JP2913990B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2913990B2
JP2913990B2 JP4067959A JP6795992A JP2913990B2 JP 2913990 B2 JP2913990 B2 JP 2913990B2 JP 4067959 A JP4067959 A JP 4067959A JP 6795992 A JP6795992 A JP 6795992A JP 2913990 B2 JP2913990 B2 JP 2913990B2
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浩 寺田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真では、従来からトナーとキャリ
ヤから成る現像剤を用いる2成分現像法が広く用いられ
ていたが、近年、電子写真像形成プロセス部の小型化や
低コスト化のためにトナー濃度コントロールが不要で現
像器の構造が比較的簡単になる1成分トナーによる現像
法が盛んに使われるようになっている。特にこのような
1成分現像法による電子写真装置では、感光体上に形成
されたトナー像を転写材に転写後、感光体上に残ったト
ナーはクリーナによって回収され、一定量たまると廃棄
される。このような従来の電子写真装置の従来例である
特開昭58−187962号公報の例を、以下図面を用
いて説明する。図5は従来例の電子写真装置のプロセス
主要部を示す図である。1は感光体で回転にしたがって
その表面が帯電器2により一様に帯電され光学系3で露
光され潜像が形成される。潜像は現像部8で現像器4に
より現像され、感光体上にトナー像が形成される。形成
されたトナー像は転写器9の作用で転写材に転写され
る。転写後感光体上に残ったトナーはクリーナ10によ
って回収される。現像器4では、現像器内のトナーがト
ナー担持体6の回転につれて、ブレード7に層厚を規制
されながらトナー担持体上に均一な薄層を形成し現像部
8までもたらされる。以上が従来の電子写真装置のプロ
セス主要部の簡単な説明である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな電子写真装置では、転写後の感光体上に残ったトナ
ーを回収して溜めるためのトナー溜めが必要であり装置
の小型化が困難である。また回収したトナーは廃棄する
ため無駄が多い。一方このような電子写真装置で転写後
の残りトナーをリサイクル手段等によって利用しようと
すると、クリーナで回収したトナーを現像部に戻すには
露光部や転写部を横切ることができないため、図1の紙
面奥行き方向にトナーを集めてから現像部に戻さなけれ
ばならない。そのためリサイクル手段が大がかりにな
り、装置が複雑、大型になるという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構成で
転写残りのトナーのリサイクルが可能で、小型の電子写
真装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、移動する感光体と、その周囲に順次、感
光体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記感光体
表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静
電潜像を帯電されたトナーで現像する現像手段と、感光
体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段
を有し、さらに感光体の移動方向に対し、転写位置より
下流側でかつ露光位置より上流側に位置し、前記トナー
と同極性の直流電圧を重畳した交流電圧を印加された電
極よりなる、感光体表面のトナーを分散せしめる分散手
段を配し、さらに露光位置より下流側でかつ転写位置よ
り上流側の位置で感光体表面のトナーをかきおとすクリ
ーニング手段を配した電子写真装置である。
【0006】さらに本発明は、移動する感光体と、その
周囲に順次、感光体表面を帯電する帯電手段と、帯電さ
れた前記感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光
手段と、前記感光体の一部に開口部を接したトナーホッ
パーを有する現像手段と、感光体上に形成されたトナー
像を転写材に転写する転写手段を有し、さらに前記感光
体表面のトナーをかきおとすクリーニング手段を、前記
トナーホッパー内に配した電子写真装置である。
【0007】
【0008】
【作用】本発明は上記した構成によって、露光位置の上
流側で転写残りのトナーを集めることがなく現像手段の
近傍もしくはホッパ内で転写残りトナーをかき集めるた
め、転写残りトナーのリサイクルが簡単な構成で可能と
なる。また感光体上にのって運ばれてくる転写残りトナ
ーが多量にある場合でも、クリーニング手段によって強
制的にかき取られるため、次からの画像形成に影響を与
えることがなく連続して画像形成が行える電子写真装置
を提供できるものである。
【0009】
【実施例】以下本発明の電子写真装置について、図面を
参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の電子写真装置の第1の実施
例を示すものである。図1において、9はフタロシアニ
ンをポリエステル系バインダ樹脂に分散した有機感光体
ドラムである。11は感光体をマイナスに帯電するコロ
ナ帯電器、12は感光体の帯電電位を制御するグリッド
電極、13は信号光、14はトナーホッパー、15は平
均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナーで
ある。17は内部に固定した磁石16を有し表面にサン
ドブラスト処理の施されたアルミニウム製の現像ロー
ラ、18は現像ローラに電圧を印加する交流高圧電源、
19は現像ローラ上にトナーの薄層を形成するためにト
ナー層を規制する規制ブレード。20は感光体上のトナ
ー像を紙に転写する転写コロナ帯電器である。感光体9
の直径は30mmで、周速60mm/sで回転させた。現像
ローラは周速60mm/sで、矢印方向に回転させた。2
1は転写後感光体上に残ったトナーを感光体上で分散、
均一化させるための電極で、高圧電源21により電圧が
印加される。23は感光体上のトナーをかきおとすため
の弾性体のクリーニングブレードで、かきおとされたト
ナーは連結部24を通じてトナーホッパー14内に戻さ
れるようになっている。
【0011】用いた磁性1成分トナー15の構成は、ポ
リエステル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブ
ラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、
さらにコロイダルシリカを0.4%外添して用いた(い
ずれも重量%)。
【0012】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図1を用いてその動作を説明する。感光体9
をコロナ帯電器11(印加電圧−4kV、グリッド12の
電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。この感
光体9に信号光13を照射し静電潜像を形成した。この
とき感光体の露光電位は−100Vであった。一方現像
ローラ16を回転させて、現像ローラ16内の磁石とト
ナーの電荷の作用によりトナーホッパー内の現像ローラ
16上にトナー層を形成した。現像ローラ16の回転に
つれて、トナー層は規制ブレード19を通過するときに
均一な薄層にされてトナーホッパー部より出てくる。こ
のトナーの薄層を、感光体の静電潜像と対向させた。現
像ローラ17は感光体9と300μmの距離を開け設置
した。現像ローラ17には高圧電源18により、図2に
示す波形の、−300Vの直流電圧を重畳した400V
0-p(ピーク・ツー・ピーク800V)の交流電圧(周
波数300Hz)を印加した。感光体9上にはネガポジ反
転したトナー像が残った。こうして感光体9上に得られ
たトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器20によ
って転写した後、定着器(図示せず)により熱定着し
た。
【0013】転写後の感光体表面は電極21に対向す
る。電極21には高圧電源22により−300Vの直流
電圧を重畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク8
00V)の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。こ
のとき感光体表面は転写帯電器20の作用をうけた後な
ので表面電位が0V近傍におちているため、転写残りト
ナーは電極と感光体との間で往復運動をするが、最終的
には分散された状態で感光体上に残って次の帯電、露光
工程にいく。
【0014】次の帯電、露光工程では感光体上に転写残
りトナーは存在するが分散された状態にあるため感光体
の帯電、信号光の露光にはほとんど影響することがなく
静電潜像が正常に形成される。
【0015】感光体上の転写残りトナーは、次の工程で
クリーニングブレード23によりかきおとされ、連結部
24を通じてトナーホッパー14にもどされる。これに
より感光体表面は清掃され再び現像工程に供される。
【0016】以上のようにして、本実施例ではクリーニ
ングブレードを露光位置の後に配したため、転写残りト
ナーを現像部に戻すことが簡単な構成でできる。また装
置の異常動作等で万一未転写のトナーが多量に感光体に
残った場合でも、復帰時に感光体を一回転すれば感光体
表面は初期の状態に戻すことができる。またさらにクリ
ーニングブレードで感光体表面を摺擦しているので異物
の堆積を防ぐこともでき、長期間にわたって美しい画像
が安定して得られる。
【0017】図3および図4は本発明の電子写真装置の
他の実施例を示すものである。図3において、29はフ
タロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散した
有機感光体ドラム、30は感光体29と同軸で固定され
た磁石で、これによる感光体表面における最大磁束密度
は800ガウスであった。31は感光体をマイナスに帯
電するコロナ帯電器、32は感光体の帯電電位を制御す
るグリッド電極、33は信号光、34はトナーホッパ
ー、35は平均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1
成分トナーである。磁石30はトナーホッパー34に対
向する部分で磁極が形成されている。37は内部に磁石
36を有するアルミニウム製の回収電極ローラ、38は
回収電極ローラに電圧を印加する交流高圧電源、39は
回収電極ローラ上のトナーをかきおとすポリエステルフ
ィルム製のスクレーパ、40は感光体上のトナー像を紙
に転写する転写コロナ帯電器である。感光体表面での磁
束密度は800Gsである。感光体29の直径は30m
mで、周速60mm/sで回転させた。回収電極ローラは周
速50mm/sで、矢印方向に回転させた。41は転写後
感光体上に残ったトナーを感光体上で分散、均一化させ
るための電極で、高圧電源42により電圧が印加され
る。トナーホッパー34内には、感光体近傍に弾性体の
クリーニングブレード43が設けられており、感光体に
対して接触してトナーをかきおとす位置と、感光体から
離れて通過させる位置の両位置がとれるようになってい
る。図3はクリーニングブレードが感光体から離れた状
態、図4は感光体に接触した状態を示す。
【0018】用いた磁性1成分トナー15の構成は、ポ
リエステル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブ
ラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、
さらにコロイダルシリカを0.4%外添して用いた(い
ずれも重量%)。
【0019】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図3および図4を用いてその動作を説明す
る。感光体29をコロナ帯電器31(印加電圧−4kV、
グリッド12の電圧−500V)で、−500Vに帯電
させた。この感光体29に信号光33を照射し静電潜像
を形成した。このとき感光体の露光電位は−100Vで
あった。この感光体29表面上に、磁性1成分トナー3
5をトナーホッパー34内で磁力により付着させる。こ
のときトナーはおおよそ−3μC/gに帯電していた。次
にこのトナーが付着した感光体29をトナー回収電極ロ
ーラ37の前を通過させた。このトナー回収電極ローラ
37は感光体29と300μmの距離を開け設置した。
トナー回収電極ローラ37には高圧電源38により、図
2に示す波形と同様の、−300Vの直流電圧を重畳し
た400V0-p(ピーク・ツー・ピーク800V)の交
流電圧(周波数300Hz)を印加した。感光体29上の
トナーのうち非画像部のトナーはトナー回収電極ローラ
37側に移り、感光体29上には画像部のみにネガポジ
反転したトナー像が残った。矢印方向に回転しているト
ナー回収電極ローラ37上に付着したトナーは、スクレ
ーパ39によってかきとり、再びトナーホッパー34内
に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体29上に得
られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器40
によって転写した後、定着器(図示せず)により熱定着
した。
【0020】転写後の感光体表面は電極41に対向す
る。電極41には高圧電源42により−300Vの直流
電圧を重畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク8
00V)の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。こ
のとき感光体表面は転写帯電器40の作用をうけた後な
ので表面電位が0V近傍におちているため、転写残りト
ナーは電極と感光体との間で往復運動をするが、最終的
には分散された状態で感光体上に残って次の帯電、露光
工程にいく。
【0021】次の帯電、露光工程では感光体上に転写残
りトナーは存在するが分散された状態にあるため感光体
の帯電、信号光の露光にはほとんど影響することがなく
静電潜像が正常に形成される。
【0022】次に感光体表面はトナーホッパー内に入
る。この時通常の動作状態のときはクリーニングブレー
ド43は図3の状態にあり感光体から離れている。した
がって感光体上の転写残りトナーはトナーホッパー内の
トナーと混じり合って、擾乱されながらトナーホッパー
内に戻される。
【0023】以上が通常の動作であるが、次に何らかの
原因で装置が異常動作をして停止した場合の説明をす
る。異常の原因を取り除いて装置を復帰させるとき、感
光体上には転写されずに多量のトナーが付着している場
合が多い。この復帰動作のとき、クリーニングブレード
は感光体の数回転の間図4の状態にあるように設定され
ており、感光体上の異常トナーをかきおとしトナーホッ
パー内に戻す。その後図3のように、感光体からクリー
ニングブレードが離れた状態にしてから通常動作が行え
るように制御される。
【0024】本実施例では以上のような構成と動作によ
って、転写残りトナーを簡単な構成でリサイクルするこ
とができ、かつ装置の動作異常時には、感光体に多量の
トナーが付着したりあるいは感光体に異常に強くトナー
が付着した場合でもこれをかきおとし初期の正常な状態
に復帰させることができるので、長期間にわたって美し
い画像が安定して得られる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、上記した構成に
よって、露光位置の上流側で転写残りのトナーを集める
ことがなく、現像手段の近傍もしくはホッパ内で転写残
りトナーをかき集めるため転写残りトナーのリサイクル
が簡単な構成で可能となる。また感光体上にのって運ば
れてくる転写残りトナーが多量にある場合でも、クリー
ニング手段によって強制的にかき取られるため、次から
の画像形成に影響を与えることがなく連続して画像形成
が行える電子写真装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電子写真装置の
構成図
【図2】本発明の第1および第2の実施例に用いる交流
電圧の波形を示す概略図
【図3】本発明の第2の実施例における電子写真装置の
構成図
【図4】本発明の第2の実施例における電子写真装置の
別の状態を示す図
【図5】従来の電子写真装置の概略図
【符号の説明】
9、29 感光体 11、31 コロナ帯電器 12、32 グリッド電極 13、33 信号光 14、34 トナーホッパー 15、25 トナー 17 現像ローラ 37 トナー回収電極ローラ 18、38 高圧電源 21、41 電極 23、43 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−95279(JP,A) 特開 昭60−168184(JP,A) 特開 平4−86881(JP,A) 特開 平5−303278(JP,A) 特開 平5−210339(JP,A) 実開 昭62−68162(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 13/08 G03G 15/08 - 15/08 507

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動する感光体と、その周囲に順次、感光
    体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記感光体表
    面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電
    潜像を帯電されたトナーで現像する現像手段と、感光体
    上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段を
    有し、さらに感光体の移動方向に対し、転写位置より下
    流側でかつ露光位置より上流側に位置し、前記トナーと
    同極性の直流電圧を重畳した交流電圧を印加された電極
    よりなる、感光体表面のトナーを分散せしめる分散手段
    を配し、さらに露光位置より下流側でかつ転写位置より
    上流側の位置で感光体表面のトナーをかきおとすクリー
    ニング手段を配した電子写真装置。
  2. 【請求項2】移動する感光体と、その周囲に順次、感光
    体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記感光体表
    面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光
    体の一部に開口部を接したトナーホッパーを有する現像
    手段と、感光体上に形成されたトナー像を転写材に転写
    する転写手段を有し、さらに前記感光体表面のトナーを
    かきおとすクリーニング手段を、前記トナーホッパー内
    に配した電子写真装置。
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