JP2916901B2 - 電気集塵装置および焼却炉 - Google Patents

電気集塵装置および焼却炉

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JP2916901B2
JP2916901B2 JP28619096A JP28619096A JP2916901B2 JP 2916901 B2 JP2916901 B2 JP 2916901B2 JP 28619096 A JP28619096 A JP 28619096A JP 28619096 A JP28619096 A JP 28619096A JP 2916901 B2 JP2916901 B2 JP 2916901B2
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誠 松原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製管の内面を
耐火物で覆って成る排気管と、排気管の内部で支持され
た放電極とを有する電気集塵装置および焼却炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気集塵装置としては、例えば、
登録実用新案公報第3021572号に示すものがあ
る。すなわち、金属製管の内面を耐火物で覆って成る排
気管の出口上方に金属製の桁材を渡し、桁材から放電極
を排気管のほぼ中心線上で排気管と電気的に絶縁される
よう排気管の中に吊り下げ、桁材を介して放電極と金属
製管との間に直流高電圧を印加して、排気管を通る排気
ガスから高温状態で集塵するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電気集塵装置
では、作動状況を管理するため、集塵後の排気ガスの成
分や、排気ガスに含まれる煤塵の量、排気ガスの流速等
を測定する必要がある。従来の電気集塵装置では、放電
極が排気管の出口上方に渡した桁材から排気管の中心軸
に沿って下方に吊り下げられているため、測定孔で排気
ガスの測定を行う場合、特別に安全対策を施した器具以
外では、放電極に接近しすぎると感電する危険があり、
排気管の出口から離れた位置で排気ガスの測定を行うと
排気ガスが拡散し、正確な測定が困難になるという問題
点があった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、安全に排気ガスの測定が可能な電気集塵
装置および焼却炉を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る電気集塵装置は、金属製管
の内面を耐火物で覆って成り、貫通孔を有する排気管
と;前記排気管の外側で支持され、前記排気管と電気的
に絶縁され、前記貫通孔を通って前記排気管内に挿入さ
れた支持材と;前記排気管の内部で排気管に沿って伸
び、前記支持材により排気管と電気的に絶縁された状態
で支持された放電極と;前記排気管の外側に設けられ、
前記貫通孔を通して前記放電極に電気的に接続され、前
記放電極と前記金属製管との間に直流高電圧を印加する
ための高圧電源とを、有することを特徴とする。
【0006】排気管を構成する金属製管は、鋼から成る
ことが好ましい。金属製管の内面を覆う耐火物は、常温
では絶縁体であってもよい。排気管の内面は、常時、金
属のような完全な導電性を有しなくてもよい。高温時に
のみ捕集した煤塵の電荷を中和できるのに必要な導電性
があれば十分であるからである。金属製管の内面を覆う
耐火物は、特に、キャスタブル耐火物(SiO2とAl2O3
主成分とする耐火コンクリート)等から成ることが好ま
しい。放電極には、放射状に多数の放電針を設けること
が好ましい。放電針を設けることにより、排気管と放電
極との間の放電ギャップが長くてもコロナ放電を起こし
やすくすることができる。放電極に放電針を設ける場
合、放電針の数や取付形状は種々選択することができ
る。放電極は、1本であっても、複数本であってもよ
い。貫通孔は、1つであっても、複数であってもよい。
貫通孔の縁は、絶縁体、特に、耐熱セラミックで覆うこ
とが好ましい。支持材は、絶縁体から成っても、金属か
ら成ってもよい。
【0007】請求項1の本発明に係る電気集塵装置で
は、排気管を通して燃焼後の排気ガスを処理する。排気
管は、排気ガスの高温に晒されるが、内面が耐火物で覆
われるため、高温による劣化を防止することができる。
放電極と金属製管との間には、高圧電源により直流高電
圧を印加する。極性は、一般の工業用電気集塵装置と同
様、排気管をプラス極、放電極をマイナス極とする。
【0008】排気管の内面は耐火材から成り、常温では
絶縁性を有してほとんど電気を通さない。しかしなが
ら、400℃以上の高温になると、電気絶縁性が失われ
て電気を通すようになる。排気管は、燃焼による排気ガ
スを通過させる場合、内面が400℃以上、通常、80
0℃前後の高温になるため、排気管が集塵極となる。そ
して、熱電子も多量に存在し、放電極と排気管との間に
活発なコロナ放電が起こる。コロナ放電により、排気管
を通る排気ガス中の煤塵がマイナスに帯電し、排気管の
内面に付着凝集する。こうして排気ガスは、煤塵が除去
されて排気管の出口から排出される。
【0009】放電極は排気管の貫通孔を通る支持材によ
り下方に吊り下げられて支持され、排気管の測定孔が放
電極から離れている場合には、排気ガスの測定を安全に
行うことができる。
【0010】請求項2の本発明に係る電気集塵装置は、
請求項1の電気集塵装置において、前記排気管の外側
に、前記貫通孔を通して前記排気管内に送風するための
送風装置を有することを特徴とする。送風装置による送
風は、外気の送風で十分であるが、強制的に冷却した空
気を送風してもよい。
【0011】請求項2の本発明に係る電気集塵装置で
は、貫通孔を通して排気管内に送風することにより、点
火始動時や爆発燃焼時にも排気ガスが貫通孔から排気管
の外側に漏れ出るのを防ぐことができる。また、送風に
より貫通孔の付近を冷却することができる。
【0012】支持材は排気管と電気的に絶縁されている
が、支持材が金属製の場合、貫通孔付近が高温になる
と、支持材と貫通孔との間でコロナ放電を起こすおそれ
がある。その間でコロナ放電が起こると、次には火花放
電を起こすおそれがある。送風により貫通孔付近を冷却
したり、貫通孔に煤塵が付着するのを防ぎ、支持材と貫
通孔との間の良好な絶縁性を保つことができる。
【0013】請求項3の本発明に係る電気集塵装置は、
請求項1または2の電気集塵装置において、前記貫通孔
は前記排気管内で複数箇所に形成され;前記支持材は金
属から成って前記排気管と電気的に絶縁され、各貫通孔
を通って前記排気管の外側で両端を碍子により支持さ
れ、各碍子は各貫通孔より低い位置に設けられ;前記放
電極は前記支持材を介して前記高圧電源に電気的に接続
されていることを、特徴とする。
【0014】請求項3の本発明に係る電気集塵装置で
は、支持材が複数箇所で支持され、構造が強化されてい
る。放電極は支持材により高圧電源に電気的に接続され
ており、支持材を絶縁体で構成する場合に比べて構成を
簡単にすることができる。高温ガスは下方向に対して逆
浮力(抵抗力)を示すという特性から、支持材を支持す
る碍子は各貫通孔より低い位置に設け、高温ガスの流入
による昇温や、煤塵付着の防止、さらに、貫通孔を通し
て外部に放射される排気管の内部からの輻射熱により碍
子が劣化するのを防ぐことができる。
【0015】請求項4の本発明に係る電気集塵装置は、
請求項1,2または3の電気集塵装置において、前記放
電極は複数から成り、互いに間隔をあけて前記排気管と
同軸円筒面上に配置されて前記支持材から吊り下げられ
ていることを特徴とする。
【0016】請求項4の本発明に係る放電極が複数から
成る電気集塵装置では、排気管の内径を大きくした場合
にも、排気管内面と放電極との間の電界を強くできるの
で、コロナ放電を起こしやすくすることができる。放電
極で包囲された領域ではコロナ放電が起こらないが、排
気管内の排気ガスは高熱で流れが乱れているため、最終
的には、煤塵は放電極と排気管との間の領域に流れ込
む。このため、排気ガス中の煤塵はマイナスに帯電し、
排気管の内面に付着凝集して、排気ガス中から除去され
る。
【0017】請求項5の本発明に係る焼却炉は、請求項
1,2,3または4の電気集塵装置を有し、前記排気管
の長さ方向に沿った直下に燃焼室を有することを特徴と
する。
【0018】請求項5の本発明に係る焼却炉では、燃焼
室の燃焼により生じた排気ガスが前述の電気集塵装置に
より処理され、煤塵が除去されて排気管の出口から排出
される。排気管の内面に付着凝集した煤塵は、ある厚さ
になると、自重等により自然に排気管の内面から剥離
し、真下の炉床に落下する。剥離した煤塵は、炉床の灰
とともに処理することができるので、煤塵を受ける設備
を省略することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の第1形態および第2形態について説明する。図1およ
び図2は、本発明の実施の第1形態を示している。図1
に示すように、焼却炉1は、燃焼室2と電気集塵装置3
とを一体的に有している。電気集塵装置3は、排気管4
と支持材5と放電極6と直流高圧電源7と送風装置8と
を有している。排気管4は立設しており、燃焼室2は排
気管4の長さ方向に沿った直下に設けられている。燃焼
室2には、側壁に廃棄物の投入口10および空気取入口
11が設けられ、炉床には灰の取出口12が設けられて
いる。また、燃焼室2には、助燃バーナ13が設けられ
る。
【0020】排気管4は、円筒状の鋼板製の管14の内
面をキャスタブル耐火物15でライニングして成る。キ
ャスタブル耐火物15の脱落を防ぐ以外に、高温時、耐
火材の表面に捕集された電荷を鋼板製外皮に確実に逃す
目的で、管の内面には耐熱金属製アンカーを多数植え付
ける。排気管4の内径の一例を挙げれば、約6〜7mで
ある。排気管4は、側壁4aの排気管4内で対向する2
箇所に貫通孔16を有する。貫通孔16は、同軸円筒電
極に相当するところであり、次のような構造になってい
る。すなわち、耐熱金属製下地材は、断面がロゴウスキ
ー電極と類似する同径の円筒と電界集中の防止のため丸
められた端部から成っている。そして、絶縁性向上と耐
熱性向上のため、さらに耐熱セラミック17で覆われて
いる。耐熱セラミック17も、電界の集中を避け、コロ
ナ放電を防止するため、図2に示すように、内面の中央
部は平行で排気管4の内外に突出する端部17a,17
bは丸味をもった曲面を有している。
【0021】排気管4は、貫通孔16より上方に絞4b
を有して、その上部4cの内径が狭まっており、燃焼室
2および排気管16の温度が高く安定し、冷めない効果
がある。こうして、上部4cで排気ガスの流速を大きく
し測定しやすくなっている。排気管4の上部4cには、
側壁4aに測定孔18が設けられている。測定孔18に
は、開閉蓋19が設けられている。排気管4の絞4bの
内面には、排気管4を塞ぐよう耐熱金属製のメッシュ2
0が取り付けられ、絞4bより上部4cと下部4dとは
区切られている。メッシュ20は、側壁4aのキャスタ
ブル耐火物15を貫通して鋼板製の管14に電気的に接
続され、測定孔18における測定時に高電圧部からの感
電を確実に防止する。排気管4は、上端に排気ガスの出
口4eを有している。
【0022】支持材5は、管状であって、耐熱性合金か
ら成る。支持材5は、貫通孔16を通って排気管4内に
挿入され、排気管4の外側で両端を碍子21a,21b
により支持されている。支持材5は、測定孔18から測
定を行うとき感電を起こさないよう、測定孔18から十
分な距離だけ離れている。排気管4の側壁4aの外側に
は、各貫通孔16および支持材5の両端を包囲するダク
ト22が設けられている。碍子21a,21bは、ダク
ト22内の各貫通孔16より低い位置に設けられてい
る。一方の碍子21aは、貫通碍子で絶縁ケーブルによ
りダクト22の外部の電源から給電されている。支持材
5は、貫通孔16の縁から火花放電を生じない十分な距
離を離れて、ダクト22や排気管4と電気的に絶縁され
ている。
【0023】放電極6は、管状の電極であって、支持材
5に固定されている。放電極6は、排気管4の内部のほ
ぼ中心線上で排気管4に沿って伸びている。放電極6
は、排気管4から離れて、排気管4と電気的に絶縁され
た状態で支持されている。放電極6は、下部に、放射状
に多数の放電針23を有している。
【0024】直流高圧電源7は、排気管4およびダクト
22の外側に設けられている。直流高圧電源7は、絶縁
ケーブルにより貫通碍子21aを通して支持材5に電気
的に接続されている。直流高圧電源7は、支持材5を介
して放電極6に電気的に接続される。直流高圧電源7
は、マイナス極が放電極6に接続され、プラス極が排気
管4に接続されている。そして、排気管4の鋼板製の管
14は、接地されている。直流高圧電源7は、スイッチ
をオンにすることにより、放電極6と管との間に直流高
電圧を印加することができる。
【0025】ダクト22には、碍子固定材22aが設け
られている。送風装置8は、ダクト22下部に接続さ
れ、ダクト22を通して貫通孔16から排気管4内に送
風するようになっている。送風装置8は、電動でファン
を回転させて常温の外気を送風する。
【0026】次に、作用について説明する。焼却炉1で
廃棄物の焼却処理を行う場合、投入口10から廃棄物を
燃焼室2内に投入する。燃焼室2の燃焼により生じた排
気ガスは、高温のため、電気集塵装置3の排気管4を通
って出口4eへと上昇し、排気管4内は高温の排気ガス
で満たされる。排気管4は、排気ガスおよび燃焼の輻射
熱により高温に晒されるが内面がキャスタブル耐火物1
5で覆われるため、高温による劣化を防止することがで
きる。
【0027】高圧電源7により、放電極6と鋼板製の管
14との間に、排気管4をプラス極、放電極6をマイナ
ス極とする100kV〜200kVの直流高電圧を印加
する。通常、排気管4の内面は、700℃〜900℃の
高温である。このため、耐火材が導電性を帯び、排気管
4が集塵極となり、放電極6と排気管4との間に活発な
コロナ放電が起こる。コロナ放電により、排気管4を通
る排気ガス中の煤塵がマイナスに帯電し、排気管4の内
面に付着凝集する。こうして排気ガスは、煤塵を除去さ
れて排気管4の出口4eから排出される。
【0028】排気管4の内面に付着した煤塵は、高温に
晒されているため付着力が弱く、ある程度凝集堆積する
と自重で自然に排気管4の内面から剥離し、真下の炉床
12に落下する。剥離落下した煤塵は炉床12の灰とと
もに処理することができるので、電気集塵装置3では煤
塵を受ける設備が省略され、簡単な構成となっている。
【0029】集塵後に排出される排気ガスの成分や、排
気ガスに含まれる煤塵の量、排気ガスの流速等を測定す
る場合、測定孔18の開閉蓋19を開け、測定器具を排
気管4内に挿入して測定を行う。放電極6は排気管4の
貫通孔16を通る支持材5により支持されているため、
測定孔18付近は高電圧部分から離れており、さらに接
地されたメッシュ20により、排気ガスの測定を安全に
行うことができる。
【0030】焼却、集塵処理の際には、送風装置8を作
動させ、ダクト22および貫通孔16を通して排気管4
内に送風する。送風により、排気ガスが貫通孔16から
排気管4の外側に漏れ出るのを防ぐことができる。
【0031】また、送風により貫通孔16の付近を冷却
することができる。支持材5は排気管4と電気的に絶縁
されているが、貫通孔16付近が高温になると、支持材
5と貫通孔16との間でコロナ放電を起こすおそれがあ
る。その間でコロナ放電が起こると、貫通孔16に煤塵
が付着し、煤塵を介して支持材5と排気管4との間で火
花放電を起こすおそれがある。送風により貫通孔16付
近を冷却することにより、貫通孔16に煤塵が付着する
のを防ぎ、支持材5と貫通孔16との間の絶縁性を保つ
ことができる。貫通孔16を通った送風は、排気管4の
出口4eから排出される。
【0032】電気集塵装置3は、支持材5が両端を支持
され、構造が強化されている。放電極6は支持材5によ
り直流高圧電源7に電気的に接続されており、支持材5
を絶縁体で構成する場合に比べて構成を簡単にすること
ができる。支持材5を支持する碍子21a,21bは各
貫通孔16より低い位置に設けられており、貫通孔16
を通して外部に放射される排気管4の内部からの輻射熱
により碍子21a,21bが劣化するのを防ぐことがで
きる。
【0033】次に、本発明の実施の第2形態について説
明する。図3および図4は、本発明の実施の第2形態を
示している。図3および図4に示すように、電気集塵装
置30は、排気管31と支持材32と複数の放電極33
と直流高圧電源34とを有している。排気管31は、実
施の第1形態の排気管4と同様に、金属製管35の内面
を耐火物36で覆って成り、側壁31aに貫通孔37を
有している。
【0034】図3に示すように、支持材32は、耐熱合
金製の支持棒32aと、支持棒32aに固定されたリン
グ部32bとから成る。支持棒32aは、排気管31の
外側で両端を支持され、貫通孔16を通って排気管31
内に挿入されている。リング部32bは、排気管31と
同軸円筒面上に配置される。支持棒32aは、貫通孔1
6から離れており、排気管31と電気的に絶縁されてい
る。複数の放電極33は、互いに間隔をあけてリング部
32bから吊り下げられる。各放電極33は、排気管3
1と同軸円筒面上に配置されて排気管31に沿って伸び
る。放電極33は、排気管31から離れており、排気管
31と電気的に絶縁されている。
【0035】直流高圧電源34は、排気管31の外側に
設けられ、支持材32を介して放電極33に電気的に接
続されている。排気管31は、接地されている。直流高
圧電源34は、放電極33をマイナス極、金属製管35
をプラス極としてこれらの間に直流高電圧を印加する。
電気集塵装置30は、実施の第1形態に示す焼却炉1で
その電気集塵装置3に代えて用いられる。
【0036】次に、作用について説明する。放電極33
が複数から成る電気集塵装置30では、排気管31の内
径を大きくした場合にも、排気管31の内面と放電極3
3との間の電界を強くできるので、コロナ放電を起こし
やすくすることができる。放電極33で包囲された領域
ではコロナ放電が起こらないが、排気管31内の排気ガ
スは燃焼室22における燃焼ガスの挙動の影響を受け、
流れがかなり乱れているため、図3に矢印で示すよう
に、最終的に煤塵Bは放電極33と排気管31との間の
領域に流れ込む。このため、排気ガス中の煤塵Bはマイ
ナスに帯電し、排気管31の内面に付着凝集して、排気
ガス中から除去される。
【0037】なお、前述の実施の第1形態および第2形
態において、電気集塵装置が焼却炉に用いられる例を例
示したが、電気集塵装置は高温の排気ガスを処理する装
置であれば、金属精錬・溶鉱炉・金属加熱・熱処理炉・
窯業炉・乾燥炉・溶融炉・熱機関その他の排気ガスの処
理に用いることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る電気集塵装置および焼却炉
によれば、放電極が排気管の貫通孔を通る支持材により
支持され、排気管の出口付近は放電極から離れているの
で、排気ガスの測定を安全に行うことができる。
【0039】特に、請求項2の本発明に係る電気集塵装
置によれば、貫通孔から排気管内に送風するための送風
装置を有するので、排気ガスが貫通孔から排気管の外側
に漏れ出るのを防ぐことができ、また、通風と冷却によ
り支持材と貫通孔との間でコロナ放電が起こるのを防止
し、貫通孔に煤塵が付着するのを防ぐことができる。
【0040】特に、請求項3の本発明に係る電気集塵装
置によれば、支持材が複数箇所で支持されているので、
構造が強化されており、放電極が支持材により高圧電源
に電気的に接続されているので、構成が簡単で、碍子は
各貫通孔より低い位置に設けられているので、排気管の
内部からの輻射熱による碍子の性能低下を防ぐことがで
きる。
【0041】特に、請求項4の本発明に係る電気集塵装
置によれば、排気管内面と多数の放電極との間の電界を
強くできるので、コロナ放電を起こしやすくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の焼却炉を示す概略断
面図である。
【図2】図1の貫通孔の縁付近を示す拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の第2形態の電気集塵装置を示す
概略断面図である。
【図4】図3に示す電気集塵装置のA−A線端面図であ
る。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 燃焼室 3 電気集塵装置 4 排気管 5 支持材 6 放電極 7 直流高圧電源 8 送風装置 16 貫通孔 22 ダクト

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製管の内面を耐火物で覆って成り、貫
    通孔を有する排気管と、 前記排気管の外側で支持され、前記排気管と電気的に絶
    縁され、前記貫通孔を通って前記排気管内に挿入された
    支持材と、 前記排気管の内部で排気管に沿って伸び、前記支持材に
    より排気管と電気的に絶縁された状態で支持された放電
    極と、 前記排気管の外側に設けられ、前記貫通孔を通して前記
    放電極に電気的に接続され、前記放電極と前記金属製管
    との間に直流高電圧を印加するための高圧電源とを、 有することを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】前記排気管の外側に、前記貫通孔を通して
    前記排気管内に送風するための送風装置を有することを
    特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  3. 【請求項3】前記貫通孔は前記排気管内で複数箇所に形
    成され、 前記支持材は金属から成って前記排気管と電気的に絶縁
    され、各貫通孔を通って前記排気管の外側で両端を碍子
    により支持され、各碍子は各貫通孔より低い位置に設け
    られ、 前記放電極は前記支持材を介して前記高圧電源に電気的
    に接続されていることを、 特徴とする請求項1または2記載の電気集塵装置。
  4. 【請求項4】前記放電極は複数から成り、互いに間隔を
    あけて前記排気管と同軸円筒面上に配置されて前記支持
    材から吊り下げられていることを特徴とする請求項1,
    2または3記載の電気集塵装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の電気集塵
    装置を有し、前記排気管の長さ方向に沿った直下に燃焼
    室を有することを特徴とする焼却炉。
JP28619096A 1996-10-07 1996-10-07 電気集塵装置および焼却炉 Expired - Lifetime JP2916901B2 (ja)

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