JP2915558B2 - 高電圧碍子の製造方法 - Google Patents

高電圧碍子の製造方法

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JP2915558B2 JP32184690A JP32184690A JP2915558B2 JP 2915558 B2 JP2915558 B2 JP 2915558B2 JP 32184690 A JP32184690 A JP 32184690A JP 32184690 A JP32184690 A JP 32184690A JP 2915558 B2 JP2915558 B2 JP 2915558B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2083/00Use of polymers having silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only, in the main chain, as moulding material
    • B29K2083/005LSR, i.e. liquid silicone rubbers, or derivatives thereof

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、架空送配電線に用いる高電圧碍子の製造方
法に関する。
(従来の技術) 架空送配電線の電線間に取付けて、電線相互間の干渉
を防止する相間スペーサ用の高電圧碍子は、例えば、第
5図に示すように、FRP製のコアロッド1に、複数の鍔
状のかさ2aを有する合成樹脂製の絶縁カバー2を被覆し
たもので、コアロッド1の両端には電線に取付けるため
の金具3が固定されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、コアロッドに絶縁カバーを被覆するときに
は、コアロッドを囲繞する一組の金型によって形成され
る空間内に電気絶縁性の絶縁素材、例えば、シリコンエ
ラストマを圧送し、これを加熱硬化させて絶縁カバーを
成形している。
このため、上記高電圧碍子よりも長い高電圧碍子、従
って、長尺のコアロッドに絶縁カバーを成形するときに
は、その都度金型を取替える必要があり、取替作業が煩
雑で、種々の長さに対応しうる金型を用意しておかなけ
ればならない等、高電圧碍子の製造コストが高くなると
いう問題があった。
(課題を解決するための手段及び作用) 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、金型を取
替えることなく種々の長さの高電圧碍子を簡単、且つ、
安価に製造することができる高電圧碍子の製造方法を提
供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、コアロッ
ドと、該コアロッドを囲繞する一組の金型とによって形
成される所定形状のキャビティ内に電気絶縁性の絶縁素
材を供給し、前記コアロッドに絶縁カバーを被覆する高
電圧碍子の製造方法において、前記絶縁カバーを被覆し
た後、前記一組の金型を開き、次いで、前記コアロッド
を軸方向に移動させた後、再度、前記一組の金型を閉じ
て前記絶縁素材を圧入し、被覆された前記絶縁カバーに
連続して絶縁カバーを成形する構成としたものである。
本発明においては、コアロッドに絶縁カバーを被覆し
た後、更に、コアロッドを軸方向に移動させ、被覆され
た絶縁カバーに連続して絶縁カバーを成形するものであ
る。
このように、同一素材を連続させて成形することか
ら、既に成形されている絶縁カバーと後から成形された
絶縁カバーとの接着強度とは十分確保される。この場
合、新たな絶縁カバーの成形に先立って、既に成形され
た絶縁カバーとの境界面にプライマ処理を施し、これに
より接着強度を高めてもよい。
(実施例2) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図に基づい
て詳細に説明する。
本発明方法によって製造される高電圧碍子10は、第2
図に示すように、構造上は従来の高電圧碍子と同一であ
るが、より長尺に形成されている。この碍子10は、FRP
製のコアロッド11に、シリコンエラストマからなる絶縁
カバー12が被覆されると共に、両端に金具13,13が固定
されている。絶縁カバー12は、図示のように、複数の鍔
状のかさ12aを有する長さLのカバーである。この高電
圧碍子10において、絶縁カバー12は、第1図に示す成形
装置20により形成される。
成形装置20は、ハウジング21、ハウジング21に支持さ
れたタイバー22,23、タイバー22,23に移動自在に支持さ
れた取付盤24,25、ハウジング21に設けて取付盤24,25を
移動させるシリンダ26,27、左金型28及び右金型29を備
えている。
そして、取付盤24,25には、互いに当接させて内部に
キャビティC(第3図参照)を形成すると共に、図示し
ない加熱手段によって加熱(例えば、120℃)される左
金型28及び右金型29が取付けられている。キャビティC
は、長手方向の長さがl(第3図参照)であり、この長
さlは絶縁カバー12の長さLよりも短い(l<L)。ま
た、左金型28の下部にはシリコンエラストマをキャビテ
ィC内に導入する導入路28aが形成され、この導入路28a
にはキャスティングヘッド30が接続されている。
キャスティングヘッド30は、供給パイプ31を介してタ
ンク32に接続されている。このタンク32は、室温におい
て図示しない供給源から底部に供給されるシリコンエラ
ストマを貯留しており、上部にはタンク内に加圧空気を
供給する空気パイプ32aが接続されている。
ここで、供給パイプ31及びタンク32はジャケット33で
被包されている。ジャケット33は、成形装置20が作動を
停止しているときに、内部に冷却水を循環させ、供給パ
イプ31及びタンク32内の温度を−5℃以下に保持する。
成形装置20は、以上のように構成され、この成形装置
20を用いて絶縁カバー12をコアロッド11に被覆し、高電
圧碍子10を製造する本発明方法を以下に説明する。
先ず、前記加熱手段により両金型28,29の加熱を開始
すると共に、シリンダ26,27で取付盤24,25を、タイバー
22,23に沿って第1図に示したように後退させて型開き
する。
次いで、コアロッド11の両端にハンドリング用の支持
金具11a,11aを取付け、一方、例えば、上側の支持金具1
1aを持って、コアロッド11を左右の金型28,29の間に配
置する。このとき、コアロッド11は、絶縁カバー12が上
半分に成形されるように、上半側を左右の金型28,29の
間に配置する。
次に、シリンダ26,27で取付盤24,25をタイバー22,23
に沿って前進され、第3図に示すように、左右の金型2
8,29を型締めする。これにより、左右の金型28,29とコ
アロッド11との間には、絶縁カバー12を成形するキャビ
ティCが形成される。
しかる後、空気パイプ32a(第1図参照)からタンク3
2内に圧縮空気を圧送し、タンク32内のシリコンエラス
トマを、供給パイプ31からキャスティングヘッド30,導
入路28aを経てキャビティC内へ導入する。このとき、
シリコンエラストマは、下方からキャビティC内に導入
され、含まれている気泡が上方へ排出されるので、成形
される絶縁カバー12内に気泡に起因する空隙が形成され
ることがない。
かくしてキャビティC内に供給されたシリコンエラス
トマは、両金型28,29からの熱によって所定時間、例え
ば、15分加熱され、かかる加熱により架橋反応を起こし
て硬化する。これにより、コアロッド11の上半分に絶縁
カバー12が成形される。
次いで、シリンダ26,27を作動させて取付盤24,25を後
退させ、第1図に示したように、再度、金型28,29を型
開きする。
次に、前記一方の支持金具11aを持って、コアロッド1
1を金型28,29から外し、キャビティCの長さlだけ上方
へ引き上げる。
しかる後、シリンダ26,27を作動させて第4図に示す
ように、金型28,29を型締めし、前記と同様にしてキャ
ビティC内にシリコンエラストマを導入し、加熱硬化さ
せてコアロッド11の下半分に絶縁カバー12を成形する。
次いで、金型28,29を開き、一方の支持金具11aを持っ
て絶縁カバー12が被覆されたコアロッド11を成形装置20
から取出す。
そして、絶縁カバー12が被覆されていないコアロッド
11の両端に金具13,13を固定し、第2図に示した高電圧
碍子10が製造される。
ここで、以上のようにして成形された絶縁カバー12
は、上半分と下半分の境界面も良好に接着し、十分な接
着強度が確保されていた。しかも、絶縁カバー12は、
鳥、特にカラスがつついても損傷しない程度に十分に熱
硬化していた。
本発明方法によって製造した高電圧碍子10を、既設の
架空送配電線の電線間に3年間取付け、鳥からの損傷に
ついて調べたところ、殆ど損傷は見られなかった。
尚、上記実施例においては、絶縁カバーはコアロッド
に被覆したが、コアロッドに替えてFRP製のパイプとし
てもよいことは言うまでもない。また、コアロッドは、
上半分に絶縁カバーを成形した後、コアロッドを引き上
げて下半分に絶縁カバーを成形したが、この逆に、コア
ロッドの下半分に絶縁カバーを成形した後、コアロッド
を引き下げて上半分に絶縁カバーを成形してもよい。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明の高電圧碍子の
製造方法によれば、コアロッドに絶縁カバーを被覆した
後、一組の金型を開き、次いで、コアロッドを軸方向に
移動させた後、再度、一組の金型を閉じて絶縁素材を圧
入し、被覆された絶縁カバーに連続して絶縁カバーを成
形するので、種々の長さの高電圧碍子を金型を取替える
ことなく簡単、且つ、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図はコアロッドに絶縁カバーを成形する成形装置の概
略構成正面図、第2図は製造される高電圧碍子の正面
図、第3図はコアロッドの上半分に絶縁カバーを成形す
る要部正面図、第4図はコアロッドの下半分に絶縁カバ
ーを成形する要部正面図、第5図は従来の方法によって
製造された高電圧碍子の正面図である。 10……高電圧碍子、12……絶縁カバー、20……成形装
置、21……ハウジング、24,25……取付盤、28……左金
型、29……右金型、C……キャビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアロッドと、該コアロッドを囲繞する一
    組の金型とによって形成される所定形状のキャビティ内
    に電気絶縁性の絶縁素材を供給し、前記コアロッドに絶
    縁カバーを被覆する高電圧碍子の製造方法において、前
    記コアロッドに絶縁カバーを被覆した後、前記一組の金
    型を開き、次いで、前記コアロッドを軸方向に移動させ
    た後、再度、前記一組の金型を閉じて前記絶縁素材を圧
    入し、被覆された前記絶縁カバーに連続して絶縁カバー
    を成形することを特徴とする高電圧碍子の製造方法。
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