JP2911806B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2911806B2
JP2911806B2 JP8025152A JP2515296A JP2911806B2 JP 2911806 B2 JP2911806 B2 JP 2911806B2 JP 8025152 A JP8025152 A JP 8025152A JP 2515296 A JP2515296 A JP 2515296A JP 2911806 B2 JP2911806 B2 JP 2911806B2
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正広 船田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の高画質化、カラー化に伴
い、特に紙幣の偽造の危惧が生じている。一方、紙幣等
の認識においては実開50−60090号等、様々な方
式が考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の認識を精度良く
実行するためには処理に時間を十分かけ、様々な認識方
法により認識することが好ましい。
【0004】しかしながら、上述の認識を1回の走査に
より発生する画像信号により行う場合には認識処理の負
荷が大きいという問題があった。
【0005】本発明は、認識処理の負荷を低減し、良好
な認識を実現することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、対象画像の複数回の走査のうち所定の1回
の走査時に、第1の色成分信号を発生し、前記所定の1回
とは別の走査時に、第2の色成分信号を発生する走査手
段、前記走査に応じて発生する第1の色成分信号及び第2
の色成分信号に応じたカラー画像を形成するカラー画像
形成装置に前記走査手段の出力を送信する送信手段、前
記第1の色成分信号の発生に際し、第1の判定基準を用い
て、前記対象画像が特定画像であるか否か識別する第1
の識別手段、前記第2の色成分信号の発生に際し、前記
第1の判定基準とは異なる第2の判定基準を用いて、前記
対象画像が特定画像であるか識別する第2の識別手段と
を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、好ましい実施例に基づき、
本発明を説明する。
【0008】以下の実施例では本発明の適用例として複
写装置が示されるが、これに限るものでなく他の種々の
装置に適用出来ることは勿論である。
【0009】図2に本発明の第1の実施例の装置の外観
図を示す。
【0010】図2において201はイメージスキャナ部
であり、原稿を読取り、ディジタル信号処理を行う部分
である。また、202はプリンタ部であり、イメージス
キャナ201に読取られた原稿画像に対応した画像を要
旨にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0011】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204は、ランプ205で照射され、ミラ
ー206,207,208に導かれ、レンズ209によ
り3ラインセンサ(以下CCD)210上に像を結び、
フルカラー情報レッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)成分として信号処理部211に送られる。尚、2
05,206は速度vで、207,208は1/2vで
ラインセンサの電気的走査方向に対して垂直方向に機械
的に動くことによって原稿全面を走査する。信号処理部
211では読取られた信号を電気的に処理し、マゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
k)の各成分に分解し、プリンタ部202に送る。ま
た、イメージスキャナ部201における一回の原稿走査
(スキャナ)につき、M,C,Y,Bkのうちひとつの
成分がプリンタ部202に送られ、計4回の原稿走査に
より一回のプリントアウトが完成する。
【0012】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,YまたはBkの画信号は、レーザドライバ2
12に送られる。レーザドライバ212は画信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。
【0013】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
部219、シアン現像部220、イエロー現像部22
1、ブラック現像部222より構成され、4つの現像器
が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム217上
に形成された静電潜像をトナーで現像する。
【0014】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4又は225より給紙されてきた用紙をこの転写ドラム
223に巻きつけ、感光ドラム217上に現像された像
を用紙に転写する。
【0015】この様にしてM,C,Y,Bkの4色が順
次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過し
て排紙される。
【0016】以下、本実施例においては、偽造防止の対
象となる原稿の1例として日本銀行券1万円札の偽造防
止機能を例にとって詳しく説明するが本発明はかかる対
象に限定されるものではないことは勿論である。
【0017】本実施例においては、前述の様に合計で4
回の読取動作(スキャン)において複写を行うわけであ
るが、各スキャン時におけるイメージスキャナ201及
びプリンタ202の動作を図3に示す。
【0018】即ち、1万円札の偽造防止が行われようと
した場合第1回目のスキャン時においては、イメージス
キャナでは、モード1の状態で1万円札のすかしのおお
まかな位置を検出し、プリンタ部ではマゼンタの出力を
行う。
【0019】第2回目のスキャン時においては、イメー
ジスキャナはモード2の状態で、正確な位置及び置かれ
ている角度を検出する。
【0020】第3回目のスキャン時においては、イメー
ジスキャナは、モード3の状態にあり第2回目のスキャ
ンにおいて検出された位置及び角度より算出された1万
円札の朱印の位置を算出して、朱印を抽出してメモリに
たくわえ、朱印であるかどうかの判定をする。プリンタ
部ではイエローの出力をする。
【0021】4回目スキャン時においては、イメージス
キャナはモード4の状態にあり、3回目スキャン時に偽
造が行われようとしたと判定された場合、偽造防止の具
体的処理を行う。
【0022】図5は本実施例のイメージスキャナ部にお
ける各部の動作を示すタイミング図である。
【0023】VSYNC信号は、副走査方向の画像有効
区間信号であり、“1”の区間において、画像読取り
(スキャン)を行う順次(C)、(M)、(Y)、(B
k)の出力信号を生成する。VEは主走査方向の画像有
効区間信号であり、“1”の区間において画像が有効に
なる。HSYNC信号は主走査同期信号であり、“1”
の区間において主走査開始位置のタイミングをとる。C
LK信号は画素同期信号であり、0→1の立上りタイミ
ングで画像データを転送する。CLK16は16画素お
きのタイミング信号であり、0→1の立上りタイミング
で後述の16×16のブロック処理された信号のタイミ
ングをとる。
【0024】(イメージスキャナ部)図4にイメージス
キャナ201の内部ブロックを示す。210−1、21
0−2、210−3は、それぞれレッド(R)、グリー
ン(G)、ブルー(B)の分光感度特性をもつCCDで
あり、0〜255に8bitに量子化された信号が出力
される。
【0025】本実施例において用いられているセンサ2
10−1,210−2,210−3は、図1に示す様に
距離を隔てて配置されている為、ディレイ素子401及
び402においてその空間的ずれが補正される。
【0026】403,404,405はlog変換器
で、ルックアップテーブルROMにより構成され、輝度
信号が濃度信号に変換される。406は公知のマスキン
グ及びUCR回路であり、詳しい説明は省略するが、入
力された3原色信号により、出力のためのY,M,C,
Bkの信号が各読取動作のたびに順次所定のビット長例
えば8bitで出力される。
【0027】407はORゲート回路であり、レジスタ
408に保持されている値と論理ORがとられる。レジ
スタ408には、通常OOHが書込まれており、406
の出力がそのままプリンタ部へ出力されるが、偽造防止
処理の際には、CPU417がデータバスを介してレジ
スタ408にFFHをセットしておくことによりトナー
で塗りつぶしたイメージを出力することができる。
【0028】417はCPUであり各モードにおいて装
置の制御を行う。408はウインドコンパレータであ
り、CPU417の指示する特定レベル信号が入力され
たかどうかの判定を行い、モード1及び2においては、
地肌レベルが検出され、モード3においては朱印が検出
される。ブロー処理回路409では、16×16のブロ
ック処理を行い、ウインドウコンパレータ408の出力
を16×16のブロックごとに処理する。
【0029】412は読書き可能なランダムアクセスメ
モリ(RAM)であり、セレクタ411においてそのデ
ータが切り換えられセレクタ413においてアドレスが
切り換えられる。
【0030】一方、419は主走査カウンタであり、H
SYNC信号によりリセットされ、CLK信号のタイミ
ングでカウントアップされ13ビットの主走査アドレス
(以下Xアドレス)X12〜X0を発生する。
【0031】420は副走査アドレスカウンタであり、
VSYNC信号の“0”の区間でリセットされHSYN
C信号のタイミングでカウントアップされ、13ビット
の副走査アドレス(Yアドレス)Y12〜Y0を発生す
る。
【0032】CPU417は各モードに応じてセレクタ
411,413,415,416、アドレスデコーダ4
14をコントロールし、RAM412に対してデータの
読書きを行う。418はCPU417に付加されたRA
M/ROMである。410は紙幣のすかし部分を検知す
るすかし検知回路である。
【0033】図6は図4図示のウインドウコンパレータ
408のブロック図である。601,602,603,
604,605,606はCPU417のデータバスに
直結されたレジスタであり、CPU417により所望の
値が書込まれる。
【0034】607,608,609,610,61
1,612はコンパレータであり、入力A,Bに対しA
>Bが成立したときのみに出力が1となる。
【0035】613はANDゲートであり、全てのコン
パレータの出力が1になったときのみ1を出力し、それ
以外では0を出力する。いま、レジスタ601,60
2,603,604,605,606にそれぞれRH
L,GH,GL,BH,BLなる値が書込まれていると
き、入力信号R,G,Bに対し RL<R<RH かつ GL<G<GH かつ BL<B<BH が全て成立しているときにのみウインドウコンパレータ
408の出力は“1”になり、それ以外では“0”とな
る。
【0036】図7は図4図示ブロック処理回路409の
内部詳細を示す図である。
【0037】701,702,703,…,704,7
15は15コの直列に配置されたDフリップフロック
(以下DFF)であり、入力信号を画素クロックCLK
信号で順次遅延させるものであり、VE=“0”すなわ
ち、非画像区間で“0”にクリアされる。
【0038】738は5bitのアップダウンカウン
タ、737はORゲート、740はANDゲートであ
り、動作は次の表示に基づく。
【0039】
【表1】
【0040】すなわちカウンタ738の出力は、VSY
NC又はVEが“0”の区間で0にクリアされ、Xt
t-15のときには保持され、Xt=1かつXt-15=0の
ときにはカウントアップされXt=0かつXt-15=1の
ときにはカウントダウンされる。
【0041】即ち、結果としては、Xt〜Xt-15の16
のデータの総和(=1の数)を出力する。
【0042】更にその出力は、DFF739を経て、1
ライン単位のファースト・イン・ファースト・アウト・
メモリ(FIFO)721,722,723,…,73
4,735により16ライン分のデータが同時に加算器
741に入力され、その総和が出力される。結果とし
て、16×16のウインドウの中の1の数の総和SUM
が0〜256で出力される。
【0043】742はディジタルコンパレータであり、
加算器741の出力SUMと、CPU417により予め
定められた比較値TWとを比較し、その結果が“0”又
は“1”で出力される。
【0044】そこで、適当な値を予めTWにセットして
おくことで16×16のブロック単位でのノイズ除去を
行うことができる。
【0045】図8はすかし検知回路410を説明する図
である。
【0046】819,820,…,821は18個のF
IFOであり、それぞれ1ラインの遅延を与え、19ラ
インが同時に処理される。
【0047】801,802,803,…,804,8
05,806,807,…,808,…,809,81
0,811,…,812,…,813,814,81
5,…,816は、19ラインの出力に対し、それぞれ
に10コ直列に配置されたDFFであり、…817,8
18はDFF812の後段に更に9コ直列に配置された
DFFであり、全てのDFFはCLK16により駆動さ
れる。ANDゲート823,824,825を経て、D
FF804,808,…,812,816(たて19ブ
ロック)及びDFF809,810,811,812,
817,818(ヨコ19ブロック)の出力が全て
“1”であったときに1が出力され、そのときのPos
itionがラッチされCPUへ送られる。
【0048】図9はアドレスデコーダ414のブロック
図である。
【0049】901,902,903,904,90
5,906,907,908,909はCPUのデータ
バスに連結されたレジスタであり、CPUにより所望の
値が書き込まれる。
【0050】910,911,912,913は、全て
同じ構造である為に910のみを説明する。
【0051】914,915は減算器であり、入力A,
Bに対しA−Bが出力され、出力のMSBは符号ビット
であり、負になった場合にはMSB=1として出力され
る。
【0052】916,917はコンパレータであり、入
力A,Bに対しA<Bの場合“1”が出力される様にな
っている。ただし、AのMSBが“1”の場合にはBの
入力にかかわらず“0”が出力される。
【0053】918,919,920はそれぞれAND
ゲートであり、結果としてレジスタ909にBXYなる
値が書き込まれているとき
【0054】
【外1】 が成り立つときに限り、
【0055】
【外2】 が出力される。
【0056】同様にして911では
【0057】
【外3】 のときに限り、 X2=Xアドレス−RX2 Y2=Yアドレス−RY2 E2=1 なる出力が出力される。
【0058】同様にして912では
【0059】
【外4】 のときに限り、 X3=Xアドレス−RX3 Y3=Yアドレス−RY3 E3=1 なる出力が出力される。
【0060】同様にして913では
【0061】
【外5】 のときに限り、 X4=Xアドレス−RX4 Y4=Yアドレス−RY4 E4=1 なる出力が出力される。
【0062】914,915,916,917,918
はそれぞれORゲートであり、条件(1),(2),
(3),(4)は、2つ以上同時に成立しない様にRX
1,RY1,…RX4,RY4がセットされていると
き、914からはX1,X2…X4のうちいずれか一つ
が出力され、917からはいずれの条件が成立している
ときに“1”が出力され、918からはY1,Y2…Y
4のうちいずれか一つが出力される。
【0063】また、915,916からは次表のとおり
出力される。
【0064】
【表2】
【0065】(処理の流れ)図3には、本装置における
第1回目スキャンから第4回目スキャンまでの4回のス
キャンと、イメージスキャナにおけるモード1からモー
ド4までの4つのモード及びプリンタ部における出力内
容を示す。
【0066】図10には、CPU制御による処理フロー
を示す。図10において、1001で第1回目スキャン
のためのモード1をCPUはセットする。モード1にお
いては、プリンタにおいてマゼンタの出力をするととも
に、紙幣の中のすかしの部分の大まかな位置を検出す
る。その為に、CPUはウインドコンパレータ408に
おいては、札の地肌を検出することができる様な値を図
6に示すレジスタ601〜606に書き込む。
【0067】この状態で1002において、第1回目の
スキャンが開始される。
【0068】図1に、1万円札が原稿台におかれた様子
を示すが、1stスキャン即ちモード1においては、ウ
インドコンパレータの出力は図1中の斜線の部分すなわ
ち、すかしと周辺の部分において“1”となる。
【0069】更に、すかし部分においては、これがタテ
/ヨコに一定画素以上続くので、図1中(Xc,Yc)
に相当する部分ですかし検知回路410においては(X
c,Yc)に対するアドレスがラッチされCPUに送ら
れる。
【0070】CPUは札の中心である(Xc,Yc)の
値を大まかに知ることができる。
【0071】次に図10において1003でモード2の
為のセットが行われる。即ち、モード2においてはセレ
クタ411はAにセットされ、セレクタ413及び41
5,416はA側にセットされ、アドレスデコーダ41
4においては、
【0072】
【外6】 RX2=RX3=RX4=RY2=RY3=RY4=0 なる値をあらかじめ書きこんでおく。
【0073】このとき、1004の第2回目スキャンに
おいては、RAM412においてはTを128mm程度
に相当する値に設定しておけば、破線の部分内におい
て、斜線の部分のみが“1”であるようなビットマップ
を得ることができる。尚、かかる128mmは紙幣の種
類や載置された角度に限らず紙幣が図1に示す破線の内
部に含まれる様な数値として設定されている。
【0074】更にCPU417はこのビットマップから
1005において札の正確な位置及び角度を検出する。
その際にCPUはセレクタ411をCに、413をBに
セレクトし、RAM412の中を自由に読取る。図10
にその原理を示すが、札の周辺4すみを検知する方法を
とる。すなわち、図11のようにおかれた場合、ビット
マップ中の1である部分のうち
【0075】
【外7】 また、
【0076】
【外8】 となることを利用して4つのすみを検出する。
【0077】詳しい説明は省略するが、(5)又は
(6)の条件のいずれかを使いわけ用いることで、どの
様な角度でおかれても4つのすみを検出することができ
る。
【0078】そこで図1において
【0079】
【外9】 なる式において角度θも算出される。
【0080】更に、求められた角度と位置より朱印の位
置を割り出す。紙幣は上向き、下向き、うら/おもての
いずれかに置かれているため、図1中の(XS1
S1),(XS2,YS2),(XS3,YS3),(XS4,Y
S4)のいずれかが朱印の位置である。これらは簡単な演
算で(X0,Y0),θにより算出される。
【0081】次にステップ1006において、3rdス
キャンのためのモード3がセットされる。即ち、セレク
タ411はBにセットされ、セレクタ413はAにセッ
トされ、セレクタ415,416はBにセットされる。
【0082】アドレスデコーダ414においては、朱印
の位置が RX1=XS1 RY1=YS1 RX2=XS2 RY2=YS2 RX3=XS3 RY3=YS3 RX4=XS4 RY4=YS4 (1画素単位) となる様にセットされ、BXYには図1の朱印を充分カ
バーする位の30mm程度に相当する画素数がセットさ
れる。
【0083】次に朱印の朱の部分だけ1を出力する様な
値を図4図示のウインドコンパレータ408内の各レジ
スタにセットしておく。
【0084】次に1007において、第3回目のスキャ
ンが行なわれ、図1の朱印の位置と思われる4箇所にお
いて、ウインドコンパレータ408の出力がRAM41
2に書き込まれる。
【0085】更に、1008において後述のアルゴリズ
ムにより朱印が抽出され1009において判定され、も
し偽造される可能性がない、即ち朱印が検出されなかっ
た場合には1010において4thスキャンが行なわ
れ、通常の動作でY,M,C,Bkの4色のトナーで現
像され1012で定着出力される。
【0086】一方、1009において、偽造の可能性あ
りと判定された場合、即ち朱印が検出された場合には、
1011において偽造防止等がとられる。具体的には、
図4408のレジスタにFFHをセット(通常はOOH
セットされている)することで、プリンタ部へはFFH
が送られ、Bkのトナーが全面に付着して、コピーがで
きなくなる。
【0087】(パターンマッチング)次に、1008の
朱印のパターンマッチングについて詳しく説明する。
【0088】尚、紙幣の朱印は表と裏では異なるため1
種類の紙幣を判別するためにはパターンマッチングを行
うに際して2つの朱印のパターンが予め登録されてい
る。
【0089】特定原稿の特定部分がRAM412に書き
こまれると、次にCPU417はRAM412の内容を
参照して、パターン照合動作を行なう。パターン照合の
フローチャートを図12に示す。RAM412には特定
部分の候補として4通りの2値化データが格納されてい
る。これをエリア1〜エリア4と名付ける。
【0090】まずエリア1に対して2102以降の処理
が行なわれる。2102では、ノイズ除去のためのウイ
ンドウ処理を行なう。
【0091】エリア1の2値画像が2201であったと
する。ここで小さい四角が1画素を表わし、白ヌキの画
素が白画素、斜線部が黒画素であるとする。これを22
02で示す2×2画素のウインドウで走査し、ウインド
ウ内の黒画素をカウントし、カウント値が2をこえる部
分を新たに黒画素とする。こうすることにより処理結果
は2203に示すようにタテ、ヨコ各1/2に縮小さ
れ、ノイズ除去されたパターンが得られる。2202の
位置でのウインドウ内の黒画素数は1であるので、白画
素として2204の位置に起きかえられている。
【0092】次に2203のパターンの重心位置が算出
される。
【0093】これは2203のパターンをタテ方向、ヨ
コ方向に射影することにより周知の方法で算出すること
ができる。
【0094】次に標準パターンマッチングにより、類似
度を算出する。まず2105であらかじめ辞書として登
録されている標準パターンを図4のROM418からC
PU内によみこむ。標準パターンとはいま対象としてい
る紙幣の朱印パターンのことであるが、2103まで抽
出されたパターンは、紙幣が原稿台におかれる角度によ
って回転している可能性があり、これを単一の標準パタ
ーンと比較しても満足な結果は得られない。
【0095】この状態を図14に示す。そこで標準パタ
ーンとしては、朱印パターンを数度おきに回転させた複
数のパターンを作ってあらかじめにROMに記憶してお
き、この中から適当なパターンを選択してCPUへよみ
こむようにすれば良い。複数のパターンとしては例えば
朱印を0度〜360度まで15度おきに回転させた合計
24パターンを用い、また選択の方法としては、既に検
出されている紙幣のおかれている角度θを参照し、−8
≦θ<8度のときは、回転角φ度の標準パターン、8≦
θ≦24度のときは、回転角15度のパターン、24≦
θ<40度のときは回転角30度のパターン…というよ
うに、行えば充分な精度で類似度算出を実行することが
できる。
【0096】ここで紙幣の回転角θと、朱印の回転角と
の間には明らかに180度の不確定分が存在するので実
際には回転角φ度の標準パターンを選択した場合、回転
角180度の標準パターンも選択する必要があり、同様
に15度のときは195度、30度のときは210度も
同時に選択しなければならず、従って類似度算出は必ず
2回行なわれることになる。
【0097】次に2106で類似度の算出を行なう、類
似度の算出に関しては、種々の方法が考えられるが、例
えば次のようなものが考えられる。図15に示すよう
に、前述までで抽出されたパターンを(a)または上記
方法により選択された所定回転角の標準パターンを
(b)とし、それぞれB(i,j),P(i,j)と表
わす。(B(i,j),P(i,j)は黒画素のとき
1、白画素のときφの値をとる)また図12 2104
で得られているB(i,j)の重心座標を(iBC
BC)、同様にして得られるP(i,j)の重心座標を
(iPC,jPC)とすると両者の類似度CORは次式とな
る。
【0098】
【外10】 (1)式はパターンB(i,j)とパターンP(i,
j)の重心をそろえたときのハミング距離を表わすこと
になる。CORが大きいほど両者の類似度は大きい。
【0099】本実施例では類似度の信頼性を向上し、誤
認識等の発生を極力抑えるため(1)式を変形した
(2)式を用いて類似度CORを求めている。
【0100】
【外11】 P,Bとも黒画素のときはCORを2加算し、P=0,
B=1のときはCORから1減算するというものであ
り、認識精度を大きく向上させることができる。
【0101】以上により類似度CORが算出されると2
107であらかじめ求められた閾値ThとCORの比較
を行なう。
【0102】COR>Thの場合には、朱印が存在する
という判定となり、紙幣あり(2108)として照合動
作は終了する。
【0103】COR<Thの場合には現処理エリアには
朱印は存在しないと判定されたことになり、nが4より
小さいときは、nを1加算し、次のエリアnに対して2
101〜2109の照合動作をくり返す。2109でn
=4である場合には第1〜第4エリアのいずれにも朱印
パターンが存在しないということになり、紙幣なし(2
110)として照合動作が終了する。
【0104】(他の実施例)本明細は、日本銀行券1万
円札の偽造防止について述べたが、その応用範囲は広
く、比較的広い地肌と、朱印や文様等の特徴的なパター
ンを含むものであれば、有価証券、他国券、新しく改定
された券等への応用は、容易に可能である。
【0105】また、電子写真方式の複写機に限るもので
はなく、更には単なるイメージスキャナーや、プリンタ
ー単体としての付加機能としても重要である。
【0106】又本実施例においては予め登録されている
パターンとのパターンマッチングを行う前に原稿台に載
置されている原稿の大きさや位置を判別していたが、フ
ァクシミリの様に原稿がラインセンサを有するリーダ部
に順に送られる様な装置においても、同じ原稿を数回ス
キャン出来る様に例えば原稿を前記リーダ部に対して往
復動する様にすればよい。
【0107】以上説明したように、本実施例に依れば地
肌の部分により紙幣等の位置と角度を検出し、朱印を検
出し、パターンマッチングすることで、任意の位置と角
度におかれた紙幣等の偽造を未然に防ぐことができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対象画
像の複数回の走査のうち所定の1回の走査時に、第1の色
成分信号を発生し、前記所定の1回とは別の走査時に、
第2の色成分信号を発生する走査手段、前記走査に応じ
て発生する第1の色成分信号及び第2の色成分信号に応じ
たカラー画像を形成するカラー画像形成装置に前記走査
手段の出力を送信する送信手段、前記第1の色成分信号
の発生に際し、第1の判定基準を用いて、前記対象画像
が特定画像であるか否か識別する第1の識別手段、前記
第2の色成分信号の発生に際し、前記第1の判定基準とは
異なる第2の判定基準を用いて、前記対象画像が特定画
像であるか識別する第2の識別手段とを有するので、フ
ルカラー画像形成を行う際に必要となる複数の走査のう
ちの所定の1回、前記所定の1回とは別の走査時に、そ
れぞれ対象画像が特定画像であるか判定できる。したが
って、カラー画像を形成するカラー画像形成装置に色成
分信号を送信するシーケンスを有効に利用して、対象原
稿が特定原稿であるか否かの認識処理の負荷を、複数の
走査のタイミングに分散することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿台上に置かれた紙幣を表す図である。
【図2】本実施例の装置の概観図である。
【図3】4回のスキャンと各モードの関係を示す図であ
る。
【図4】イメージスキャナのブロック図である。
【図5】タイミング図である。
【図6】図4に示したウインドコンパレータのブロック
図である。
【図7】図4に示したブロック処理部の図である。
【図8】図4に示したすかし検出部の図である。
【図9】図4に示したアドレスデコーダの図である。
【図10】装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】位置検出の原理図である。
【図12】パターンマッチングを説明する図である。
【図13】パターンマッチングを説明する図である。
【図14】パターンマッチングを説明する図である。
【図15】パターンマッチングを説明する図である。
【符号の説明】
210−1〜210−3 CCD 408 ウインドコンパレータ 412 RAM 417 CPU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−296292(JP,A) 特開 昭56−149687(JP,A) 特開 昭54−32322(JP,A) 特開 昭60−229572(JP,A) 特開 昭63−224467(JP,A) 特開 平1−298880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 7/00 G06T 1/00 G06T 7/00 H04N 1/04 H04N 1/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像の複数回の走査のうち所定の1
    回の走査時に、第1の色成分信号を発生し、前記所定の1
    回とは別の走査時に、第2の色成分信号を発生する走査
    手段、 前記走査に応じて発生する第1の色成分信号及び第2の色
    成分信号に応じたカラー画像を形成するカラー画像形成
    装置に前記走査手段の出力を送信する送信手段、 前記第1の色成分信号の発生に際し、第1の判定基準を用
    いて、前記対象画像が特定画像であるか否か識別する第
    1の識別手段、 前記第2の色成分信号の発生に際し、前記第1の判定基準
    とは異なる第2の判定基準を用いて、前記対象画像が特
    定画像であるか識別する第2の識別手段とを有すること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記走査手段は、CCDラインセンサに
    より構成されることを特徴とする請求項1記載の画像読
    み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記所定画像は、紙幣であることを特徴
    とする請求項1記載の画像読み取り装置。
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