JP2904751B2 - 半導体ウエハの電気特性測定装置 - Google Patents

半導体ウエハの電気特性測定装置

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JP2904751B2
JP2904751B2 JP27136596A JP27136596A JP2904751B2 JP 2904751 B2 JP2904751 B2 JP 2904751B2 JP 27136596 A JP27136596 A JP 27136596A JP 27136596 A JP27136596 A JP 27136596A JP 2904751 B2 JP2904751 B2 JP 2904751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、C−V曲線など
の半導体ウエハの電気特性の測定を行なう装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MIS構造の半導体のプロセスを評価す
る方法の1つとして、C−V測定による評価方法が用い
られている。
【0003】図20は、従来のC−V測定方法を示す説
明図である。図20の(a)は、MIS構造を示してお
り、半導体ウエハ101の表面上に酸化膜102が形成
され、さらにその上部に電極201が形成されている。
また、半導体ウエハ101の裏面にも電極202が形成
されている。2つの電極201、202の間の全容量C
tは、図の(b)に示すように、半導体ウエハ101の
容量Csと酸化膜102の容量Ciとの直列接続で表わ
される。
【0004】図の(c)には、理想的なC−V曲線を実
線で、C−V測定で得られる現実のC−V曲線を破線
で、示している。この評価方法では、よく知られている
ように、理想的な曲線と現実の曲線とのずれ量を測定し
てフラットバンド電圧Vfbが決定され、フラットバン
ド電圧Vfbの値に基づいて、酸化膜102の品質やそ
の形成プロセスが評価される。
【0005】従来のC−V測定では、このように酸化膜
102の表面上に電極201を形成する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、酸化膜10
2上に電極201を形成すると、電極形成のプロセスに
おいて、酸化膜102中にNa(ナトリウム)等のイオ
ンが混入してしまう場合がある。よく知られているよう
に、C−V特性は酸化膜102中のNa等のイオンに依
存する。従って、C−V特性で酸化膜102の品質が不
良であると評価された場合に、従来の方法では、酸化膜
形成のプロセスに原因があるのか、電極形成のプロセス
に原因があるのかを区別できないという問題があった。
【0007】酸化膜形成のプロセスは、半導体ウエハの
洗浄処理、熱酸化処理、酸化膜の安定化熱処理等の処理
に細分化されるが、これらの各処理の間にC−V特性評
価を行なえば、それぞれの処理の良否を判定することが
できる。例えば、半導体ウエハの洗浄処理の良否を評価
する場合には、洗浄された半導体ウエハ上に電極を形成
してC−V測定を行なう。このように、従来は半導体ウ
エハの電気特性評価を行なうたびに半導体ウエハの表面
に測定用の電極を形成しなければならなかった。このよ
うな電極形成のプロセスは、半導体ウエハの電気特性自
体に影響を与えるばかりでなく、電極形成そのものに手
間と時間がかかるという問題があった。
【0008】さらに、半導体ウエハの表面近傍の特性を
評価するために、いわゆるゼルブスト法(C−t法)に
よる評価がしばしば行なわれている。この方法は、静電
容量の時間依存性を測定する方法なので、C−V測定と
同様に、半導体ウエハの表面上に電極を形成する必要が
あり、上記と同様の問題があった。
【0009】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、半導体ウエハの
表面上に電極を形成することなく、C−V測定やC−t
法などの電気特性の測定を高精度に行なうことのできる
半導体ウエハの電気特性測定装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題を解決するため、この発明による半導体ウエハ
の電気特性測定装置は、半導体ウエハの電気特性を測定
する装置であって、半導体ウエハと非接触の状態で保持
される測定用電極と、前記測定用電極の周囲をほぼ取り
囲むように配置されたリング状導体と、前記測定用電極
と前記半導体ウエハとの間の電気特性を測定する測定手
段と、を備えることを特徴とする。
【0011】この電気特性測定装置の測定用電極は、半
導体ウエハと非接触の状態で保持されるので、半導体ウ
エハの表面上に電極を形成する必要がない。測定用電極
の周囲をほぼ取り囲むように配置されたリング状導体
は、測定用電極の周囲における電界が、測定用電極に与
える影響を低減する機能を有している。従って、測定用
電極を用いた電気特性測定を高精度に行うことができ
る。
【0012】上記第1の発明において、さらに、前記リ
ング状導体の外周側に配置され、前記測定用電極と前記
半導体ウエハとの平行度を調整するために使用される複
数の平行度調整電極と、前記複数の平行度調整用電極に
おける容量の測定値に従って、前記測定用電極と前記半
導体ウエハとの傾きを変化させることによって前記平行
度を調整する駆動手段と、を備えることが好ましい。
【0013】複数の平行度調整用電極のそれぞれと半導
体ウエハとの間の静電容量を測定して互いに比較すれ
ば、電極保持面と半導体ウエハの表面との平行度を調整
できるので、ギャップの静電容量をさらに精度よく算出
することができる。従って、半導体ウエハの電気特性を
さらに高精度で測定できる。特に、測定用電極と複数の
平行度調整用電極との間にリング状導体が設けられてい
るので、測定用電極と、複数の平行度調整用電極との間
の影響を低減することができる。この結果、高精度な電
気特性測定と平行度調整とを達成することができる。
【0014】また、前記測定用電極は、中央部が中空の
略リング状であり、前記電気特性測定装置は、さらに、
前記測定用電極が形成された光学素子であって、外部か
ら与えられた単色光を反射するための反射領域を、前記
測定用電極の中央部に相当する位置に有する光学素子
と、前記反射領域で反射される前記単色光を発生する単
色光発生手段と、前記反射領域で反射された単色光を受
光する受光手段と、前記受光手段で受光された単色光の
強度に基づいて、前記測定用電極と前記半導体ウェハと
の間のギャップを算出する算出手段と、を備えることが
好ましい。
【0015】測定用電極の中央部において単色光が反射
し、この反射光の強度に基づいて、測定用電極と半導体
ウェハとの間のギャップが算出される。従って、測定用
電極の位置におけるギャップ、および、その静電容量を
正確に求めることができる。従って、半導体ウエハの電
気特性をさらに高精度で測定できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
A.電気特性測定法の概要 図1は、この発明における半導体の電気特性測定法の概
要を示す概念図である。図の(a)において、半導体ウ
エハ101の表面上には酸化膜102が形成されてお
り、裏面上には電極202が形成されている。酸化膜1
02の上方には、ギャップGeを隔てて測定用電極20
1が電極保持ユニット300によって保持されている。
酸化膜102と測定用電極201とのギャップGeは、
後述するように、1μm以下になるように電極保持ユニ
ット300によって制御されている。
【0017】2つの電極201、202の間の静電容量
Ctは、図の(b)に示すように、半導体ウエハ101
の静電容量Csと、酸化膜102の静電容量Ciと、ギ
ャップGeの静電容量Cgとの直列接続で表わされ、次
式で与えられる。
【0018】 1/Ct=1/Cs+1/Ci+1/Cg …(1)
【0019】測定部400では、この合成容量Ctを測
定する。C−V測定で求めたいのは、半導体ウエハ10
1の容量Csと、酸化膜102の容量Ciとの合成容量
Ctaの電圧依存性である。
【0020】 1/Cta=1/Cs+1/Ci …(2)
【0021】全体の合成容量Ctを測定して、(2)式
の合成容量Ctaを精度よく求めるには、(1)式から
わかるように、ギャップGeの容量Cgが過度に小さく
ならないようにする必要がある。一般に、ギャップGe
の容量Cgは、次式で与えられる。
【0022】 Cg=ε0・S/Ge …(3)
【0023】ここで、ε0:真空誘電率; S:電極201の下面の面積。
【0024】容量Cgは、ギャップGeの大きさに反比
例し、ギャップGeが大きいほど容量Cgが小さくな
る。後で詳しく説明するように、ギャップGeが1μm
よりも大きいと、その容量Cgが、他の容量Cs,Ci
に比べて十分小さくなり、下記のように合成容量Ctが
ギャップの容量Cgとほぼ等しくなってしまうという問
題が生じる。
【0025】Cg<<Cs,Ciのとき(1)式から: Ct≒Cg …(4)
【0026】この発明では、ギャップGeの大きさを電
極保持ユニット300で制御している。こうして、ギャ
ップGeの容量Cgをあまり小さくすることなくC−V
測定を行なうので、図1(c)に示す破線のようなC−
V曲線を測定することができ、半導体装置の電気特性評
価を行なうことができる。
【0027】B.ギャップ測定の原理:ギャップGeの
測定には、媒質の界面で光が全反射する際のトンネリン
グ現象を利用している。
【0028】トンネリング現象は、光に限らず、波動関
数で表現される物理現象において一般的に観察される。
すなわち、やや専門的に言えば、物質の境界面で境界条
件を規定すると、その境界面の外側において波動関数が
指数関数的に減衰するような解が得られる。このような
解は、境界面の外側に波動が浸出していることを表わし
ており、その浸出しはその波動の波長の程度の長さにま
で及んでいる。
【0029】例えば、光が光学的に密な物質(ガラス)
から疎な物質(空気)に入射する場合、入射角が臨界角
以上になると幾何光学的には全反射となる。ところが、
この時の光の伝播状態を波動関数(電界)で表わすと、
幾何光学的には全反射であるにもかかわらず疎な物質
(空気)中に光(電界)が浸出している解が得られる。
【0030】図2は、密な物質M1から疎な物質M2に
光が浸出す場合を示す光路図である。図において、入射
光Liはxy平面内に偏光方向を有する直線偏光(電界
ベクトルがxy平面に平行)であり、入射角θ1で物質
M1と物質M2との界面に入射している。物質M1の屈
折率はn1、物質M2の屈折率はn2である。この図は
幾何光学的な全反射条件を満たす場合を示しているが、
反射光Lrとともに、透過角θ2で物質M2へ浸出して
いる透過光Ltも描かれている。この透過光Ltの電界
Etは、次式のような波動関数で表わされる。
【0031】 Et=E0 *exp(−kt*α*y)exp[i*{kt(n1/n2)s inθ1*x−ω*t}] …(5)
【0032】ここで、E0 は定数、ktおよびαは各々
次の(6)式および(7)式で表わされる定数、ωは光
の角周波数である。また、演算子*は乗算を表わす。
【0033】 kt=n2*(2*π)/λ …(6) α=[(n1^2/n2^2)*sinθ1^2−1]^0.5 …(7)
【0034】ここで、λは光の波長であり、演算子^は
べき乗を表わす。
【0035】上記(5)式において、exp(−kt*
α*y)の項は、光波の電界が物質M2内に浸出してお
り、電界の振幅|Et|が波長λのオーダの長さにわた
って指数関数的に単調減少することを示している。な
お、これらの式は、例えばファインマン,レイトン,サ
ンズ著「ファインマン物理学IV,電磁波と物性」(1
986年3月、岩波書店)第196頁第20行目の式と
等価である。
【0036】物質M2が空気であればn2=1.0であ
り、(5)式、(6)式、(7)式はそれぞれ次のよう
に書換られる。
【0037】 Et=E0 *exp(−kt*α*y)exp[i*{kt*n1*sinθ 1*x−ω*t}] …(5a) kt=(2*π)/λ …(6a) α=[(n1*sinθ1)^2−1]^0.5 …(7a)
【0038】この時、図3に示すように第3の密な物質
M3を用意し、物質M3を空気M2側から物質M1側に
近づけていくと、物質M1とのギャップGが波長λ程度
になったときに第3の物質M3の双極子モーメントが励
起されて第3の物質M3中に光波が透過し始めるように
なる。第3の物質M3に透過していく透過光Ltの電界
は、近似的に上記(5a)〜(7a)式で表わすことが
できる。なお、透過光Ltの強度がその電界の振幅|E
t|の2乗に比例することは、周知のとうりである。
【0039】透過光Ltの強度とギャップGとの関係
が、例えば(5a)〜(7a)式のような計算式によっ
て求められることを利用すれば、ギャップGを測定する
ことができる。すなわち、透過光Ltの強度とギャップ
Gとの関係を予め計算で求めておき、透過光の強度を実
測すれば、ギャップGの大きさを測定できる。もちろ
ん、透過光Ltの電界Etを計算で正確に求めるために
は、(5a)〜(7a)式のかわりに、物質M1,M
2,M3で構成される3層構造を境界条件としてマック
スウェルの方程式を解く必要がある。通常、このような
計算はコンピュータを使用して行なわれており、そのた
めのプログラムは、例えば、草川徹著「レンズ光学」
(1988年、東海大学出版会)第295頁〜第310
頁に示されている。
【0040】なお、密な物質M3への透過光Ltの強度
を測定するのは難しいので、そのかわりに、反射光Lr
の強度を測定するのが実際的である。入射光Li,反射
光Lr,透過光Ltの強度をそれぞれPi,Pr,Pt
とすれば、これらには次の関係がある。
【0041】 Pt/Pi=1−Pr/Pi …(8)
【0042】表1は、3層構造を伝播する光波の電界に
ついて、正確な計算を行なって得られた反射光Lrの反
射率Rr(=Pr/Pi)を示す。なお、ここでは、入
射光Liがs偏光の場合、p偏光の場合、および、これ
らと偏光方向が45゜異なる直線偏光(以下、s+p偏
光と記す)の場合についての計算結果を示している。
【0043】
【表1】
【0044】表1の計算条件は、以下のとうりである。 n1=1.5103,k1=0.0 (ほうけい酸塩ガ
ラス,BK7); n2=1.0,k2=0.0 (空気); n3=3.673,k3=0.005 (シリコン); λ =0.827μm (GaAlAsレーザ); θ1=45゜
【0045】ここで、k1,k2,k3はそれぞれ物質
M1(BK7),M2(空気),M3(シリコン)の消
衰係数である。
【0046】なお、周知のように、任意の直線偏光はs
偏光成分とp偏光成分とに分けられる。そして、ある直
線偏光の偏光方向がs偏光の偏光方向からθ゜傾いてい
るとき、その反射率Rraはs偏光の反射率Rrsとp
偏光の反射率Rrpとによって、次のように表わすこと
ができる。
【0047】 Rra=cosθ^2*Rrs+sinθ^2*Rrp …(9)
【0048】図4(A)ないし図4(C)は、表1の結
果をグラフにしたものである。これらの図で、横軸はギ
ャップGの大きさ、縦軸は反射率Rrを示す。ギャップ
Gが波長λに比べて十分に大きい時にはほぼ100%反
射(全反射)になっており、一方、ギャップGがゼロの
時には反射率もゼロに近く、ほとんどの光が透過してい
ることが分かる。
【0049】ところで、(8)式からも明らかなよう
に、透過率Rt(=Pt/Pi)は、(1−Rr)と等
しい。図5(A)ないし図5(C)は、透過率Rtをギ
ャップGにたいしてプロットしたグラフである。ただ
し、縦軸の透過率Rtは対数で表示している。これらの
図では、ギャップGがゼロに近いところを除いて、透過
率Rtの対数logRtを直線で近似することができ
る。図5(A)〜図5(C)に破線で示す近似直線は、
ギャップGが0.2〜1.0μmの範囲において、それ
ぞれ次式で表わされる。
【0050】 logRt=−2.642G−0.13 …(10a) logRt=−2.216G+0.34 …(10b) logRt=−2.291G+0.165 …(10c)
【0051】図6(A)および図6(B)は、BK7/
空気/シリコンの3層構造について、他の波長のレーザ
光に関する透過率を示す図であり、図7(A)および図
7(B)は、BK7/空気/シリコン酸化膜/シリコン
の4層構造についての透過率Rtを示す図である。これ
らの図において、構成される物質を物質1/物質2/物
質3(/物質4)で示している。図7(A)および図7
(B)において、シリコン酸化膜の厚さTiは1000
オングストロームである。なお、(s+p)偏光の透過
率は前述のようにs偏光の透過率とp偏光の透過率とで
表わすことができるので、図示を省略している。
【0052】なお、図7(A)、図7(B)のような4
層構造の場合にも、3層構造の場合と同様にマックスウ
ェルの方程式を解くことにより、反射率、透過率を求め
ることができる。
【0053】これらの図からも分かるように、レーザ光
の波長や第3の物質が変わっても、透過率Rtの対数と
ギャップGとの関係は直線で近似することができる。
【0054】レーザ光の反射面と半導体ウエハの表面と
の間のギャップGを測定しようとするときは、上述のよ
うにギャップGと反射率または透過率との関係を予め計
算しておき、反射率を実測すれば、上記関係からギャッ
プGの大きさを決定できる。
【0055】C.測定装置の構成:図8は、上記の原理
を利用して測定用電極201と半導体ウエハの表面との
間のギャップを測定しつつ、C−V特性等の電気特性の
測定を行なう電気特性測定装置MD1の構成を表わす概
念図である。
【0056】この電気特性測定装置MD1は、固定台1
と、固定台1の下部に設置された圧電アクチュエータ2
と、圧電アクチュエータ2のさらに下部に設置された断
面が台形状の架台3とを備えている。架台3の下部にあ
る2つの斜面は、互いになす角度が90゜となるように
形成されており、架台3の底面にはプリズム4が設置さ
れている。また、架台3の一方の斜面の端部にはGaA
lAsレーザなどのレーザ発振器5が固定され、他方の
斜面の端部にはフォトダイオードなどの受光センサ6が
固定されている。
【0057】プリズム4は、ほうけい酸塩ガラス(BK
7)でつくられており、その底面4aには、後に説明す
る測定用電極201が形成されている。底面4aは、半
導体ウエハ100を載置する試料台7の表面と平行な平
面(xy平面)に平行に設置されている。
【0058】プリズム4は、その入射面4bと出射面4
cとが互いに90゜をなすように形成されており、ま
た、これらの面4b,4cが底面4aとなす角度はそれ
ぞれ45゜である。
【0059】プリズム4の下方には、ギャップGを介し
て半導体ウエハ100が試料台7上に保持されており、
半導体ウエハ100の表面100aがプリズム4の底面
4aとほぼ平行になるように設定されている。
【0060】圧電アクチュエータ2には位置制御装置1
1が接続されており、また、受光センサ6には光量測定
器12が、測定用電極201と金属製の試料台7にはL
CRメータ13が接続されている。LCRメータ13
は、測定用電極201と試料台7との間の合成容量Ct
やコンダクタンスを測定する機器である。
【0061】位置制御装置11と光量測定器12とLC
Rメータ13とは、ホストコントローラ14に接続され
ており、このホストコントローラ14によって測定装置
全体の制御や、得られたデータの処理が行なわれる。こ
の発明における測定手段は、LCRメータ13と、ホス
トコントローラ14とで実現されている。なお、ホスト
コントローラ14としては、例えばパーソナルコンピュ
ータが用いられる。
【0062】圧電アクチュエータ2はz方向に伸縮する
圧電素子を有しており、位置制御装置1から与えられる
電圧に応じて架台3をz方向に移動させる。
【0063】試料台7は、SUSなどの金属で作成され
ており、半導体ウエハ100を吸着して保持する。図9
(a)は試料台7の平面図であり、(b)はそのA−A
断面図である。試料台7の表面には、溝7aが形成され
ている。溝7aは、同心円状の2つの凹部と、これらを
連結する数本の放射状の凹部とを有している。溝7aの
中心部は、試料台7の裏面まで貫通する貫通孔7bと連
結され、貫通孔7bは真空ポンプ8に接続されている。
真空ポンプ8で溝7aが真空に引かれると、半導体ウエ
ハ100(図中、一点鎖線で示す。)が試料台7の上に
吸着される。この際、試料台7の側面にOリング9(図
中、点線でしめす。)を設けるとともに、試料台7の表
面を鏡面仕上げすることにより密着の程度を高めてい
る。
【0064】半導体ウエハ100と試料台7との間は、
電気的には静電容量として扱われる。この静電容量Cb
は、LCRメータ13で測定される合成容量Ctの一部
に含まれるので、(1)式は次式に書き換えられる。
【0065】 1/Ct=1/Cs+1/Ci+1/Cg+1/Cb …(11)
【0066】C−V測定によって図1(c)のような曲
線を得るためには、半導体ウエハ100と試料台7との
間の容量Cbが、他の3つの容量Cs,Ci,Cgに比
べて十分大きく、合成容量Ctが(1)式で近似できる
ようにする必要がある。そこで、この実施例では、上述
のように半導体ウエハ100を試料台7に密着させて、
その間の容量Cbの値を大きく保っている。
【0067】C−V測定を行なう際には、半導体ウエハ
100の裏面と試料台7の表面とをオーミック接触させ
ることが好ましい。これは、オーミック接触させれば半
導体ウエハ100の裏面と試料台7の表面との間の容量
Cbを考慮する必要がないためである。しかし、オーミ
ック接触を実現するためには、半導体ウエハ100の裏
面にオーミック電極を形成しなければならないため、オ
ーミック電極形成のプロセスが必要になる。一方、上記
のように、半導体ウエハ100を試料台7に密着させれ
ば、その間の容量Cbは、全体の合成容量Ctに対して
無視でき、しかもオーミック電極を形成するプロセスも
必要ないので、半導体ウエハの電気特性の測定をより早
く、かつ容易に行なうことができるという利点がある。
【0068】図10(a)は、プリズム4を拡大して示
す正面図、(b)は、その底面図である。プリズム4の
下面4aには、リング状の測定用電極201が形成され
ている。リング状の測定用電極201で囲まれた反射領
域RAは底面4aの一部であり、レーザ発振器5から射
出されたレーザ光がこの反射領域RAで反射される。
【0069】電極201はクロム(Cr)と金(Au)
との2層構造を有しており、プリズム4の底面4a上に
真空蒸着によって形成される。この際、まず、底面4a
上にレジストを塗布し、電極が形成される部分に窓を開
けたレジストパターンを形成する。次に、CrとAuと
を順次真空蒸着して2層構造を形成する。そして、レジ
ストパターンを剥離すると、2層構造の電極201が完
成する。
【0070】電極201の厚さTeは、例えば1000
〜2000オングストローム程度が好ましい。この厚さ
Teは、架台3に設置される前に干渉顕微鏡を用いて予
め測定される。
【0071】図8において、レーザ発振器5から発振さ
れたレーザ光Liは、プリズム4の入射面4bに垂直に
入射し、その底面4aの反射領域RA(図10参照)に
45゜の入射角で入射する。例えば前記表1の計算条件
における臨界角は41.5゜なので、幾何光学的な全反
射条件が満たされている。反射光Lrは、出射面4cか
ら垂直に出射した後、受光センサ6で受光される。受光
センサ6の出力は、光量測定器12に与えられて反射光
Lrの光量がここで測定される。
【0072】ホストコントローラ14は、光量測定器1
2から与えられた反射光Lrの光量に基づいて透過率R
t、ギャップG,Ge、および静電容量Ceを算出する
役割を有する。
【0073】D.ギャップの測定と半導体ウエハの電気
特性測定の詳細:プリズムの底面4aと半導体ウエハ1
00の表面とのギャップGの測定は、次のような手順で
行なう。
【0074】まず、ギャップGをレーザ光の波長λの数
倍以上の大きさに保つ。この状態でレーザ光Liを出射
し、受光センサ3で受光された反射光Lrの強度を光量
測定器12で測定する。ギャップGを波長λの数倍以上
に保った状態では、前述のような光波の浸出しが無いの
で、レーザ光Liはプリズム4の底面4aで全反射され
る。従って、この時に受光センサ6で検出される反射光
Lrの強度は、入射光Liの強度Piと等しい。すなわ
ち、このようにすれば入射光Liの強度Piを測定でき
る。
【0075】次に、位置制御装置11により圧電アクチ
ュエータ2を駆動させて、架台3を(−z)方向に移動
させ、ギャップGを波長λの程度にまで小さくする。こ
の状態で再びレーザ光Liを出射し、受光センサ6で反
射光Lrの強度Prを測定する。なお、この時は前述の
ように光波の一部が半導体ウエハ100に浸出してい
る。
【0076】ホストコントローラ14は、反射光強度P
rを前のステップで求めた入射光強度Piで除算して、
反射率Rtを求める。さらに、透過率Rt(=1−R
r)も算出する。
【0077】入射光Liがs偏光である場合には、図6
(A)や図7(A)のグラフ上で、上記のように得られ
た透過率Rtに対応するギャップGを参照すれば、ギャ
ップGの大きさを求めることができる。
【0078】なお、このようにギャップGを求めるのに
際しては、図6(A)ないし図7(B)のような関係を
ホストコントローラ14がルックアップテーブルなどの
形で記憶しておき、これを参照するとともに、必要に応
じ補間を行なってギャップGの大きさを求めるようにし
てもよい。また、前記(10a)〜(10c)式のよう
な式を記憶しておき、この式にしたがって透過率Rtに
対するギャップGの大きさを求めるようにしてもよい。
さらに、(10a)〜(10c)式のような1次関数で
なく、より高次の関数や対数関数、指数関数などの所定
の関数を用いて透過率(または反射率)とギャップGと
の関係を表わし、これを利用するようにしてもよい。
【0079】ホストコントローラ14は、次のような手
順でC−V特性を算出する。まず、電極201の下表面
と半導体ウエハ100の表面とのギャップGeを次式で
算出する。
【0080】 Ge=G−Te …(12) ここで、Te:電極201の厚さ
【0081】また、前記(3)式にしたがってギャップ
Geの静電容量Cgを計算する。さらに、LCRメータ
13を使用して合成容量CtについてのC−V曲線を測
定する。得られた合成容量Ctから、ギャップGeの容
量Cgの成分を差し引くことにより、求めたいC−V曲
線、すなわち、半導体ウエハ101の容量Csと酸化膜
102の容量Ciとの合成容量Ctaの電圧依存性を算
出する。
【0082】図11は、こうして得られたC−V曲線の
一例を示すグラフである。このグラフは、p型の半導体
ウエハ101の上に厚さ140オングストロームの酸化
膜102を形成した試料を用い、ギャップGeを140
0オングストローム、印加する電圧の周波数を100K
Hzとした条件で高周波C−V測定を行なって得られた
結果である。こうして得られたC−V特性から、従来と
同じ評価方法を用いて、酸化膜102およびその製造プ
ロセスの良否を判定することができる。
【0083】図12(A)および図12(B)は、ギャ
ップGeを1000オングストロームから2μmまで変
えたときに得られるC−V特性を示すグラフである。図
12(A)は、酸化膜102が無い場合、図12(B)
は、酸化膜102の厚さTiが1000オングストロー
ムの場合を示しており、いずれもn型基板を使用した場
合の結果である。これらの図において、電圧を上昇させ
けたときに容量が一定値に保たれる部分が見られる。こ
の部分における容量値は、いわゆる反転容量であること
が知られている。
【0084】ギャップを1μmよりも大きくすると、こ
の反転容量がC−V曲線上で観察できず、また、曲線も
直線に近くなって、フラットバンド電圧を測定するのが
困難になる。従って、電極201と半導体ウエハの表面
との間のギャップGeは、1μm以下とするのが好まし
い。
【0085】E.他の実施例:図13は、この発明の他
の実施例における電気特性測定装置MD2を示す図であ
る。
【0086】この電気特性測定装置MD2では、プリズ
ム41と、レーザ発振器5と、受光センサ6とが架台3
に固定されている。試料台7は、xyテーブル31の上
に立設された3台の圧電アクチュエータ21〜23に支
持されている。xyテーブル31は、x軸駆動モータ3
2xとy軸駆動モータ32yとにそれぞれ駆動されてx
y平面上を移動する。また、xyテーブル31は、基台
33の上に立設された垂直コラム34によって支持され
ており、z軸駆動モータ31zによって駆動されてz軸
方向に移動する。
【0087】試料台7をプリズム41に近づける場合に
は、まずz軸駆動モータ31zによって試料台7を上昇
させ、試料台7の表面が初期位置センサ35の高さにき
たところでいったん停止する。その後は、圧電アクチュ
エータ21〜23を用いて試料台7の高さを微調節す
る。なお、圧電アクチュエータ21〜23とモータ32
z,32y,32zとは、いずれも位置制御装置11に
よって制御される。
【0088】図14は、この電気特性測定装置MD2の
プリズム41の底面を示す図である。プリズム41の底
面には、電気特性測定用の電極201と、平行度調整用
の3つの電極111〜113が形成されている。また、
電極201,111〜113にはそれぞれ導線201
a,111a〜113aが接続されている。
【0089】圧電アクチュエータ21〜23は、図14
に破線で示すように、各電極111〜113の中心部の
外側の位置にそれぞれ設置されている。これらの圧電ア
クチュエータ21〜23は、位置制御装置11によって
互いに独立に駆動され、これによって、試料台7の上に
載置された半導体ウエハ100の表面と測定用電極20
1の表面との平行度が調整される。
【0090】なお、この発明における平行度調整手段
は、3つの圧電アクチュエータ21〜23と、位置制御
装置11と、LCRメータ13と、ホストコントローラ
14とで実現されている。
【0091】平行度調整用電極111〜113は、等分
割されたリング状の形状をそれぞれ有している。これら
の電極の形状としては、図15に示すように、それぞれ
を円形としてもよいが、それぞれを分割したリング状に
すれば、より小さな領域内に、より面積の大きな電極を
形成することができるという利点がある。
【0092】図16は、プリズム41の底面の傾きと各
平行度調整用電極111〜113の容量Ceとの関係を
示すグラフである。図の(a)に示す平行度調整用電極
111〜113の寸法は、以下の通りである。
【0093】内径r0=0.08cm; 外径r1=0.12cm; 電極間の隙間△g=0.07cm
【0094】図16(b)の結果は、図の(a)および
(c)に示すように、軸αを中心にしてプリズムの底面
を傾けた条件で各電極の容量を算出したものである。軸
αは、電極112と113との鏡面対称の軸である。
【0095】プリズム41が角度θだけ傾いていると
き、図の(c)に示すように、電極111〜113の表
面が半導体ウエハ100の表面と平行になる位置(図中
の破線の位置)からはずれる。この時、電極111〜1
13の端部がその平行位置からずれる距離△dを図16
の(c)の横軸としている。
【0096】平行度調整用電極111〜113の容量C
eはLCRメータ13を用いて測定する。LCRメータ
13やホストコントローラ14を含めた容量測定系の精
度を0.1pF程度にすることは、比較的容易である。
容量測定系の精度を0.1pFとすると、図16(b)
から、距離△dが0.01μm以下となるように平行度
を調節できることがわかる。なお、距離△dが0.01
μmの時、プリズム表面の傾き角θは約0.0005゜
であり、無視できる程度である。
【0097】図17は、軸αと直角な軸βを中心にして
プリズム41が傾いている場合における距離△dと各平
行度調整用電極の容量Ceとの関係を示すグラフであ
る。この場合にも、図16の場合と同様に、容量測定系
の精度を0.1μFとすれば、距離△dが0.01μm
以下となるように平行度を調節することができる。
【0098】このように、プリズムの底面に平行度調整
用の電極を3つ設けてそれらの容量を測定し、容量値が
互いにほぼ等しくなるように3台の圧電アクチュエータ
21〜23を駆動すれば、プリズムの底面(すなわち、
測定用電極201の表面)と半導体ウエハ100の表面
との平行度を精度よく調節することが可能である。
【0099】なお、平行度調整用電極は3つ以上設けれ
ばよい。また、測定用電極と平行度調整用電極の形状を
等しくすれば、測定用電極を平行度調整用の電極として
も利用できるので、この場合は、平行度調整専用の電極
を少なくとも2つ設ければよい。
【0100】また、図18に示すように、プリズムの底
面にガードリング120を設けてもよい。ガードリング
120は、平行度調整用電極111〜113と測定用電
極201との間、および、各平行度調整用電極111〜
113の間に配置され、一定の電位(例えば接地電位)
に保たれた配線である。ガードリング120を設けれ
ば、各平行度調整用電極111〜113の容量値を互い
に影響されずに測定でき、平行度をより高精度で調整で
きるようになるという利点がある。また、ガードリング
120は、測定用電極201の周辺の電界が測定用電極
201に与える影響を低減する機能も有しているので、
測定用電極201による測定の精度も向上させる。な
お、ガードリングは、本発明におけるリング状導体に対
応する。
【0101】上記実施例では、3つの平行度調整用電極
を用い、それらの容量値に基づいて平行度の調整を行な
ったが、光のトンネリング現象を利用したギャップ測定
方法を用いて平行度の調整を行なうこともできる。図1
9は、このような電気特性測定装置におけるプリズム4
1の周囲の部分を、底面から見た図である。この電気特
性測定装置では、図13に示す構成に加えて、平行度測
定用のレーザ発振器51〜53および受光センサ61〜
63を備えている。
【0102】3台のレーザ発振器51〜53から出射さ
れたレーザ光L1〜L3は、それぞれプリズム41の底
面の反射点P1〜P3で反射され、受光センサ61〜6
3によってそれぞれ受光される。反射点P1〜P3は、
測定用電極201の円弧の中心と各圧電アクチュエータ
21〜23とを結ぶ直線上にそれぞれ位置している。
【0103】各反射点P1〜P3におけるプリズム41
の底面と半導体ウエハ100の表面とのギャップGの測
定の手順は、前述の通りである。各反射点P1〜P3に
おけるギャップGが互いに等しくなるように圧電アクチ
ュエータ21〜23を調節すれば、平行度の調節を行な
うことができる。この際、各反射点P1〜P3における
ギャップGの絶対値を求める必要はなく、各受光センサ
61〜63で受光されるレーザ光の強度が互いに等しく
なるようにすれば、平行度を調節できる。
【0104】なお、平行度調整用のレーザ発振器51〜
53を設ける代わりに、ギャップ測定用のレーザ発振器
5から出射されるレーザ光をビームスプリッタを用いて
分割するようにしてもよい。
【0105】また、平行度の調整に用いるレーザ光は全
部で3本あればよく、その内の1本は、ギャップG測定
用のレーザ光を利用してもよい。この場合には、受光セ
ンサを全部で3つ用意すればよい。
【0106】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0107】この発明は、C−V測定に限らず、一般
に、測定用電極と半導体ウエハとの間の電気特性を測定
する場合に適用できる。例えば、ゼルブスト法によって
合成容量Ctaの時間依存性を調べることにより、半導
体ウエハ表面近傍の特性を評価することが可能である。
【0108】また、LCRメータ13によってコンダク
タンスを測定すれば、半導体ウエハ101と酸化膜10
2との界面における界面準位などを評価することも可能
である。
【0109】さらに、半導体ウエハの洗浄処理、熱酸化
処理、酸化膜の安定化熱処理等の各処理の間に、半導体
ウエハに酸化膜が形成されていない状態でC−V測定を
実行すれば、これらの各処理の良否を判定することがで
きる。
【0110】上記実施例では、ギャップの測定や平行
度の調整にレーザ光を用いたが、レーザ光に限らず、一
般に単色光を用いればよい。これは、単色光を用いれ
ば、各物質の光学定数(屈折率と吸収率)が一定値とな
るので、上述の透過率や反射率の計算を容易におこなえ
るからである。例えば1μm以上のギャップの測定に
は、レーザ光に限らず他の長波長の単色光を用いても精
度良く測定できる。他の長波長の単色光としては、例え
ば、グローバー光源(棒状のSiC(炭化珪素)の光
源)を用い、グローバー光源から出射される遠赤外線を
バンドパスフィルターに通すことによって得ることがで
きる。さらに、偏光板を通せば上記実施例と同様に直線
偏光にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における半導体の電気特性測定方法の
概要を示す概念図。
【図2】2層構造における光の浸出しを示す光路図。
【図3】3層構造における光の浸出しを示す光路図。
【図4】反射率とギャップの大きさとの関係を示すグラ
フ。
【図5】透過率とギャップの大きさとの関係を示すグラ
フ。
【図6】他の条件における透過率とギャップの大きさと
の関係を示すグラフ。
【図7】他の条件における透過率とギャップの大きさと
の関係を示すグラフ。
【図8】この発明の一実施例としての電気特性測定装置
の構成を示す概念図。
【図9】試料台の説明図。
【図10】プリズムを拡大して示す正面図および底面
図。
【図11】C−V曲線の一例を示すグラフ。
【図12】ギャップを変えて得られたC−V曲線を示す
グラフ。
【図13】この発明の他の実施例としての電気特性測定
装置を示す図。
【図14】他の実施例における電極の配置を示す図。
【図15】電極の他の配置を示す参考図。
【図16】プリズムの底面の傾きと平行度調整用電極の
容量との関係を示すグラフ。
【図17】プリズムの傾きと各平行度調整用電極の容量
との関係を示すグラフ。
【図18】電極のさらに他の配置を示す図。
【図19】他の実施例におけるプリズムの周囲の部分の
底面図。
【図20】従来のC−V測定の方法を示す概念図。
【符号の説明】
2,21〜23…圧電アクチュエータ 3…架台 4,41…プリズム 5,51〜53…レーザ発振器 6,61〜63…受光センサ 7…試料台 100…半導体ウエハ 101…半導体ウエハ 102…酸化膜 111〜113…平行度調整用電極 201…測定用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 高正 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天 神北町1番地の1 大日本スクリーン製 造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−82541(JP,A) 特開 昭63−111403(JP,A) 特開 平4−328842(JP,A) 実開 昭57−57542(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66 G01B 11/00 G01B 11/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの電気特性を測定する装置
    であって、 半導体ウエハと非接触の状態で保持される測定用電極
    と、 前記測定用電極の周囲をほぼ取り囲むように配置された
    リング状導体と、 前記測定用電極と前記半導体ウエハとの間の電気特性を
    測定する測定手段と、を備えることを特徴とする半導体
    ウエハの電気特性測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ウエハの電気特性
    測定装置であって、さらに、 前記リング状導体の外周側に配置され、前記測定用電極
    と前記半導体ウエハとの平行度を調整するために使用さ
    れる複数の平行度調整電極と、 前記複数の平行度調整用電極における容量の測定値に従
    って、前記測定用電極と前記半導体ウエハとの傾きを変
    化させることによって前記平行度を調整する駆動手段
    と、を備える半導体ウエハの電気特性測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体ウエハの
    電気特性測定装置であって、 前記測定用電極は、中央部が中空の略リング状であり、 前記電気特性測定装置は、さらに、 前記測定用電極が形成された光学素子であって、外部か
    ら与えられた単色光を反射するための反射領域を、前記
    測定用電極の中央部に相当する位置に有する光学素子
    と、 前記反射領域で反射される前記単色光を発生する単色光
    発生手段と、 前記反射領域で反射された単色光を受光する受光手段
    と、 前記受光手段で受光された単色光の強度に基づいて、前
    記測定用電極と前記半導体ウェハとの間のギャップを算
    出する算出手段と、を備える半導体ウエハの電気特性測
    定装置。
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