JP2908342B2 - 結露防止窓装置 - Google Patents

結露防止窓装置

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JP2908342B2 JP24155296A JP24155296A JP2908342B2 JP 2908342 B2 JP2908342 B2 JP 2908342B2 JP 24155296 A JP24155296 A JP 24155296A JP 24155296 A JP24155296 A JP 24155296A JP 2908342 B2 JP2908342 B2 JP 2908342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結露防止窓装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建物屋根面に取り付けられる採光
窓として、例えば図9に示す採光窓61は、室内に太陽
光をふんだんに取り入れる手軽な手段として大いにその
需要を伸ばしている。
【0003】この採光窓61は、採光窓ガラス63およ
びガラス枠62に発生する結露が、結露受け部材に到達
する前に滴下して床面を汚したり、場合によっては商品
や設備等に被害を及ぼすこともあり、この結露防止対策
として採光窓61を複層ガラスにしたものが一般的に採
用されている。
【0004】しかし複層ガラスにした場合は、室温が2
0℃、室内湿度70%R.H.程度の建屋内環境におい
ては、せいぜい−5℃程度の外気温条件迄しか結露を防
止することはできない。このため特に東北以北および関
東、中部、山陰の各山間部では実用的に不十分である。
また複層ガラスだけでは、枠表面に発生する結露を防止
するのは困難であり、最近ではガラス枠の屋内側枠と屋
外側枠とを断熱分離したものが併用されるものがある。
【0005】一方、図10に示すような窓ガラス63に
発熱体64を組み込んだもの、或いはガラス枠62に発
熱体を設置したものも考案されている。このように窓ガ
ラス63やガラス枠62に発熱体を組み込んだものにお
いては、窓ガラス63表面およびガラス枠62表面を直
接加熱することで結露の発生を防止している。発熱体へ
の給電操作は、使用者がスイッチ等にて直接操作する方
法、また外気温センサ或いは湿度センサ等に基づいて自
動的に制御しているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記使用者が直
接発熱体への電力供給を制御する装置においては、使用
者の判断により結露の発生を予測して発熱体制御するた
め、結露発生に対する判断が曖昧となり、結露防止が不
確実になりやすいという問題がある。
【0007】また、外気温センサを用いて外気温のみに
基づく方法では、結露発生の判断材料が不十分である
し、湿度センサを用いる方法でも結露の発生を正確に判
断することはできない。更に、採光窓の形状や大きさは
様々に変化するため、窓ガラスに発熱体を組み込む方法
はコスト的にも無理がある上、窓ガラスに発熱体を貼着
した構造のものでは熱膨張の差異により発熱体が窓面か
ら剥離することも懸念される。このように、従来の方法
では採光窓面および窓板枠における結露防止は必ずしも
十分とはいえなかった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、採光窓面および窓板枠における結露の発生を的
確に判断し、かつ結露の発生を未然に防止することので
きる結露防止窓装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明に係る結露防止窓装置の第一の手段は
図1、図3及び図5に示すように、枠状に形成された下
部載置部23、この下部載置部23の外側端部から屈曲
して立ち上がる立上り部22及びこの立上り部22から
さらに外方向に屈曲して形成される上部載置部21を有
し、建物の窓枠20に取付けられる金属製の窓板枠2
と、この窓板枠2の上記下部載置部23に載置される屋
内側採光窓板3と、上記上部載置部21に載置される屋
外側採光窓板7と、上記立上り部22の内周面に設けら
れ、上記屋外側採光窓板7と屋内側採光窓板3とで形成
される内部空間を加温する発熱体5と、屋外の温度を検
知する外気温度センサ14、屋内の温度を検知する室内
温度センサ12及び室内の湿度を検知する室内湿度セン
サ13と、上記外気温度センサ14及び室内温度センサ
12からの検知データに基づき上記屋内側採光窓板3の
表面温度θS を算出するとともに、上記室内温度センサ
12及び室内湿度センサ13からの検知データに基づき
露点温度θ”を算出し、上記表面温度θS が上記露点温
度θ”以下のときには上記発熱体5に電力を供給する制
御手段40と、を有する構成である。
【0010】また、第二の手段は、枠状に形成された下
部載置部23、この下部載置部23の外側端部から屈曲
して立ち上がる立上り部22及びこの立上り部22から
さらに外方向に屈曲して形成される上部載置部21を有
し、建物の窓枠20に取付けられる金属製の窓板枠2
と、この窓板枠2の上記下部載置部23に載置される屋
内側採光窓板3と、上記上部載置部21に載置される屋
外側採光窓板7と、上記立上り部22の内周面に設けら
れ、上記屋外側採光窓板7と屋内側採光窓板3とで形成
される内部空間を加温する発熱体5と、屋外の温度を検
知する外気温度センサ14、屋内の温度を検知する室内
温度センサ12及び室内の湿度を検知する室内湿度セン
サ13と、上記外気温度センサ14及び室内温度センサ
12からの検知データに基づき上記屋内側採光窓板3の
表面温度θS を算出するとともに、上記室内温度センサ
12及び室内湿度センサ13からの検知データに基づき
露点温度θ”を算出し、上記表面温度θS が上記露点温
度θ”を0.5〜2度程度高めた温度以下のときには上
記発熱体5に電力を供給する制御手段40と、を有する
構成である。
【0011】第三の手段は、上記窓枠もしくは上記金属
製の窓板枠2に取付けられ、熱伝導により検知した温度
が所定温度以上のときには、上記制御手段40から上記
発熱体5に電力を供給する給電線を遮断する電力遮断器
17を有する構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る結露防止窓装置
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】この結露防止窓装置は、主に図1に示すよ
うに採光窓に設けられる結露防止ユニット1、装置を統
括制御する制御盤11、及び結露防止ユニット1と制御
盤11との間の配線を中継するジョイントボックス17
を有している。
【0014】上記結露防止ユニット1は、金属製(アル
ミニウム等)のガラス枠2、屋内側ガラス3、屋外側ガ
ラス7及びベルト状の結露防止発熱体5からなり、採光
窓部を形成している。ガラス枠2は図2に示すように、
上側フランジ部21、立下り部22、及び下側フランジ
部23からなり、断面は略Z字形状をしている。このガ
ラス枠2の下側フランジ部23に沿ってガラス受ゴム2
4を貼付し、ガラス受ゴム24を介して屋内側ガラス3
が嵌着される。
【0015】また、図2、図3に示すようにガラス枠2
の立下り部22の内周面4に沿って断熱クッション材2
5が貼付され、さらに断熱クッション材25には断面C
字状の発熱体固定モール26が取り付けられ、この発熱
体固定モール26にベルト状の結露防止発熱体5が嵌め
込まれて固定されている。
【0016】そしてガラス枠2の上側フランジ部21の
上部面には、屋外側ガラス7が装着され、この屋外側ガ
ラス7と上記屋内側ガラス3とで所謂二重窓を形成して
いる。これら屋内側ガラス3及び屋外側ガラス7は、こ
こでは補強のため網入りガラスを用いているが、他には
強化ガラス或いはポリカーボネイト板製等、の採光窓板
が用いられる。
【0017】上記ジョイントボックス17は、制御盤1
1と結露防止ユニット1との間の給電線の接続仲介を行
うものであり、配線ミスの防止、電気工事の簡素化を図
っている。このジョイントボックス17は、金属製の板
材18に接続ボックス19が固定された構成である。図
4は、接続ボックス19のキャップを外したところを示
したもので、中央部にはサーモスタット16が板材18
に密着固定されている。板材18の材料としては、銅、
或いはアルミニュウム等のような熱伝導率の高いものが
好適である。
【0018】ジョイントボックス17は、下記採光窓枠
20あるいはガラス枠2に取り付けられ、熱伝導により
伝播される採光窓枠20等の表面温度をサーモスタット
16が検知するとともに、これが所定温度(例えば20
℃)以上になるとサーモスタット16の接点がOFF動
作し、上記給電線を遮断するものである。
【0019】上記制御盤11は、図5に示すように、露
点の計算処理等を行い装置全体を制御する制御回路4
0、室内温度センサ12及び室内湿度センサ13等を内
蔵しており、さらに制御回路40には建物の屋外に配置
された外気温度センサ14が信号線を介して接続されて
いる。
【0020】制御回路40は、CPU(中央処理装置)
部35を中心に、室内温度センサ12、室内湿度センサ
13、外気温度センサ14から一のセンサの信号を選択
するマルチプレクサ37、A/D変換器38、及び発熱
体5へ電力を供給する給電線の接続遮断を行う駆動回路
39、及び室内温度θr データ・室内湿度ψデータ・外
気温度θo データ等が記憶されるメモリ34及び露点マ
ップデータ36が格納された固定メモリを有している。
【0021】図6は、上記結露防止ユニット1の全体を
示したものである。図7は採光窓にこの結露防止ユニッ
ト1の適応した一例を示したものであり、採光窓枠20
に結露防止ユニット1を装着し、その上から屋外側ガラ
ス7を装着して二重窓構造としたものである。
【0022】図8は、図7に示す二重窓構造の断面図を
示したものである。屋外側ガラス7は、結露防止ユニッ
ト1の上から断熱パッキン26を介して蓋をする形とな
っており、結露防止ユニット1の屋外側ガラス7と屋内
側ガラス3との間は閉ざされた内部空間をなし、静止空
間に近い構造となっている。
【0023】上記屋外側ガラス7は、枠カバー27によ
って押圧され、更に周囲をシーリングすることによって
密閉性を確実なものとしている。また、ジョイントボッ
クス17が採光窓枠20に固定されている。このジョイ
ントボックス17は採光窓枠20の表面温度を検知する
ために設けられているが、その固定位置は図示の位置に
限定されるものではない。
【0024】ここで装置の動作について説明する。CP
U部35は、室温θr 、外気温θo 、室内湿度ψ等の観
測結果に基づき、屋内側ガラス3の表面温度θs と露点
温度θ”を算出し、結露発生の有無を判断して、発熱体
5への給電信号を出力する。制御盤11内の駆動回路3
9(リレー)は、上記給電信号を受けて発熱体5への電
力供給を行う。
【0025】具体的には、上記室内温度センサ12、室
内湿度センサ13、外気温度センサ14から得られた室
温θr 、室内湿度ψおよび外気温θo をあらわす各電圧
信号は、所定の時間間隔をおいてマルチプレクサ37に
より選択され、それぞれA/D変換器38によりディジ
タル信号に変換した後、メモリ34の所定記憶領域にセ
ンサデータとして格納(新しいデータに更新)される。
【0026】一方CPU部35は、上記更新されたメモ
リ34内の室温θr 、室内湿度ψおよび外気温θo 等の
センサデータを読み出し、採光窓の室内側ガラス3の表
面温度θs を、 θs =θr −(K/αr )・(θr −θo ) の計算式に基づいて算出する。ここで、Kは結露防止ユ
ニット全体の熱貫流率、αr は室内側ガラス3近傍の熱
伝達率を表している。上記算出式は、熱の平衡式から容
易に導かれ一般的に用いられているものである。
【0027】CPU部35は、更に室温θr 、室内湿度
ψに基づき、露点マップデータ36からこのときの環境
条件における露点θ”を算出し、上記室内側ガラス3の
表面温度θs が露点θ”を下回ったとき(θs ≦θ”)
に結露が発生すると判断して、発熱体5に対する給電を
開始させる。
【0028】上記露点マップデータ36は、空気調和衛
生工学等で使用される湿り空気線図に基づいて作成した
ものであり、この湿り空気線図の主要なポイントを選択
し、室温θr 、室内湿度ψに対する露点温度θ”をマッ
プデータとして固定メモリに登録したものである。な
お、マップ間のデータについては補間計算にて露点温度
θ”を求めるようにしている。これにより、室温θr 及
び室内湿度ψから正確な露点温度θ”を求めることがで
き、結露の発生を的確に判断することができる。
【0029】屋内側ガラス3の表面温度θs が露点温度
θ”以下になったとき、速やかに結露防止ユニット1内
蔵の発熱体5に電力が供給され、これにより屋内側ガラ
ス3と屋外側ガラス7との間の内部空間の温度、ガラス
枠2、採光窓枠20の温度が上昇する。
【0030】このように結露防止ユニット1が加温さ
れ、上記内部空間の温度が上昇し室温θr との温度勾配
が緩くなり、屋内側ガラス3の表面温度が露点温度θ”
以上に上昇することで結露を防止する。更に、発熱体5
から発生する熱は、結露防止ユニット1周囲のガラス枠
2、採光窓枠20等の枠材を熱伝導によって温めると共
に、ガラス枠2から発生する輻射熱は採光窓枠20を加
温して、ガラス枠2および採光窓枠20の表面に発生す
る結露を防止する。
【0031】上記の形態によれば、屋内側ガラス3の表
面温度θs が露点温度θ”以下になったときに給電を開
始することとしているが、通常、発熱体に給電が開始さ
れてから周りが暖められるまでにはある程度の時間の遅
れが生じ、その間に結露が成長することが予想される。
【0032】これを防止するため、正規の露点温度θ”
より多少(0.5〜2℃程度)高くした割高露点温度θ
h を用い、表面温度θs が割高露点温度θh 以下になっ
たときに発熱体に給電を開始することとする。こうする
ことにより、正規の露点温度θ”に至るより早めに結露
防止発熱体5に給電が開始され、上記時間の遅れによる
結露の成長が防止される。
【0033】センサの測定誤差による露点温度θ”算出
の誤差は露点温度θ”が低くなれば誤差が大きくなる
(露点マップデータ36の特性による)ことから、算出
した露点温度θ”が例えば10℃以上の場合は上記割高
の程度を0.5〜1℃、10℃以下の場合は1〜2℃と
して変化させてもよい。
【0034】ここでは、正規の露点温度θ”より0.5
〜2℃程度高くした割高露点温度θh を採用している
が、この割高の程度は、屋内側ガラス3の表面温度の変
化の速度、或いは温度、湿度の測定誤差等との関係もあ
り特定値に固定されるものではないが、要は早めに発熱
体5に給電を開始して結露の成長を防止できる程度であ
ればよい。
【0035】なお、発熱体5の加温によって結露防止ユ
ニット1に対する結露が十分防止されている場合であっ
ても、制御盤11が発熱体5に給電を続ける場合が予想
される。また、日射の影響により採光窓全体が十分暖か
く、結露しにくい状況においても、同様のことが起こり
うる。
【0036】このようなときは、ジョイントボックス1
7に内蔵されているサーモスタット10がOFFとなっ
て給電線を遮断し、上記発熱体5への無駄な給電をカッ
トすることができる。例えば、サーモスタット10の動
作点を20℃に設定しておけば、採光窓枠20の表面温
度が同温度に達したときに給電をカットする。さらに、
ジョイントボックス17は、発熱体5の過熱による結露
防止ユニット1の不測の異常高温に対しての安全装置と
しても効果がある。
【0037】上記室内温度センサ12及び室内湿度セン
サ13は制御盤11に内蔵されているが、勿論これに固
定するものではなく制御盤11の外に設けてもよい。な
お、これらセンサ類は制御盤11に内蔵されているが、
制御盤11の外部における室温、湿度等の測定結果と変
わらないことを実験により確認している。勿論、制御盤
11内の回路には若干の発熱部位があるが、これらとセ
ンサ類とは内部で隔離されている。
【0038】この実施の形態に基づいて試作品を評価し
た結果、外気温−12℃、室温22℃、室内湿度70%
R.H.までの環境下において結露防止効果を有するこ
とを確認した。これは、浴室、プール等の不可避的に高
湿度になる環境を除けば、全国における一般的家屋等の
環境下において十分な効果が期待されるものである。
【0039】従って上記実施の形態によれば、結露の発
生が的確に判断されるとともに、発熱体の加温により結
露防止ユニット1および採光窓枠20に発生する結露を
未然に防止することができる。特に、建物のエントラン
スやアトリウム等に使用される規模の大きい採光窓に対
しても、効果的である。
【0040】二重採光窓の内部空間の周辺部に発熱体5
を設けたことにより、熱が効率よくこの内部空間内に蓄
積され、かつガラス表面を暖め、結露発生を防止する。
また、ガラス枠2の屋内側ガラス3に近接する部位に発
熱体5を設けたので、特に屋内側ガラス3に対する加温
効果が大きく、結露の防止が十分に行える。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る結露
防止窓装置の第一の手段によれば、建物の窓枠に取付け
られる金属製の窓板枠の立上り部の内周面に設けられ、
屋外側採光窓板と屋内側採光窓板とで形成される内部空
間を加温する発熱体と、外気温度センサ、室内温度セン
サ及び室内湿度センサと、屋内側採光窓板の表面温度θ
S を算出するとともに、露点温度θ”を算出し、表面温
度θS が露点温度θ”以下のときには発熱体に電力を供
給する制御手段とを有する構成を採用したから、結露の
発生を的確に判断するとともに、発熱体からの熱が金属
の熱伝導により立上り部等の窓板枠及び窓枠を加温し屋
内側採光窓板の表面を暖め、窓板枠、窓枠及び屋内側採
光窓板等に発生する結露を迅速かつ効果的に防止するこ
とができるという効果がある。
【0042】また、第二の手段によれば、建物の窓枠に
取付けられる金属製の窓板枠の上部載置部に載置される
屋外側採光窓板と、立上り部の内周面に設けられ、屋外
側採光窓板と屋内側採光窓板とで形成される内部空間を
加温する発熱体と、外気温度センサ、室内温度センサ及
び室内湿度センサと、屋内側採光窓板の表面温度θS
算出するとともに、露点温度θ”を算出し、表面温度θ
S が露点温度θ”を0.5〜2度程度高めた温度以下の
ときには発熱体に電力を供給する制御手段とを有する構
成を採用したから、第一の手段の効果に加え、正規の露
点温度θ”に至るより早めに発熱体への電力給電が開始
され、結露の成長が確実に防止されるという効果があ
る。
【0043】第三の手段によれば、窓枠もしくは金属製
の窓板枠に取付けられ、熱伝導により検知した温度が所
定温度以上のときには、制御手段から発熱体に電力を供
給する給電線を遮断する電力遮断器を有する構成を採用
したから、発熱体への無駄な給電を制限することがで
き、また発熱体の不測の過熱に対する安全装置としての
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る採光窓の結露防止装
置の説明図である。
【図2】結露防止ユニットの第一の分解斜視図である。
【図3】結露防止ユニットの第二の分解斜視図である。
【図4】接続ボックスの内部を示した図である。
【図5】実施の形態に係る制御盤の構成図である。
【図6】結露防止ユニットの全体図である。
【図7】採光窓に結露防止ユニットを適応した状態の斜
視図である。
【図8】結露防止ユニットの二重窓構造を示す部分断面
図である。
【図9】一般的な採光窓ユニットを示す斜視図である。
【図10】従来例に係る発熱体を組み込んだ採光窓ユニ
ットの斜視図である。
【符号の説明】
2 窓板枠 3 屋内側採光窓板 5 発熱体 7 屋外側採光窓板 12 室内温度センサ 13 室内湿度センサ 14 外気温度センサ 17 電力遮断器(ジョイントボックス) 40 制御手段(制御回路)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状に形成された下部載置部、この下部
    載置部の外側端部から屈曲して立ち上がる立上り部及び
    この立上り部からさらに外方向に屈曲して形成される上
    部載置部を有し、建物の窓枠に取付けられる金属製の窓
    板枠と、 この窓板枠の上記下部載置部に載置される屋内側採光窓
    板と、 上記上部載置部に載置される屋外側採光窓板と、 上記立上り部の内周面 に設けられ、上記屋外側採光窓板
    と屋内側採光窓板とで形成される内部空間を加温する発
    熱体と、 屋外の温度を検知する外気温度センサ、屋内の温度を検
    知する室内温度センサ及び室内の湿度を検知する室内湿
    度センサと、 上記外気温度センサ及び室内温度センサからの検知デー
    タに基づき上記屋内側採光窓板の表面温度θS を算出す
    るとともに、上記室内温度センサ及び室内湿度センサか
    らの検知データに基づき露点温度θ”を算出し、上記表
    面温度θS が上記露点温度θ”以下のときには上記発熱
    体に電力を供給する制御手段と、を有することを特徴と
    る結露防止装置。
  2. 【請求項2】 枠状に形成された下部載置部、この下部
    載置部の外側端部から屈曲して立ち上がる立上り部及び
    この立上り部からさらに外方向に屈曲して形成される上
    部載置部を有し、建物の窓枠に取付けられる金属製の窓
    板枠と、 この窓板枠の上記下部載置部に載置される屋内側採光窓
    板と、 上記上部載置部に載置される屋外側採光窓板と、 上記立上り部の内周面 に設けられ、上記屋外側採光窓板
    と屋内側採光窓板とで形成される内部空間を加温する発
    熱体と、 屋外の温度を検知する外気温度センサ、屋内の温度を検
    知する室内温度センサ及び室内の湿度を検知する室内湿
    度センサと、 上記外気温度センサ及び室内温度センサからの検知デー
    タに基づき上記屋内側採光窓板の表面温度θS を算出す
    るとともに、上記室内温度センサ及び室内湿度センサか
    らの検知データに基づき露点温度θ”を算出し、上記表
    面温度θS が上記露点温度θ”を0.5〜2度程度高め
    た温度以下のときには上記発熱体に電力を供給する制御
    手段と、を有することを特徴とする結露防止装置。
  3. 【請求項3】 上記窓枠もしくは上記金属製の窓板枠に
    取付けられ、熱伝導により検知した温度が所定温度以上
    のときには、上記制御手段から上記発熱体に電力を供給
    する給電線を遮断する電力遮断器を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の結露防止装置。
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