JP2909194B2 - イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法 - Google Patents
イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法Info
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- JP2909194B2 JP2909194B2 JP2308854A JP30885490A JP2909194B2 JP 2909194 B2 JP2909194 B2 JP 2909194B2 JP 2308854 A JP2308854 A JP 2308854A JP 30885490 A JP30885490 A JP 30885490A JP 2909194 B2 JP2909194 B2 JP 2909194B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cultivation
- flower bud
- bud differentiation
- seedlings
- strawberry
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y02P60/216—
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Hydroponics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、花芽のついていないイチゴ苗(第一次苗と
仮称)の花芽分化促進と、花芽のついたイチゴ苗(第二
次苗と仮称)の育成を、同一の冷却用チラーユニットを
用いて行う方法に関するものである。
仮称)の花芽分化促進と、花芽のついたイチゴ苗(第二
次苗と仮称)の育成を、同一の冷却用チラーユニットを
用いて行う方法に関するものである。
=発明の目的= 〔産業上の利用分野〕 本発明はイチゴ栽培分野に係る。
従来、第一次苗の花芽分化を人為的に促進する場合
は、夏期高山に苗を移動させる‘山あげ’とか、あるい
はイチゴ苗を葉を含めて苗全体を冷蔵庫に収容して冷却
するとか、あるいは冷水、冷空気で葉を含めてイチゴ苗
全体を処理していたため、特別な装置をもつハウス内等
で栽培する必要があった。また、第二次苗を育成、開
花、結実させるためには、ほ場に定植し栽培していた。
このように花芽分化促進と、栽培は別々のほ場で行って
いたため、花芽分化促進や栽培のための環境制御には、
別々の空調機またはチラーユニットが必要であった。
は、夏期高山に苗を移動させる‘山あげ’とか、あるい
はイチゴ苗を葉を含めて苗全体を冷蔵庫に収容して冷却
するとか、あるいは冷水、冷空気で葉を含めてイチゴ苗
全体を処理していたため、特別な装置をもつハウス内等
で栽培する必要があった。また、第二次苗を育成、開
花、結実させるためには、ほ場に定植し栽培していた。
このように花芽分化促進と、栽培は別々のほ場で行って
いたため、花芽分化促進や栽培のための環境制御には、
別々の空調機またはチラーユニットが必要であった。
本発明は第一次苗の花芽分化促進と、第二次苗の栽培
を水耕栽培によって可能とする栽培方法を得ると同時
に、育苗用ベッドと栽培用ベッドでは養水に含まれる養
分が違ったり、制定温度の違う温度管理を1台のチラー
ユニットによって、同時に又は、必要に応じ別々に行う
ことを課題とする。特に第一次苗の花芽分化促進には約
10〜15℃の低温が必要である点も課題の1つである。ま
た、栽培を行うために必要な養水は塩基類が多量に含ま
れていたり、PHが低いためチラーユニットの熱交換機器
を腐食させる性質をもっている。
を水耕栽培によって可能とする栽培方法を得ると同時
に、育苗用ベッドと栽培用ベッドでは養水に含まれる養
分が違ったり、制定温度の違う温度管理を1台のチラー
ユニットによって、同時に又は、必要に応じ別々に行う
ことを課題とする。特に第一次苗の花芽分化促進には約
10〜15℃の低温が必要である点も課題の1つである。ま
た、栽培を行うために必要な養水は塩基類が多量に含ま
れていたり、PHが低いためチラーユニットの熱交換機器
を腐食させる性質をもっている。
=発明の構成= 〔課題を解決するための手段〕 第一次苗を花芽分化促進させる場合には約10〜15℃の
低温が必要であり、第二次苗の栽培では約15〜25℃の温
度が必要である。第一次苗の花芽分化促進には養分が必
要である点に着目し、チラーユニットの熱交換器が腐食
する必要の無いことから、チラーユニットで作られる冷
水をそのまま育苗用ベッドへ供給することにした。
低温が必要であり、第二次苗の栽培では約15〜25℃の温
度が必要である。第一次苗の花芽分化促進には養分が必
要である点に着目し、チラーユニットの熱交換器が腐食
する必要の無いことから、チラーユニットで作られる冷
水をそのまま育苗用ベッドへ供給することにした。
栽培ベッドの養水は腐食性があるため、チラートユニ
ットで作られた冷水を熱交換器を流し、間接的に温度管
理を行った。このようにして育苗のための冷水と栽培の
ための養水の温度を適宜調節してイチゴ苗の栽培を可能
にしたものである。
ットで作られた冷水を熱交換器を流し、間接的に温度管
理を行った。このようにして育苗のための冷水と栽培の
ための養水の温度を適宜調節してイチゴ苗の栽培を可能
にしたものである。
第1図は本発明の実施例である。図において5aは育苗
ベッドで、花芽分化を行わせるイチゴ苗(第一次苗、図
示せず)が1列に10〜15本程度密植されている。5bは栽
培ベッドであって、花芽分化したイチゴ苗(第二次苗、
図示せず)が1本ずつ定植されている。
ベッドで、花芽分化を行わせるイチゴ苗(第一次苗、図
示せず)が1列に10〜15本程度密植されている。5bは栽
培ベッドであって、花芽分化したイチゴ苗(第二次苗、
図示せず)が1本ずつ定植されている。
水を冷却するチラーユニット8は、熱交換器e2を介し
て循環管路11、ポンプp2によって冷水は育苗ベッド5a、
冷水タンク7aを経て、冷水6aが約10〜15℃に保たれつつ
循環し、第一次苗のクランク部分の冷却をして花苗分化
を促進する。
て循環管路11、ポンプp2によって冷水は育苗ベッド5a、
冷水タンク7aを経て、冷水6aが約10〜15℃に保たれつつ
循環し、第一次苗のクランク部分の冷却をして花苗分化
を促進する。
他方において前記冷水循環管路11は養水タンク7bの熱
交換器e1を介して循環しつつ、養水タンク7bの養水6bを
約15〜25℃に保つようにし、その養水を循環管路10、ポ
ンプp1を介して栽培ベッド5bに供給してイチゴ苗を育成
して約2ケ月で結実、収穫できる。なお、9a,9bはサー
モスタットであってそれぞれの温度管理用のものであ
る。また、cはコックで適所に設けられており、kはサ
ーモスタット9bで作動させられる調節コックである。
交換器e1を介して循環しつつ、養水タンク7bの養水6bを
約15〜25℃に保つようにし、その養水を循環管路10、ポ
ンプp1を介して栽培ベッド5bに供給してイチゴ苗を育成
して約2ケ月で結実、収穫できる。なお、9a,9bはサー
モスタットであってそれぞれの温度管理用のものであ
る。また、cはコックで適所に設けられており、kはサ
ーモスタット9bで作動させられる調節コックである。
本発明は、イチゴを実施例としたが、イチゴと同様の
根茎を有する苗の花芽促進にも応用できる。
根茎を有する苗の花芽促進にも応用できる。
=発明の効果= 本発明は、イチゴ苗の第一次苗の花芽分化促進と、第
二次苗の育成を同一のチラーユニット8と、これに連結
される循環管路によって、育苗ベッドの苗と栽培ベッド
の苗をそれぞれの目的に応じて合理的に育成することが
できる,総合的システムの水耕栽培方法である。
二次苗の育成を同一のチラーユニット8と、これに連結
される循環管路によって、育苗ベッドの苗と栽培ベッド
の苗をそれぞれの目的に応じて合理的に育成することが
できる,総合的システムの水耕栽培方法である。
第1図は本発明の実施例のイチゴ苗の栽培装置の作用系
統を説明する系統図である。 記号の説明 5a……育苗ベッド 5b……栽培ベット 7a……冷水タンク 7b……養水タンク 8……冷却用チラーユニット
統を説明する系統図である。 記号の説明 5a……育苗ベッド 5b……栽培ベット 7a……冷水タンク 7b……養水タンク 8……冷却用チラーユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 芳巳 愛知県海部郡十四山村坂中地1丁目37番 地 株式会社エム式水耕研究所内 (72)発明者 大谷 総夫 愛知県名古屋市中区栄3丁目17番15号 日立冷熱株式会社中部支店内 (72)発明者 朝里 登志正 三重県三重郡朝日町小向721 (56)参考文献 特開 平1−222727(JP,A) 農業および園芸、65〔10〕(1990) p.1177−1184 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/00 A01G 31/00 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】冷却用チラーユニットによって冷却された
約10〜15℃の冷水を、循環管路によって育苗ベッドのイ
チゴ苗のクラウン部分を対象に供給して、花芽分化の促
進を行うと共に、同一のチラーユニットによって、別の
循環管路を用いて養水を約15〜25℃の栽培適温に保ち、
花芽分化したイチゴ苗を定植した栽培ベッドに供給する
ことにより、育成することを特徴とするイチゴ苗の花芽
分化促進と栽培を行う水耕栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2308854A JP2909194B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2308854A JP2909194B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04183332A JPH04183332A (ja) | 1992-06-30 |
JP2909194B2 true JP2909194B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=17986065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2308854A Expired - Lifetime JP2909194B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2909194B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6918315B2 (ja) * | 2017-07-31 | 2021-08-11 | 伏原 肇 | イチゴ栽培方法及び大果収穫用イチゴ苗生成方法 |
KR102189735B1 (ko) * | 2019-12-19 | 2020-12-11 | 구준영 | 냉각시스템을 이용한 딸기육묘방법 |
CN111387032A (zh) * | 2020-03-24 | 2020-07-10 | 江苏农林职业技术学院 | 一种草莓根际降温栽培装置及其应用 |
-
1990
- 1990-11-16 JP JP2308854A patent/JP2909194B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
農業および園芸、65〔10〕(1990)p.1177−1184 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04183332A (ja) | 1992-06-30 |
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