JP2905467B1 - 分断用切込みを施した紙管 - Google Patents
分断用切込みを施した紙管Info
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- JP2905467B1 JP2905467B1 JP32401697A JP32401697A JP2905467B1 JP 2905467 B1 JP2905467 B1 JP 2905467B1 JP 32401697 A JP32401697 A JP 32401697A JP 32401697 A JP32401697 A JP 32401697A JP 2905467 B1 JP2905467 B1 JP 2905467B1
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Abstract
【要約】
【課題】 周方向に断続的に切込みを施した紙管を、折
って分断する際、分断部の外表面層が剥れず、又、バリ
を生じない様にする。 【解決する手段】 紙管1を一周して、該紙管の内と外
に貫通する切込み2を断続的に施し、隣り合う切込み
2、2間の繋がり部3は、紙管1の外周面よりも凹ませ
て、紙管の外周面の紙は、紙管の分断予定部で全周に亘
って分断しておく。
って分断する際、分断部の外表面層が剥れず、又、バリ
を生じない様にする。 【解決する手段】 紙管1を一周して、該紙管の内と外
に貫通する切込み2を断続的に施し、隣り合う切込み
2、2間の繋がり部3は、紙管1の外周面よりも凹ませ
て、紙管の外周面の紙は、紙管の分断予定部で全周に亘
って分断しておく。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、折って分断するための
切込みを周方向に断続的に施した紙管に関するものであ
る。
切込みを周方向に断続的に施した紙管に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビニールハウス用のビニールシートは、
紙管に巻回して出荷されている。ビニールシートの定尺
幅に合わせた長さの紙管にビニールシートを巻回する場
合、一巻つづ巻回作業を行わねばならず作業能率が悪
い。長尺の紙管の複数箇所に、同時に別個のビニールシ
ートを巻き付け、紙管を切断して一巻ずつ分ければ、即
ち、複数巻を同時に巻回すれば作業能率は上向上し、コ
ストを低減できる。
紙管に巻回して出荷されている。ビニールシートの定尺
幅に合わせた長さの紙管にビニールシートを巻回する場
合、一巻つづ巻回作業を行わねばならず作業能率が悪
い。長尺の紙管の複数箇所に、同時に別個のビニールシ
ートを巻き付け、紙管を切断して一巻ずつ分ければ、即
ち、複数巻を同時に巻回すれば作業能率は上向上し、コ
ストを低減できる。
【0003】しかし、ビニールシートを巻回した紙管を
回転させ、該紙管に丸歯を押し当てて切断するには、ビ
ニールシートが邪魔になる、このため、丸刃の径を大き
くせねばならず、又、ビニールシートは重量が嵩むので
切断のための取扱いは容易ではなく、実際的ではない。
回転させ、該紙管に丸歯を押し当てて切断するには、ビ
ニールシートが邪魔になる、このため、丸刃の径を大き
くせねばならず、又、ビニールシートは重量が嵩むので
切断のための取扱いは容易ではなく、実際的ではない。
【0004】そこで出願人は、図7に示す如く、ビニー
ルシートの幅長さの2倍強の長さの長尺紙管(1)の中央
に、紙管(1)を折って分断するための切込み(2)を、ビ
ニールシートを巻回する前に、紙管(1)の周方向に断続
的に施した。紙管(1)を複数対のローラで支えつつ、紙
管の両側に同時にビニールシートを巻回し、一端側の支
持ローラを下降させると、図8に示す如く、紙管(1)は
前記切込みを施した部分で折れる(図8では紙管に巻回
したビニールシート及び支持ローラは省略)。
ルシートの幅長さの2倍強の長さの長尺紙管(1)の中央
に、紙管(1)を折って分断するための切込み(2)を、ビ
ニールシートを巻回する前に、紙管(1)の周方向に断続
的に施した。紙管(1)を複数対のローラで支えつつ、紙
管の両側に同時にビニールシートを巻回し、一端側の支
持ローラを下降させると、図8に示す如く、紙管(1)は
前記切込みを施した部分で折れる(図8では紙管に巻回
したビニールシート及び支持ローラは省略)。
【0005】ところが、上記の場合、紙管(1)の繋がり
部(3)に、紙管(1)の軸心がずれる方向への引き千切り
力が作用したとき、下向きに力が作用した切断紙管(1a)
は、上部の外表面層が剥がれて捲り上がり、外向きの捲
り上がり片(12)が生じたり、周縁に外向きのバリ(13)が
生じる。該切断紙管(1a)の下部では、内表面層が剥がれ
て捲り上がり、内向きの捲り上がり片(12)が生じたり、
周縁に内向きのバリ(13)が生じる。他方の切断紙管(1
b)には、上記とき逆向きに、捲り上がり片(12)やバリ
(13)が生じる。
部(3)に、紙管(1)の軸心がずれる方向への引き千切り
力が作用したとき、下向きに力が作用した切断紙管(1a)
は、上部の外表面層が剥がれて捲り上がり、外向きの捲
り上がり片(12)が生じたり、周縁に外向きのバリ(13)が
生じる。該切断紙管(1a)の下部では、内表面層が剥がれ
て捲り上がり、内向きの捲り上がり片(12)が生じたり、
周縁に内向きのバリ(13)が生じる。他方の切断紙管(1
b)には、上記とき逆向きに、捲り上がり片(12)やバリ
(13)が生じる。
【0006】上記紙管(1)は、分断予定部で折って分断
する際に、引っ掛かり感があり、小気味よく折れなかっ
た。繋がり部(3)の数を減らし或いは繋がり部(3)の紙
管(1)の周方向の幅長さを狭くして、紙管(1)を折れ易
くすれば、紙管(1)が不用意に折れてしまい、商品とは
ならない。又、紙管の内側に向けて生じる捲り上がり片
(12)やバリ(13)は目立たないが、外向きに生じる捲り上
がり片(12)やバリ(13)は見映えを悪くし商品価値を低下
させる。
する際に、引っ掛かり感があり、小気味よく折れなかっ
た。繋がり部(3)の数を減らし或いは繋がり部(3)の紙
管(1)の周方向の幅長さを狭くして、紙管(1)を折れ易
くすれば、紙管(1)が不用意に折れてしまい、商品とは
ならない。又、紙管の内側に向けて生じる捲り上がり片
(12)やバリ(13)は目立たないが、外向きに生じる捲り上
がり片(12)やバリ(13)は見映えを悪くし商品価値を低下
させる。
【0007】本発明は、紙管に施す切込みに工夫を凝ら
すことにより、不用意に折れることを可及的に防止で
き、分断する際には小気味よく折ることができ、更に、
折ったときに紙管の表面層を剥がして捲り上げたり、バ
リが紙管表面の外側へ臨出することを抑えることのでき
る、分断可能な切込みを施した紙管を明らかにするもの
である。
すことにより、不用意に折れることを可及的に防止で
き、分断する際には小気味よく折ることができ、更に、
折ったときに紙管の表面層を剥がして捲り上げたり、バ
リが紙管表面の外側へ臨出することを抑えることのでき
る、分断可能な切込みを施した紙管を明らかにするもの
である。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明の紙管は、紙テープをス
パイラル状に且つ複数層に巻いて形成した紙管(1)を一
周して、該紙管の内と外に貫通する切込み(2)を断続的
に施し、隣り合う切込み(2)(2)間の繋がり部(3)は紙
管の外周面よりも凹んでおり、紙管の外周層は、紙管の
分断予定部で全周に亘って分断されている。
パイラル状に且つ複数層に巻いて形成した紙管(1)を一
周して、該紙管の内と外に貫通する切込み(2)を断続的
に施し、隣り合う切込み(2)(2)間の繋がり部(3)は紙
管の外周面よりも凹んでおり、紙管の外周層は、紙管の
分断予定部で全周に亘って分断されている。
【0009】
【作用及び効果】紙管(1)の分断予定部の両側に、紙管
(1)を軸方向にずらす或いは曲げる相対的な力が作用す
ると、分断予定部の繋がり部(3)が引き千切られる。各
繋がり部(3)には、この引き千切りにより、引き千切り
方向とは反対側へバリが生じる。
(1)を軸方向にずらす或いは曲げる相対的な力が作用す
ると、分断予定部の繋がり部(3)が引き千切られる。各
繋がり部(3)には、この引き千切りにより、引き千切り
方向とは反対側へバリが生じる。
【0010】本発明では、繋がり部(3)は紙管表面から
凹んでおり、紙管(1)の表面層は、紙管の分断予定部で
予め分断されているため、紙管(1)を分断する力が作用
すると、紙管(1)の繋がり部(3)が引き千切られて、小
気味よく折れる。紙管(1)が分断予定部で折れるとき、
紙管の分断予定部の外周層は全周に亘って分断されてい
るめ、繋がり部(3)であった部分の表面層が剥がれるこ
とはない。又、繋がり部(3)の外表面側端部にバリ(13)
が生じても、繋がり部(3)は紙管(1)表面から凹んでい
るため、該バリ(13)が紙管表面よりも外側へ臨出するこ
とを防止できる。
凹んでおり、紙管(1)の表面層は、紙管の分断予定部で
予め分断されているため、紙管(1)を分断する力が作用
すると、紙管(1)の繋がり部(3)が引き千切られて、小
気味よく折れる。紙管(1)が分断予定部で折れるとき、
紙管の分断予定部の外周層は全周に亘って分断されてい
るめ、繋がり部(3)であった部分の表面層が剥がれるこ
とはない。又、繋がり部(3)の外表面側端部にバリ(13)
が生じても、繋がり部(3)は紙管(1)表面から凹んでい
るため、該バリ(13)が紙管表面よりも外側へ臨出するこ
とを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、紙管(1)の軸心を含む面
での紙管(1)の分断予定部の断面図であり、図2は、図
1のA−A線断面図である。実施例の紙管(1)は、ビニ
ールハウス用のビニールを巻回する芯となるもので、外
径約62mm、内径約50mm、肉厚約6mm、長さは約30
00mmである。上記紙管(1)は、一般の紙管と同様にし
て、紙テープをスパイラル状に且つ複数層に巻いて形成
されている。
での紙管(1)の分断予定部の断面図であり、図2は、図
1のA−A線断面図である。実施例の紙管(1)は、ビニ
ールハウス用のビニールを巻回する芯となるもので、外
径約62mm、内径約50mm、肉厚約6mm、長さは約30
00mmである。上記紙管(1)は、一般の紙管と同様にし
て、紙テープをスパイラル状に且つ複数層に巻いて形成
されている。
【0012】紙管(1)の1/2長さの位置が、分断予定
部となり、該分断予定部には、紙管(1)の内と外に貫通
する複数の、実施例では15〜18箇所に切込み(2)を
略等間隔で開設している。隣合う切込み(2)(2)間に存
在する繋がり部(3)は、紙管(1)の外周面よりも凹んで
おり、紙管(1)の外周層は、紙管の分断予定部で全周に
亘って既に分断されている。
部となり、該分断予定部には、紙管(1)の内と外に貫通
する複数の、実施例では15〜18箇所に切込み(2)を
略等間隔で開設している。隣合う切込み(2)(2)間に存
在する繋がり部(3)は、紙管(1)の外周面よりも凹んで
おり、紙管(1)の外周層は、紙管の分断予定部で全周に
亘って既に分断されている。
【0013】切込み(2)及び繋がり部(3)の凹み(11)
は、後記の如く、鋸歯状の丸カッター(4)を回転する紙
管(1)に押し当てて形成するため、紙管(1)の軸心に直
交する面での各繋がり部(3)の断面形状は、略釣鐘形と
なる。紙管(1)の軸心に直交する断面積に対して、繋が
り部(3)の総断面積の割合は、1/4〜1/3程度とす
ればよく、これは紙管(1)の径、肉厚み、簡単に折れる
様にするか或いは少し折れ難くするかによって、その面
積割合を変えればよい。該面積割合が、1/4以下であ
ると、紙管は不用意に折れ易く、1/3以上でると折れ
に難くなる。
は、後記の如く、鋸歯状の丸カッター(4)を回転する紙
管(1)に押し当てて形成するため、紙管(1)の軸心に直
交する面での各繋がり部(3)の断面形状は、略釣鐘形と
なる。紙管(1)の軸心に直交する断面積に対して、繋が
り部(3)の総断面積の割合は、1/4〜1/3程度とす
ればよく、これは紙管(1)の径、肉厚み、簡単に折れる
様にするか或いは少し折れ難くするかによって、その面
積割合を変えればよい。該面積割合が、1/4以下であ
ると、紙管は不用意に折れ易く、1/3以上でると折れ
に難くなる。
【0014】図4は、上記紙管(1)に切込み(2)を施す
ための鋸歯状丸カッター(4)を示している。丸カッター
(4)の外径は約77mm、中央両面にボスボス(41)(41)を
突設し、軸心に貫通孔(42)を開設している。ボス(41)か
ら外側は軸心に直交するフラット面(43)(43)となり、外
周部は徐々に薄くなるテーパ面(44)(44)となっている。
ボス(41)(41)間の厚みZ1は約5mm、フラット面(43)(4
3)間の厚みZ2は約1.8mmである。
ための鋸歯状丸カッター(4)を示している。丸カッター
(4)の外径は約77mm、中央両面にボスボス(41)(41)を
突設し、軸心に貫通孔(42)を開設している。ボス(41)か
ら外側は軸心に直交するフラット面(43)(43)となり、外
周部は徐々に薄くなるテーパ面(44)(44)となっている。
ボス(41)(41)間の厚みZ1は約5mm、フラット面(43)(4
3)間の厚みZ2は約1.8mmである。
【0015】丸カッター(4)の外周縁に等間隔にカット
部(46)(46)を設け、カット部(46)(46)間に歯部(45)(45)
を形成している。実施例では24丁の歯部(45)が形成さ
れている。歯部(45)の先端の幅Xは約5mm、歯底(46)か
ら歯部(45)の先端までの高さYは、4〜5.5mm、歯部
(45)先端の厚みZ3は約0.5mmである。
部(46)(46)を設け、カット部(46)(46)間に歯部(45)(45)
を形成している。実施例では24丁の歯部(45)が形成さ
れている。歯部(45)の先端の幅Xは約5mm、歯底(46)か
ら歯部(45)の先端までの高さYは、4〜5.5mm、歯部
(45)先端の厚みZ3は約0.5mmである。
【0016】紙管(1)へ切込み(2)を施すには、紙管
(1)を通常の丸カッターで切断するのと同様にして、紙
管(1)を金属製切芯(図示せず)に嵌めて支持しつつ、紙
管を回転させ、回転自由に支持した前記鋸歯状丸カッタ
ー(4)を、紙管の軸心に直交する方向からシリンダ装置
(図示せず)等によって押し当てる。
(1)を通常の丸カッターで切断するのと同様にして、紙
管(1)を金属製切芯(図示せず)に嵌めて支持しつつ、紙
管を回転させ、回転自由に支持した前記鋸歯状丸カッタ
ー(4)を、紙管の軸心に直交する方向からシリンダ装置
(図示せず)等によって押し当てる。
【0017】紙管(1)に鋸歯状丸カッター(4)の各歯部
(45)によって、切込み(2)が等間隔に開設される。歯部
(45)の高さYは、紙管(1)の厚みよりも小さいため、歯
部(45)の先端が、紙管の内側に嵌まった切芯に当たって
も、歯部(45)(45)の歯底(47)が紙管(1)表面に食い込
み、繋がり部(3)の外端部を押し切りする。実施例では
この押し切り深さは、0.5〜2mmである。
(45)によって、切込み(2)が等間隔に開設される。歯部
(45)の高さYは、紙管(1)の厚みよりも小さいため、歯
部(45)の先端が、紙管の内側に嵌まった切芯に当たって
も、歯部(45)(45)の歯底(47)が紙管(1)表面に食い込
み、繋がり部(3)の外端部を押し切りする。実施例では
この押し切り深さは、0.5〜2mmである。
【0018】丸カッター(4)の歯部(45)が紙管(1)の表
面に接触してから、紙管(1)が約1.2回転すれば、丸
カッター(4)を紙管(1)から離間させる。紙管(1)を1
回転させただけでは、丸カッター(4)の歯部(45)が紙管
(1)表面に接触してから、切芯に達するまでの時間を稼
ぐことが出来ず、この部分の切込み(2)が紙管の内面に
貫通せずに残り、切り込み不十分となるからである。
面に接触してから、紙管(1)が約1.2回転すれば、丸
カッター(4)を紙管(1)から離間させる。紙管(1)を1
回転させただけでは、丸カッター(4)の歯部(45)が紙管
(1)表面に接触してから、切芯に達するまでの時間を稼
ぐことが出来ず、この部分の切込み(2)が紙管の内面に
貫通せずに残り、切り込み不十分となるからである。
【0019】丸カッター(4)をエアーシリンダ装置で往
復移動させる場合で、紙管(1)の全周に断続的に切込み
(2)を形成するのに、紙管(1)を1秒間に約1.2回転
させれば、切込み(2)に不十分な箇所は生じない。但
し、実施例では、紙管(1)の直径と丸カッター(4)の直
径及び、紙管(1)の繋がり部(3)の数と、丸カッター
(4)の歯部(45)の数が対応していないので、紙管(1)が
回転を停止する直前から、停止する間での間に形成され
る切込み(2)及び繋がり部(3)の断面形状は、他の切込
み、繋がり部に比べて多少の相違が生じる。
復移動させる場合で、紙管(1)の全周に断続的に切込み
(2)を形成するのに、紙管(1)を1秒間に約1.2回転
させれば、切込み(2)に不十分な箇所は生じない。但
し、実施例では、紙管(1)の直径と丸カッター(4)の直
径及び、紙管(1)の繋がり部(3)の数と、丸カッター
(4)の歯部(45)の数が対応していないので、紙管(1)が
回転を停止する直前から、停止する間での間に形成され
る切込み(2)及び繋がり部(3)の断面形状は、他の切込
み、繋がり部に比べて多少の相違が生じる。
【0020】然して、紙管(1)の分断予定部の両側に、
別個のビニールシートを同時に巻き付ける。これは複数
の支持ローラで紙管及び巻回途上のビニールシートを回
転自由に支えながら行う。紙管(1)へのビニールシート
の巻回が終了すれば、一方のビニールシートを支えてい
る支持ローラを下降させると、紙管の分断予定部の両側
に、紙管の軸心をずらす相対的な力が作用し、分断予定
部の繋がり部(3)が引き千切られる。
別個のビニールシートを同時に巻き付ける。これは複数
の支持ローラで紙管及び巻回途上のビニールシートを回
転自由に支えながら行う。紙管(1)へのビニールシート
の巻回が終了すれば、一方のビニールシートを支えてい
る支持ローラを下降させると、紙管の分断予定部の両側
に、紙管の軸心をずらす相対的な力が作用し、分断予定
部の繋がり部(3)が引き千切られる。
【0021】繋がり部(3)は紙管表面から凹んでおり、
紙管(1)の表面層は、紙管の分断予定部で予め分断され
ているため、紙管(1)を分断する力が作用すると、紙管
(1)の繋がり部(3)が引き千切られて、小気味よく折れ
る。図3に示す如く、各繋がり部(3)には、この引き千
切りにより、引き千切り方向とは反対側へバリ(13)を生
じる。本発明では、上記の如く、繋がり部(3)の紙管表
面側の端部は紙管表面から凹んで、表面層は紙管の分断
予定部で予め分断されているため、紙管が分断予定部で
引き千切られても、繋がり部(3)であった部分の表面紙
が剥がれることはない。又、繋がり部(3)の紙管表面側
端部にバリ(13)が生じても、繋がり部(3)は紙管(1)表
面から凹んでおり、該バリ(13)が紙管表面よりも外側へ
臨出することを防止できる。
紙管(1)の表面層は、紙管の分断予定部で予め分断され
ているため、紙管(1)を分断する力が作用すると、紙管
(1)の繋がり部(3)が引き千切られて、小気味よく折れ
る。図3に示す如く、各繋がり部(3)には、この引き千
切りにより、引き千切り方向とは反対側へバリ(13)を生
じる。本発明では、上記の如く、繋がり部(3)の紙管表
面側の端部は紙管表面から凹んで、表面層は紙管の分断
予定部で予め分断されているため、紙管が分断予定部で
引き千切られても、繋がり部(3)であった部分の表面紙
が剥がれることはない。又、繋がり部(3)の紙管表面側
端部にバリ(13)が生じても、繋がり部(3)は紙管(1)表
面から凹んでおり、該バリ(13)が紙管表面よりも外側へ
臨出することを防止できる。
【0022】図6は、上記丸カッター(4)に代えて、複
数、実施例では、4つの突き込みカッター(5)で、紙管
(1)に切込み(2)を形成する実施例を示している。紙管
(1)の内、外に貫通する切込み(2)は等間隔に4カ所に
開設され、各切込み(2)の幅Wは、紙管(1)の内周の1
/8程度である。切込み(2)(2)間の繋がり部(3)は、
紙管(1)の外表面から0.5〜2mm程度凹んでいる。
数、実施例では、4つの突き込みカッター(5)で、紙管
(1)に切込み(2)を形成する実施例を示している。紙管
(1)の内、外に貫通する切込み(2)は等間隔に4カ所に
開設され、各切込み(2)の幅Wは、紙管(1)の内周の1
/8程度である。切込み(2)(2)間の繋がり部(3)は、
紙管(1)の外表面から0.5〜2mm程度凹んでいる。
【0023】各突き込みカッター(5)の先端は、紙管
(1)の切込み(2)に対応する凸刃(51)と該凸刃(51)の両
側に、繋がり部(3)の厚み分だけ凸刃(51)よりも凹んで
補助刃(52)が形成されており、凸刃(51)も補助刃(52)の
刃先は、紙管(1)の軸心を半径中心とする円弧状に湾曲
している。
(1)の切込み(2)に対応する凸刃(51)と該凸刃(51)の両
側に、繋がり部(3)の厚み分だけ凸刃(51)よりも凹んで
補助刃(52)が形成されており、凸刃(51)も補助刃(52)の
刃先は、紙管(1)の軸心を半径中心とする円弧状に湾曲
している。
【0024】4つの突き込みカッター(5)を、紙管(1)
の軸心に向けて同時に突き込むことにより、各突き込み
カッター(5)の凸刃(51)が紙管(1)に嵌まった切芯(図
示せず)の表面に達し、隣合う突き込みカッター(5)の
補助刃(52)(52)の外端同士が当接して、図6に示す様
に、紙管(1)の分断予定部に切込み(2)と繋がり部(3)
を形成できる。
の軸心に向けて同時に突き込むことにより、各突き込み
カッター(5)の凸刃(51)が紙管(1)に嵌まった切芯(図
示せず)の表面に達し、隣合う突き込みカッター(5)の
補助刃(52)(52)の外端同士が当接して、図6に示す様
に、紙管(1)の分断予定部に切込み(2)と繋がり部(3)
を形成できる。
【0025】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形
が可能である。
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形
が可能である。
【図1】紙管の切断予定部の断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】紙管の分断部の断面図である。
【図4】鋸歯状丸カッターの正面図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】他の実施例の紙管と突き込みカッターの説明図
である。
である。
【図7】本発明に先だって出願人が試みた紙管の分断予
定部の断面図である。
定部の断面図である。
【図8】同上の紙管を分断した状態の断面図である。
(1) 紙管 (2) 切込み (3) 繋がり部 (4) 丸カッター (45) 歯部 (46) 歯底
Claims (1)
- 【請求項1】 紙テープをスパイラル状に且つ複数層に
巻いて形成した紙管(1)を一周して、該紙管(1)の内と
外に貫通する切込み(2)を断続的に施し、隣り合う切込
み(2)(2)間の繋がり部(3)は紙管の外周面よりも凹ん
でおり、紙管(1)の外周層は、紙管(1)の分断予定部で
全周に亘って分断されていることを特徴とする分断用切
込みを施した紙管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32401697A JP2905467B1 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 分断用切込みを施した紙管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32401697A JP2905467B1 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 分断用切込みを施した紙管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2905467B1 true JP2905467B1 (ja) | 1999-06-14 |
JPH11156967A JPH11156967A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18161207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32401697A Expired - Lifetime JP2905467B1 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 分断用切込みを施した紙管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905467B1 (ja) |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP32401697A patent/JP2905467B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11156967A (ja) | 1999-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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