JP2918074B2 - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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JP2918074B2 JP14061491A JP14061491A JP2918074B2 JP 2918074 B2 JP2918074 B2 JP 2918074B2 JP 14061491 A JP14061491 A JP 14061491A JP 14061491 A JP14061491 A JP 14061491A JP 2918074 B2 JP2918074 B2 JP 2918074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再起電圧抑制用のコン
デンサを断路部接点極間に並列に有する熱パッファ型の
ガス遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、FS6(六フッ化イオウ)ガス
等を使用したガス遮断器が広く用いられているが、この
ガス遮断器では、その極間に並列にコンデンサを接続し
て使用するのが通例で、これにより再起電圧の抑制が得
られるようにしていたが、さらに、特開昭58−129
715号公報に記載の技術では、遮断器が遮断動作完了
後、このコンデンサを電路から切り離すようにし、再起
電圧の抑制と共に耐サージ電圧性能の向上が得られるよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、コ
ンデンサの切り離しのための断路部の構成について充分
な配慮がされておらず、電界集中による絶縁部材への電
界ストレスの増加や、絶縁距離の確保の点で問題があっ
た。
【0004】本発明は、電界集中が緩やかで、充分な絶
縁距離を容易に与えることができ、コンデンサを有する
ことによる再起電圧の抑制と、耐サージ電圧性能の向上
が確実に得られるようにした熱パッファ型のガス遮断器
の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、コンデンサ
の端部を固定接点とし、遮断器の可動接触子を操作する
回動レバーの可動側の端部を可動接点とする断路部を設
けることにより達成される。
【0006】
【作用】遮断器の可動接触子を操作する回動レバーの可
動側の端部は、遮断器の閉極状態と開極状態とで大きく
位置が変わるため、コンデンサの断路部が開極している
ときに大きな絶縁距離をもたせることができ、電界の集
中も充分に和らげることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明によるガス遮断器について、図
示の実施例により、詳細に説明する。図1は本発明の一
実施例で、1は密封容器(ガス容器)、2は可動接触子、
3は固定接触子、4は絶縁ノズル、5は熱パッファ室、
6はコンデンサ、7は固定接点、8は可動接点、9はフ
レキシブル導体、10は回動レバー、11a、11bは
外部引出端子、12は操作軸、13a、13bは絶縁ス
ペーサ、14はスプリング、15は取付部材、そして1
6は端子金具である。
【0008】密封容器1はFS6(六フッ化イオウ)ガス
の封入容器となるほか、絶縁スペーサ13a、13bと
相俟って遮断器の筐体を構成している。可動接触子2と
固定接触子3は遮断器の遮断部を構成しており、可動接
触子2は外部引出端子11aに対して摺動可能な状態で
電気的に接続され、固定接触子3は外部引出端子11b
にそのまま電気的に接続されている。絶縁ノズル4は内
部に固定接触子3を収容し、これにより熱パッファ室5
を区画形成する働きをする。コンデンサ6は短円筒状の
複数個の単位コンデンサを積み重ね、スプリング14に
より押圧して棒状に組立たもので、可動接触子2の移動
方向(図では左右に伸びる水平方向)と平行になるように
して、金属製の取付部材15と端子金具16により密封
容器1内の絶縁スペーサ13a、13bの間に配置され
ており、その固定接触子3側の端部は取付金具15によ
り固定接触子3と外部引出端子11bとに電気的に接続
されると共に、可動接触子2側の端部は端子金具16に
より固定接点7に電気的に接続されている。
【0009】固定接点7はコンデンサ6の可動接触子2
側の端部に位置し、且つ、それに電気的に接続された状
態で絶縁スペーサ13aの外側に取付けられている。可
動接点8は回動レバー10の操作軸12とは反対側の可
動端に取付けられており、フレキシブル導体9により外
部引出端子11aに電気的に接続された上で回動レバー
10の操作軸12による回動移動により、図示のよう
に、固定接点7から離れた位置から固定接点8に係合し
た位置に、或いは反対に、固定接点8に係合した位置か
ら、図示のように、固定接点7から離れた位置にまで移
動させられ、これにより、コンデンサ6を可動接触子2
と固定接触子3からなる遮断器の遮断部に並列に接続し
たり、それから切り離したりする断路部として機能す
る。回動レバー10は、操作軸13の回動により、上記
したように、固定接点7と可動接点8からなる断路部の
開閉操作を行なうと共に、遮断部の可動接触子2を動か
し、図示した固定接触子3から離れた位置からそれに係
合した位置に、或いは、反対に、固定接触子3に係合し
た位置から図示の離れた位置に移動させ、遮断器を開閉
動作させる働きをする。
【0010】図2は、図1の矢印I−I方向から見た断
面図で、三相電力系統への適用のため、固定接触子3や
絶縁ノズル5、それにコンデンサ6が三系統設けられて
いる様子が示されている。
【0011】図3は固定接点7と可動接点8からなる断
路部の詳細を示したもので、図1を上側から見た状態を
表わしている。そして、この図から明らかなように、固
定接点7は、弾性を持った金属板材からなる2枚の接点
部材7a、7bで構成され、これらの接点部材7a、7
bの間に可動接点8が割込み、摺動しながら係合するこ
とにより閉極動作が得られるようになっているものであ
り、このとき、接点部材7a、7bに所定の摺動長さL
w が設けられている。
【0012】次に、この実施例の動作について説明す
る。図1及び図3は、このガス遮断器が開極されている
状態を示しており、この状態では、固定接点7から可動
接点8が離れているため、当然のこととしてコンデンサ
6は可動接触子2と固定接触子3からなる遮断器の遮断
部から切り離されている。
【0013】ここで、次に、図示して無いアクチュエー
タにより、或いはハンドル操作により人力で、操作軸1
2が図の時計方向に回動されたとすると、これにより、
連結金具2aを介して可動接触子2が図の右方向に動か
され、やがて固定接触子3に係合し、所定の位置にまで
挿入されたところで停止され、遮断器は閉極状態にな
る。また、この動作に伴って、回動接点8も固定接点7
に係合し、これにより、コンデンサ6は可動接触子2と
固定接触子3からなる遮断器の遮断部に並列に接続され
た状態になる。そして、このとき、図3から明らかなよ
うに、可動接点8は固定接点7の接点部材7a、7bの
間に摺動長さLw にわたって挿入されていることにな
る。
【0014】次に、遮断動作について説明する。上記し
た遮断器の閉極状態から、操作軸12が、図の反時計方
向に可動され始めると、まず、可動接触子2が固定接触
子3から係合が外れ、これにより発生するアークのエネ
ルギーは、絶縁ノズル4により形成されている熱パッフ
ァ室5の存在により、アークの抑制に有効に作用し、こ
の結果、強力な遮断動作が与えられ、可動接触子2が固
定接触子3から離れるにつれ効果的にアークは消弧さ
れ、電路は遮断され、最終的に可動接触子2は図1に示
す位置にまで動かされ、開極状態に落ち着く。
【0015】一方、この過程で、可動接点8も、最終的
には図に示すように固定接点7から引き離されるが、こ
の電路遮断に到る過程で、図3に示した摺動長さLw の
存在により、可動接触子2が固定接触子3からの係合を
外れたあと、上記したアーク消弧により電路が遮断され
るまでは、可動接点8は固定接点7からは外れないよう
に、各部の寸法などが定められており、この結果、可動
接触子2の開極操作時での可動接点8によるコンデンサ
6の断路部の開極動作が、可動接触子2の開極動作より
も所定時間遅れ、可動接触子2と固定接触子3からなる
遮断部による電路遮断か完了したあと、所定時間、コン
デンサ6が可動接触子2と固定接触子3に並列に接続さ
れた状態になり、その後、固定接点7と可動接点8から
なる断路部が開極状態になるという動作が得られること
になり、従って、この実施例によれば、事故電流など大
電流の遮断時には、熱パッファ室5からのガス吹き付け
効果により確実な電路遮断が得られると共に、電路充電
電流などの小電流の遮断時には、並列に存在するコンデ
ンサ6による再起電圧抑制効果により、同じく確実な電
路遮断が得られることになり、操作力が少なくて済むと
いう熱パッファ型ガス遮断器の利点を充分に活かしなが
ら、大電流から小電流まで常に充分な信頼性をもったガ
ス遮断器を得ることが出来る。
【0016】そして、この実施例によれば、固定接点7
と可動接点8との間に、可動接触子2と固定接触子3か
らなる遮断部での開離距離と同等以上の開離距離を与え
ることが出来るから、開極状態でのコンデンサ6の電路
からの切り離しが完全に得られ、同一系統内に存在する
計器用変成器などの機器に悪影響を及ぼしたり、不所望
な共振現象を伴ったりする虞れを確実に抑えることがで
きる。
【0017】また、このとき、固定接点7と可動接点8
との間での絶縁距離も大きく得られるので、コンデンサ
6に加わる電界ストレスを充分に低下させることがで
き、さらに、固定接点7と可動接点8からなる断路部が
密封容器1の外部に設けられているので、遮断器がどの
ような状態にあるかが目視で確認が出来、作業上での安
全性の向上を充分に図ることができる。
【0018】次に、図4は、本発明の他の一実施例で、
この実施例が図1の実施例と異なる大きな点は、固定接
点7と可動接点8からなるコンデンサ6の断路部が密封
容器1内に収容されている点で、このため、コンデンサ
6は取付部材15により片持ち状態で保持され、その端
部に固定接点7が設けられると共に、回動レバー10も
密封容器1内に設けられ、連結ピン2bにより可動接触
子2を動かすように構成されている。なお、その他の構
成や動作については、図1の実施例と同じなので、詳し
い説明は省略する。
【0019】この図4の実施例では、固定接点7と可動
接点8からなるコンデンサ6の断路部が密封容器1内に
収容されているので、目視による動作確認による効果は
期待出来ないが、構成全体がガス絶縁状態にされている
ので、絶縁距離確保の点で有利であると言う効果が期待
できる。
【0020】また、図5は、本発明の更に別の一実施例
で、図1又は図4の実施例における複数のコンデンサ6
の中間接続点に端子17を設け、ここからリード線18
を引出して電圧検出回路19に接続できるようにしたも
のである。この電圧検出回路19には、さらに別のコン
デンサが設けてあり、このコンデンサと、遮断器内のコ
ンデンサ6とにより電圧分割回路を構成し、遮断器が設
置されている電路の電圧(主電圧)を、計器用変成器無し
で、電圧Vとして測定、監視できるようにしたものであ
る。従って、この実施例によれば、別途、高電圧用のコ
ンデンサを使用することなく、コンデンサ型PTを得る
ことが出来るという効果がある。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、遮断動作の過渡状態に
おいてだけ遮断部接触子間に並列にコンデンサが接続さ
れるようにしたので、消弧機能を熱パッファ室のガス吹
き付け作用にだけ頼っている自力消弧型ガス遮断器にお
いて、遮断性能上不安定であった小電流領域での安定し
た動作が可能になると共に、絶縁距離の確保が容易でコ
ンデンサに対する電界ストレスが充分に下く抑えること
のできるガス遮断器を容易に提供することができ、この
結果、操作力が少なくて済むという熱パッファ型ガス遮
断器の利点を充分に活かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス遮断器の一実施例を示す正断
面図である。
【図2】本発明の一実施例における横断面図である。
【図3】本発明の一実施例における接点部分の詳細説明
図である。
【図4】本発明の他の一実施例を示す正断面図である。
【図5】本発明の更に別の一実施例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 密封容器 2 可動接触子 3 固定接触子 4 絶縁ノズル 5 熱パッファ室 6 コンデンサ 7 固定接点 8 可動接点 9 フレキシブル導体 10 回動レバー 11a、11b 外部引出端子 12 操作軸 13a、13b 絶縁スペーサ 14 スプリング 15 取付部材 16 端子金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 徹 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (56)参考文献 特開 昭58−129715(JP,A) 特公 昭56−26926(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 33/94

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱パッファ型遮断部の固定接触子に対す
    る可動接触子の移動方向と平行に、棒状に配置したコン
    デンサが備えられたガス遮断器において、上記コンデン
    サの上記可動接触子側に位置する端部の延長部分を固定
    接点とし、上記可動接触子を操作する回動レバーの可動
    側の端部を可動接点とする断路部が設けられていること
    を特徴とするガス遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記固定接点
    と可動接点が所定のワイプ距離を持つように構成され、
    上記可動接触子の開極操作時での上記可動接点による上
    記断路部の開極動作が、上記可動接触子の開極動作より
    も所定時間遅れるように構成したことを特徴とするガス
    遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、上記断路部
    が、遮断器のガス容器の外部に位置するように構成した
    ことを特徴とするガス遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項1の発明において、上記コンデン
    サの中間接続点に、外部リード線接続用の端子が設けら
    れていることを特徴とするガス遮断器。
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