JP2918068B2 - 熱線式空気流量計 - Google Patents
熱線式空気流量計Info
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- JP2918068B2 JP2918068B2 JP2415088A JP41508890A JP2918068B2 JP 2918068 B2 JP2918068 B2 JP 2918068B2 JP 2415088 A JP2415088 A JP 2415088A JP 41508890 A JP41508890 A JP 41508890A JP 2918068 B2 JP2918068 B2 JP 2918068B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電熱加熱されている熱
線が空気流により冷却されることにより現われる抵抗変
化により空気流量を計測する方式の熱線式空気流量計に
係り、特に自動車エンジンの吸気流量計測に好適な熱線
式空気流量計に関する。
線が空気流により冷却されることにより現われる抵抗変
化により空気流量を計測する方式の熱線式空気流量計に
係り、特に自動車エンジンの吸気流量計測に好適な熱線
式空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】熱線式空気流量計は可動部分が無く、且
つ質量流量が直接計測できるなどのため、近年、自動車
用ガソリンエンジンなどの吸気流量計測用に広く使用さ
れるようになってきている。
つ質量流量が直接計測できるなどのため、近年、自動車
用ガソリンエンジンなどの吸気流量計測用に広く使用さ
れるようになってきている。
【0003】ところで、この熱線式空気流量計として
は、その熱線素子などからなる検出素子を、流量計本体
ボディの主空気通路内に形成してあるほぼL字形のバイ
パス通路内に設けるようにした、いわゆるバイパス方式
のものが知られているが、このようなバイパス通路を有
する熱線式空気流量計の従来例としては、例えば、実願
平1−30846号公報に記載のように、アルミニウム
ダイキヤスト製のボデイを用い、これに一体にバイパス
通路の円筒部及び角溝部を形成し、この角溝部に板状の
通路カバーをネジ止めして覆うことにより空気通路を構
成する構造となつていた。
は、その熱線素子などからなる検出素子を、流量計本体
ボディの主空気通路内に形成してあるほぼL字形のバイ
パス通路内に設けるようにした、いわゆるバイパス方式
のものが知られているが、このようなバイパス通路を有
する熱線式空気流量計の従来例としては、例えば、実願
平1−30846号公報に記載のように、アルミニウム
ダイキヤスト製のボデイを用い、これに一体にバイパス
通路の円筒部及び角溝部を形成し、この角溝部に板状の
通路カバーをネジ止めして覆うことにより空気通路を構
成する構造となつていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、流量
計本体ボデイのプラスチツク成形品化について特に配慮
がされておらず、プラスチツクボデイにおいては、ネジ
止め部の強度維持のために、ネジ切りした金属部材をプ
ラスチツクへインサート成形する必要が有り、部品点数
の増加と加工の複雑化をもたらし、大きなコストアップ
を伴うという問題があつた。
計本体ボデイのプラスチツク成形品化について特に配慮
がされておらず、プラスチツクボデイにおいては、ネジ
止め部の強度維持のために、ネジ切りした金属部材をプ
ラスチツクへインサート成形する必要が有り、部品点数
の増加と加工の複雑化をもたらし、大きなコストアップ
を伴うという問題があつた。
【0005】本発明は、熱線式空気流量計において、特
にそのボデイのプラスチツク化によっても部品点数の増
加や加工の複雑化を伴わず、プラスチツク化による軽量
化を充分に可能にしながら生産性の向上と原価低減を達
成し、また信頼性を高めることを目的としている。さら
に、上記目的を損なうこと無しに空気通路構造を改良
し、熱線式空気流量計の課題となつているエンジン脈動
による精度の悪化、耐電波障害性及び上流偏流による精
度の悪化を抑え、高精度の熱線式空気流量計を提供する
ことにある。
にそのボデイのプラスチツク化によっても部品点数の増
加や加工の複雑化を伴わず、プラスチツク化による軽量
化を充分に可能にしながら生産性の向上と原価低減を達
成し、また信頼性を高めることを目的としている。さら
に、上記目的を損なうこと無しに空気通路構造を改良
し、熱線式空気流量計の課題となつているエンジン脈動
による精度の悪化、耐電波障害性及び上流偏流による精
度の悪化を抑え、高精度の熱線式空気流量計を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ボデイをプラスチツク成形とし、さらに通路カバー
をプラスチツクとして両者を接着あるいは溶接により接
合したものである。
に、ボデイをプラスチツク成形とし、さらに通路カバー
をプラスチツクとして両者を接着あるいは溶接により接
合したものである。
【0007】また、エンジン脈動による精度の悪化を対
策するために通路カバーを箱状のプラスチツク成形品と
し主流に垂直なバイパス通路を二段にしたものである。
策するために通路カバーを箱状のプラスチツク成形品と
し主流に垂直なバイパス通路を二段にしたものである。
【0008】また、耐電波障害性の対策として、熱線配
置部となるバイパス通路部分を導電性プラスチツク成形
品とし、ボデイと一体にプラスチツク成形された通路カ
バー部分と接合して通路を成形する構造としたものであ
る。
置部となるバイパス通路部分を導電性プラスチツク成形
品とし、ボデイと一体にプラスチツク成形された通路カ
バー部分と接合して通路を成形する構造としたものであ
る。
【0009】さらに、上流偏流影響の対策としては、複
数のバイパス入口部と熱線配置部をプラスチツク成形に
て一体形成したバイパス通路部分を、ボデイと一体にプ
ラスチツク成形された通路カバー部分と接合して通路を
形成する構造としたものである。
数のバイパス入口部と熱線配置部をプラスチツク成形に
て一体形成したバイパス通路部分を、ボデイと一体にプ
ラスチツク成形された通路カバー部分と接合して通路を
形成する構造としたものである。
【0010】
【作用】プラスチツクボデイを用い、これにプラスチツ
クの通路カバーを接着あるいは溶接して空気通路を形成
すれば、ネジ等の追加部品が不要となり、生産性も高め
られるので原価低減が可能となる。また、上記接合は強
度も十分であり、ネジ及び通路カバーの脱落といつた事
故を防止できるので信頼性を向上できる。
クの通路カバーを接着あるいは溶接して空気通路を形成
すれば、ネジ等の追加部品が不要となり、生産性も高め
られるので原価低減が可能となる。また、上記接合は強
度も十分であり、ネジ及び通路カバーの脱落といつた事
故を防止できるので信頼性を向上できる。
【0011】さらに、主空気流通方向と直角になったな
バイパス通路を二段にして折り返し通路とすると、熱線
素子で感知されてしまう脈動分が低減できるので、エン
ジン脈動による精度の悪化を防止できる。
バイパス通路を二段にして折り返し通路とすると、熱線
素子で感知されてしまう脈動分が低減できるので、エン
ジン脈動による精度の悪化を防止できる。
【0012】導電性プラスチツクによる熱線配置部のバ
イパス通路形成により、部品点数を増加させることな
く、プラスチツクボデイ化に際しての課題である、熱線
素子への電波の輻射を阻止できるので耐電波障害性を向
上できる。
イパス通路形成により、部品点数を増加させることな
く、プラスチツクボデイ化に際しての課題である、熱線
素子への電波の輻射を阻止できるので耐電波障害性を向
上できる。
【0013】さらに、複数のバイパス入口を有するバイ
パス構造により、上流に偏流が生じても、複数のバイパ
ス入口部分から流量検出部へ空気が取り込まれるので、
バイパス通路へ流入する空気の割合を一定に維持し、偏
流による精度の悪化を防止できる。
パス構造により、上流に偏流が生じても、複数のバイパ
ス入口部分から流量検出部へ空気が取り込まれるので、
バイパス通路へ流入する空気の割合を一定に維持し、偏
流による精度の悪化を防止できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による熱線式空気流量計につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。まず図1は本
発明の一実施例を示す横断面図で、図2は下流側(図1
の右側)から見た外観図である。
て、図示の実施例により詳細に説明する。まず図1は本
発明の一実施例を示す横断面図で、図2は下流側(図1
の右側)から見た外観図である。
【0015】流量計本体を構成するボディ1はプラスチ
ツクモールド成形品で、円筒形のメイン通路(主空気通
路)4の内部にバイパス通路3が一体に成形してある。
ツクモールド成形品で、円筒形のメイン通路(主空気通
路)4の内部にバイパス通路3が一体に成形してある。
【0016】バイパス通路3はボディ1の主空気通路内
壁面の近傍で上流に向けて開口した空気入口3bから下
流に主空気流通方向と平行に延びる縦方向通路部分3a
と、熱線式空気流量計の信頼性及び精度向上のために、
この通路部分3aの下流端から主空気通路内をほぼ直角
に横切って他方の内壁面の近傍で下流に向けて開口した
空気出口3dに連通する横方向通路部分3cとからなる
L字形を成している。
壁面の近傍で上流に向けて開口した空気入口3bから下
流に主空気流通方向と平行に延びる縦方向通路部分3a
と、熱線式空気流量計の信頼性及び精度向上のために、
この通路部分3aの下流端から主空気通路内をほぼ直角
に横切って他方の内壁面の近傍で下流に向けて開口した
空気出口3dに連通する横方向通路部分3cとからなる
L字形を成している。
【0017】そして、この横方向通路部分3cは、ボデ
ィ1に形成されたメイン通路4を横切って延び、下流方
向(図1の右側)に開口したコの字形断面形状の部分から
なる溝形部3eと、この溝形部3eの開口を覆うプラス
チツク板である通路カバー2によつて形成されており、
この通路カバー2は、溝形部3eの開口部に、接着ある
いは溶着により接合される。
ィ1に形成されたメイン通路4を横切って延び、下流方
向(図1の右側)に開口したコの字形断面形状の部分から
なる溝形部3eと、この溝形部3eの開口を覆うプラス
チツク板である通路カバー2によつて形成されており、
この通路カバー2は、溝形部3eの開口部に、接着ある
いは溶着により接合される。
【0018】ここで、この溝形部3eの開口部に対する
通路カバー2の接合(固着)方法の実施例を図3ないし図
5により説明する。これら図3〜図5は、図2のA−A
断面であり、通路カバーの取付方法の実施例をそれぞれ
示したものである。
通路カバー2の接合(固着)方法の実施例を図3ないし図
5により説明する。これら図3〜図5は、図2のA−A
断面であり、通路カバーの取付方法の実施例をそれぞれ
示したものである。
【0019】まず、図3は、ボディ1の溝形部3eの開
口部の通路カバー2の取付面に、通路カバー2がはめ込
まれるように段差3fを設けたものである。これによ
り、接着あるいは溶着時に、予め通路カバー2の位置決
めが可能で、接着あるいは溶着時でのずれを防止でき
る。また、ボディ1のプラスチツク成形時にボディが冷
却する前に通路カバー2を圧入することにより通路カバ
ー2を一時的に固定しておくようにしてもよく、これら
によれば接着あるいは溶着時での作業性を充分に向上で
きる。
口部の通路カバー2の取付面に、通路カバー2がはめ込
まれるように段差3fを設けたものである。これによ
り、接着あるいは溶着時に、予め通路カバー2の位置決
めが可能で、接着あるいは溶着時でのずれを防止でき
る。また、ボディ1のプラスチツク成形時にボディが冷
却する前に通路カバー2を圧入することにより通路カバ
ー2を一時的に固定しておくようにしてもよく、これら
によれば接着あるいは溶着時での作業性を充分に向上で
きる。
【0020】次に、図4は、ボディ1の溝形部3eの開
口部の通路カバー2の取付面に穴あるいは溝を設け、そ
こに接着剤9を塗布して通路カバー2にもその穴あるい
は溝に合つた突起を設けておいて両者を接着するもので
あり、更に図5図、通路カバー2にクランプ機構10を
設け、このクランプ機構10によりボディ1へ一時的に
固定しておき、接着もしくは溶着時の作業性が向上され
るようにしたものである。
口部の通路カバー2の取付面に穴あるいは溝を設け、そ
こに接着剤9を塗布して通路カバー2にもその穴あるい
は溝に合つた突起を設けておいて両者を接着するもので
あり、更に図5図、通路カバー2にクランプ機構10を
設け、このクランプ機構10によりボディ1へ一時的に
固定しておき、接着もしくは溶着時の作業性が向上され
るようにしたものである。
【0021】熱線素子5及び感温抵抗体6は回路モジユ
ール7に取り付けられ、そして、これらの熱線素子5及
び感温抵抗体6が、バイパス通路3内に所定の状態で配
置されるように、ボディ1に形成してある開口部から内
部に挿入された上で、回路モジユール7がボディ1に取
付られる。
ール7に取り付けられ、そして、これらの熱線素子5及
び感温抵抗体6が、バイパス通路3内に所定の状態で配
置されるように、ボディ1に形成してある開口部から内
部に挿入された上で、回路モジユール7がボディ1に取
付られる。
【0022】従つて、ボディ1へ流入した空気8は、そ
の大部分がメイン通路4を通過するが、その一部はバイ
パス通路3へ分流するようになり、このバイパス分流を
熱線素子5及び感温抵抗体6で計量し、その流量に対応
した信号出力を得るようになっている。
の大部分がメイン通路4を通過するが、その一部はバイ
パス通路3へ分流するようになり、このバイパス分流を
熱線素子5及び感温抵抗体6で計量し、その流量に対応
した信号出力を得るようになっている。
【0023】これら熱線素子5及び感温抵抗体6が設け
られている縦方向通路部分3aの下流で、バイパス通路
3はメイン通路4の主流方向と直角に配置されている横
方向通路部分3cに連通し、その多端部の側壁部に設け
られた出口3dからメイン通路に戻る。
られている縦方向通路部分3aの下流で、バイパス通路
3はメイン通路4の主流方向と直角に配置されている横
方向通路部分3cに連通し、その多端部の側壁部に設け
られた出口3dからメイン通路に戻る。
【0024】従って、この図1、図2の実施例によれ
ば、プラスチツク製のボディ1と一体に形成されている
溝形部3eの開口部に、同じくプラスチツク製の板材か
らなる通路カバー2を接着あるいは溶着することによ
り、メイン通路の主流と直角方向をなす管路を有するバ
イパス通路を構成できるので、部品点数が少なく、良好
な生産性を得ることができるため、原価低減が可能とな
り、さらにプラスチツク同志の溶着により十分な取付強
度が得られるので、部品脱落による事故が防止でき、信
頼性を充分に向上できる。
ば、プラスチツク製のボディ1と一体に形成されている
溝形部3eの開口部に、同じくプラスチツク製の板材か
らなる通路カバー2を接着あるいは溶着することによ
り、メイン通路の主流と直角方向をなす管路を有するバ
イパス通路を構成できるので、部品点数が少なく、良好
な生産性を得ることができるため、原価低減が可能とな
り、さらにプラスチツク同志の溶着により十分な取付強
度が得られるので、部品脱落による事故が防止でき、信
頼性を充分に向上できる。
【0025】図6は、本発明の他の一実施例を示す横断
面図で、通路カバー2を矩形断面の管状樹脂部材で作
り、プラスチツク製のボディ1と一体に形成されている
溝形部3eの開口部に接着あるいは溶着して被うことに
より、その内部をバイパス通路3の通路の一部とし、こ
れにより、折り返し横方向通路2aが形成されるように
二段構造としたものである。
面図で、通路カバー2を矩形断面の管状樹脂部材で作
り、プラスチツク製のボディ1と一体に形成されている
溝形部3eの開口部に接着あるいは溶着して被うことに
より、その内部をバイパス通路3の通路の一部とし、こ
れにより、折り返し横方向通路2aが形成されるように
二段構造としたものである。
【0026】本実施例では、エンジンの脈動による精度
悪化の対策として有効な、メイン通路を横切るバイパス
通路の長さを、部品点数を増やさずに約2倍長くできる
ので精度の向上が可能となる。
悪化の対策として有効な、メイン通路を横切るバイパス
通路の長さを、部品点数を増やさずに約2倍長くできる
ので精度の向上が可能となる。
【0027】図7は、本発明の更に他の一実施例であ
り、上記実施例とは逆に、メイン通路4と平行な縦方向
通路部分3aと、横方向通路部分3cの上流側の壁部を
なす板状部3fとをボディ1とは別にプラスチツクモー
ルド成形したバイパスユニツト11として形成し、この
バイパスユニツト11に回路モジユール7を取付けると
共に、ボディ1の方に、こんどは上流側に開口した溝形
部2aを一体に成形し、バイパスユニツト11をボディ
1内に、その側壁に設けてある開口部から挿入して接着
あるいは溶接することにより、バイパス通路3を構成す
るようにしたものである。
り、上記実施例とは逆に、メイン通路4と平行な縦方向
通路部分3aと、横方向通路部分3cの上流側の壁部を
なす板状部3fとをボディ1とは別にプラスチツクモー
ルド成形したバイパスユニツト11として形成し、この
バイパスユニツト11に回路モジユール7を取付けると
共に、ボディ1の方に、こんどは上流側に開口した溝形
部2aを一体に成形し、バイパスユニツト11をボディ
1内に、その側壁に設けてある開口部から挿入して接着
あるいは溶接することにより、バイパス通路3を構成す
るようにしたものである。
【0028】本実施例によれば、バイパスユニツト11
を、熱線素子5及び感温抵抗体6を回路モジユール7へ
取り付けた直後に接着できるので、回路モジユールの組
立作業時での熱線素子5及び感温抵抗体6の保護が、部
品点数を増やすことなく可能になる。
を、熱線素子5及び感温抵抗体6を回路モジユール7へ
取り付けた直後に接着できるので、回路モジユールの組
立作業時での熱線素子5及び感温抵抗体6の保護が、部
品点数を増やすことなく可能になる。
【0029】また、バイパスユニツト11を導電性プラ
スチツクとすれば、プラスチツクボディ化に際してのの
問題点である、熱線素子への電波の輻射を防止できるの
で、耐電波障害性が改善される。
スチツクとすれば、プラスチツクボディ化に際してのの
問題点である、熱線素子への電波の輻射を防止できるの
で、耐電波障害性が改善される。
【0030】さらに図8は、本発明のさらに別の一実施
例で、図7の実施例におけるバイパスユニツト11の縦
方向通路部分3aに、更に付加的に通路部分3gを設
け、之により、元からある入口Aの外に、メイン通路4
の中心に対称となる位置にもう1個の入口Bを設けたも
のである。
例で、図7の実施例におけるバイパスユニツト11の縦
方向通路部分3aに、更に付加的に通路部分3gを設
け、之により、元からある入口Aの外に、メイン通路4
の中心に対称となる位置にもう1個の入口Bを設けたも
のである。
【0031】本実施例によれば、2個のバイパス入口
A、Bから流入する空気が合流した後で計量されるの
で、上流に偏流が生じてもバイパス分流比の変化が大き
くならず、高精度化が可能とな上、図7の実施例の利点
も兼ね備えている。
A、Bから流入する空気が合流した後で計量されるの
で、上流に偏流が生じてもバイパス分流比の変化が大き
くならず、高精度化が可能とな上、図7の実施例の利点
も兼ね備えている。
【0032】更に図9は、本発明の更に別の一実施例
で、バイパス通路3の横方向通路部分3cがボディ1の
側壁(図9の上部)を貫通するように形成し、これによ
り、ボディ1のアルミダイキヤスト成形時、或いはプラ
スチツクモールド成形時に型抜きによる形成を可能に
し、バイパス通路3のすべてをボディ1と一体に成形し
たものである。
で、バイパス通路3の横方向通路部分3cがボディ1の
側壁(図9の上部)を貫通するように形成し、これによ
り、ボディ1のアルミダイキヤスト成形時、或いはプラ
スチツクモールド成形時に型抜きによる形成を可能に
し、バイパス通路3のすべてをボディ1と一体に成形し
たものである。
【0033】回路モジユール7は、その熱線素子5と感
温抵抗体6の取付部がボディ1の側壁に形成してある開
口部から内部に挿入されるようにして取付けられ、これ
により、同時に、この開口部が塞がれることになるが、
このときの密閉状態を確保するため、本実施例では、回
路モジユール7のボディ挿入部にシール用のOリング1
2が設けてある。そして、このとき、Oリング12とし
て大型のものを用い、上記横方向通路部分3cがボディ
1の側壁を貫通している部分をも含め、1個のOリング
でシールできるようにしてあり、従つて、本実施例で
は、通路カバーやバイパスユニツト等のボディ以外の部
品を用いずにバイパス通路を形成できる。また、この実
施例では、バイパス通路となるすべての管路をアルミダ
イキヤストあるいはプラスチツクモールド成形時の型抜
きにより作成できるので、その断面形状を出力ノイズ低
減効果の大きい長方形とするなど、形状選択の自由度を
充分に与えることができる。
温抵抗体6の取付部がボディ1の側壁に形成してある開
口部から内部に挿入されるようにして取付けられ、これ
により、同時に、この開口部が塞がれることになるが、
このときの密閉状態を確保するため、本実施例では、回
路モジユール7のボディ挿入部にシール用のOリング1
2が設けてある。そして、このとき、Oリング12とし
て大型のものを用い、上記横方向通路部分3cがボディ
1の側壁を貫通している部分をも含め、1個のOリング
でシールできるようにしてあり、従つて、本実施例で
は、通路カバーやバイパスユニツト等のボディ以外の部
品を用いずにバイパス通路を形成できる。また、この実
施例では、バイパス通路となるすべての管路をアルミダ
イキヤストあるいはプラスチツクモールド成形時の型抜
きにより作成できるので、その断面形状を出力ノイズ低
減効果の大きい長方形とするなど、形状選択の自由度を
充分に与えることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、従来一般的に行なわれ
ていたプラスチツクボディへ金属性のカバーをネジで固
定する構造と比べて、ネジ及びカバー等、少なくとも4
個の部品点数の削減ができ、且つ、部品供給や位置決め
作業などでの生産性も向上できるので、原価低減が可能
になる。
ていたプラスチツクボディへ金属性のカバーをネジで固
定する構造と比べて、ネジ及びカバー等、少なくとも4
個の部品点数の削減ができ、且つ、部品供給や位置決め
作業などでの生産性も向上できるので、原価低減が可能
になる。
【0035】また、空気通路内部にある部品数が削減さ
れると共に、通路カバーの取付強度を増すことができる
ので、部品の脱落が充分に抑えられ、信頼性を大きく向
上できる。
れると共に、通路カバーの取付強度を増すことができる
ので、部品の脱落が充分に抑えられ、信頼性を大きく向
上できる。
【0036】さらに、部品点数を増やすことなしに、バ
イパス通路構造を複雑化することができるので、流量脈
動による精度低下が抑えられ、精度の大きな向上が可能
になる。
イパス通路構造を複雑化することができるので、流量脈
動による精度低下が抑えられ、精度の大きな向上が可能
になる。
【図1】本発明による熱線式空気流量計の一実施例を示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図2】下流側(図1の右側)から見た外観図である。
【図3】図1の実施例における通路カバーの固着方法の
第1の例を示す断面図である。
第1の例を示す断面図である。
【図4】図1の実施例における通路カバーの固着方法の
第2の例を示す断面図である。
第2の例を示す断面図である。
【図5】図1の実施例における通路カバーの固着方法の
第3の例を示す断面図である。
第3の例を示す断面図である。
【図6】本発明による熱線式空気流量計の第2の実施例
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図7】本発明による熱線式空気流量計の第3の実施例
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図8】本発明による熱線式空気流量計の第4の実施例
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図9】本発明による熱線式空気流量計の第5の実施例
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
1 ボディ 2 通路カバー 3 バイパス通路 4 メイン通路 5 熱線素子 6 感温抵抗体 7 回路モジユール 8 空気 9 接着剤 10 クランプ機構 11 バイパスユニツト 12 Oリング
フロントページの続き (72)発明者 古橋 洋一 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社日立製作所 佐和工場内 審査官 後藤 時男 (56)参考文献 特開 平1−280218(JP,A) 特開 昭63−281016(JP,A) 実開 平2−122316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68
Claims (4)
- 【請求項1】 流量計本体ボディの主空気通路内壁面の
近傍で上流に向けて開口した空気入口から下流に平行に
延びる縦方向通路部分と、この通路部分の下流端から主
空気通路内をほぼ直角に横切って他方の内壁面の近傍で
下流に向けて開口した空気出口に連通する横方向部分か
らなるほぼL字形のバイパス通路を備え、このバイパス
通路内に流量検出用の熱線素子と感温抵抗素子とを設け
た熱線式空気流量計において、 上記横方向通路部分を、 上記流量計本体ボディと一体に成型され且つ上記主空気
通路内の下流側に向けて開口したほぼコの字形断面の溝
形部と、この溝形部の上記開口した部分を被うようにし
て接着又は溶着により固着した矩形断面の管状樹脂部材
とで構成し、この管状樹脂部材により折り返し横方向通路が形成され
るようにした ことを特徴とする熱線式空気流量計。 - 【請求項2】 流量計本体ボディの主空気通路内壁面の
近傍で上流に向けて開口した空気入口から下流に平行に
延びる縦方向通路部分と、この通路部分の下流端から主
空気通路内をほぼ直角に横切って他方の内壁面の近傍で
下流に向けて開口した空気出口に連通する横方向部分か
らなるほぼL字形のバイパス通路を備え、このバイパス
通路内に流量検出用の熱線素子と感温抵抗素子とを設け
た熱線式空気流量計において、 上記横方向通路部分を、 上記流量計本体ボディと一体に成型され且つ上記主空気
通路内の上流側に向けて開口したほぼコの字形断面の溝
形部と、この溝形部の上記開口した部分を被うようにし
て接着又は溶着により固着した板状の部材で構成すると
共に、 この板状の部材が、上記流量計本体ボディの側壁開口部
から内部に挿入して取付けられるバイパス通路組立体の
樹脂ボディと一体に形成した部材で構成されている こと
を特徴とする熱線式空気流量計。 - 【請求項3】 請求項2の発明において、 上記バイパス通路組立体の樹脂ボディが、導電性プラス
チック材で構成されている ことを特徴とする熱線式空気
流量計。 - 【請求項4】 流量計本体ボディの主空気通路内壁面の
近傍で上流に向けて開口した空気入口から下流に平行に
延びる縦方向通路部分と、この通路部分の下流端から主
空気通路内をほぼ直角に横切って他方の内壁面の近傍で
下流に向けて開口した空気出口に連通する横方向部分か
らなるほぼL字形のバイパス通路を備え、このバイパス
通路内に流量検出用の熱線素子と感温抵抗素子とを設け
た熱線式空気流量計において、上記流量計本体ボディの側壁に開口部を設けることによ
り、上記流量計本体ボディと上記バイパス通路の型抜き
一体形成を可能にし、 上記熱線素子と感温抵抗素子が組付けられた検出回路モ
ジュールを上記開口部から上記流量計本体ボディの中に
挿入して取付けることにより、上記開口部が塞がれるよ
うに構成した ことを特徴とする熱線式空気流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415088A JP2918068B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 熱線式空気流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415088A JP2918068B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 熱線式空気流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04225119A JPH04225119A (ja) | 1992-08-14 |
JP2918068B2 true JP2918068B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=18523496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2415088A Expired - Fee Related JP2918068B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 熱線式空気流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2918068B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5675705B2 (ja) | 2012-06-15 | 2015-02-25 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 熱式流量計 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP2415088A patent/JP2918068B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04225119A (ja) | 1992-08-14 |
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