JP2914666B2 - 精製方法 - Google Patents

精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 限外濾過による生物流体の精製は、かかる流体のいろ
いろな成分の分子量が近似していることに帰因し種々の
問題をはらんでいた。たとえ濃縮(例えば小さな分子に
対するより大きな分子の割合が高められている流体の単
離)が知られているとはいえ、限外濾過を通じて小さい
分子から大きい分子を除去するかまたは完全に分離する
ための純粋に物理的な手段の使用は、従来の文献に記載
されていなかった。
他方、限外濾過手段によるウイルス類の濃縮は次の文
献に記載されている。
J.D.Gangemi等、「分子濾過によるアレナウイルスの
濃縮」Applied and Environmental Microbiology, vol.
34,No.3(1977年,9月)330〜332頁、 G.P.Shibley等、「エプスタイン・バールウイルスの
大規模増殖と濃縮のための新規な方法」Applied and En
vironmental Microbiology,vol.40,No.6(1980年,12
月)1404〜1048頁、およびL.E.Mathes等、「多量の組織
培養流体からネコ白血病ウイルスの精製」Journal of C
linical Microbiology,vol.5,No.3(1977年,3月)372〜
374頁。
〔発明の概要〕
特殊のタイプの濾過膜を用いる物理的な分離技術を使
用することにより、ウイルスならびに同様なサイズおよ
び/もしくは分子量のその他の汚染物が生物流体、例え
ば尿、脳下垂体、および他の器官等に由来する抽出物か
ら除去または単離し得ることを発明した。
好ましい態様としては、ヒト成長ホルモン(hGH)を
含む脳下垂体抽出物からレトロウイルスおよびスローウ
イルス(すなわち、AIDSおよびCJD等)の汚染物を除去
するために、100,000ダルトン・カットオフの限外濾過
「PTHK」膜〔ミリポア社(Millipore Corp)製〕が使用
される。この方法は、生成物の約90%〜約99%の回収が
可能である。
〔発明の長所〕
本発明の方法は、他の生物流体の精製法を陵駕する多
数の長所を有する。例えば、本発明の方法は化学的およ
び/または熱処理よりも非常に簡便である。従って、通
常の化学的および/または熱処理に一般的に付随するコ
ストやエネルギーの消費が避けられる。
さらに、本発明により処理された流体は、ヒトまたは
他の動物、好ましくは哺乳類に投与するために単独また
は他の適切な剤、例えばリン酸緩衝溶液との組み合わせ
で使用するのに好都合である。
本発明の他の長所および態様は、本発明についての次
の記載から明らかになるであろう。
〔発明の記載〕
本発明は、生物起源の生成物(すなわち、体液/器官
に由来する物質)の精製方法であって、100,000ダルト
ン(dalton)・カットオフを有する濾過膜を用いて溶液
としての不純な生成物を濾過する段階を含んでなる方法
を提供する。
別言すれば、本発明は、一定の特性を有する限外濾過
膜を用いる生物学的な抽出物からのウイルスの除去に関
する。
他に明記しない限り、本明細書に示す全てのパーセン
テージは重量パーセンテージであり、そして合計組成物
重量に基づく。
〔濾過システム〕
本発明の方法に使用される濾過システムは、限外濾過
膜を必要とする。ある態様では、例えばカセット濾過シ
ステムが使用され、またタンジェンシャル・フロー(ta
ngential flow)を伴う。
本発明の実施に適する装置は、ミリポア社(Millipor
e Corporation of Bedford,Massachusetts,U.S.A)から
市販されている。
タンジェンシャル・フロー濾過は、小さな(濾過物)
分子からより大きな(残留物)分子の分離についての公
知技術である。生物学的な加工系では、この方法は、膜
を通過する濾過物を集めるか、または膜を通過しない残
留物を濃縮するかのいずれかに使用されてきた。
生物流体からウイルス分子および/または他の不純物
を濃縮する方法が既知であるからといっても、高純度の
濾液が得られるような(すなわち、90%〜95%またはそ
れ以上の濾過効率を有する)生物流体から不純物を効率
よく除去することは知られていない。
濾過効率とは、流体または抽出物の初期量に対する濾
過物量の割合を示す。
従って、 除去技術(濃縮技術に対立するところの)では、濾過
効率は、約40〜約50%と比較的低い。このことは、残留
した濃厚物(すなわち、残留物)が無視できない量の濾
過物を含むからである。従って、かかる濃厚物は、60〜
90(重量)%の残留物および10〜40(重量)%の濾過物
を含む可能性がある。
これらに対比し、本発明の精製または除去技術は、残
留物に非常に少量の濾過物を残すに留まる。すなわち、
ウイルスまたは他の汚染物が濾過膜中または濾過膜上に
捕捉される場合には、生物流体の約1ppm以下が損なわれ
る。これらの汚染物、すなわち洗浄操作後の残留物は、
その後廃棄される。
本発明で用いられる濾過膜は、生物物質および医薬の
処理において使用するためにディスクおよびカセットシ
ステムで市販されている限外濾過膜である。
膜自体は、ミリポア社により「PTHK」と表示されてお
り、そして20%のグリセリンを用いるポリプロピレン目
止剤上でキャストされたポリスルホン膜である。またそ
れは、ホルムアルデヒドにより保護されている。
好ましい膜の1つは、ミリポア(Millipore)PTHK限
外濾過膜である。その規格は次のとおりである: 保持:ブルーデキストラン 99% IgG 95% 通過:アルブミン 60% 保持マーカーは、1〜100psiの平均膜処理圧において
一定であり、通過の挙動は圧と溶質とに依存する。
〔保全性〕
十分に湿潤させた膜について、5psiの空気圧で試験し
た場合、ft2当たりの空気拡散量は2.00ml/分以下であ
る。
〔化学的な適合性〕
膜は、水および20%までのアルコール水と適合性であ
る。その使用できるpH範囲は1〜14である。1.0Mまでの
NaOHにより再生可能である。その温度限界は50℃であ
り、そしてNaOHまたはNaOClにより発熱物質を除去する
ことができる。
この好ましい膜は、ミリポア社の種々の報告類で検討
されている、AD841,OM141、およびUF009である。
この膜は、ディスクかまたはカセットのいずれかでシ
ステムに設置することができる。しかしながら、カセッ
トシステムを利用するのが好ましい。製造者(ミリポ
ア)は、そのカセットシステムを「ペリコン(Pellico
n)」カセットシステム(大容量用)または「ミニタン
(Minitan)」システム(小容量用)と称している。デ
ィスク膜は、減圧下に攪拌容器システムで使用される。
他の有用な濾過システムは、サルトリウスおよびフィ
ルトロン(Sartorius and Filtron)のSM1627等を含
む。
〔濾過パラメーター〕
処理される生物流体は、約300〜約500ml/分またはそ
れ以上の速度で濾過システムを介してポンプ輸送され
る。
使用される膜は、一般に各カセット単たり0.46m2の表
面を有すると記載されている。勿論、1以上のカセット
を利用することができ、この場合はシステムを通過する
流速を適宜に高めなければならない。ミニタンシステム
では、約120〜約600cm2の表面積が普通である。ペリコ
ンシステムでは、約465〜約46,500cm2が普通である。こ
れらの範囲は、使用されるカセット数に対応する。
使用される圧は、約0.2〜約1.5バール、好ましくは0.
3〜1.0バールの範囲内で変動し得るが、より高圧でも使
用することができる。
温度は臨界的でない。しかしながら、濾過方法は約2
〜10℃の温度で実施するのが一般に好ましい。
残留物の流速と濾過物の流速との比率は、使用される
背圧の関数である。それは約30〜約60%との間で変動す
ることができるが、約50%の比率が好ましい。
〔生物流体〕
本発明により処理される生物流体、すなわち、そのも
のからウイルスおよび/または他の汚染物が除去される
ものは、ヒトまたは動物に由来する多様な液体および半
流動体、すなわち体部に由来する組織または流体を包含
する。かかる組織についての好ましい供給源または器官
は、ヒトおよび他の哺乳類である。しかしながら、非哺
乳類源に由来する組織および他の液体も使用することが
できる。
処理される抽出物または他の生物流体は、宿主器官の
正常な代謝を経て産生される組織および体液の物理的処
理から得られるものが好ましい。従って、血液および尿
等も処理することができる。
さらに、組換え技術を使用して誘導される調製物、例
えばrec−hGHのようなホルモンの含有物も本発明の方法
を用いて精製することができる。従って、細胞培養物、
例えば遺伝子工学を施した哺乳類および/またはウイル
ス性細胞の含有物を本発明に従って処理することができ
る。ホルモン等、例えばFSH,LH,HCG,hGH,EGF,インター
フェロン等を含有する調製物が、本発明により処理され
る好ましい物質である。
流体または抽出物が誘導される組織の種類は臨界的で
ない。しかしながら、組織は、身体の構成員、例えば通
常の抽出技術により哺乳類の器官また腺に由来するもの
が好ましい。従って、すべての哺乳類の脳、肝臓、心臓
等に由来する抽出物が好ましい。ヒト、ハムスター、マ
ウスおよびラット等の脳の存在物、特に、脳下垂体に由
来する抽出物が好ましい。成長ホルモンを含有する抽出
物がより好ましい。抽出物類の混合物も使用することが
できる。
組織、本発明の他の細胞性物質または体液から処理さ
れる対象となる流体を取り出すために使用される抽出技
術は、限定されるものでない。しかしながら、流体は、
溶媒もしくは塩沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、
およびサイズ排除クロマトグラフィー等のような手段を
経て得られるものが一般に好ましい。処理される流体
は、粒子が除去された、例えば0.45μmのフィルターま
たは他の適当な濾過装置により浄化されたものでなけれ
ばならない。
尿素、NaOH,NH4HCO3およびリン酸緩衝剤の如き溶質お
よび/またはpH安定剤が、処理される生物流体中に一般
に存在せめられる。混合物も実施可能である。多様な溶
質を使用することができる。しかしながら、膜の有効性
を変更するような前記溶質は、避けるべきである。
尿素および/または他の脱汚染剤の適当量は、処理後
の流体中に残存するいずれかの汚染物を失活せしめるた
めにも使用することができる。スクレーピー(Scrapi
e)およびCJDの感染力の減退についての尿素の作用は、
過去に研究されている。殆どの研究者(Hunter等,1986,
KimberlinおよびWalker,1985,March等,1984,Prusiner,1
982,ならびにMould,未公表データ,1969)は、実際には
彼等の実験方法は異なるにもかかわらず感染力の2〜3
ログ(logs)の減退を見出している。本発明者等も前記
と同様に、スクレーピー感染ハムスターまたはCJD感染
モルモットの脳均質物に20%までの尿素を添加したもの
に由来する効果は、明瞭には観察されなかったとするブ
ラウン(Brown)等の観察と異なる結果を得ている。
過去においては、感染力の失活のためにNaOHを使用す
ることが勧められていた。しかしながら、約2〜約8M濃
度の尿素、好ましくは6Mの尿素溶液にさらした場合に
は、何んらの観察し得る変性を生じないにもかかわら
ず、NaOHは、hGHの部分的な失活および変性を惹起す
る。
限外濾過の後の尿素または他の適当な薬剤が使用され
る。これは分離した化学的な失活段階であり、残存する
ウイルスの感染性を除去するためのものである。処理
後、尿素は10,000ダルトン・カットオフのカセットを備
える限外濾過により除去される。
〔汚染物〕
本発明の精製方法を用いて生物流体から除去される汚
染物質は、所期の濾過を通じて分子量100,000ダルトン
の濾過膜により、それらが残されるに必要なサイズを有
するすべての物体である。従って、本発明により除去さ
れそして処分されるウイルスまたはその他の汚染物は、
適当なサイズのヒトおよび/または動物のウイルスであ
る。
γ−グロブリンおよびブルーデキストランが使用され
る濾過膜に対する保持マーカーであることから、その膜
上に残存される汚染物の分子量は、100,000よりわずか
に大きいもの、すなわち11,000以上であるといえる。
本発明の方法および濾過システムを用いて除去するこ
とができるウイルス性汚染物は、いわゆる「スロー」ウ
イルス、例えばスクレーピーウイルスおよびクロィツフ
ェルド・ヤコブ(Creutzfeld Jakob)症候群のウイルス
(CJD)等を包含する。
本発明の濾過システムを用いて生物流体および生物学
的抽出物から除去することができる他の汚染物は、一般
的なウイルス、例えばAIDS(HIV)、SV40、肝炎ウイル
スならびにウイルス様粒子、例えばプリオン等を包含す
る。かかる不純物の混合物も除去することができる。
精製ホルモンまたは他の流体から汚染物を除去した
後、濾過膜上に保持される汚染物は、それらから洗い流
され、そして適当な方法、例えば焼却、埋葬、オートク
レーブまたは不活性化により廃棄される。
次に、精製した流体は、貯蔵、管理、包装または流体
のその他の加工のために適する手段に供される。かかる
加工としては、凍結乾燥、溶媒沈殿、冷凍、凍結(内容
物だけかまたは溶液として)および尿素処理等を挙げる
ことができる。これらの技術の1以上および/または他
の加工技術を利用することもできる。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
〔実施例〕
例1 この例は、セロノのhGH(Serono′s hGH)(「GROR
M」として市販されている)へのスクレーピー作因の導
入および25nM限外濾過膜と100,000限外濾過膜との排除
能の比較ならびにさらに6M尿素による処理効果を示す。
〔方法〕
ウイルス源 スクレーピー263K株で感染したハムスターの脳を「ス
ローウイルス」汚染物として使用した。スクレーピー作
因は、CJD作因と同様な生物学的および物理化学的特性
を有することが示されている。ハムスター適応性スクレ
ーピー株は、その短いインキュベーション期間〔ウイル
スの最高量の脳内(IC)接種後55〜60日〕およびその強
いウイルス感染力価(脳のg当たり1010LD50)故に選ば
れた。
KimberlinおよびWalkerにより分離された(1977)ス
クレーピーのハムスター適応性263K株を、リン酸緩衝溶
液(PBS)(pH7.4)中10%のスクレーピー感染の脳均質
物で脳内(IC)接種することによりゴールデン・シリア
ン(golden Syrian)ハムスター中を2度通過させた。
ハムスターの脳を末期症状の動物から無菌的に取り出
し、直ちに−80℃で凍結させた。凍結した脳を溶解し、
そして最終濃度が10%となるように滅菌リン酸緩衝溶液
(pH7.4)中で均質化した。懸濁物を1500gで30分間遠心
し、次いで上澄を5mlの既知小量に分注し、そして−80
℃にて冷凍貯蔵した。
スクレーピー汚染hGHの精製 凍結乾燥hGH(90%純度の単量体ヒト成長ホルモンタ
ンパク)を0.01MのNH4HCO3(pH8.0)10.8mlに溶解して
おき、スクレーピー263K株感染ハムスターの脳の10%の
浄化懸濁液1.2mlを超音波処理(3×5秒)し、次いで
前記hGH溶液に添加して最終容量を12mlとした。サンプ
ル2mlを抜き取り感染力価を測定した。
サンプルを10-10まで10倍ずつくり返し希釈した。未
希釈から10-10までの各段階の希釈物の既知小量0.05ml
を各12匹のハムスターに脳内接種した(動物の数:12×1
1=132)。
ここで添加される希釈剤も次のアッセイで添加される
希釈剤も0.01モルNH4HCO3緩衝液(pH8.0)であった。
残りの10mlを2個の等しい既知小量の5mlに分配し
た。5mlの既知小量(第2番目のアッセイ力価)を0.01M
のNH4HCO3で100mlまで希釈し、100,000カットオフ限外
濾過膜を通過させた。この濾液を限外濾過により濃縮し
次いで凍結乾燥し、そして最終容量を5mlに調整した。2
mlのサンプルを抜き取り第2番目のアッセイ力価に供し
た。
第2番目のアッセイ 前記サンプルを連続的に10倍ずつ10-5まで希釈し、未
希釈のサンプルおよび各希釈サンプルの既知小量の0.05
mlを各12匹のハムスターに脳内接種した(動物の数:12
×6=72)。
残りの濾過物3mlを次のように6M尿素で処理した。
(1)この3mlの既知小量に1.40gの尿素(分子量60.0
2、比容積0.756)を添加して6Mの最終濃度とした。4℃
で一夜処理した後、溶液をNH4HCO3緩衝液に対して限外
濾過により透析して尿素を除去した。次に、この溶液を
凍結乾燥した後、0.01MのNH4HCO3(pH8.0)3mlに再懸濁
した。
第3番目のアッセイ 前記の全量を未希釈のままハムスターの脳内に注入し
た(動物の数:60)。
(2)第2の5mlの既知小量を220nM、40nMおよび25nMか
ら成る一連の濾過膜を通過させた。濾液を限外濾過によ
り濃縮し次いで凍結乾燥し、そして最終容量を10mMの炭
酸アンモニウムで5mlに調整した。2mlのサンプルを抜き
取り第5番目のアッセイ力価の測定に供した。
第5番目のアッセイ サンプルを、100単位/mlのペニシリンおよび0.1mg/ml
のストレプトマイシンを含有するリン酸緩衝溶液(PB
S)で10-5まで連続的に10倍ずつ希釈した。未希釈およ
び各希釈サンプルの既知小量の0.05mlを各12匹のハムス
ターに脳内接種した(動物数:12×6=72)。
残りの3mlの濾液を次のように処理した。
(3)この3mlの既知小量に1.40gの尿素(分子量60.0
2、比容量0.756)を添加して6Mの最終濃度とした。4℃
で一夜処理した後、溶液をNH4HCO3緩衝液に対して限外
濾過により透析した尿素を除去した。次に、この溶液を
凍結乾燥した後、0.01MのNH4HCO3(pH8.0)3mlに再懸濁
した。
第6番目のアッセイ 前記の全量を未希釈のままハムスターの脳内に注入し
た(動物の数:60)。
100,000MWにおける限外濾過操作は、8パケットの膜
を装備したミニタンシステム(Millipore)におけるタ
ンジェンシャル(tangential)濾過を用い、約0.5バー
ルの圧の下に4℃で実施した。25nmの濾過は、0.47mmの
スウィンネックス・フィルター・ホルダー・ミリポア
(Swinnex Filter Holder Millipore)を装備したミリ
ポア600ml装填用ユニットにおいて実施した。
結果 前述の測定法および濾過調製物を用いる実験室汚染の
残留に対する効果を次の表に示す。
リード(Reed)およびムュンヒ(Muench)の方法に従
って計算した感染性力価は、105.5/0.05ml(脳の1g当た
り108.8)のLD50値を示した。
リードおよびムュンヒの方法に従って計算した感染性
力価は、103.1/0.05ml(脳の1g当たり106.4)のLD50
を示した。
100,000濾過後は、2.4log.の感染力価の減退が存在す
る。
第3表:第3番目のアッセイ(100,000MW濾過+6M尿
素) 第3番目のアッセイ用サンプルの全量を58匹の乳離し
たハムスターに脳内接種した。1匹の動物は、接種処置
後直ちに死んでしまった。46匹のハムスターは、接種後
126.0±13.9日でスクレーピー症状の徴候を示した。残
りの11匹の動物は、接種後180日目でも生存し、そして
スクレーピー症状の徴候を全く示さなかった。死亡率は
80.7%で、かつインキュベーション期間により計算した
感染性力価は、脳の1g当たり102.9±1.3のLD50値を示し
た。
100,000MW濾過+6M尿素処理後は、5.9±1.3logの感染
性力価の減退が存在する。
リードおよびムュンヒの方法に従って計算した感染力
価は、103.4/0.05ml(脳の1g当たり106.7)のLD50値を
示した。
25nm濾過後は、2.1ogの感染性力価の減退が存在す
る。
第5表:第6番目のアッセイ(25nm濾過+6M尿素) 第6番目のアッセイ用サンプルの総量を53匹の乳離し
たハムスターに脳内接種した。1匹の動物は、接種処置
後直ちに死んでしまった。50匹のハムスターは、接種後
111.7+10.6日でスクレーピー症状の徴候を示した。残
りの2匹の動物は、接種後180日目でも生存し、そして
スクレーピー症状の徴候を全く示さなかった。死亡率は
96.2%で、かつインキューベーション期間により計算し
た感染性力価は、脳の1g当たり104.2±1のLD50値を示し
た。
25nm濾過+6M尿素処理後は、4.6±1.0logの感染性力
価の減退が存在する。
本発明に従って処理したサンプル(すなわち、100,00
0MWカットオフ膜を用いて限外濾過し、そして尿素と接
触せしめる段階を有しないか、または有すもの)は、よ
り低い比率の感染性を示した。一般に、感染性は99.6%
減退した(すなわち、サンプルを2nm濾過システムを使
用して濾過した場合に比較して)。
感染性に対する濾過の効果を第6表に示した。
(a)感染力価は、滴定の終点〔Am.J.Hyg.27:493〜97
(1938)参照〕またはインキュベーション時間〔J.Com
p.Pathol.79:15〜22(1969)参照〕による(b)の測定
により、脳の1g当たりの−log10LD50i.c.単位で表し
た。
6Mの尿素にさらした100,000MWカットオフ濾液は、25n
m濾液(CU)に対して処理した場合よりも強い不活化効
果を示した。感染から症状の徴候の発現までの平均日数
は、BUについては136.5+/−4.0日(平均+SEM)であ
り、CUについては114.2+/−2.3日であった。この相違
は、p<0.0001のレベルでT−試験およびウイルコキソ
ン(Wilcoxon)試験に携わる研究者にとって統計上有意
である。BUに影響を受ける動物の数は、58匹のうち54匹
であり、CUについては52匹のうち52匹である。カイ二乗
解析によれば、この値の相違は、有意(p=0.0207)で
ある。25nmの濾過膜による濾過+尿素の組み合わせが、
100,000カットオフ濾過+6M尿素よりも低いレベルのス
クレーピー排除を示す理由は、この段階では説明するこ
とができない。
この試験では、10(8.8)log/gmの感染性力価を有す
る高感染脳均質物に対して2種の複合的な方法(100,00
0MWカットオフ濾過+6M尿素を有する濾液の精製)が適
用された。これらの2つの方法は、まったく前処理また
は後精製段階の適用がなくとも、約6logまで感染性を減
退させた。
すでに精製されているhGHに対して本発明の方法が適
用される場合には、hGHまたはそれらが利用されるもの
の他の調製物の安全率をさらに高める。それ故に、本発
明の2段階が調製物の安全性を有意に高めるので、たと
え最新の技術が使用されているとしても、さらにこれら
の2つの手順により調製物が処理されるにちがいない。
従って、前記濾過操作または尿素だけの添加物を伴う濾
過操作および他の精製技術の組み合わせ使用が予期され
る。
例2 この例は、100,000ダルトン・カットオフ膜を用いて
尿に由来するヒト閉経期のゴナンドトロピン(HMG)溶
液の処理を示す。
HMG製造の最終的な沈殿段階前の濃厚溶液から尿のHMG
水溶液120mlを調製した。それは次のような特性を有し
ていた。
量=120ml(尿3281から調製) 溶液の分析: タンパク=4.17mg/ml。総タンパク=500mg。
FSH(バイオアッセイ)=1258UI/ml(尿1当たり46UA
に対応)。
pH=7.3。
〔この溶液をNH4HCO3(0.1M,pH8)で1に希釈し
た。〕 この最終溶液を、カセット中の100,000ダルトン・カ
ットオフ・ミリポアPTHK膜を使用して、1kg/cm2の圧お
よび6±2℃の温度でタンジェンシャルに濾過した。こ
の濾過を容量が200mlになるまで実施し、その後、毎回H
N4HCO3,0.1M(pH8)の緩衝液200mlを加えながらこの濃
縮を12回繰り返した(工程表を参照)。
前記で得られた濾液は、10,000ダルトン・カットオフ
の膜を通過されそして次のものが得られた。
含まれる総タンパク=431mg タンパクの回収{採集した濃厚物=O.D.×ml=0.83×41
0ml=340mg {濾液=010,000 カットオフによるタンパクの損失=431−340=91
mg 例2の工程表を次に示す。
例3 本発明の方法を用いて生産バッチの1部を濾過して得
られた収量を通常に処理された生産バッチの他の部分の
ものとの比較において次の表に示す。
出発段階におけるFSH含量は、尿1当たり46I.Uであ
った。
生産収量に対する限外濾過法カットオフ100,000+カ
ットオフ10,000の総収率: 例4 例1で実施されたのと同様の方法を使用して、SV40ウ
イルスをヒトの尿から除去することができた。動物試験
の結果は、100,000ダルトン・カットオフ膜が使用され
た場合には予期したように感染性の減退を示した。希釈
および/または尿素の添加は、感染性の低下傾向を促進
した。
例5 例1で実施されたのと同様の方法を使用して、AIDSウ
イルスを尿および他のヒトの生物流体から除去すること
ができた。動物試験の結果は、本発明の膜を用いる濾過
が感染性を減退することを示した。さらに、希釈および
/または尿素の使用は、精製した物質におけるすべての
残存ウイルスの活性の低下を助長した。
例6 PTHK膜精製方法によりヒト成長ホルモンからシミアン
・ウイルス(Simian Virus)40(SV40)の研究のために
開発されたプロトコールに従って次の試験を行った。
〔目的〕
濾過後に透過物中に出現するSV40を用いて、PTHK膜の
ウイルス保持特性を測定することを目的とする。
最初の試験は、ミニタン装置に装着されたミリポアPT
HK膜を使用して、モデルとした一般的なウイルス(SV4
0)の除却と、同時にヒト成長ホルモンの通過に対する
臨界的な実施変数の影響を評価できる。第1の目的は、
0.5バールの膜透過圧下で操作した場合の膜表面積に対
するバッチ容量の比率の影響を評価することである。こ
の操作条件は、正確に1/10のスケールにおける製造操作
に一致する。第2の目的は、残留物の流量に対する透過
物の流量の割合、表面積に対して通過させ得る量の限定
される割合のような操作条件の影響を評価することであ
る。この方法で2つの操作条件を評価することができ
る。本試験は、他の処理操作のすべて(すなわち尿素処
理、洗浄段階の回数、等)を現行の製造の実施方法に模
して設定した。
被試験物および装置 供給源:アレス・セロノ(Ares−Serono) 名称:ミニタン形状のPTHK(PTHK in minitan configur
ation) 供給源:ミリポア(Millipore) 陽性対照 シミリアン・ウイルス40(SV40)(供給源:Virology
Department,Microbiological Associates,Inc.) 試験システム 試験システム:ビオテクノロジー・サービス・デパー
トメント・ラボラトリー(Biotechnology Services Dep
artment Laboratory)に保管されているSV40ウイルスア
ッセイ用のフェロ細胞(Vero cell)。
サンプル中に存在するSV40の量の変化をモニターする
方法は、標準的なウイルスの定量方法を利用した。
試験計画および手段 A.被試験溶液は、SV40により汚染されており、そして種
々の操作条件下での濾過を含む濾過系を通して調製し
た。サンプルは、下記に具体化されるような濾過工程を
通じて数段階で採集し、そしてプラークについてアッセ
イするまで−70℃にて貯蔵した。
B.濾過手段の構成および実施は、発明者が独自に設定し
たものである。サンプルを汚染するために用いたSV40
は、発明者等の研究施設から入手し、そしてサンプルは
次のプラークアッセイのための特別な精製段階から入手
した。汚染ウイルスの目標濃度は、試験材料で希釈後、
約106pfu/mlである。
プラークアッセイは、下記に特性されるような残余の
塩溶液において正確な力価を与えるように適当な希釈下
(サンプル当たり最高3度)で実施され得る。
方法 A.プロトコールA 1.0 凍結乾燥したh−GHを0.01Mの炭酸水素アンモニウ
ム緩衝液285mlで2mg/mlに再調製した。3個の1mlサンプ
ルをSV−40およびh−GHアッセイ用に取って置き、−70
℃にて保管した(A1)。
2.0 貯蔵のh−GH溶液285mlを約2×107pfu/mlの貯蔵S
V40溶液15mlとインキュベーション(1/20希釈)して最
終力価106pfu/mlとした。この接種した溶液の1mlサンプ
ル3個をSV−40およびh−GHアッセイ用に取って置き、
−70℃で保管した(A2)。この接種した供給試料をプロ
トコールA1,A2およびA3の濾過装置への導入用として各1
00mlの3つの等しい既知小量に分別した。
A.1.プロトコールA1 1.0 接種した供給試料100mlを0.5バールの膜透過圧下
でPTHKミニタン(8層)を通して濾過した。9度一連の
洗浄を行い、h−GHの全量を回収した。各洗浄段階は、
出発容量が15〜20mlに減少するまで溶液100mlを濾過す
ることから成る。この残りの容量を次の洗浄段階の前に
0.01Mの炭酸水素アンモニウム溶液で100mlまで再希釈し
た。最初の濾過および9度の洗浄の後、最終容量が800
〜850mlの濾過調製物が生じた。
2.0 前記の濾過生成物1mlサンプルの3個を取って置
き、SV−40およびh−GHの双方のアッセイ用(A3)とし
て−70℃で保管した。
3.0 前記の濾過調製物100mlを、PTGCミニタンSシステ
ムを用いて約10mlまで濃縮した。この10mlを取って置き
(A4)、SV−40およびh−GHアッセイ用として−70℃で
保管した。
4.0 残っているPTHK濾過h−GH700〜750mlに尿素を添
加して6M尿素濃度とした。この溶液を4℃で一夜(16時
間)維持した。
5.0 処理後に、PTGCミニタンを用いて7度の連続的な
0.01M炭酸水素アンモニウム洗浄を行い尿素を除去し
た。初発の750ml容積を100mlまで減少させた。次に、0.
01Mの炭酸水素アンモニウム1を加えた。この溶液の
容量を再び100mlまで減少させた。この洗浄工程を7度
繰り返して尿素を除去した。洗浄後、このシステムを0.
01M炭酸水素アンモニウム300mlに洗い込みすべてのh−
GHを再回収した。
6.0 この最終工程のh−GH調製物の4mlのサンプル3個
を取って置き、SV40およびh−GHアッセイ(A5)用とし
て−70℃で保管した。
A.2.プロトコールA2 1.0 接種した供給試料100mlを、PTHKミニタン(1層)
を通して、濾液対透過流量部が1:1になるように濾過し
た。これらの条件下でプロトコールA.1.1.と同様にh−
GH溶液を洗浄した。
2.0 濾過調製物の1mlサンプル3個を取って置き(A
6)、SV−40およびh−GHアッセイ用に−70℃で保管し
た。
A.3.プロトコールA3 1.0 接種した供給試料100mlを、PTHKミニタン(1層)
を通して、濾液対透過流量部が5:1になるように濾過し
た。これらの条件下でプロトコールA.1.1と同様にh−G
H溶液を洗浄した。
2.0 濾過調製物の1mlサンプル3個を取って置き(A
7)、SV−40およびh−GHアッセイ用に−70℃で保管し
た。
C.対照 C.1.凍結−融解対照試験 (目的)プロトコールAと同様な濃厚物におけるSV40を
−70℃で凍結し、そして融解した場合に回収し得るウイ
ルスの力価を測定するにある。
1.0 107pfu/mlの貯蔵SV40溶液を、0.01Mの炭酸水素ア
ンモニウムで10,102、および103pfu/mlまで順次希釈し
た。
2.0 各濃厚物のサンプル1mlを、プロトコールAのそれ
と同じ時間(約4時間)室温に静置し、それ以上の処理
をすることなく直ちにSV−40についてアッセイした(C
1)。
3.0 すべての3つの濃厚物の既知小量を、プロトコー
ルA1に用いた貯蔵時間と同じ時間−70℃で凍結した。
4.0 3つの濃厚物のすべてを室温で融解し、次いでSV
−40についてアッセイした(C2)。
C.2.緩衝液の毒性(炭酸水素アンモニウムおよびh−G
H) (目的)SV40プラークアッセイに対する0.01Mの炭酸水
素アンモニウム緩衝液おびh−GH双方の毒性を測定する
にある。
1.0 0.01Mの炭酸水素アンモニウム溶液を貯蔵SV−40で
104pfu/mlに汚染させた。このサンプルをSV−40につい
てアッセイし(C8)、その力価をSV−40の標準曲線と比
較した。
2.0 0.01Mの炭酸水素アンモニウム溶液を、組織培養物
で順次10X(サンプルC9)および100X(サンプルC10)希
釈した。これらのサンプルの各々を104pfu/mlの濃度ま
で貯蔵SV−40で接種し、そしてアッセイした。
3.0 107pfu/mlの貯蔵SV40を0.01M炭酸水素アンモニウ
ムにおける貯蔵h−GH中に1/20希釈し、最終のSV40濃度
を約106pfu/mlにした。この溶液をSV−40力価について
アッセイした(サンプルC7)。
C.3.6M尿素対照 (目的)SV40ウイルスの尿素処理によるウイルス不活化
能の測定。
1.0 貯蔵SV40溶液5mlを使用して、0.01Mの炭酸水素ア
ンモニウム中1ml当たり2mgのh−GH貯蔵溶液95mlを接種
し、SV40の最終濃度を106pfu/mlとした。
2.0 3個のサンプル1mlを取って置き(C3)、SV−40お
よびh−GHアッセイ用に−70℃で保管した。
3.0 尿素を最終濃度6Mの尿素まで添加し、4℃に16時
間静置した。
4.0 前記プロトコールA.1.5.のようにPTGCミニタンを
用いて濾過することにより尿素を除去した。
5.0 この濾液の3つのサンプル4mlをSV−40およびh−
GHアッセイ用に取って置き(C4)、−70℃で保管した。
C.4.10KダルトンUFの対照 (目的)PTGCミニタンの有効性の確認 備考:この試験に由来するサンプルは貯蔵し、そして必
要があれば簡単に分析した(すなわち、サンプル4Aは、
SV40の明瞭な喪失を示す)。
1.0 貯蔵SV40溶液5mlを、0.01Mの炭酸水素アンモニウ
ム中2mg/mlのh−GH溶液と混合し、SV40の最終濃度を10
4pfu/mlとした。
2.0 3つの1mlのサンプルを取って置き(C5)、S−40
アッセイ用に−70℃で保管した。
3.0 前記接種した溶液をPTGCミニタンを使用して約10m
lの最終容量まで濃縮した。
4.0 10ml容量中の1mlのサンプル3つを取って置き、−
70℃で保管した(C6)。
材料 1.0 2×107pfu/mlの貯蔵SV40。
2.0 凍結乾燥h−GH:1.5g。
3.0 炭酸水素アンモニウム。
4.0 尿素。
5.0 滅菌水。
6.0 濾過ユニット。
プロトコールA:10PTHKミニタンパケット 4PTGCミニタンパケット 4ミニタンユニット 膜:2種の膜は、PLMK,PKMKおよびPZHKから選んだ。選択
は、h−GHの通過性に基づいて行った。h−GHの通過性
は、出願人からミリポア社に送ったh−GHを使用してミ
リポア社が決定した。
タンパクの測定 供給試料および透過溶液におけるタンパクの測定は、
ブランフォード(Branford)の染料−バインディング法
Anal.Biochem. 72,248(1976)〕により実施した。
バイオ・ラッド(Bio Rad)タンパクアッセイ染料剤
(500−006)を使用した。標準は、−20℃またはそれ以
下で貯蔵されている下垂体hGH(1mg/ml)を精製した。
1.アッセイ方法は次の通りである。
a.標準曲線 標準曲線は、染料濃厚物の各新しい壜について測定し
た。
☆各欄は、μlの容量を表す。
☆アッセイは、ブランク溶液を除き3重に反復して実施
した。
☆15分のインキュベーション後、試薬ブランクに対する
標準サンプルのOD(595nm)を記録した。
☆標準曲線は、標準サンプル濃度に対するOD(595nm)
をプロットすることにより得た。
☆次に、標準曲線の勾配を計算した。
b.hGHサンプルの調製 ☆hGH溶液を蒸留水で希釈して、約1〜2mgタンパク/ml
溶液を得た。
☆5〜20μgを含有する希釈サンプルの適当量を試験管
に入れた。その総量を水で800にした。
☆次に、染料濃厚物の200μlを添加しそして混合し
た。
☆OD(595nm)は、試薬ブランクに対して、15分インキ
ュベーション後に記録した。
2.hGH濃度の定量 上記例によれば、ヒトまたは他の哺乳動物起源の精製
ホルモンの抽出物から得られる精製抽出物を、カセット
システムの100,000ダルトン・カットオフ濾過膜を使用
する濾過は、それらからウイルス性の汚染物を効率よく
除去することが示される。従って、本発明者は、生物流
体が商業的規模で精製し得る工業的に適用可能な方法を
提供する。さらに、本明細書に記載した脱汚染物として
の尿素およびその他の技術、例えば希釈技術の使用は、
本発明によって処理される生物流体を使用する者に対
し、ウイルス感染が蔓延する可能性を実質的に減少す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 69/02 A61K 37/36 (72)発明者 ジェラルド イー,スタイルズ アメリカ合衆国,マサチューセッツ 02332,ダックスベリー,プライアー ファーム ロード 66 (56)参考文献 特開 昭59−196794(JP,A) 欧州公開219295(EP,A1) 生化学辞典 (東京化学同人、1984年 発行)1430〜1433頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/08 A61K 35/12 A61K 37/36 A61M 1/36 B01D 61/14 B01D 69/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有意な損失を伴うことなく成長ホルモン及
    びインターフェロンより成る群から選ばれる生物学的生
    成物のウィルス感染能を実質的に低める又はそれからウ
    ィルス夾雑物を除去するための方法であって、前記生物
    学的生成物を含む流体の100,000ダルトンのカットオフ
    値を有する限外濾過膜を介するタンジェンシャル・フロ
    ー濾過、それに次ぐその濾液からの前記生物学的生成物
    の回収を含んで成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記膜が下記の規格を有する、請求項1記
    載の方法。 保持:ブルーデキストラン ≧99% IgG ≧95% 通過:アルブミン ≧60%
  3. 【請求項3】前記濾過した生物学的生成物を尿素に接触
    させる、請求項1また2記載の方法。
  4. 【請求項4】前記生物学的生成物がヒト成長ホルモンで
    ある、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記限外濾過膜がウィルス感染能を99.6%
    以上低め、しかも90%以上で前記生成物回収せしめるも
    のである。請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
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