JP2906843B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents
吸収式冷凍機Info
- Publication number
- JP2906843B2 JP2906843B2 JP19038692A JP19038692A JP2906843B2 JP 2906843 B2 JP2906843 B2 JP 2906843B2 JP 19038692 A JP19038692 A JP 19038692A JP 19038692 A JP19038692 A JP 19038692A JP 2906843 B2 JP2906843 B2 JP 2906843B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- evaporator
- absorber
- refrigerant
- pipe
- concentrated solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は蒸発器から吸収器に冷
媒を供給する冷媒供給管を改良した吸収式冷凍機に関す
るものである。
媒を供給する冷媒供給管を改良した吸収式冷凍機に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、燃焼装置を熱源とする再生器，
吸収器，凝縮器，蒸発器，熱交換器等から構成の吸収式
冷凍機において、吸収器とその真上に配置する蒸発器
は、中途において濃溶液分散管を配設した伝熱管（冷媒
供給管）をもって連結した構成となっている。
吸収器，凝縮器，蒸発器，熱交換器等から構成の吸収式
冷凍機において、吸収器とその真上に配置する蒸発器
は、中途において濃溶液分散管を配設した伝熱管（冷媒
供給管）をもって連結した構成となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような伝
熱管は、従来は単なる銅製であり、銅は熱伝導率がよい
ため、濃溶液散布時の濃溶液のもつ高い温度が伝熱管を
伝わって上方へ伝達し、なるべく低い温度をよしとする
蒸発器側の温度を高める結果を招く。普通、吸収式冷凍
機の運転の場合、各部の温度は吸収器約４５〜６０℃
で、蒸発器で約６℃を呈する。従って、蒸発器と吸収器
の温度差は約４０〜５５℃となり、熱は吸収器と蒸発器
を結ぶ管を、熱伝導により伝わる。このため、蒸発器に
吸収器から熱伝導が生ずると、冷凍効果を生じない冷媒
が蒸発し、冷凍機の効率を低下させることになる。
熱管は、従来は単なる銅製であり、銅は熱伝導率がよい
ため、濃溶液散布時の濃溶液のもつ高い温度が伝熱管を
伝わって上方へ伝達し、なるべく低い温度をよしとする
蒸発器側の温度を高める結果を招く。普通、吸収式冷凍
機の運転の場合、各部の温度は吸収器約４５〜６０℃
で、蒸発器で約６℃を呈する。従って、蒸発器と吸収器
の温度差は約４０〜５５℃となり、熱は吸収器と蒸発器
を結ぶ管を、熱伝導により伝わる。このため、蒸発器に
吸収器から熱伝導が生ずると、冷凍効果を生じない冷媒
が蒸発し、冷凍機の効率を低下させることになる。
【０００４】本発明は上記実情に鑑み、蒸発器と吸収器
を結ぶ管（冷媒供給管）を熱伝導率の小さい部材をもっ
て形成することにより、上記課題を解決する吸収式冷凍
機を提供することを目的としたものである。
を結ぶ管（冷媒供給管）を熱伝導率の小さい部材をもっ
て形成することにより、上記課題を解決する吸収式冷凍
機を提供することを目的としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生器と、吸
収器と、凝縮器と、蒸発器とからなる吸収式冷凍機にお
いて、蒸発器から吸収器に冷媒を供給する冷媒供給管の
熱伝導率を吸収器の伝熱管の熱伝導率よりも小さくした
ものである。
収器と、凝縮器と、蒸発器とからなる吸収式冷凍機にお
いて、蒸発器から吸収器に冷媒を供給する冷媒供給管の
熱伝導率を吸収器の伝熱管の熱伝導率よりも小さくした
ものである。
【０００６】
【作用】上記のような構成のため、再生器で発生した冷
媒蒸気を凝縮器へ導き液冷媒とし、この冷媒液を蒸発器
へ供給し散布する時の潜熱で内部に配管した冷水用伝熱
管を冷やすと共に、この蒸発器内に生じた冷媒蒸気を真
下の吸収器へ冷媒供給管をもって流入させるが、このと
き冷媒供給管には濃溶液分散管が臨んでなり、この濃溶
液にて冷媒蒸気を吸収させ稀溶液とする。濃溶液は温度
が高いため、高い熱が冷媒供給管の上方へ伝達される
が、該冷媒供給管が熱伝導率の低い管をもってなるた
め、上方に位置する蒸発器の温度を著しく高めることは
ない。
媒蒸気を凝縮器へ導き液冷媒とし、この冷媒液を蒸発器
へ供給し散布する時の潜熱で内部に配管した冷水用伝熱
管を冷やすと共に、この蒸発器内に生じた冷媒蒸気を真
下の吸収器へ冷媒供給管をもって流入させるが、このと
き冷媒供給管には濃溶液分散管が臨んでなり、この濃溶
液にて冷媒蒸気を吸収させ稀溶液とする。濃溶液は温度
が高いため、高い熱が冷媒供給管の上方へ伝達される
が、該冷媒供給管が熱伝導率の低い管をもってなるた
め、上方に位置する蒸発器の温度を著しく高めることは
ない。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を実施例の図面に基づいて説明
すれば、次の通りである。
すれば、次の通りである。
【０００８】図１はコンパクト化のため吸収器の上部に
蒸発器を設置する吸収式冷凍機を示し、１は下部に冷房
用燃焼装置２を備えた再生器で、該再生器１の上部には
連通の凝縮器３を配設し、該凝縮器３に接続した冷媒配
管４の先端を蒸発器５に臨む冷媒タンク６に接続する。
７は蒸発器５とその下方に配設する吸収器８を結ぶ管と
なる冷媒供給管で、該冷媒供給管７はステンレススチー
ルよりなる熱伝導率の低い金属管をもって形成し、且つ
冷媒供給管７の下部には前記再生器１より別途導いた濃
溶液配管９の先端に設けた濃溶液分散管１０を臨ませ、
該濃溶液分散管１０で散布された濃溶液を冷媒供給管７
の外周面を垂下し吸収器８に突設の受管部となる伝熱管
（銅管）８ａに流れ込む構造である（図２参照）。１１
は吸収器８の下部に連結した溶液タンクで、該溶液タン
ク１１に接続した稀溶液配管１２の先端を、溶液熱交換
器１３を経て前記再生器１に戻る循環構成とする。この
溶液熱交換器１３には前記濃溶液配管９も挿通してな
る。１４は蒸発器５内を経る冷水管１５の出口側に取付
けた温度センサ、１６は冷水管１５の先端に接続する室
内機である。１７は再生器１に並設の下部に暖房用燃焼
装置１８を備えた温水熱交換器で、該温水熱交換器１７
の上部の排気フード１９は再生器１の排気フードと併用
している。２０は吸収器８等に冷風を送る送風ファンで
ある。２１は制御装置でる。
蒸発器を設置する吸収式冷凍機を示し、１は下部に冷房
用燃焼装置２を備えた再生器で、該再生器１の上部には
連通の凝縮器３を配設し、該凝縮器３に接続した冷媒配
管４の先端を蒸発器５に臨む冷媒タンク６に接続する。
７は蒸発器５とその下方に配設する吸収器８を結ぶ管と
なる冷媒供給管で、該冷媒供給管７はステンレススチー
ルよりなる熱伝導率の低い金属管をもって形成し、且つ
冷媒供給管７の下部には前記再生器１より別途導いた濃
溶液配管９の先端に設けた濃溶液分散管１０を臨ませ、
該濃溶液分散管１０で散布された濃溶液を冷媒供給管７
の外周面を垂下し吸収器８に突設の受管部となる伝熱管
（銅管）８ａに流れ込む構造である（図２参照）。１１
は吸収器８の下部に連結した溶液タンクで、該溶液タン
ク１１に接続した稀溶液配管１２の先端を、溶液熱交換
器１３を経て前記再生器１に戻る循環構成とする。この
溶液熱交換器１３には前記濃溶液配管９も挿通してな
る。１４は蒸発器５内を経る冷水管１５の出口側に取付
けた温度センサ、１６は冷水管１５の先端に接続する室
内機である。１７は再生器１に並設の下部に暖房用燃焼
装置１８を備えた温水熱交換器で、該温水熱交換器１７
の上部の排気フード１９は再生器１の排気フードと併用
している。２０は吸収器８等に冷風を送る送風ファンで
ある。２１は制御装置でる。
【０００９】次にこの作用を説明すると、この吸収式冷
凍機の冷房運転において、燃焼装置２を燃焼させ再生器
１の溶液を沸騰させて生ずる冷媒蒸気を凝縮器３へ導け
ば、凝縮されて液冷媒となる。この冷媒液を冷媒タンク
６に送って一旦溜め、冷媒ポンプ２２をもって蒸発器５
の冷媒分散管２３へ導けば、冷媒液ａは伝熱管となる冷
水管１５の表面を流下する時、該蒸発器５は低温低圧と
なっているため冷媒蒸気ｂとなって蒸発し、この潜熱で
冷水管１５内を流れる冷水を冷やすようになる。
凍機の冷房運転において、燃焼装置２を燃焼させ再生器
１の溶液を沸騰させて生ずる冷媒蒸気を凝縮器３へ導け
ば、凝縮されて液冷媒となる。この冷媒液を冷媒タンク
６に送って一旦溜め、冷媒ポンプ２２をもって蒸発器５
の冷媒分散管２３へ導けば、冷媒液ａは伝熱管となる冷
水管１５の表面を流下する時、該蒸発器５は低温低圧と
なっているため冷媒蒸気ｂとなって蒸発し、この潜熱で
冷水管１５内を流れる冷水を冷やすようになる。
【００１０】一方、蒸発器５で蒸発した冷媒蒸気ｂはエ
リミネータ２４を経て冷媒供給管７を流下して行くもの
となる。この場合、冷媒供給管７の下部の外周囲からは
再生器１から導かれた濃溶液ｃが濃溶液分散管１０をも
って散布され、この濃溶液ｃで降下する冷媒蒸気ｂを捕
捉し下方の吸収器８に稀溶液ｄとなって溜まるものとな
る。この稀溶液は溶液ポンプ２５をもって再生器１へ戻
す。また、前記冷媒供給管７に熱い濃溶液ｃが掛かって
も、該冷媒供給管７は熱伝導率の低いステンレススチー
ルをもって形成してなるため、この熱が冷媒供給管７を
介して蒸発器５に伝達しにくくなり、上端の蒸発器５の
温度を必要以上に上げることがなく、低い温度で冷媒液
を蒸発させることができる。
リミネータ２４を経て冷媒供給管７を流下して行くもの
となる。この場合、冷媒供給管７の下部の外周囲からは
再生器１から導かれた濃溶液ｃが濃溶液分散管１０をも
って散布され、この濃溶液ｃで降下する冷媒蒸気ｂを捕
捉し下方の吸収器８に稀溶液ｄとなって溜まるものとな
る。この稀溶液は溶液ポンプ２５をもって再生器１へ戻
す。また、前記冷媒供給管７に熱い濃溶液ｃが掛かって
も、該冷媒供給管７は熱伝導率の低いステンレススチー
ルをもって形成してなるため、この熱が冷媒供給管７を
介して蒸発器５に伝達しにくくなり、上端の蒸発器５の
温度を必要以上に上げることがなく、低い温度で冷媒液
を蒸発させることができる。
【００１１】
【発明の効果】上記のように、本発明の吸収式冷凍機は
蒸発器と吸収器を結ぶ濃溶液分散管が臨む冷媒供給管
を、熱伝導率の低い材料を用いてなるため、濃溶液の散
布に伴なう濃溶液の熱が上方の蒸発器へ伝達せず、蒸発
器では所定の低温で冷媒液を蒸発させることができ、冷
凍機の効率を低下させることがない。
蒸発器と吸収器を結ぶ濃溶液分散管が臨む冷媒供給管
を、熱伝導率の低い材料を用いてなるため、濃溶液の散
布に伴なう濃溶液の熱が上方の蒸発器へ伝達せず、蒸発
器では所定の低温で冷媒液を蒸発させることができ、冷
凍機の効率を低下させることがない。
【図１】本発明の実施例を示す概略図である。
【図２】蒸発器と吸収器を結ぶ冷媒供給管部の説明図で
ある。
ある。
１ 再生器 ３ 凝縮器 ５ 蒸発器 ７ 冷媒供給管 ８ 吸収器 ８ａ 伝熱管 ９ 濃溶液配管 １０ 濃溶液分散管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 清人 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 菅原 達 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 津野 勝之 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新井 武 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F25B 15/00 F25B 37/00 F25B 39/02
Claims (1)
- 【請求項１】 再生器と、吸収器と、凝縮器と、蒸発器
とからなる吸収式冷凍機において、蒸発器から吸収器に
冷媒を供給する冷媒供給管の熱伝導率を吸収器の伝熱管
の熱伝導率よりも小さくしたことを特徴とする吸収式冷
凍機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19038692A JP2906843B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 吸収式冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19038692A JP2906843B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 吸収式冷凍機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634227A JPH0634227A (ja) | 1994-02-08 |
| JP2906843B2 true JP2906843B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=16257306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19038692A Expired - Lifetime JP2906843B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 吸収式冷凍機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2906843B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP19038692A patent/JP2906843B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0634227A (ja) | 1994-02-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS61133767U (ja) | ||
| CN205783400U (zh) | 空调室外机的散热组件及空调室外机 | |
| JP2906843B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP2627381B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| CN110274330A (zh) | 一种太阳能节能空调器 | |
| CN212132714U (zh) | 一种空调室外机及空调器 | |
| JP2618193B2 (ja) | 吸収式冷凍サイクル装置 | |
| JP3481079B2 (ja) | 吸収式冷却装置 | |
| JP3762217B2 (ja) | 冷凍機 | |
| JP3238795B2 (ja) | 吸収式冷凍装置 | |
| JPS61167429A (ja) | 空気調和装置における液体吸湿剤再生方法 | |
| KR0139349Y1 (ko) | 흡수식 냉난방기용 증발기의 증발수 순환장치 | |
| KR0130652Y1 (ko) | 열파이프를 이용한 소형 흡수식 냉 난방기 | |
| JP3402984B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JPH06100403B2 (ja) | 空冷吸収式ヒ−トポンプ | |
| KR0136205Y1 (ko) | 흡수식 냉난방기 | |
| JP4330522B2 (ja) | 吸収式冷凍機の運転制御方法 | |
| KR0137580Y1 (ko) | 흡수식 냉, 난방기의 액냉매 냉각장치 | |
| JP3183988B2 (ja) | 吸収式冷凍機を用いた空調装置における運転制御方法及びその装置 | |
| JP2746323B2 (ja) | 吸収式冷暖房装置 | |
| JPH0350373Y2 (ja) | ||
| JPS6135899Y2 (ja) | ||
| JPH0621729B2 (ja) | 空冷吸収式ヒ−トポンプ | |
| JPH06185824A (ja) | 吸収式冷凍機を用いて行う空調方法及びその装置 | |
| JPH0618119A (ja) | 吸収式冷凍機 |