
    出手段と、 該変化率増減検出手段出力に応じて前記レンズ位置変更
    手段による前記レンズ位置の変更速度を可変とするオー
    トフォーカスビデオカメラであって、 前記所定時間を2フィールドに設定し、前記変化率増減
    検出手段は連続するフィールドについての2個の評価値
    変化率を比較することにより、評価値変化率が増加状態
    にあるか減少状態にあるかを検出することを特徴とする
    オートフォーカスビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 レンズを経て撮像素子上に結像される入
    射光より撮像映像信号を作成する撮像手段と、 撮像映像信号の高域成分量を所定期間毎に焦点評価値と
    して出力する焦点評価値発生手段と、 前記レンズの前記撮像素子に対する相対的な位置である
    相対的レンズ位置を、前記焦点評価値が極大値となる位
    置に変更させるレンズ位置変更手段と、 所定時間内における焦点評価値の変化量と前記レンズ位
    置の変化量の比を評価値変化率として算出する変化率算
    出手段と、 該変化率算出手段から順次得られる評価値変化率が増加
    状態にあるか減少状態にあるかを検出する変化率増減検
    出手段と、 該変化率増減検出手段出力に応じて前記レンズ位置変更
    手段による前記レンズ位置の変更速度を可変とするオー
    トフォーカスビデオカメラであって、 前記所定時間を1フィールドに設定し、前記変化率増減
    検出手段は1フィールドおきの評価値変化率を比較する
    ことにより、評価値変化率が増加状態にあるか減少状態
    にあるかを検出することを特徴とするオートフォーカス
    ビデオカメラ。
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