JP2918763B2 - 電源リセット回路及びこれを用いた画面誤表示防止システム - Google Patents

電源リセット回路及びこれを用いた画面誤表示防止システム

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JP2918763B2 JP5102724A JP10272493A JP2918763B2 JP 2918763 B2 JP2918763 B2 JP 2918763B2 JP 5102724 A JP5102724 A JP 5102724A JP 10272493 A JP10272493 A JP 10272493A JP 2918763 B2 JP2918763 B2 JP 2918763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源電圧の低下に応じ
て搭載機器の動作をリセットする電源リセット回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータ等の機器において
は、電源電圧の低下が生じるとそれに伴い誤動作が生じ
てしまうため、通常、電源リセット回路が搭載されてい
る。この電源リセット回路は、IC又はその一部として
構成され、例えば図10に示されるような構成を有して
いる。
【0003】この図に示されるのは、エンハンスメント
形NMOS FET及びデプレション形NMOS FE
Tにより二種類の参照電圧を発生させ、これらを比較す
ることにり電源リセット信号を生成する回路である。
【0004】すなわち、デプレション形NMOS FE
TであるTr1とエンハンスメント形NMOS FET
であるTr2を用いて電源電圧VDDの低下を検出し参
照電圧REF1を生成する一方で、エンハンスメント形
NMOS FETであるTr3及びデプレション形NM
OS FETであるTr4を用いて電源電圧VDDの低
下を検出し参照電圧REF2を生成する。比較器10
は、これら参照電圧REF1とREF2とを比較し、前
者が大である場合に電源リセット信号RESETをHと
する。すなわち、このような回路によって生成される参
照電圧REF1及びREF2は、図11に示されるよう
に電源電圧VDDが高い領域ではREF1<REF2で
あるが、電源電圧VDDが低下するとREF1>REF
2となる。従って、この様な参照電圧の変化を利用し、
REF1とREF2を比較器10において比較すること
により電源電圧VDDの低下を検出することができる。
こうして得られた電源リセット信号RESETをマイク
ロコンピュータ等の各部回路に供給することにより、リ
セットを加え、誤動作を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにエンハンスメント形NMOS FETとデプレショ
ン形NMOS FETとを用いて回路を構成しようとす
る場合、エンハンスメント形とデプレション形それぞれ
についてマスク等を用意し対応する製造工程を設ける必
要があるため、製造コストが高くなってしまう。また、
エンハンスメント形とデプレション形のNMOS FE
Tは別の拡散工程で作成されるため、そのしきい値電圧
は各々異なる傾向でばらついてしまう。更に、このしき
い値は温度に応じて変化するが、この変化の傾向はエン
ハンスメント形とデプレション形とで異なる傾向であ
る。従って、従来においては、製造コストが高いという
問題点に加え、しきい値のばらつきやその温度特性によ
って電源リセット信号の電圧値が変化してしまうという
問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、エンハンスメント
形NMOS FETとデプレション形NMOS FET
等を併せて用いることなくMOSプロセスで電源リセッ
ト回路を製造可能とし、以て製造コストの低減、電源リ
セット信号のばらつきやその温度変化の抑制を実現する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に係る電源リセット回路
は、複数個の抵抗により電源電圧VDDを分圧して第1の
参照電圧REF1を発生させる分圧手段と、MOSプロ
セスで発生する寄生トランジスタにて形成され、第2の
参照電圧REF2出力するために用いられるスイッチ
ング素子と、スイッチング素子がオフしているときに第
2の参照電圧REF2が電源電圧V DD とほぼ同じ勾配に
て変化することとなりかつスイッチング素子がオンして
いるときに第2の参照電圧REF2がほぼ一定の電圧値
になるようスイッチング素子を動作させる回路と、第1
の参照電圧REF1と第2の参照電圧REF2とを比較
し第1の参照電圧REF1が高い場合に電源リセット信
号RESETを出力する比較手段と、を備え、第1の参
照電圧REF1と第2の参照電圧REF2の比較により
電源電圧VDD に応じた電源リセット信号を出力すること
を特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係る電源リセッ
ト回路は、複数個の抵抗により電源電圧VDDを分圧して
第1の参照電圧REF1を発生させる分圧手段と、MO
Sプロセスで発生する寄生トランジスタにて形成され、
第2の参照電圧REF2出力するために用いられる
イッチング素子と、スイッチング素子がオンしていると
きに第2の参照電圧REF2が電源電圧V DD とほぼ同じ
勾配にて変化することとなりかつスイッチング素子がオ
フしているときに第2の参照電圧REF2がほぼ一定の
電圧値になるようスイッチング素子を動作させる回路
と、第1の参照電圧REF1と第2の参照電圧REF2
とを比較し第2の参照電圧REF2が高い場合に電源リ
セット信号RESETを出力する比較手段と、を備え、
第1の参照電圧REF1と第2の参照電圧REF2の比
較により電源電圧VDD に応じた電源リセット信号を出力
することを特徴とする。
【0009】
【0010】そして、本発明の請求項に係る画面誤表
示防止システムは、揮発性記憶素子上に格納されたデー
タに基づき表示装置の画面上に文字等を重畳表示させる
オンスクリーンディスプレイ制御手段と、少なくとも上
記揮発性記憶素子に対し、電源電圧VDD に応じて電源リ
セット信号を出力する本発明の電源リセット回路と、を
備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1又は2に係る電源リセット回
路においては、第1の参照電圧REF1が電源電圧V
DDの分圧によって生成される。従って、この第1の参
照電圧REF1は、電源電圧VDDの低下勾配より小さ
い勾配で低下する。一方で、スイッチング素子は、オフ
又はオン時に、電源電圧VDDとほぼ同じ勾配で低下す
る電圧を第2の参照電圧REF2として出力する。従っ
て、スイッチング素子のオフ又はオン時には、第2の参
照電圧REF2の低下勾配は、第1の参照電圧REF1
の低下勾配より急であるため、電源電圧VDDがある値
を取る時に両者は等しい値となる。従って、第1の参照
電圧REF1と第2の参照電圧REF2の大小関係を比
較することにより、電源電圧VDDの低下を検出するこ
とができ、これを用いて電源リセット信号を生成するこ
とができる。また、このような構成を有する電源リセッ
ト回路は、スイッチング素子としては第2の参照電圧R
EF2発生用のスイッチング素子しか用いないため、製
造時にデプレション形とエンハンスメント形の両方のプ
ロセスを用いる必要がない。
【0012】請求項1又は2においては、スイッチング
素子が寄生トランジスタとして構成される。すなわち、
MOSプロセスにおいて寄生的に発生するトランジスタ
を請求項1又は2におけるトランジスタとして用いるこ
とができるため、トランジスタ構成のために製造工程が
増加することがない。
【0013】そして、請求項においては、電源リセッ
ト回路が、電源電圧VDDが低下した場合に少なくとも揮
発性記憶素子に電源リセット信号を供給する。この揮発
性記憶素子は、表示装置の画面上に重畳表示させるべき
文字等を示すデータを格納している。したがって、電源
電圧が低下しその後復旧した場合にも、オンスクリーン
ディスプレイに係る文字等が、乱れて表示されることが
なくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図10及び図11に示される従
来例と同様の構成には同一の記号を付し説明を省略す
る。
【0015】図1には、本発明の第1実施例に係る電源
リセット回路の構成が示されている。この図に示される
ように、本実施例には、従来例におけるTr1〜Tr4
に代え、トランジスタTr、ツェナーダイオードZD、
抵抗R1〜R4が用いられている。また、この実施例
は、PサブNウェルのMOSプロセスで製造される回路
である。
【0016】抵抗R3及びR4は、電源電圧VDDを分
圧することにより参照電圧REF1を発生させる。この
参照電圧REF1は、比較器10の非反転入力端子に入
力される。また、トランジスタTrのエミッタは比較器
10の反転入力端子に接続されている。このトランジス
タTrのエミッタからは参照電圧REF2が出力され
る。
【0017】参照電圧REF2を発生させるトランジス
タTrは、後述するようにMOSプロセスにおいて寄生
的に発生するトランジスタである。トランジスタTrの
ベースは、ツェナーダイオードZDを介して電源に接続
されており、また、抵抗R2を介して接地されている。
トランジスタTrのコレクタは接地され、エミッタは抵
抗R1を介して電源に接続されている。
【0018】図2には、この実施例の動作が示されてい
る。この図に示されるように、参照電圧REF1は、電
源電圧VDDを抵抗R3及びR4によって分圧して得ら
れた電圧であるため、電源電圧VDDに比例して低下す
る。一方、参照電圧REF2は、トランジスタTrの動
作によって非線形に低下し、電源電圧VDDがツェナー
ダイオードZDの降伏電圧V以上の領域C及びトラン
ジスタTrがオンするベースエミッタ間電圧V以下の
領域Aでは、電源電圧VDDと同一勾配で低下する。電
源電圧VDDがV以上V以下の領域Bでは、参照電
圧REF2は一定の値をとる。
【0019】このように参照電圧REF2が非線形に
するのは、次の様な動作による。すなわち、電源電圧
DDがVF以下の領域Aにおいては、トランジスタTr
がオフ状態であるためそのエミッタ電位は電源電圧VDD
と等しい。参照電圧REF2は、トランジスタTrのエ
ミッタ電位であるため、従って、図に示されるように参
照電圧REF1より大きな勾配で変化する。
【0020】次に電源電圧VDDがVFを超えると、トラ
ンジスタTrがオンするため、参照電圧REF2は、こ
の時点での電源電圧VDDの値に維持される。すなわち、
電源電圧VDDが電圧VF以上の領域Bでは、参照電圧R
EF2は、VFに維持される。この後、電源電圧VDD
ツェナーダイオードZDの降伏電圧VZに至ると、トラ
ンジスタTrのベース電位が電源電圧VDD −降伏電圧V
Z にプルアップされるため、トランジスタTrは再びオ
フ状態となる。従って、電源電圧VDDがツェナーダイオ
ードZD降伏電圧VZ以上の領域Cにおいては、参照電
圧REF2は電源電圧VDDと同じ勾配で増加する。この
様に参照電圧REF2は、電源電圧VDDに対して非線形
である。
【0021】このような参照電圧REF1及びREF2
の傾向から明らかな様に、両者は、領域B及びC内のあ
る一点において等しい値となる。この2点により挟まれ
る電源電圧VDDの領域においては、参照電圧REF1
>REF2であるため、比較器10の出力はHとなる。
本実施例は、この特性を利用して電源リセット信号RE
SETを発生させるものである。
【0022】すなわち、図1に示されるような構成を有
する電気回路をマイクロコンピュータ等の機器に搭載し
た場合、電源電圧VDDの低下に伴い参照電圧REF1
とREF2の関係がREF2>REF1からREF1>
REF2に変化する。この時点で比較器10の出力はL
値からH値に変化するため、比較器10の出力を電源リ
セット信号RESETとして用いることにより、電源電
圧VDDの低下に応じてマイクロコンピュータ等の機器
の各部にリセットを加えることができる。
【0023】図3には、トランジスタTrの発生態様が
示されている。この図に示されるように、Pサブ上にN
ウェルをドープし、更にNウェルにP+ 及びN+ をドー
プした場合、Pサブをコレクタ、Nウェルをベース、N
ウェル上にドープしたP+ をエミッタとして、寄生トラ
ンジスタが構成される。本実施例におけるトランジスタ
Trは、このような寄生トランジスタを用いて構成され
るものであり、従って、格別の製造プロセスを必要とし
ない。
【0024】この様に、本実施例によればエンハンスメ
ント形とデプレション形の両方のプロセスを用いること
なく電源リセット回路を構成することが可能であるた
め、製造プロセスが簡素化され、製造コストが低減され
る。また、エンハンスメント形とデプレション形の閾値
のばらつきやその温度変化といった電源リセット信号R
ESETの変化要因が排除されるため、電源リセット信
号をより安定的に発生可能となる。加えて、トランジス
タTrの製造にあたって格別のプロセスが必要とされな
いため、製造工程の増加は生じない。
【0025】また、この実施例においては、ツェナーダ
イオードZDがトランジスタTrのベースに接続されて
いた。しかし、本発明はこのような構成に限定されるも
のではない。例えば図4に第2実施例として示されるよ
うに、トランジスタTrのベースに端子12を設け、こ
の端子12の外部からリセット信号RESET(−)を
加えるようにしても良い。このような構成とした場合に
は、リセット信号RESET(−)がHのとき、トラン
ジスタTrが降伏する動作となる。
【0026】図5には、本発明の第3実施例に係る電源
リセット回路の構成が示されている。この実施例は、N
サブPウェルのMOSプロセスで製造される回路であ
る。
【0027】この実施例では、参照電圧REF1は、比
較器10の反転入力端子に入力される。また、トランジ
スタTrのエミッタは比較器10の非反転入力端子に接
続されている。
【0028】参照電圧REF2を発生させるトランジス
タTrは、図7に示されるようにPサブNウェルのMO
Sプロセスにおいて寄生的に発生するトランジスタであ
る。すなわち、図7に示されるように、Nサブ上にPウ
ェルをドープし、更にPウェルにN+ 及びP+ をドープ
した場合、Nサブをコレクタ、Pウェルをベース、Pウ
ェル上にドープしたN+ をエミッタとして、寄生トラン
ジスタが構成される。本実施例におけるトランジスタT
rも、このような寄生トランジスタを用いて構成される
ものであり、従って、格別の製造プロセスを必要としな
い。
【0029】図6には、この実施例の動作が示されてい
る。この図に示されるように、参照電圧REF2は、ト
ランジスタTrの動作によって非線形に低下し、電源電
圧VDDがツェナーダイオードZDの降伏電圧V以上
の領域C及びトランジスタTrがオンするベースエミッ
タ間電圧V以下の領域Aでは、一定の値をとる。電源
電圧VDDがV以上V以下の領域Bでは、参照電圧
REF2は電源電圧VDDと同一勾配で低下する。
【0030】このように参照電圧REF2が非線形に低
下するのは、次の様な動作による。すなわち、電源電圧
DDがV以下の領域Aにおいては、トランジスタT
rがオフ状態であるためそのベース電位は接地電位と等
しい。参照電圧REF2は、トランジスタTrのエミッ
タ電位であるため、従って、図に示されるように一定と
なる。
【0031】次に電源電圧VDDがVFを超えると、トラ
ンジスタTrがオンするため、参照電圧REF2は、電
源電圧VDDと比例して上昇を開始する。すなわち、電源
電圧VDDが電圧VF以上の領域Bでは、参照電圧REF
2は、参照電圧REFより急勾配で増加する。この後、
電源電圧VDDがツェナーダイオードZDの降伏電圧VZ
に至ると、トランジスタTrのベース電位が降伏電圧V
Z にプルダウンされるため、トランジスタTrは再びオ
フ状態となる。従って、電源電圧VDDがツェナーダイオ
ードZD降伏電圧VZ以上の領域Cにおいては、参照電
圧REF2は一定になる。この様に参照電圧REF2
は、電源電圧VDDに対して非線形である。
【0032】このような参照電圧REF1及びREF2
の傾向から明らかな様に、両者は、領域B及びC内のあ
る一点において等しい値となる。この2点により挟まれ
る電源電圧VDDの領域においては、参照電圧REF1
<REF2であるため、比較器10の出力はHとなる。
本実施例は、この特性を利用して電源リセット信号RE
SETを発生させるものである。
【0033】すなわち、図5に示されるような構成を有
する電気回路をマイクロコンピュータ等の機器に搭載し
た場合、電源電圧VDDの低下に伴い参照電圧REF1
とREF2の関係がREF2<REF1からREF1<
REF2に変化する。この時点で比較器10の出力はL
値からH値に変化するため、比較器10の出力を電源リ
セット信号RESETとして用いることにより、電源電
圧VDDの低下に応じてマイクロコンピュータ等の機器
の各部にリセットを加えることができる。
【0034】この様に、本実施例においてもエンハンス
メント形とデプレション形の両方のプロセスを用いるこ
となく電源リセット回路を構成することが可能である。
【0035】また、この実施例においては、ツェナーダ
イオードZDがトランジスタTrのベースに接続されて
いた。しかし、本発明はこのような構成に限定されるも
のではない。例えば図8に第4実施例として示されるよ
うに、トランジスタTrのベースに端子12を設け、こ
の端子12の外部からリセット信号RESET(−)を
加えるようにしても良い。
【0036】なお、本発明の各実施例に係る電源リセッ
ト回路は、上述したようにMOSプロセスによりICと
して製造することが可能であるとともに、ディスクリー
トやバイポーラプロセスによっても製造可能であること
はいうまでもない。加えて、第1又は第3実施例におけ
るツェナーダイオードZDを第2又は第4実施例におけ
る端子12に接続するような形で、すなわちIC外付け
で用いても良い。
【0037】図9には、本発明の各実施例の用途の一例
が示されている。この図に示される装置は、ディスプレ
イ13の画面上に文字等を重畳表示させるオンスクリー
ンディスプレイ機能を有するビデオテープレコーダ(V
TR)14である。オンスクリーンディスプレイ機能と
は、例えば、ディスプレイ13の画面上にチャネルや音
量を示す文字や記号を表示させる機能である。この機能
は、通常、オンスクリーンディスプレイIC(OSDI
C)により実現される。この図においては、OSDIC
は符号16で示されている。
【0038】OSDIC16は、ディスプレイ13の画
面上に表示すべき映像を示す映像信号を入力する。この
映像信号は、例えば、図示しないビデオ再生回路から供
給されるテープ再生映像や、他の機器(例えばテレビジ
ョン受像機)から供給される映像を示している。OSD
IC16は、内蔵するRAMから、重畳表示させるべき
文字等のデータを読みだし、このデータに基づき映像信
号に処理を加え、文字等の映像を含む映像信号VIDE
Oを生成する。その際、同期信号を用いることにより、
文字等に係る信号を混合するタイミングを制御する。し
たがって、映像信号VIDEOに基づきディスプレイ1
3の画面上に映像を表示させた場合、その画面上の所定
位置に文字等が重畳表示されることになる。
【0039】この図のVTR14は、さらに、本発明の
いずれかの実施例に係る電源リセット回路18を搭載し
ている。電源リセット回路18は、先に説明した動作に
より電源電圧をモニタし、電源電圧の低下に応じてリセ
ット信号RESETをOSDIC16に供給する。した
がって、電源電圧が低下すると、文字等を示すRAM上
のデータがクリアされる。
【0040】このように、本発明の各実施例に係る回路
をVTR14のOSDIC16のリセット、特にRAM
データのリセットに使用する場合、電源復旧に伴う画面
の乱れを防止できる。すなわち、電源電圧低下の後にR
AMにリセットを加えずに電源復旧を迎えた場合、電源
復旧時のRAM上のデータは保証の限りではなく、した
がって、ディスプレイ13の画面上に重畳表示される文
字等も、暫くの間乱れるが、この図のようにリセットを
加えた場合、画面の乱れは生じることがなく、ディスプ
レイ13を見ている人に不快感を与えることもない。ま
た、必要なデータは、図示しないマイクロコンピュータ
等から送信を受けることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチング素子のオフ又はオン時に出力され電源電圧
とほぼ同じ勾配で低下する電圧を第2の参照電圧REF
2とするようにしたため、エンハンスメント形及びデプ
レッション形の双方のプロセスを用いることなく電源リ
セット回路を製造可能となり、製造工程の簡素化、製造
コストの低減が実現できる。また、デプレッション形と
エンハンスメント形のMOS FETを共に用いた場合
のように各FETのしきい値のばらつきやその温度特性
に影響されることがないため、電源リセット信号が安定
化する。
【0042】さらに、本発明によれば、スイッチング素
子をオフ又はオンさせる電圧を、内蔵するツェナーダイ
オード、外付のツェナーダイオード等から与えることが
できる。また、外付けした場合、その動作を、外付けす
るツェナーダイオードの選択によって設定することがで
きる。
【0043】本発明によれば、第2の参照電圧REF2
を発生させるトランジスタをMOSプロセスで寄生的に
発生するトランジスタとして構成するようにしたため、
製造工程を増加させることなく当該トランジスタを構成
することができる。
【0044】そして、本発明によれば、電源が低下しそ
の後復旧した場合に、オンスクリーンディスプレイに係
るデータをリセットするようにしたため、画面の乱れが
生じることがなく、より見やすい画面を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電源リセット回路の
構成を示す回路図である。
【図2】この実施例の動作を示す図である。
【図3】本実施例における寄生トランジスタの発生メカ
ニズムを示す図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る電源リセット回路の
構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る電源リセット回路の
構成を示す回路図である。
【図6】この実施例の動作を示す図である。
【図7】本実施例における寄生トランジスタの発生メカ
ニズムを示す図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る電源リセット回路の
構成を示す回路図である。
【図9】各実施例の用途例を示すブロック図である。
【図10】一従来例に係る電源リセット回路の構成を示
す回路図である。
【図11】この従来例の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 比較器 12 端子 13 ディスプレイ 14 ビデオテープレコーダ(VTR) 16 オンスクリーンディスプレイIC(OSDIC) 18 電源リセット回路 REF1,REF2 参照電圧 VDD 電源電圧 Tr トランジスタ ZD ツェナーダイオード R1〜R4 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−136660(JP,A) 特開 昭62−290320(JP,A) 特開 昭62−266915(JP,A) 特開 昭63−85369(JP,A) 特開 平2−168779(JP,A) 特開 昭62−248388(JP,A) 特開 昭61−234180(JP,A) 実開 昭60−152967(JP,U) 実開 昭61−105869(JP,U) 実開 昭61−191630(JP,U) 実開 昭57−173072(JP,U) 実開 昭59−56573(JP,U) 実開 昭59−131071(JP,U) 実開 昭60−156883(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 19/00 - 19/32 G09G 5/00 H02H 3/24 - 3/253 G06F 1/24 H03K 17/22 - 17/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の抵抗により電源電圧を分圧して
    第1の参照電圧を発生させる分圧手段と、MOSプロセスで発生する寄生トランジスタにて形成さ
    れ、 第2の参照電圧出力するために用いられるスイッ
    チング素子と、スイッチング素子がオフしているときに第2の参照電圧
    が電源電圧とほぼ同じ勾配にて変化することとなりかつ
    スイッチング素子がオンしているときに第2の参照電圧
    がほぼ一定の電圧値になるようスイッチング素子を動作
    させる回路と、 第1の参照電圧と第2の参照電圧とを比
    較し第1の参照電圧が高い場合に電源リセット信号を出
    力する比較手段と、 を備え、 第1の参照電圧と第2の参照電圧の比較により電源電圧
    に応じた電源リセット信号を出力することを特徴とする
    電源リセット回路。
  2. 【請求項2】 複数個の抵抗により電源電圧を分圧して
    第1の参照電圧を発生させる分圧手段と、MOSプロセスで発生する寄生トランジスタにて形成さ
    れ、 第2の参照電圧出力するために用いられるスイッ
    チング素子と、スイッチング素子がオンしているときに第2の参照電圧
    が電源電圧とほぼ同じ勾配にて変化することとなりかつ
    スイッチング素子がオフしているときに第2の参照電圧
    がほぼ一定の電圧値になるようスイッチング素子を動作
    させる回路と、 第1の参照電圧と第2の参照電圧とを比
    較し第2の参照電圧が高い場合に電源リセット信号を出
    力する比較手段と、 を備え、 第1の参照電圧と第2の参照電圧の比較により電源電圧
    に応じた電源リセット信号を出力することを特徴とする
    電源リセット回路。
  3. 【請求項3】 揮発性記憶素子上に格納されたデータに
    基づき表示装置の画面上に文字等を重畳表示させるオン
    スクリーンディスプレイ制御手段と、 少なくとも上記揮発性記憶素子に対し、電源電圧に応じ
    て電源リセット信号を出力する請求項1又は2記載の電
    源リセット回路と、 を備える ことを特徴とする画面誤表示防止システム。
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