JP2904649B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/788Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with floating gate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層ゲート構造の不揮
発性メモリセルのアレイを用いた不揮発性半導体記憶装
置に係り、特にメモリセルのデータ保持特性の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(電気的消去・再書込み可
能な読み出し専用メモリ)においては、メモリセルとし
て積層ゲート構造(スタック・ゲート)を有するMOS
トランジスタが用いられる。
【0003】EEPROMセルの種類には、ETOX
(米国インテル社登録商標)型セルと呼ばれるトンネル
・オキサイド型EPROM(EPROM with Tunnel Oxide
)セル、FLOTOX(FLOtaing gate Tunnel OXid
e)型セル、ACEE(Advanced Contactless EEPROM
)型セル、SISOS(Sidewall Select-gate On Sou
rce side )型セルなどがある。
【0004】FLOTOXセルは、メモリトランジスタ
と選択トランジスタとの2トランジスタ構成を有する。
ACEE型セルは、上記FLOTOX型セルの選択トラ
ンジスタを省略し、ドレインコンタクトを共通化して省
略したものである。SISOS型セルは、ソース側に側
壁部選択トランジスタが設けられたものである。
【0005】ETOX型セルは、一般的に図3に示すよ
うな断面構造を有し、セルサイズが小さく、周辺回路の
構成が簡単で済み、EEPROMの大容量化が可能であ
るという利点がある。
【0006】このETOX型セルを用いたEEPROM
は、書込みはビット単位で行なわれ、消去は全ビット一
括(フラッシュ消去)、または、選択されたブロック単
位で行なわれる。
【0007】なお、図3において、30は半導体基板、
31はソース領域、32はドレイン領域、33はチャネ
ル領域、34はトンネル絶縁膜、35はフローティング
ゲート(浮遊ゲート)、36はコントロールゲート(制
御ゲート)、37は層間絶縁膜である。
【0008】上記ETOX型セルのデータ読み出し時に
は、ソース電圧VS として低電圧(例えば0V)が与え
られ、ドレイン電圧VD として読み出し中間電圧(例え
ば1V)が与えられ、コントロールゲート電圧VCGとし
て読み出し電圧(通常、電源電圧VCC)が与えられる。
この時、閾値が読み出し電圧VCCよりも低いセル(フロ
ーティングゲートに電子が注入されていないセル)には
電流が流れ、閾値が読み出し電圧VCCよりも高いセル
(フローティングゲートに電子が注入されているセル)
には電流が流れないことを利用して、セルデータを読み
出す。
【0009】ところで、従来のETOX型セルは、電気
的に中性な状態(フローティングゲート35が正にも負
にも帯電していない状態)での閾値が、読み出し時にコ
ントロールゲート36に与えられる5Vよりも低かっ
た。
【0010】また、従来のETOX型セルは、データの
保持特性が必ずしも良くないという現象があった。この
現象が生じる理由は、フローティングゲート35に電子
を注入した状態で外部から陽イオンが侵入すると、フロ
ーティングゲート35の電荷が中性化されることに起因
すると考えられる。
【0011】従って、従来のETOX型セルは、フロー
ティングゲート35に電子が注入された状態で閾値が5
Vより高くても、陽イオンの侵入により閾値が徐々に下
がっていき、ついには閾値が5Vよりも低い状態になっ
てしまうと、データの読み出し誤りが生じてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ETOX型セルを用いたEEPROMは、セルのフロー
ティングゲートに電子を注入した状態でのデータの保持
特性が必ずしも良くなく、電気的に中性な状態でのセル
の閾値が読み出し時にコントロールゲートに与えられる
電圧よりも低かったので、外部からの陽イオンの侵入な
どによりデータの読み出し誤りが生じてしまうおそれが
あった。
【0013】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、フローティングゲートに電子を注入した状態
でのデータの保持特性が優れ、電気的に中性な状態での
セルの閾値が読み出し時にコントロールゲートに与えら
れる電圧よりも高いEEPROMセルを用いることによ
り、外部からの陽イオンの侵入などによりデータの読み
出し誤りが生じることを防止し得る不揮発性半導体記憶
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、積層ゲート構造を有するメモリセルトラン
ジスタ群が行列状に配列されたメモリセルアレイと、こ
のメモリセルアレイの同一行のメモリセルトランジスタ
のコントロールゲートに共通接続されたワード線群と、
上記メモリセルアレイの同一列のメモリセルトランジス
タのドレインに選択ゲートを介することなく共通接続さ
れたビット線群と、前記ワード線群を選択的に駆動する
ためのローデコーダ回路と、前記ビット線群を選択制御
するためのカラムデコーダ回路とを具備し、前記ローデ
コーダ回路は、読み出しモード時に選択したワード線に
対して、前記メモリセルトランジスタのフローティング
ゲートに電荷が蓄えられていない状態ではそのコントロ
ールゲートからみたチャネルの反転電圧よりも低く、前
記メモリセルトランジスタの消去状態ではそのコントロ
ールゲートからみたチャネルの反転電圧よりも高い電圧
を印加することを特徴とする。
【0015】
【作用】フローティングゲートに電子を注入した状態で
のデータの保持特性が優れ、電気的に中性な状態での閾
値が読み出し時にコントロールゲートに与えられる電圧
よりも高い特性を有するEEPROMセルが使用されて
いるので、外部からの陽イオンの侵入などによりデータ
の読み出し誤りが生じることを防止することが可能にな
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るEEP
ROMを概略的に示すブロック回路図である。
【0017】ここで、1はメモリセルアレイ、2はロウ
デコーダ回路、3はカラムデコーダ回路、4はソースデ
コーダ回路、5はモード切換回路、6はモード設定信号
発生回路、7は読み出し用中間電位発生回路である。
【0018】図2は、メモリセルアレイ1の一部を示し
ている。11は積層ゲート構造を有するメモリセル(例
えばETOX型セル)であり、行列状に配列されてい
る。12は上記メモリセルアレイ1の同一行に配置され
た複数個のメモリセル11のコントロールゲートが共通
に接続されたワード線である。13は上記メモリセルア
レイ1の同一列に配置された複数個のメモリセル11の
ドレインが選択ゲートを介することなく共通に接続され
たビット線であり、前記ワード線12と交差する方向に
配置されている。14は上記メモリセルアレイ1の同一
行に配置された複数個のメモリセル11のソースが共通
に接続されたソース線である。
【0019】なお、図1のEEPROMは、複数ビット
構成(複数ビット並列にデータの読み出し/書込みが行
われる構成)を想定しており、前記メモリセル11はビ
ット線単位でその並列ビット数分に分割されており、各
分割された領域では複数のビット線13が列選択用のト
ランジスタ15…を介してセンスアンプ(図示せず)に
共通に接続されている。図3は、図2中のETOX型セ
ルの断面構造の一例を示している。
【0020】ここで、30は第1導電型の半導体基板
(例えばp型Si基板)である。31および32は、上
記半導体基板30の表面に選択的に設けられ、半導体基
板とは逆の第2導電型(例えばヒ素あるいはリンがドー
プされたn型)の第1不純物領域(ソース)および第2
不純物領域(ドレイン)である。33は上記半導体基板
表面のソース・ドレイン間のチャネル領域である。34
は上記半導体基板表面上に形成された約10nmのSi
2膜(トンネル絶縁膜)である。35は上記半導体基
板のチャネル33領域上および前記第1不純物領域(ソ
ース)31の一端部上に前記トンネル絶縁膜34を介し
て設けられたフローティングゲート(浮遊ゲート)であ
り、約100nmの酸化膜が用いられている。37は上
記フローティングゲート35上に設けられた例えば多結
晶シリコンの熱酸化膜/CVDシリコン窒化膜/熱酸化
膜からなる層間絶縁膜である。36は前記フローティン
グゲート35上に上記層間絶縁膜37を介して設けられ
たコントロールゲート(制御ゲート)であり、約400
nmの例えばリンドープ多結晶シリコンが用いられてい
る。このように、フローティングゲート35とコントロ
ールゲート36とは、積層ゲート構造を有する。ここ
で、上記ETOX型セルの各動作モードにおける各部の
電圧関係の一例と動作原理について説明しておく。
【0021】(1)データ書込み(プログラム)時に
は、ソース電圧VS として低電圧(例えば0V)が与え
られ、基板30に低電圧(例えば0V)が与えられ、コ
ントロールゲート電圧VCGとして高電圧の書込み電圧V
PPが与えられ、ドレイン電圧VD として高電圧が与えら
れる。すると、ドレイン・ソース間にオン電流が流れ、
ドレイン近傍でホット・エレクトロンおよびホット・ホ
ールの対が発生する。そして、ホールは基板電流として
基板30に流れるが、ホット・エレクトロンがフローテ
ィングゲート35に注入されることにより、トランジス
タのコントロールゲート36からみた閾値が上昇し、書
込みが完了する。
【0022】(2)データ消去時には、ソース31に高
電圧VPP、コントロールゲート36に低電圧(例えば0
V)がそれぞれ与えられ、ドレイン32が例えばフロー
ティング状態に設定される。この時、コントロールゲー
ト36・フローティングゲート35間の容量とフローテ
ィングゲート35・ソース31間の容量との容量比およ
びソース電圧VS に応じてフローティングゲート電位V
FGが設定され、ソース31とフローティングゲート35
との間のトンネル絶縁膜34にフゥラー・ノルトハイム
(Fowler−Nordheim)トンネル電流が流れることにより
フローティングゲート35からエレクトロンが抜かれ、
消去が完了する(閾値が書込み前の状態になる)。
【0023】(3)データ読み出し時には、ソース電圧
VS として低電圧(例えば0V)が与えられ、ドレイン
電圧VD として読み出し中間電圧(例えば1V)が与え
られ、コントロールゲート電圧VCGとして読み出し電圧
(通常、電源電圧VCC)が与えられる。この時、閾値が
読み出し電圧VCCよりも低いセル(フローティングゲー
トに電子が注入されていないセル)には電流が流れ、閾
値が読み出し電圧VCCよりも高いセル(フローティング
ゲートに電子が注入されているセル)には電流が流れな
いことを利用して、セルデータを読み出す。
【0024】図1中のロウデコーダ回路2は、前記ワー
ド線12群を選択的に駆動するためのものであり、カラ
ムデコーダ回路3は、前記ビット線13群を選択制御す
るためのものであり、ソースデコーダ回路4は、前記ソ
ース線14群の電位を制御するためのものである。
【0025】上記実施例のEEPROMにおいて、書込
みモード時には、前述した動作原理にしたがって、選択
されたメモリセルを含む列(選択列)のビット線13に
高電圧が与えられると共に選択されたメモリセルを含む
行(選択行)のワード線12に書込み電圧VPPが与えら
れ、選択されたメモリセルのソースには低電圧(例えば
0V)が与えられる(あるいは、フローティング状態に
設定する)ことにより、選択されたメモリセルに対して
データの書込みを行う。
【0026】フラッシュ消去モード時には、前述した動
作原理にしたがって、全てのワード線12が接地され、
全ての列選択用のトランジスタ16がオフ状態に制御さ
れて全てのビット線13がフローティング状態になり、
全てのソースに高電圧VPPが与えられることにより、全
てのメモリセルに対してデータの消去を行う。
【0027】読み出しモード時には、前述した動作原理
にしたがって、選択行のワード線12に読み出し電圧
(本例では5Vの電源電圧VCC)が与えられ、選択列の
ビット線13に読み出し中間電圧(例えば1V)が与え
られる。
【0028】この場合、本実施例においては、前記ロー
デコーダ回路2は、読み出しモード時に、選択したワー
ド線12に対して、前記ETOX型セル11のフローテ
ィングゲート35に電荷が蓄えられていない状態におい
てそのコントロールゲート36からみたチャネルの反転
電圧(閾値)よりも低い電圧(本例では5V)を印加す
ることを特徴とする。
【0029】換言すれば、本実施例で用いられているE
TOX型セル11は、そのドレイン32が選択ゲートを
介することなくビット線13に接続されており、そのフ
ローティングゲート35に電荷が蓄えられていない中性
状態においてそのコントロールゲート36からみたチャ
ネルの反転電圧(セルの閾値)が、上記コントロールゲ
ート36に読み出しモード時に印加される電圧(本例で
は5V)よりも高くなるように設定されていることを特
徴とする。(なお、従来のETOX型セルは、フローテ
ィングゲート35に電荷が蓄えられていない中性状態に
おいて閾値が5V以下である)。
【0030】上記したようにETOX型セルのフローテ
ィングゲートに電荷が蓄えられていない中性状態におい
て閾値が5Vより高くなるように実現するための手段と
して、例えば以下の様な方法が考えられる、
【0031】(1)図3に示したような構造を有するE
TOX型セルのチャネル領域33の表面への不純物(例
えばボロン)のインプラ・ドーズ量を従来よりも多量
(例えば5×1014/cm 2以上)とする。
【0032】(2)図4に示すように、セルトランジス
タ40がPウェル41中に設けられている構造を有する
場合には、Pウェル41の不純物(例えばボロン)濃度
を上げる。
【0033】(3)図5に示すように、セルトランジス
タのソース31あるいはドレイン32の周りをp型不純
物(例えばボロン)領域51、52で覆うような構造を
有する場合には、上記不純物領域51、52の濃度を高
く(例えば3×1014/cm 3以上とする。
【0034】(4)図3に示したような構造を有するE
TOX型セルのフローティングゲート35とコントロー
ルゲート36との間の静電容量を減らす。具体的には、
両ゲートのカップリング面積を小さくしたり、層間絶縁
膜37を厚くする。 (5)図3に示したような構造を有するETOX型セル
のトンネル絶縁膜34を厚くする。 これらのいずれの方法を採用するかは問わず、結果的
に、フローティングゲート35の電荷が中性状態におい
てセルの閾値が5Vより高くなればよい。
【0035】図6は、ETOX型セルを300℃で放置
した場合のデータ保持特性の一例を示している。ここ
で、実線は、上記したようにフローティングゲートの電
荷が中性状態において閾値が5Vより高くなるように設
定された本実施例のETOX型セルの特性を示してい
る。また、点線は、比較のために従来のETOX型セル
の特性を示した。
【0036】図6から分かるように、従来のETOX型
セルは、フローティングゲートに電子が注入された直後
においてセルの閾値が7Vであった場合でも、陽イオン
の侵入により、時間の経過と共に急速に閾値が5V以下
に下がってしまう。
【0037】これに対して、本実施例のETOX型セル
は、陽イオンの侵入によりフローティングゲートが完全
に中性化しても、閾値は5Vより高く保持されているの
で、データの読み出し誤りが生じることはない。
【0038】なお、外部からの陰イオンの侵入は比較的
少ないので、本実施例のETOX型セルの消去直後の閾
値が2Vである場合でも、データの読み出し誤りが生じ
るほどに閾値が変動するおそれはなく、非常に信頼性の
高いセルが得られる。
【0039】また、公知となっている16Mビットを対
象としたETOX型セルの構造では、フローティングゲ
ートに電荷がない場合に、コントロールゲートからみた
チャネルの閾値Vthcgとフローティングゲートからみた
チャネルの閾値Vthfgの関係は、Vthfg= K×Vthcg
のようになる。ここで、Kはカップリング比と呼ば
れ、一般に0.6〜0.4となり、今後もこの値は維持
されて開発が進むと思われる。
【0040】従って、Vthcgを5Vより高く設定するた
めには、Vthfgを3.0V以上にすればよい。この場
合、前記トンネル絶縁膜の膜厚は今後も約10nmであ
るとすれば、前記チャネル領域33のp型不純物(例え
ばボロン)の表面濃度を1×1018/cm 3以上とする
ことにより実現できる。
【0041】なお、上記実施例では、読み出し時のET
OX型セルのコントロールゲート電圧VCGを5Vと仮定
しているが、必ずしも5Vである必要はない。5Vより
低い読み出し電圧VCCで読み出す場合は、セルの中性状
態の閾値がVCC以上であれば、上記実施例と同様の効果
が得られる言うまでもない。
【0042】また、上記実施例では、メモリセルとして
ETOX型セルを用いたが、必ずしもその必要はなく、
読み出し時に対象となっているセル以外のセルの電流を
カット・オフするための選択ゲートを持たない構造であ
れば、本発明を適用して効果的である。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、フロー
ティングゲートに電子を注入した状態でのデータの保持
特性が優れたEEPROMセルを用いることにより、外
部からの陽イオンの侵入などによりデータの読み出し誤
りが生じることを防止し得る不揮発性半導体記憶装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るEEPROMを概略的
に示すブロック図。
【図2】図1中のメモリセルアレイの一部を示す回路
図。
【図3】図2中のETOX型セルの構造の一例を示す断
面図。
【図4】図2中のETOX型セルの構造の他の例を示す
断面図。
【図5】図2中のETOX型セルの構造のさらに他の例
を示す断面図。
【図6】図2中のETOX型セルのデータ保持特性の一
例を示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…ロウデコーダ回路、3…カ
ラムデコーダ回路、4…ソースデコーダ回路、5…モー
ド切換回路、6…モード設定信号発生回路、7…読み出
し用中間電位発生回路、11…メモリセル(例えばET
OX型セル)、12…ワード線、13…ビット線、14
…ソース線、15…列選択用トランジスタ、30…半導
体基板、31…第1不純物領域(ソース)、32…第2
不純物領域(ドレイン)、33…チャネル領域、34…
トンネル絶縁膜、35…フローティングゲート(浮遊ゲ
ート)、36…コントロールゲート(制御ゲート)、3
7…層間絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 G11C 16/04 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層ゲート構造を有するメモリセルトラ
    ンジスタ群が行列状に配列されたメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイの同一行のメモリセルトランジス
    タのコントロールゲートに共通接続されたワード線群
    と、 上記メモリセルアレイの同一列のメモリセルトランジス
    タのドレインに選択ゲートを介することなく共通接続さ
    れたビット線群と、 前記ワード線群を選択的に駆動するためのローデコーダ
    回路と、 前記ビット線群を選択制御するためのカラムデコーダ回
    路とを具備し、 前記ローデコーダ回路は、読み出しモード時に選択した
    ワード線に対して、前記メモリセルトランジスタのフロ
    ーティングゲートに電荷が蓄えられていない状態ではそ
    のコントロールゲートからみたチャネルの反転電圧より
    も低く、前記メモリセルトランジスタの消去状態ではそ
    のコントロールゲートからみたチャネルの反転電圧より
    も高い電圧を印加することを特徴とする不揮発性記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、前記メモリセルトランジスタは、 半導体基板と、 この半導体基板の表面に設けられ、前記半導体基板とは
    逆導電型のドレイン領域用の第1不純物領域およびソー
    ス領域用の第2不純物領域と、 前記半導体基板上の上記両不純物領域間のチャネル領域
    上にゲート絶縁膜を介して設けられたフローティングゲ
    ートと、 上記フローティングゲート上に層間絶縁膜を介して設け
    られたコントロールゲートとを備え、前記メモリセルトランジスタのドレインは、 選択ゲート
    を介することなくビット線に接続されており、フローテ
    ィングゲートに電荷が蓄えられていない状態においてコ
    ントロールゲートからみたチャネルの反転電圧が、上記
    コントロールゲートに読み出しモード時に印加される電
    圧よりも高く設定されていることを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の不揮発性半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルトランジスタは、トンネル・オキサイド
    型セルであることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルトランジスタのチャネル領域の少なくと
    も一部の領域における前記半導体基板と同導電型の不純
    物の濃度が1×1018/cm 3以上であることを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
JP15948592A 1992-06-18 1992-06-18 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP2904649B2 (ja)

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