JP2913202B2 - 軽量物体群の整列装置 - Google Patents

軽量物体群の整列装置

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JP2913202B2 JP2126325A JP12632590A JP2913202B2 JP 2913202 B2 JP2913202 B2 JP 2913202B2 JP 2126325 A JP2126325 A JP 2126325A JP 12632590 A JP12632590 A JP 12632590A JP 2913202 B2 JP2913202 B2 JP 2913202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軽量物体群の整列装置に関し、より詳細に
は、この装置に供給された例えばアルミウォッシュ缶等
の複数の軽量物体(軽量物体群)をこの装置内で一列に
整列させて排出するための軽量物体群の整列装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来の軽量物体群の整列装置(51)は、第4図に示す
ように、供給されてきた複数の軽量物体(52)を整列さ
せる前に一時貯めておくための物体貯蔵室(X′)、物
体(52)を単一列に整列させて排出口(53)から送り出
すためのレイアウト室(Y′)、これら物体貯蔵室
(X′)、レイアウト室(Y′)に圧縮空気を供給する
ための圧力空気室(Z′)の各区域に分割されていた。
レイアウト室(Y′)では物体貯蔵室(X′)から送
られてきた案内面(54)の最下層の物体層(52a)を、
この側壁(55)から移送方向に向かって噴き出す空気流
(56)によって排出口(53)へと導き、最下層の物体層
(52a)の上層から侵入してきた物体群(52b)は、空気
流供給用開口(57)から噴き出す空気流(58)によって
貯蔵室(X′)に吹き戻される。
また、物体貯蔵室(X′)では上記排出口(53)上部
の開口(57)から吹き出し、貯蔵室(X′)の入口部
(59)を介して物体貯蔵室(X′)へ送り込まれる空気
流(58)により、前工程のコンヴェア(60)等より供給
される多数の物体(52)を周囲(主に上方)に向かって
押し広げ、この装置(51)の処理能力以上の数の物体
(52)が前記入口部(59)からレイアウト室(Y′)へ
侵入するのを防止する。
そして、装置(51)内で出来る限り隣合う物体(52)
間の衝突を回避し、物体を一列に整列させるために物体
(52)の供給数、各々の空気流(56)(58)を吹き出さ
せる圧力等を制御していた。
このような従来の装置(51)は空気流(56)(58)を
利用することにより、或る程度の処理速度までは軽量物
体群(52)を一列に整列させることができるという点で
は有用であった。
しかし、装置(51)の処理物体数を増加させていくと
次のような問題点が生じていた。
即ち、処理物体数を増加させるとその増加率に比例し
て貯蔵室(X′)からレイアウト室(Y′)へ転がり落
ちて侵入する物体(52b)数も増加し、このようにして
レイアウト室(Y′)内に侵入して排出口(53)上部の
開口(57)から貯蔵室(X′)に向けて吹き出す空気流
(58)により貯蔵室(X′)に吹き戻されそうとする物
体(52c)と、新たにレイアウト室(Y′)に侵入しよ
うとする物体(52b)の数の相互の均衡が取れず、双方
(52b)(52c)の流れが貯蔵室(X′)の入口部(59)
において互いに衝突し仕合って思惑通りに物体(52)の
処理能力の向上が果たせなかった。更に、物体(52)同
士が衝突することにより損傷を被る事態が多発する傾向
にあった。
こうなると、もはや物体(52)の供給数、各々の空気
流(56)(58)が吹き出す圧力等を制御することだけで
は対処不能であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこでこの発明は、単位時間当たりの装置の処理物体
数、即ち物体処理速度を増加させても物体が損傷を受け
たりせずに円滑な処理をしうる軽量物体群の整列装置の
提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの発明は、次のような
技術的手段を講じている。
即ち、物体受入れ口に任意に供給される軽量物体群
を、装置内で一列に整列させ、排出口より連続的に排出
する軽量物体群の整列装置において、物体の軸方向の寸
法に比して若干大きい間隔をおいて配設した一対の側壁
の間に、その上方で物体の通常の流れ方向からみて下流
側へ物体群を導くための案内面を有する物体整列室が設
けられ、前記物体整列室内の物体の通常の流れ方向に対
して逆向きに物体整列室へ空気流を送り込み、物体整列
室に供給された物体群を物体整列室内上方へ押し広げて
これら物体群、両側壁、排出口を有する終端面との間で
空気層を形成するように圧力空気を物体整列室へ供給す
る開口が物体整列室の終端面に設けてあり、側壁には前
記空気層を形成するための空気流の一部を排気する排気
孔が設けてあることとした。
前記物体整列室の外側には圧力空気室が設けられ且つ
前記圧力空気室から物体整列室に通じた開口がその終端
面に設けてあり、物体整列室の最も下方の物体層を物体
の通常の流れ方向からみて下流側へ駆動するための駆動
手段を有しており、前記圧力空気室は圧縮空気源への接
続手段を有していると共に、前記開口は、排出口の上部
と、排出口より上方且つ物体の通常の流れ方向からみて
上流側の双方に設けられていることとしてもよい。
また、前記駆動手段は圧力空気室から物体整列室へ通
じる、排気口近傍に設けた複数の物体駆動用孔であっ
て、この孔が最も下方の物体層の近傍で側壁の下縁に対
してほぼ平行に並んで設けられており、且つ物体の通常
の流れの方向に傾斜していることとしてもよい。
前記複数の物体駆動用孔が排気口近傍から側壁の下縁
に沿って物体受入れ口の方向に延在していることとして
もよい。
前記側壁の排気孔の一部を塞いで、この排気孔から排
気される空気量を制御する手段を設けたこととしてもよ
い。
また、物体整列室の終端面の前記開口の上部から斜め
上方を向いた斜面を形成し、この斜面に圧力空気室から
通じ、斜め下方に向かって物体押し戻し用空気流を吹き
出す孔を設けたこととしてもよい。
排出口の前部に、物体とその一部が接触し、且つ排出
方向に向かって回転するロールを設けたこととしてもよ
い。
物体整列室上方に物体が物体整列室から飛び出さない
ように上板を設けたこととしてもよい。
〔作用〕
この発明は上記の構成としたため、装置運転中には一
対の側壁間で、物体整列室の終端面に位置する空気層形
成用空気流吹き出し用の開口から吹き出した空気流によ
り物体群が押し広げられて空気層が形成される。
この空気層が形成する空間は、従来の装置のレイアウ
ト室としての機能と、物体貯蔵室としての機能の双方の
機能を併せ持つ。
つまり、空気層は上方に供給されて来る多数の軽量物
体群を一時貯蔵するための物体層をその周囲に形成さ
せ、且つ、この物体層と空気層との境界面の物体群が、
排出口へと到る案内面上を一列で整列して送られていく
物体群の上部に落下しないように周囲に向かって押し広
げるように作用する。
前記開口が、排出口の上部と、排出口より上方且つ物
体の通常の流れ方向からみて上流側の双方に設けられて
いることとすると、空気流によって排出口の方向へ移動
しないように押し付けている、最下層の物体層の上層の
物体は、特に下方側の開口から吹き出す空気流に押し返
され、排出口に到ることがないように作用する。
前記駆動手段が圧力空気室から物体整列室へ通じる、
排出口近傍に設けた複数の物体駆動用孔であって、この
孔が最も下方の物体層の近傍で側壁の下縁に対してほぼ
平行に並んで設けられており、且つ物体の通常の流れの
方向に傾斜していることとすると、これらの孔から吹き
出す空気流によって、物体群のうち排出口近傍であっ
て、最下層の物体層を排出口の方向へ駆動するように作
用する。
前記複数の物体駆動用孔が排出口近傍から側壁の下縁
に沿って物体受入れ口の方向に延在していることとする
と、排出口の相当手前から最下層の物体層に対して排出
口の方向に駆動するような空気流が作用する。
前記側壁の排気孔の一部を塞いで、この排気孔から排
気される空気量を制御する手段を設けたこととすると、
空気の供給量と排気量の釣り合いを物体の供給量に応じ
てとることが出来る。
物体整列室の終端面の前記開口の上部から斜め上方を
向いた斜面を形成し、この斜面に圧力空気室から通じ、
斜め下方に向かって物体押し戻し用空気流を吹き出す孔
を設けたこととすると、物体整列室内で外縁部に到った
物体は、この空気流によって中央部に押し戻されるよう
に作用する。
排出口の前部に、物体とその一部が接触し、且つ排出
方向に向かって回転するロールを設けたこととすると、
排出口前部に到った物体を確実に排出するように作用す
る。
物体整列室上方に物体が物体整列室から飛び出さない
ようにカバーを設けたこととすると、万一空気流に変動
等が生じた場合も、物体はこの整列室から外に飛び出す
ことはない。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図乃至第3図は、この発明に係る軽量物体群の整
列装置をアルミウォッシュ缶用として実施した場合を示
している。図においてはアルミウォッシュ缶を表した
が、空気流を作用させることにより移送可能なものであ
れば、この例示に限らず実施可能である。
第一実施例 第1図において軽量物体群の整列装置(1)は、例え
ばジェット・コンヴェア(2)等の前工程から供給さ
れ、物体受入れ口(3)から装置(1)内に送り込まれ
たアルミウォッシュ缶(4a)を、一対の側壁(5)、案
内面(6)、空気層(7)形成用の空気流(8)吹き出
し用開口(9)を有する終端面(10)によって画定され
る物体整列室(X)内で一列に整列させ、排出口(11)
より送り出すように構成されている。開口(9)及び孔
(12)(13)へは、側壁(5)外側に設けた圧力空気室
(Y)を介してその上流で圧縮空気源(15)(第2図参
照)に接続することにより空気流(8)を供給すること
ができるようになっている。
上記一対の側壁(5)は、アルミウォッシュ缶(4)
がこの間隙内で缶(4)の長軸と短軸が入れ替わること
なしにある程度の自由度をもって移動でき且つ、缶
(4)と側壁(5)の間隙からの空気流の漏洩が出来る
だけ少ない程度に缶(4)の軸方向の寸法より若干大き
い間隙をおいて配置してある(図においては、装置
(1)の内部構造を明確にするため、手前側の側壁
(5)を離した状態で表してある)。
また、この側壁(5)の空気流(8)吹き出し用開口
(9)の近傍には供給された空気流(8)を排気するた
めの複数の排気孔(16)が設けられている。
排気孔(16)には、その排気量を制御するための手段
(17)を設けてある。この制御手段(17)は、排気孔
(16)の各孔の一部又は大部分を塞ぐことができるよう
な摺動可能な板状体を用いたものである。
また、排気口(11)直前部の案内面(6)を移送され
る缶(4b)に対向する側壁(5)には、缶(4b)を移送
方向に向かって駆動するための空気流(18)を吹き出す
複数の孔(12)が左右両側に穿設されている。
案内面(6)は前記一対の側壁(5)の間に固定さ
れ、缶(4a)の受入れ口(3)近傍では下方に凸に、排
出口(11)前部では水平に設けてある。
しかし、案内面(6)に缶(4)の移動が不可能にな
るような極端な不連続点等がなければ足りるので、その
形状は適宜のものとして実施でき、例えば排出口(11)
前部の部分を斜め上方に傾斜させて缶(4b)を上向きに
排出してもよい。要は案内面(6)に接する最下方の缶
(4)が、排出口(11)に向かって送られていけば良
い。
空気流(8)を供給する開口(9)は、上壁(19)を
斜めに形成した中空箱状のケーシング(20)に穿設し、
このケーシング(20)は排出口(11)の上方に設けてあ
る。
このケーシング(20)はその両脇を,空気流接続用開
口(21)を介して両側壁(5)の外側に設置している圧
力空気室(Y)から空気流が流入可能に両側壁(5)へ
設置してあり、ケーシング(20)の物体整列室(X)に
面した端面に設けた吹き出し用開口(9)から空気層
(7)形成用空気流(8)を缶(4b)の排出方向とほぼ
逆向きに吹き出す。
また、この開口(9)の上部から斜め上方に延在する
ケーシング(20)の上壁(19)には、斜め下方に向かっ
て缶(4c)を押し戻す空気流(22)を吹き出す多数の孔
(13)を穿設している。
但し、この斜め下方に向かって吹き出す孔(13)は、
物体整列室(X)外縁部に到った物体(4c)を内側に押
し返すための空気流(22)を供給するためのものである
のでこの発明を実施する上では必ずしも必要ではない
が、出来れば設けた方が好ましい。もし設けない場合
は、このケーシング(20)の形状を上記のように上壁
(19)を斜めではなく、水平に形成してもよい。
圧縮空気室(Y)に接続する圧縮空気源(15)として
は、コンプレッサー、送風機等を使用することができ
る。
排出口(11)直前部には、モータ(23)等の駆動手段
によって排出口(11)の方向に向けて回転している物体
排出用ロール(24)を設置している。このロール(24)
の周囲は、缶(4)に損傷を与えないように衝撃緩衝用
のゴムで被覆してある。
装置の作動状態 次に、この発明に係る軽量物体群の整列装置(1)の
作動状態について説明する。
この装置(1)の運転時には、前記圧縮空気室(Y)
に適当な圧縮空気源(15)(第2図参照)が接続され、
物体整列室(X)内に空気流を送る。これにより、運転
中は常時、開口(9)及び多数の吹き出し口(12)(1
3)から空気流が物体整列室(X)内部に向かって吹き
出している。
この装置(1)の受入れ口(3)から供給されたアル
ミウォッシュ缶(4a)は、一対の側壁(5)の間で案内
面(6)上にその側面同士が上下に重なり合うようして
に送りこまれる。
そして、多数の缶(4d)が供給され案内面(6)上に
溜まってくると、物体整列室(X)の終端面(10)の開
口(9)付近にもこれらの缶(4d)が及んでくる。とこ
ろが、開口(9)からは排出方向と逆方向に空気流
(8)が吹き出しているのでこの部分にある缶(4e)を
空気流(8)の作用により押圧し、一定の広がりを持っ
た空間、即ち、空気層(7)を形成する。
空気層(7)は、供給されてくる物体(4a)群をその
上方に一時貯蔵するための、緩衝作用を有する貯蔵部を
形成するので、装置(1)内に特別に物体貯蔵室を設置
する必要はない。
空気層(7)を形成するための空気流(8)は、側壁
(5)に設けた排気孔(16)からその一部が装置(1)
外に排気されていく。
缶(4)処理速度を制御する上で、供給する缶(4a)
の数量と開口(9)から吹き出す空気流(8)の釣り合
いを取るために、前記排気孔(16)から排気する空気量
を制御手段(17)により適切な量に設定する。
また、空気層(7)は排出する缶(4b)を一列に整列
させるようにも働く。即ち、空気層(7)を形成するた
めの開口(9)は、物体整列室(X)の終端面に設置し
ているので、この開口(9)から吹き出す空気流(8)
は、案内面(6)上を排出口(11)に向かって移送され
てくる缶(4b)の上層の缶(4f)を排出方向と逆方向に
押し戻そうとする。このため、缶(4)は排出口(11)
直前部の案内面(6)上では重なり合った状態ではな
く、一列縦隊に整列された状態になっている。
そして、排出口(11)直前部の案内面(6)まで移動
してきた缶(4b)はその対向する側壁(5)の孔(12)
から吹き出してくる空気流(18)によって、排出口(1
1)に向かって移送される。
この実施例では、これら直前部の缶(4b)を側壁
(5)の孔(12)からの空気流(18)によって移送した
が、この部分の移送は空気流に限らず、他の移送方法で
も実施可能である。例えば、この部分の案内面(6)を
モータ等で駆動するベルト・コンヴェアにしてもよく、
要は排出口(11)に向けて移動させることができる手段
であれば足りる。
こうして、排出口(11)に到った缶(4b)は、その直
前部に設けた排出用ロール(24)により軽く補助され、
次工程へと送るべく排出されていく。
第二実施例 第2図及び第3図は、この発明に係る軽量物体群の整
列装置の他の実施例を示したものである。第一実施例と
の相違点を主に説明する。
この実施例では、第2図において、排出口(11)上部
に二つの開口(9a)(9b)を設けている。一つの開口
(9a)は排出口(11)の直上部であり、いま一つの開口
(9b)は物体(4)の流れ方向からみて上流側且つ、上
下方向からみて前記開口(9a)の上方に位置しており、
これら二つの開口は階段状に二段構えで設置してある。
両開口(9a)(9b)から空気流(8a)(8b)の吹き出
す方向は第一実施例と同様に排出方向へと向かう物体
(4b)の流れ方向と逆方向である。
これらの開口(9a)(9b)を設けてあるケーシング
(20)はその下面を階段状に形成しており、両脇は、第
一実施例と同じく側壁(5)の外側の圧力空気室(Y)
と空気流が移動可能に接続され、圧縮空気源(15)から
供給された空気流が通じることが出来るようになってい
る。
装置(1)の上部には受入れ口(3)と同面上に上板
(25)を設けてある。この上板(25)は、装置(1)か
ら缶(4)が外部に飛び出すことを防止するためのもの
でこの発明を実施する上で必ずしも必須ではないが、あ
った方が好ましい。
第一実施例との他の相違点は、案内面(6)に沿って
設けた圧力空気室(Y)から物体整列室(X)に開口し
た多数の孔(12a)(12b)の設置区域である。
第一実施例においては排出口(11)直前部にのみ孔
(12a)を配したが、この実施例においては案内面
(6)に沿って更に受入れ口(3)の方向へ延在させて
いる。
装置の作動状態 基本的な作動状態は第1実施例と同じであるので、相
違点を主に説明する。
第2図及び第3図において、物体(4)群のうち案内
面(6)上を案内される最下層の物体(4g)は、案内面
(6)に沿って更に受入れ口(3)の方向へ延在させ
た、圧力空気室(Y)から物体整列室(X)に開口する
多数の孔(12b)から吹き出す空気流(18b)により空気
層(7)の下部に到る以前から排出口(11)に向かって
駆動される。即ち、第一実施例よりも早い時点で缶(4
g)は排出口(11)に向かって駆動され始める。
次に、二つの開口(9a)(9b)のうち上方の開口(9
b)から吹き出す空気流(8b)によって第一実施例のよ
うに空気層(7)が形成される。
下方の開口(9a)から吹き出す空気流(8a)によっ
て、案内面(6)上を排出口(11)に向かって移送され
てくる缶(4b)の上層の缶(4f)は、前記移送されてく
る缶(4b)の上部に落下しないように抑えられている。
故に、何らかの理由で空気流(9a)(9b)の圧力に変
動が生じ、前記上層の缶(4f)が前記移送されてくる缶
(4b)の上に崩れて来た場合も排出口(11)に到る前に
この開口(9a)からの空気流(8a)によって第一実施例
と較べてより確実に押し戻される。
〔発明の効果〕
この発明は上述のような構成を有するものであり、空
気層は、物体層と空気層との境界面の物体群が、排出口
へと到る案内面上を一列で整列して送られていく物体群
の上部に落下しないように周囲に向かって押し広げてお
り、よって、物体が整列室内で飛び回ることはないので
物体処理速度を速くした時も物体同士の衝突が回避で
き、これらの損傷を防止し円滑な処理ができる。
また、レイアウト室と物体整列室を別個に構成する必
要がないので装置自体を小型一体化することができる。
前記開口が、排出口の上部と、排出口より上方且つ物
体の通常の流れ方向からみて上流側の双方に設けられて
いることとすると、空気流によって排出口の方向へ来な
いように押し付けている、最下層の物体層の上層の物体
は、特に排出口の上部の開口から吹き出す空気流に押し
返され、排出口に到らず、更に処理速度を向上させるこ
とができる。
前記駆動手段が圧力空気室から物体整列室へ通じる、
排出口近傍に設けた複数の物体駆動用孔であって、この
孔が最も下方の物体層の近傍で側壁の下縁に対してほぼ
平行に並んで設けられており、且つ物体の通常の流れの
方向に傾斜していることとすると、これらの孔から吹き
出す空気流によって排出口近傍であって、物体群のう
ち、最下層の物体層を排出口の方向へ駆動することがで
きるので、ベルト・コンベア等の特別の駆動系を用いず
に移送できる。
前記複数の物体駆動用孔が排出口近傍から側壁の下縁
に沿って物体受入れ口の方向に延在していることとする
と、排出口の相当手前から最下層の物体層に対して排出
口の方向に駆動するような空気流が作用するので、処理
速度を更に向上させることが可能である。
前記側壁の排気孔の一部を塞いで、この排気孔から排
気される空気量を制御する手段を設けたこととすると、
空気の供給量と排気量の釣り合いを物体の供給量に応じ
てとることが出来るので、物体の供給量が増加した場合
この制御手段により、増加分に応じた適切な排気量を設
定することができる。
物体整列室の終端面の前記開口の上部から斜め上方を
向いた斜面を形成し、この斜面に圧力空気室から通じ、
斜め下方に向かって空気流を吹き出すような物体押し戻
し用孔を設けたこととすると、物体整列室内で外縁部に
到った物体はこの空気流によって中央部に押し戻され排
出口に向かって確実に送られていき、処理速度の向上に
資することが出来る。
排出口の前部に、物体とその一部が接触し、且つ排出
方向に向かって回転するロールを設けたこととすると、
排出口前部に到った物体を確実に排出することができ、
排出口で物体が詰まることがなく処理の円滑化を図るこ
とが出来る。
物体整列室上方に物体が物体整列室から飛び出さない
ようにカバーを設けたこととすると、万一空気流に変動
等が生じた場合もこの整列室から外に飛び出すことはな
く、処理の円滑化に貢献することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る軽量物体群の整列装置の一実
施例の構成及び作動状態を示す全体斜視図。 第2図及び第3図は、この発明に係る軽量物体の整列装
置の他の実施例を示すものであり、第2図はその構成を
表す全体斜視図、第3図は同実施例の作動状態を表す全
体斜視図。 第4図は、従来の軽量物体群の整列装置の構成及び作動
状態の実施例を表す全体斜視図。 (1)……装置、(3)……物体受入れ口 (4)……物体、(5)……側壁、(6)……案内面、
(7)……空気層、(8)……空気流 (9)(9a)(9b)……開口 (10)……終端面、(11)……排出口 (12)……物体駆動用孔、(13)……孔 (15)……圧縮空気源、(16)……排気孔 (17)……制御手段、(19)……斜面 (22)……空気流、(24)……ロール (25)……上板、(X)……物体整列室 (Y)……圧力空気室

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体受入れ口に任意に供給される軽量物体
    群を、装置内で一列に整列させ、排出口より連続的に排
    出する軽量物体群の整列装置において、物体の軸方向の
    寸法に比して若干大きい間隔をおいて配設した一対の側
    壁の間に、その上方で物体の通常の流れ方向からみて下
    流側へ物体群を導くための案内面を有する物体整列室が
    設けられ、前記物体整列室内の物体の通常の流れ方向に
    対して逆向きに物体整列室へ空気流を送り込み、物体整
    列室に供給された物体群を物体整列室内上方へ押し広げ
    てこれら物体群、両側壁、排出口を有する終端面との間
    で空気層を形成するように圧力空気を物体整列室へ供給
    する開口が物体整列室の終端面に設けてあり、側壁には
    前記空気層を形成するための空気流の一部を排気する排
    気孔が設けてあることを特徴とする軽量物体群の整列装
    置。
  2. 【請求項2】前記物体整列室の外側には圧力空気室が設
    けられ且つ前記圧力空気室から物体整列室に通じた開口
    がその終端面に設けてあり、物体整列室の最も下方の物
    体層を物体の通常の流れ方向からみて下流側へ駆動する
    ための駆動手段を有しており、前記圧力空気室は圧縮空
    気源への接続手段を有していると共に、前記開口が、排
    出口の上部と、排出口より上方且つ物体の通常の流れ方
    向からみて上流側の双方に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の軽量物体群の整列装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段が圧力空気室から物体整列室
    へ通じる、排気口近傍に設けた複数の物体駆動用孔であ
    って、この孔が最も下方の物体層の近傍で側壁の下縁に
    対してほぼ平行に並んで設けられており、且つ物体の通
    常の流れの方向に傾斜していることを特徴とする請求項
    1又は2記載の軽量物体群の整列装置。
  4. 【請求項4】前記複数の物体駆動用孔が排気口近傍から
    側壁の下縁に沿って物体受入れ口の方向に延在している
    ことを特徴とする請求項3記載の軽量物体群の整列装
    置。
  5. 【請求項5】前記側壁の排気孔の一部を塞いで、この排
    気孔から排気される空気量を制御する手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至4記載の軽量物体群の整列装
    置。
  6. 【請求項6】物体整列室の終端面の前記開口の上部から
    斜め上方を向いた斜面を形成し、この斜面に圧力空気室
    から通じ、斜め下方に向かって物体押し戻し用空気流を
    吹き出す孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至5記
    載の軽量物体群の整列装置。
  7. 【請求項7】排出口の前部に、物体とその一部が接触
    し、且つ排出方向に向かって回転するロールを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6記載の軽量物体群の整列
    装置。
  8. 【請求項8】物体整列室上方に物体が物体整列室から飛
    び出さないように上板を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至7記載の軽量物体群の整列装置。
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