JP2905947B2 - ゼオライト、白金族の貴金属および追加の金属を含む触媒の、一分子あたり2〜4個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化における使用方法 - Google Patents
ゼオライト、白金族の貴金属および追加の金属を含む触媒の、一分子あたり2〜4個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化における使用方法Info
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- C07C2529/40—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11
- C07C2529/42—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11 containing iron group metals, noble metals or copper
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- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方でケイ素とアルミ
ニウムとを含むMFI構造のゼオライトと、他方で錫、ゲ
ルマニウム、インジウムおよび鉛からなる群から選ばれ
る、少なくとも1つの追加の金属が添加されている耐性
酸化物担体上に担持された白金族の金属とを含む複合触
媒の、一分子あたり2〜4個の炭素原子を有する炭化水
素の芳香族化反応における使用に関する。
ニウムとを含むMFI構造のゼオライトと、他方で錫、ゲ
ルマニウム、インジウムおよび鉛からなる群から選ばれ
る、少なくとも1つの追加の金属が添加されている耐性
酸化物担体上に担持された白金族の金属とを含む複合触
媒の、一分子あたり2〜4個の炭素原子を有する炭化水
素の芳香族化反応における使用に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】ゼオライトZSM5(ま
たはMFI )とガリウムとを含む触媒の存在下における、
プロパンとブタンの芳香族化反応は、ブリティッシュ・
ペトローリアム(British Petroleum) 社によって発見さ
れ、特許が付与された(US-A-4175057および4,180,68
9)。この時から他の会社または機関が、この固体の変性
に関する特許(US-A-4,795,844または欧州特許EP-B-025
2705) および/または仕込原料の変更(C2〜C12留
分)(欧州特許EP-B-0252705) 、エタンおよびエチレン
(欧州特許EP-B-0050021およびUS-A-4,350,835))に関
する特許を出願した。ガリウムの導入方法もまた、特許
取得の対象になった(欧州特許EP-B-0120018および0184
927)。
たはMFI )とガリウムとを含む触媒の存在下における、
プロパンとブタンの芳香族化反応は、ブリティッシュ・
ペトローリアム(British Petroleum) 社によって発見さ
れ、特許が付与された(US-A-4175057および4,180,68
9)。この時から他の会社または機関が、この固体の変性
に関する特許(US-A-4,795,844または欧州特許EP-B-025
2705) および/または仕込原料の変更(C2〜C12留
分)(欧州特許EP-B-0252705) 、エタンおよびエチレン
(欧州特許EP-B-0050021およびUS-A-4,350,835))に関
する特許を出願した。ガリウムの導入方法もまた、特許
取得の対象になった(欧州特許EP-B-0120018および0184
927)。
【0003】芳香族選択性を改善するため、および触媒
上のコークスの量を減少させるために、Ga/MFI 系へ
の他の金属の添加も考えられた。
上のコークスの量を減少させるために、Ga/MFI 系へ
の他の金属の添加も考えられた。
【0004】従って白金またはパラジウムと組合わされ
た、レニウムによるGa/MFI 触媒の含浸によって、芳
香族生産の選択率を有意に改善することができる(US-A
-4,766,265)。白金およびパラジウムのGa/MFI 触媒
への添加を特許請求している他の特許もある(US-A-4,4
07,728、欧州特許EP-B-0215579、0216491 、0224162 、
0228267 、および日本特許第61-268634 、62-081329 、
61-2277636号)。
た、レニウムによるGa/MFI 触媒の含浸によって、芳
香族生産の選択率を有意に改善することができる(US-A
-4,766,265)。白金およびパラジウムのGa/MFI 触媒
への添加を特許請求している他の特許もある(US-A-4,4
07,728、欧州特許EP-B-0215579、0216491 、0224162 、
0228267 、および日本特許第61-268634 、62-081329 、
61-2277636号)。
【0005】ゼオライトMFI への白金の添加によって、
プロパンの転換率を改善することができる(T. INUI 、
F. OKAZUMI、Y. MAKINO Chem Express 1 (1)、53〜56
頁、1985年)。しかしながらメタンおよびエタン生産の
選択率は、実質的に増加される。レニウムの白金への添
加は、水素化分解によるメタンおよびエタン生産をさら
に増大する(S. ENGELS ら、Catalysis Today 3 、437
〜443 頁、1988年)。銅(P. MERIAUDEAU ら、Zeolite
s: Facts, Figures, Future、1423〜29頁、1989年)お
よびクロム(E. S. SHPIROら。International Symposiu
m on Zeolites as Catalysts, Sorbents and Detergent
Builders, Wurzburg (RFA) 、73頁、1988年)の添加
は、メタンの生産を減少させるが、芳香族選択率はGa
/MFI 系より依然として低い。さらに非常に最近になっ
て、Pt/MFI 触媒への硫黄の添加によって、6〜12個
の炭素原子を有するパラフィンから、その芳香族生産の
選択率を実質的に改善することができる(USP-A-4,835,
336 )。
プロパンの転換率を改善することができる(T. INUI 、
F. OKAZUMI、Y. MAKINO Chem Express 1 (1)、53〜56
頁、1985年)。しかしながらメタンおよびエタン生産の
選択率は、実質的に増加される。レニウムの白金への添
加は、水素化分解によるメタンおよびエタン生産をさら
に増大する(S. ENGELS ら、Catalysis Today 3 、437
〜443 頁、1988年)。銅(P. MERIAUDEAU ら、Zeolite
s: Facts, Figures, Future、1423〜29頁、1989年)お
よびクロム(E. S. SHPIROら。International Symposiu
m on Zeolites as Catalysts, Sorbents and Detergent
Builders, Wurzburg (RFA) 、73頁、1988年)の添加
は、メタンの生産を減少させるが、芳香族選択率はGa
/MFI 系より依然として低い。さらに非常に最近になっ
て、Pt/MFI 触媒への硫黄の添加によって、6〜12個
の炭素原子を有するパラフィンから、その芳香族生産の
選択率を実質的に改善することができる(USP-A-4,835,
336 )。
【0006】
【課題を解決するための手段】特別な複合触媒を用い
て、軽質炭化水素の芳香族化において、先行技術で知ら
れているものに比較して改善された成績が得られること
を発見した。
て、軽質炭化水素の芳香族化において、先行技術で知ら
れているものに比較して改善された成績が得られること
を発見した。
【0007】すなわち、本発明は、 (a) ゼオライトMFI と、 (b) 白金族の少なくとも1つの貴金属と、錫、ゲルマニ
ウム、鉛およびインジウムからなる群から選ばれる,少
なくとも1つの追加の金属とを含むマトリックス、とを
含む触媒の存在下における、一分子あたり2〜4個の炭
素原子を有する炭化水素の芳香族化方法である。
ウム、鉛およびインジウムからなる群から選ばれる,少
なくとも1つの追加の金属とを含むマトリックス、とを
含む触媒の存在下における、一分子あたり2〜4個の炭
素原子を有する炭化水素の芳香族化方法である。
【0008】本発明の触媒は、一方でMFI 構造のゼオラ
イト、他方で、白金族の少なくとも1つの貴金属、およ
び錫、ゲルマニウム、鉛およびインジウムからなる群か
ら選ばれる少なくとも1つの追加の金属が担持されてい
る、一般に非晶質な担体(またはマトリックス)を含
む。
イト、他方で、白金族の少なくとも1つの貴金属、およ
び錫、ゲルマニウム、鉛およびインジウムからなる群か
ら選ばれる少なくとも1つの追加の金属が担持されてい
る、一般に非晶質な担体(またはマトリックス)を含
む。
【0009】本発明の触媒の一部を構成するMFI 構造の
ゼオライトは、先行技術において知られているあらゆる
技術によって調製することができる。前記ゼオライトMF
I の合成は、有機構造化剤および/またはアルコールの
存在下または不存在下に、従来のOH−媒質中で実施さ
れうる。先行技術において知られている技術による、O
H−媒質中でのゼオライトMFIの合成は、下記の文献に
広く記載されている:Synthesis of High Silica Zeoli
tes 、P. Jacobs and J. Martens、Studies inSurface
Science and Catalysis、33巻、Elsevier editor 、198
7年。ゼオライトMFI はまた、それほど従来からのもの
でない媒質、例えばフッ化物媒質中でも合成されうる
(CFR の欧州特許EP-A-172068)。
ゼオライトは、先行技術において知られているあらゆる
技術によって調製することができる。前記ゼオライトMF
I の合成は、有機構造化剤および/またはアルコールの
存在下または不存在下に、従来のOH−媒質中で実施さ
れうる。先行技術において知られている技術による、O
H−媒質中でのゼオライトMFIの合成は、下記の文献に
広く記載されている:Synthesis of High Silica Zeoli
tes 、P. Jacobs and J. Martens、Studies inSurface
Science and Catalysis、33巻、Elsevier editor 、198
7年。ゼオライトMFI はまた、それほど従来からのもの
でない媒質、例えばフッ化物媒質中でも合成されうる
(CFR の欧州特許EP-A-172068)。
【0010】合成後、ゼオライトMFI は、有機化合物お
よび/または場合によっては合成後にも含んでいる、ア
ルカリまたはアルカリ土類カチオンの全部または一部除
去によって、水素形態に転換される。水素形態に変わる
ために、先行技術において知られているあらゆる技術を
用いることができる。例えば酸化雰囲気または非酸化雰
囲気下での焼成、イオン交換ついで焼成を行なうか、ま
たは焼成を行なわないもの、種々の化学処理等がある。
よび/または場合によっては合成後にも含んでいる、ア
ルカリまたはアルカリ土類カチオンの全部または一部除
去によって、水素形態に転換される。水素形態に変わる
ために、先行技術において知られているあらゆる技術を
用いることができる。例えば酸化雰囲気または非酸化雰
囲気下での焼成、イオン交換ついで焼成を行なうか、ま
たは焼成を行なわないもの、種々の化学処理等がある。
【0011】Si−Al系において合成されるあらゆる
ゼオライトMFI が、本発明に適する。しかしながらこれ
らのSi/Al比は7以上であり、好ましくは25以上、
より好ましくは40〜200 であろう。
ゼオライトMFI が、本発明に適する。しかしながらこれ
らのSi/Al比は7以上であり、好ましくは25以上、
より好ましくは40〜200 であろう。
【0012】ゼオライトに添加される金属の担体は、一
般に単独、または互いに混合された、または元素周期表
の別の元素の酸化物、例えばホウ素と混合された、元素
周期表のII、III および/またはIV族の金属の酸化物、
例えば酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、酸化トリウムまたは酸化ケイ素
から選ばれる。炭素もまた用いてもよい。
般に単独、または互いに混合された、または元素周期表
の別の元素の酸化物、例えばホウ素と混合された、元素
周期表のII、III および/またはIV族の金属の酸化物、
例えば酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、酸化トリウムまたは酸化ケイ素
から選ばれる。炭素もまた用いてもよい。
【0013】好ましい担体はアルミナである。アルミナ
の比表面積は、有利には1グラムあたり50〜600 m2、
好ましくは150 〜400 m2/gであってもよい。
の比表面積は、有利には1グラムあたり50〜600 m2、
好ましくは150 〜400 m2/gであってもよい。
【0014】本発明の複合触媒は、2つの方法によって
調製されうる。この原理を下記に示す。
調製されうる。この原理を下記に示す。
【0015】第一方法:ゼオライトMFI と担体との混
合。この混合は、2つの粉体間、成形された2つの固体
間、粉体と成形された固体の1つとの間で実施されう
る。同様に、先行技術において知られた下記のあらゆる
技術によって、2つの固体を同時に成形することもでき
る。すなわち、ペレット成形、押出し、顆粒状触媒の製
造方法、滴状凝結、噴霧乾燥である。これらの成形操作
の際、必要であれば、成形添加剤(シリカ等)を添加し
てもよい。混合および/または成形後、担体上へ種々の
活性剤の担持を行なう(従ってゼオライトの存在下)。
合。この混合は、2つの粉体間、成形された2つの固体
間、粉体と成形された固体の1つとの間で実施されう
る。同様に、先行技術において知られた下記のあらゆる
技術によって、2つの固体を同時に成形することもでき
る。すなわち、ペレット成形、押出し、顆粒状触媒の製
造方法、滴状凝結、噴霧乾燥である。これらの成形操作
の際、必要であれば、成形添加剤(シリカ等)を添加し
てもよい。混合および/または成形後、担体上へ種々の
活性剤の担持を行なう(従ってゼオライトの存在下)。
【0016】第二方法:予め、活性剤を担体上に担持す
る。これを、前記と同じ条件下に、ゼオライトMFI と混
合、またはこれを用いて成形する。変形例において、ゼ
オライトは、担体上への活性剤の担持工程のどれかにお
いて、複合触媒に導入されてもよい。
る。これを、前記と同じ条件下に、ゼオライトMFI と混
合、またはこれを用いて成形する。変形例において、ゼ
オライトは、担体上への活性剤の担持工程のどれかにお
いて、複合触媒に導入されてもよい。
【0017】好ましい調製方法は、担体上に活性剤を担
持させ、ついで2つの粉体の成形によって、最終触媒に
ゼオライトを導入することからなる。成形は、好ましく
は超微粉砕(broyage micronique)後実施される。これ
は湿潤粉砕技術を用いて実施されてもよい。
持させ、ついで2つの粉体の成形によって、最終触媒に
ゼオライトを導入することからなる。成形は、好ましく
は超微粉砕(broyage micronique)後実施される。これ
は湿潤粉砕技術を用いて実施されてもよい。
【0018】複合触媒は、ゼオライト1〜99重量%を含
み、100 %までの補足分は、様々な活性剤が装入された
担体からなる。ゼオライトと担体との各々の割合は、広
い範囲の様々なものである。これは、この割合が一方で
はゼオライトのSi/Al比、他方で担体の活性剤含量
に依存するからである。
み、100 %までの補足分は、様々な活性剤が装入された
担体からなる。ゼオライトと担体との各々の割合は、広
い範囲の様々なものである。これは、この割合が一方で
はゼオライトのSi/Al比、他方で担体の活性剤含量
に依存するからである。
【0019】貴金属を含む複合触媒の部分は一般に、導
入したいと望む金属の化合物の溶液を用いて担体を含浸
することからなる従来方法によって調製される。これら
の金属の共通の溶液、あるいは白金族の金属と、追加の
金属Mとでは異なる溶液を用いる。いくつかの溶液を用
いる時、中間の乾燥および/または焼成を行なってもよ
い。通常、終わりに好ましくは遊離酸素の存在下に、例
えば掃気を行なって、例えば約500 〜1,000 ℃での焼成
を行なってもよい。
入したいと望む金属の化合物の溶液を用いて担体を含浸
することからなる従来方法によって調製される。これら
の金属の共通の溶液、あるいは白金族の金属と、追加の
金属Mとでは異なる溶液を用いる。いくつかの溶液を用
いる時、中間の乾燥および/または焼成を行なってもよ
い。通常、終わりに好ましくは遊離酸素の存在下に、例
えば掃気を行なって、例えば約500 〜1,000 ℃での焼成
を行なってもよい。
【0020】貴金属を含む複合触媒部分は、担体に対し
て重量で、(a) 白金族の少なくとも1つの貴金属約0.01
〜2%、より詳しくは約0.1 〜0.5 %であって、白金は
常に存在する(b) 錫約0.005 〜0.60%、好ましくは0.01
〜0.50%、またはゲルマニウム、鉛、およびインジウム
からなる群から選ばれる、少なくとも1つの金属0.005
〜0.40%、好ましくは約0.01〜0.6 %、より詳しくは0.
02〜0.50%を含む。
て重量で、(a) 白金族の少なくとも1つの貴金属約0.01
〜2%、より詳しくは約0.1 〜0.5 %であって、白金は
常に存在する(b) 錫約0.005 〜0.60%、好ましくは0.01
〜0.50%、またはゲルマニウム、鉛、およびインジウム
からなる群から選ばれる、少なくとも1つの金属0.005
〜0.40%、好ましくは約0.01〜0.6 %、より詳しくは0.
02〜0.50%を含む。
【0021】錫、ゲルマニウム、鉛、およびインジウム
族の少なくとも2つの金属がある時、錫と少なくとも1
つの他の金属Mを含む触媒の、全体の金属M含量は、約
0.01〜1.20%、好ましくは0.02〜1.0 %、より詳しくは
0.03〜0.80%である。
族の少なくとも2つの金属がある時、錫と少なくとも1
つの他の金属Mを含む触媒の、全体の金属M含量は、約
0.01〜1.20%、好ましくは0.02〜1.0 %、より詳しくは
0.03〜0.80%である。
【0022】
【実施例】下記実施例は本発明を例証するが、その範囲
を制限するものではない。
を制限するものではない。
【0023】[実施例1] Si/Al比=45のゼオライトMFI と、白金、および
錫、ゲルマニウム、インジウムおよび鉛からなる群から
選ばれる金属を含むアルミナとの混合物をベースとする
触媒の存在下に、プロパンを転換することにする。
錫、ゲルマニウム、インジウムおよび鉛からなる群から
選ばれる金属を含むアルミナとの混合物をベースとする
触媒の存在下に、プロパンを転換することにする。
【0024】ゼオライトMFI の調製 ゼオライトMFI を、先行技術(US-A-3,702,886)におい
て知られた取得物(recette)の1つを用いて、有機構造
化剤の存在下に合成する。このゼオライトは、下記処理
によってH形態に転換される。
て知られた取得物(recette)の1つを用いて、有機構造
化剤の存在下に合成する。このゼオライトは、下記処理
によってH形態に転換される。
【0025】−空気−窒素混合物(混合物中酸素10%)
下、550 ℃で4時間の焼成、 −100 ℃でNH4NO3 5N中3回の交換、 −空気下、530 ℃で5時間、5リットル/h/gの流量
での焼成。
下、550 ℃で4時間の焼成、 −100 ℃でNH4NO3 5N中3回の交換、 −空気下、530 ℃で5時間、5リットル/h/gの流量
での焼成。
【0026】ゼオライトHMFIのSi/Al比は45であ
り、77Kでの窒素吸着によって測定された細孔容積は、
0.160 cm3/g以上である。
り、77Kでの窒素吸着によって測定された細孔容積は、
0.160 cm3/g以上である。
【0027】選ばれた金属を含むアルミナの調製 白金0.30重量%を含むアルミナAの調製 アルミナ(比表面積240 m2/g、細孔容積0.58 cm 3
/g)100 グラムに、アセチルアセトナト白金のトルエ
ン溶液100 cm3を添加して、アルミナAを製造する。こ
の溶液の白金濃度は、1リットルあたり3グラムであ
る。
/g)100 グラムに、アセチルアセトナト白金のトルエ
ン溶液100 cm3を添加して、アルミナAを製造する。こ
の溶液の白金濃度は、1リットルあたり3グラムであ
る。
【0028】6時間接触させておき、遠心分離し、100
〜120 ℃で1時間乾燥し、ついで530 ℃で2時間焼成す
る。ついで乾燥水素流下、450 ℃で2時間還元する。
〜120 ℃で1時間乾燥し、ついで530 ℃で2時間焼成す
る。ついで乾燥水素流下、450 ℃で2時間還元する。
【0029】同様に、白金0.60重量%を含むアルミナA
を調製する。
を調製する。
【0030】白金0.30%と錫0.30%を含むアルミナHの調製 アルミナ100 グラムに、アセチルアセトナト白金のトル
エン溶液100 cm3を添加して、触媒Hを製造する。この
溶液の白金濃度は、3g/リットルである。
エン溶液100 cm3を添加して、触媒Hを製造する。この
溶液の白金濃度は、3g/リットルである。
【0031】6時間接触させておき、遠心分離し、120
℃で1時間乾燥し、ついで530 ℃で2時間乾燥空気下焼
成する。
℃で1時間乾燥し、ついで530 ℃で2時間乾燥空気下焼
成する。
【0032】次に下記のようにして錫の固定を行なう。
酢酸錫水溶液と、アルミナ担体とを、先行アルミナ100
グラムあたり溶液100 cm3の割合で、6時間接触させ
る。ついで得られた固体を遠心分離し、100〜120 ℃で
1時間乾燥し、ついで530 ℃で焼成する。
酢酸錫水溶液と、アルミナ担体とを、先行アルミナ100
グラムあたり溶液100 cm3の割合で、6時間接触させ
る。ついで得られた固体を遠心分離し、100〜120 ℃で
1時間乾燥し、ついで530 ℃で焼成する。
【0033】[実施例2] 前記のように調製されたMFI と、前記のように調製され
たアルミナとの混合物を用いて、下記条件下でプロパン
の転換テストを行なった。
たアルミナとの混合物を用いて、下記条件下でプロパン
の転換テストを行なった。
【0034】 −温度 :450 ℃ −圧力 :大気圧 −pph :0.5 h−1 −仕込原料:C3H8
【0035】
【表1】
【0036】表1より明らかなように、本発明による触
媒を使用(表1の第4欄)すると、触媒がMFI 単独(第
1欄)やMFI とアルミナAとの混合物(第2および3
欄)の場合に比べ、プロパンの転換率を高くすると同時
に、芳香族生産の選択率をも高くすることができる。こ
のように、本発明による触媒を使用すると、プロパンの
接触芳香族化に良好な結果が得られることがわかる。
媒を使用(表1の第4欄)すると、触媒がMFI 単独(第
1欄)やMFI とアルミナAとの混合物(第2および3
欄)の場合に比べ、プロパンの転換率を高くすると同時
に、芳香族生産の選択率をも高くすることができる。こ
のように、本発明による触媒を使用すると、プロパンの
接触芳香族化に良好な結果が得られることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明による触媒を使用すると、2〜4
個の炭素原子を有する炭化水素の転換率を高くすると同
時に、芳香族生産の選択率をも高くすることができる。
このように、本発明による触媒の使用は、2〜4個の炭
素原子を有する炭化水素の接触芳香族化に良好な結果を
与える。
個の炭素原子を有する炭化水素の転換率を高くすると同
時に、芳香族生産の選択率をも高くすることができる。
このように、本発明による触媒の使用は、2〜4個の炭
素原子を有する炭化水素の接触芳香族化に良好な結果を
与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン・ポール・ブルノンヴィル フランス国セルジ・ポントワーズ (95000)・リュ・デ・グルー・ヴォレ アル 43番地 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 2/76 B01J 29/40 C07C 15/02
Claims (3)
- 【請求項1】 (a) ゼオライトMFI と、 (b) 白金族の少なくとも1つの貴金属と、錫、ゲルマニ
ウム、鉛およびインジウムからなる群から選ばれる,少
なくとも1つの追加の金属とを含むマトリックス、とを
含む触媒の存在下における、一分子あたり2〜4個の炭
素原子を有する炭化水素の芳香族化方法。 - 【請求項2】 触媒が、重量%で、 (a) ゼオライトMFI を1〜99%、 (b) 白金族の金属0.01〜2%、および追加の金属が錫の
場合には追加の金属0.005 〜0.60%、追加の金属がゲル
マニウム、鉛またはインジウムの場合には追加の金属0.
005 〜0.70%を含むマトリックス99〜1%、を含む、請
求項1による方法。 - 【請求項3】 マトリックスがアルミナである、請求項
1または2による方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9006015A FR2661905B1 (fr) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | Utilisation d'un catalyseur contenant une zeolithe, un metal noble de la famille du platine et un metal additionnel dans l'aromatisation des hydrocarbures contenant de 2 a 4 atomes de carbone par molecule. |
FR9006015 | 1990-05-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04226924A JPH04226924A (ja) | 1992-08-17 |
JP2905947B2 true JP2905947B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3105765A Expired - Lifetime JP2905947B2 (ja) | 1990-05-11 | 1991-05-10 | ゼオライト、白金族の貴金属および追加の金属を含む触媒の、一分子あたり2〜4個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化における使用方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0457640B1 (ja) |
JP (1) | JP2905947B2 (ja) |
DE (1) | DE69100969T2 (ja) |
ES (1) | ES2050510T3 (ja) |
FR (1) | FR2661905B1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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FR2759609B1 (fr) * | 1997-02-18 | 1999-05-07 | Total Raffinage Distribution | Composition catalytique pour la deshydrogenation d'alcanes en alcenes, sa preparation et son utilisation |
US7745675B2 (en) * | 2006-12-20 | 2010-06-29 | Saudi Basic Industries Corporation | Regeneration of platinum-germanium zeolite catalyst |
US7799729B2 (en) | 2009-02-23 | 2010-09-21 | Uop Llc | Reforming catalyst |
Family Cites Families (4)
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---|---|---|---|---|
US3296324A (en) * | 1962-08-20 | 1967-01-03 | Chevron Res | Dehydrocyclodimerization of low molecular weight paraffins |
GB1496379A (en) * | 1976-10-13 | 1977-12-30 | British Petroleum Co | Dehydrocyclodimerising c4 hydrocarbons |
FR2634140B1 (fr) * | 1988-07-12 | 1990-09-14 | Inst Francais Du Petrole | Catalyseur du type aluminosilicate contenant du gallium et son utilisation en aromatisation des gaz legers c2-c4 |
FR2634139B1 (fr) * | 1988-07-12 | 1990-09-14 | Inst Francais Du Petrole | Catalyseur du type gallosilicate et son utilisation en aromatisation des gaz legers c2-c4 |
-
1990
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-
1991
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- 1991-04-29 ES ES91401155T patent/ES2050510T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-04-29 EP EP19910401155 patent/EP0457640B1/fr not_active Expired - Lifetime
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DE69100969D1 (de) | 1994-02-24 |
JPH04226924A (ja) | 1992-08-17 |
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ES2050510T3 (es) | 1994-05-16 |
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