JP2904559B2 - 屋内造作材の取付方法 - Google Patents

屋内造作材の取付方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、屋内造作材の取付方法に係り、特に住宅ユ
ニットのジョイント部に配置される収納家具やデスク等
の屋内造作材の取付方法に関する。
〔背景技術〕 近年、工場で住宅を構成する居室等を住宅ユニットと
して作製し、それらを現場に輸送して組み立てることに
より、現場での作業割合を低減させて建築作業の効率化
を図るようにしたプレハブ式ユニット住宅が広く施工さ
れるようになった。
このような住宅ユニットにおいては、壁、床、天井だ
けに限らず、造り付けの家具等も工場でユニットに取付
けることで現場作業を低減させている。
ところで、ユニット住宅では各部屋を分ける間仕切壁
は通常各ユニットのジョイント部に面した側面に取付け
られた間仕切パネルで構成されている。この間仕切パネ
ル間には柱2本分程度の隙間が生じるため、本出願人は
この隙間に収納家具等を配置してスペースの有効利用を
図っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、この収納家具等の屋内造作材は住宅ユ
ニットのジョイント部に配置するため、住宅ユニットと
は別に輸送して住宅ユニットの据え付け後に現場に取付
ける必要があった。
このため、現場での作業割合が増えてユニット住宅の
目的にそぐわないという問題があった。
本発明の目的は、住宅ユニットのジョイント部に配置
される屋内造作材を容易に取付けることができて現場作
業を低減できる屋内造作材の取付方法を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、住宅ユニットのジョイント部に跨がって配
置される屋内造作材の取付方法であって、屋内造作材を
予め住宅ユニット側面から出没自在に取付けておき、前
記屋内造作材を住宅ユニット内に没入させた状態で住宅
ユニットを現場に輸送し、現場で住宅ユニットを据え付
けた後に前記屋内造作材をユニット側面から出して住宅
ユニットのジョイント部に配置固定することを特徴とす
る。
ここで、屋内造作材を住宅ユニットに出没自在に取付
けるための構成は任意であり、例えば屋内造作材を住宅
ユニットに対してスライド移動させたり、蝶番やヒンジ
等で支持して回動させたりする構成が利用できる。
〔作用〕
このような本発明では、屋内造作材は住宅ユニット側
面から出没自在に取付けられているので、工場で予め屋
内造作材を住宅ユニットに取付けても屋内造作材をユニ
ット内に没入させることで、通常のユニットと同様に輸
送や据え付けが可能となる。
また、屋内造作材は、住宅ユニットを据え付けた後に
ユニット側面から出すだけでジョイント部に配置するこ
とができるので、従来の別体で輸送した屋内造作材を取
付ける場合に比べて取付作業を容易に行えて現場作業が
低減される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明の第1実施例の屋内造作材である
収納家具1が示されている。収納家具1は、隣接して設
置される2つの住宅ユニット2,3のジョイント部4に配
置される。収納家具1は、住宅ユニット2の柱5間に配
置される間仕切パネル6の開口部に固定された外側ボッ
クス7と、この外側ボックス7内に出没自在に取付けら
れた内側ボックス8とで構成される。
外側ボックス7は、左右及び上下の4面を備えて筒状
に形成され、かつ奥行きが住宅ユニット2の側面から突
出しない寸法に形成されている。外側ボックス7の間仕
切パネル6側の開口面には、開閉自在な扉9が取付けら
れている。扉9は、間仕切パネル6の表面に取付けられ
た化粧板10と面一となるように設けられている。
内側ボックス8は、左右及び上下の4面に加えて背板
11を備えている。この内側ボックス8は、第1図の実線
で示すように外側ボックス7内に没入可能に、かつ想像
線で示すように外側ボックス7つまり住宅ユニット2の
側面から住宅ユニット3の間仕切パネル12に当接するま
でスライド移動可能に構成されている。
このような本実施例においては、工場において住宅ユ
ニット2を製造する際に、収納家具1を構成する外側ボ
ックス7、内側ボックス8を住宅ユニット2に取付けて
おく。次いで、内側ボックス8を外側ボックス7内に没
入させた状態で住宅ユニット2を輸送する。
そして、現場において住宅ユニット2,3を据え付けた
後、内側ボックス8を住宅ユニット3の間仕切パネル12
に当接するまで押し出して釘等を用いて固定する。その
後、必要に応じて、棚板を取付けたり、外側ボックス7
および内側ボックス8の段差を補修して収納家具1を住
宅ユニット2,3のジョイント部4に取付ける。
このような本実施例によれば、内側ボックス8を外側
ボックス7内に出没自在に設けているので、つまり収納
家具1を住宅ユニット2の側面から出没自在に設けてい
るので、内側ボックス8を外側ボックス7内に没入させ
ることで、住宅ユニット2を他のユニットと同様に輸送
できかつ据え付けることができる。
このため、住宅ユニット2,3のジョイント部4に配置
される収納家具1であっても、工場で予め住宅ユニット
2に取付けておくことができ、現場では内側ボックス8
を押し出して固定するだけでよいので、収納家具を住宅
ユニットと別体に輸送したり現場で取付ける場合に比べ
て取付作業を容易にできて現場作業割合を低減できる。
第2図には、本発明の第2実施例の屋内造作材である
収納家具20が示されている。収納家具20は、間仕切パネ
ル6の開口部に固定された筒状の本体21と、この本体21
の住宅ユニット3側の開口部に蝶番22で回動自在に取付
けられた左右および上下の4枚の回動パネル23とで構成
される。このような本実施例では、住宅ユニット2の輸
送時や据え付け時には第2図中想像線で示すように回動
パネル23を内側に回動させて住宅ユニット2の側面から
突出しないように本体21内に没入させ、住宅ユニット2,
3の据え付け後には住宅ユニット3側に回動し、背板11
を固定して収納家具20を住宅ユニット2,3のジョイント
部4に取付ける。このような本実施例でも前記第1実施
例と同様の効果が得られる。
第3図には、本発明の第3実施例の屋内造作材である
デスク30が示されている。デスク30は、住宅ユニット3
の間仕切パネル12に蝶番31で回動自在に支持された甲板
32と、住宅ユニット2に取付けられて甲板32を支持する
袖33とで構成される。袖33は、外側ボックス34および内
側ボックス35の二重ボックス状に形成されており、内側
ボックス35は外側ボックス34につまり住宅ユニット2の
側面に出没自在に設けられている。
このような本実施例では、住宅ユニット2,3の輸送時
や据え付け時には第3図中実線で示すような甲板32を住
宅ユニット3の間仕切パネル12に固定し、内側ボックス
35を外側ボックス34内に没入させ、住宅ユニット2,3の
据え付け後には内側ボックス35を間仕切パネル12側に押
し出して固定するとともに、甲板32を回動させて袖33の
外側ボックス34上に固定する。このような本実施例でも
前記第1実施例と同様の効果が得られる。
なお、本発明は前述の各実施例に限定されるものでは
なく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等
は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施例では、収納家具1,20やデスク30
を取付ける場合について説明したが、住宅ユニットのジ
ョイント部4に設けられる屋内造作材としては、シュー
ケースや押入等でもよく、要するに住宅ユニット2,3の
ジョイント部4のスペースに配置されるものであればよ
い。
また、屋内造作材を住宅ユニット2,3の側面に出没自
在に取付ける構成としては、前記第1実施例のようにス
ライド移動式のものや第2実施例のように回動式のもの
に限らず、例えば蛇腹状に形成して出没自在に構成して
もよく、その具体的構成は実施にあたって適宜設定すれ
ばよい。
〔発明の効果〕
このような構成の本発明によれば、住宅ユニットのジ
ョイント部に配置される屋内造作材を容易に取付けるこ
とができて現場作業を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の収納家具を示す平断面
図、第2図は本発明の第2実施例の収納家具を示す平断
面図、第3図は本発明の第3実施例のデスクを示す縦断
面図である。 1,20……収納家具、2,3……住宅ユニット、4……ジョ
イント部、30……デスク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅ユニットのジョイント部に跨がって配
    置される屋内造作材の取付方法であって、 屋内造作材を予め住宅ユニット側面から出没自在に取付
    けておき、前記屋内造作材を住宅ユニット内に没入され
    た状態で住宅ユニットを現場に輸送し、現場で住宅ユニ
    ットを据え付けた後に前記屋内造作材をユニット側面か
    ら出して住宅ユニットのジョイント部に配置固定するこ
    とを特徴とする屋内造作材の取付方法。
JP21484690A 1990-08-13 1990-08-13 屋内造作材の取付方法 Expired - Fee Related JP2904559B2 (ja)

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