JP2913548B2 - 車輌走行表示装置 - Google Patents

車輌走行表示装置

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JP2913548B2 JP15153097A JP15153097A JP2913548B2 JP 2913548 B2 JP2913548 B2 JP 2913548B2 JP 15153097 A JP15153097 A JP 15153097A JP 15153097 A JP15153097 A JP 15153097A JP 2913548 B2 JP2913548 B2 JP 2913548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌用、特に自動
車の車輌走行表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車には走行距離を計測し表示す
る装置が設けられていた。又計時装置(タイマー)や燃
料消費計測装置を有し、平均速度や燃費、又は目的地へ
の到達予定時間、残存燃料での走行可能距離等を計算し
表示するものがあった。また、例えば特開昭58−12
9212号公報に示されるように、CRTディスプレイ
と、走行経路を計測する機能と地図情報を有して地図を
作成する機能とを有するコンピュータシステムを備え、
表示装置の画面に地図と走行経路を同時に併せて表示
し、自動車等の走行位置を地図上にて知ることができる
ようにした車輌走行表示装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら車輌の走
行表示装置として、有用な情報をわかりやすく表示する
装置は、今なおあまり提案されていないのが現状であ
る。
【0004】そこで本発明は、車両の走行において、有
用な情報を提供することを目的とする。また本発明は、
車輌の現在位置表示を的確に行うことができる車輌走行
表示装置を提供することを目的とする。また本発明は、
上記情報が運転者にわかりやすい表示で車輌走行表示装
置を提供することを目的とする。さらに本発明は、その
表示操作をより簡単で理解しやすい操作をすることによ
り、走行中の安全を十分に確保しつつ車輌走行表示装置
を利用することができる車輌走行表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の車輌走行表示装置は、車輌
の走行方向の変更を検出する方位検出手段と、車輌の走
行距離を検出する距離検出手段と、前記方位検出手段と
前記距離検出手段からの信号を入力し、ある地点から別
のある地点までの走行方向及び距離を演算する演算手段
と、前記演算手段で演算した結果を表示する表示手段と
を備え、前記演算手段は、前記方位検出手段からの新た
な方位変更信号によって、距離計測の新たな開始を行う
ことを特徴とする。請求項2記載の本発明の車輌走行表
示装置は、車輌の走行方向の変更を検出する方位検出手
段と、車輌の走行距離を検出する距離検出手段と、前記
方位検出手段と前記距離検出手段からの信号を入力し、
ある地点から別のある地点までの走行方向及び距離を演
算する演算手段と、前記演算手段で演算した結果を記憶
する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された内容を表示
する表示手段とを備え、前記記憶手段は、走行時に入力
したいくつかの地点に関する情報、及びある区間に関す
る信号を記憶しておき、これらの走行時に記憶した特定
の地点又は特定の区間に関する情報を入力指示に基づい
て再表示することができるとともに非表示とすることが
でき、また別に設けたクリア手段によってこれらの情報
を消去することができることを特徴とする。請求項3記
載の本発明の車輌走行表示装置は既に走行してきた地点
や区間に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に走行中に記憶した特定の地点又は特定の区間に関す
る情報を入力指示に基づいて再表示する表示手段と、こ
れらの記憶した情報を消去することができるクリア手段
とを有することを特徴とする。請求項4記載の本発明の
車輌走行表示装置はCD、光ディスク、磁気ディスク等
の記憶部に記憶された内容を読み取る記憶部読取手段
と、前記記憶部読取手段によって読み取った内容を表示
する表示手段と、前記記憶部に読み出しを指示する指示
手段と、前記指示手段の指示内容を表示する表示手段
と、地図の縮尺を変更する倍率変更指示手段と、前記倍
率変更指示手段の内容を表示する表示手段と、表示され
た地図を移動する表示移動操作手段と、表示された地図
の方位を変更する回転手段と、車輌の進行方向を表示す
る表示手段と、ポイントとなる各地点を入力する地名入
力手段と、前記地名入力手段によって入力された情報を
記憶する記憶手段と、前記地名入力手段により入力され
た出発地と目的地、及び出発地として入力した地点から
目的地の方向を表示する表示手段と、既に走行してきた
地点や区間に関する情報を記憶し、この走行中に記憶し
た特定の地点又は特定の区間に関する情報を入力指示に
基づいて表示する表示手段と、これらの記憶した情報を
消去することができるクリア手段とを有することを特徴
とする。請求項5記載の本発明の車輌走行表示装置は、
走行中の各地点間の情報を計測しその結果を記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶させた各地点間の情報を
読み出す読出手段と、読み出した情報を表示する表示手
段とを有することを特徴とする。請求項6記載の本発明
の車輌走行表示装置は、車輌の走行方向の変更を検出す
る方位検出手段と、車輌の走行距離を検出する距離検出
手段と、前記方位検出手段と前記距離検出手段からの信
号を入力し、ある地点から別のある地点までの走行を演
算する演算手段と、前記演算手段で演算した結果を表示
する表示手段とを備え、前記演算手段は、所定時間又は
所定距離以下で生じた方位変更信号を考慮しないことを
特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の手段によれば、方
位検出手段から方位が変更されたことを内容とする次の
信号が入力されるまで距離検出手段からの距離信号をカ
ウントする。すなわち、方位信号を常に計測しながら距
離信号を計測すると演算処理が複雑になるが、方位信号
は変更時だけその信号を入力し、方位ごとに距離信号を
計測するため演算処理が容易に行える。特にこのように
方位ごとに距離信号を計測カウントすることにより、車
輌の現在位置表示を的確に行うことができる。さらに本
発明の第2及び3の手段によれば、走行時に入力したい
くつかの地点に関する情報、又はある区間に関する全て
の信号を記憶しているので、既に走行してきた地点や区
間を後で表示することができ、例えば後日同じルートを
利用したい場合に活用できたり、あるいは走行中におい
ても今までの走行状況を確認することができる。また、
これらの情報は、別に設けたクリア手段によって消去可
能にしているので、必要に応じて保存・消去することに
より、それぞれのデータを作成することができる。さら
に本発明の第4の手段によれば、CD、光ディスク、磁
気ディスク等の記憶部に記憶された内容、指示手段の指
示内容、倍率変更指示手段の内容、車輌の進行方向、出
発地と目的地、出発地として入力した地点から目的地の
方向、出発地から目的地までの直線距離、及び出発地か
ら現在地又は現在地から目的地までの距離を出発地から
目的地までの方位に変更したときの直線距離に関する情
報がそれぞれ必要に応じて表示される。従って、走行に
必要な情報を必要に応じて得ることかできる。さらに走
行時に入力したいくつかの地点に関する情報、又はある
区間に関する全ての信号を記憶しているので、既に走行
してきた地点や区間を後で表示することができ、例えば
後日同じルートを利用したい場合に活用できたり、ある
いは走行中においても今までの走行状況を確認すること
ができる。また、これらの情報は、別に設けたクリア手
段によって消去可能にしているので、必要に応じて保存
・消去することにより、それぞれのデータを作成するこ
とができる。また、表示された地図を、移動させたり方
位を変更させたり、あるいはその縮尺を変更させたりす
ることができるので車輌の運転中に見やすい表示を行う
ことができる。さらに本発明の第5の手段によれば、ポ
イントとなる各地点間の情報を走行の都度メモリーして
おき、それを必要に応じて表示させることができるので
現在までの走行状況を確認したり、あるいは一度走行し
た情報をその後に利用することができる。従って以前と
同じポイントを経由して走行したい時にはそのデータを
活用することができる。特に自らの経験だけでなく他人
の過去のデータを有効に活用できるメリットもある。ま
た複数の地点を入力する場合に、在る地点を計測開始地
点及び計測終了地点として入力できるので一度入力した
地点をそのまま利用できるとともに、開始、終了地点を
同じとして入力できることにより一方向の走行データを
逆方向にも利用することができる。さらに本発明の第6
の手段によれば、複数の方位の変更が所定時間あるいは
所定距離以下で生じた場合には、はじめの方位と最後の
方位とが同じであればその間の方位を無視し、はじめの
方位あるいは最後の方位が継続していたとして方位ある
いは距離を連続的に計測するために、演算処理を容易に
することができるとともに、走行に不必要な情報までも
表示することを防止でき、運転者にわかりやすい表示を
行うことができる。
【0007】
【実施例】以下関連する各発明の各種実施例を説明す
る。なお下記に説明する実施例は、それぞれ別の構成ま
たは方法で説明する場合もあるが、一の発明の一の実施
例の構成の一部を他の関連する発明の実施例若しくは一
の発明の他の実施例の構成の一部若しくは全部と置きか
える場合や、一の発明の一の実施例の構成の一部を他の
関連する発明の実施例若しくは一の発明の他の実施例の
構成の一部若しくは全部と結合する場合も本発明を構成
するものとして説明を省略する。
【0008】第1図は、現在の走行位置を視覚的に地図
上で確認できる装置のシステム概念図である。同図にお
いて4はCD、光ディスク、磁気ディスク等の記憶部、
5はこの記憶部4の記憶内容を読みとる記憶部読取手段
である。6はこの記憶部読取手段によって読み取った内
容を表示するディスプレイ(表示手段)である。制御装
置7は、記憶部読取手段5を制御し、表示手段6に表示
内容を出力するものである。この制御装置7には、電源
スイッチ7a、記憶部4に読み出しを指示する指示手段
7b,この指示手段7bの指示内容を表示する表示部7
c、表示手段6にて表示される地図の縮尺を変更する倍
率変更指示手段7d、この倍率変更指示手段7dで指示
した内容を表示する表示部7e、表示手段6にて表示さ
れた地図若しくは現在位置(車輌位置)を表示する表示
部8を移動する表示移動操作手段7f、表示された地図
の方位を変更する回転手段7g、車輌の進行方向を表示
する方位表示手段7hが設けられている。なお、制御装
置7には、方位検出部や距離検出部などの車輌位置を測
定するために必要な検出部が接続され、これらの信号を
入力するようになっている。また、倍率変更指示手段7
dは、縮尺を拡大する操作スイッチ(図中『大』表示の
操作部)と縮小する操作スイッチ(図中『小』表示の操
作部)によって構成されている。また、表示移動操作手
段7fは、回転手段7gの操作部を中心にしてその周り
に4つの操作部が上下左右4方向に等間隔で等距離に設
けられている。そしてそれぞれの操作部は、表示手段6
に表示された地図若しくは表示部8の移動方向に対応し
ている。なお、これらの操作部は例えば同図にも示して
あるように三角形の形状とすることにより地図の移動方
向若しくは表示したい方向を感触的に理解できる形状と
することが好ましい。
【0009】次に、上記システム構成の操作手順につい
て説明する。まず記憶部4を記憶部読取手段5にセット
するとともに制御装置7の電源7aをONにする。次に
記憶部の中の読み出したい情報を指示手段7bにて入力
する。そして指示手段7bの指示内容は表示部7cに表
示されるとともに表示手段6に指示した情報が表示され
る。例えば、岡山県の道路地図情報を読みだす場合に
は、あらかじめ決められたナンバーを指示手段7bにて
入力する。するとこの入力されたナンバーは表示部7c
に表示されるとともに指示した岡山県の道路地図が表示
手段6に表示されることになる。ただし通常は同図に示
すように車輌の現在位置が画面上に表示される。なお、
このとき車輌の実際の位置と地図上の表示移動操作手段
7fによって一致させるようにしてもよい。このように
地図が表示された状態で、表示された地図の縮尺を変更
したい場合には、倍率変更指示手段7dにより拡大若し
くは縮小を指示する。そして拡大若しくは縮小を指示し
た結果は表示部7eに表示される。これは表示手段6に
表示された地図がどれだけの縮尺表示なのかを表示する
ものである。また、画面上に表示されていない箇所を見
たいときには、表示移動操作手段7fを操作して該当箇
所を画面上に表示する。例えば表示された地図のさらに
上部を見たいときには、表示移動操作手段7fの上部の
操作部を押し表示地図を下方向にスライド移動させるこ
とにより行う。また表示された地図の方位を変更したい
場合には、回転手段7gにより表示された地図を回転さ
せることにより行う。車輌が走行し始めると、方位検出
部および距離検出部からの信号により実際の車輌の移動
距離や方向を検出し、表示手段6上に表示された表示部
8を移動させることにより地図上での車輌の現在位置を
表示する。
【0010】なお、上記実施例では地図の縮尺変更を倍
率変更指示手段7dで操作することにより行う場合を説
明したが、このように手動によるものに限らず、自動的
にも変更するように構成すればさらに好ましい。すなわ
ち、例えば一旦表示された地図上で目的地(必要に応じ
て現在地)を指示してやれば、その現在位置と目的地と
の距離にあわせて、両地点が画面上に表示されるように
縮尺率を自動的に変更し表示するものがさらに操作性の
面ですぐれている。目的地があらがじめ決定されている
場合、現在位置と目的地との両地点が画面上に表示され
るようにすることにより、現在地から目的地までの全体
的な位置関係を理解することができる。また、例えば詳
細な地図を必要とする場合であっても、通常かかる場合
に必要な詳細地図は、出発点か目的地、あるいは出発点
から目的地に至る途中の地点に関するものであるため、
現在位置と目的地との両地点が画面上に表示されるよう
な地図であれば上記の必要とする詳細地図はこの表示さ
れた地図上にあるため、かかる地図から必要な詳細地図
を選択することもできる。従って詳細地図を必要とする
場合にあっても非常に便利である。特に最初に表示され
る地図は、詳細地図ではなくある程度縮尺の大きなもの
(例えば全体地図)とすることが好ましい。このように
ある程度縮尺の大きなもの(例えば全体地図)とするこ
とによって、目的地の指示がしやすくなる。
【0011】なお、車輌走行中の表示方法については、
画面上の地図はそのままで表示部8を移動表示させる方
法のほか、表示部8を画面上の特定の位置に固定表示し
たまま地図表示を移動表示させる方法がある。すなわ
ち、画面上の地図はそのままで表示部8を移動させる方
法によれば、地図が固定なのではじめの位置からどれだ
け移動したかを運転しながらでも容易に判別でき、目的
地の方へ進行しているかどうかを簡単にみきわめること
ができる。しかし一方では車輌の進行方向と表示部の進
行方向が一致しないため、交差点での右折左折等の判断
が困難となってしまう。また、表示部8が画面の周辺に
移動した場合には、運転に必要な情報が表示されない場
合が生じてしまう。従って他の方法として、表示部8は
常に画面の中央部で固定表示しておき地図の方を移動表
示させる方法がある。このとき地図の方位(通常は上を
北とする)を固定したままで移動表示させる方法と、地
図の方位も変更する方法とがある。地図の方位を変更す
るとは、車輌が北へ向かえば地図の上は北となり、車輌
が南へ向かえば地図を180度回転させて地図の上を南
とする方法であり、車輌の方向転換にあわせて地図方位
を回転するものである。車輌の進行方向と画面上の地図
の方向とを常に一致させることが最も好ましい方法であ
るが、上記の説明のように車輌がある基準方向から所定
角度(例えば180度)以上変更したときに、地図の方
向を所定角度(180度)変更させても有効である。こ
の方法によれば、交差点で左折右折の誤りがないという
利点がある。地図の方位(通常は上を北とする)を固定
したままで移動させる方法においては、地図の方位がわ
からなくなる心配はないが、車輌が南方に向かって走行
している時には、左折右折が表示と反対になってしまう
ため運転中のとっさの判断時には不便な場合がある。か
かる場合には、回転手段7gにより表示された地図を回
転させ、南方が画面上部になるように操作することによ
り解決することができる。上記表示方法は、選択的に利
用できることが好ましいが、必ずしも全ての表示方法を
持っていなくても良い。なお、画面上の地図はそのまま
で表示部8を自動的に移動させる方法において、表示部
8が画面のすみに近づいた場合の表示方法としては、一
つには表示部8が画面上に残るように地図を移動させる
方法と、他にはその表示部8に近づいた側の地図に新た
に表示し直す方法がある。前者の方法は、結果的には表
示部8を固定しておき地図の方を移動させる方法と同じ
ような表示となる。ただ表示部8の位置は画面中央では
なく、画面の周辺であり、またあらかじめ定めた特定の
ポイントでない点で異なる。すなわち表示部8が、画面
中央から一定の範囲に到達したとき、あるいは画面周辺
から一定範囲に到達した後は、画面周辺側に車輌が進行
しているかぎりその位置で表示され続けられる。ただ、
表示された画面上に車輌が進行すれば表示部8は移動し
始めるものである。後者の方法は、スライド的に地図を
移動表示するのでなく、画面を切り替える方法で表示す
るものである。すなわち、表示部8が、画面中央から一
定の範囲に到達したとき、あるいは画面周辺から一定範
囲に到達した時は、表示部8が画面中央に表示されるよ
うに周辺地図を表示し直すものである。そしてこのよう
に周辺地図を表示し直した後は、また表示部8を車輌の
進行に伴って移動させるものである。また表示部が移動
する場合であってもその表示部(現在位置)を中心にし
て、車輌の方向変更とともに地図が回転するものであっ
ても良い。
【0012】次にある地点から現在位置までの方位また
は距離あるいはその双方を知ることを目的とする実施例
について第2図を用いて説明する。第2図は機能実現手
段で表したブロック図である。方位検出手段とは、東西
南北の方位を検出する手段で、ある方向からの角度を検
出するものでも、あらかじめ定めたいくつかの方位を検
出するものでもよい。なおこのとき第3図に示すように
方位検出部を複数個備え、これらの方位検出手段からの
信号を入力し、各信号を比較判定部で比較判別し、より
正確な信号を演算手段に出力すれば、正確な情報を利用
できる。たとえば2つの方位検出部A、Cで検出した信
号がa信号で、方位検出部Bで検出した信号が方位検出
部A、Cで検出した信号とは異なるb信号であったとす
るとa信号を演算手段に出力するものである。なお磁界
などの信号の強さからノイズをみきわめることもでき
る。すなわち、レベルの異なる信号をノイズとしてカッ
トすることができる。
【0013】距離検出手段とは、タイヤの回転数等から
車輌の走行距離を検出するものである。
【0014】演算手段とは方位検出手段からの入力信号
と距離検出手段からの入力信号とによってある点から現
在位置までの方位や距離を演算するものである。例えば
第4図においてA地点から出発してA〜a(北へ1キ
ロメートル)、a〜B(東へ1キロメートル)の径路
でB地点に到達したとすると、このA地点からa地点
までは方位検出手段から北方向の信号が入力され続け
る。そしてこの同一信号が入力され続ける間の距離検出
手段からの信号を連続して入力する。そして次にa
点からB地点までは東方向の信号が入力され続け新たに
距離検出手段からの信号を連続して入力する。その結果
北へ1キロメートル東へ1キロメートルという情報を記
憶してその演算結果として東北√2キロメートルという
情報を演算する。ただし演算手段への方位検出手段、距
離検出手段からの入力信号は上記の例に限られるもので
なく、また演算手段の結果を記憶する記憶部は演算手段
の中に有するものでも別個に設けられてもよい。例えば
方位検出手段から入力される信号は定期的(一定時間、
一定距離ごと)なものであってもよいし、また前回と異
なる方位を検出した時のみ出力されるものであってもよ
い。また演算手段の中にタイマ手段を有し、タイマ手段
へのタイマ開始信号は方位検出手段から行い、方位検出
手段から方位が変更されたことを内容とする信号が入力
されるまで距離検出手段からの距離信号を入力し、この
方位検出手段からの方位変更の信号によって演算手段
(または記憶部)へタイマ手段によって計測した同一方
位への距離信号を出力するとともに新たにタイマを開始
させるものであってもよい。このように同一方位への距
離及び方位をそれぞれ記憶し、B地点に到達したときに
そのそれぞれの距離及び方位に基づいて演算し、A地点
からB地点の方位及び距離を出力する。ただしこのとき
まとめて演算する方法の他に、新たな方位、距離信号の
情報が入力される都度前回までの方位、距離信号の情報
との間で演算していってもよい。第5図は記憶手段を演
算手段とは別に設けた場合のブロック図である。車の走
行開始、始動キーの操作と連動して、又はこれらとは別
の外部入力操作により車輌位置を演算する演算手段が作
動する。そして距離検出手段からの信号により走行開始
時の方位への距離を演算する。次に車輌が方位を変える
と方位検出手段から演算手段及び記憶手段に信号が入力
される。また、方位検出手段からの信号が定期的(一定
時間、一定距離ごと)に出されものでは、一定時間又は
一定距離ごとに方位検出手段から演算手段及び記憶手段
に信号が入力される。すなわちこの記憶手段への入力信
号によりそれまでの演算結果を記憶部に入力する。また
演算手段への新たな入力信号により、新たな方位、距離
を演算手段にて演算する。前記記憶手段へ入力された信
号はその都度すぐにあるいは外部信号により表示手段で
表示される。また新たに方位検出手段から記憶手段へ信
号が入力されると、それまで記憶していた信号を演算手
段に送りそれまで演算した結果との間で演算し再び記憶
手段に入力され、必要に応じて表示手段で表示する。ま
た記憶手段への入力信号は方位検出手段からの信号にか
えて距離検出手段から所定距離ごとに出力する信号であ
ってもよい。また他の方法として、あらかじめ定めたい
くつかの方位別に距離をそれぞれカウント部にセレクト
して、最後にそれぞれの方位のトータルの距離を演算し
てもよい(第6図)。なお上記実施例は基本的には方位
を中心にして一定方位ごとの距離を演算する場合につい
て説明したが逆に一定距離ごとに出力される距離信号パ
ルスを中心にして、その単位パルス間の方位を検出し、
又は演算(例えば平均的方位の演算)するものであって
もよい。
【0015】上記のように演算手段とは、記憶部やタイ
マー部を適宜有しながら、方位検出手段から入力される
方位信号と距離検出手段から入力される距離信号とに基
づいてある地点からある地点までの方位ならびにその直
線距離を演算するものである。また方位だけか直線距離
だけを演算するものであってもよい。なお演算手段は原
則的には上記のように方位ごとの距離を演算するが、実
際には車輌は微妙に方位を変更するため演算処理が複雑
になってしまう。すなわち、市街地では数メートルの間
で数回曲がる場合も多く、また路面の状態が悪いときに
は、直線的な道であってもこまかく左右にハンドル操作
する場合があり、他には自転車や自動車等が左側に停車
しているときにはこれをさけるため短距離の間に方位を
変更する場合がある。このように所定距離以下で生じる
方位の変更は表示上実質的影響が少ない上に、これらを
正確に演算し表示しようとするとかえって運転者に不必
要な表示を行ってしまうため、無視するかあるいは平均
値とする等の補正を加えることが装置の簡素化や見やす
い表示のためには必要である。
【0016】そこでかかる場合の補正手段の実施例につ
いて以下に説明する。まず車輌のゆれ又はハンドルの一
時的操作変更等による方位の微妙変化について説明す
る。北へ進行していた車輌が路面の凹凸により、又は障
害物をさけるため一時的にハンドルを回した時などの方
位検出手段からの信号を第7図、第8図、第9図に示
す。かかる場合測定される時間又は測定される距離が所
定時間又は所定距離以下の極めて短い間に生じたもので
あれば無視し、ゆれはじめる前の方位(北)とゆれおわ
りの方位(北)が継続していたとして距離を連続的に計
測する補正手段を設ける。また他の方法として一定時間
又は一定距離の間にかかる出力信号の変動を生じる場合
にはそれぞれの方位を単位時間又は単位距離のそれぞれ
の信号として入力し平均値を演算する補正手段であって
もよい。またかかる補正手段は出発点(計測開始点)か
らあらかじめ設定した設定点(計測終了予定点)までの
距離が長い場合にのみ機能するものや、方位の変動が短
い距離で生じた場合に限って機能するものであってもよ
い。また平均した方位を演算してその方位に総距離を対
応させるか、または最も多く(長く)検出した方位を代
表方位として計測してもよい。またかかる補正手段は車
速が一定速度よりも遅い時のみ機能するものであっても
よい。
【0017】次に方位が連続的に徐々に変化する場合の
補正手段について説明する。かかる変化に対しては、単
位時間、単位距離ごとに平均方位を検出して行う。また
方位検出手段自体をアナログ的なものでなく一定の幅を
有するデジタル的な信号としてもよい。
【0018】次に表示手段とは、被検出区間の方位、距
離を視覚的又は聴覚的に表示するものである。その他総
トータル距離や所用時間等を併せて表示してもよい。ま
た上記実施例において、計算スタートスイッチやストッ
プスイッチを有するものであってもよい。この場合スタ
ートスイッチの操作により計測がはじまり、ストップス
イッチによりその操作までの方位、距離が表示されるも
のである。
【0019】次に目的地までどれだけ近づき、又は目的
地の方位と現在までの走行方位とがどれだけ異なってい
るか等を知ることを目的とする実施例について説明す
る。第10図において方位設定手段とは、第1の地点
(特に出発地点)と目的地とをあらかじめ設定し、その
方位を設定する方位設定手段である。前述の実施例の説
明のように方位検出手段と距離検出手段とからの信号に
基づいて第1の地点(特に出発地点)から第2の地点
(特に現在地点)までの方位と直線距離を演算手段にて
演算する。そしてこの演算手段の出力信号と方位設定手
段からの信号を第2演算手段に入力し、この第2演算手
段で、設定した方位に演算した直線距離を求める。すな
わち第2演算手段とは、設定方位と演算方位を比較して
その差に基づいて設定方位への直線距離をベクトル計算
や関数計算又はあらかじめ定めたテーブル等によって求
めるものである。表示手段はこの第2演算手段によって
定めた設定方位への直線距離、方位設定手段により設定
した方位、演算手段にて求めた第1の地点(特に出発地
点)から第2の地点(特に現在地点)までの距離、同じ
く演算手段にて求めた第1の地点から第2の地点までの
方位のうちから少なくとも一つ又は複雑の情報を表示す
るものである。なお本実施例においてもそれぞれの演算
手段によって演算した方位あるいは距離、または設定し
た方位等を記憶する記憶手段を省略して説明したが、そ
れぞれの手段の中にあるいはそれぞれの手段とは別に記
憶手段を適宜有するものであってもよい。そしてさらに
この記憶手段に記憶される信号(演算手段、第2演算手
段、方位設定手段等の内容)は、単に表示手段に出力さ
れるだけではなく、各演算手段に適宜読み込まれるもの
であってもよい。なおこの記憶手段は、一つのものであ
ってもよいし、それぞれ別個のものでもよい。またこの
記憶手段に記憶される信号はそれぞれ対応する新しい信
号が入力される毎に新たしく書きかえられるものでもよ
し、2、3若しくはあらかじめ定めたいくつかの信号を
つねに記憶しておくものでもよいし、さらには、すべて
の信号を区間毎に別々に記憶しておき、別に設けたクリ
ア手段によるクリア信号(消去信号)によってのみ記憶
を解除するものであってもよい。
【0020】ここで上記実施例は、方位設定だけを行っ
たが、第11図に示すように第1の地点(特に出発地
点)と目的地とをあらかじめ設定してその方位及び距離
を設定する方位及び距離設定手段を設ければさらに運転
に必要な情報を得ることが可能となる。すなわち距離設
定手段により定めた信号を前記実施例における第2演算
手段に入力し、前述の第1の地点(特に出発点)から第
2の地点(特に現在位置)までの直線距離をあらかじめ
定めた方位に演算した直線距離と、比較演算することに
よって目的地までの残りの直線距離(第1の地点から目
的地までを結んだ直線距離における残り距離または現在
位置から目的地までの直線距離)に関する情報を知るこ
とができる。またさらには現在位置から目的地までの方
位をも知ることができる。このことを第12図を用いて
説明する。出発点Aから目的地Bまでの距離をx、方位
を北とする。現在位置CはAからyの距離で北から西方
向へαの角度の位置である。
【0021】まずC点はAB間を結ぶ直線からαの角度
を有するためAC間の距離yをAB間の直線距離に演算
すると、cos.α×yとなる。従ってAB間の直線距
離におけるB点までの残り距離は(x−ycos.α)
となる。またCB間の直線距離Zは、CC’の距離ys
in.αとC’Bの距離(x−ycos.α)から(x
+y−xycos.α)となる。またCBのABに
対する角度βはZcos.β=(x−ycos.α)か
ら求まる。従って目的地Bに近づきながらも目的地Bに
たどりつけないとき現在位置Cから目的地Bの方位なら
びに距離を知ることができ、まようことなく確実にBに
近づくことができる。なお上記の計算は便宜上関数計算
としたが、演算方法は上記に限ることなく他の方法でも
かまわず、またあらかじめ定められたテーブルの中から
与えられた信号に対応するデータをみつけだす方法であ
ってもかまわない。
【0022】また計時手段を設けることによって現在ま
での所用時間、平均速度を計算して、C点からB点まで
の予定時間等を演算すればさらに運転が容易となる。第
13図は方位設定手段と方位検出手段からまず角度を演
算する場合のブロック図である。
【0023】次に地名入力手段と計測開始終了入力手段
を有し、ある地点から別の地点までの情報を走行のつど
記憶させておき、必要に応じて既に記憶させた情報を表
示させることができる実施例について第14図、第15
図を用いて説明する。地名入力手段とはA地、B地、C
地、などポイントとなる各地点に関する情報を入力する
ものである。計測開始終了入力手段とは測定したい区間
の計測を指示するもので計測開始入力手段と計測終了入
力手段との2つに分かれたものであってもよい。また地
名入力手段による入力によって、計測開始終了入力手段
をかねたものでもよい。また地名入力手段により入力
し、その確認ボタンにより計測を開始、終了するもので
あってもよい。そしてこの計測開始信号によって計測を
開始したい地点からの方位検出手段および距離検出手段
からの信号が演算手段に入力され、前記実施例のように
して方位、距離を演算する。そしてB地点に到達したと
き、計測開始終了入力手段によって計測終了信号を出力
する。演算結果の方位、距離に関する情報は演算手段か
ら適宜記憶手段に出力されて記憶される。また地名入力
手段によって入力されたA地点及びB地点に関する情報
も記憶手段に入力される。このようにしてA、B、C、
D、Eなどの地点を入力しこれらの地点を車輌が走行す
ると、同様にBC間、CD間、DE間の走行結果が記憶
手段に入力される。このとき車輌がA地点から連続して
B、C、D、E、Aと走行する場合には、計測終了の地
点と計測開始の地点が同じになるため、一度計測終了と
して入力した地点を再度入力することなく計測開始の地
点とするようにしてもよい。すなわち計測終了地点とし
て入力した地点をそのまま表示または記憶しておき計測
開始地点とするものであってもよい。また、AB、B
C、CD、DE、EA間のそれぞれの方向及び直線距離
などの情報が記憶手段に記憶されていれば、例えば第1
5図のようにAC間、AD間、BD間、CE間の方位や
直線距離を知ることができる。すなわち地名入力手段に
より出発点と終了点を入力すれば記憶手段の中からその
2つの地点に関する情報が演算手段で演算され、その2
つの地点の距離あるいは出発点として入力した地点から
終了点とした地点の方向を表示手段により表示すること
ができる。かかる一実施例を機能実現手段で表したのが
第16図である。地名入力手段により出発地としてAの
地点を、目的地としてCの地点を入力する。記憶手段の
中にはあらかじめAやC、その他の地点に関する情報が
入力されており、今AとCの地点を指示すると、A及び
Cの地点に関する情報が記憶手段から呼び出される。そ
してAからCの方向や距離などが演算されてその演算結
果は表示手段にて表示される。この他に、基準となる地
点及び距離、あるいは方位等を入力することにより、基
準となる地点から一定距離(入力した距離)の地名又は
一定方位(入力した方位)の地名を知ることができ、例
えばドライブ時の次の行き先を決定するための情報を容
易に得ることができる。かかる実施例を機能実現手段で
表したのが第17図、第18図である。第17図は基準
となる地点から一定距離にある地点に関する情報を表示
するものである。同図において、地名、距離入力手段と
は、基準となる地点やその基準となる地点から捜そうと
する地点までの範囲を指定する距離を入力するものであ
る。この地名、距離入力手段により情報が入力される
と、その情報に該当するものを記憶手段から呼び出す。
そしてその該当する地点が基準地からどの方向にどれだ
け離れているかを演算し、その結果を表示手段にて表示
する。今同図においては、基準地としてAを、距離とし
て15キロメートル以内をその条件とした場合であり、
それに該当する地点としてCがあり、そのC地点はA地
点から北方向で12.5キロメートルの位置にあること
を示している。第18図は基準となる地点から一定方向
にある地点に関する情報を表示するものである。同図に
おいて、地名、方位入力手段とは、基準となる地点やそ
の基準となる地点から捜そうとする地点の方位を入力す
るものである。この地名、方位入力手段により情報が入
力されると、その情報に該当するものを記憶手段から呼
び出す。そしてその該当する地点が基準地からどの方向
にどれだけ離れているかを演算し、その結果を表示手段
にて表示する。今同図においては、基準地としてAを、
方位として北をその条件とした場合であり、それに該当
する地点としてCがあり、そのC地点はA地点から北方
向で12.5キロメートルの位置にあることを示してい
る。従って方位、距離の入力は、例えば入力値以内で演
算、表示する場合や入力時に5キロメートル〜10キロ
メートル、北から北東のような範囲指定できるようにす
るのが便利である。
【0024】次に表示手段に関する実施例を第19図〜
第21図を用いて説明する。第19図において車輌の方
位を検出する方位検出手段と車輌の走行距離を検出する
距離検出手段からの信号を演算手段に入力し、この演算
手段で表示手段上での表示移動距離、角度(方位)を演
算する。そしてこの演算手段からの出力信号に基づいて
表示移動手段で表示部又は表示地図を移動させ表示手段
で表示する。なお表示移動操作手段とは第1図で説明し
たものと同様の機能を有するものである。
【0025】第20図において記憶手段とは、CD、光
ディスク、磁気ファイル等の記憶部である。この記憶部
に記載された内容を、指示手段からの指示に基づいて記
憶部読取手段で読み取る。この記憶部読取手段にて読み
取つた内容は一旦表示手段に表示されるが、倍率変更指
示手段から指示に基づいて倍率変更手段によってこの表
示された地図の縮尺を変更できる。一方方位検出手段か
らの信号と距離検出手段からの信号が演算手段に入力さ
れ、車輌の進行方向、距離が演算される。このとき一旦
車輌の実際の進行方向、距離を演算した後に表示手段に
表示される地図の標準縮尺率に演算し直すものであって
もよいし、実際の進行方向、距離を演算することなしに
直接表示される地図上での距動距離を演算するものであ
ってもよい。なお前記倍率変更手段により表示された地
図の縮尺率を変更したときは、当然に地図上での距動距
離が変わるために、倍率変更手段からの信号は、表示移
動演算手段に入力される。またこの倍率変更手段は倍率
変更指示手段からの信号による場合だけでなく、表示さ
れる地図の縮尺率(倍率)の信号を表示移動演算手段に
出力するものであってもよい。すなわち、地図は必ず縮
小されているものであり、表示手段に表示される地図が
必ずすべて同じ縮尺であれば、あらかじめ制御装置内の
表示移動演算手段又は演算手段で処理できるが、そうで
なく、縮尺がまちまちの場合には表示移動演算手段は演
算手段にその情報を入力してやる必要がある。従って倍
率変更手段にてその情報を演算手段に入力するのであ
る。なおこの情報は倍率変更手段から出力する場合の
他、記憶部読取手段から出力するものであってもよい。
次に表示移動演算手段とは、車輌の実際の走行距離を表
示された地図上でどれくらい移動させるかを演算するも
のである。従って演算手段で実際の走行距離を演算すれ
ば、表示移動演算手段では表示されている地図の縮尺を
かけて地図上の移動距離を計算するものである。ただし
この実施例のように演算手段とは別個に表示移動演算手
段を有する必要はなく、同時に演算するものであっても
よい。その他表示移動手段、表示移動操作手段等は第1
9図の場合と同様の機能を有するものである。また第2
1図、第22図にそれぞれ信号の入出力の異なるブロッ
ク図を示したがこれらに限定されるものではない。なお
第22図のように方位検出手段からの信号はそのまま表
示移動手段に入力してもよい。このように第19図〜第
22図は一部づつを変えた実施例としたが、それぞれの
変更部分を他に適用したものも本発明の範囲である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下のよ
うな効果を奏し、車輌の走行において、有用な情報を提
供することができる。本発明の第1の手段によれば、方
位ごとに距離信号を計測するため演算処理が容易に行え
る。特にこのように方位ごとに距離信号を計測カウント
することにより、車輌の現在位置表示を的確に行うこと
ができる。さらに本発明の第2及び3の手段によれば、
既に走行してきた地点や区間を後で表示することがで
き、例えば後日同じルートを利用したい場合に活用でき
たり、あるいは走行中においても今までの走行状況を確
認することができる。また、これらの情報は、必要に応
じて保存・消去することにより、それぞれのデータを作
成することができる。さらに本発明の第4の手段によれ
ば、走行に必要な情報を必要に応じて得ることかでき
る。さらに走行時に入力したいくつかの地点に関する情
報、又はある区間に関する全ての信号を記憶しているの
で、既に走行してきた地点や区間を後で表示することが
でき、例えば後日同じルートを利用したい場合に活用で
きたり、あるいは走行中においても今までの走行状況を
確認することができる。また、これらの情報は、必要に
応じて保存・消去することにより、それぞれのデータを
作成することができる。また、表示された地図を、移動
させたり方位を変更させたり、あるいはその縮尺を変更
させたりすることができるので車輌の運転中に見やすい
表示を行うことができる。さらに本発明の第5の手段に
よれば、現在までの走行状況を確認したり、あるいは一
度走行した情報をその後に利用することができる。従っ
て以前と同じポイントを経由して走行したい時にはその
データを活用することができる。特に自らの経験だけで
なく他人の過去のデータを有効に活用できるメリットも
ある。また複数の地点を入力する場合に、在る地点を計
測開始地点及び計測終了地点として入力できるので一度
入力した地点をそのまま利用できるとともに、開始、終
了地点を同じとして入力できることにより一方向の走行
データを逆方向にも利用することができる。さらに本発
明の第6の手段によれば、演算処理を容易にすることが
できるとともに、走行に不必要な情報までも表示するこ
とを防止でき、運転者にわかりやすい表示を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるシステム構成図
【図2】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブロ
ック図
【図3】本発明に関連する方位検出手段の異なる構成を
示すブロック図
【図4】本発明に関連する演算手段の演算原理説明図
【図5】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブロ
ック図
【図6】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブロ
ック図
【図7】方位検出手段からの出力信号説明図
【図8】方位検出手段からの出力信号説明図
【図9】方位検出手段からの出力信号説明図
【図10】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図11】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図12】演算原理説明図
【図13】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図14】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図15】本発明を説明する説明図
【図16】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図17】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図18】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図19】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図20】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図21】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【図22】本発明の一実施例を機能実現手段で表したブ
ロック図
【符号の説明】
4 記憶部 5 記憶部読取手段 6 表示手段 7 制御装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の走行方向の変更を検出する方位検
    出手段と、車輌の走行距離を検出する距離検出手段と、
    前記方位検出手段と前記距離検出手段からの信号を入力
    し、ある地点から別のある地点までの走行方向及び距離
    を演算する演算手段と、前記演算手段で演算した結果を
    表示する表示手段とを備え、前記演算手段は、前記方位
    検出手段からの新たな方位変更信号によって、距離計測
    の新たな開始を行うことを特徴とする車輌走行表示装
    置。
  2. 【請求項2】 車輌の走行方向の変更を検出する方位検
    出手段と、車輌の走行距離を検出する距離検出手段と、
    前記方位検出手段と前記距離検出手段からの信号を入力
    し、ある地点から別のある地点までの走行方向及び距離
    を演算する演算手段と、前記演算手段で演算した結果を
    記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された内容を
    表示する表示手段とを備え、前記記憶手段は、走行時に
    入力したいくつかの地点に関する情報、及びある区間に
    関する信号を記憶しておき、これらの走行時に記憶した
    特定の地点又は特定の区間に関する情報を入力指示に基
    づいて再表示することができるとともに非表示とするこ
    とができ、また別に設けたクリア手段によってこれらの
    情報を消去することができることを特徴とする車輌走行
    表示装置。
  3. 【請求項3】 既に走行してきた地点や区間に関する情
    報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に走行中に記憶
    した特定の地点又は特定の区間に関する情報を入力指示
    に基づいて再表示する表示手段と、これらの記憶した情
    報を消去することができるクリア手段とを有することを
    特徴とする車輌走行表示装置。
  4. 【請求項4】 CD、光ディスク、磁気ディスク等の記
    憶部に記憶された内容を読み取る記憶部読取手段と、前
    記記憶部読取手段によって読み取った内容を表示する表
    示手段と、前記記憶部に読み出しを指示する指示手段
    と、前記指示手段の指示内容を表示する表示手段と、地
    図の縮尺を変更する倍率変更指示手段と、前記倍率変更
    指示手段の内容を表示する表示手段と、表示された地図
    を移動する表示移動操作手段と、表示された地図の方位
    を変更する回転手段と、車輌の進行方向を表示する表示
    手段と、ポイントとなる各地点を入力する地名入力手段
    と、前記地名入力手段によって入力された情報を記憶す
    る記憶手段と、前記地名入力手段により入力された出発
    地と目的地、及び出発地として入力した地点から目的地
    の方向を表示する表示手段と、既に走行してきた地点や
    区間に関する情報を記憶し、この走行中に記憶した特定
    の地点又は特定の区間に関する情報を入力指示に基づい
    て表示する表示手段と、これらの記憶した情報を消去す
    ることができるクリア手段とを有することを特徴とする
    車輌走行表示装置。
  5. 【請求項5】 走行中の各地点間の情報を計測しその結
    果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶させた各
    地点間の情報を読み出す読出手段と、読み出した情報を
    表示する表示手段とを有することを特徴とする車輌走行
    表示装置。
  6. 【請求項6】 車輌の走行方向の変更を検出する方位検
    出手段と、車輌の走行距離を検出する距離検出手段と、
    前記方位検出手段と前記距離検出手段からの信号を入力
    し、ある地点から別のある地点までの走行を演算する演
    算手段と、前記演算手段で演算した結果を表示する表示
    手段とを備え、前記演算手段は、所定時間又は所定距離
    以下で生じた方位変更信号を考慮しないことを特徴とす
    る車輌走行表示装置。
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