JP2909176B2 - 平面アンテナ装置 - Google Patents

平面アンテナ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えば通信・放送衛星システム等に係
り、特に、その降雪地帯に設置するのに好適する平面ア
ンテナ装置に関する。
(従来の技術) 近年、放送衛星サービスの開始により、多数のアンテ
ナ装置が普及されており、これらのアンテナ装置は、今
後、さらに普及されることが予想されている。そして、
このようなアンテナ装置としては、その設置面積が少な
くて済むうえ、経済性に優れた平面アンテナ装置を用い
ることが有利であると考えられている。
ところで、このような平面アンテナ装置は、例えば仰
角約45゜方向の衛星受信のために、上向きに設置される
ことにより、降雪地帯に設置した場合、その反射鏡及び
給電部に着雪が生じ、アンテナビーム方向がずれて信号
減衰が増大し、回線マージンを越える減衰が発生する
と、回線断となる問題を有している。
例えば、放送衛星受信システムでは、小形化が促進さ
れ、1〜2dBしか回線マージンしかないことにより、平
面アンテナ装置に15cm程度の積雪があると、5〜6dBの
減衰が確認されており、回線断が半日〜1日継続するこ
とが多々にある。
そこで、このような平面アンテナ装置にあっては、融
雪ヒータを配設して、気象状況に応じて作業員により選
択的に融雪ヒータを駆動して着雪を防止したり、降雪を
検知する降雪センサを用いて融雪ヒータを駆動する融雪
手段が講じることが考えられている。
しかしながら、上記融雪手段では、融雪ヒータの駆動
により、着雪した雪を融雪する構成上、融雪時間遅れ
や、誤動作が起こり、信頼性の高い融雪が困難であると
いう問題を有していた。また、これによると、融雪ヒー
タを用いて反射鏡に着雪した雪を融雪する構成のため
に、消費電力が嵩むうえ、設備が複雑となり、非常に高
価となるという問題を有する。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように、従来の平面アンテナ装置では、降
雪地帯に設置すると、着雪により信号の減衰現象が起こ
るという問題を有していた。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易
な構成で、確実に着雪の防止を実現し得るようにして、
降雪地帯においても信頼性の高い信号の授受を実現した
平面アンテナ装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、所望の指向方向に向けて設置される平面
アンテナと、この平面アンテナに着脱自在に装着され
て、該平面アンテナの前面を包囲するものであって、前
記平面アンテナへの装着状態で,垂直線に対して負傾斜
となる電波透過面を有した電波透過性材料で形成される
カバー部材と、前記平面アンテナの前面に装着された前
記カバー部材を、前記平面アンテナに対して位置決め固
定する取付手段とを備えて平面アンテナ装置を構成した
ものである。
(作用) 上記構成によれば、カバー部材は、平面アンテナの前
面に取付手段を介して着脱され、その装着状態におい
て、その電波透過面が垂直線に対して負傾斜されて配設
されることにより、降雪した雪の電波透過面への着雪を
阻止する。これにより、カバー部材を取付手段を用いて
平面アンテナに装着するだけの簡便な作業で、高精度な
雪対策構造が実現されて、降雪時における信号減衰の無
い高精度な電波の送受が実現される。
(実施例) 以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳
細に説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係るアンテナ装置を示
すもので、図中10は平面アンテナで、図示しないスロッ
トアンテナが複数内臓されている。この平面アンテナ10
は、第2図に示すように架台11に立設された支柱12を介
して仰角方向(例えば40゜〜50゜)の衛星Xに対向する
ように垂直線Lに対して所定の角度傾斜されて上空に向
けて取付けられ、その背面側には低雑音/コンバータ部
13が支柱12を介して配設される。この低雑音/コンバー
タ部13は衛星Xより受信した信号をIF周波数に変換して
ケーブル14を介して図示しない受信機に出力する。
上記平面アンテナ10の前面にはカバー部材15が取付具
16を介して包囲するように着脱自在に取付けられる。カ
バー部材15は、電波透過性材料、例えば発泡性高分子材
料を基材15aとして、雪の着きにくいフッソ樹脂等の高
分子材料性の約0.2mm程度の薄膜15bが被着されてた略矩
形状の有底筒状に形成される。即ち、このカバー部材15
は一端に平面アンテナ10のビーム通過線17の傾斜角に対
応した突出部15cが、例えば発泡性高分子材料を積層し
て形成され、この突出部15cと他端を結ぶ面には平面ア
ンテナ10の設置状態において、垂直線Lに対して角度θ
だけ地上方向に傾斜される負傾斜(オーバーハング)の
電波透過面が形成されており、その平面アンテナ10の周
縁部をも包囲して、該平面アンテナ10への雪の着雪を阻
止する。このカバー部材15は、その電波透過面に、例え
ば札幌等で12月中旬におこる無風状態において、略垂直
に降る湿った雪においても、その着雪が起こることがな
いことが確認される。また、1〜2月の気温の低い乾雪
においても、同様にカバー部材15の電波透過面には着雪
がほとんど起こることなく、電波の送受に影響を及ぼす
ことがないことが確認される。この際、カバー部材15の
突出部15cは平面アンテナ10のビーム通過線17の傾斜角
に対応されていることにより、電波を減衰させることが
ないものである。
なお、上記負傾斜の角度θとしては、特に大きな角度
である必要がなく、ビーム通過線17等を考慮して適宜に
設定される。
上記構成において、カバー部材15は、例えば夏期等の
着雪の虞のない季節には、平面アンテナ10より離脱さ
れ、冬季等の降雪期に取付具16を用いて平面アンテナ10
の前面に包囲するように取り付けられる。これにより、
上述したように平面アンテナ10はカバー部材15を介して
その着雪が阻止される。この際、カバー部材15はその薄
膜15bの作用により、その電波透過面への着雪が効果的
に防止され、平面アンテナ10の信号授受にともなう信号
を減衰することがほとんどないことが確認されている。
なお、降雪のない季節において、カバー部材15を平面
アンテナ10より取外すのは、該カバー部材15の耐久性等
を考慮してのもので、この季節において、取付けたまま
にしておいても平面アンテナ10に悪影響を及ぼすことが
ないことは勿論のことである。
このように、上記アンテナ装置は平面アンテナ10の設
置状態で垂直線Lに対して負傾斜となる電波透過面を有
した発泡性高分子材料を基材15aとして形成したカバー
部材15を平面アンテナ10の前面を包囲するように取付け
て構成した。これによれば、カバー部材15は、その平面
アンテナ10の前面に対向する電波透過面が負傾斜されて
いることにより、降雪した雪の平面アンテナ10への直接
的な着雪を阻止すると共に、その電波透過面への着雪が
防止されるため、降雪に伴う平面アンテナへ10の信号を
減衰することがない。即ち、北国における湿った集中的
な雪や、乾いた北西の風と共に吹付ける乾雪等において
も、カバー部材15により平面アンテナ10への着雪を効果
的に防止でき、積雪時における信号送受の信頼性の向上
に寄与できる。また、これによれば、融雪ヒータ等の電
気部品を用いることなく、効果的に着雪の防止が図れる
ことにより、その保守点検等の煩雑な作業を施すこと必
要がほとんどないという利点も有する。
なお、上記実施例では、カバー部材15を平面アンテナ
10に取付ける手段として、取付具16を用いて構成した
が、これに限ることなく、例えば第3図に示すように該
カバー部材15の基材15aに弾性係合部15dを平面アンテナ
10の周囲部に対応させて設け、この弾性係合部15dの弾
性力を利用して平面アンテナに弾性係合させて取付ける
ように構成することも可能である。
また、上記実施例では、カバー部材15の突出部15cを
積層状に形成した場合で説明したが、これに限ることな
く、各種の成形手法により形成可能である。
さらに、上記実施例では、衛星放送システムに適用し
た場合で説明したが、これに限ることなく、地上方式等
の各種方式における平面アンテナにおいても適用可能な
もので、略同様の効果が期待される。
また、上記実施例では、電波透過性の発泡性高分子材
料を基材15aとして電波透過性材料製の薄膜15bを表面に
被着し、軽量化を図ったカバー部材15を形成したが、こ
れに限ることなく、表面に雪が着雪しにくい電波透過性
の高分子材料等の電波透過性材料を用いて構成すること
も可能である。
よって、この発明は上記実施例に限ることなく、その
他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実
施し得ることは勿論のことである。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、簡易な構成
で、確実に着雪の防止を実現し得るようにして、降雪地
帯においても信頼性の高い信号の授受を実現した平面ア
ンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る平面アンテナ装置を
示す斜視図、第2図は第1図の詳細を示す断面図、第3
図はこの発明の他の実施例を示す一部断面図である。 10……平面アンテナ、11……架台、12……支柱、13……
低雑音/コンバータ部、14……ケーブル、15……カバー
部材、15a……基材、15b……薄膜、15c……突出部、16
……取付具、17……ビーム通過線、15d……弾性係合
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正 北海道札幌市東区北二十六条東4丁目2 ―15 (72)発明者 小川 隆也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝小向工場内 (56)参考文献 特開 昭61−273002(JP,A) 特開 昭63−224506(JP,A) 特開 昭63−283204(JP,A) 実開 昭63−20612(JP,U) 実開 昭60−93303(JP,U) 実開 昭63−55606(JP,U) 実開 平1−172710(JP,U) 実開 昭60−17009(JP,U) 初田健 ほか5名「B−229 降雪地 帯における衛星回線設定上の問題点とそ の解決法の比較検討」1990年電子情報通 信学会春季全国大会講演論文集、p2− 229、1990年3月5日、社団法人 電子 情報通信学会 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01Q 1/02,1/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の指向方向に向けて設置される平面ア
    ンテナと、 この平面アンテナに着脱自在に装着されて、該平面アン
    テナの前面を包囲するものであって、前記平面アンテナ
    への装着状態で,垂直線に対して負傾斜となる電波透過
    面を有した電波透過性材料で形成されるカバー部材と、 前記平面アンテナの前面に装着された前記カバー部材
    を、前記平面アンテナに対して位置決め固定する取付手
    段と を具備したことを特徴とする平面アンテナ装置。
  2. 【請求項2】前記カバー部材は、発泡性高分子材料を基
    材として形成してなることを特徴とする請求項1記載の
    平面アンテナ装置。
  3. 【請求項3】前記取付手段は、カバー部材の周囲部に弾
    性変形自在に設けた弾性支持部を備え、この弾性支持部
    の弾性力を利用して平面アンテナの周囲部の保持・開放
    を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の平面アン
    テナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
初田健 ほか5名「B−229 降雪地帯における衛星回線設定上の問題点とその解決法の比較検討」1990年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集、p2−229、1990年3月5日、社団法人 電子情報通信学会

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