JP2904820B2 - 画像表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、操作者の同一視界内に複数枚の画像をそれ
ぞれ同時表示可能な画像表示装置に関し、特に医用画像
ワークステーションとして機能される医用画像診断装置
に適用される画像表示装置の改良に関する。

（従来の技術） 近年、ディジタル化されたＸ線診断装置、Ｘ線CT装
置、MRI装置などの医用画像やその付随情報をこれらを
格納しているメモリより読み出してモニタ表示し、読影
や診断に用いられるようになった。

特に、最近の画像処理技術の進展にともない、画像デ
ータの補間、読み出しを行え、読み出した画像に各種画
像処理を加え、複数のモニタ上にそれぞれモニタ表示す
る医用画像ワークステーションとして医用画像診断装置
が提案され、実用に供されるようになった。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の医用画像診断装置に適用されて
いる画像表示装置の場合には、医師が重要であると認識
し、詳しく見たいと思った画像やマーキングしたいと思
った画像が、医師の最も見やすい位置例えば医師の座っ
ている位置の正面から離れた位置の画面上に表示された
とき、種々の不都合が生じた。

即ち、上記詳しく見たいと思った画像等を医師の最も
見やすい位置の画面上に表示するためには、キーボード
等による入力操作によって移動したい画像と移動場所と
をそれぞれ指定しなければならず、この際、指定作業が
面倒で煩わしい。

しかし、医師の見やすい位置から離れた位置の画面上
に表示されている画像を医師の最も見やすい位置まで移
動させないまま、画像観察を行うのであれば、椅子から
腰を浮かしたり、見たい画像の正面に目の方向を定めた
りしなければならず、医師が苦痛を感じることになる。

特に、画像にマーキングする際に、ライトペンで画面
に直接書き込む方法や、マウス等のポインティングデバ
イスでカーソルを移動させて注目点をマークする方法を
実施する場合、対象画像が見やすい位置から離れた位置
の画面上に表示されていると、ライトペンの操作を行う
際、医師の手の位置から離れているので作業がし難くな
り、またポインティングデバイスの操作を行う際、医師
の目の位置が画像が離れているのでやはり作業がし難い
という不具合があった。

本発明は、係る事情に着目してなされたもので、その
目的とするところは、詳しく見たい画像やマーキングし
たい画像が操作者の最も見やすい位置の画面から離れて
いる画面上に表示された際、即座に簡単な操作で操作者
の最も見やすい位置の画面上にそれらの画像を表示でき
るようにした画像表示装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、上記の目的を達成するため、複数の画像の
それぞれを対応する画面に同時に表示可能な画像表示装
置において、前記各画面に表示されている画像の少なく
とも１つを１アクション操作で指定することができる画
像指定手段と、この画像指定手段により指定された画像
が表示されている画面とあらかじめ選定された特定画面
との間で画像を交換表示させる制御を行なう画像交換制
御手段とを具備することを特徴とするものである。

（作用） 本発明による構成であれば、あらかじめ選定された特
定画面として操作者の最も見やすい位置の画面が選定さ
れている場合、操作者の最も見やすい位置から離れた位
置の画面上の画像を画像指定手段により１アクション操
作で指定すると、指定された画像が操作者の最も見やす
い位置の画面に表示される一方、その特定画面上に先に
表示されていた画像が指定された画像を表示していた画
像上に表示されるように画像交換制御手段によって画像
交換制御がなされる。

従って、本発明の画像表示装置が適用された医用画像
診断装置は、詳しく見たい画像やマーキングしたい画像
が医師の最も見やすい位置の画面から離れた位置の画面
上に表示された際、即座に簡単な操作で医師の最も見や
すい位置の画面上にそれらの画像を表示できる。

（実施例） 第１図は、本発明の画像表示装置が適用された一実施
例の医用画像診断装置の外観概略を示す斜視図である。

この一実施例の医用画像診断装置は、パネル前面上部
に並べて設けた６個のディスプレイ１と、操作卓２上に
設けられ、且つ各ディスプレイ１による画面Ａ〜Ｆに対
応するキーＡ〜Ｆを有する画面指定操作部３と、筐体内
部に設けた制御部４とを備えている。

各ディスプレイ１は、本実施例では椅子に座っている
医者の正面位置で画像表示する画面Ａを制御部４の制御
下であらかじめ特定画面として選定しているものであ
る。

画像指定操作部３は、制御部４の制御下で各ディスプ
レイ１の画面Ａ以外の画面Ｂ〜Ｆに表示されている画像
のいずれか１つを１アクション操作で指定することがで
きる。例えば、各ディスプレイ１の画面Ｂ〜Ｆにおける
画面Ｂを指定する場合、画像指定操作部３のキーＢを押
す操作を行えばよいものである。

制御部４は、システム全体の制御中枢として設けたも
のであって、画面交換手段としての機能を有するもので
ある。この画面交換手段の機能構成は、第２図に示す如
く、全画像のデータを持つメモリ５と、画像データ転送
装置６と、各ディスプレイ１毎の表示メモリ7A〜7Fと、
これら各部を制御動作させるCPU8とを備えてなる。な
お、９はD/A変換器である。

そして、画像データ転送装置６は、画像指定操作部３
によって指定された画面Ｂ〜Ｆのいずれか１つの画像デ
ータ及びあらかじめ選択された移動先の画面Ａの画像デ
ータを読み出す読み出し部6aと、読み出した画像データ
を対応する表示メモリ7A〜7Fのいずれかに転送する転送
部6bとを有している。

このような各部を備えた本実施例では、第３図のフロ
ーチャートに従って処理動作が実行される。但し、各デ
ィスプレイ１において画面Ａが特定画面として選定され
ているものとする。

読影中にあっては、医師は各ディスプレイ１の画面Ａ
〜Ｆのうち画面Ａ以外の画面B,C,E,Fに表示されている
画像のうちどれも詳しく見たい、あるいはマーキングし
たいと思うことになる。

例えば画面Ｂに表示されている画像Ｘを詳しく見た
い、あるいは画面Ｂに表示されている画像Ｘをマーキン
グ対象としたいと医師が判断した際、医師によって画像
指定操作部３のキーＢを押す操作がなされる。このと
き、CPU8は画像指定操作部３のキーＢが押されたことを
認識する（ステップ301）。

同時に、各ディスプレイ１における画面Ｂに表示され
ていた画像Ｘのデータ及び画面Ａに表示されていた画像
Ｙのデータをメモリ５から読み出し、画像Ｘのデータを
画面Ａの表示メモリ7Aへまた画像Ｙのデータを画面Ｂの
表示メモリＢへ転送すべき旨の命令がCPU8から画像デー
タ転送装置６へ発せられる（ステップ302）。

すると、画像データ転送装置６は、読み出し部6aによ
りメモリ５から画像X,Yの各データを読み出し、転送部6
bにより画像Ｘのデータを画面Ａの表示メモリ7Aへ、ま
た画像Ｙのデータを画面Ｂの表示メモリ7Bへそれぞれ転
送する動作を実行する（ステップ303）。

この結果、医師が見やすい位置の画面Ａには、画像指
定操作部３の操作前に画面Ｂに表示されていた画像Ｘが
表示される一方、その操作前に画面Ａに表示されていた
画像Ｙが画面Ｂに表示される（ステップ304）。

このように本実施例によれば、各ディスプレイ１にお
ける見やすい画面例えば画面Ａを限定することにより、
それ以外の画面Ｂ〜Ｆに表示されている詳しく見たい画
像を画像指定操作部３における簡単なキー操作により指
定するだけで、その指定画像が常に見やすい位置の画面
Ａに交換表示された。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の画像表示装置は、各画
面に表示されている画像のいずれか１つを画像指定手段
により１アクション操作で指定すると、あらかじめ選定
された特定画面上にその指定画像の交換表示が画像交換
制御手段の制御によりなされるから、操作上の煩しさを
感じることなく見たい画像を見やすい位置で観察したり
マーキングしたりすることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の画像表示装置が適用された一実施例の
医用画像診断装置の外観概略を示す斜視図、第２図は本
発明の一実施例における機能構成を示すブロック図、第
３図は本発明の一実施例における制御動作を示すフロー
チャートである。 １…ディスプレイ、２…操作卓 ３…画面指定操作部、４…制御部 ５…メモリ、６…画像データ転送装置 7A〜7F…表示メモリ ８…CPU

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の画像のそれぞれを対応する画面に同
   時に表示可能な画像表示装置において、 前記各画面に表示されている画像の少なくとも１つを１
   アクション操作で指定することができる画像指定手段
   と、 この画像指定手段により指定された画像が表示されてい
   る画面とあらかじめ選定された特定画面との間で画像を
   交換表示させる制御を行なう画像交換制御手段とを具備
   することを特徴とする画像表示装置。