JP2909263B2 - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

Info

Publication number
JP2909263B2
JP2909263B2 JP3166652A JP16665291A JP2909263B2 JP 2909263 B2 JP2909263 B2 JP 2909263B2 JP 3166652 A JP3166652 A JP 3166652A JP 16665291 A JP16665291 A JP 16665291A JP 2909263 B2 JP2909263 B2 JP 2909263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
glass member
molding
glass
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3166652A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058231A (ja
Inventor
隆 新井
幸久 馬場
幸夫 梅津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3166652A priority Critical patent/JP2909263B2/ja
Priority to US07/874,087 priority patent/US5264160A/en
Publication of JPH058231A publication Critical patent/JPH058231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2909263B2 publication Critical patent/JP2909263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硝子部材の表面に、樹
脂層を一体的に形成するための光学素子の成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、硝子部材の表面に、樹脂材料
から成る薄い膜を成形加工することにより、硝子材料で
は加工しにくい非球面形状を有するレンズを形成する方
法が知られている。この様な方法により成形されたレン
ズは、一般的にレプリカレンズと呼ばれている。
【0003】このレプリカレンズの成形に当たっては、
従来、図11に示す様に、所望の非球面形状の成形面5
2aを有する型部材52の上に、この非球面形状に近い
曲率を有する球面形状に加工された硝子部材50を載置
し、この硝子部材50の表面50aと、型部材52の成
形面52aとの間に規定される空間部54に充填された
液体状の樹脂を硬化させることにより、所望の非球面形
状を有するレプリカレンズ55を形成するという方法が
取られている。
【0004】そして、この様な成形方法においては、通
常、硝子部材50を型部材52の上に載置する前に、型
部材52の成形面52aの表面に、あらかじめ樹脂材料
を供給しておき、その後に、硝子部材50を型部材52
の上に載置するという方法が取られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法においては、硝子部材50を型部材52の上に載置
する時に、樹脂材料中に気泡が混入する恐れがあるとい
う問題点があった。このように樹脂材料中に気泡が混入
した状態で樹脂材料を硬化させた場合には、例え、光学
性能に影響がない程度であっても、目視で気泡が確認で
きる場合には、製品として出荷することが不可能にな
る。そのため、製造されたレプリカレンズの歩留りが悪
くなるという問題点があった。
【0006】従って、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、硝子部材を
型部材上に載置する時に、樹脂材料に気泡が混入するこ
とを確実に防止し、光学素子の歩留りを向上させること
ができる様な光学素子の成形方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は、
硝子部材の表面に、所定の表面形状を有する樹脂層を、
成形加工によって形成することにより、硝子材料と樹脂
材料とを一体化した光学素子を形成するための、光学素
子の成形方法において、前記樹脂層の表面に前記所定の
表面形状を転写するための成形面上に、前記樹脂材料を
供給する第1の工程と、前記硝子部材を、該硝子部材の
表面が前記成形面から所定距離だけ離れた第1の位置か
ら、前記硝子部材の表面が前記成形面上に供給された前
記樹脂材料に接する直前の第2の位置まで第1の速度で
移動させる第2の工程と、前記硝子部材を、前記第2の
位置から、前記硝子部材の表面が前記樹脂材料の上端部
に接する第3の位置まで、前記第1の速度に対して低速
な第1の低速で移動させる第3の工程と、前記硝子部材
を、前記第3の位置から、前記硝子部材が、該硝子部材
の表面を前記成形面から前記樹脂層の厚みを規定する距
離だけ離間させた状態で支持するための支持部上に接す
る第4の位置まで、前記第1の低速に対して高速で且つ
前記第1の速度に対して低速な第2の低速で移動させる
第4の工程とを具備することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記第4の工程は、前記硝子部材を前記第
3の位置に所定時間保持する第1のサブ工程と、前記硝
子部材を前記第3の位置から前記第4の位置まで移動さ
せる第2のサブ工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】以上の様に、この発明に係わる光学素子の成形
方法は構成されているので、硝子部材を、その表面が成
形面から離れた位置から成形面上の樹脂材料に接触する
直前の位置までは高速で移動させ、硝子部材の表面が樹
脂材料に接する直前の位置から支持部上に接触するまで
低速で移動させることにより、樹脂材料に気泡が混入す
ることを防止することができ、光学素子の歩留りを確実
に向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は、一実施例の
光学素子の成形方法により、非球面レンズを成形する場
合に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
【0011】まず、成形装置の構成について説明する前
に、一実施例の光学素子の成形方法の概略内容について
説明する。この一実施例の光学素子の成形方法は、ガラ
ス材料の表面に、ガラス材料では、加工しにくいような
形状を形成するためのものであり、比較的加工し易い形
状に加工したガラス部材の表面に、樹脂材料から成る所
望の複雑な表面形状の樹脂層を形成するものである。例
としては、球面形状に加工した硝子部材の表面に、非球
面形状の樹脂の膜を成形し、ガラス材料と樹脂材料とを
組み合わせた非球面レンズを作成することがあげられ
る。すなわち、単レンズで収差を補正したレンズを提供
するためには、レンズの表面形状を非球面形状にする必
要があるが、ガラス材料を非球面形状に加工することは
容易ではなく、また、非球面形状に成形し易い樹脂を用
いたレンズでは、レンズのパワーを稼ぎにくいため、こ
の両者を組み合わせることにより、この両者の長所のみ
を生かそうとするものである。このようにして製造され
たレンズをレプリカレンズと呼ぶ。
【0012】具体的には、図1に示す様に、表面を球面
状に加工された硝子部材30の片面である接合面30a
に、活性エネルギー線硬化型樹脂の薄い膜から成る樹脂
層32を形成するものである。硝子部材30は、その外
周部にフランジ状の胴付き部30bを有しており、この
胴付き部30bが、支持部材14の上端面14bに当接
した状態で、支持部材14上に保持されている。この上
端面14bは、樹脂材料の表面形状を形成するための、
型部材12の成形面12bのエッジ部から、高さhだけ
突出している。この突出量hにより、樹脂層32の厚み
が最も薄くなる部位においても所定の厚みを有する様に
規定される(成形面12bが非球面形状であるため、樹
脂層の厚みは場所により異なる)。そして、型部材12
の成形面12bと、接合面30aとにより規定される空
間内に充填された液体状の樹脂材料に、活性エネルギー
線を照射することにより、この樹脂材料を硬化させ、レ
プリカレンズ33を完成させる。
【0013】以下、図1に基づいて、レプリカレンズを
成形加工するための装置の構成について説明する。参照
番号10は、樹脂層32を成形するための型部材12
や、硝子部材30を支持するための支持部材14等を保
持するための基板を示しており、水平線に沿って延出す
る様に設けられている。この基板10の上面には、型部
材12、支持部材14及び、型枠16が支持されてお
り、基板10の下面には、支持部材14を、型部材12
に対して相対的に移動させるためのエアシリンダ20が
配設されている。
【0014】詳しくは、基板10の上面には、中心部に
鉛直上方に開口した円柱状の凹部16aを有する型枠1
6が固定されている。円柱状の凹部16aの内側には、
この凹部16aの内径よりも僅かに細い外径を有する、
円筒状の支持部材14が挿入されている。すなわち、こ
の支持部材14は、その外周面が凹部16aの内周面に
嵌合した状態で、型枠16に対して軸方向に沿って(す
なわち、図中上下方向に沿って)スライド可能に嵌入さ
れている。また、この支持部材14は、その下側端面1
4aが、凹部16aの底面16bに当接することによ
り、それ以上下方に移動することを阻止されている。
【0015】支持部材14の内側には、外径が支持部材
14の内径よりもわずかに細くされた円柱状の型部材1
2が、さらに挿入されており、支持部材14と型部材1
2とは、型部材12の外周面と支持部材14の内周面が
互いに摺動可能に嵌合した状態で、相対的にスライドす
ることが可能である。ここで、型部材12は、その底面
12aを凹部16aの底面16bに固定されているの
で、支持部材14は、その内周面と外周面とを、それぞ
れ型部材12の外周面と、型枠16の内周面に案内され
た状態で、上下方向にスライド可能にされている。
【0016】一方、基板10の下側の面には、支持部材
14を、型部材12及び型枠16に対して、上下方向に
移動させるためのエアシリンダ20が固定されている。
エアシリンダ20は、その上部にエアシリンダ本体20
aに対して相対的に移動するシリンダロッド20bを有
しており、このシリンダロッド20bの上面には、支持
部材14に接続するための円柱状の連結部材22が取り
つけられている。そして、これらのシリンダロッド20
b及び連結部材22は、基板10に穿設された透穴10
aを通して、基板10の上側に配設された機構部材と連
結されている。
【0017】連結22の外周部には、フランジ部22a
が形成されており、このフランジ部22aの上面の円周
上3か所には、接続ロッド24A,24B,24C(2
4Cのみ不図示)が直立した状態で固定されている。こ
の接続ロッド24A,24B,24Cの上端部は、型枠
16の底部の3か所に穿設された透穴16c,16d,
16e(16eのみ不図示)をそれぞれ通して、円柱状
凹部16a内に進入し、支持部材14の下側の端面14
aに接続されている。従って、エアシリンダ20が作動
して、連結部材22が上側に移動すると、接続ロッド2
4A,24B,24Cを介して、支持部材14が上方向
に押し上げられることとなる。
【0018】支持部材14がもっとも押し上げられた状
態を示した図が、図1であり、この状態では、支持部材
14の上端面14bは、型部材12の上面である樹脂材
料の成形面12bのエッジ部よりも突出量hだけ突出し
ている。ここで、型部材12の成形面12bは、レプリ
カレンズ33の完成形状に要求される非球面形状に加工
されているので、この支持部材14の上端面14b上に
硝子部材30を載置した状態で、硝子部材30の接合面
30aと成形面12bとにより規定される空間内に充填
されている樹脂材料を硬化させることにより、硝子部材
30の表面に、成形面12bの非球面形状が転写された
樹脂層32を形成することができる。
【0019】このとき、図を見れば分かる様に、支持部
材14の突出量hは、硝子部材30上に形成される樹脂
層32の厚みを規定するものであり、この突出量hを正
確に規定するために、連結部材22の上面には当接面2
2bが形成されている。そして、この当接面22bが型
枠16の下面16fに当接することにより、支持部材1
4の突出量hが規定される。ここで、突出量hの値は、
成形面12bの非球面の度合いによって異なるが、樹脂
層32が最も薄くなる位置で、この樹脂層32の厚みが
例えば30μmよりも薄くならない程度の値に設定され
ている。
【0020】なお、支持部材14の上端部には、樹脂材
料のはみ出し分を収容するための逃げ部14cが形成さ
れており、はみ出した樹脂材料が支持部材14に付着す
ることを防止すると共に、硝子部材30と、支持部材1
4の上端面14bとの接触部分から樹脂材料がはみ出し
てバリが形成されることを防止する様にされている。ま
た、型枠16の下面16fと、連結部材22のフランジ
部22aの上面の間には、接続ロッド24A,24B,
24Cの外周に緩く嵌合した状態で、圧縮バネ26A,
26B,26C(26Cのみ不図示)が配置されてお
り、これにより、連結部材22は、型枠16の下面16
fに対して押し下げられる方向に付勢されている。従っ
て、エアシリンダ20の作動が解除されると、シリンダ
ロッド20b及び、連結部材22は、これらの自重及
び、圧縮バネ26A,26B,26Cの付勢力により下
方に押し下げられ、支持部材14は、型部材12及び型
枠16に対して、下側に移動する。これにより、支持部
材14の上端面14bは、型部材12の成形面12bと
同じ程度の高さまで下げられることとなり、支持部材1
4による硝子部材30の支持状態が解除される。
【0021】硝子部材30の上方には、活性エネルギー
線を照射するための照射装置34が配置されており、こ
の照射装置34によって、活性エネルギー線を樹脂層3
2に照射することにより、樹脂層32を硬化させること
ができる。この照射装置34は、移動機構36に支持さ
れており、必要に応じて硝子部材30の光軸上から退避
できる様にされている。
【0022】一方、硝子部材30の上方には、照射装置
34以外に、硝子部材30の光軸上の位置と退避位置と
の間を移動可能とする移動機構38に支持された、樹脂
材料の供給装置40が配置されている。この供給装置4
0は、移動機構38に保持された上下方向の昇降機構4
2と、この昇降機構42に支持されたシリンジ44と、
このシリンジ44のピストンを駆動するための駆動装置
46とを備えている。そして、この供給装置40によ
り、型部材12の成形面12bに樹脂材料が所定量供給
される。
【0023】さらに、その全体は図示しないが、型部材
12上に硝子部材30を供給するための吸着式ハンド4
7aを備える供給ロボット47(図3参照)が、型部材
12に対して所定の位置に配置されている。次にこのよ
うに構成された成形装置において、レプリカレンズを成
形加工する手順について説明する。レプリカレンズ33
の成形に当たっては、まず、型部材12の成形面12b
に樹脂材料を供給しておく必要がある。図2は、この樹
脂材料の供給動作の手順を示した図である。
【0024】まず、移動機構38を作動させて供給装置
40を、型部材12に対して、そのシリンジ44の先端
部が、成形面12bの中央に来る様に位置決めする。こ
の状態を示したものが図2(a)である。この状態か
ら、図2(b)に示す様に昇降機構42を作動させて、
シリンジ44を成形面12bに近づける様に下降させて
いき、シリンジ44の先端部が成形面12bに接する直
前で停止させる。この状態で、図2(c)に示す様に、
樹脂材料をシリンジ44の先端部から少しずつ吐出させ
ていき、この吐出開始と同時または、吐出開始から所定
時間経過後に、シリンジ44を、図2(d)に示した様
にゆっくりと上昇させる。このシリンジ44の上昇時に
おいても継続的に樹脂材料の吐出動作は続けられ、樹脂
材料の供給量が所定値に達したところで、吐出動作を終
了する。ただし、このときの樹脂材料の吐出速度及びシ
リンジ44の上昇速度は、このシリンジ44の上昇時
に、成形面12bとシリンジ44の先端部との間で、樹
脂材料が途切れない様な速度に設定される。その後シリ
ンジ44が所定の高さに達したところで、昇降機構42
の動作を停止させる。
【0025】この樹脂材料の供給動作の一つの具体的な
例として、樹脂材料にウレタン変性アクリレート及びア
クリレートをモノマー成分とする紫外線硬化型樹脂を使
用し、直径18mmのガラスレンズの表面に中心部の厚
さ30μm、最大厚さ60μmの非球面形状の樹脂層を
成形する場合(このときの樹脂材料の供給される体積
は、14×10-3ccである)について説明する。ま
ず、図2(a)において、シリンジ44の先端部の成形
面12bからの高さH1は100mmであり、この位置
から、シリンジ44をV1=100mm/sの速度で下
降させ、シリンジ44の先端部が、図2(b)に示す様
に、成形面12bから高さH2=1.1mmとなった位
置で停止させる。
【0026】次に、図2(b)に示した状態で、樹脂材
料を3.5×10-3cc/sの速度で、シリンジ44か
ら吐出させ始め、図2(c)に示した様にシリンジ44
の先端から3.5×10-3ccの樹脂材料が吐出され
て、この樹脂材料が成形面12bに接触したところで、
シリンジ44をゆっくりと上昇させ始める。このときの
上昇速度は、0.2mm/sである。このシリンジ44
を上昇させている状態においても、図2(d)に示す様
に樹脂材料の吐出動作は続けて行われ、樹脂材料の吐出
を開始してから4秒後には、樹脂材料の適正供給量であ
る14×10-3ccの吐出を終了する。このとき、シリ
ンジ44の先端部は、成形面12bから1.7mmの高
さにあるが、この後も、シリンジ44の上昇動作は続け
て行われ、シリンジ44の先端部が成形面12bから6
mmとなった位置で停止する。その後、シリンジ44
は、高速で上昇され、図2(c)に示したように、図2
(a)に示した位置と同じ位置に戻り、樹脂材料の供給
の工程を終了する。
【0027】樹脂材料の供給の工程を上記のようにする
ことにより、以下のような2つの効果が得られる。 (1)樹脂材料を、成形面12bの上方の高い位置から
落下させずに、樹脂材料を、その表面張力により玉状に
なった状態で、成形面12bに接触させているので、樹
脂材料の落下のショックにより、樹脂材料に気泡が混入
することを防止できる。 (2)成形面12bに近い位置で、吐出を続けた場合に
は、樹脂材料の表面張力により、シリンジ44の先端部
分を包み込む様に、樹脂材料の玉が形成されるため、シ
リンジ44の先端部に樹脂材料が付着し、供給量が不正
確になる。これに対し、吐出につれてシリンジ44の先
端部を上昇させた場合には、シリンジ44の先端部に樹
脂材料が付着することがなくなり、樹脂材料の供給量を
正確に制御することができる。
【0028】(1)に関していえば、この樹脂材料の供
給の工程の後の、硝子部材30を支持部材14上に載置
する工程においても、樹脂材料の中に気泡が混入するこ
とが考えられるので、それぞれの工程において、気泡が
混入しない様に管理することは極めて重要である。たと
え、光学性能に影響のない程度の気泡であっても、目視
で確認することができる様な気泡が混入した場合は、製
品として出荷することは不可能になるため、製品の歩留
りを向上させる上でも重要である。
【0029】また、(2)に関しては、硝子部材30の
接合面30aと成形面12bとの間に充填される樹脂材
料の量が極めて微量であるため、この樹脂材料の量を精
密に一定量に制御することは重要である。その点上記の
ような方法をとることにより、供給する樹脂材料の体積
を、正確に一定量に制御することができる。ここで、例
えば、供給時に樹脂材料の重量を制御する様にした場合
には、重量が一定であっても、樹脂材料の体積は、温度
と湿度により大きく変化するため、接合面30aと成形
面12bとの間に、隅々まで樹脂材料を行き渡らせ、且
つはみ出し量も多くならない様にするためには、温度及
び湿度を厳密に管理する必要がある。そのため、樹脂材
料の供給量は、体積で制御することがもっとも好まし
い。
【0030】樹脂材料の供給が終了すると、移動機構3
8を作動させて、供給装置40を、硝子部材30の光軸
上から退避させる。そして、図1に示した様に、エアシ
リンダ20を作動させて支持部材14を上昇させ、支持
部材14の上端面14bが型部材12の成形面12bの
エッジ部から突出量hだけ突出した状態にする。この状
態で、支持部材14の上端面14bに、接合面30aに
樹脂層32を剥離しにくくするためのカップリング剤を
コーティングした硝子部材30を、その胴付き部30b
が当接する様に載置する。
【0031】この硝子部材30を支持部材14上に載置
する工程は、樹脂材料中に気泡が混入しない様に、慎重
に行う必要がある。図3は、樹脂材料中に気泡が混入し
ない様にするための硝子部材30の載置手順を示した図
である。まず、硝子部材30を吸着ハンド47aに吸着
した状態で、供給ロボット47により、型部材12の上
方において、硝子部材30の光軸が型部材12の中心軸
に一致する様に位置決めする。この状態を示したものが
図3(a)である。この状態から図3(b)に示す様に
供給ロボット47を作動させて、硝子部材30を成形面
12bに近づける様に高速で下降させていき、硝子部材
30の接合面30aの中心部が成形面12b上に既に供
給されている樹脂材料に接する直前で停止させる。
【0032】次にこの状態から、供給ロボット47を再
び作動させて硝子部材30の接合面30aの中心部が成
形面12b上の樹脂材料に接するまで第1の低速で下降
させ、接したところで再び停止させる。この接合面30
aの中心部が樹脂材料に接した状態を示したものが図3
(c)であり、この位置で硝子部材30を所定時間保持
する。このように硝子部材30を樹脂材料に接した状態
で保持することにより、樹脂材料と接合面30aとの接
触面積は、図3(d)に示した様に、徐々に広がってい
く。
【0033】樹脂材料と接合面30aとの接触面積が十
分広がったところで、再び供給ロボット47を作動さ
せ、今度は、第1の低速よりも若干速い第2の低速で硝
子部材30を下降させる。そして、硝子部材30の胴付
き部30bが支持部材14の上端面14bに接触したと
ころで供給ロボット47を停止させる。この硝子部材3
0の支持部材14上への載置動作の一つの具体的な例と
して、前記の樹脂材料の供給動作のところで述べた条件
と同様に、樹脂材料にウレタン変性アクリレート及びア
クリレートをモノマー成分とする紫外線硬化型樹脂(粘
度は約2500cps)を使用し、直径18mmの硝子
レンズの表面に中心部の厚さ30μm、最大厚さ60μ
mの非球面形状の樹脂層を形成する場合について説明す
る。
【0034】まず、図3(a)において、型部材12の
成形面12bの表面には、前述した様に、既に樹脂材料
が14×10-3ccだけ供給されている。図3(a)に
おいて、硝子部材30の成形面12bからの高さH1′
は、約100mmであり、この位置から硝子部材30を
V3=10mm/sの速度で下降させ、図3(b)に示
す様に、硝子部材30の接合面30aの中央部が、樹脂
材料に接触する直前で停止させる。この時、硝子部材3
0が下降し始めてから樹脂材料に接するまでの時間T
は、成形面12b上での樹脂材料の表面張力による滴の
高さをH2′とすれば、略T=(H1′−H2′)/V
3となる。樹脂材料の滴の高さH2′は、樹脂材料の表
面張力及び成形面12bの濡れ性等の性質により決定さ
れるものであるが、この高さH2′の値は、これらの物
性値をもとにした計算、あるいは実験等により既に確認
されている。そのため、硝子部材30が樹脂材料に接す
るまでの時間Tを計算することができるので、硝子部材
30の下降は、この硝子部材30の下降動作を始めてか
らの経過時間がTになる直前で停止される。
【0035】次に、図3(b)に示した状態から、第1
の低速であるV4=0.1mm/sの速度で硝子部材3
0を下降させ、図3(c)に示した様に、接合面30a
の中央部が樹脂材料に接したところで停止させる。この
時の停止タイミングも硝子部材30を下降させ始めてか
らの時間を測定することにより決定される。硝子部材3
0の接合面30aが樹脂材料に接した位置で、この硝子
部材30を約1秒間保持する。この約1秒間の間に、樹
脂材料と接合面30aとの接触面積は、図3(c)に示
した状態から次第に広がっていき、図3(d)に示した
様な状態となる。
【0036】次に、図3(d)に示した状態になった後
に、再び硝子部材30を、第2の低速であるV5=0.
5mm/sで下降させる。ここで、第2の低速であるV
5を第1の低速であるV4よりも速くするのは、硝子部
材30が樹脂材料に衝突する瞬間が、樹脂材料に最も気
泡が混入し易く、その後は、この衝突の瞬間に比較すれ
ば気泡が混入しにくいので、後半の下降速度を上げて生
産性の向上を図るためである。そして、硝子部材30の
下降動作を続けて行わせ、図3(e)に示した様に、硝
子部材30が支持部材14に接したところで下降動作を
停止させ、硝子部材30の支持部材14上への載置動作
を終了する。
【0037】硝子部材30の載置工程を上記の様に行う
ことにより以下の様な効果が得られる。まず、レプリカ
レンズの性能に影響を与える様な要素を含んでいない最
初の下降工程を高速で行わせることにより、載置工程に
かかる時間を短縮することができる。そして、硝子部材
30が樹脂材料に接触する瞬間、すなわち、樹脂材料に
気泡が最も混入し易い瞬間に硝子部材30の下降速度を
極めて遅くすることにより、樹脂材料への気泡の混入を
確実に防止することができる。また、硝子部材30が樹
脂材料に僅かに接触した状態で、所定時間放置すること
により、樹脂材料と硝子部材30との接触面積が広がっ
ていき、この後の硝子部材30の下降工程での気泡の混
入の可能性をさらに低下させることができる。さらに、
この後の下降工程での下降速度を若干速くすることによ
り、やはり、載置工程にかかる時間を短縮することがで
きる。
【0038】そして、上記の一例で示した条件で、硝子
部材30を支持部材14上に載置した場合には、樹脂材
料中に目視で確認できる様な気泡が混入する確率は約1
%であった。すなわち上記の条件で硝子部材30の載置
を行った場合には、レプリカレンズの良品率は99%と
なり、レプリカレンズの歩留りを確実に向上させること
ができることが確認された。
【0039】なお、上記の樹脂材料の供給工程及び硝子
部材の載置工程において、樹脂材料が接合面30aと型
部材12の成形面12bとの間の空間の隅々まで行き渡
り、且つ、はみ出しが全くない様にすることは、実際に
は不可能である。そのため、必ず成形面12bのエッジ
から少量の樹脂材料がはみ出すことになる。そして、こ
のはみ出した樹脂材料が硝子部材30の胴付き部30b
に付着した場合には、完成したレプリカレンズ33を鏡
筒に組み込む時に鏡筒の光軸に対して、このレプリカレ
ンズ33が傾いて取りつけられることになり、光学性能
を低下させることとなる。そのため、このはみ出した樹
脂材料が胴付き部30bに付着しない様に、硝子部材3
0には、光線有効径Dの外側と胴付き部30bとの間
に、樹脂材料のはみ出し部30cが設けられている(図
6参照)。
【0040】このはみ出し部30cは、硝子部材30の
接合面30aの延長面よりも、上方に向かって急な斜面
を形成する様に硝子部材30を削り込んだものである。
はみ出した樹脂材料は、重力に従って、下方に移動しよ
うとするため、このようにはみ出し部30cを上側に向
かう急な斜面とすることにより、樹脂材料が胴付き部3
0bにまで回り込むことを防ぐことができる。
【0041】また、支持部材14の上端部にも、逃げ部
14cが形成されており、はみ出した樹脂材料が支持部
材14に付着することを防止する様にされている。硝子
部材30を、支持部材14上に載置する作業が終了する
と、次に、移動機構36を作動させて、照射装置34を
硝子部材30の光軸上に移動させる。そして、硝子部材
30を通して、活性エネルギー線としての紫外線を樹脂
層32に照射する。この照射により、樹脂層32は硬化
を始める。
【0042】ここで、紫外線硬化型の樹脂に限らず、接
着剤の類は、その硬化時に、一般的に、その体積が収縮
する。そのため、樹脂層32が完全に硬化するまで、支
持部材14により硝子部材30を保持していた場合に
は、この樹脂層32の収縮により、樹脂層32と硝子部
材30の接合面30aとの間、または成形面12bとの
間に剥離が生ずることがある。これを解決するために、
一実施例においては、樹脂層32が硝子部材30を保持
できる程度の硬度まで硬化した状態で、図4に示す様
に、支持部材14の支持状態を解除する様にしている。
この様にすれば、硝子部材30が、樹脂層32の収縮に
つれて移動することができるので、剥離現象を防止する
ことができる。
【0043】これを一つの具体的な例について説明する
と、樹脂材料として、前述したウレタン変性アクリレー
ト及びアクリレートをモノマー成分とする紫外線硬化型
の樹脂を使用した場合には、まず、照射装置34内の蛍
光ランプにより、樹脂層32に対して中心波長365n
mの紫外線を、30mW/cm2の照射強度で30秒間
照射する。この1段目の照射による1cm2 あたりの照
射エネルギー量は30mW×30sec=900mWs
=900mJであり、このときの樹脂材料の重合度は、
図4の照射エネルギーと重合度の関係を示すグラフ上に
白丸で示した様に、約70%である。重合度が約70%
になった状態では、樹脂層は、支持部材14による硝子
部材30の支持を解除しても、もはや硝子部材30と、
成形面12bの芯ずれが起こらない程度の硬度に達して
いる。ただし、この状態でも、外部から力を加えれば、
硝子部材30を型部材12に対して移動させることは可
能である。
【0044】そして、この1段目の照射が終了したとこ
ろで、図4に示した様にエアシリンダ20の作動を解除
し、支持部材14による硝子部材30の支持状態を解除
する。この後、照射装置34内のもう一つの光源である
高圧水銀キセノンランプにより、樹脂層32に対して、
同じく中心波長365nmの紫外線を、100mW/c
2 の照射強度で60秒間照射する。この2段目の照射
による1cm2 あたりの照射エネルギー量は100mW
×60sec=6000mJであり、1段目の照射エネ
ルギー量とのトータルでは、照射エネルギー量は、69
00mJとなる。この照射エネルギー量に対応する重合
度は、図5に黒丸で示した様に、96%程度であり、略
完全な硬化状態となっている。
【0045】なお、上記の例では、1段目の照射によ
り、樹脂材料の重合度が70%となる様に、照射強度及
び照射時間を設定しているが、この重合度の設定値は7
0%に限られるものではなく、実際には、50%〜90
%の範囲で設定すれば同様の効果を得ることができる。
そして、この様に樹脂層32の硬化が完了したレプリカ
レンズ33を、型部材12から離型し、上下の面に所定
のコーティング(例えば反射防止コーティング)を施し
てレプリカレンズ33が完成する。このレプリカレンズ
33の完成形状を示した図が図6である。
【0046】次に、このレプリカレンズ33を取りつけ
るレンズ鏡筒の例を示した図が、図7である。図7にお
いて、レンズ鏡筒40には、前述したレプリカレンズ3
3の胴付き部30bに当接して、このレプリカレンズ3
3の中心位置と、光軸に沿う方向の位置を規定するため
の位置決め部40aが設けられている。また、レプリカ
レンズ33の樹脂のはみ出し部30cにはみ出した樹脂
材料を収容するための逃げ部40bが形成されている。
そして、レンズ鏡筒40の入射側、すなわちレプリカレ
ンズ33の前方には、入射光線の有効径よりも僅かに大
きい内径を有し、この樹脂のはみ出し部30cの部分に
光線が入射することを防止するための遮光部40cが設
けられている。
【0047】この様に、レンズ鏡筒40に、樹脂材料の
はみ出し分を収容するための逃げ部40bを設け、さら
に光線入射側の前方に遮光部40cを設けることによ
り、レプリカレンズ33をレンズ鏡筒40に対して正確
に位置決めすることができると共に、不規則な表面形状
をしている樹脂材料のはみ出し部に光線が入射すること
により生ずる、光線の好ましくない乱反射や、光線の不
規則な屈折を防止して、画質の劣化を防止することがで
きる。
【0048】なお、上記の実施例においては、凸面を有
するレプリカレンズを成形する場合について説明した
が、一実施例の光学素子の成形方法は、凹面を有するレ
プリカレンズを成形する場合についても全く同様に適用
可能である。図8は、凹面を有するレプリカレンズ33
を成形する場合の成形装置を示したものであるが、これ
は、図1に示した成形装置において、型部材12を、凹
面に対応した型部材に置き換えたのみで、その他の構成
及びその成形動作は、図1に示した成形装置と全く同様
である。
【0049】また、図9は、凹面を有するレプリカレン
ズ33の完成形状を示したものであり、凸面を有するも
のと同様に、胴付き部及び樹脂材料の逃げ部を有してい
る。また、図10は、凹面を有するレプリカレンズ33
を取りつけるレンズ鏡筒を示した図であり、図7に示し
たレンズ鏡筒40と全く同様に、レプリカレンズ33の
位置決め部、はみ出した樹脂を収容するための逃げ部、
及び樹脂のはみ出し部に光線が入射することを防止する
ための遮光部を有している。
【0050】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能
である。例えば、上記実施例では、活性エネルギー線硬
化型の樹脂として、紫外線硬化型の樹脂を用いる場合に
ついて説明したが、これに限定されることなく、X線硬
化型の樹脂や、赤外線硬化型の樹脂を使用しても良い。
【0051】また、樹脂材料の型部材への供給時の、吐
出速度、シリンジの移動速度等の条件、及び硝子部材の
下降速度等の条件、及び紫外線照射時の照射強度、照射
時間等の条件に関しては、上記実施例で示したものは、
1つの好適な例であり、本発明は、上記の実施例に示し
た条件に限定されるものではない。また、硝子部材が樹
脂材料に接したところで一旦停止させる様に説明した
が、停止させずに連続的に下降させる様にしてもよい
し、また、低速で下降させる時の速度を変化させずに一
定の低速で下降させる様にしてもよい。この様にした場
合でも、硝子部材と樹脂材料との接触の瞬間の速度が十
分に遅ければ、樹脂材料中への気泡の混入を防止するこ
とができる。
【0052】また、レプリカレンズを形成する場合につ
いて説明したが、本発明は、硝子材料の表面に樹脂層を
形成するものであれば、他の種類の光学素子にも同様に
適用可能である。また、支持部材を上下させるために、
エアシリンダーとバネを用いる場合について説明した
が、これらを、ボールネジと、ステッピングモータ、あ
るいはDCサーボモータ等を組み合わせた様な昇降機構
で置き換えても良いことは言うまでもない。また、型部
材を固定して、支持部材を型部材に対して上下させる様
に説明したが、逆に支持部材を固定して型部材を上下さ
せる様にしても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の光学素子の
成形方法によれば、硝子部材を、その表面が成形面から
離れた位置から成形面上の樹脂材料に接触する直前の位
置までは高速で移動させ、硝子部材の表面が樹脂材料に
接する直前の位置から支持部上に接触するまで低速で移
動させることにより、樹脂材料に気泡が混入することを
防止することができ、光学素子の歩留りを確実に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の光学素子の成形装置の構成を示した
図である。
【図2】樹脂材料の供給動作の手順を示した図である。
【図3】硝子部材の載置動作の手順を示した図である。
【図4】図1に示した成形装置の支持部材を解除した状
態を示した図である。
【図5】照射エネルギー量と重合度の関係を示した図で
ある。
【図6】凸面を有するレプリカレンズの完成形状を示し
た図である。
【図7】図5のレプリカレンズを取りつけるレンズ鏡筒
の例を示した図である。
【図8】凹面を有するレプリカレンズの成形装置の構成
を示した図である。
【図9】凹面を有するレプリカレンズの完成形状を示し
た図である。
【図10】図9のレプリカレンズを取りつけるレンズ鏡
筒の例を示した図である。
【図11】従来例を示した図である。
【符号の説明】
10 基板 12 型部材 14 支持部材 16 型枠 20 エアシリンダ 22 連結部材 24 連結ロッド 26 圧縮バネ 30 硝子部材 32 樹脂層 33 レプリカレンズ 34 照射装置 36 移動機構 38 移動機構 40 供給装置 42 昇降機構 44 シリンジ 46 駆動装置 47 供給ロボット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/44 C03B 11/00 - 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝子部材の表面に、所定の表面形状を有
    する樹脂層を、成形加工によって形成することにより、
    硝子材料と樹脂材料とを一体化した光学素子を形成する
    ための、光学素子の成形方法において、 前記樹脂層の表面に前記所定の表面形状を転写するため
    の成形面上に、前記樹脂材料を供給する第1の工程と、 前記硝子部材を、該硝子部材の表面が前記成形面から所
    定距離だけ離れた第1の位置から、前記硝子部材の表面
    が前記成形面上に供給された前記樹脂材料に接する直前
    の第2の位置まで第1の速度で移動させる第2の工程
    と、 前記硝子部材を、前記第2の位置から、前記硝子部材の
    表面が前記樹脂材料の上端部に接する第3の位置まで
    前記第1の速度に対して低速な第1の低速で移動させる
    第3の工程と、 前記硝子部材を、前記第3の位置から、前記硝子部材
    が、該硝子部材の表面を前記成形面から前記樹脂層の厚
    みを規定する距離だけ離間させた状態で支持するための
    支持部上に接する第4の位置まで、前記第1の低速に対
    して高速で且つ前記第1の速度に対して低速な第2の低
    速で移動させる第4の工程とを具備することを特徴とす
    る光学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記第4の工程は、前記硝子部材を前記
    第3の位置に所定時間保持する第1のサブ工程と、前記
    硝子部材を前記第3の位置から前記第4の位置まで移動
    させる第2のサブ工程とを具備することを特徴とする請
    求項1に記載の光学素子の成形方法。
JP3166652A 1991-04-30 1991-07-08 光学素子の成形方法 Expired - Fee Related JP2909263B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3166652A JP2909263B2 (ja) 1991-07-08 1991-07-08 光学素子の成形方法
US07/874,087 US5264160A (en) 1991-04-30 1992-04-27 Method of molding optical elements

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3166652A JP2909263B2 (ja) 1991-07-08 1991-07-08 光学素子の成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH058231A JPH058231A (ja) 1993-01-19
JP2909263B2 true JP2909263B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=15835239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3166652A Expired - Fee Related JP2909263B2 (ja) 1991-04-30 1991-07-08 光学素子の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2909263B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5235619B2 (ja) 2008-11-12 2013-07-10 キヤノン株式会社 光学素子及びそれを有する光学系
CN102444902A (zh) * 2010-10-12 2012-05-09 青岛金晶股份有限公司 一种气体掺混燃烧工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058231A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2854456B2 (ja) 光学素子の成形方法及び成形装置
CN1137027C (zh) 塑料透镜系统、组合物和方法
EP0686483B1 (en) Mold clamping and precure of a polymerizable hydrogel
US5361168A (en) Lens element and lens barrel
US6355124B1 (en) Lamination apparatus and process
US5264160A (en) Method of molding optical elements
JP5525985B2 (ja) レンズの製造方法及び製造装置
JP2909263B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP2907574B2 (ja) レンズ鏡筒
JP3276661B2 (ja) レンズ体の製造方法
JP2922709B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP3059529B2 (ja) レンズ体
US5290488A (en) Method for molding optical elements
JPH05309668A (ja) 光学素子の成形方法
KR100726909B1 (ko) 하이브리드 렌즈의 제조 방법
JP3133820B2 (ja) 光学素子の成形方法及び成形装置
JP2006130790A (ja) 非球面ハイブリッドレンズ、その製造装置及び製造方法
JP3071277B2 (ja) レンズの製造方法
JP2983587B2 (ja) 複合型光学素子の製造方法およびその製造装置
US20050042387A1 (en) Filament coating process and apparatus
JPH02304505A (ja) 非球面光学素子の製造方法
JPH0422609A (ja) 非球面光学素子の成形方法および装置
JPH07308971A (ja) 複合型光学素子の成形方法及び装置
JPH0924522A (ja) 複合型光学素子の製造方法及び製造装置
JPH0647757A (ja) 複合型光学素子の製造方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990301

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees