JP2908554B2 - 真空遮断器 - Google Patents

真空遮断器

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    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、とくに絶縁ガス中で使用される真空遮断器
に関する。
(従来の技術) キュービクル形開閉装置に収納された従来の真空遮断
器を示す第5図において、前面に図示しない扉が設けら
れた箱体21の内部には、箱体21を上下に区画する隔壁21
aが設けられ、この隔壁21aには、正面図で略凸字状の絶
縁円筒22が載置されて下端のフランジ部22aで固定さ
れ、隔壁21aの下部は低圧の操作機構部23となってい
て、前面には扉23aがボルトで固定されている。
このように構成され収納された真空遮断器において
は、真空バルブ1は、絶縁円筒22の内部に同軸に収納さ
れ、真空バルブ1の下部の可動軸に接続された可動側充
電部24も絶縁円筒22の下端の内部に収納され、真空バル
ブ1の上端の端板も絶縁円筒22の上端内部に収納される
ことで、相間や対接地間の空隙により絶縁が保たれてい
る。一方、上端に露出した図示しない外部導体接続用の
充電部は、同図(a),(b)で示すように断面と平面
の形状を長円状とすることで電界を緩和して、同じく相
間と対接地間に設けられた空隙で絶縁が保たれている。
一方、例えば、受電電圧が72KVの受電設備において
は、最近では、設置面積の縮小化などを図るために、内
部に六ふっ化硫黄ガス(以下、絶縁ガスという)などを
封入した箱体の内部に、真空遮断器や断路器などの主回
路機器を収納したガス絶縁開閉装置の採用が増えてきて
いる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、従来の真空遮断器においては、気中絶縁の
ために、真空バルブ1を絶縁円筒22で覆うことで、確か
に相間と対接地間の絶縁距離が短縮され、絶縁円筒22の
採用で絶縁支持物としての機械的強度も上げることはで
きるが、これをそのまま絶縁ガスが封入された開閉装置
に適用すると、絶縁円筒内の電界で対接地間距離や相間
寸法の縮小化の障害となる。
すなわち、真空バルブ1の上下の端板や可動側充電部
24と絶縁円筒22の内周との間隙が狭いので、端板や可動
側充電部の外周に集中した電界で絶縁破壊するおそれが
ある。すると、ガス絶縁開閉装置の特長を損う。
そこで、本発明の目的は、部分的電界集中を緩和し、
外形が小形で、収納される箱体の設置面積も減らして、
ガス絶縁開閉装置の特長を生かすことのできる真空遮断
器を得ることである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段と作用) 本発明は絶縁ガスが封入された容器内に設けられ、真
空遮断器において、前記絶縁円筒に開口部を設けたの
で、絶縁ガス中の真空バルブの相間や対地間の絶縁特性
を上げることができる。
(実施例) 以下、本発明の真空遮断器の一実施例を図面を参照し
て説明する。但し、第5図と重複する部分には、同符号
を付して説明を省く。
第1図(a)は、本発明の真空遮断器が、絶縁ガスガ
封入された箱体21の内部に収納された状態を示す平面図
で、同図(b)は同図(a)の正面図である。
第1図において、箱体21の仕切り21aにOリング21bを
介して絶縁ガス中に気密に縦に取付られた凸字状の絶縁
筒4には、同図(b)と同図の1相分を示す第2図に示
すように、左右側面の中間から上方にU形に開口した一
対の開口部4c,4dが、絶縁筒4の斜視図を示す第3図の
ように設けられている。
この絶縁筒4には、中間部に上下を仕切る中間仕切り
7が設けられて、この中間仕切り7の下部にも左右両側
に方形状の窓4e,4fがそれぞれ設けられ、更に、中間仕
切り7の後部にも、小さい方形状の小窓4gが設けられ、
中間仕切り7の中心部には、この中間仕切り7を上下に
貫通する可動側通電軸のための丸穴7aが形成され、絶縁
筒4の上半に弧状に形成された支え部4a,4bの開口端面
は半円状に面取りされ、仕切り7と窓4e,4fの端面も同
じく面取りされている。
第1図〜第4図において、絶縁筒4の内部の仕切り7
の上方に絶縁筒の外周が間隙を介して収納された真空バ
ルブ1の上端は、上部電極5Aの下面に形成された凹部に
挿入され、真空バルブ1の上部端板8の中心を貫通した
固定軸は、上部電極5Aの凹部の中心に設けられた小径の
座ぐり部に挿入されて、上部電極5Aの上面中心の座ぐり
穴から挿入されたボルトで上部電極5Aに締め付けされて
いる。
一方、絶縁筒4の上半の支え部4a,4bの上端面には、
複数の埋金4h埋め込まれ、上部電極5Aの上面外周には埋
金4hと対応する位置に座ぐり穴が設けられ、埋金4hと上
部電極4との間にはカラー17がそれぞれ挿入され、上部
電極5Aは、外周の座ぐり穴に上から挿入された図示しな
いボルトでカラー17を介して絶縁筒4に強固に固定され
ている。
又、真空バルブ1の絶縁容器1aの上端に埋め込まれ上
端が上部端板8の外周にろう付された円筒状のコバーリ
ング10の下端は、上部電極5Aの下端面5aと同一高さとな
っている。
一方、真空バルブ1の下端の下部端板9にも、第4図
で示す上部電極5Aと同形で外形がやや小形の詳細省略し
た下部電極5Bが第4図と対称的に設けられ、この下部電
極5Bの中心部には、下部端板9を貫通した可動軸が貫通
し、下部電極5Bの凹部には、後端が小窓4gから後方に突
き出た外部接続用の接続端子18が接続され、可動軸と絶
縁操作ロッド16との接続部には、釣り鐘状の中空シール
ドリングが中間仕切り7に固定されている。
更に、上部電極5Aの上面の中心部には、上面に樋状の
溝が形成された接続端子14Bが上面の図示しない座ぐり
穴に挿入された図示しないボルトで固定され、この接続
端子14Bの上面には、箱体21に配設される丸棒状の接続
導体15を上方から締め付ける、ほぼ接続端子14Bと同形
状の接続端子14Aが、同じく図示しないボルトで接続端
子14Bに締め付けられている。
さて、このように構成された真空遮断器においては、
第1図で示す各真空バルブ1の各相の充電部間には、開
口部4c,4d,4e,4fによって、その絶縁間隙すべてが絶縁
ガス中となるので、従来の絶縁円筒に真空バルブが挿入
された真空遮断器に比べて電界が緩和されて絶縁耐圧値
を上げることができる。
したがって、真空バルブ1の相間寸法を減らすことが
できるので、外形を減らすことができ、この真空遮断器
が収納されたガス絶縁開閉装置の設置床面積を減らすこ
とができ、ガス絶縁開閉装置の特長を生かすことのでき
る真空遮断器となる。
なお、上記実施例において、絶縁筒4や真空バルブ1
と操作機構部23は、第1図に示すようにそれぞれ個別に
組立てる構造としたが、箱体21の隔壁21aには大きい角
穴を設け、絶縁筒4や真空バルブ1と操作機構部23をそ
れぞれユニット化して、高圧側の下端に角形のフランジ
部を設け、このフランジ部にシール溝を設けて、このフ
ランジ部を角穴が設けられた隔壁に上から載置して気密
に固定するようにしてもよい。
又、上記実施例では、開口部4c,4dはU形としたが、
開口部は真空バルブ1の上下端の充電部だけにしてもよ
い。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、絶縁ガスが封入された容器内
に設けられ、真空遮断器において、前記絶縁円筒に開口
部を設けたことで絶縁ガス中の真空バルブの相間や対地
間の絶縁特性を上げたので、外形を減らすことができ、
収納容器の設置面積を減らすことのできる真空遮断器を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の真空遮断器の一実施例を示す図で、同
図(a)は平面図、同図(b)は正面図、第2図は本発
明の真空遮断器の要部を示す側面図、第3図は本発明の
真空遮断器の要部を示す斜視図、第4図は本発明の真空
遮断器の部分縦断面図、第5図は従来の真空遮断器を示
す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図であ
る。 1……真空バルブ、4……絶縁筒 4c,4d,4e,4f……開口部、23……操作機構部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ガスが封入された容器内に設けられ、
    絶縁円筒内に収納された真空バルブが複数設けられた真
    空遮断器において、 前記絶縁円筒は、少なくとも収納された真空バルブの上
    下端板との対向部で相間方向に相隣り合う真空バルブの
    上下端板同士が対向する部分に開口部を備えたことを特
    徴とする真空遮断器。
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