JP2908789B1 - 非常用便器付きマンホール蓋 - Google Patents

非常用便器付きマンホール蓋

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JP2908789B1
JP2908789B1 JP10131182A JP13118298A JP2908789B1 JP 2908789 B1 JP2908789 B1 JP 2908789B1 JP 10131182 A JP10131182 A JP 10131182A JP 13118298 A JP13118298 A JP 13118298A JP 2908789 B1 JP2908789 B1 JP 2908789B1
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光男 伊藤
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伊藤鉄工株式会社
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Abstract

【要約】 【目的】 通常の工具により、マンホール蓋を直ちにト
イレに転用可能な装置の提供。 【構成】 マンホール開口10を閉じる蓋本体11に、
上下に貫通した用便口12を設け、通常時には、マンホ
ール蓋の一部を構成する中蓋16によって上記用便口1
2を閉塞し、非常時には中蓋16を撤去し用便口12を
開いて便器として使用可能とするための開閉蓋21を蓋
本体下面に装着し、かつマンホール開口を囲む覆い体3
0の設置のための取り付け手段29の取り付け部38を
蓋本体11に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール開口を
用便に使用するための非常用便器付きのマンホール蓋に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】震災等非常事態下において、下水設備を
トイレに使用するという提案やそれを具体化したマンホ
ール蓋等の装置は既に公知である。しかし従来のこの種
のトイレ装置の場合、通常時にマンホールを閉じている
鉄蓋を取り外し、別のトイレ装置と交換するという方法
を採っている。そのため、別の場所にある収納庫までト
イレ装置を取りにいかなけれならず、収納庫の鍵の保管
や、トイレ装置の運搬など多くの問題を生ずることが予
想される。特に収納庫の罹災や、人員の確保等、実際に
はその時点で克服されなければならない問題が残ってい
る。
【0003】また従来の非常用トイレ装置は、公道等に
設置されているマンホールの使用を前提とするものが殆
どである。しかし公道に設置される重荷重用の鉄蓋は大
重量があり、しかも受け枠に強固に嵌まり込んでいたり
変形したりしている場合もあるので、取り扱い自体が困
難である。一方路上用でなく、一定敷地内や公園等に設
置してある汚水用その他建築・設備用のマンホール類に
は軽荷重用、中荷過重用のものがあり、より軽量で外乱
の影響も少ないので取り扱いはより容易である。またこ
の種のマンホール類は公道のものよりもより近くにあ
り、利用し易いと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
着目してなされたものであり、その課題は、非常事態下
において、別の場所にまでトイレ装置を取りに行かなく
ても、その場所でトイレに転用可能な非常用便器付きマ
ンホール蓋を提供することにある。
【0005】また本発明の他の課題はこの種のトイレ装
置の取り扱いをより容易化し、かつ身近に使用できるも
のとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、マンホール開口を用便に使用するためのマ
ンホール蓋について、マンホール開口を開閉可能に閉じ
る蓋本体を具備し、蓋本体に上下に貫通した用便口を設
け、通常時にマンホール蓋の一部を構成する取り外し可
能な中蓋によって上記用便口を閉塞し、非常時に中蓋を
撤去し用便口を開いて便器として使用可能な状態とする
ための開閉蓋を蓋本体下面に装着し、マンホール開口を
囲む覆い体の設置のための取り付け部を蓋本体に設ける
という手段を講じたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る非常用便器付きマン
ホール蓋は、建設・設備用のマンホールに適した、マン
ホール開口10を用便に使用可能とするためのトイレ設
備である。
【0008】本発明では、マンホール開口10を開閉可
能に閉じる蓋本体11自体を非常用便器として使用す
る。このための蓋本体11は上下に貫通した用便口12
を有する。蓋本体11の平面形状に制限はなく、また用
便口12の平面形状も自由に決めることができる。
【0009】この蓋本体11は、用便口12を有しない
マンホール蓋と同等に扱える構造、強度を有するものと
する。蓋本体11は受枠13のマンホール開口10を開
閉可能に閉じるが、水封手段として、受け枠立ち上がり
縁14の外側を囲む立ち上がり縁15を有するものとす
ることができる。水封構造は防臭効果も発揮する。
【0010】蓋本体11の用便口12には、通常時にマ
ンホール蓋構造の一部を構成する、取り外し可能な中蓋
16を取り付けて閉塞状態とされる。中蓋16等を取り
付けた状態において蓋本体上面が平坦な形状となるよう
に、中蓋16等を収める凹段部17が蓋本体上面側に設
けられる。故に用便口12は凹段部17の部分に設けら
れる。
【0011】中蓋16と用便口12との間にも、前記と
同様に水封手段が設けられる。18は水封手段を構成す
る本体側の上向き突部、19は同じく蓋側との間に介在
させたパッキング等の封止部材を示す。このような構
成、手段の上に、中蓋16は蓋本体11にボルト等の止
め具20を用いて取り外し可能に一体化される。
【0012】中蓋16を非常時に撤去し、用便口12を
開いて便器として使用可能な状態とするために、開閉蓋
21が蓋本体11の下面に装着される。開閉蓋21は前
記中蓋16の下側に重なる位置に配置され得るが、その
ためステンレス鋼板その他、防錆性、防腐性の材料によ
って製造し、耐ガス製を具備するものとすることができ
る。開閉蓋21はボルト等の止具22を用いて蓋本体下
面に装着された状態に置かれる。
【0013】非常時に便器として使用可能にするため
に、開閉蓋21にはヒンジ機構23と取っ手など開閉の
ための部材24が設けられる。ヒンジ機構23は一片を
開閉蓋21に取り付け、他の一片を保持部材24に取り
付けたヒンジ25を有し、非常時に、蓋本体11の突部
18に保持部材24を取り付けて使用される。26は保
持部材24の上記取り付けのためのボルト当の止め具を
示す。保持部材24の取り付け部である突部18には、
ボルトの引掛りが可能な突起状等の抜け止め27が設け
られる。開閉蓋21には突部外側に位置する外縁に立ち
下がり28を設けて水封とすることができる。
【0014】さらに、マンホール開口10を囲む覆い体
30の設置のための取り付け構造を蓋本体11に設け
る。覆い体30はトイレをいわば個室化するためのシー
ト状のカバーであり、図示のようにフレーム31によっ
て張設することができる。このような例では、フレーム
31から内方へ延びるセット金具(金属製に限らな
い。)32を蓋本体11へ取り付ける取り付け手段29
としてボルト等の止め具を使用することができる。
【0015】図示されたフレーム31は、下向きコ字型
の部材33を2組平面X字型に中央部で支軸34を用い
て軸支し開閉可能としたもので、前記セット金具32は
フレーム下端に着脱式に差し込まれる。フレーム31の
開度は渡し金(金属製に限らない。)35を差し込み軸
36に嵌合させることで一定に保たれる。37は覆い体
30の開閉手段としてのスライドファスナを示す。38
は取り付け手段29の取り付け部を示す。例示された取
り付け部38はボルトを螺じ入れる螺孔であるが、この
ような場合、ボルト頭が突出しないように配慮すると良
い。
【0016】本発明のマンホール蓋は、通常時つまりト
イレとして使用する必要がないときには中蓋16が蓋本
体11に一体化されていて蓋上面が平坦に保たれるの
で、非常用便器を有さないマンホール蓋と全く同様に扱
われる。非常事態の下では蓋本体11の下面に設けられ
ている開閉蓋21を外して上記中蓋16と交換し、マン
ホール蓋を非常用の便器に転換することができる。
【0017】非常用便器に転換後は、開閉蓋21が用便
口12を閉じており、これを開けば用を足すことができ
る。開いた開閉蓋21はヒンジ23の軸と凹段部17の
上端にて支えられて一定の立った状態を保持する(図4
参照)。また覆い体30は取り付け手段29によって蓋
本体11に結合された状態にある。このため覆い体30
に外力が加わってもずれ動くおそれがなく、従って安心
して使用することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、非常事態下において、別の場所にま
で足を運んだり、専用工具を用いたりしなくても、その
場所で通常工具によりマンホール蓋を直ちにトイレに転
用することができ、交通が遮断されていても、また専門
作業者がいなくても、容易に各現場で対応できるので即
応性が非常に良好である。また周囲を囲む覆い体が蓋本
体に結合されるので用便中に覆い体が動くおそれがない
等顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非常用便器付きマンホール蓋の実
施例を示す斜視図。
【図2】図1のものの通常時における平面図。
【図3】図2のもののIII−III線に沿う拡大断面
図。
【図4】非常時トイレに転換後の図3と同様の断面図。
【図5】(a)同上要部の拡大図。 (b)同じく(a)のヒンジ部の部分正面図。
【図6】マンホール蓋と覆い体の組み合わせ状態を示す
平面図。
【図7】図6の状態の中央部縦断説明図。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール開口を用便に使用するための
    マンホール蓋であって、マンホール開口を開閉可能に閉
    じる蓋本体を具備し、蓋本体は上下に貫通した用便口を
    有し、通常時にマンホール蓋の一部を構成する取り外し
    可能な中蓋によって上記用便口を閉塞し、非常時に中蓋
    を撤去し用便口を開いて便器として使用可能な状態とす
    るための開閉蓋を蓋本体下面に装着し、マンホール開口
    を囲む覆い体の設置のための取り付け部を蓋本体に設け
    たことを特徴とする非常用便器付きマンホール蓋。
  2. 【請求項2】 開閉蓋にはヒンジ機構と取っ手など開閉
    のための部材が設けられた請求項1記載の非常用便器付
    きマンホール蓋。
  3. 【請求項3】 用便口の周囲に立ち上がり状の突部を設
    け開閉蓋には突部外側に位置する外縁に立ち下がりを設
    けて水封とした請求項1記載の非常用便器付きマンホー
    ル蓋。
  4. 【請求項4】 覆い体はトイレを密室化するためのカバ
    ーであり、フレームによって張設されている請求項1記
    載の非常用便器付きマンホール蓋。
  5. 【請求項5】フレームの開度は渡し金を差し込み軸に嵌
    合させることで一定に保たれる請求項4記載の非常用便
    器付きマンホール蓋。
JP10131182A 1998-04-24 1998-04-24 非常用便器付きマンホール蓋 Expired - Lifetime JP2908789B1 (ja)

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