JP2905906B2 - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JP2905906B2
JP2905906B2 JP2508441A JP50844190A JP2905906B2 JP 2905906 B2 JP2905906 B2 JP 2905906B2 JP 2508441 A JP2508441 A JP 2508441A JP 50844190 A JP50844190 A JP 50844190A JP 2905906 B2 JP2905906 B2 JP 2905906B2
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良夫 石川
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、パイル糸が地組織表面に多数のカットパイ
ルを形成するように植設された人工芝生に関する。
従来の技術及びその問題点 芝様糸の地組織への植設に基づき、多数のパイルが形
成された人工芝生は、その用途に応じて種々提案されて
いる。近年、野球、サッカー、ラグビー、テニス等のス
ポーツを行うグランド又はコートを形成するための人工
芝生として、扁平状芝様糸がカットパイルとして植設さ
れたものが多用されている。更に近年は、比較的長尺の
カットパイルを形成し、該カットパイル間に砂を入れ、
カットパイルの先端部を表面から突出させた人工芝生が
用いられている。この砂入れ人工芝生を用いたグラウン
ド、コート等は、カットパイルの植設方向に現れがちな
筋目が見られず、更に自然芝の如き外観も得られる極め
て優れたものである。
しかしながら、上記いずれの人工芝生を用いたグラウ
ンド、コート等においても、運動者が転倒等により、カ
ットパイル先端部と接触した際に、擦過傷を受けたり、
摩擦熱によって火傷したりすることが多く、これに対処
するために水を散布して摩擦及び摩擦熱発生の低減を図
っていた。
しかし、上記人工芝生は、パイルの保水性が悪く、頻
繁に水の散布を行わなければならないという問題があ
り、改善が望まれていた。
本発明は、上記問題点を解決し、保水性が高い人工芝
生を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の上記目的は、地組織にカットパイルによる人
工芝が形成されるよう該地組織に多数植設された人工芝
生であって、前記カットパイルの各々は、少なくとも一
本のパイル糸を有し、該パイル糸の各々は、C字状、逆
C字状、S字状、又は逆S字状断面であり且つスパイラ
ル状とされた素糸の1本又は複数本の束を有し、前記素
糸の1本又は複数本の束が横断面渦巻き状に形成され、
前記パイル糸は、長さ方向に延びる内部空隙を有してい
ることを特徴とする人工芝生によって達成される。
前記扁平状素糸としては、幅3mm〜50mm、厚み0.02mm
〜0.15mm、扁平比150〜2500のものを用いるのが望まし
い。ここで、扁平比とは、素子の幅を厚みで割ったもの
をいう。又、前記扁平状素糸は、複数本分を横に連続さ
せて紡糸したものを1本毎に切断して形成してもよい。
前記素糸としては、従来からこの種人工芝生に使用さ
れてきたものが広い範囲で使用でき、例えばナイロン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ール樹脂、ポリエチレン樹脂等を例示でき、好ましいも
のとしてポリプロピレン樹脂を挙げることができる。
本発明は以下の実施例によりさらに詳しく説明され
る。もっとも本発明は、それらの実施例に限定されるも
のではなく、請求の範囲の記載内容において種々の変形
が可能である。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の1実施例にかかる人工芝生を示す縦
断側面図、 第2図はそのカットパイルの先端部を拡大して示す斜
視図、 第3図は本発明人工芝生用パイル糸を製造するために
要する扁平状パイル糸を製造するための装置の1例を模
式的に示す側面図、 第4図は本発明紡糸口金の1実施例を示す平面図、 第5図は第4図のI−I線に沿う断面図、 第6図は第4図のA部を示す拡大図、 第7図は上記A部の他の例の拡大図、 第8図は本発明の他の実施例にかかる人工芝生のカッ
トパイルの先端部を拡大して示す斜視図、 第9図は本発明に係るパイル糸の種々の例の横断面図
である。
実施例 以下に、本発明の実施例を、添付図面を参照しつつ説
明する。
第1図は、本発明の1実施例にかかる人工芝生を示
す。該人工芝生は、パイル糸が、地組織(2)の表面に
多数の長尺カットパイル(1)として植設されたもので
ある。地組織(2)の裏面には、パッキング処理が施さ
れており、カットパイル(1)の抜落ちを帽子する樹脂
層(3)が形成されている。カットパイル(1)は、第
2図に示すように,片撚(本実施例ではZ撚)が施さ
れ、細長く且つ断面渦巻状に捩られている。また、カッ
トパイル(1)は、捲縮処理がなされたパイル糸により
形成されており、これにより歩行感等を良好なものとす
る柔軟性が付与されている。勿論カットパイル(1)に
は、S撚が施されてもよい。
このように構成された本発明人工芝生は、例えば上述
のグラウンド、コート等を形成するのに用いられ、砂が
カットパイル間に入れられてカットパイル(1)の先端
部を表面から突出させる。該カットパイル(1)は、上
記したように断面渦巻状に捩られて構成されているた
め、各カットパイル(1)は、その内部に細い空洞を形
成し、該空洞内に入り込んだ水を、その表面張力等に基
づき保持する。従って、本発明人工芝生によれば、摩擦
及び摩擦熱発生の低減を図るための水散布を頻繁に行う
必要がなく、運動者に対する安全性を長時間保ち得ると
いう利点を得ることができる。
なお、上記断面渦巻状のカットパイル(1)を形成す
るためには、幅3mm〜50mm、厚み0.02mm〜0.15mmで、扁
平比150〜2500の扁平状素糸を用いるのが好ましく、よ
り好ましくは幅5mm〜30mm、厚み0.04mm〜0.10mmであ
る。この幅が、3mm未満ではカットパイルの径が小さく
なり過ぎて上述の如き良好な保水性を得ることができ
ず、また50mmを超えるとカットパイルの径が大きくなり
過ぎて自然芝の如き外観を得難くなる。また、上記扁平
状素糸の厚みが、0.02mm未満では、例えばグラウンド、
コート等に用いられた際におけるプレーヤとの接触によ
り摩損し易くなり、耐摩耗性に欠け、0.15mmを超える場
合、扁平状素糸の剛性が高くなり過ぎて断面渦巻状に捩
じり難く製造が困難になるという欠点がある。
第3図は、上記扁平状素糸を製造するのに用いられる
扁平状素糸製造装置(11)を模式的に示している。該製
造装置(11)は、多数本の扁平状素糸を製造するための
装置であって、溶融樹脂を押し出すための押出機(図示
せず)に取り付けられた下向きダイ(12)と、該ダイ
(12)に備えられた扁平状素糸紡糸口金(13)とを有し
ている。紡糸口金(13)のノズル孔から出る扁平状押出
物(5a)は、該紡糸口金(13)の直下に配設された冷却
水槽(14)に通されたのち、第1のスナップロール(1
5)を経て加熱槽(16)に送られる。該加熱槽(16)で
加熱されたフィラメント(5b)は、第2のスナップロー
ル(17)に巻き送られるようになっており、これら第1
のスナップロール(15)、加熱槽(16)及び第2のスナ
ップロール(17)で、上記扁平状押出物を、例えば約5
倍の長さに延伸する。この延伸工程を通過した扁平状素
糸(5c)は、熱処理槽(18)を通過し、第3のスナップ
ロール(19)に巻き送られる。フィラメント(5c)を、
熱処理槽(18)に通すことによって、延伸工程によりフ
ィラメント(5c)に発生した残留歪みを除去することが
できる。第3のスナップロール(19)に送られた扁平状
フィラメント(5c)の各々は、原糸として巻取機(20)
に巻き取られ、人工芝生製造装置(図示せず)の片撚工
程へ送られる。
なお、上記扁平状素糸製造装置(11)においては、こ
れに設置されるスナップロール(15),(17),(19)
に替えて、クローバロール、コデットロール等を用いる
こともできる。
上記扁平状素糸紡糸口金(13)は、第4図、第5図及
び第6図に示すように、これに設けられたノズル孔(2
1)が、C字状に形成され、その一端部(21′)が略直
線状に延長されている。従って、該紡糸口金(13)のノ
ズル孔(21)からの扁平状押出物は、その断面が該ノズ
ル孔(21)と同様の形状である。このようにして形成さ
れた扁平状素糸は、これに片撚(本実施例ではZ撚)を
施すことにより、その断面が容易に渦巻状になり、本発
明パイル糸を簡便に製造し得るという利点がある。上記
の形態に代えて、ノズル孔(21)のC字形状における他
端部(21″)が略直線状に延長されたものとすれば、該
ノズル孔から形成される扁平状素糸は、これにS撚を施
すことにより、簡便に断面渦巻状のパイル糸とすること
ができる。上記扁平状素糸の幅が大きい場合には弱撚
を、該幅が小さい場合には強撚を施すのが好ましい。上
記扁平状素糸に片撚を施す装置としては、例えばリング
式撚糸機,合撚機、ダブルツイスタ等を挙げることがで
き、この撚状態を固定する装置として、例えば真空式ス
チームセッター等を採用し得る。また、上記した断面C
字状素糸の他、逆C字状、第7図に示すようなS字状、
逆S字状、或いは通常の断面直線状素糸に片撚を施して
断面渦巻状としてもよい。
片撚工程を通過したパイル糸には、つぎに必要に応じ
てニットデニット等の捲縮処理を施し、この捲縮状態を
固定して再び巻き取る。該パイル糸を地組織に植設する
ことにより、該地組織表面に断面渦巻状のカットパイル
を多数形成することができる。
次に、前記地組織からのカットパイルの抜落ちを防止
するためのバッキング処理を施す。バッキング処理は、
パイル糸を地組織裏面側に樹脂で固定すること、この樹
脂層にさらにシート材を接着することなど、通常の形態
で行われる。
なお、上記片撚工程を通過した複数本の断面渦巻の
糸、例えば2本の糸を、更に両撚工程に通して1本のパ
イル糸とし、これを地組織に植設してもよい。このよう
にして形成されたパイル糸(31)を第8図に示す。ま
た、上記片撚を複数本の素糸の束に施して断面渦巻状と
し、その撚を固定して1本のパイル糸を形成してもよ
い。さらに、複数本の素糸の束に撚を施して断面渦巻状
の1本の糸とし、該糸を複数本束にし、前記撚とは逆の
方向に撚合わせて1本のパイル糸を形成してもよい。渦
巻状断面の形態は、第9図に例示するように、種々のも
のとされ得る。第9図中(a)は扁平状素糸がそのまま
捩られたもの、(b)は扁平状素糸が2つ折り状態で捩
られたもの、(c)は扁平状素糸がZ字状の3つ折り状
態で捩られたものの断面を示している。
これらの形態のパイル糸により形成されたカットパイ
ルも、上述した人工芝生のカットパイルと同様に、その
内部に水を保持し得る空洞が形成されており、更に複数
本の素糸間、或いは複数本の断面渦巻状の糸の間におい
ても、水を保持することができるため、より良好な保水
性を有することとなる。
更に、以上のようなパイル糸を複数本束ねて植設し、
複数本のパイル糸から各カットパイルが構成されるよう
にしてもよい。
なお、上記両撚工程には、上記した撚糸機の他、通常
用いられる公知の両撚用撚糸機を採用することができ
る。
発明の効果 以上から明らかなように、本発明人工芝生において
は、カットパイルが断面略渦巻状に捩られたパイル糸で
構成されているので、高い保水性を有することとなり、
これにより頻繁な水の散布を要することなく、運動者等
の安全性を長時間確保することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 13/08 D03D 27/00 D01D 5/253

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地組織にカットパイルによる人工芝が形成
    されるよう該地組織に多数植設された人工芝生であっ
    て、前記カットパイルの各々は、少なくとも一本のパイ
    ル糸を有し、該パイル糸の各々は、C字状、逆C字状、
    S字状、又は逆S字状断面であり且つスパイラル状とさ
    れた素糸の1本又は複数本の束を有し、前記素糸の1本
    又は複数本の束が横断面渦巻き状に形成され、前記パイ
    ル糸は、長さ方向に延びる内部空隙を有していることを
    特徴とする人工芝生。
  2. 【請求項2】前記素糸として、扁平比150〜2500のもの
    を用いることを特徴とする請求項1記載の人工芝生。
  3. 【請求項3】前記素糸として、幅3mm〜50mm,厚み0.02mm
    〜0.15mmのものを用いることを特徴とする請求項1記載
    の人工芝生。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101154655B1 (ko) 2012-02-16 2012-06-08 박설환 인조잔디용 개방형 중공사

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