JP2909593B2 - グラウト組成物 - Google Patents

グラウト組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はグラウト組成物に関し、特に、セメント、砂
及び流動コークスからなるグラウト組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来から、プラントの据付け、逆打ちコンクリートの
打継ぎ、コンクリートのジャンカの補修等にグラウト材
が使用されている。
これまで、各種のグラウト材が開発されているが、セ
メント系グラウト材が最も広く用いられており、その構
成は、セメント及び砂(さらに必要に応じて砂利、砕
石)の素材に、用途や目的に応じて各種の添加材が配合
されている。
一般に、素材のみのグラウト材を水と混練し打設する
と、凝結過程で収縮し、既設部位との間に空隙(層)が
できる。その収縮をなくすため、添加材として流動コー
クスを配合した、いわゆる無収縮グラウト材が公知であ
る(米国特許No.3,503,767、同No.3,519,449)。
添加材として配合される上記流動コークスは、重質炭
化水素(例えばピッチ)を流動コーキング法で熱分解し
た際に生成する副産物であって、粒径を主に44〜300μ
m、水分を3重量%以下に調整してセメント系グラウト
材の添加材としたものである。この流動コークスは、セ
メントに対し3〜10重量%配合されるのが普通である。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記流動コークスを配合したグラウト材を用いれば、
凝結過程での未硬化成型物の収縮については解決する。
しかし、前記無収縮グラウト材でも流動性をよくする
ため、通常多量の水で混練されるので、過剰水のブリー
ジングや骨材分離の問題が生じていた。
ブリージングにより、グラウト材を打設した後、過剰
水が未硬化成型物と既設部位の界面ににじみ出て、薄い
水膜を形成する。その水は時間と共に消失し、その後に
空層が形成され、界面の接着不良原因となっていた。
また、骨材の分離は、強度低下の原因ともなってい
た。
ブリージングや骨材分離は、増粘剤の添加によって防
ぐことは可能であるが、粘性が大きくなり流動性が低下
するので、適度の流動性を得るためには更に水を加えな
ければならず、そのためグラウト材の強度が低下すると
いう問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、無収縮性を維持し、かつ、増粘剤を使
用しなくても、ブリージング水及び骨材分離が生じない
グラウト材について研究した結果、流動コークスとポリ
アルキルスルホン酸塩又はメラミンホルマリン樹脂スル
ホン酸塩とが、ある範囲で組み合わされているとき、前
記目的が達成できることを見出し、本発明を完成させ
た。
すなわち、本発明の要旨は、セメント、砂及び74〜14
9μmの粒度を主体とした流動コークスからなるグラウ
ト材に、ポリアルキルアリルスルホン酸塩及び/又はメ
ラミンホルマリン樹脂スルホン酸塩を、前記流動コーク
スに対して3〜35重量%配合してなることを特徴とする
グラウト組成物である。
本発明のグラウト組成物は、流動コークスとポリアル
キルスルホン酸塩又はメラミンホルマリン樹脂スルホン
酸塩(以下有機混和剤という)とが相まって、ブリージ
ング水の発生及び骨材分離を抑制するものと思われる。
したがって、配合する有機混和剤と流動コークスとの
比率が重要な因子であり、有機混和剤の配合比率は流動
コークスに対し3〜35重量%、好ましくは4〜20重量%
である。3重量%未満では、ブリージング水の発生を抑
制する効果がなく、35重量%を超える配合は、硬化体の
強度が低下するので好ましくない。
本発明のグラウト組成物に用いられるセメント、砂及
び流動コークスは、公知のものが使用される。
すなわち、セメントは各種ポルトランドセメント、混
合セメント及びアルミナセメント等であり、砂は川砂、
海砂、珪砂等、一般のモルタルやコンクリートに使用さ
れているものでよい。流動コークスは、前述したとおり
であるが、特に粒度については74〜149μmを主体にし
たものが用いられる。ここで主体とはその含量が50重量
%以上、好ましくは60重量%以上であることを示す。
本発明のグラウト組成物には、水量が変化しない程度
に増粘剤を使用し、有機混和剤と併用することも可能で
ある。
本発明のグラウト組成物を製造するには、流動コーク
スが配合された市販のグラウト材に有機混合剤を添加混
合してもよい。また、前記砂及び流動コークスを、セメ
ントに対してそれぞれ100〜400重量%、3〜10重量%配
合し、有機混和剤を前述した配合比率に従って配合し、
混合すれば、本発明のグラウト組成物が得られる。その
混合方法は常套手段に従う。
本発明の組成物において、有機混和剤の添加の時期及
び方法は、上記に限定されない。すなわち、本発明のグ
ラウト組成物の目的とする作用は、前記各材料を混練
し、注成型し、凝結を経て、硬化しはじめるまでの期間
のブリージング水の発生抑制にあるから、前述のように
有機混和剤を予め混合して、グラウト組成物とする場合
はもとより、前記グラウト材を水と混練する際に有機混
和剤を添加する場合、あるいは有機混和剤を予め溶解さ
せた水で混練する場合等、グラウト材としての使用時
に、本発明のグラウト組成物としての構成を有する場合
はすべて本発明に含まれるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基いて説明する。
実施例1〜8、比較例1〜4 下記に示すセメント、砂及び流動コークスを用いて、
砂及び流動コークスをそれぞれセメントに対し100重量
%、7重量%配合し、慣用のミキサで混合してグラウト
材を製造した(ただし、比較例2はセメントと砂の
み)。
早強ポルトランドセメント: 日本セメント(株)製「大日本早強セメント」 珪砂: 日本プラスター(株)製「NP珪砂NP−40」 流動コークス: I.C.P.R社製「PLA」、 主粒度:74〜149μm、水分:0.7重量% 上記グラウト材に、ポリアルキルアリルスルホン酸塩
(花王(株)製「マイティ100」あるいはメラミンホル
マリン樹脂スルホン酸塩(昭和電工(株)製「メルメン
トF−10」を流動コークスに対し、第1表に示す比率
(重量%)で配合し、慣用のミキサで混合してグラウト
組成物を製造した。
また、比較のため増粘材(信越化学(株)製「ハイメ
トローズ」を使用したグラウト材も製造した。
得られた各グラウト組成物に、水17重量%を添加し、
混練して混練物を作り、下記試験法でブリージングの測
定を行なった。
得られた結果を第1表に示す。
ブリージング試験法 内径14cm、高さ13cmの容器にグラウト組成物の混練物
を二層に注入し、最終的に容器面より約1cm下に混練物
の上面がなるように、各層ごとに突き棒で15回突いて成
型した。
次いで、成型物を20℃、相対湿度85%の恒温恒湿に入
れ、3時間後におけるブリージング水を秤量し、そのデ
ータを全水量で割ってブリージング率(重量%)とし
た。
圧縮強度 KODAN 304−1976「無収縮モルタル品質管理試験方
法」に準拠した。
なお、本発明のグラウト組成物の混合物の無収縮性に
ついては、前記ブリージング試験法で用いた容器に、実
施例1〜8の各混練物を容器頂面まで注入し、ナイフで
平面にした後、その上面の動きをマイクロメータで測定
した結果、0〜2%上面が上昇し、無収縮であることを
確認した。
〔発明の効果〕 本発明は、流動コークスを含んだグラウト材に、特定
量の有機混和剤を配合したことにより、得られたグラウ
ト組成物は、硬化し始めるまで無収縮を維持しつつ、ブ
リージング水の発生及び骨材分離が抑制される。
その結果、逆打ちの打継ぎやジャンカの補修をした
際、既設部位との界面に水膜ができないので、界面の接
着不良が解消される。
しかも、本発明で配合される有機混和剤は、その入手
が容易であり、グラウト組成物の製造にも特別な手段を
要せず、実用性が著しく高い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 17/42 C09K 17/42 P 17/48 17/48 P // C09K 103:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B C09K 17/48,17/44,17/42 C04B 14/36,24/30 C04B 24/22,28/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、砂及び74〜149μmの粒度を主
    体とした流動コークスからなるグラウト材に、ポリアル
    キルアリルスルホン酸塩及び/又はメラミンホルマリン
    樹脂スルホン酸塩を、前記流動コークスに対して3〜35
    重量%配合してなることを特徴とするグラウト組成物。
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