JP2916425B2 - 点字用刷版製造装置 - Google Patents
点字用刷版製造装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J3/00—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
- B41J3/32—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing in Braille or with keyboards specially adapted for use by blind or disabled persons
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字用刷版製造装
置に関しており、さらに詳しくは、点字印刷に用いられ
る点字用刷版を、点字データを入力することによって製
造することができる点字用刷版製造装置に関している。
置に関しており、さらに詳しくは、点字印刷に用いられ
る点字用刷版を、点字データを入力することによって製
造することができる点字用刷版製造装置に関している。
【０００２】
【従来の技術】一度に多量の点字印刷ができ、しかも原
版の保存が可能な点字用刷版は、従来、図６に示すよう
に、真鍮等の金属板のエッチング加工によって製造され
ていた。しかし、かかるエッチング処理は、特殊な薬
液、特殊な処理室及び装置、特殊な処理技術を必要とす
るため、点字用刷版は特別な専門業者によって製造され
るのが一般であり、誰もが容易に行えるものではなかっ
た。又、上記したエッチング処理は、有害な廃液が発生
し、さらに処理時間も長いという問題があった。
版の保存が可能な点字用刷版は、従来、図６に示すよう
に、真鍮等の金属板のエッチング加工によって製造され
ていた。しかし、かかるエッチング処理は、特殊な薬
液、特殊な処理室及び装置、特殊な処理技術を必要とす
るため、点字用刷版は特別な専門業者によって製造され
るのが一般であり、誰もが容易に行えるものではなかっ
た。又、上記したエッチング処理は、有害な廃液が発生
し、さらに処理時間も長いという問題があった。
【０００３】一方で、点字印刷物の需要は日毎に高まっ
ている。点字用刷版が容易に製造できれば、点字印刷自
体を容易に行なうことにつながり、ここに特別な知識や
技術がなくても点字用刷版を製造することができる点字
用刷版製造装置の実現が望まれている。
ている。点字用刷版が容易に製造できれば、点字印刷自
体を容易に行なうことにつながり、ここに特別な知識や
技術がなくても点字用刷版を製造することができる点字
用刷版製造装置の実現が望まれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、特別な知識や技術がなくても容易に点字用
刷版を製造することができる点字用刷版製造装置を提供
することである。
する課題は、特別な知識や技術がなくても容易に点字用
刷版を製造することができる点字用刷版製造装置を提供
することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明において上記課題
を解決するための手段は、刷版素材を載置する支持テー
ブルと、パンチと、パンチダイと、パンチ駆動装置と、
刷版素材とパンチ及びパンチダイとの相対位置を変更す
る移動装置と、該移動装置及び上記パンチ駆動装置を制
御する制御部と、該制御部に刷版パンチングデータを供
給するデータ供給部とを有し、刷版素材をパンチとパン
チダイとの間で相対的に移動させると共に刷版パンチン
グデータにおける点字突起位置に倣ってパンチングして
点字用刷版を作成することを特徴とする。
を解決するための手段は、刷版素材を載置する支持テー
ブルと、パンチと、パンチダイと、パンチ駆動装置と、
刷版素材とパンチ及びパンチダイとの相対位置を変更す
る移動装置と、該移動装置及び上記パンチ駆動装置を制
御する制御部と、該制御部に刷版パンチングデータを供
給するデータ供給部とを有し、刷版素材をパンチとパン
チダイとの間で相対的に移動させると共に刷版パンチン
グデータにおける点字突起位置に倣ってパンチングして
点字用刷版を作成することを特徴とする。
【０００６】又、刷版素材とパンチ及びパンチダイとの
相対位置を変更する移動装置が、刷版素材を一方向に移
動させる刷版素材移動装置と、パンチ及びパンチダイを
刷版素材の移動方向に対して垂直な方向に移動させるパ
ンチ移動装置とからなることを特徴とする。さらには、
パンチ移動装置が、パンチ及びパンチ駆動装置が設けら
れた上スライダ板とパンチダイが設けられた下スライダ
板とを有するスライダと、該スライダが設けられたリニ
ア移動部を有するボールねじと、該ボールねじを駆動す
るパンチ移動用モータとを有し、刷版素材移動装置が、
刷版素材の表面にそれぞれ圧接するニップローラと、該
ニップローラを駆動する刷版素材移動用モータとを有
し、さらにニップローラがパンチ移動装置を挟んで前後
それぞれに設けられていることを特徴とする。
相対位置を変更する移動装置が、刷版素材を一方向に移
動させる刷版素材移動装置と、パンチ及びパンチダイを
刷版素材の移動方向に対して垂直な方向に移動させるパ
ンチ移動装置とからなることを特徴とする。さらには、
パンチ移動装置が、パンチ及びパンチ駆動装置が設けら
れた上スライダ板とパンチダイが設けられた下スライダ
板とを有するスライダと、該スライダが設けられたリニ
ア移動部を有するボールねじと、該ボールねじを駆動す
るパンチ移動用モータとを有し、刷版素材移動装置が、
刷版素材の表面にそれぞれ圧接するニップローラと、該
ニップローラを駆動する刷版素材移動用モータとを有
し、さらにニップローラがパンチ移動装置を挟んで前後
それぞれに設けられていることを特徴とする。
【０００７】さらに、制御部が、刷版パンチングデータ
における１つの点字突起位置においてパンチ駆動装置を
２度駆動させることを特徴とし、データ供給部が、点字
データが入力される入力部と、パンチングする点字突起
位置の順を決定して刷版パンチングデータに変換するデ
ータ変換部とを有することを特徴とする。
における１つの点字突起位置においてパンチ駆動装置を
２度駆動させることを特徴とし、データ供給部が、点字
データが入力される入力部と、パンチングする点字突起
位置の順を決定して刷版パンチングデータに変換するデ
ータ変換部とを有することを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１から図３は本発明の実施例を
示しており、１が点字用刷版製造装置で、刷版素材２を
載置する支持テーブルとなる前ベーステーブル１１及び
後ベーステーブル１２と、パンチ３０と、パンチダイ３
１と、パンチ駆動装置３２と、刷版素材２とパンチ３０
及びパンチダイ３１との相対位置を変える移動装置４
０、５０と、該移動装置４０、５０及び上記パンチ駆動
装置３２を制御する制御部６０と、該制御部６０に刷版
パンチングデータを供給するデータ供給部７０とで構成
されている。
示しており、１が点字用刷版製造装置で、刷版素材２を
載置する支持テーブルとなる前ベーステーブル１１及び
後ベーステーブル１２と、パンチ３０と、パンチダイ３
１と、パンチ駆動装置３２と、刷版素材２とパンチ３０
及びパンチダイ３１との相対位置を変える移動装置４
０、５０と、該移動装置４０、５０及び上記パンチ駆動
装置３２を制御する制御部６０と、該制御部６０に刷版
パンチングデータを供給するデータ供給部７０とで構成
されている。
【０００９】本実施例では、刷版素材２とパンチ３０及
びパンチダイ３１との相対位置を変更する移動装置４
０、５０は、パンチ３０及びパンチダイ３１を刷版素材
２の移動方向に対して垂直な方向に移動させるパンチ移
動装置４０と、刷版素材２を一方向に移動させる刷版素
材移動装置５０とによって構成されている。
びパンチダイ３１との相対位置を変更する移動装置４
０、５０は、パンチ３０及びパンチダイ３１を刷版素材
２の移動方向に対して垂直な方向に移動させるパンチ移
動装置４０と、刷版素材２を一方向に移動させる刷版素
材移動装置５０とによって構成されている。
【００１０】パンチ移動装置４０は、パンチ３０及びパ
ンチ駆動装置３２が設けられた上スライダ板４２とパン
チダイ３１が設けられた下スライダ板４３とを有するス
ライダ４１と、該スライダ４１が設けられたリニア移動
部４５を有するボールねじ４６と、該ボールねじ４６を
駆動するパンチ移動用モータ４７とにより構成されてい
る。なお、パンチ駆動装置３２は、ソレノイドによって
構成されている。
ンチ駆動装置３２が設けられた上スライダ板４２とパン
チダイ３１が設けられた下スライダ板４３とを有するス
ライダ４１と、該スライダ４１が設けられたリニア移動
部４５を有するボールねじ４６と、該ボールねじ４６を
駆動するパンチ移動用モータ４７とにより構成されてい
る。なお、パンチ駆動装置３２は、ソレノイドによって
構成されている。
【００１１】上スライダ４２と下スライダ４３とは平行
で、両端に設けられた縦枠４４と共に長方形状の枠を形
成してスライダ４１となっている。パンチ３０及びパン
チ駆動装置３２は上スライダ板４２の中央に設けられ、
又、パンチダイ３１は下スライダ板４３の中央に設けら
れて、パンチ３０とパンチダイ３１とは位置合わせがな
されているので、パンチ駆動装置３２を駆動することに
よってパンチ３０とパンチダイ３１との間に送入される
刷版素材２にパンチングすることができる。
で、両端に設けられた縦枠４４と共に長方形状の枠を形
成してスライダ４１となっている。パンチ３０及びパン
チ駆動装置３２は上スライダ板４２の中央に設けられ、
又、パンチダイ３１は下スライダ板４３の中央に設けら
れて、パンチ３０とパンチダイ３１とは位置合わせがな
されているので、パンチ駆動装置３２を駆動することに
よってパンチ３０とパンチダイ３１との間に送入される
刷版素材２にパンチングすることができる。
【００１２】又、パンチ移動装置４０は、前ベーステー
ブル１１と後ベーステーブル１２との間に、スライダ４
１の移動が妨げられない限度で接近した位置関係を保っ
て設けられている。さらに又、前ベーステーブル１１と
後ベーステーブル１２とは同じ高さに構成されており、
両ベーステーブル１１、１２の上面に沿って平行に刷版
素材２は搬送される。従ってパンチ移動装置４０は、下
スライダ４２に設けられたパンチダイ３１の上端が両ベ
ーステーブル１１、１２の上面より僅かに下に位置する
高さに構成されており、かかる構成によって、刷版素材
２は前ベーステーブル１１の上面からパンチ３０とパン
チダイ３１との間を通って後ベーステーブル１２の上面
へと移動可能である。
ブル１１と後ベーステーブル１２との間に、スライダ４
１の移動が妨げられない限度で接近した位置関係を保っ
て設けられている。さらに又、前ベーステーブル１１と
後ベーステーブル１２とは同じ高さに構成されており、
両ベーステーブル１１、１２の上面に沿って平行に刷版
素材２は搬送される。従ってパンチ移動装置４０は、下
スライダ４２に設けられたパンチダイ３１の上端が両ベ
ーステーブル１１、１２の上面より僅かに下に位置する
高さに構成されており、かかる構成によって、刷版素材
２は前ベーステーブル１１の上面からパンチ３０とパン
チダイ３１との間を通って後ベーステーブル１２の上面
へと移動可能である。
【００１３】パンチ移動装置４０によるパンチ３０の移
動範囲は、スライダ４１が設けられたボールネジ４６の
リニア移動部４５の移動範囲によって決定される。本実
施例では、ベーステーブル１１、１２の幅にほぼ等しい
範囲でリニア移動部４５が移動することに伴い、パンチ
３０はベーステーブル１１、１２の幅にほぼ等しい範囲
で移動可能となっている。又、スライダ４１は、移動の
際に刷版素材２とスライダ４１の縦枠４４とが衝突しな
いように、送入される刷版素材２の幅とパンチングのた
めの移動幅とを足した長さ以上に構成されている必要が
ある。本実施例で、スライダ４１の長さはベーステーブ
ル１１、１２の幅の約２倍の長さに構成されている。
動範囲は、スライダ４１が設けられたボールネジ４６の
リニア移動部４５の移動範囲によって決定される。本実
施例では、ベーステーブル１１、１２の幅にほぼ等しい
範囲でリニア移動部４５が移動することに伴い、パンチ
３０はベーステーブル１１、１２の幅にほぼ等しい範囲
で移動可能となっている。又、スライダ４１は、移動の
際に刷版素材２とスライダ４１の縦枠４４とが衝突しな
いように、送入される刷版素材２の幅とパンチングのた
めの移動幅とを足した長さ以上に構成されている必要が
ある。本実施例で、スライダ４１の長さはベーステーブ
ル１１、１２の幅の約２倍の長さに構成されている。
【００１４】刷版素材移動装置５０は、前ベーステーブ
ル１１上に設けられた前ニップローラ５１と、パンチ移
動装置４０を挟んで後ベーステーブル１２上に設けられ
た後ニップローラ５２と、それぞれのニップローラ５
１、５２を回転駆動する刷版素材移動用モータ５３、５
４とによって構成されている。
ル１１上に設けられた前ニップローラ５１と、パンチ移
動装置４０を挟んで後ベーステーブル１２上に設けられ
た後ニップローラ５２と、それぞれのニップローラ５
１、５２を回転駆動する刷版素材移動用モータ５３、５
４とによって構成されている。
【００１５】前ニップローラ５１と後ニップローラ５２
はパンチ移動装置４０を挟んで前後にかつ平行に設けら
れる。すなわち、前ニップローラ５１は前ベーステーブ
ル１１の後方端近傍で前ベーステーブル１１の上面と接
する位置に設けられ、後ニップローラ５２は後ベーステ
ーブル１２の前方端近傍で後ベーステーブル１１の上面
と接する位置に設けられている。又、前ベーステーブル
１１の上面の前ニップローラ５１の前方側には、刷版素
材２の位置合わせと移動方向のガイドのためのガイド板
５５が設けられている。ニップローラ５１、５２は、そ
れぞれ連結ギアを介して刷版素材移動用モータ５３、５
４と連結され、該刷版素材移動用モータ５３、５４によ
って駆動される。なお、これらニップローラ５１、５２
はいずれもゴムライニング加工がなされていて、刷版素
材２をガイド板５５に沿って確実に搬送することができ
るようになっている。
はパンチ移動装置４０を挟んで前後にかつ平行に設けら
れる。すなわち、前ニップローラ５１は前ベーステーブ
ル１１の後方端近傍で前ベーステーブル１１の上面と接
する位置に設けられ、後ニップローラ５２は後ベーステ
ーブル１２の前方端近傍で後ベーステーブル１１の上面
と接する位置に設けられている。又、前ベーステーブル
１１の上面の前ニップローラ５１の前方側には、刷版素
材２の位置合わせと移動方向のガイドのためのガイド板
５５が設けられている。ニップローラ５１、５２は、そ
れぞれ連結ギアを介して刷版素材移動用モータ５３、５
４と連結され、該刷版素材移動用モータ５３、５４によ
って駆動される。なお、これらニップローラ５１、５２
はいずれもゴムライニング加工がなされていて、刷版素
材２をガイド板５５に沿って確実に搬送することができ
るようになっている。
【００１６】尚、刷版素材移動用モータ５４を設けず、
後ニップローラ５２の回転を刷版素材２の移動に対して
従属的に駆動する構成であっても良い。
後ニップローラ５２の回転を刷版素材２の移動に対して
従属的に駆動する構成であっても良い。
【００１７】制御部６０は、マイクロコンピュータで構
成され、パンチ移動用モータ４７、刷版素材移動用モー
タ５３、５４、パンチ駆動装置３２と電気的に接続され
てこれらを制御する。本実施例の制御部６０は、請求項
６に対応するものであって、刷版パンチングデータ７ｃ
における１つの点字突起位置においてパンチ駆動装置３
２を２度駆動させることが可能である。
成され、パンチ移動用モータ４７、刷版素材移動用モー
タ５３、５４、パンチ駆動装置３２と電気的に接続され
てこれらを制御する。本実施例の制御部６０は、請求項
６に対応するものであって、刷版パンチングデータ７ｃ
における１つの点字突起位置においてパンチ駆動装置３
２を２度駆動させることが可能である。
【００１８】図４は本発明の実施例の制御系を示す図で
ある。データ供給部７０は、点字データ７ａが入力され
る入力部７１と、パンチングする点字突起位置の順を決
定して刷版パンチングデータ７ｃに変換するデータ変換
部７２とを有している。
ある。データ供給部７０は、点字データ７ａが入力され
る入力部７１と、パンチングする点字突起位置の順を決
定して刷版パンチングデータ７ｃに変換するデータ変換
部７２とを有している。
【００１９】本実施例では、点字データ７ａが、点字化
する文字を入力するキーボード９１と、入力された文字
を表示するディスプレイ９２と、入力された文字を点字
化するコンピュータ９３で構成される点字化装置によっ
て作成される。そして該コンピュータ９３内に、上記の
データ供給部７０である入力部７１とデータ変換部７２
が設けられている。具体的には、入力部７１はコンピュ
ータ９３内のメモリ９４であり、データ変換部７２はコ
ンピュータ９３内の演算部９５である。
する文字を入力するキーボード９１と、入力された文字
を表示するディスプレイ９２と、入力された文字を点字
化するコンピュータ９３で構成される点字化装置によっ
て作成される。そして該コンピュータ９３内に、上記の
データ供給部７０である入力部７１とデータ変換部７２
が設けられている。具体的には、入力部７１はコンピュ
ータ９３内のメモリ９４であり、データ変換部７２はコ
ンピュータ９３内の演算部９５である。
【００２０】次に本実施例の作用を説明する。まず点字
印刷する文字をキーボード９１に入力し、点字化のため
のプログラムをコンピュータ９３にて稼動して文字デー
タを点字データ７ａに変換する。作成された点字データ
７ａはコンピュータ９３内のメモリ９４に記憶されてい
る。すなわち、この状態がすでに、データ供給部７０の
入力部７１に点字データ７ａが入力された状態である。
勿論、別のシステムによって作成した点字データ７ａ
を、入力部７１であるコンピュータ９３のメモリ９４に
入力してもよい。
印刷する文字をキーボード９１に入力し、点字化のため
のプログラムをコンピュータ９３にて稼動して文字デー
タを点字データ７ａに変換する。作成された点字データ
７ａはコンピュータ９３内のメモリ９４に記憶されてい
る。すなわち、この状態がすでに、データ供給部７０の
入力部７１に点字データ７ａが入力された状態である。
勿論、別のシステムによって作成した点字データ７ａ
を、入力部７１であるコンピュータ９３のメモリ９４に
入力してもよい。
【００２１】点字は、１文字が３行２列の６点の位置に
おける突起の有無を選択することで構成されている。本
実施例では、点字の突起を１文字毎にパンチングしてい
くのではなく、点字各文字の突起位置を第１行目の上位
の行、中位の行、下位の行に分け、それぞれの行毎にパ
ンチングする位置をまとめてパンチングしていく。具体
的には、入力部７１に点字データ７ａが入力された状態
から、使用者の命令入力によりあるいは自動的に、コン
ピュータ９３の演算部９５すなわちデータ変換部７２
が、点字データ７ａの全点字突起位置のデータを行毎の
突起位置データに分解整理すると共に、パンチングする
突起位置の順を行毎に決定して刷版パンチングデータ７
ｃを作成する。尚、刷版パンチングデータ７ｃは、図５
に示すように、始めの行は列順とし次の行は逆順と一行
おきに交互に作成される。
おける突起の有無を選択することで構成されている。本
実施例では、点字の突起を１文字毎にパンチングしてい
くのではなく、点字各文字の突起位置を第１行目の上位
の行、中位の行、下位の行に分け、それぞれの行毎にパ
ンチングする位置をまとめてパンチングしていく。具体
的には、入力部７１に点字データ７ａが入力された状態
から、使用者の命令入力によりあるいは自動的に、コン
ピュータ９３の演算部９５すなわちデータ変換部７２
が、点字データ７ａの全点字突起位置のデータを行毎の
突起位置データに分解整理すると共に、パンチングする
突起位置の順を行毎に決定して刷版パンチングデータ７
ｃを作成する。尚、刷版パンチングデータ７ｃは、図５
に示すように、始めの行は列順とし次の行は逆順と一行
おきに交互に作成される。
【００２２】続いて、当該刷版パンチングデータ７ｃが
制御部６０に供給される。制御部６０は、当該刷版パン
チングデータ７ｃに基づいて、パンチ移動用モータ４７
及び刷版素材移動用モータ５２並びにパンチ駆動装置３
２を制御する。
制御部６０に供給される。制御部６０は、当該刷版パン
チングデータ７ｃに基づいて、パンチ移動用モータ４７
及び刷版素材移動用モータ５２並びにパンチ駆動装置３
２を制御する。
【００２３】一方、刷版製造装置１の前ベーステーブル
１１には、刷版素材２がガイド板５５の間で先端部を前
ニップローラ５１に挟まれる位置に装填される。制御部
６０によって刷版素材移動用モータ５３が駆動される
と、前ニップローラ５１が回転し、これに伴って刷版素
材２がガイド板５５に沿って後ニップローラ５２に向か
って移動する。刷版素材２がパンチ３０とパンチダイ３
１との間を通って後ベーステーブル１２及び後ニップロ
ーラ５２に達する時、後ニップローラ５２も刷版素材移
動用モータ５４によって回転し、刷版素材２は前後のニ
ップローラ５１、５２によって搬送される。
１１には、刷版素材２がガイド板５５の間で先端部を前
ニップローラ５１に挟まれる位置に装填される。制御部
６０によって刷版素材移動用モータ５３が駆動される
と、前ニップローラ５１が回転し、これに伴って刷版素
材２がガイド板５５に沿って後ニップローラ５２に向か
って移動する。刷版素材２がパンチ３０とパンチダイ３
１との間を通って後ベーステーブル１２及び後ニップロ
ーラ５２に達する時、後ニップローラ５２も刷版素材移
動用モータ５４によって回転し、刷版素材２は前後のニ
ップローラ５１、５２によって搬送される。
【００２４】次いで制御部６０によってパンチ移動用モ
ータ４７が駆動されると、ボールねじ４６が回転し、該
ボールネジ４６のリニア移動部４５に設けられたスライ
ダ４１がリニアに移動する。これに伴い、スライダ４１
に設けられているパンチ３０及びパンチダイ３１もリニ
アに移動する。
ータ４７が駆動されると、ボールねじ４６が回転し、該
ボールネジ４６のリニア移動部４５に設けられたスライ
ダ４１がリニアに移動する。これに伴い、スライダ４１
に設けられているパンチ３０及びパンチダイ３１もリニ
アに移動する。
【００２５】パンチ３０がパンチングする点字突起の位
置まで移動すると、制御部６０はパンチ駆動装置３２を
駆動して、刷版素材２の点字突起の位置にパンチングす
る。この時、制御部６０が、同じ位置でパンチ駆動装置
３２を２度駆動させるようにすることで、確実にパンチ
ングすることができ、この場合はパンチング後の「バ
リ」を全く残さないようにすることができる。
置まで移動すると、制御部６０はパンチ駆動装置３２を
駆動して、刷版素材２の点字突起の位置にパンチングす
る。この時、制御部６０が、同じ位置でパンチ駆動装置
３２を２度駆動させるようにすることで、確実にパンチ
ングすることができ、この場合はパンチング後の「バ
リ」を全く残さないようにすることができる。
【００２６】制御部６０が、パンチ移動用モータ４７及
び刷版素材移動用モータ５２を駆動及び停止させ、パン
チ駆動装置３２を繰り返し駆動することによって、刷版
素材２は点字突起の位置にパンチングされる。図５に示
すように、点字１行のデータを点字突起３行のデータに
変換しパンチングする点字突起位置の順を点字突起の行
毎に決定しているため、ニップローラ５１を逆回転する
必要がなく、刷版素材２の移動が安定に行なえる。又、
パンチングする点字突起位置の行毎の順を、列順とその
逆順と一行おきに交互にしているため、パンチ３０の一
度の往復移動で点字突起２行分のパンチングがなされ、
刷版製造時間が短縮される。この場合、本実施例のよう
にパンチ移動装置４０としてボールねじ４６を利用する
と、バックラッシュが小さいため効果的である。
び刷版素材移動用モータ５２を駆動及び停止させ、パン
チ駆動装置３２を繰り返し駆動することによって、刷版
素材２は点字突起の位置にパンチングされる。図５に示
すように、点字１行のデータを点字突起３行のデータに
変換しパンチングする点字突起位置の順を点字突起の行
毎に決定しているため、ニップローラ５１を逆回転する
必要がなく、刷版素材２の移動が安定に行なえる。又、
パンチングする点字突起位置の行毎の順を、列順とその
逆順と一行おきに交互にしているため、パンチ３０の一
度の往復移動で点字突起２行分のパンチングがなされ、
刷版製造時間が短縮される。この場合、本実施例のよう
にパンチ移動装置４０としてボールねじ４６を利用する
と、バックラッシュが小さいため効果的である。
【００２７】尚、本実施例では刷版素材２として樹脂素
材であるポリエステルフィルムを使用した。ポリエステ
ルフィルムは、パンチングに際して「バリ」が無い効果
が顕著であり、又、ポリエステルフィルムによる点字用
刷版は、印刷工程においてインクの版離れが良いことの
効果もある。刷版素材として樹脂素材を選択する場合に
は、その移動装置５０としてニップローラ５１、５２が
適しており、特にパンチの前後それぞれに設けることが
効果的である。
材であるポリエステルフィルムを使用した。ポリエステ
ルフィルムは、パンチングに際して「バリ」が無い効果
が顕著であり、又、ポリエステルフィルムによる点字用
刷版は、印刷工程においてインクの版離れが良いことの
効果もある。刷版素材として樹脂素材を選択する場合に
は、その移動装置５０としてニップローラ５１、５２が
適しており、特にパンチの前後それぞれに設けることが
効果的である。
【００２８】本発明によって製造された点字用刷版は、
例えば点字印刷機において、粘性の高い点字用インクに
よって印刷すると点字用刷版の孔の位置、すなわち点字
突起の位置にインクが厚盛り印刷され、乾燥後はそのま
ま点字突起となる。
例えば点字印刷機において、粘性の高い点字用インクに
よって印刷すると点字用刷版の孔の位置、すなわち点字
突起の位置にインクが厚盛り印刷され、乾燥後はそのま
ま点字突起となる。
【００２９】
【発明の効果】本発明は、パンチング作業により機械的
に刷版を作成し得るので、エッチング処理に伴う公害対
策を不要とし、又、特別な知識や技術がなくても通常の
電源さえあれば、容易に点字用刷版を製造することがで
きるものである。
に刷版を作成し得るので、エッチング処理に伴う公害対
策を不要とし、又、特別な知識や技術がなくても通常の
電源さえあれば、容易に点字用刷版を製造することがで
きるものである。
【００３０】又、本発明は樹脂によって刷版を製造する
ことが可能であり、この場合にはパンチング作業の際に
「バリ」の発生を防止することができることの効果があ
る。
ことが可能であり、この場合にはパンチング作業の際に
「バリ」の発生を防止することができることの効果があ
る。
【００３１】この他、本発明によって、誰もが容易かつ
迅速に点字用刷版を製造できるので、点字印刷全体の工
程を容易にするものであり、点字印刷物が低価格で供給
することができるようになり、それは盲人にとって大変
喜ばしいだけで無く、国民の福祉に対する意識を高める
ことの効果もある。
迅速に点字用刷版を製造できるので、点字印刷全体の工
程を容易にするものであり、点字印刷物が低価格で供給
することができるようになり、それは盲人にとって大変
喜ばしいだけで無く、国民の福祉に対する意識を高める
ことの効果もある。
【図１】本発明の実施例を示す斜視図。
【図２】図１におけるパンチ移動装置部分の斜視図。
【図３】図１における刷版素材移動装置部分の斜視図。
【図４】本発明の実施例の制御系を示す概略図。
【図５】本発明の実施例の刷版パンチングデータを示す
概略図。
概略図。
【図６】従来技術を示す工程図。
１ 点字用刷版製造装置 １１ 前ベーステーブル １２ 後ベーステーブル ２ 刷版素材 ３０ パンチ ３１ パンチダイ ３２ パンチ駆動装置（ソレノイド） ４０ パンチ移動装置（４１〜４７） ４１ スライダ（４２、４３、４４） ４２ 上スライダ板 ４３ 下スライダ板 ４４ 縦枠 ４５ リニア移動部 ４６ ボールねじ ４７ パンチ移動用モータ ５０ 刷版素材移動装置（５１〜５４） ５１ 前ニップローラ ５２ 前ニップローラ ５３ 刷版素材移動用モータ ５４ 刷版素材移動用モータ ５５ ガイド板 ６０ 制御部 ７０ データ供給部（７１、７２） ７１ 入力部 ７２ データ変換部 ７ａ 点字データ ７ｃ 刷版パンチングデータ ９１ キーボード ９２ ディスプレイ ９３ コンピュータ（９４、９５） ９４ メモリ（７１） ９５ 演算部（７２）
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−43802（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−67046（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−174346（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41C 1/00 - 1/18 B41J 3/32 G09B 21/00 - 21/02
Claims (2)
- 【請求項１】 刷版素材（２）を載置する支持テーブル
（１１，１２）と、パンチ（３０）と、該パンチ（３
０）と対応して配置したパンチダイ（３１）と、上記パ
ンチ（３０）を駆動するパンチ駆動装置（３２）と、上
記刷版素材（２）と上記パンチ（３０）及びパンチダイ
（３１）との相対位置を変更する移動装置（４０，５
０）と、該移動装置（４０，５０）及び上記パンチ駆動
装置（３２）を制御する制御部（６０）と、該制御部
（６０）に刷版パンチングデータを供給するデータ供給
部（７０）とを具備し、上記移動装置のうちパンチ移動
装置（４０）が、パンチ（３０）及びパンチ駆動装置
（３２）が設けられた上スライダ板（４２）とパンチダ
イ（３１）が設けられた下スライダ板（４３）とを有す
るスライダ（４１）と該スライダ（４１）が設けられた
リニア移動部（４５）を有するボールねじ（４６）と該
ボールねじ（４６）を駆動するパンチ移動用モータ（４
７）とを有し、印刷素材移動装置（５０）が印刷素材の
表面に圧接するニップローラ（５１，５２）がパンチ移
動装置（４０）を挟んで前後に設けられ該ニップローラ
（５１，５２）を駆動する刷版素材移動用モータ（５
３，５４）とを有し、上記データ供給部（７０）が、点
字データが入力される入力部（７１）とパンチングする
点字突起位置の順を決定して刷版パンチングデータに変
換するデータ変換部（７２）とを有することを特徴とす
る点字用刷版製造装置。 - 【請求項２】 制御部（６０）が、刷版パンチングデー
タにおける１つの点字突起位置においてパンチ駆動装置
（３２）を２度駆動させることを特徴とする請求項１に
記載の点字用刷版製造装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320716A JP2916425B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 点字用刷版製造装置 |
| US08/960,261 US5897253A (en) | 1996-11-15 | 1997-10-29 | Device for making a master plate for printing braille |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320716A JP2916425B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 点字用刷版製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10146944A JPH10146944A (ja) | 1998-06-02 |
| JP2916425B2 true JP2916425B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=18124537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8320716A Expired - Fee Related JP2916425B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 点字用刷版製造装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5897253A (ja) |
| JP (1) | JP2916425B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110802952A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-02-18 | 宁波市欧太金文具有限公司 | 一种盲文印刷设备 |
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|---|---|---|---|---|
| JP2006053417A (ja) * | 2004-08-13 | 2006-02-23 | Murata Mach Ltd | 点字加工ｎｃプログラム作成装置 |
| KR100805783B1 (ko) | 2006-12-01 | 2008-02-21 | 이성균 | 점자제판기 |
| AT504662B1 (de) * | 2007-05-03 | 2008-07-15 | Kurt Ansperger | Vorrichtung zum prägen von braille-schriftzeichen |
| CN110712432A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-01-21 | 广东工业大学 | 基于电磁效应的盲文打印机及其系统 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3880269A (en) * | 1973-09-04 | 1975-04-29 | Triformation Systems Inc | Braille communication terminal |
| SE440288B (sv) * | 1984-02-20 | 1985-07-22 | Bror Allan Eriksson | Anordning for bildande av punktskriftstext |
| US4653942A (en) * | 1985-02-12 | 1987-03-31 | Visualtek, Inc. | Method and apparatus for printing Braille |
| JPH04265772A (ja) * | 1991-02-21 | 1992-09-21 | Seikosha Co Ltd | 記録紙の給送方法 |
| JPH0780323B2 (ja) * | 1991-07-26 | 1995-08-30 | 東洋ハイブリッド株式会社 | 点字プリンタ |
| US5627578A (en) * | 1995-02-02 | 1997-05-06 | Thermotek, Inc. | Desk top printing of raised text, graphics, and braille |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8320716A patent/JP2916425B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-10-29 US US08/960,261 patent/US5897253A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110802952A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-02-18 | 宁波市欧太金文具有限公司 | 一种盲文印刷设备 |
| CN110802952B (zh) * | 2019-12-02 | 2020-11-06 | 义乌台维电子科技有限公司 | 一种盲文印刷设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10146944A (ja) | 1998-06-02 |
| US5897253A (en) | 1999-04-27 |
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