JP2913424B2 - 除去式アンカー工法 - Google Patents

除去式アンカー工法

Info

Publication number
JP2913424B2
JP2913424B2 JP41186590A JP41186590A JP2913424B2 JP 2913424 B2 JP2913424 B2 JP 2913424B2 JP 41186590 A JP41186590 A JP 41186590A JP 41186590 A JP41186590 A JP 41186590A JP 2913424 B2 JP2913424 B2 JP 2913424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tensile
tension
pulling
load
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP41186590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04221117A (ja
Inventor
茂 岸野
行雄 伏屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUTOKU KENSETSU KK
Taisei Corp
Original Assignee
NITSUTOKU KENSETSU KK
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUTOKU KENSETSU KK, Taisei Corp filed Critical NITSUTOKU KENSETSU KK
Priority to JP41186590A priority Critical patent/JP2913424B2/ja
Publication of JPH04221117A publication Critical patent/JPH04221117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2913424B2 publication Critical patent/JP2913424B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除去式アンカー工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】除去式アンカーの施工方法として、第9
図に示すように、弾丸状の耐荷体a等に引張材bをUタ
ーン状に折り返して取り付け、地中に定着する方法があ
る。この方法において引張材bを除去する場合は、引張
材bの一端を引っ張って、引き抜く方法が取られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ>引張材bの引き抜き時に、引張材bが耐荷体aを
通過するため、引張材b に激しい撚りが発生する場合がある。従って、引張材b
が削孔口を出ると同時に、撚り戻りが発生し、引張材b
が螺旋状のバネのようになって上部(吊り上げ元)に跳
ね上がる現象が発生する。時としては、吊り上げレッカ
ーのブーム先端以上まで跳ね上がり、除去中には削孔口
付近に作業員を配置することはおろか、他工種の大きな
妨げとなる。また、引張材bの跳ね上がり時には、吊り
上げ治具のはずれによる引張材bの落下の可能性もあ
り、引張材bの除去は非常に危険な作業となる。さら
に、立地条件により上部に架空線のある場合、隣接建物
とのスペースに余裕のない場合等では、引張材bをレッ
カー等を使用して除去することは不可能となり、作業工
程の遅れ等の大きな問題となる。 <ロ>従来のように耐荷体aを通過させて引張材bを引
き抜く方法は、レッカー を使用した場合でも、引張材b1本引きで4〜5tf/本
の張力が必要であり、レッカーの設置位置によっては、
レッカーの能力オーバーとなり、引き抜きが不可能とな
る場合も発生する。 <ハ>上記のように引張材bの引抜張力が4〜5tf/本
と大きいため、一度に複 数の引張材bを引き抜くことは困難であり、除去にかな
りの時間を要し、他の作業に影響を及ぼすことになる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、アンカー定
着長部の先端に取り付ける耐荷体内に、一方の側にU字
面を有し、他方の側に破断刃を有する回転可能な回転板
を配置し、この回転板のU字面に沿って、引張材の両端
部を引っ張って緊張、定着した後、引張材の一端を引っ
張って回転板の破断刃を引張材のU字折り返し部側に回
転させ、引張材を引っ張って破断させ、破断した各引張
材を引き抜いて除去する、除去式アンカー工法である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。 <イ>耐荷体の構造(図5、6) 耐荷体1は、引張材2の定着長部の折り返し部を収納す
る中空の箱体である。例えば、図5、6に示すように、
U字部11とその両端を接続する直線部12からなる側
板と、それらの側板の上下面を閉塞する対向する2枚の
板体13より構成したものを使用する。耐荷板1は上下
に分割可能に構成し、側板直線部12の両端部近傍に
は、引張材2の挿入孔14を開設する。上下面を閉塞す
る板体13には、止水材3の注入口15を開設する。上
下の耐荷板1は、図6に示すように、ボルト16によっ
て一体化することができる。次に、耐荷板1の内部に
は、図5示すような形状の回転板4を、ピン41によっ
て中央部を回転可能に軸支して収納する。回転板4は、
円弧状のU字面42と、その反対側に形成した鋭角な破
断刃43より構成する。 <ロ>吊治具の構造(図7、8) 吊治具5は、引張材2を削孔内から引き抜くときに、引
張材2の端部を把持するものである。例えば、図7、8
に示すような構造が考えられる。即ち、吊治具5は、円
筒部材の軸方向にクサビ孔51を適宜開設し、このクサ
ビ孔51内にクサビ52を収納し、クサビ52の頭部に
は引張材2の挿入孔53を開設した押え板54を配置し
て構成する。押え板54は、締付ボルト55によって吊
治具5に固定されており、この締付ボルト55を締結す
ることによって、押え板54でクサビ52をクサビ孔5
1内に押し込むことができる。また、吊治具5の周面の
対称位置には、レッカーのフックを連結するためのフッ
ク掛56を取り付ける。 <ハ>引張材の取り付け(図5、6) 引張材2は、PC鋼線21にシース22を被覆したアン
ボンドタイプのものを使用する。この引張材2をU字状
に折り曲げて、その折り曲げ部のシース22を除去して
PC鋼線21を露出させる。そして、この露出部を、分
割した一方の耐荷板1内のU字部11に沿って収納し、
挿入孔14から両端部を露出させて、ボルト16によっ
て他方の耐荷板1を合体させる。このとき、回転板4
は、U字面42側がPC鋼線21に接触するように位置
させる。また、アンカーペーストの侵入により回転板4
が動かなくならないように、注入口15より、ウレタン
系等の止水材3と水を注入し、回転板4を保護する。 <ニ>アンカーの定着(図1) 上記のように引張材2に耐荷体1を取り付けて、アンカ
ーテンドンを構成した後、地盤に掘削した孔内にアンカ
ーテンドンを挿入し、固結材を孔内定着長部に充填す
る。そして、固結材に所定の強度が発現した後に、引張
材2に緊張力を導入する。緊張する場合は、図1に示す
ように、引張材2の両端部を同時に引っ張るため、荷重
伝達方向が同一であり、回転板4は動かない。従って、
PC鋼線21の露出部は、回転板4のU字面42と接触
したままであり、十分なアンカー耐力を得ることができ
る。 <ホ>引張材の破断(図2) アンカーの使用後、引張材2を除去するため、破断す
る。先ず、ジャッキ等を用いて、図2に示すように、引
張材2の一端を引っ張る。そのことにより、引張材2が
伸びる。すると、PC鋼線21と回転板4のU字面42
との摩擦力によって、回転板4が回転し、破断刃43が
PC鋼線21と接触する。そのため、PC鋼線21と回
転板4との接点が面から点に変わり、破断刃43がPC
鋼線21に食い込み、破断する。この際に、一つのアン
カーテンドンが複数の引張材2によって構成されている
場合は、既に切断済みのものと未切断のものとを区別す
るため、各引張材2の端部の余長を5cm程度づつずらし
ておくか、あるいは着色テープ等を張り付けて色分けす
ることなどが考えられる。以上のようにして、引張材2
の全本数の破断作業を行う。なお、破断時のジャッキ圧
力は、12.7m/m の径のPC鋼線を用いた場合に、1
6〜20tf/m2 程度で済むため、ジャッキ、クサビ
等の飛散の心配は無い。<ヘ>定着具の撤去(図3) 引張材2を破断した後、図3に示すように、緊張しなか
った側の引張材2bをまとめて引っ張り、クサビ61を
脱落させて、アンカーヘッド、アンカープレート、台座
等の定着具6を撤去する。なお、緊張した側の引張材2
aは、破断引っ張り時にすでにクサビ61は脱落してい
る。 <ト>引張材の引き抜き(図4) 破断した各引張材2のPC鋼線21の露出端部に、吊治
具5を取り付ける。図4に示すように、複数本のPC鋼
線21を吊治具5、押え板54に貫通させ、クサビ52
を噛ませた後、押え板54の締付ボルト55を締結し、
クサビ52の浮き上がりを防止する。この様に、吊治具
5の取り付けは簡単であり、また押え板54によってク
サビ52の浮き上がり、脱落を防止できる。一方、レッ
カー等のフック7に吊輪71を介して2本のワイヤー7
2を連結し、各ワイヤー72の下端部にフック73を接
続する。このフック73を吊治具5の各フック掛56に
連結し、二点で安全に吊り上げることができる。そし
て、レッカー等によって吊治具5を引上げ、引張材2を
孔内から引き抜いて除去する。この際の引き抜き力は、
400〜500kgf/本と、従来と比較すると非常に小
さくて済むため、一度に複数本(6〜8本)の引張材2
を引き抜くことができる。なお、引き抜き時は、5〜6
m毎に引張材2を番線で結束し、バラツキを防止すると
よい。引き抜いた引張材2は、分断して集積させた後、
搬出する。
【0006】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>引張材を破断した後に引き抜くため、引張材が耐
荷体を通過することが無 く、従来のような撚りが発生しない。そのため、引張材
の跳ね上がりを防止でき、削孔口付近において安全に作
業が行えると共に、他工種の妨げになることがない。ま
た、治具の外れによる引張材の落下も防止でき、安全に
作業を行うことができる。さらに、近隣、上部架空線等
への影響もなく、立地条件に左右されずに施工できる。 <ロ>引張材を破断した後に、破断した各引張材を引き
抜くため、引張張力が4 00〜500kgf/本と、従来と比較すると非常に小さ
くて済む。そのため、レッカーの小型化が図れ、経済的
である。また、一度に複数本(6〜8本)の引張材を引
き抜くことが可能であり、施工能率が著しく向上するた
め、工期の大幅な短縮が可能となる。 <ハ>引張材の撚りがなく、変形が防止されるため、除
去後の引張材の集積、廃 棄作業の省力化、効率化を図ることができ、狭い場所で
の施工も可能となる。 <ニ>引張材の緊張時には、回転板のU字面と引張材が
接触しているため、アン カーの緊張力は従来と同様に十分得られる。 <ホ>鋭利な破断刃によって、引張材が容易に破断され
るため、低張力で破断を 行うことができ、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】引張材に緊張力を導入した状態の説明図
【図2】引張材の破断作業を示す説明図
【図3】定着具の取り外し作業の説明図
【図4】引張材の引き抜き作業の説明図
【図5】耐荷体の斜視図
【図6】耐荷体の平面図
【図7】吊治具の平面図
【図8】吊治具の側面図
【図9】従来のアンカーの除去工法の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンカー定着長部の先端に取り付ける耐荷
    体内に、一方の側にU字面を有し、他方の側に破断刃を
    有する回転可能な回転板を配置し、この回転板のU字面
    に沿って、引張材の両端部を引っ張って緊張、定着した
    後、引張材の一端を引っ張って回転板の破断刃を引張材
    のU字折り返し部側に回転させ、引張材を引っ張って破
    断させ、破断した各引張材を引き抜いて除去する、除去
    式アンカー工法。
JP41186590A 1990-12-20 1990-12-20 除去式アンカー工法 Expired - Fee Related JP2913424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41186590A JP2913424B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 除去式アンカー工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41186590A JP2913424B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 除去式アンカー工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04221117A JPH04221117A (ja) 1992-08-11
JP2913424B2 true JP2913424B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=18520788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41186590A Expired - Fee Related JP2913424B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 除去式アンカー工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2913424B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101591657B1 (ko) * 2015-03-10 2016-02-18 (주)와이원 함몰식 구속판을 갖는 제거식 앵커

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793510B1 (ko) * 2006-12-13 2008-01-14 (주) 공인건설 텐션 소일네일 및 이를 이용한 지하벽체의 시공방법
KR100818504B1 (ko) * 2006-12-27 2008-03-31 (주) 공인건설 텐션 소일네일 및 이를 이용한 콘크리트패널의 시공방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101591657B1 (ko) * 2015-03-10 2016-02-18 (주)와이원 함몰식 구속판을 갖는 제거식 앵커
JP2016166523A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 Deワークプロブ株式会社 陥没式拘束板を持つ除去式アンカー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04221117A (ja) 1992-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3295274A (en) Combination of pole anchor with a gym set or the like
JPH0617580B2 (ja) 取り外し可能な引張材
US3080024A (en) Ground anchor
JP2913424B2 (ja) 除去式アンカー工法
JP2542015Y2 (ja) 除去式アンカーの耐荷体の構造
KR20050023383A (ko) 건축 조경벽면의 와이어로프 고정장치
KR20040042975A (ko) 제거식 그라운드 앵커
CA2295345C (en) Connecting device for the cables around a log bundle
KR200313709Y1 (ko) 그라운드 앵커
JP3043946B2 (ja) プレストレスコンクリートの緊張材曲げ上げ具
JPH0771007A (ja) 橋梁の柱頭部施工時の仮固定法
JP3333769B2 (ja) 建設機械のウインチ
JP3728656B2 (ja) 除去式アンカー
JP3082648B2 (ja) 柱上開閉器の開閉操作綱用固定装置
JP2945371B1 (ja) 接続用定着具および緊張材
JPS6028719Y2 (ja) ロ−プの差し間形成装置
JPH05172190A (ja) ロープ連結具
US6394691B1 (en) Gripping apparatus
JP4149906B2 (ja) ブロックマットの敷設方法及び装置
KR200283330Y1 (ko) 말뚝 인양용 장치
US7086640B2 (en) Apparatus for extracting concrete forms and elements related to concrete formwork
DD214419A1 (de) Kerbwirkungsarme zentrische seilendbefestigung
KR200247031Y1 (ko) 헤드 웨지 분리 제거식 앵커
JP2857887B2 (ja) 除去式アンカー
JPH0583015U (ja) 落石防止柵の端末固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees