JP2905676B2 - 光直交変換による画像圧縮復元装置 - Google Patents

光直交変換による画像圧縮復元装置

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JP2905676B2
JP2905676B2 JP28639193A JP28639193A JP2905676B2 JP 2905676 B2 JP2905676 B2 JP 2905676B2 JP 28639193 A JP28639193 A JP 28639193A JP 28639193 A JP28639193 A JP 28639193A JP 2905676 B2 JP2905676 B2 JP 2905676B2
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崇 久保田
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篤 山中
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像圧縮と画像復元を
光学的手段で実現する画像圧縮復元装置に関するもので
あり、より詳細には、テレビ電話、テレビ会議等に用い
られる光直交変換による画像圧縮復元装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在のマルチメディア社会においては、
膨大な情報量を持つ画像データを重要な1つのメディア
として伝送したり蓄積したりすることが求められてい
る。
【0003】また、ディジタル化した静止画およびデー
タの処理を行う場合、画像データの分量が非常に多いた
め、該画像データをそのまま記録・伝送することは現在
の記録装置およびディジタル回線の容量から考えて、非
常に困難である。
【0004】例えば、テレビの1画面分の情報の蓄積に
は、約1Mbyteの容量が必要であり、1秒間のテレ
ビ画像には、約30Mbyteの情報量が含まれてい
る。
【0005】このような状況から、画像データの蓄積ま
たは伝送を行うためには、情報量の圧縮を行なうことが
必要となってくる。
【0006】従来、用いられている画像圧縮復元技術
は、現在のディジタル技術を用いたものであるが、使用
するコンピューターの処理速度に限界があるため、画面
を多数のブロックである小画面に分解し、該ブロック毎
に処理を行うことを基本としている。
【0007】現在、国際標準化されている代表例では、
従来用いられている画像圧縮復元装置は図14に一例を
示すように、縦480点、横640点の画素からなる原
画素141を、縦8点×横8点の正方形のブロック14
2に分割し、各ブロック毎に独立に、2次元直交基底パ
ターンを用いて離散的コサイン変換(Discrete
Cosin Transform,略してDCT)
や、ウォルシュ−アダマール変換(Walsh−Had
amard Transform,略してWHT)を電
気的演算によって行なっている。
【0008】DCTを行うことにより、143に示す画
像が得られ、量子化、ハフマン符号化される。このデー
タは、通信または蓄積される。
【0009】図14に示すように、展開係数は低周波成
分から高周波成分に分けられ、通常は低周波成分にパワ
ーが集中する。
【0010】そのため、視覚特性を考慮したうえでパワ
ーの大きい低周波成分を残し、高周波成分を削除するこ
とにより、全体としてデータ量の低減を図ることが可能
となる。
【0011】一方、画像復元部では、前記画像圧縮部よ
り伝送された画素データ144から、予め用意されてい
る2次元直交基底パターンの組を使って逆DCTを行
い、縦8点×横8点の正方形の画素からなる中間画像1
45を得る。
【0012】これを繰り返すことにより、全体としての
復元画像146が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記方式における直交
変換には、多数の積和演算を必要とするため、動画像を
実時間で圧縮あるいは復元するためには高速処理が必要
となる。この高速処理を、ディジタルコンピュータを用
いた直交変換演算に基づいて行う必要があるため、経済
的にシステムを製造することは困難であった。
【0014】前述のように、従来の画像圧縮復元装置に
おいては、離散的コサイン変換に基づく多数の積和演算
が必要であった。
【0015】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、コンピュータによる直交変換演算に全面的に
依ることなく、高速並列光演算による画像圧縮復元装置
を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、入力さ
れた原画像を2次元の小ブロックに分けて、該小ブロッ
クの画像と2次元直交基底濃淡パターンとの光による
次元積演算を行う積演算手段と、該積演算手段より出力
された信号から前記原画像の周波数成分を得るための光
による和演算手段と、前記積演算手段及び前記和演算手
段において実行出来ない負の演算について電気的に補正
を行うための電気的演算手段とで構成される画像圧縮部
と、前記画像圧縮部により記録された画像周波数濃淡デ
ータと直交基底濃淡パターンとの光による画像間の積演
算を行ない各展開係数に対応する要素画像を得る積演算
手段と、前記演算手段により得られた要素画像を光学的
に重ね合わせる和演算手段と、前記和演算手段にて実行
出来ない負の演算処理について電気的演算を用いて補正
を行うための電気的演算手段とで構成される画像復元部
とを具備することを特徴とする光直交変換を用いた画像
圧縮復元装置によって達成される。
【0017】また、前記2次元直交基底濃淡パターンを
通過した信号に対して透過率が1または0となるように
電気的に補正を行う透過率補正手段を備えることが更に
望ましい。
【0018】
【作用】画像圧縮部において、入力された原画像は、積
演算手段において2次元の小ブロックに分けられ、2次
元直交基底濃淡パターンとの光による2次元積演算が行
われる。積演算された画像データから、和演算手段によ
り、前記原画像の周波数成分が得られる。ここで、前記
積演算手段及び前記和演算手段において実行出来ない負
の演算については、電気的演算手段により電気的に補正
が行われる。
【0019】画像復元部では、まず、積演算手段により
前記画像圧縮部により記録された画像周波数濃淡データ
と直交基底濃淡パターンとの光による画像間の積演算
行なわれ、各展開係数に対応する要素画像が得られる。
前記要素画像は、和演算手段により光学的に重ね合わ
る。ここで、前記和演算手段にて実行出来ない負の演
算処理については、電気的演算手段により電気的演算を
用いて補正が行われる。
【0020】また、透過率補正手段は、前記2次元直交
基底濃淡パターンを通過した信号に対して透過率が1ま
たは0となるように電気的に補正する。
【0021】
【実施例】先ず、本発明によるDCTの場合についての
光直交変換による画像圧縮復元装置の第1の実施例を以
下、詳述していく。
【0022】本実施例では、画像圧縮の場合、直交変換
用マスクに図10に示すような2次元濃淡パターンが記
録されており、2次元レンズアレイによって複製された
原画像が、直交変換用マスクのパターン上に投影され、
画像間の積演算を同時に行なう。しかし、光による負の
演算は出来ないので、電気的演算処理により補正を行
う。
【0023】また、画像復元の場合、画像圧縮の場合と
同様に、マスクとレンズアレイによって画像周波数濃淡
データとマスクの画像間の積和演算を同時に行ない、最
後に負の演算オフセット分の補正を行う。
【0024】2次元DCT(ブロックサイズ8×8)の
順変換は数1で、逆変換は数2でそれぞれ表される。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】しかし、光でDCTを行う場合、光では負
の演算を行うことができないのでDCT基底関数をその
まま使う訳にはいかない。
【0028】そこで、本実施例では、次の数3に示す濃
淡パターンを導入する。
【0029】
【数3】
【0030】数3で表されるパターンを用いて順変換と
逆変換を行うと、余計な係数と項が発生してしまう。
【0031】すなわち、圧縮部では、数4の第1項の係
数と第2項が、一方、復元部ではさらにFXY(u,v)
自体が負の数になりうるため、その数5で表されるオフ
セット加算演算による効果も含めると、数6の第1項の
係数と第2項、第3項が出てきてしまうことがわかる。
【0032】
【数4】
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】
【0035】従って、マスクパターン透過による並列積
演算に引き続き、以下の数7、数8に示す処理をしなけ
ればならない。
【0036】
【数7】
【0037】
【数8】
【0038】本実施例では、この項を光演算と電気的演
算を用いて取り除いている。
【0039】以下、本実施例について図面を参照して説
明していく。
【0040】図1は、本発明による画像圧縮・復元装置
の第1の実施例を説明するための全体構成図を示し、図
1aには画像圧縮を行うための画像圧縮部を、また図b
には、圧縮された画像の復元を行うための画像復元部を
それぞれ示す。
【0041】画像圧縮部は、入力された原画像の表示を
行う液晶パネル1と、前記液晶パネル1より供給される
原信号を次段に照準させるためのコリメーター2と、前
記コリメーター2から供給される画像データの集束を行
うレンズアレイ3と、第1のマスク4と、第2のマスク
5と、入力された光の強度を電気信号に変換するCCD
アレイ6と、電気的演算部7とで構成される。なお、よ
り詳細な図面を、コリメーター2及びレンズアレイ3に
ついては図2に、第1のマスク4は図3に、CCDアレ
イ6は図5にそれぞれ示す。
【0042】本実施例では、画像圧縮の場合、直交変換
用マスクに図10に示すような2次元濃淡パターンが記
録されており、2次元レンズアレイによって複製された
原画像が直交変換用マスクのパターン上に投影され、画
像間の積演算を並列的に行なう。
【0043】ここで、光による演算では負の演算は出来
ないため、そのための補正を行う。
【0044】画像復元の場合、同様にマスクとレンズア
レイによって画像周波数濃淡データとマスクの画像間の
積和演算を並列的に行ない、最後にオフセット分の補正
を行う。
【0045】以下、各部について詳細に説明していく。
【0046】液晶パネル1は図1に示す様に、横640
ドット、縦480ドットであり、これに640×480
の原画像fが表示される。
【0047】本実施例では、ブロックサイズ8×8での
処理を示すので、この原画像fを横80分割、縦60分
割にしたブロックサイズ8×8の部分画像fxy(m,
n)(0≦x≦79、0≦y≦59、0≦m≦7、0≦
n≦7)4,800個を考える。
【0048】それぞれの部分画像fxy(m,n)は、図
2に示すコリメーター2及びレンズアレイ3を透過する
ことにより、図3aに示すマスク4上に投射される。図
3aに示すu=3,v=2であるブロックαを拡大した
図を図3bに示す。図3bにおいて、Aに示すX=7
8,Y=59の部分、Bに示すX=1,Y=57の部
分、Cに示すX=0,Y=0の部分に投射される光の強
度はそれぞれ数31、数32、数33でそれぞれ表され
る。
【0049】
【数31】
【0050】
【数32】
【0051】
【数33】
【0052】この際、部分画像fxy(m,n)は、原画
像に比べて明るさは64分の1になるとともに、上下左
右が逆転している。
【0053】ここで、第1のマスク4は、縦横それぞれ
8つの領域に分割されており、横方向をu、縦方向をv
とし、それに対応した数34で表される変換用パターン
uv(m,n)をそれぞれの領域内に横80個×縦60
個の合計4,800個づつ、リソグラフィー技術もしく
は、ICフォトマスク作成に用いるエレクトロンビーム
による描画等を用いて書かれているものである。
【0054】
【数34】
【0055】第1のマスク4を通過した光は、図4aに
示す第2のマスク5上に、投射される。図4aのu=
3,v=2であるブロックβを拡大した図を、図4bに
示す。
【0056】図4bにおいて、Dに示すX=78,Y=
59の部分、Eに示すX=74,Y=56の部分、Fに
示すX=0,Y=0の部分に投射される光の強度はそれ
ぞれ数41、数42、数43表される。
【0057】
【数41】
【0058】
【数42】
【0059】
【数43】
【0060】図4aに示す第2のマスク5は、図3aに
示す第1のマスク4と同様に8×8の領域に分割されて
おり、u,vに対応するc(u,v)が、それぞれの領
域に光の透過率として書かれているものである。
【0061】第2のマスク5を通過した光は、CCDア
レイ6でその強度を電気信号に変換される。
【0062】図5aに示すCCDアレイ6は、横640
×縦480のピクセルから成っており、各ピクセルはブ
ロックサイズ8×8の変換用パターンと、それに対応す
る係数c(u,v)を通過したブロックサイズ8×8の
1/64fxy(m,n)のmとnに対する和演算の結果
である F′xy(u,v) を読み取っている。図5aに示すu=3,v=2である
ブロックγの拡大図を図5bに示す。図5bにおいて、
Gに示すX=78,Y=59の部分、Hに示すX=3,
Y=57の部分、Iに示すX=0,Y=0の部分に投射
される光の強度はそれぞれ数51、数52、数53表さ
れる。
【0063】
【数51】
【0064】
【数52】
【0065】
【数53】
【0066】電気的演算部7においては、本システムで
は Σm Σnxy(m,n)=128F′XY(0,0) となっていることより、数6と同等である
【0067】
【数10】
【0068】に示される定数倍と負の演算処理が行わ
れ、各ブロックXYに対応する8×8ブロックサイズの
部分画像fxy(m,n)の周波数成分FXY(u,v)を
それぞれ得ることが出来る。
【0069】そのため、各ブロック毎に必要のない高周
波数成分を削除し、圧縮をかけることが可能となる。
【0070】一方、画像復元部は、前記画像圧縮部より
供給される画像周波数濃淡データに対して電気的な演算
を行う電気的演算部8と、前記電気的演算部8より供給
されるデータの表示を行う液晶パネル9と、前記液晶パ
ネル9より供給されるデータとで光演算を行うための第
3のマスク10と、前記第3のマスク10から供給され
るデータを二分し次段へ供給を行うハーフミラー11
と、前記ハーフミラー11から供給されるデータとで光
演算を行うための第4のマスク12と、前記第4のマス
ク12で演算されたデータの集束を行うためのレンズア
レイ13と、前記レンズアレイ13からの光データを次
段へ照準させるためのコリメーター14と、前記コリメ
ーター14から入力される光データを電気信号へ変換す
るCCDアレイ15と、前記第3のマスク10からの光
信号を次段へ反射させるためのミラー16と、前記ミラ
ーからのデータを次段へ照準させるためのコリメーター
17と、前記コリメーター17からのデータを次段へ集
束させるレンズアレイ18と、前記レンズアレイ18よ
り入力された光信号の強度を電気信号に変換するCCD
アレイ19と、前記CCDアレイ15及びCCDアレイ
19から供給される電気信号に対して電気的演算より補
正を行う電気演算部20とで構成される。
【0071】なお、より詳細な図面を、第4のマスク1
2については図7に示し、CCDアレイ15にいては図
8に示す。
【0072】画像復元部で用いられる液晶パネル9、第
3のマスク10、 第4のマスク12、レンズアレイ1
3、コリメーター14、CCDアレイ15、レンズアレ
イ18は、それぞれ前記した画像圧縮部で用いられてい
る液晶パネル1と、第1のマスク4と、第2のマスク5
と、レンズアレイ3と、コリメーター2と、CCDアレ
イ6と同じものがそれぞれ用いられる。
【0073】電気的演算部8は、負の演算処理が出来な
い光演算処理で処理が行われる様に、前記圧縮部から伝
送された負の値を含んでいる画像周波数データF
XY(u,v)から負の値を含まないデータ{1/8FXY
(u,v)+1/4c(u,v)FXY(0,0)}に変
換されるものである。この変換されたデータは前記した
画像圧縮部におけるCCDアレイ6が受ける光強度F’
XY(u,v)と等しい。
【0074】液晶パネル9には、電気的演算部8から信
号{1/8FXY(u,v)+1/4c(u,v)F
XY(0,0)}が送られ、その信号が濃淡(光強度)と
して画面上に表示される。画面上に表示された光は、図
6aに示す第3のマスク10に投射される。図6aのu
=3,v=2であるブロックδを拡大した図を図6bに
示すが、図6においてJに示すX=78,Y=59の部
分、Kに示すX=3,Y=58の部分、Lに示すX=
0,Y=0の部分に投射される光の強度は、それぞれ数
61、数62、数63で表される。
【0075】
【数61】
【0076】
【数62】
【0077】
【数63】
【0078】第3のマスク10を透過した光は、ハーフ
ミラー11に送られる。
【0079】ハーフミラー11に入射した光は、第4の
マスク12へ進むものと、ミラー16へ進むものへと2
分される。
【0080】マスクa12を図7aに示し、その一部u
=3,v=2であるブロックεを拡大した図を、図7b
に示す。
【0081】図7bにおいて、Mに示すX=78,Y=
59の部分、Nに示すX=4,Y=58の部分、Oに示
すX=0,Y=0の部分に投射される光の強度はそれぞ
れ数71、数72、数73で表される。
【0082】
【数71】
【0083】
【数72】
【0084】
【数73】
【0085】さらに第4のマスク12を透過した光は、
レンズアレイ13、コリメーター14を通って図8aに
示されるCCDアレイ15上に投射され、各部分画像ブ
ロック(8×8)の中の1画素内で、周波数u,vにつ
いての和演算がなされf′XY(m,n)が得られる。
【0086】例えば、図8のPに示すX=11,Y=6
の部分は、数81で表される
【0087】
【数81】
【0088】一方、ミラー16へ進んだ光は、コリメー
ター17、レンズアレイ18を通ってCCDアレイ19
上に投射される。
【0089】CCDアレイ19は、横80ピクセル×縦
60ピクセルで構成され、各X、Yで1/2Σu Σv
(u,v){1/8FXY(u,v)+1/4c(u,
v)FXY(0,0)}の積和演算が行われる。この値は
数7の第3項の定数倍になっている。
【0090】また、数7の第2項のΣuΣv2(u,
v)〔Du,v(m,n)−1〕の部分は、本装置固有の
数値であるので電気的演算部20に予めそれを記憶させ
ておけばよい。
【0091】よって、電気的演算部20では、数9に示
される定数倍と負の演算が行われ、各ブロックXYに対
応する8×8ブロックサイズの部分画像fxy(m,n)
がそれぞれ得られ、原画像全体の復元が可能となる。
【0092】なお、画像復元部のハーフミラー11を除
けば、第3のマスク10からコリメータ14までの光学
系は画像圧縮部で用いられているコリメータ2からマス
ク5までの光学系と同じ構成が可能となる。
【0093】即ち、光学系については、画像圧縮化、画
像復元化の双方向での使用を可能としている。
【0094】第1の実施例では、DCTについての光直
交変換を用いた画像圧縮復元装置の実施例を示したが、
ウォルシュ−アダマール変換についての光直交変換を用
いた画像圧縮復元装置を第2の実施例として、以下に示
す。
【0095】ウォルッシュ−アダマール変換の直交パタ
ーンをWHTuv(m,n)とすると、順変換は数11
で、逆変換は数12でそれぞれ書ける。
【0096】
【数11】
【0097】
【数12】
【0098】数11、数12を見ればわかるように、こ
れにはDCTの係数c(u,v)に対応するものがな
い。
【0099】従って、第2の実施例での画像圧縮復元装
置の構成は、第1の実施例で用いられた図1に示すDC
Tの装置において、c(u,v)=1とすること、つま
り第2のマスク5と第3のマスク10が無い構成とな
る。
【0100】WHTuv(m,n)の取り得る値+1と−
1のどちらかとなっている。
【0101】従って、本システムでは
【0102】
【数13】
【0103】という図9に示される濃淡のパターンを導
入する必要がある。本装置における理論式は第1の実施
例にならい、以下のように表される。
【0104】
【数14】
【0105】
【数15】
【0106】
【数16】
【0107】数14については、CCDアレイ6で受け
た信号をもとに、電気的演算部7でその定数倍処理と減
算処理が行われる。
【0108】数15は、周波数成分を液晶パネル9に表
示をさせるためのオフセット加算処理で電気的演算部8
で行われる。
【0109】数16については、第1の実施例と同様
に、第3項がCCDアレイ19の受ける信号から得ら
れ、第2項のΣuΣvu,v(m,n)の部分はシステム
固有の値であり、電気的演算部20に予めそれを記憶さ
せておけばよい。
【0110】その定数倍処理と減算処理は電気的演算部
20において行われる。
【0111】このようにして、ウォルシュ−アダマール
変換による画像圧縮復元も本装置において可能となる。
【0112】また、コリメータから第1のマスクまでの
光学系は、第1の実施例と同様、双方向の画像圧縮化及
び復元化を可能としている。
【0113】また、ウォルシュ−アダマール直交パター
ンは二値で表されるため、第1のマスク4,12の製造
がDCTパターンに比べて容易である。
【0114】また、上記した本装置の構成は、他の直交
変換においても有用であることは言うまでもない。上記
した第1、第2の実施例において用いられる2次元直交
基底濃淡パターンであるマスクは、実際にはリソグラフ
ィープリント技術もしくは、ICフォトマスク作成に用
いるエレクトロンビームによる描画等によって製造され
る。
【0115】上記の方法により作られたWHT用のマス
クや面積階調で表現されたDCT用のマスクの透過率
は、目的のものと完全に一致しているとは限らない。現
実的には、例えば透過率0であるべきものが0.006
であったり、1であるべきものが0.86であったりす
る。
【0116】このようなマスクでは、そのパターンの直
交性は失われてしまっているので、順変換によって得ら
れる周波数成分や逆変換によって得られる復元画像は目
的のものと違ったものになってしまう。
【0117】ここで、以下に示す様なマスク透過率の補
正部を電気的演算部7、20に持たせることにより、上
記した不具合を大きく改善することが可能となる。
【0118】図11は、マスク透過率の補正を含めた画
像圧縮復元装置の概略全体構成図を示す。
【0119】マスク透過率の補正部は、原画像の圧縮を
行うための画像圧縮部Xと圧縮された画像の復元を行う
画像復元部Yとの両者に用いられる。
【0120】画像圧縮部Xは、光学的演算部である積演
算手段111と、光学的演算部であると共に電気的演算
部でもある和演算手段112と、電気的演算部である透
過率補正部113と、オフセット除去部114とからな
る。
【0121】一方、画像復元部Yは、電気的演算部であ
るオフセット加算部115と、光学的演算部である積演
算手段116及び和演算手段117と、電気的演算部で
ある透過率補正部118及びオフセット除去部119と
からなる。
【0122】図12は、原画像または、オフセットを加
えた周波数成分と基底パターンとの光による積和演算を
示した図である。
【0123】順変換の場合、原画像Fは、0または1の
透過率で表現された基底パターンであるバイナリーのマ
スク121と光による積和演算が並列的に処理された
後、集光レンズ122によって受光素子123上に集光
される。受光素子123で集められた画像データF’
は、透過率補正部124に供給される。
【0124】また、逆変換の場合、オフセットを加えて
正の数で表現された周波数成分Fが、オフセットを加え
て0または1の透過率で表現された基底パターンである
バイナリーのマスク121と光による積和演算が並列的
に処理された後、集光レンズ122によって受光素子1
23上に集光される。受光素子123で集められた画像
データF’は、透過率補正部124に供給される。
【0125】図13は、マスクパターンを1次元的に示
した図である。
【0126】現実的なバイナリーのマスクは図13に示
す様に、理想的なマスクパターン値である0または1の
透過率になっておらず、現実の透過率であるblack
(理想的には0に対応)及びtrans(理想的には1
に対応)は、それぞれ0<black<trans<1
となる。
【0127】そこに原画像またはオフセットを加えて正
の数で表現された周波数成分Fである光が、このマスク
を透過することになる。
【0128】ここで、本来通過する光の総量をLA,本
来通過しない光の総量をLBとすると、理想的には、透
過率0の部分のFは全て遮蔽され、透過率1の部分のF
は全て透過し、その総量はLAとなるべきである。
【0129】しかし、実際には、透過率が0または1で
なく、blackとtransである現実的なマスクの
場合には、これを透過する光の総量F′は、図11の記
号を用いて以下のように記述され、また変形することが
できる。
【0130】
【数21】
【0131】ここで、求めたい値はLAである。この値
は、数21より以下に示す数22のように導出される。
【0132】
【数22】
【0133】数22を見ればわかるように、LAは、既
知の値、または、実験値から容易な計算によって求める
ことが出来る。
【0134】例えば、(trans−black)は作
ったマスクの2つの透過率の差であり、F′はこのマス
クを透過したFの総量である。ΣFはFの総量である
が、これは直交変換の直流成分そのものである。
【0135】この様にして、透過率が0および1からズ
レている不完全なマスクを用いた場合でも、2次元行列
の積和演算をすることなく、理想的なマスクを用いた場
合と同等な値を得ることが出来る。
【0136】また、上記した実施例で示された方法は、
基底パターンの正負をそれぞれの2つのマスクに分ける
方法においても、同様に行えることは明らかである。
【0137】上記したようにマスク透過率の補正を行う
ことで、基底パターンが0か1のバイナリーで表される
ことの出来るマスクの透過率が本来の目的通りの値でな
くとも、行列同士の積和を電気的演算に頼ることなく順
変換・逆変換が正しく行なわれる画像圧縮復元装置を提
供することができる。
【0138】
【発明の効果】上記した様に、本発明による光直交変換
による画像圧縮復元装置は、光の高速性と並列性を生か
した高速並列演算に基づくものであるため、電子回路で
の処理を大幅に軽減することが出来る。また、従来より
知られているレンズアレイ技術とリソグラフィープリン
ト技術またはエレクトロンビームによる描画技術等を用
いることにより装置を製造することが可能であるため、
低コストにて画像圧縮復元装置を実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】本発明による画像圧縮復元装置の第1の実施
例の圧縮部を示す。
【図1b】本発明による画像圧縮復元装置の第1の実施
例の復元部を示す。
【図2】本実施例で用いられるコリメーター2とレンズ
アレイ3の働きを示した図である。
【図3a】本実施例に用いる圧縮部のマスクa4を示し
た図である。
【図3b】図3aに示す1ブロックの拡大図を示す。
【図4a】本実施例による圧縮部のマスクb5を示した
図である。
【図4b】図4aに示す1ブロックの拡大図を示す。
【図5a】本実施例に用いる圧縮部のCCDアレイ6を
示す図を示す。
【図5b】図5aに示す1ブロックの拡大図を示す。
【図6a】本実施例による復元部のマスクb14を示
す。
【図6b】図6aに示す1ブロックの拡大図を示す。
【図7a】本実施例による復元部のマスクa12を示し
た図である。
【図7b】図7aに示す1ブロックの拡大図を示す。
【図8】本実施例による復元部のCCDアレイ15を示
した図である。
【図9】第2の実施例で用いるWHT変換パターンを示
す図である。
【図10】第1の実施例で用いるDCT変換パターンを
示す図である。
【図11】第3の実施例の全体構成図を示す。
【図12】第3の実施例における原画像またはオフセッ
トを加えた周波数成分と基底パターンとの光による積和
演算を示した図を示す。
【図13】第3の実施例を1次的に示した図を示す。
【図14】従来例の説明に用いる説明図である。
【符号の説明】
1,9 液晶パネル 2,14,17 コリメーター 3,13,18 レンズアレイ 4,12 第1のマスク 5,10 第2のマスク 6,15,19 CCDアレイ 7,8,20 電気的演算部 11 ハーフミラー
フロントページの続き (72)発明者 山中 篤 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−120917(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419 G06E 3/00 G02F 3/00 - 3/00 502

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光直交変換を用いた画像圧縮復元装置で
    あって、 入力された原画像を2次元の小ブロックに分けて、該小
    ブロックの画像と2次元直交基底濃淡パターンとの光に
    よる2次元積演算を行う積演算手段と、 該積演算手段より出力された信号から前記原画像の周波
    数成分を得るための光による和演算手段と、 前記積演算手段及び前記和演算手段において実行出来な
    い負の演算について電気的に補正を行うための電気的演
    算手段を具備することを特徴とする画像圧縮部と、 前記画像圧縮部により記録された画像周波数濃淡データ
    と直交基底濃淡パターンとの光による画像間の積演算を
    行ない各展開係数に対応する要素画像を得る積演算手段
    と、 前記演算手段により得られた要素画像を光学的に重ね合
    わせる和演算手段と、 前記和演算手段にて実行出来ない負の演算処理について
    電気的演算を用いて補正を行うための電気的演算手段と
    を具備することを特徴とする画像復元部とで構成される
    光直交変換を用いた画像圧縮復元装置。
  2. 【請求項2】 前記2次元直交基底濃淡パターンの透過
    率が1または0ではない場合、前記2次元直交基底濃淡
    パターンを通過した信号に対して透過率が1または0と
    なるように電気的に補正する透過率補正手段を備えた請
    求項1に記載の画像圧縮復元装置。
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