JP2910524B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JP2910524B2
JP2910524B2 JP5223411A JP22341193A JP2910524B2 JP 2910524 B2 JP2910524 B2 JP 2910524B2 JP 5223411 A JP5223411 A JP 5223411A JP 22341193 A JP22341193 A JP 22341193A JP 2910524 B2 JP2910524 B2 JP 2910524B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に使用
するディスクブレーキ装置、特に制動に伴い生じるノイ
ズ(ブレーキ鳴き)を防止する機能に優れたディスクブ
レーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキ装置は、例えば図1及
び図2に示すように、車輪と共に回転するディスクロー
タ19の円周部の一部の両側に設けた1対のパッド20
を、車体に固定したマウンティング10により多少距離
移動自在に支持し、このパッド20をキャリパ15によ
りディスクロータ19の両側面に押圧して制動力Fiを
生じるようにしている。
【0003】従来のディスクブレーキ装置では、図12
に示すように、各パッド20はディスクロータ19と当
接する摩擦材6と裏金3よりなり、裏金3両端部の耳部
4がマウンティング10に形成した溝部1内に位置して
多少距離移動自在に支持され、キャリパ15の作動によ
り各パッド20がディスクロータ19の両側面に押圧さ
れればディスクロータ19の回転方向側(図1において
右側、以下単にトレーリング側という)となる耳部4先
端の制動トルク受面5が溝部1の底面により形成される
アンカー面2に当接してパッド20に加わる制動力Fi
を受け止めるようになっている。この従来技術では、耳
部4の制動トルク受面5は制動力Fiの作用線Lと直交
する平面状に形成され、アンカー面2は制動トルク受面
5全体と同時に接触する平面に形成されていた。このよ
うな技術では、ディスクブレーキ装置が作動された際
に、パッド20に加わる制動力Fiを受け止める制動反
力F0は制動トルク受面5の制動力Fi線上に生じる。従
ってパッド20はトレーリング側の制動トルク受面5に
おいてのみマウンティング10と当接されていた。
【0004】ディスクブレーキ装置では、作動の際にデ
ィスクロータ19と摩擦材25の間のスティック・スリ
ップ現象に伴う自励振動によるノイズ(ブレーキ鳴き)
を生じることがあり、従来はこれを防止するために、パ
ッド20の裏金21とブレーキピストン16(図2参
照)の間にアンチスキールシムを設ける、摩擦材6の摩
擦面の両端部に小角度の面取り6aを形成する、ディス
クブレーキ装置各部の形状や寸法を変えて共振周波数を
ずらす等の対策を行っているが、その効果は必ずしも充
分ではなかった。また前記従来技術では、パッド20は
トレーリング側の制動トルク受面5においてマウンティ
ング10と当接されているのみなので、パッド20それ
自体には、ブレーキ鳴きを防止する作用はなかった。
【0005】これに対し特開昭61−59031号公報
には、マウンティングと当接してパッドに作用する制動
力を受ける第1の受部をトレーリング側におけるディス
クロータの外周部側において裏金に設け、制動力と制動
反力により生じるパッドの回転を受ける第2の受部をリ
ーディング側におけるディスクロータの内周部において
裏金に設け、パッドの回転により第2の受部をマウンテ
ィングに当接するようにしている。この従来技術によれ
ば、パッドの動きがは第2の受部とマウンティングの間
で拘束されるので、ブレーキ鳴き防止に効果があること
が期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
2の従来技術でも第1の受部先端に形成される制動トル
ク受面は制動力の作用線と直交する平面状であり、マウ
ンティングのアンカー面は制動トルク受面全体と同時に
接触する平面に形成されているので、アンカー面と制動
トルク受面の間に生じる制動反力はパッドが回転すれば
制動力の作用線側に移動する。このため、パッドを回転
させるモーメントは減少または消滅し、従って第2の受
部とマウンティングの間の押圧力も減少または消滅する
ので、充分なブレーキ鳴き防止の効果を得ることはでき
ない事がある。本発明はこのような問題を解決して、ブ
レーキ鳴き防止効果を向上させることができるディスク
ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
るディスクブレーキ装置は、図1〜図11に例示するよ
うに、車輪と共に回転するディスクロータと、このディ
スクロータの円周部の一部に接近して車体に固定された
パッド支持材と、裏金の一側面に摩擦材を固着してなり
同摩擦材が前記ディスクロータの両側面と当接可能にか
つ所定の基準位置から同ディスクロータに対し半径方向
及び円周方向に移動自在となるように周囲に隙間をおい
前記パッド支持材に支持された1対のパッドと、車体
等に設けられて前記各パッドの摩擦材を前記ディスクロ
ータに押圧するキャリパと、前記ディスクロータへの押
圧により前記パッドに加わる制動力の作用線方向におい
て前記裏金の両端部に同作用線と直交して形成された制
動トルク受面と、この各制動トルク受面と対応して前記
パッド支持材に形成され対応する制動トルク受面と当接
して前記パッドに加わる制動力を受け止めるアンカー面
よりなるディスクブレーキ装置において、互いに当接す
る前記制動トルク受面と前記アンカー面はその少なくと
も一つが前記基準位置において前記パッドに加わる制動
力の作用線から離れた位置から同作用線と直交する向き
で始まって同作用線に向かう凸円弧面であってこの制動
トルク受面とアンカー面は前記基準位置において前記制
動力の作用線から離れた前記位置において互いに当接す
ると共に互いに転動可能であり、前記ディスクロータの
円周方向においてこの凸円弧面の反対側となる前記裏金
の一部に前記作用線と平行に形成されて前記転動に伴い
前記パッド支持材と当接する反力受面を設けたことを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】ディスクブレーキ装置が作動すれば、パッドは
摩擦材に生じる制動力によりトレーリング側に移動し、
裏金のトレーリング側となる制動トルク受面とこれに対
応してパッド支持材に形成されたアンカー面は、制動力
の作用線から離れた位置において互いに当接して押圧さ
れ、制動力に対してオフセットされた制動反力を生じ
る。この制動力と制動反力による回転モーメントにより
パッドはパッド支持材に対し回動され、裏金のトレーリ
ング側と反対側に形成された反力受面はパッド支持材の
一部に当接され、反力受面は制動力と比例するモーメン
ト反力でパッド支持材に押圧される。このパッドの回動
に際しては、互いに当接する制動トルク受面とアンカー
面とは互いに転動可能であるので、パッドの回動は抵抗
なくなめらかに行われ、従って反力受面がパッド支持材
を押圧するモーメント反力は安定したものとなる。また
このパッドの回動は僅かであるので、これに伴う制動反
力の作用点の制動力の作用線方向への移動は僅かであ
り、従って反力受面がパッド支持材を押圧するモーメン
ト反力はパッドの回動により実質的に減少することはな
く、常に制動力に応じた所定値となる。
【0009】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、パッド
は、パッド支持材のアンカー面に押圧される制動トルク
受面だけでなく、これと反対側の反力受面においてもパ
ッド支持材を押圧するモーメント反力が生じ、しかもこ
のモーメント反力は安定したものとなり、パッドの回動
により実質的に減少することない。従ってこのモーメ
ント反力による摩擦によりパッドに与えられる減衰も安
定したものとなり、パッドを含むディスクブレーキ装置
振動によるブレーキ鳴き防止効果を格段に向上させる
ことができる。
【0010】
【実施例】図1〜図5は本発明によるディスクブレーキ
装置の第1実施例を示す。先ず図1及び図2によりディ
スクブレーキ装置全体の説明をすれば、自動車の車体に
は、車輪のハブに固定されて共に回転するディスクロー
タ19の円周部の一部に接近して、キャリパ15及び1
対のパッド20を支持するパッド支持材としてのマウン
ティング10が固定されている。ディスクロータ19の
回転軸線と平行な支持ピン14を介してマウンティング
10により軸方向移動可能にフローティング支持された
キャリパ15は、ディスクロータ19の円周部の両側に
位置するリアクション部15a、シリンダ部15c及び
これを連結するブリッジ部15bよりなり、シリンダ部
15cにはピストン16が支持ピン14と平行に移動可
能に設けられている。リアクション部15a及びシリン
ダ部15cとディスクロータ19の間にはパッド20が
設けられ、ピストン16背面の作動室17に油圧を加え
れば、ピストン16側のパッド20の摩擦材25がディ
スクロータ19に押圧され、同時にフローティング支持
されたキャリパ15が移動してリアクション部15aに
より反対側のパッド20の摩擦材25もディスクロータ
19に押圧されて制動力を生じる。
【0011】図1〜図4に示すように、各パッド20は
平坦な裏金21の一側面に接着などにより摩擦材25を
固着してなり、互いに同一形状である。図1、図3及び
図4に示すように、裏金21には1対の耳部22が左右
対称に形成され、マウンティング10には1対の溝部1
1が互いに対向して形成されている。パッド20は、各
耳部22を周囲に多少の隙間をおいて各溝部11内に入
れることにより、基準位置より上下及び左右各方向(デ
ィスクロータ19に対し半径方向及び円周方向)に多少
移動可能に、かつ前後方向に移動可能にマウンティング
10に支持される。この第1実施例では、各耳部22の
先端面が制動トルク受面23を形成し、溝部11の底面
が制動トルク受面23と当接可能なアンカー面13を形
成する。なおこれらの図において、各耳部22と溝部1
1の間の隙間は誇張して示されている。基準位置とは重
力以外の外力を受けないパッド20がマウンティング1
0に支持された位置であり、この第1実施例では、図3
に示すように、両側の耳部22の下側面が溝部11の下
側内面上に支持された位置である。
【0012】パッド20が図3に示す基準位置にある状
態において、摩擦材25に加わる制動力Fi(ディスク
ロータ19と摩擦材25の間の各当接部分に生じる摩擦
力の合力)の作用線Lは両耳部22の対応部分を結ぶ線
と平行であり、制動トルク受面23の幅の中央より上に
ずれている。各制動トルク受面23は、耳部22の下側
面22bからアール面取り分だけ上がった位置Pから上
方に延びる範囲Sの間が大きな半径Rの凸円弧面に形成
され、この凸円弧面の中心は左右の各位置Pを結ぶ線K
上にある。この線Kは位置Pを通り基準位置における作
用線Lと平行であるので、各制動トルク受面23は作用
線Lから離れた位置Pからこの作用線Lと直交する向き
で始まって作用線L方向に向かう凸円弧面となる。各耳
部22の上縁は、制動力Fiの作用線Lと平行で対応す
る溝部11の上側内面と当接可能な反力受面22aを形
成する。制動トルク受面23と当接可能なマウンティン
グ10のアンカー面13は、作用線Lと直交する平面で
り、制動トルク受面23はアンカー面13上を多少角
度転動可能である。基準位置においては、制動トルク受
面23とアンカー面13は位置P付近で互いに当接して
いる。
【0013】自動車の前進状態ではディスクロータ19
は図1に示す矢印Dの向きに回転しているものとする。
この状態で作動室17に油圧を加えれば、各パッド20
の摩擦材25はディスクロータ19に押圧されて制動力
Fiを生じる。パッド20はこの制動力Fiにより、図
1及び図3に示すように、トレーリング側(図1及び図
3において右側)に移動し、裏金21のトレーリング側
となる制動トルク受面23とこれに対応してマウンティ
ング10に形成されたアンカー面13は、先ず前述した
位置Pにおいて互いに当接して押圧され、制動力Fiに
対してオフセットされた制動反力F0を生じる。この制
動力Fiと制動反力F0による回転モーメントMにより
パッド20は時計回転方向に多少回動するが、制動反力
F0はアンカー面13と直交しているので、この回動に
際して制動トルク受面23はアンカー面13に対し転動
する。この回動によりパッド20のトレーリング側と反
対側の耳部22の上縁に形成された反力受面22aはマ
ウンティング10の左側に形成された溝部11の上側内
面と当接してパッド20の回動は停止され、この反力受
面22aは回転モーメントMと比例するモーメント反力
Wで溝部11の上側内面に押圧される。上述のように制
動トルク受面23とアンカー面13とは互いに転動する
ので、パッド20の回動は抵抗なくなめらかに行われ、
従って反力受面22aが溝部11の上側内面を押圧する
モーメント反力は安定したものとなる。
【0014】パッド20の回動に伴い制動反力F0の作
用点は、図5に示すように、位置Pから作用線L方向へ
移動するが、この回動は僅かであり、また制動トルク受
面23には凸円弧面が形成されているので、この回動に
伴う制動反力F0の作用点の位置Pからの移動は僅かで
ある。従って制動力Fiと制動反力F0の間のオフセット
量も殆ど減少しないので、反力受面22aと溝部11の
上側内面との間に作用するモーメント反力Wも実質的に
減少しない。
【0015】ディスクブレーキ装置では、作動の際にデ
ィスクロータ19と摩擦材25の間のスティック・スリ
ップ現象に伴う自励振動によりブレーキ鳴きを生じるこ
とがある。このブレーキ鳴きはディスクロータ19、パ
ッド20、キャリパ15及びピストン16が互いに関連
して振動することにより生じるものであるが、その1つ
であるパッド20は制動トルク受面23と反対側の反力
受面22aにおいてモーメント反力Wでマウンティング
10の溝部11の上側内面に押圧され、しかもこのモー
メント反力Wは前述のように安定したものとなり、また
パッド20の回動により実質的に減少することないの
で、反力受面22aと溝部11の上側内面の間の安定し
た摺動摩擦によりパッド20の振動に対する安定した
衰が与えられる。従ってディスクロータ19、パッド2
0、キャリパ15及びピストン16の互いに関連する振
動も確実に抑制されるので、ブレーキ鳴きは確実に減少
する。
【0016】この第1実施例では凸円弧面の半径Rは左
右の制動トルク受面23の間の距離の半分よりも大とし
たが、制動力Fiにより制動トルク受面23とアンカー
面13の間に生じる接触応力が許容限度以内であれば、
半径Rの値は任意である。
【0017】図6に示す第2実施例は、パッド20の耳
部22先端の制動トルク受面23の形状が第1実施例と
異なるのみである。この第2実施例では、制動トルク受
面23は、耳部22の下側面22bからアール面取り分
及び範囲Tだけ上がった位置Pから上方に延びる範囲S
の間が大きな半径Rの凸円弧面に形成され、この凸円弧
面の中心は第1実施例と同様、作用線Lから離れた左右
の各位置Pを結び基準位置における作用線Lと平行に延
びる線K上にある。従って本実施例でも、制動トルク受
面23は位置Pから作用線Lと直交する向きで始まって
作用線L方向に向かう凸円弧面となる。範囲Tは作用線
Lと直交する直線である。
【0018】この実施例でも、制働トルク受面23とア
ンカー面13とは互いに転動するので、パッド20の回
動は抵抗なくなめらかに行われて、反力受面22aが溝
部11の上側内面を押圧するモーメント反力は安定した
ものとなり、またパッド20の回動に伴う位置Pからの
制動反力F0の作用点の移動は僅かであるので、左側の
反力受面22aと溝部11の上側内面との間に作用する
モーメント反力Wは安定したものとなり実質的に減少す
ることない。従って反力受面22aと溝部11の上側
内面の間の安定した摺動摩擦により、パッド20を含む
各部晶の互いに関連する振動も確実に抑制されてブレー
キ鳴きは確実に減少する。
【0019】図7に示す第3実施例は、制動トルク受面
23が上下逆向きに形成されている点を除き第1実施例
と同じである。すなわち、耳部22の上側面22cから
アール面取り分だけ下がった位置Pから下方に延びる範
囲Sの間が大きな半径Rの凸円弧面に形成され、この凸
円弧面の中心は第1実施例と同様、作用線Lから離れた
左右の各位置Pを結び基準位置における作用線Lと平行
に延びる線K上にある。従って本実施例でも、制動トル
ク受面23は位置Pから作用線Lと直交する向きで始ま
って作用線L方向に向かう凸円弧面となる。
【0020】第3実施例においてディスクブレーキ装置
を作動させれば、前述と同様パッド20は制動力Fiに
より移動し、トレーリング側となる制動トルク受面23
とこれに対応するアンカー面13は、位置Pにおいて互
いに当接して押圧され、制動力Fiに対してオフセット
された制動反力F0を生じる。この制動力Fiと制動反力
F0による逆時計回転方向の回転モーメントMにより、
トレーリング側と反対側の反力受面22aは、回転モー
メントMと比例するモーメント反力Wで対応する溝部1
1の下側内面に押圧される。
【0021】パッド20は反時計回転方向に回動する
が、前述の実施例と同様この際に制動トルク受面23と
アンカー面13とは互いに転動するので、パッド20の
回動は抵抗なくなめらがに行われて、反力受面22aが
構部11の上側内面を押圧するモーメント反力は安定し
たものとなる。またこの回動に伴い制動反力F0の作用
点は位置Pから作用線L方向へ移動するが、この回動は
僅かであり、また制動トルク受面23には凸円弧面が形
成されているので、この回動に伴う制動反力F0の作用
点の位置Pからの移動は僅かである。従って反力受面2
2aと溝部11の下側内面との間に作用するモーメント
反力Wも安定したものとなり実質的に減少すること
いので、反力受面22aと溝部11の下側内面の間の安
定した摺動摩擦により、パッド20を含む各部品の互い
に関連する振動も確実に抑制されてブレーキ鳴きは確実
減少する。
【0022】図8に示す第4実施例は、パッド20の裏
金21の上部左右両端に、耳部22に代る1対の突起2
2Aが形成され、その下側の裏金21両側に制動トルク
受面23が形成されている。各パッド20はマウンティ
ング10の上部に対向して形成された切欠11A内に上
方から突起22Aを入れることにより、重力以外の外力
を受けない基準位置より上下及び左右各方向に多少移動
可能に、かつ前後方向に移動可能にマウンティング10
に支持される。各突起22Aの下面は反力受面22aを
形成し、制動トルク受面23は、各反力受面22aより
等距離下方に位置する線K上の点を中心とし、線K上に
位置Pから下方に向かう半径Rの凸円弧面として形成さ
れる。制動トルク受面23と連続して位置Pから反力受
面22aまで上方に延びる面は、本実施例では線Kと直
交する平面であるが、制動トルク受面23を延長した凸
円弧面としてもよい。各制動トルク受面23と対向して
マウンティング10の各切欠11Aの下側に形成された
1対のアンカー面13は、制動力Fiの作用線Lと直交
する平面である。図3に準じる基準位置において、パッ
ド20に加わる制動力Fiの作用線Lは線Kと平行とな
り、線Kの下側に位置している。
【0023】第4実施例においてディスクブレーキ装置
を作動させれば、パッド20はトレーリング側に移動
し、トレーリング側となる制動トルク受面23とこれに
対応するアンカー面13は、位置Pにおいて互いに当接
して押圧され、制動力Fiに対してオフセットされた制
動反力F0を生じる。この制動力Fiと制動反力F0によ
る逆時計回転方向の回転モーメントMにより、トレーリ
ング側と反対側の反力受面22aは、回転モーメントM
と比例するモーメント反力Wで切欠11Aの上面に押圧
される。
【0024】パッド20は反時計回転方向に回動する
が、前述の実施例と同様この際に制動トルク受面23と
アンカー面13とは互いに転動するので、パッド20の
回動は抵抗なくなめらかに行われて、反力受面22aが
溝部11の上側内面を押圧するモーメント反力は安定し
たものとなる。またこの回動に伴い制動反力F0の作用
点は位置Pから作用線L方向へ移動するが、この移動
僅かである。従って反力受面22aと切欠11Aの上面
との間に作用するモーメント反力Wも安定したものとな
実質的に減少することないので、反力受面22aと
切欠11Aの上面の間の摺動摩擦により、パッド20を
含む各部品の互いに関連する振動も確実に抑制されてブ
レーキ鳴きは確実に減少する。
【0025】次に図9に示す第5実施例は、パッド20
の裏金21及びマウンティング10が第1〜第3実施例
と同様の耳部22及び溝部11を備えているが、制動ト
ルク受面23及びアンカー面13が耳部22及び溝部1
1と別個に形成されている点が相違している。パッド2
0の裏金21は、左右の各耳部22の下側に制動トルク
受面23が形成されている。制動トルク受面23は、耳
部22の下側面22bから相当距離下がった位置Pから
上方に延びる範囲Sの間が大きな半径Rの凸円弧面に形
成され、この凸円弧面の中心は第1実施例と同様、作用
線Lから離れた左右の各位置Pを結び基準位置における
作用線Lと平行に延びる線K上にある。従って、制動ト
ルク受面23は位置Pから作用線Lと直交する向きで始
まって作用線L方向に向かう凸円弧面となる。各パッド
20は裏金21の各耳部22をマウンティング10の溝
部11内に入れることにより、基準位置より上下及び左
右各方向に多少移動可能に、かつ前後方向に移動可能に
マウンティング10に支持される。各制動トルク受面2
3と対向してマウンティング10の各溝部11の下側に
形成された1対のアンカー面13は、制動力Fiの作用
線Lと直交する平面である。
【0026】第5実施例においてディスクブレーキ装置
を作動させれば、パッド20はトレーリング側に移動
し、トレーリング側となる制動トルク受面23とこれに
対応するアンカー面13は、位置Pにおいて互いに当接
して押圧され、制動力Fiに対してオフセットされた制
動反力F0を生じる。この制動力Fiと制動反力F0によ
る回転モーメントMによりパッド20は時計回転方向に
多少回動し、トレーリング側と反対側の耳部22の上縁
の反力受面22aはマウンティング10の対応する溝部
11の上側内面と当接してパッド20の回動は停止さ
れ、この反力受面22aは回転モーメントMと比例する
モーメント反力Wで溝部11の上側内面に押圧される。
【0027】第1〜第3実施例と同様、パッド20の回
動の際に制動トルク受面23とアンカー面13とは互い
に転動するので、パッド20の回動は祇抗なくなめらか
に行われて、反力受面22aが溝部11の上側内面を押
圧するモーメント反力は安定したものとなる。またこ
回動に伴い制動反力F0の作用点は、位置Pから作用線
L方向へ移動するが、この移動僅かであるので、反力
受面22aと溝部11の上側内面との間に作用するモー
メント反力Wが実質的に減少することはない。従って反
力受面22aと溝部11の上側内面の間の摺動摩擦は安
定したものとなり、これによりパッド20を含む各部品
の互いに関連する振動も確実に抑制されてブレーキ鳴き
確実に減少する。
【0028】図10に示す第6実施例は対向型キャリパ
の実施例である。パッド20の裏金21の上部左右2箇
所に長穴22Bが形成され、ディスクロータ19の回転
軸線と平行にシリンダ30に支持されたピン11Bを長
穴22Bに挿通することにより、各パッド20は重力以
外の外力が加わらない基準位置より上下及び左右各方向
に多少移動可能に、かつ前後方向に移動可能に支持され
る。本実施例では各長穴22Bの上側内面により反力受
面22aが形成される。制動トルク受面23は、各長穴
22Bより等距離下方に位置する線K上の点を中心と
し、線K上に位置Pから下方に向かう半径Rの凸円弧面
として形成される。制動トルク受面23と連続して位置
Pから上方に延びる面は、本実施例では線Kと直交する
平面であるが、制動トルク受面23を延長した凸円弧面
としてもよい。各制動トルク受面23と対向してマウン
ティング10に形成された1対のアンカー面13は、制
動力Fiの作用線Lと直交する平面である。基準位置に
おいてパッド20に加わる制動力Fiの作用線Lは線K
と平行となり、線Kの下側に位置している。この第6実
施例では、各パッド20をディスクロータ19に押圧す
るキャリパ15は、対向型のものを使用している。
【0029】第6実施例においてディスクブレーキ装置
を作動させれば、パッド20はトレーリング側に移動
し、トレーリング側となる制動トルク受面23とこれに
対応するアンカー面13は、位置Pにおいて互いに当接
して押圧され、制動力Fiに対してオフセットされた制
動反力F0を生じる。この制動力Fiと制動反力F0によ
る回転モーメントMにより、トレーリング側と反対側の
反力受面22aは、回転モーメントMと比例するモーメ
ント反力Wでピン11Bの上面に押圧される。
【0030】パッド20は反時計回転方向に回動する
が、前述の各場合と同様パッド20の回動は抵抗なくな
めらかに行われて、反力受面22aがピン11Bを押圧
するモーメント反力は安定したものとなり、また反力受
面22aとピン11Bの間に作用するモーメント反力W
が実質的に減少することないので、反力受面22aと
ピン11Bの間の安定した摺動摩擦により、パッド20
を含む各部品の互いに関連する振動も確実に抑制されて
ブレーキ鳴きは確実に防止される。
【0031】上記各実施例では、互いに当接する制動ト
ルク受面23とアンカー面13のうちパッド20側とな
る制動トルク受面23を凸円弧面に形成したが、図11
に示す第7実施例では、マウンティング10側となるア
ンカー面13が凸円弧面に形成されている。この第7実
施例では、パッド20の裏金21両端の耳部22先端の
制動トルク受面23は、図12に示す従来技術と同様、
重力以外の外力がパッド20に加わらない基準位置にお
ける制動力Fiの作用線Lと直交する平面状に形成され
ている。これに対しマウンティング10に対向して形成
された1対の溝部11の底面により形成されるアンカー
面13は、各溝部11の内下面から同一の多少距離上が
った位置Pから上方に延びる範囲Sの間が大きな半径R
の凸円弧面に形成され、この凸円弧面の中心は2つの位
置Pを通る線K上にある。この線Kは、パッド20が基
準位置にある状態で、摩擦材25に加わる制動力Fiの
作用線Lと平行であり、従ってアンカー面13は作用線
Lから離れた位置Pから作用線Lと直交する向きで始ま
って作用線L方向に向かう凸円弧面となる。第1実施例
と同様、各耳部22の上縁は、制動力Fiの作用線Lと
平行で対応する溝部11の上側内面と当接可能な反力受
面22aを形成する。
【0032】第7実施例においてディスクブレーキ装置
を作動させれば、パッド20はトレーリング側に移動
し、トレーリング側となる制動トルク受面23とこれに
対応するアンカー面13は、位置Pにおいて互いに当接
して押圧され、制動力Fiに対してオフセットされた制
動反力F0を生じる。この制動力Fiと制動反力F0によ
る回転モーメントMによりパッド20は時計回転方向に
多少回動し、トレーリング側と反対側の耳部22の上縁
の反力受面22aはマウンティング10の対応する溝部
11の上側内面と当接してパッド20の回動は停止さ
れ、この反力受面22aは回転モーメントMと比例する
モーメント反力Wで溝部11の上側内面に押圧される。
【0033】第1実施例と同様、パッド20の回動の際
に制動トルク受面23とアンカー面13とは互いに転動
するので、パッド20の回動は抵抗なくなめらかに行わ
れて、反力受面22aが溝部11の上側内面を押圧する
モーメント反力は安定したものとなる。またこの回動
伴い制動反力F0の作用点は、位置Pから作用線L方向
へ移動するが、この移動僅かであるので、反力受面2
2aと溝部11の上側内面との間に作用するモーメント
反力Wが実質的に減少することはない。従って反力受面
22aと溝部11の上側内面の間の安定した摺動摩擦に
より、ディスクロータ19、パッド20、キャリパ15
及びピストン16の互いに関連する振動も確実に抑制さ
れてブレーキ鳴きは確実に減少する。
【0034】この第7実施例は、第1実施例において制
動トルク受面23の代わりにアンカー面13を凸円弧面
としたものであるが、第2〜第6実施例の何れにおいて
も、制動トルク受面23の代わりにこれと当接するアン
カー面13を凸円弧面とした変形例を得ることが可能で
ある。また、前記各実施例において、制動トルク受面2
3及びアンカー面13の両方を凸円弧面に形成すること
も可能である。更に、前記各実施例では、パッド20の
円周方向両側の制動トルク受面23またはこれに対応す
るアンカー面13、あるいはこの両者を凸円弧面とした
が、パッド20の円周方向一方側(例えば自動車が前進
している際にトレーリング側となる方)のみにおいて制
動トルク受面23等を凸円弧面として、本発明を実施す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるディスクブレーキ装置の一実施
例の正面図である。
【図2】 図1に示す実施例の中央縦断面図である。
【図3】 図1に示す実施例の、基準状態におけるパッ
ド及びその関連部分を示す正面図である。
【図4】 図1に示す実施例の、作動状態におけるパッ
ド及びその関連部分を示す正面図である。
【図5】 図4の一部を拡大し部分正面図である。
【図6】 第2実施例の図4に相当する正面図である。
【図7】 第3実施例の図4に相当する正面図である。
【図8】 第4実施例の図4に相当する正面図である。
【図9】 第5実施例の図4に相当する正面図である。
【図10】 第6実施例の図4に相当する正面図であ
る。
【図11】 第7実施例の図4に相当する正面図であ
る。
【図12】 従来技術の図4に相当する正面図である。
【符号の説明】
10…マウンティング、13…アンカー面、15…キャ
リパ、19…ディスクロータ、20…パッド、21…裏
金、22a…反力受面、23…制動トルク受面、25…
摩擦材、L…制動力の作用線、P…位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志水 英敏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 市場 保昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 山崎 博通 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−216133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 55/00 - 55/224 F16D 65/02 - 65/097

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転するディスクロータと、
    このディスクロータの円周部の一部に接近して車体に固
    定されたパッド支持材と、裏金の一側面に摩擦材を固着
    してなり同摩擦材が前記ディスクロータの両側面と当接
    可能にかつ所定の基準位置から同ディスクロータに対し
    半径方向及び円周方向に移動自在となるように周囲に隙
    間をおいて前記パッド支持材に支持された1対のパッド
    と、車体等に設けられて前記各パッドの摩擦材を前記デ
    ィスクロータに押圧するキャリパと、前記ディスクロー
    タへの押圧により前記パッドに加わる制動力の作用線方
    向において前記裏金の両端部に同作用線と直交して形成
    された制動トルク受面と、この各制動トルク受面と対応
    して前記パッド支持材に形成され対応する制動トルク受
    面と当接して前記パッドに加わる制動力を受け止めるア
    ンカー面よりなるディスクブレーキ装置において、互い
    に当接する前記制動トルク受面と前記アンカー面はそ
    少なくとも一つが前記基準位置において前記パッドに加
    わる制動力の作用線から離れた位置から同作用線と直交
    する向きで始まって同作用線に向かう凸円弧面であって
    この制動トルク受面とアンカー面は前記基準位置におい
    て前記制動力の作用線から離れた前記位置において互い
    に当接すると共に互いに転動可能であり、前記ディスク
    ロータの円周方向においてこの凸円弧面の反対側となる
    前記裏金の一部に前記作用線と平行に形成されて前記転
    動に伴い前記パッド支持材と当接する反力受面を設けた
    ことを特徴とするディスクブレーキ装置。
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