JP2912605B1 - 空気調和システムにおける冷媒循環チェック方法 - Google Patents

空気調和システムにおける冷媒循環チェック方法

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JP2912605B1 JP10045586A JP4558698A JP2912605B1 JP 2912605 B1 JP2912605 B1 JP 2912605B1 JP 10045586 A JP10045586 A JP 10045586A JP 4558698 A JP4558698 A JP 4558698A JP 2912605 B1 JP2912605 B1 JP 2912605B1
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Abstract

【要約】 【課題】 暖房運転開始後、冷媒循環が正常かどうかを
チェックすることにより冷媒加熱器及び圧縮機を保護す
るようにした空気調和システムにおける冷媒循環チェッ
ク方法を提供すること。 【解決手段】 室外機2の運転開始信号を受信した後、
室外熱交換器8内部の冷媒回収制御を行い、冷媒加熱器
28の冷媒入口に設けられた二方弁24を開制御する前
に冷媒加熱器28あるいはその近傍の配管温度t1を検
出し、さらに二方弁24を開制御した後に上記配管温度
t2を検出するようにした。また、aを定数として、t
2≧t1−aの時、冷媒循環不良と判断する一方、t2
<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和システムに
関し、さらに詳しくは、暖房運転開始時に冷媒が正常に
循環しているかどうかをチェックする空気調和システム
における冷媒循環チェック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和システムとしては、1台の室外
機に1台の室内機を接続した1室形空気調和システムが
一般的であるが、最近では、1台の室外機に複数台の室
内機を接続した多室形空気調和システムも室外の省スペ
ース性や美観上の点で一般家庭の消費者にも受け入れら
れつつある。また、1台の室外機に1台の室内機を接続
した一室形空気調和システムを複数組設置するのに比
べ、多室形空気調和システムはコストの点でも有利であ
ることから、消費者の需要も徐々に増大しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな空気調和システムの暖房運転に際し、圧縮機の故
障、修理後の圧縮機の結線はずれ等により圧縮機の動作
不良が発生したり、あるいは、圧縮機が正常に動作して
いる場合でも、工事ミスに起因する室外配管接続弁の閉
運転、完全なガス抜け、膨張弁や二方弁の閉運転、四方
弁の故障等が発生すると、冷媒循環が正常に行われず、
このような状態において暖房運転を行った場合、冷媒加
熱器あるいは圧縮機が損傷するという問題があった。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、暖房運転開始後、冷
媒循環が正常かどうかをチェックすることにより冷媒加
熱器及び圧縮機を保護するようにした空気調和システム
における冷媒循環チェック方法を提供することを目的と
している。また、本発明の別の目的は、冷媒循環チェッ
クを簡単で安価に行うことのできる冷媒循環チェック方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、容量可変
形圧縮機と四方弁と室外熱交換器と冷媒加熱器とを有す
る1台の室外機と、室内熱交換器を有する少なくとも1
台の室内機とを互いに接続した空気調和システムにおい
て、上記室外機の運転開始信号を受信した後、上記室外
熱交換器内部の冷媒回収制御を行い、上記冷媒加熱器の
冷媒入口に設けられた二方弁を開制御する前に上記冷媒
加熱器あるいはその近傍の配管温度t1を検出し、さら
に上記二方弁を開制御した後に上記配管温度t2を検出
し、aを定数として、t2≧t1−aの時、冷媒循環不
良と判断する一方、t2<t1−aの時、冷媒循環正常
と判断するようにしたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、冷媒循環
不良と判断された場合、上記圧縮機を停止するようにし
たことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、冷媒循
環不良と判断された場合、冷媒回収制御を再度行うよう
にしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、上記二方
弁の開制御直前に上記配管温度t1を検出するようにし
たことを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、上記二方
弁の開制御の後、所定時間連続して、t2≧t1−aの
時、冷媒循環不良と判断する一方、上記所定時間以内
に、t2<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するよう
にしたことを特徴とする。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、氷点下の
所定温度以下の温度では冷媒循環チェックを行わないよ
うにしたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項7に記載の発明は、容量可
変形圧縮機と四方弁と室外熱交換器と冷媒加熱器とを有
する1台の室外機と、室内熱交換器を有する少なくとも
1台の室内機とを互いに接続した空気調和システムにお
いて、上記室外機の運転開始信号を受信した後、上記室
外熱交換器内部の冷媒回収制御を行い、上記室外機と上
記室内機を接続する室外配管接続弁から上記冷媒加熱器
を介して上記圧縮機の冷媒入口に至る配管内部の圧力を
検知し、該圧力が負圧のとき冷媒循環不良と判断して上
記冷媒加熱器の燃焼を開始させないようにしたことを特
徴とする。
【0012】また、請求項8に記載の発明は、上記室外
配管接続弁から上記冷媒加熱器の冷媒入口に設けられた
二方弁に至る配管内部の圧力を検知するようにしたこと
を特徴とする。
【0013】また、請求項9に記載の発明は、上記冷媒
加熱器の冷媒入口に設けられた二方弁から上記圧縮機の
冷媒入口に至る配管内部の圧力を検知し、冷媒回収後上
記二方弁を開制御した後、上記圧力が負圧であれば冷媒
循環不良と判断するようにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にか
かる多室形空気調和システムの冷凍サイクル図の1例で
あり、1台の室外機2に複数台(例えば2台)の室内機
4a,4bを接続した場合を示している。
【0015】図1において、室外機2にはインバータ駆
動の容量(周波数)可変形圧縮機6(以下単に圧縮機と
称す)と、室外熱交換器8と、冷暖房切換用の四方弁1
0とが設けられる一方、室内機4a,4bには室内熱交
換器12a,12bがそれぞれ設けられている。また、
室外機2と室内機4a,4bとは、室外機2内に設けら
れた液側主管14より分岐した液側分岐管16a,16
b及び室外機2内に設けられたガス側主管18より分岐
したガス側分岐管20a,20bとで接続されており、
液側分岐管16a,16bには、例えばステッピングモ
ータ等により弁開度をパルス制御可能な電動膨張弁22
a,22bがそれぞれ介装されている。
【0016】さらに、液側主管14より分岐し、二方弁
24が取り付けられた冷媒加熱用配管26が冷媒加熱器
28に巻回されており、この冷媒加熱用配管26は、圧
縮機6の吸入側に設けられたアキュムレータ30と吸入
管31を介して連通している。冷媒加熱器28近傍に
は、冷媒加熱器28に所定量の燃料油を送給する電磁ポ
ンプ32が設けられており、冷媒加熱器28に燃焼用空
気を送給するバーナモータ34が冷媒加熱器28に隣接
して設けられている。また、室内機4a,4bには各室
内機4a,4bが設置されている部屋の室温を検出する
室内温度センサ36a,36b、及び、居住者が希望す
る運転モード(冷房または暖房)と室温と運転あるいは
停止を設定できる運転設定回路38a,38bが設けら
れている。
【0017】なお、図中、7は圧縮機6に取り付けられ
圧縮機6の温度を検出する温度センサを示しており、3
3は冷媒加熱器28に巻回された配管温度を検出する温
度センサを示している。また、35は冷媒加熱器28に
設けられた気化筒を、37は気化筒内部に設けられた気
化ヒータを、39は気化筒35の温度を検知する温度セ
ンサを、41は気化ヒータ37をON/OFFするサー
モスイッチを示している。さらに、43,45はバーナ
に放電して点火するイグナイタ(点火器)及び燃焼状態
(バーナの着火状態)を検知するフレームロッドをそれ
ぞれ示しており、42,44は逆止弁を、46は補助絞
りを示している。
【0018】上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房
時、圧縮機6から吐出された冷媒は、四方弁10より室
外熱交換器8へと流れて、ここで室外空気と熱交換して
凝縮液化し、次に補助絞り46を通過することにより減
圧されて冷媒は蒸発しやすい状態となり、液側主管14
より液側分岐管16a,16bへと分岐する。電動膨張
弁22a,22bの弁開度は、後述する制御方法でそれ
ぞれの部屋に見合った開度となるように制御されるた
め、冷媒もそれぞれの負荷に応じた流量で低圧となって
室内熱交換器12a,12bへと流れて蒸発した後、ガ
ス側分岐管20a,20bよりガス側主管18、四方弁
10を通過し、アキュムレータ30を介して再び圧縮機
6に吸入される。また、圧縮機周波数は、総合負荷レベ
ルに応じて後述する制御方法で決定される。
【0019】一方、暖房運転がスタートすると、当初二
方弁24は所定時間閉止しているので、逆止弁42から
室外熱交換器8を介して逆止弁44に至る冷媒は圧縮機
6により回収される(後述する冷媒回収サイクル)。冷
媒回収サイクルが終了すると、二方弁24が開き、圧縮
機6から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁10を通
過してガス側主管18よりガス側分岐管20a,20b
へと分岐し、室内熱交換器12a,12bへと流れて凝
縮液化し、液側分岐管16a,16b上の電動膨張弁2
2a,22bで減圧されて中間圧となる。電動膨張弁2
2a,22bの弁開度は、冷房時と同様に後述する制御
方法でそれぞれの部屋の負荷に見合った開度となるよう
に制御されるため、冷媒もそれぞれの負荷に応じた流量
で室内熱交換器12a,12bを流れる。中間圧となっ
た冷媒は、液側主管14より冷媒加熱用配管26に導か
れ、二方弁24を介してさらに冷媒加熱器28に導かれ
る。冷媒加熱器28は後述する加熱方法で制御されてい
るので、冷媒加熱器28により所定の温度に加熱される
ことによりガス化した冷媒はアキュムレータ30を介し
て再び圧縮機6に吸入される。
【0020】次に、圧縮機周波数、燃焼量及び電動膨張
弁開度の制御法について説明する。図2は圧縮機周波
数、燃焼量及び電動膨張弁開度の制御の流れを示すブロ
ック図で、図3は室内温度Trと設定温度Tsとの差温
ΔTの温度ゾーン分割図である。
【0021】まず、室内機4aにおいて、室内温度セン
サ36aの出力(室内温度)を室内温度検出回路48よ
り温度信号として差温演算回路50に送出し、また設定
判別回路52にて運転設定回路38aで設定された設定
温度及び運転モードを判別して差温演算回路50に送出
して、ここで差温△T(=Tr−Ts)を算出し、図3
に示す周波数No.に変換してこれを差温信号とする。
【0022】また、ON−OFF判別回路54にて、運
転設定回路38aで設定された室内機4aの運転(O
N)または停止(OFF)を判別する。さらに、定格容
量記憶回路56に室内機4aの定格容量を記憶してお
き、これらの定格容量信号、差温信号、運転モード信
号、ON−OFF判別信号を信号送出回路58より室外
機2の信号受信回路60へ送出する。室内機4bからも
同様の信号が信号受信回路60へ送出される。信号受信
回路60で受信した信号は、圧縮機周波数・燃焼量演算
回路62と膨張弁開度演算回路64へ送出される。ただ
し、異なった運転モード信号が存在する場合、最初に運
転を開始した室内機の運転モードが優先され、異なった
運転モードの室内機は停止しているとみなしてON−O
FF判別信号はOFFを送出する。
【0023】圧縮機周波数・燃焼量演算回路62にて室
内機4a,4bのそれぞれの定格容量信号、差温信号、
運転モード信号、ON−OFF判別信号より下記表1に
示す負荷係数テーブル66から負荷レベル係数を読み出
し、この負荷レベル係数の総和に定数を乗じ、さらに補
正値を加えることにより圧縮機6の周波数を決定する。
【表1】
【0024】詳述すれば、冷房・ドライ運転において
は、2台の室内機4a,4bの差温信号である周波数N
o.からそれぞれの負荷レベル係数Ln1,Ln2を負
荷係数テーブル66から求め、室内側の総合負荷レベル
Lnφを計算で導きだし、その値を圧縮機6の運転周波
数に設定して室外機2に要求される初期設定を行う。
【0025】一方、暖房運転においては、2台の室内機
4a,4bの周波数No.からそれぞれの負荷レベル係
数Ln1,Ln2を負荷係数テーブル66から求め、室
内側の総合負荷レベルLnφを計算で導きだし、その値
を室外機2の負荷レベルLnkに設定し、この室外運転
負荷レベルLnkの値を圧縮機6の運転周波数に設定し
て室外機2に要求される初期設定を行う。 A.冷房・ドライ運転の場合の制御計算式 1)1室運転の場合 Lnφ=a1×(Ln1あるいはLn2)+b1 2)2室運転の場合 (i)Ln1+Ln2<34の時 Lnφ=a1×(Ln1+Ln2)+b1 (ii)Ln1+Ln2≧34の時 Lnφ=a2×(Ln1+Ln2)+b2 ただし、a1>a2、b1<b2 上記制御計算式から求められたLnφを圧縮機6の運転
周波数に設定する。 Comp Hz=Lnφ B.暖房運転の場合の制御計算式 1)1室の場合 Lnφ=a3×(Ln1あるいはLn2)+b3 2)2室の場合 Lnφ=a4×(Ln1+Ln2)+b4 ただし、a3>a4、b3<b4
【0026】上記制御計算式から求められたLnφをL
nkに置き換え、Lnkの値を圧縮機6の運転周波数に
設定する。 Lnk=Lnφ、 Comp Hz=Lnk なお、上記a1〜a4及びb1〜b4は、圧縮機6の容
量、配管径等により決定される実験値である。
【0027】図4及び図5は、a1=30/12、b1
=−8、a2=13/12、b2=37、a3=15/
17、b3=0.5、a4=5/13、b4=25.2と
した場合の上記制御計算式をグラフにしたものである。
【0028】図4に示されるように、冷房・ドライ運転
時で1室運転の場合の圧縮機6の最小運転周波数は28
Hzに設定するとともに、2室運転の場合の圧縮機6の
最小運転周波数は低周波数保護が動作しない32Hzに
設定する一方、最大運転周波数は98Hzに設定してい
る。
【0029】また、図5に示されるように、暖房運転時
で1室及び2室運転の場合の圧縮機6の最小運転周波数
はそれぞれ20Hz及び41Hzに設定する一方、最大
運転周波数はそれぞれ49Hz及び61Hzに設定して
いる。一例として、室内機4a,4bからの信号が下記
表2の場合について説明する。
【表2】 表1と表2より、室内機4a,4bの負荷レベル係数L
n1,Ln2はそれぞれ34及び31となり、圧縮機6
の周波数Hzは、 Hz=Lnφ=5/13×(34+31)+25.2≒
50 となる。この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動回
路(図示せず)に送出して圧縮機6の周波数制御を行
う。以後、所定周期毎に室内機4a,4bのそれぞれの
定格容量信号、差温信号、運転モード信号、ON−OF
F判別信号より室外機2の圧縮機周波数・燃焼量演算回
路62で演算を行い、演算結果を必要に応じて補正し、
補正後の値を周波数信号として圧縮機駆動回路に送出し
て圧縮機6の周波数制御を行う。
【0030】このように、運転台数に応じて所定の計算
式により圧縮機6の周波数を決定しており、1室運転時
の低周波数運転では、より低い運転周波数で圧縮機6を
運転することで低入力運転が可能となり、総合負荷レベ
ルの増大とともに高い運転周波数で圧縮機6を運転する
ことで配管による圧力損失を考慮してより高い冷媒循環
量を確保し、高効率運転を実現している。また、2室暖
房運転時は、室内要求負荷が1室運転と同じであって
も、冷媒を搬送する配管容積が大きいことから、より高
い周波数で運転する必要がある。ただし、ある点からは
1室運転の配管圧損が非常に大きくなることから、1室
運転の方が圧縮機周波数を大きくとる必要がある。
【0031】膨張弁開度演算回路64においても同様
に、室内機4a,4bのそれぞれの定格容量信号、差温
信号、運転モード信号、ON−OFF判別信号より表3
に示される負荷係数テーブル66から負荷レベル係数を
選択し、さらに室内機4a,4bのそれぞれの定格容量
より下記表4に示される定格容量毎の弁初期開度テーブ
ル70から読み出す。なお、弁初期開度は、異なった定
格容量の室内機の組合せでも、各室内機が所定の能力制
御ができるように決定する。
【表3】
【表4】
【0032】電動膨張弁22a,22bの弁開度は、そ
れぞれの負荷レベル係数に弁初期開度を乗じたものであ
る。 膨張弁開度=P0(負荷レベル係数)×初期パルス
【0033】圧縮機周波数算出の場合と同様に、室内機
4a,4bからの信号が表2の場合について説明する。
室内機4a,4bの負荷レベル係数はそれぞれ1.0及
び0.9であり、また弁初期開度はそれぞれ350及び
380である。したがって、電動膨張弁22a,22b
の弁開度は350、342となる。この演算結果を膨張
弁開度信号として膨張弁駆動回路(図示せず)に送出す
る。
【0034】したがって、電動膨張弁22a,22bの
弁開度はそれぞれ350パルス及び342パルスとな
り、以後、所定周期毎に、差温信号、運転モード信号、
ON−OFF判別信号より電動膨張弁22a,22bの
弁開度を算出し、これらの演算結果を必要に応じて補正
した後、膨張弁開度信号として膨張弁駆動回路に送出す
る。
【0035】次に、暖房時における燃焼量制御について
多室形空気調和システム特有の問題とともに説明する。
暖房時における冷媒加熱器28の冷媒出口温度は、冷媒
加熱器28の温度(燃焼量)と配管を流れる冷媒温度
(冷媒循環量)との関係により温度バランスし、冷媒循
環量に比べ燃焼量が大きいと冷媒出口温度が上昇する一
方、冷媒循環量に比べ燃焼量が小さいと冷媒出口温度が
下降する。このような現象は、多室形空気調和システム
においては、次のような理由により発生する。 ・接続される配管長の変化幅が大きく、配管長の変化に
対する冷媒循環量の変化が大きく、冷媒加熱器の冷媒出
口温度が大きく変化する。 ・封入される冷媒量が多いことから冷媒量の変化も大き
く、運転台数変化時等、特に冷媒循環量が大きく変化す
る。この冷媒循環量変化が冷媒加熱器の温度に微妙な影
響を与える。 ・1室形空気調和システムに比べ、最大能力運転による
冷凍サイクル変化が大きい。また、最小能力運転による
微調整制御を要求され、冷凍サイクル制御時に燃焼量と
冷媒循環量のバランスが崩れやすく、冷媒温度が大きく
変化する。
【0036】また、冷媒出口温度の上昇あるいは下降に
より次のような問題を惹起する可能性がある。 (i)冷媒出口温度が上昇した場合 ・能力の低下(熱交換器の効率低下)。 ・温度上昇が大きくなると、冷媒加熱器及び圧縮機の保
護のため冷媒加熱器及び圧縮機を停止する。その結果、
バーナのON−OFF制御の繰り返しによるヒータある
いはリレーの寿命が短縮したり快適性が悪化する。 ・温度が異常上昇すると、冷凍サイクルのオイルが炭化
し、圧縮機のオイル潤滑が不可能となり圧縮機が故障す
る。また、冷媒加熱器本体のアルミニウム及び加熱器に
巻回された銅管が変形する虞れがある。 ・排気ガスの温度が高くなる。 (ii)冷媒出口温度が低下した場合 ・過熱度の低下に起因する圧縮機の液圧縮(液バック)
による軸摩耗。 ・冷媒加熱器内部に結露が発生し、結露水が硫黄と混じ
り合うことにより硫酸が発生し、アルミ腐食を惹起する
虞れがある。 ・入力上昇。
【0037】上記問題を回避するため、本発明にかかる
多室形空気調和システムにおいては燃焼量制御を以下の
ように行っている。各室内機4a,4bでは、吸い込み
温度と設定温度の差から圧縮機6の周波数No.を設定
し、室外機2へ出力する。室外機2では、各室内機4
a,4bの周波数No.と能力ランクから負荷レベル係
数Ln1,Ln2を導き、総合負荷レベルLnφを算出
する。さらに、算出されたLnφをLnkに置き換え、
室外運転負荷レベルとして、Lnkから燃焼量の目標値
(K値)を次の計算式により算出する。 ・目標値の決定 1)1室運転時の燃焼量 K=−(256−K1max)/(Lnk1max−Lnk1
min)×(Lnk−Lnk1min)+256 2)2室運転時の燃焼量 K=−K2min/(Lnk2max−Lnk2min)×(L
nk−Lnk2min)+K2min
【0038】ここで、K1max、K2min、Lnk
min、Lnk1max、Lnk2min、Lnk2maxは、例
えば次のように決定される。 K1max: 69 K2min: 145 Lnk1min:20 Lnk1max:42 Lnk2min:42 Lnk2max:61
【0039】図6は上記制御計算式をグラフにしたもの
であり、冷媒循環量に対応した燃焼量の目標値を、例え
ば図7に示されるように燃焼量となる灯油送油量を考慮
して決定する。すなわち、燃焼量の目標値が計算により
求められると、求められた燃焼量目標値に応じて電磁ポ
ンプ32の周波数及びバーナモータ34の回転数の初期
設定を行い、適切な灯油送油量及び空気量を設定する。
また、各室内機4a,4bの周波数No.から各室内機
4a,4bに連結されている電動膨張弁22a,22b
の初期設定を行うことから、圧縮機周波数の制御は冷房
と同じ制御方式となる。また、燃焼量の決定は、圧縮機
周波数の駆動範囲と同一で、かつ、圧縮機周波数と同一
の初期設定を行うことができる。
【0040】ここで、1室の最高燃焼量と2室の最小燃
焼量との関係は、同じ圧縮機周波数であれば、運転台数
が少ない方が高い燃焼量を出すように設定している。こ
れは、1室運転の方が冷媒循環量に対する配管圧損が大
きく、同一圧縮機周波数であれば、1室運転の方が燃焼
量を高くする必要があるからである。
【0041】このように、各部屋の要求能力の総和に応
じて圧縮機周波数を制御するとともに、各部屋毎の負荷
に応じて各電動膨張弁22a,22bの開度を決定する
ため、必要な能力を必要な部屋に配分することができ
る。したがって、冷凍サイクルをきめ細かく最適に制御
しながら、快適性の向上及び省エネルギを図ることがで
きる。
【0042】次に、上記多室形空気調和システムの暖房
モードにおける制御の詳細を以下説明するが、その制御
内容は一室形(シングル)空気調和システムにも適用で
きるものである。
【0043】図8は、空気調和システムの制御を行う制
御系を示しており、主コントローラである冷凍サイクル
系コントローラ72と、従コントローラである燃焼系コ
ントローラ74とを備えている。冷凍サイクル系コント
ローラ72は、室外機コントローラ76に電気的に接続
されており、燃焼系コントローラ74は冷凍サイクル系
コントローラ72に電気的に接続されている。
【0044】図9及び図10は暖房モードにおける冷凍
サイクル系コントローラ72の制御を示すフローチャー
トであり、図11及び図12はそのタイミングチャート
を示している。
【0045】まず、冷凍サイクル系コントローラ72
が、ステップS1において暖房運転中で室外機コントロ
ーラ76からの指示待ちの状態である暖房モード待機状
態の場合には、電動膨張弁22a,22bをリセット
し、さらに全開制御する。ステップS2において室外機
の運転開始信号を受信すると、ステップS3において二
方弁24を開制御(ON)するとともに停止室内機の膨
張弁を所定パルスまで閉制御した後、ステップS4にお
いて圧縮機が長時間停止していた(所謂寝込み状態)か
どうかをチェックする。この寝込み状態のチェックにお
いて、圧縮機6に取り付けられた温度センサ7により検
出された圧縮機の温度が0℃以下の時を冷時1、0〜3
0℃の時を冷時2、30℃以上の時を熱時と判定する。
【0046】しかしながら、この寝込み状態のチェック
は圧縮機温度のみならず、室外機2の運転開始信号を受
信した時までの圧縮機6の停止時間を積算し、積算され
た停止時間に基づいて冷時1、冷時2及び熱時を判定し
たり、冷媒加熱器28に設けられた温度センサ33ある
いは39により検出された温度に基づいて冷時1、冷時
2及び熱時を判定することもできる。
【0047】次に、冷媒加熱器28に設けられた気化筒
35の温度を燃焼系コントローラ74から受信した後、
ステップS5において気化筒35の温度チェックを行
い、気化筒35の温度が120℃以下の時には燃焼系コ
ントローラ74に予熱指示を出力した後ステップS6に
移行する一方、120℃よりも高い場合にはステップS
6に直接移行する。ステップS6では冷媒回収制御判断
を行い、暖房運転開始時に気化筒35の温度が120℃
以下の場合には予熱1から予熱2に移行し、気化筒温度
が120℃を超えると冷媒回収を行う一方、暖房運転開
始時に気化筒温度が120℃よりも高い場合には冷媒回
収終了後に予熱指示を燃焼系コントローラ74に出力す
る。これは、気化筒35の温度が高い時に冷媒回収を行
うと冷媒加熱器28に設けられた気化ヒータ37の温度
上昇が早く、冷媒回収が終わる前に気化ヒータ37のサ
ーモスイッチ41のOFF点まで達し、ON−OFFを
繰り返すことになるからである。すなわち、起動時の気
化ヒータ37ONは1回だけで終了するように設定して
いる。
【0048】また、気化筒35の予熱に時間がかかる場
合があり、燃焼しない状態で圧縮機6を長時間運転する
と圧縮機6への液バックにより圧縮機6を損傷すること
があるため、気化筒35の温度が約120℃に達するま
で圧縮機6を運転しないように設定している。
【0049】なお、予熱1とは、気化筒35を燃焼可能
温度まで上昇させる行程を指し、予熱2とは、バーナー
モータを点火用回転数まで上昇させる行程を指してい
る。
【0050】冷媒回収制御が開始すると、ステップS7
において約10秒間四方弁10を開制御(ON)するこ
とにより冷凍サイクル内の圧力バランスを図る。すなわ
ち、四方弁10及び二方弁24の両方をONすることに
より冷媒回収開始時の条件をできるだけ同一にし、冷媒
回収後半での圧縮機の負圧運転をできるだけ少なくする
ことができる。その後、ステップS8において四方弁1
0及び二方弁24を閉制御(OFF)し、ステップS9
において圧縮機を起動する。
【0051】なお、ステップS8における二方弁OFF
までに冷凍サイクル系に何らかの異常が発生した場合、
あるいは、ユーザが運転停止指示を行った場合には、ス
テップS6あるいはステップ8よりステップS1に戻り
暖房モード待機状態となる。
【0052】その後、ステップS10において冷媒回収
時の圧縮機周波数及び回収時間が適宜設定されるが、1
例として例えば次のように設定される。
【0053】なお、上記圧縮機周波数及び回収時間は圧
縮機周波数一定で、回収時間を変化させた場合の一例を
示しており、回収時間を一定にするとともに圧縮機周波
数を冷時1、冷時2及び熱時の順で減少させるようにし
てもよい。
【0054】これは、冷媒回収前の圧縮機の温度で冷媒
の状態が変化することから、圧縮機の温度に基づいて冷
媒回収の運転状態を変える必要があるからである。さら
に詳述すると、圧縮機の温度が高い状態で冷媒回収の時
間を設定すると、圧縮機の温度が低いときには十分に冷
媒回収ができず、逆に、圧縮機の温度が低い状態で冷媒
回収の時間を設定すると圧縮機の温度が高いときに冷媒
回収運転をしすぎて圧縮機の負圧運転を長く継続するこ
とになり、圧縮機の信頼性に問題が生じる、また、熱時
で必要以上に冷媒回収することで起動時の立ち上がり時
間が遅くなる。すなわち、圧縮機の温度が低ければ冷媒
が液化している度合いが大きく、冷媒回収しにくいこと
になるので、冷媒回収前の圧縮機の温度(あるいは、上
述したように積算された圧縮機の停止時間や冷媒加熱器
の温度)に基づいて冷媒回収時間や圧縮機周波数を変化
させることにより冷媒回収制御を効果的に行うことがで
きる。
【0055】上記回収時間経過後、ステップS11にお
いて冷媒回収は終了する。なお、冷媒回収中に冷媒回収
を中止した場合には、再度冷媒回収を行う一方、ステッ
プS6の冷媒回収制御判断において、気化ヒータ37の
サーモスイッチONや過負荷制御からの復帰で予熱1か
ら予熱2に移行する場合には冷媒回収を行わず、ステッ
プS12にスキップする。また、暖房運転開始時以外及
び冷媒回収終了後例えば60分以内は、予熱1から予熱
2に移行した場合でも冷媒回収は行わない。これは、リ
モコンを介したON/OFFによる冷媒回収の回数を減
らすために、約60分は冷媒が回収されていると考えら
れるからである。
【0056】さらに、冷媒回収終了後所定時間(例えば
180分)以内に運転モードが暖房モードから冷房モー
ドに切り替わると四方弁がONして冷媒回収された冷媒
が室外熱交換機に流れ込むため、冷媒回収制御はリセッ
トされるよう設定されている。
【0057】ステップS12では、冷媒加熱器28周囲
の配管に設けられた温度センサ33により配管温度を検
知した後、二方弁24を開制御する。上述したように、
暖房運転開始時に気化筒温度が120℃よりも高い場合
には、ステップS13に移行する前に、燃焼系コントロ
ーラ74に予熱指示を出力する。次に、ステップS13
において冷媒循環不良チェックを行い、冷凍サイクル内
を冷媒が正常に流れているかどうかをチェックすること
により、据え付け時における弁の開け忘れ等を防止す
る。すなわち、冷媒回収が正常に終了しておれば、冷媒
加熱器28周囲の配管内部は真空状態になっており、こ
の状態で冷媒循環が正常に行われていれば、二方弁24
を開制御して冷媒が冷媒加熱器28の配管内部に流入す
ると、冷媒が真空状態に流れ込むことになり、冷媒が蒸
発し周囲の部材から熱を奪う(気化現象)。その結果、
冷媒加熱器28の配管温度が低下する。逆に、冷媒循環
不良であれば二方弁24が動作しても冷媒移動が殆どな
いため、冷媒加熱器28の配管温度は低下しない。この
ように、冷媒の気化現象から、冷媒循環が正常であれば
二方弁24動作後の冷媒加熱器28の配管温度は低下
し、冷媒循環不良であれば温度変化がないことになるの
で、二方弁24の動作前後に温度センサ33で検知した
温度が所定温度a以上低下しない場合に冷媒循環不良と
判断し、燃焼系コントローラ74に燃焼指示を出力する
ことなく圧縮機6を停止するとともにステップS6に戻
り、ステップS6〜S13を再度繰り返す。
【0058】さらに詳述すると、冷媒回収終了後、二方
弁ONの指示を出力する約1秒前に冷媒加熱器28の配
管温度t1を検知するとともに、二方弁がONした後の
配管温度t2が二方弁ON指示後所定時間(例えば40
秒)連続して、 t2≧t1−a の場合、冷媒循環不良と判断する一方、二方弁ON指示
後上記所定時間以内に、 t2<t1−a の場合、冷媒循環正常と判断する。ここで、所定温度a
は、マルチ及びシングル共、例えば5℃に設定される。
【0059】なお、圧縮機正常動作による冷媒循環不良
は、例えば、 1.工事ミスによる室外配管接続弁の閉運転 2.完全なガス抜け 3.膨張弁故障あるいは結線はずれ等に起因する膨張弁
の閉運転 4.四方弁の故障 5.二方弁故障あるいは結線はずれ等に起因する二方弁
の閉運転 により発生する。
【0060】なお、氷点下の所定温度(例えば−20
℃)以下の温度では気化する圧力が低下し、真空による
気化現象が発生しても冷媒加熱器28の配管温度はさほ
ど低下しないため、二方弁24の動作前後に温度センサ
33で検知した温度を基準にした冷媒循環不良チェック
を行わないようにすることもできる。
【0061】また、ステップS13の冷媒循環不良チェ
ックで使用する温度センサ33は冷媒加熱器28の周囲
に巻回された配管温度を検出するものではなく、二方弁
24から冷媒加熱器28の入口までの配管温度を検出す
るものであってもよい。
【0062】さらに、温度センサ33に代えて、室外配
管接続弁(図1における電動膨張弁22a,22bの左
側の弁)と二方弁24との間の配管に圧力スイッチ等の
圧力検出手段を設けることもできる。この場合、室外配
管接続弁の開け忘れにより閉状態で圧縮機6を作動させ
ると、室外配管接続弁と二方弁24との間の配管の内部
が低圧(負圧)となるので、この低圧レベルを圧力検出
手段で検知することにより冷媒循環不良と判断して燃焼
を開始させないようにすることができる。
【0063】あるいは、二方弁24から圧縮機6の冷媒
入口に至る配管に圧力センサ等の圧力検知手段を設ける
ようにしてもよい。この場合、冷媒回収時の低圧(負
圧)レベルは検知せず、冷媒回収後の低圧レベルを検知
することにより冷媒循環不良と判断して燃焼を開始させ
ないようにすることができる。
【0064】冷媒循環不良チェックにおいて冷媒循環が
正常と判断されると、燃焼系コントローラ74に燃焼指
示を出力した後、ステップS14に移行する。多室形空
気調和システムや長配管使用のシステムは、冷媒量が多
く燃焼開始前に液バック現象が発生しやすいので、ステ
ップS14では、冷媒回収終了後、圧縮機周波数を例え
ば38Hzまで徐々に減少して(例えば約1Hz/sの
周波数減少率で)予熱2が終了するまで運転する。すな
わち、冷媒回収後の圧縮機周波数を低く抑えることによ
り液バックを回避するとともに着火時の冷媒加熱器温度
の異常上昇を抑制している。
【0065】さらに詳述すると、冷媒循環が正常と判断
された後も、圧縮機周波数を減少せず予熱2が終了する
まで運転すると、 1.圧縮機に多量の液冷媒が戻ってくる。 2.高周波数を継続すると圧縮機のオイルレベルが低下
して潤滑不良となる。特に、多室形空気調和システムに
おいては配管長が長いことからオイルレベルの確保が難
しい。 3.冷媒加熱器の温度が異常低下し着火動作が遅れた
り、着火した場合でも低温から高温での移行となり冷媒
加熱器の信頼性に問題が生じる。 4.入力が高い状態で運転されることになる。 このような問題に鑑み、圧縮機の信頼性の確保と冷媒加
熱器の不着火防止及び省エネルギの観点よりステップS
14において圧縮機周波数を減少させている。
【0066】また、上述したように、冷媒回収終了後、
圧縮機周波数を徐々に減少するとともに、減少した圧縮
機周波数を維持した状態で予熱2が終了するまで運転し
ているが、これは、圧縮機周波数低下直後の燃焼による
圧縮機周波数上昇は圧縮機のオイルレベルの確保が難し
く、また、急激な圧縮機周波数の低下及び上昇は圧縮機
の信頼性の点で好ましくないからである。
【0067】次に、ステップS14において予熱待ち
し、気化筒35の温度が例えば250℃に達した後、燃
焼系コントローラ74から着火指示を受信すると、ステ
ップS15において圧縮機を寝込み状態に応じた着火周
波数で強制燃焼が終了するまで運転することにより、起
動時の冷媒循環量不足を補い、冷媒加熱器の出口温度上
昇及び圧縮機からのオイル吐出を抑制するとともに熱時
の起動入力を低減する。なお、着火周波数は例えば次の
ように設定される。
【0068】このように、圧縮機の寝込み状態に応じて
着火周波数を変化させるようにしたのは、着火時の冷媒
循環量を左右する圧縮機周波数と燃焼量とのバランスか
ら冷媒加熱器の配管温度上昇レベルが決定され、冷時起
動の方が冷媒加熱器の温度上昇が大きいからである(冷
媒加熱器の温度が低い状態から燃焼による加熱で温度上
昇幅が大きく、また、冷媒循環の圧力が低いことが主た
る原因)。上記を考慮して、冷時起動で圧縮機周波数を
決定すると熱時起動で圧縮機に多量の液冷媒が戻り、圧
縮機の信頼性に問題が生じたり、また、余分な運転を行
うと省エネルギ化を達成できない。
【0069】次に、ステップS16において、燃焼量の
目標値(K値)を決定し、燃焼系コントローラ74にそ
の値を出力する一方、燃焼系コントローラ74から通常
燃焼1を示す信号を受信し、ステップS17において通
常燃焼1圧縮機周波数制御が行われる。通常燃焼1圧縮
機周波数制御は、強制燃焼終了後、通常燃焼1において
圧縮機周波数を寝込み状態に応じて所定周波数に設定し
運転することにより、起動時の冷媒循環量不足を補い冷
媒加熱器の出口温度上昇及び圧縮機からのオイル吐出を
抑制するとともに熱時の起動入力を低減する。なお、通
常燃焼1における圧縮機周波数は例えば次のように設定
される。
【0070】ステップS18において通常燃焼1におけ
る圧縮機周波数を240秒間保持した後、ステップS1
9において圧縮機の吐出温度判断を行い、所定値t3以
上となるまでステップS20には移行しない。なお、所
定値t3は例えば次のように設定される。 マルチ(1室) マルチ(2室) シングル t3(℃) 20 25 20
【0071】ステップS19でYESと判断されると、
通常燃焼2を示す信号を燃焼系コントローラ74に出力
した後、ステップS20において目標K値の判断を行
い、目標K値が後述するminK値(例えば120)以
上であれば(低燃焼)、ステップ23の冷媒加熱器28
の出口温度予測制御に移行する一方、minK値より小
さければ(高燃焼)、ステップ21において通常燃焼2
圧縮機周波数制御を行う。通常燃焼2圧縮機周波数制御
は、圧縮機周波数を圧縮機寝込み状態に応じて所定周波
数に設定し運転することにより、起動時の冷媒循環量不
足を補い冷媒加熱器の出口温度上昇及び圧縮機からのオ
イル吐出を抑制するとともに熱時の起動入力を低減す
る。なお、通常燃焼2における圧縮機周波数は例えば次
のように設定される。
【0072】ステップS22において通常燃焼2におけ
る圧縮機周波数を120秒間保持した後、ステップS2
3において加熱器出口温度予測制御に移行する。なお、
ステップS9において圧縮機が起動した後、冷凍サイク
ル系に何らかの異常が発生した場合、あるいは、ユーザ
が運転停止指示を行った場合には、ステップS24にお
いて圧縮機を停止する。また、加熱器出口温度予測制御
については本発明の主眼ではないので割愛する。
【0073】次に、燃焼系コントローラ74の制御につ
いて、図13及び図14のフローチャートを参照して説
明する。まず、冷凍サイクル系コントローラ72から燃
焼停止信号を受けて、ステップS40において燃焼系コ
ントローラ74が停止中に、冷凍サイクル系コントロー
ラ72から室外機の運転開始信号を受信すると、ステッ
プS41において冷媒加熱器28の冷時/熱時判定を行
い、気化筒温度を冷凍サイクル系コントローラ72に送
信する。また、冷凍サイクル系コントローラ72から予
熱指示の出力があると、ステップS42において燃焼開
始制御に入り、ステップS43において気化ヒータ37
をONし気化筒35の温度を例えば約120℃まで上昇
させる予熱1制御を行う。気化筒35の温度が120℃
以上になると、ステップS44の予熱2制御に移行し、
気化筒35の温度が120℃以上になったことを示す信
号を冷凍サイクル系コントローラ72に送信する。
【0074】その後、冷凍サイクル系コントローラ72
から燃焼指示が出力されると、気化筒35の温度が25
0℃以上になった時点でその信号を冷凍サイクル系コン
トローラ72に送信することにより、冷凍サイクル系コ
ントローラ72は圧縮機を着火周波数で制御する。
【0075】次に、ステップS45においてプリパージ
を行うことにより未燃ガスを排出するとともにプリイグ
ニッションタイマを作動させる。プリイグニッションタ
イマで設定された時間が経過すると、ステップS46に
おいて電磁ポンプ動作前にイグナイタ43を動作させ着
火性能を向上させるプリイグニッションを行うととも
に、不着火タイマ及び強制燃焼タイマを作動させる。不
着火タイマの設定時間経過後、ステップS47において
着火待ちを行い、ここで、着火判定タイマを作動させる
一方、不着火タイマをリセットする。また、燃焼状態を
検知するフレームロッド45によりその出力が着火1レ
ベルより大きいと判断された場合には、ステップS48
において着火判定を行い、着火1レベルより小さいと判
断された場合には、ステップS40に戻る。
【0076】ステップS48の着火判定では、燃焼モー
ドタイマ及び不着火確認タイマをまず作動させ、この不
着火確認タイマで設定された時間が経過した後、フレー
ムロッド45の出力が着火2レベル(>着火1レベル)
よりも大きいと判断されると、ステップ49において着
火確定待ちを行う。また、不着火確認タイマの設定時間
経過後着火2レベルよりも小さいと判断された場合、あ
るいは、不着火タイマの設定時間経過後フレームロッド
45の出力が着火1レベルよりも小さいと判断された場
合、ステップS40に戻る。また、燃焼タイマの設定時
間経過後フレームロッド45の出力が着火1レベルより
小さいと判断された場合、ステップS47に戻る。
【0077】次に、ステップS49の着火確定待ちにお
いて、フレームロッド45の出力が着火2レベルよりも
大きいと判断されると、ステップS50において着火確
定を行い、不着火タイマをリセットする一方、不着火タ
イマの設定時間経過後フレームロッド45の出力が着火
2レベルよりも小さいと判断されると、後述するステッ
プS55において消火制御を行う。また、不着火タイマ
の時間内であっても、燃焼モードタイマの設定時間経過
後フレームロッド45の出力が着火1レベルよりも小さ
い場合、ステップS47に戻る。なお、燃焼モードタイ
マはリセットされる。
【0078】ステップS50の着火確定では、不着火タ
イマの設定時間経過後もフレームロッド45の出力が着
火2レベルより大きければステップS51の着火安定に
移行し、着火2レベルよりも小さければステップS49
に戻る。また、フレームロッド45の出力が着火1レベ
ルよりも小さい場合はステップS55において消火制御
を行う。
【0079】次に、ステップS51において、燃焼モー
ドタイマの設定時間経過後、フレームロッド45の出力
が失火レベルより大きければステップS52の強制燃焼
に移行し、失火レベルより小さければステップS47に
戻る。また、不着火タイマの設定時間内にフレームロッ
ド45の出力が失火レベルより小さければ、ステップS
55において消火制御を行う。
【0080】ステップS52では、決定された燃焼量の
目標値を冷凍サイクル系コントローラ72から受信し、
その目標値に基づいて燃焼を行うとともに、冷凍サイク
ル系コントローラ72に通常燃焼1を示す信号を送出
し、ステップS53に移行する。ステップS53の通常
燃焼1では、所定時間(例えば約240秒間)通常燃焼
1制御の圧縮機周波数に見合った燃料油及び空気量を送
給するよう電磁ポンプ32及びバーナモータ34を駆動
し、冷凍サイクル系コントローラ72から通常燃焼2を
信号を受信した後、ステップS54に移行する。ステッ
プS54の通常燃焼2では、通常燃焼2制御の圧縮機周
波数に見合った燃料油及び空気量を送給するよう電磁ポ
ンプ32及びバーナモータ34を駆動し、ステップS5
5の消火制御に移行する。
【0081】なお、ステップS52、S53及びS54
において、フレームロッド45の出力が失火レベルより
も小さくなると、ステップS55において消火制御を行
う。
【0082】なお、上記実施形態は、1台の室外機に2
台の室内機を接続した場合を例にとり説明したが、本発
明の多室形空気調和システムにおける室内機の台数は必
ずしも2台に限定されるものではなく、室内機が3台以
上の場合でも同様の考え方に基づいて略同じ制御方式に
よりシステムを制御することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、室外熱交
換器内部の冷媒回収制御の後、冷媒加熱器の冷媒入口に
設けられた二方弁を開制御する前に冷媒加熱器あるいは
その近傍の配管温度t1を検出し、さらに二方弁を開制
御した後に配管温度t2を検出し、aを定数として、t
2≧t1−aの時、冷媒循環不良と判断する一方、t2
<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するようにしたの
で、判断結果に基づいて冷凍サイクルを適宜制御するこ
とができるとともに、燃焼が開始される前に冷媒循環不
良状態を検知できることから、冷媒循環不良状態での燃
焼による冷媒加熱器及び圧縮機の異常温度上昇を回避す
ることができる。また、冷媒加熱器あるいはその近傍の
配管温度だけを検出すればよいので、圧力スイッチや圧
力センサ等を使用する必要がなく、冷媒循環チェックを
簡単で安価に行うことができる。
【0084】また、請求項2に記載の発明によれば、冷
媒循環不良と判断された場合圧縮機を停止するようにし
たので、圧縮機の損傷を防止することができる。
【0085】また、請求項3に記載の発明によれば、冷
媒循環不良と判断された場合、冷媒回収制御を再度行う
ようにしたので、冷媒循環不良状態での燃焼を回避する
ことができ、圧縮機及び冷媒加熱器の信頼性の高い運転
が可能である。
【0086】また、請求項4に記載の発明によれば、二
方弁の開制御直前に配管温度t1を検出するようにした
ので、二方弁の開制御後の配管温度との差を的確に把握
することができ、信頼性の高い冷媒循環チェックを行う
ことができる。
【0087】また、請求項5に記載の発明によれば、二
方弁の開制御の後、所定時間連続して、t2≧t1−a
の時、冷媒循環不良と判断する一方、上記所定時間以内
に、t2<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するよう
にしたので、二方弁の開制御前後の比較的短い時間で冷
媒循環チェックを簡単に行うことができる。
【0088】また、請求項6に記載の発明によれば、氷
点下の所定温度以下の温度、すなわち、冷媒の気化現象
による冷媒加熱器の配管温度の大きな温度低下が見込め
ない低外気温では冷媒循環チェックをしないようにした
ので、冷媒循環チェックの信頼性が向上する。
【0089】また、請求項7に記載の発明によれば、室
外熱交換器内部の冷媒回収制御の後、室外配管接続弁か
ら冷媒加熱器を介して圧縮機の冷媒入口に至る配管内部
の圧力を検知し、この圧力が負圧のとき冷媒循環不良と
判断して冷媒加熱器の燃焼を開始させないようにしたの
で、室外配管接続弁が閉状態での冷媒循環不良を確実に
検知でき、設置時の工事不良に起因するトラブルが減少
するとともに、冷媒加熱器及び圧縮機の異常温度上昇を
防止することができる。
【0090】また、請求項8あるいは9に記載の発明
は、室外配管接続弁から二方弁に至る配管内部の圧力、
あるいは、二方弁から圧縮機の冷媒入口に至る配管内部
の圧力を検知するようにしたものであり、請求項7と同
様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる多室形空気調和システムの冷
凍サイクルの構成図である。
【図2】 図1の多室形空気調和システムにおける圧縮
機周波数、燃焼量及び電動膨張弁開度の制御ブロック図
である。
【図3】 室内温度と設定温度との差温の温度ゾーン分
割図である。
【図4】 冷房・ドライ運転時の圧縮機周波数の決定に
使用される制御計算式の1例を示すグラフである。
【図5】 暖房運転時の圧縮機周波数の決定に使用され
る制御計算式の1例を示すグラフである。
【図6】 暖房運転時の燃焼量の目標値の決定に使用さ
れる制御計算式の1例を示すグラフである。
【図7】 図6のグラフより決定された燃焼量の目標値
と灯油送油量との関係を示すグラフである。
【図8】 空気調和システムの制御を行う制御系のブロ
ック図である。
【図9】 暖房モードにおける冷凍サイクル系コントロ
ーラの制御を示すフローチャートである。
【図10】 暖房モードにおける冷凍サイクル系コント
ローラの制御を示すフローチャートである。
【図11】 暖房モードにおける冷凍サイクルの制御を
示すタイミングチャートである。
【図12】 暖房モードにおける冷凍サイクルの制御を
示すタイミングチャートである。
【図13】 暖房モードにおける燃焼系コントローラの
制御を示すフローチャートである。
【図14】 暖房モードにおける燃焼系コントローラの
制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 室外機 4a,4b 室内機 6 圧縮機 8 室外熱交換器 10 四方弁 12a,12b 室内熱交換器 14 液側主管 16a,16b 液側分岐管 18 ガス側主管 20a,20b ガス側分岐管 22a,22b 電動膨張弁 28 冷媒加熱器 32 電磁ポンプ 33 冷媒出口温度センサ 34 バーナモータ 35 気化筒 36a,36b 室内温度センサ 37 気化ヒータ 38a,38b 運転設定回路 39 気化筒温度センサ 41 気化ヒータサーモスイッチ 43 イグナイタ 45 フレームロッド 48 室内温度検出回路 50 差温演算回路 52 設定判別回路 54 ON−OFF判別回路 56 定格容量記憶回路 62 圧縮機周波数・燃焼量演算回路 64 膨張弁開度演算回路 66 負荷係数テーブル 70 弁初期開度テーブル 72 冷凍サイクル系コントローラ 74 燃焼系コントローラ 76 室外機コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 敏彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 内山 邦泰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤川 正博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 F25B 1/00 F25B 13/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量可変形圧縮機と四方弁と室外熱交換
    器と冷媒加熱器とを有する1台の室外機と、室内熱交換
    器を有する少なくとも1台の室内機とを互いに接続した
    空気調和システムにおいて、 上記室外機の運転開始信号を受信した後、上記室外熱交
    換器内部の冷媒回収制御を行い、上記冷媒加熱器の冷媒
    入口に設けられた二方弁を開制御する前に上記冷媒加熱
    器あるいはその近傍の配管温度t1を検出し、さらに上
    記二方弁を開制御した後に上記配管温度t2を検出し、
    aを定数として、 t2≧t1−aの時、冷媒循環不良と判断する一方、 t2<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するようにし
    た空気調和システムにおける冷媒循環チェック方法。
  2. 【請求項2】 冷媒循環不良と判断された場合、上記圧
    縮機を停止するようにした請求項1に記載の空気調和シ
    ステムにおける冷媒循環チェック方法。
  3. 【請求項3】 冷媒循環不良と判断された場合、冷媒回
    収制御を再度行うようにした請求項2に記載の空気調和
    システムにおける冷媒循環チェック方法。
  4. 【請求項4】 上記二方弁の開制御直前に上記配管温度
    t1を検出するようにした請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の空気調和システムにおける冷媒循環チェック
    方法。
  5. 【請求項5】 上記二方弁の開制御の後、所定時間連続
    して、 t2≧t1−aの時、冷媒循環不良と判断する一方、上
    記所定時間以内に、 t2<t1−aの時、冷媒循環正常と判断するようにし
    た請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気調和シス
    テムにおける冷媒循環チェック方法。
  6. 【請求項6】 氷点下の所定温度以下の温度では冷媒循
    環チェックを行わないようにした請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の空気調和システムにおける冷媒循環チ
    ェック方法。
  7. 【請求項7】 容量可変形圧縮機と四方弁と室外熱交換
    器と冷媒加熱器とを有する1台の室外機と、室内熱交換
    器を有する少なくとも1台の室内機とを互いに接続した
    空気調和システムにおいて、 上記室外機の運転開始信号を受信した後、上記室外熱交
    換器内部の冷媒回収制御を行い、上記室外機と上記室内
    機を接続する室外配管接続弁から上記冷媒加熱器を介し
    て上記圧縮機の冷媒入口に至る配管内部の圧力を検知
    し、該圧力が負圧のとき冷媒循環不良と判断して上記冷
    媒加熱器の燃焼を開始させないようにした空気調和シス
    テムにおける冷媒循環チェック方法。
  8. 【請求項8】 上記室外配管接続弁から上記冷媒加熱器
    の冷媒入口に設けられた二方弁に至る配管内部の圧力を
    検知するようにした請求項7に記載の空気調和システム
    における冷媒循環チェック方法。
  9. 【請求項9】 上記冷媒加熱器の冷媒入口に設けられた
    二方弁から上記圧縮機の冷媒入口に至る配管内部の圧力
    を検知し、冷媒回収後上記二方弁を開制御した後、上記
    圧力が負圧であれば冷媒循環不良と判断するようにした
    請求項7に記載の空気調和システムにおける冷媒循環チ
    ェック方法。
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