JP2919287B2 - ドーム型スクリーンにおける画像投映方法 - Google Patents

ドーム型スクリーンにおける画像投映方法

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JP2919287B2
JP2919287B2 JP6334445A JP33444594A JP2919287B2 JP 2919287 B2 JP2919287 B2 JP 2919287B2 JP 6334445 A JP6334445 A JP 6334445A JP 33444594 A JP33444594 A JP 33444594A JP 2919287 B2 JP2919287 B2 JP 2919287B2
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誠 笠原
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Goto Optical Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドーム型スクリーン
における画像投映方法に関し、特にプラネタリウム等に
最適なビデオ画像投映機を用いた画像投影方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばCRT等の画像表示部に生成され
た画像を、光学系を介して画面に投映するビデオ画像投
映機をプラネタリウムに応用するというアイデアは既に
公知である(例えば、特開平59−172674号)。
そして、この種投映機は大画角の動画による映像が容易
に得られるため、これをプラネタリウムに実際に使用す
ることができれば極めて有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なビデオ画像投映機においては、フィルム等の光学的な
透過性の原板を用いる在来の投映機と異なり、画像表示
領域の外側が完全に遮光されず、薄明るく表示され、見
かけ上あたかも画像の周辺にフレーム状の輪郭が生じた
ような現象を生じる。
【0004】勿論、上記の現象は通常の劇場のように単
体のビデオ画像投映機を用いて、予め映像面一杯に大き
さや位置が規定されたスクリーンに投映する場合には何
ら問題点を構成するものではなく、そもそもこのような
現象が生じていることすら観客には意識されなかった。
【0005】しかしながら、これをプラネタリウムや、
全天全周型のドーム型スクリーンにおいて用いる場合に
は上記の現象が問題点として顕在化した。
【0006】プラネタリウムにおいては恒星投映機によ
る星空の他に、各種の星や風景、物体等を補助投映機に
より投映することが周知であるが、この場合には一つの
ドームスクリーンの全面を単体のビデオ画像投映機で占
有するものではなく、個々のビデオ画像投映機により投
映される画像はドームスクリーンの一部を占めるに過ぎ
ず、従来の光学原板を用いた投映機に代わりこれらの補
助投映機にビデオ画像投映機を用いようとした場合には
暗いドームスクリーン内において上記のフレーム状の輪
郭が目立ってしまう。
【0007】即ち、プラネタリウムにおいては星空を再
現するというその本質上、スクリーンは恒星が投映され
ている極小の部分以外は暗黒であることから、ビデオ画
像投映機のフレーム状の輪郭が際立って目立ってしまう
問題が生じる。例えば惑星を拡大像として投映する場
合、惑星以外の部分は漆黒としてドームスクリーン面に
溶け込んでいなくてはならないにもかかわらず、フレー
ム状の輪郭が生じてしまう。
【0008】そして、この現象は表示領域内の周辺を黒
色表示した場合にも、画像表示部より映像となるべき光
を能動的に発するというビデオ画像投映機の本質上、黒
色表示部も光として発射されるので、完全に解消するこ
とはできなかった。
【0009】又、以上の現象は天体の現象を科学的に厳
密に再現するプラネタリウムのみならず、全天全周方向
に例えば自然現象などの画像を投映して各種のシュミレ
ーションを得る、ドーム型スクリーン一般においても共
通する。即ち、この場合にも、一つのドームスクリーン
の全面を単体のビデオ画像投映機で占有するものではな
く、個々のビデオ画像投映機により投映するので、演出
上暗黒のスクリーン面が存する場合もあり、このような
現象を生じる可能性がある。
【0010】一方、星空や連続したスカイライン等、見
かけ上の一つの画像を同種の画像や他の映像機器による
画像と合成することにより得る場合には、フレーム状の
輪郭により合成部分の輝度が上がってしまい、不自然な
画像となるという問題点があった。
【0011】例えば、図7はビデオ画像投映機を用いて
星の画像を投映する場合を例示したものであるが、図示
のように画像10の周辺Xにフレーム状の輪郭Fが生じ
てしまい、演出効果を損なう他、この図のように恒星1
1がたまたまこの輪郭に重なってしまった場合には恒星
自体の画像を損なうおそれさえ生じた。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の従来
技術の問題点を解消したプラネタリウムにおける画像投
映方法を提供するものであり、画像の周辺部の輝度を連
続的に低下するよう、投映レンズの主点位置からはずれ
た位置に絞りを設けるか、又は周辺にいくほど濃度の濃
くなるフィルターを設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】よって、この発明によれば、絞り又はフィルタ
ーにより画像周辺部の輝度は連続的に低下するので、ス
クーリン面が暗黒であっても画像の周辺にフレーム状の
輪郭が生じることが防止される作用を生じる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0015】(第1実施例)図1はこの発明の第1実施
例の光学系を示すものである。図中符号20はCRT等
の画像表示部であり、同じくLは投映レンズであり、投
映レンズLの主点よりはずれた位置に絞り30が設置さ
れ、周辺部にいくほど投映画像の光量を減少させる。図
3に示すように表示画像A1の光束は、レンズLを通り
それぞれL11からL17の範囲の光束として投映画像
C1に結像する。このとき、絞り30によってL11か
らL13の光束が遮断され、投映画像の光量が低下す
る。
【0016】又、表示画像A2の光束は、レンズLの全
面の光束が、絞り30により遮られずに投映画像C2に
結像するから、投映画像は絞りを用いない場合の明るさ
を保つことになる。
【0017】表示画像の他の部分についても同様に考
え、投映像高と光束の透過率を求める図4に示すグラフ
のような曲線となる。減光率は、レンズと絞りの距離、
及び絞りの直径によって変化する。
【0018】図2は絞り30の一例を示すものである
が、開口部31の形状はこれに限られず、例えば矩形の
ものなどを想定し得ることはいうまでもない。
【0019】図5はこの発明の第2実施例の光学系を示
すものである。図中符号20はCRT等の画像表示部で
あり、同じくLは投映レンズであり、周辺にいくほど濃
度の濃くなるフィルター40が設置され、周辺部にいく
ほど投映画像の光量を減少させる。
【0020】図6はフィルター40の濃度の分布の一例
を示すものであるが、具体的な分布はこれに限られない
ことはいうまでもない。
【0021】尚、この実施例の場合、フィルター40は
前記した絞りの設置位置の他に、図5のようにビデオ画
像投映機を構成する画像表示部20に設置することが可
能となるので外観上の変化を伴わずに良好な結果を得る
ことができる。
【0022】図8はこの発明の実施により得られる画像
の一例を示す図である。ここでは、ビデオ画像投映機P
により惑星の画像10を投映することを想定している
が、画像周辺部Xの輝度が連続的に低下する結果、フレ
ーム状の輪郭(説明の便宜上、仮想線で表している)は
生じない。又、図中符号11は同時に恒星投映機により
投映される恒星像であるが、画像10の画像周辺部Xに
重なって投映されても投映画像が損なわれることはな
い。
【0023】図9はこの発明の実施により得られる画像
の異なる例を示す図である。ここでは、ビデオ画像投映
機Pにより地上の風景(山並み)と空の風景からなる画
像10を投映することを想定しているが、画像周辺部X
中、画像の上部、即ち空の風景部分の輝度を連続的に低
下させている。その結果、この実施例においては画像1
0中、空の風景部分にフレーム状の輪郭(説明の便宜
上、仮想線で表している)は生じないが、それにより地
上の風景(山並み)部分が損なわれることはない。
【0024】図10はこの発明の実施により得られる画
像の異なる例を示す図である。ここでは、複数台のビデ
オ画像投映機P1・・・3により見かけ上一つに見える
画像20(ここでは山並みを配した風景)を投映するこ
とを想定しているが、各画像21・・・23の周辺部X
の輝度が連続的に低下する結果、各画像の合成部分Yの
輝度が上がってしまうことが防止される。
【0025】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明は次の特有
の効果を奏する。 絞り、又は周辺にいくほど濃度の濃くなるフィルター
により画像周辺部の輝度が連続的に低下するので、スク
ーリン面が暗黒であっても画像の周辺にフレーム状の輪
郭が生じることが防止され、従来実施が困難であったプ
ラネタリウムにおけるビデオ画像投映機による星像の投
映が可能となる。
【0026】同様の理由より、見かけ上の一つの画像
を複数の画像の合成により得る場合には、フレーム状の
輪郭が重なって合成部分の輝度が上がってしまうことが
ないので、自然な画像を得ることができ、複数台のビデ
オ画像投映機により投映画像を分割してドームスクリー
ン全体に投映し合成された連続画像を得ることも可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の光学系の図。
【図2】同上、絞りの平面図。
【図3】同上、作用を示す説明図。
【図4】同上、作用を示すグラフ。
【図5】この発明の第2実施例の光学系の図。
【図6】同上、フィルターの濃度の分布を示す説明図。
【図7】従来の画像投影方法により投映される画像の正
面図
【図8】この発明の画像投影方法により投映される画像
の正面図
【図9】この発明の画像投影方法により投映される画像
の異なる例の正面図
【図10】この発明の画像投影方法により投映される画
像の異なる例の正面図
【符号の説明】
20 画像表示部 30 絞り 40 フィルター L レンズ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ画像投映機を用いて画像を投映す
    るに際し、画像の周辺部の輝度を連続的に低下するよ
    う、投映レンズの主点位置からはずれた位置に絞りを設
    けたことを特徴とするドーム型スクリーンにおける画像
    投映方法。
  2. 【請求項2】 画像の周辺部の特定箇所の輝度を連続的
    に低下するよう、絞りを構成した請求項1記載のドーム
    型スクリーンにおける画像投映方法。
  3. 【請求項3】 ビデオ画像投映機を用いて画像を投映す
    るに際し、画像の周辺部の輝度を連続的に低下するよ
    う、周辺にいくほど濃度の濃くなるフィルターを設けた
    ことを特徴とするドーム型スクリーンにおける画像投映
    方法。
  4. 【請求項4】 画像の周辺部の特定箇所の輝度を連続的
    に低下するよう、フィルターを構成した請求項記載の
    ドーム型スクリーンにおける画像投映方法。
  5. 【請求項5】 ビデオ画像投映機を用いて画像が投映さ
    れるドーム型スクリーンはプラネタリウムのスクリーン
    である請求項1から4の何れかに記載のドーム型スクリ
    ーンにおける画像投映方法。
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