JP2908433B1 - ビーム成形用アパーチャマスク及び荷電ビーム露光装置 - Google Patents

ビーム成形用アパーチャマスク及び荷電ビーム露光装置

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Abstract

【要約】 【課題】Si基板の表面にAu薄膜を形成したものにお
いても、SiとAuとの共融混合物が生成されるのを防
止でき、ビーム照射耐性の向上をはかる。 【解決手段】 Si単結晶基板13に電子ビームを成形
するためのアパーチャ17を形成すると共に、基板13
の表面に帯電防止用のAu薄膜16を形成して構成され
たビーム成形用アパーチャマスクにおいて、Si単結晶
基板13とAu薄膜16との間に、これらの共融混合物
の形成を阻止するためのバリア層としてのSi酸化膜1
4が形成され、さらにSi酸化膜14とAu薄膜16と
の間に密着性向上のためのTi薄膜15が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料上にLSI等
の微細パターンを描画するための荷電ビーム露光装置
と、これに用いられるビーム成形用アパーチャマスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ビーム露光装置のビーム成形
用アパーチャマスクとしては、PtやTa等の重金属薄
板を機械加工(打ち抜き成形)したものが用いられてき
た。しかし、これらのアパーチャマスクは、機械加工の
ため、十分な加工精度が得られないという問題があっ
た。
【0003】そこで最近、LSI製造装置の高精度化に
対応するため、アパーチャの加工精度を向上させる目的
で、リソグラフィ技術を応用したアパーチャマスクの製
作方法が開発されている。例えば、Si基板上に設けた
Si等の薄膜をエッチング加工して成形したものや、S
i基板上にリフトオフの手法によってW,Au等の薄膜
をパターニングして成形したもの等がその例である。
【0004】典型的なアパーチャマスクの構成の例を、
図4に示す。ここでは、Si基板をエッチング加工して
アパーチャを形成した、いわゆるSiアパーチャマスク
の例を示している。このようなSiアパーチャマスクは
通常、Siの張り合わせ基板(SOI=Silicon On Ins
ulator)を用いて製作される。このSOI基板は、表面
にSiO2 膜2を形成したSi基板1と厚さの薄いSi
基板(Si薄膜層)3とを接合して得られる。
【0005】SOI基板を用いてアパーチャマスクを製
作する場合には、Si薄膜層3にビーム成形用の孔(ア
パーチャ)5を形成し、Si基板1を支持体とする。基
板裏面の開口(Si基板1の開口)は、アルカリ溶液に
よる異方性エッチングを用いて形成される。SiO2
2は、通常1〜2μm厚さであり、裏面開口を形成する
エッチングの際のエッチングストップ層として用いられ
る。
【0006】Si薄膜層3の厚さは、入射ビームの透過
率を考慮して決められる。通常、透過限度膜厚以上の厚
さが選ばれる。例えば、50keVの電子ビームに対し
ては、Si薄膜層3の厚さを21μm以上とする。Si
薄膜層3にアパーチャ5を形成するには、ドライエッチ
ング法が用いられている。
【0007】なお、Si表面には一般に、Siの自然酸
化膜が存在する。Si酸化膜は絶縁体であるので、ビー
ムが照射されるとチャージアップする。電子ビーム露光
装置に搭載されたSi製のアパーチャマスクがチャージ
アップすると、電子ビームの軌道に影響を与え、描画精
度が劣化してしまう。このようなチャージアップを防止
する目的で、Si薄膜層3の表面に、厚さ50〜100
nmのAu膜4を成膜する。
【0008】また、ビーム成形用アパーチャマスクに照
射されるビームのパワーは、数W以上になることがあ
る。Siアパーチャマスクの大きさが1cm2 として、
ビーム照射によって注入された熱エネルギーが放射によ
ってのみ散逸すると仮定すれば、投入されるパワーが
2.5Wの場合、放射平衡温度は600℃程度になる。
Siの融点は1414℃、Auの融点は1064℃であ
るので、この程度の温度上昇では問題は生じないと考え
られていた。
【0009】しかしながら、本発明者らの研究により次
のような事実が判明した。前記図4に示したようなビー
ム成形用アパーチャマスクにおいては、Si薄膜層3の
表面にAu膜4が形成されており、AuとSiとは容易
に合金化し共融混合物を形成する。共融混合物において
は、一般的に融点が降下することが知られている。実
際、AuとSiとの共融混合物の融点は混合比によって
は363℃になる場合がある。
【0010】先にも説明したように、ビーム照射によっ
て放射平衡温度は600℃程度になる。このため、アパ
ーチャマスクが溶解したり、或いはアパーチャマスクを
構成するSiが再結晶化して微粒子集合体状になって、
もはや一体の結晶状態ではなくなる。これがさらに昂じ
ると、ビームの遮断力が落ちたり、アパーチャマスクに
ビーム成形用以外の孔が開いたり、アパーチャのエッジ
部分のラフネスが大きくなったりして、高精度の描画に
はもはや適さなくなるという問題が生じる。
【0011】なお、Si薄膜層3とAu膜5との間にこ
れらの密着性を良くするためにTi膜4を挿入した例が
あり、この例ではTiがバリア層としても機能する。と
ころが、Tiでは十分なバリア効果が得られず、Siと
Auとが合金化して、結局アパーチャマスクのビーム照
射耐性が劣化してしまうという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、Si
薄膜層の表面に帯電防止のためにAu等の導電性薄膜を
形成したビーム成形用アパーチャマスクにおいては、S
iとAuとの共融混合物が形成されてしまい、ビーム照
射耐性が著しく劣化するという問題があった。
【0013】本発明は、上記の事情を考慮して成された
もので、その目的とするところは、Siの表面にAu等
の導電性薄膜を形成したものにおいても、Siと導電性
薄膜との共融混合物が生成されるのを防止でき、ビーム
照射耐性の向上をはかり得るビーム成形用アパーチャマ
スクを提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、上記のビーム
成形用アパーチャマスクを用いることにより、パターン
描画精度の向上をはかった荷電ビーム露光装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち本発明は、Si単結晶基板に荷電ビームを成形する
ための孔を形成すると共に、該基板の表面に帯電防止用
の導電性薄膜を形成して構成されたビーム成形用アパー
チャマスクにおいて、前記Si単結晶基板と導電性薄膜
との間に、これらの共融混合物の形成を阻止するための
絶縁物又はSiCからなるバリア層を形成してなること
を特徴とする。
【0016】また本発明は、荷電ビーム源から放出され
た荷電ビームを成形するビーム成形用アパーチャマスク
と、前記荷電ビームを試料上に投影露光する荷電ビーム
光学系と、前記荷電ビームを偏向して該ビームの試料上
の投影位置を可変する荷電ビーム偏向系とを備えた荷電
ビーム露光装置において、前記ビーム成形用アパーチャ
マスクは、Si単結晶板に荷電ビームを成形するための
孔を形成すると共に、該基板の表面に帯電防止用の導電
性薄膜を形成して構成され、且つSi単結晶基板と導電
性薄膜との間に、これらの共融混合物の形成を阻止する
ための絶縁物又はSiCからなるバリア層を形成してな
ることを特徴とする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) バリア層としての絶縁物は、Si酸化膜,Si窒化
膜,アルミ酸化膜,チタン酸化膜のいずれかであるこ
と。 (2) 導電性薄膜としてAu、バリア層としてSi酸化膜
を用い、さらにAuとSi酸化膜との間に接着層として
Tiを挿入すること。 (3) Si単結晶基板として、SOI基板を用いること。
【0018】(作用)SiとAu等の導電性薄膜の合金
化形成を阻止するバリア層として、金属ではなく、Si
酸化膜,Si窒化膜,Al酸化膜,Ti酸化膜等の絶縁
物質、若しくはシリコンカーバイト(SiC)膜のよう
な半導体物質を用いると、金属で得られない大きなバリ
ア効果を得ることができる。本発明では、これを利用す
ることにより、SiとAu等の導電性物質との共融混合
物が生成されるのを防止している。また、Au等の導電
性物質と上記のSi酸化膜等のバリア層との間の接着力
が十分でない場合がある。そのような場合には、導電性
物質層(Auなど)とバリア層(SiO2 など)との間
に、接着層としてTi膜等を入れるとよい。
【0019】このように本発明によれば、導電性物質
(Auなど)とSiとの間に上記のバリア層を設けるこ
とによって、Siと導電性物質との共融混合物が生成さ
れるのを防止でき、表面にチャージアップ防止用のAu
が成膜されているSi製アパーチャマスクのビーム照射
耐性を向上させることができる。これにより、パターン
描画精度の向上に寄与することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によつて説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるビーム成形用アパーチャマスクの概略構成を示す
断面図である。
【0021】Si基板11とSi薄膜層(Si単結晶基
板)13をSi酸化膜(SiO2 )12で挟んでSOI
基板が形成され、このSOI基板のSi基板11は中央
部18を除いてエッチング除去され、支持体として機能
するようになっている。Si薄膜層13はアパーチャマ
スク本体として機能するもので、このSi薄膜層13に
は電子ビームを成形するための孔(アパーチャ)が形成
されている。さらに、Si薄膜層3上には、バリア層と
してのSi酸化膜(SiO2 )14、接着層としてのT
i膜15、及び帯電防止層としてのAu膜16が順次積
層されている。
【0022】次に、このビーム成形用アパーチャマスク
の具体的製造方法について述べる。まず、Si薄膜層2
5μm厚、Si酸化膜2μm厚、Si基板(面方位(1
00))600μm厚の構成を持つSOI基板の両面
に、厚さ100nmのSi窒化膜(図示せず)をLPC
VD法を用いて成膜する。
【0023】次いで、SOI基板の表面側(Si薄膜層
13の表面)に1μm厚のレジストを塗布した後、フォ
トリソグラフィ或いは電子ビームリソグラフィの手法を
用いて、レジストにアパーチャのパターンを形成する。
続いて、パターニングされたレジストをマスクにしてド
ライエッチング法によって、Si薄膜層13にビーム成
形用の孔(アパーチャ)17を形成する。ドライエッチ
ング法には、炭化弗素系の反応ガスによる反応性イオン
エッチング(RIE)を用いる。
【0024】次いで、SOI基板の裏面側(Si基板1
1の表面)にレジストを塗布し、両面アライナを用い
て、表側のアパーチャパターンと位置を合わせて、裏面
開口用パターンを形成する。続いて、パターンが形成さ
れたレジストをマスクにしてRIE法によって、裏面の
Si窒化膜をパターニングする。その後、このSi窒化
膜をマスクにして、KOH水溶液を用いた異方性エッチ
ングによって、基板の裏面から開口18を形成する。こ
のKOHエッチングは、Si酸化膜12で止めるように
する。
【0025】次いで、弗化アンモニウム水溶液によるウ
ェットエッチングによって、Si酸化膜12を除去し
て、アパーチャ17と開口18を貫通させる。さらに、
CF4,酸素のラジカルを利用した化学ドライエッチン
グ(CDE)法を用いて、Si窒化膜を除去する。
【0026】次いで、RFスパッタ法を用いて、SOI
基板の両面に、厚さ100nmのSi酸化膜14を形成
し、続いてDCスパッタ法を用いて厚さ100nmのT
i膜15を、さらに厚さ200nmのAu膜16を形成
する。ここで、Si酸化膜14は、SiとAuとの共融
混合物の生成を防止するためのバリア層であるが、自然
酸化膜のように数nmの厚さではバリア層として機能し
ないので、50nm以上の厚さに形成する必要がある。
また、Si酸化膜14,Ti膜15,及びAu膜16は
Si薄膜層3側のみならずSi基板11側にも形成した
が、電子ビームが照射されるSi薄膜層3側のみに形成
してもよい。
【0027】このように本実施形態によれば、Si薄膜
層13とAu膜16との間にバリア層としてのSi酸化
膜14を挿入しているので、SiとAuとが共融混合物
を作成するのを未然に防止することができる。従って、
融点の低いAu/Si共融混合物が生成された場合と比
較して、ビーム照射耐性を著しく向上させることができ
る。また、Si酸化膜14とAu膜16との間にTi膜
15を挿入しているので、Si酸化膜14に対するAu
膜16の密着性の向上をはかることができる。従って、
帯電防止のために表面にAu膜を設けた構造においても
十分大きなビーム照射耐性を実現することができ、電子
ビーム露光装置等に適用して描画精度の向上に寄与する
ことが可能となる。
【0028】(第2の実施形態)第2の実施形態とし
て、第1の実施形態の工程において、Si酸化膜14の
RFスパッタ成膜の代わりに、Al酸化膜(Al2
3 )をRFスパッタ法を用いて成膜してもよい。この場
合のAl酸化膜の厚さは100nm程度でよい。また、
この工程において、Al酸化膜を成膜する代わりに、厚
さ100nm程度のシリコンカーバイト(SiC)膜を
RFスパッタ法で成膜してもよい。
【0029】これ以降の工程は、第1の実施形態で説明
した工程に準じ、厚さ100nmのTi膜14を、更に
その上に厚さ200nmのAu膜15をRFスパッタ等
により成膜する。
【0030】このように構成されたビーム成形用アパー
チャマスクにおいては、Al酸化膜やSiCがSiとA
uとの共融混合物の生成を防止するバリア層として機能
することになり、第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0031】(第3の実施形態)第3の実施形態とし
て、第1の実施形態における、KOHエッチングのマス
クとして用いたSi窒化膜をそのまま活用した工程を用
いてもよい。即ち、Si窒化膜のCDEエッチングによ
る除去を行わずに、Si窒化膜をそのまま残し、その上
に、厚さ100nmのTi膜15を、更にその上に厚さ
200nmのAu膜16を成膜する。つまり、Si酸化
膜の代わりにSi窒化膜をバリア層として用いる。
【0032】なお、KOHエッチングによって、Si窒
化膜が成膜時の厚さに比べて多少薄くなっている。そこ
で、RFスパッタ法によって、Si窒化膜を重ねて成膜
してもよい。その場合、Si窒化膜のトータルの厚さは
50nm以上で、例えば100nm程度にする。
【0033】このような構成であれば、Si窒化膜がバ
リア層として機能することになり、第1の実施形態と同
様の効果が得られる。しかも、Si窒化膜を除去する工
程が不要となるので、製造工程の簡略化をはかることが
できる。
【0034】(第4の実施形態)図2は、本発明のビー
ム成形用アパーチャマスクを搭載した電子ビーム描画装
置の基本構成を示す模式図である。
【0035】図中の20は電子銃であり、この電子銃2
0から放出された電子ビームは、コンデンサレンズ21
により第1成形アパーチャマスク22上に結像照射され
る。第1成形アパーチャマスク22で成形されたビーム
は、プロジェクションレンズ23を介して第2成形アパ
ーチャマスク24上に結像照射されると共に、成形偏向
器25により第2成形アパーチャマスク24上のビーム
位置が可変される。そして、成形偏向器25による偏向
により、第1及び第2の成形アパーチャマスク22,2
4の各アパーチャの光学的重なりが偏向され、これによ
りビーム寸法及び形状が可変されるようになっている。
第2成形アパーチャマスク24で成形されたビームは、
対物レンズ26により試料27上に投影露光されると共
に、主偏向器28及び副偏向器29により偏向されて試
料27上の位置が可変される。
【0036】上記の基本構成は一般的な電子ビーム露光
装置と同様であるが、ビーム成形用アパーチャマスク2
2,24として先の実施形態で説明したものを用いてい
る。このため、アパーチャマスク22,24における帯
電を防止できるのは勿論のこと、アパーチャマスク2
2,24のビーム照射耐性の向上をはかることができ、
これにより描画精度の向上に寄与することが可能とな
る。
【0037】(第5の実施形態)図3は、本発明のビー
ム成形用アパーチャマスクを搭載したイオンビーム露光
装置の基本構成を示す模式図である。
【0038】図中の30はイオン源であり、このイオン
源30から放出されたイオンビームは、フォーカスレン
ズ31により第1成形アパーチャマスク32上に結像照
射される。第1成形アパーチャマスク32で成形された
ビームは、成形偏向器35により偏向されて第2成形ア
パーチャマスク34上に照射される。そして、第2の成
形アパーチャマスク34で成形されたビームは試料37
上に照射される。
【0039】上記の基本構成は一般的なイオンビーム露
光装置と同様であるが、ビーム成形用アパーチャマスク
32,34として先の実施形態で説明したものを用いて
いる。このため、アパーチャマスク32,34における
帯電を防止できるのは勿論のこと、アパーチャマスク3
2,34のビーム照射耐性の向上をはかることができ、
これにより描画精度の向上に寄与することが可能とな
る。
【0040】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。Si単結晶基板は、必ずしもSO
I基板のSi薄膜層に限るものではなく、単一のSi基
板であってもよい。また、帯電防止のためにSi単結晶
基板上に形成する薄膜はAuに限るものではなく、導電
性薄膜であればよい。また、バリア層はSi酸化膜に限
るものではなく、Si窒化膜、Si窒化膜,Al酸化
膜,Ti酸化膜等の絶縁膜を用いることができる。さら
に、SiC等の半導体膜を用いることも可能である。そ
して、バリア層の膜厚は十分なバリア効果が得られる範
囲で適宜変更可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、A
u等の帯電防止のための導電性薄膜とSi単結晶基板と
の間にSi酸化膜等のバリア層を挿入することにより、
導電性物質とSiとの共融混合物が生成されるのを防止
することができ、ビーム成形用アパーチャマスクにおけ
るビーム照射耐性の向上をはかることができる。そして
このアパーチャマスクを荷電ビーム露光装置に用いるこ
とにより、パターン描画精度の向上に寄与することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を説明するためのもので、Au
薄膜とSi基板との間にバリア層を有するアパーチャマ
スクの構成を示す断面図。
【図2】第4の実施形態を説明するためのもので、本発
明のアパーチャマスクを搭載した電子ビーム露光装置の
基本構成を示す模式図。
【図3】第5の実施形態を説明するためのもので、本発
明のアパーチャをマスク搭載したイオンビーム露光装置
の基本構成を示す模式図。
【図4】従来のアパーチャマスクの構成を示す断面図。
【符号の説明】
11…第1のSi基板 12…SiO2 膜 13…第2のSi基板(Si単結晶基板) 14…SiO2 膜(バリア層) 15…Ti膜(接着層) 16…Au膜(帯電防止層) 17…ビーム成形用アパーチャマスク 18…開口 20…電子銃 21…コンデンサレンズ 22,32…第1成形アパーチャマスク 23…プロジェクションレンズ 24,34…第2成形アパーチャマスク 25,35…成形偏向器 26…対物レンズ 27,37…試料 28…偏向器 30…イオン源 31…フォーカスレンズ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si単結晶基板に荷電ビームを成形するた
    めの孔を形成すると共に、該基板の表面に帯電防止用の
    導電性薄膜を形成して構成されたビーム成形用アパーチ
    ャマスクにおいて、 前記Si単結晶基板と導電性薄膜との間に、これらの共
    融混合物の形成を阻止するための絶縁物又はSiCから
    なるバリア層を形成してなることを特徴とするビーム成
    形用アパーチャマスク。
  2. 【請求項2】前記バリア層としての絶縁物は、Si酸化
    膜,Si窒化膜,Al酸化膜,Ti酸化膜のいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載のビーム成形用アパ
    ーチャマスク。
  3. 【請求項3】荷電ビーム源から放出された荷電ビームを
    成形するビーム成形用アパーチャマスクと、前記荷電ビ
    ームを試料上に投影露光する荷電ビーム光学系と、前記
    荷電ビームを偏向して該ビームの試料上の投影位置を可
    変する荷電ビーム偏向系とを備えた荷電ビーム露光装置
    において、 前記ビーム成形用アパーチャマスクは、Si単結晶板に
    荷電ビームを成形するための孔を形成すると共に、該基
    板の表面に帯電防止用の導電性薄膜を形成して構成さ
    れ、且つSi単結晶基板と導電性薄膜との間に、これら
    の共融混合物の形成を阻止するための絶縁物又はSiC
    からなるバリア層を形成してなることを特徴とする荷電
    ビーム露光装置。
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