JP2904414B1 - ブレード自動交換システム - Google Patents

ブレード自動交換システム

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JP2904414B1
JP2904414B1 JP14130698A JP14130698A JP2904414B1 JP 2904414 B1 JP2904414 B1 JP 2904414B1 JP 14130698 A JP14130698 A JP 14130698A JP 14130698 A JP14130698 A JP 14130698A JP 2904414 B1 JP2904414 B1 JP 2904414B1
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Abstract

【要約】 【課題】広く使用されている形状のブレードが交換でき
るブレード自動交換システムを低コストで実現する。 【解決手段】ダイシング装置のブレード自動交換システ
ムであって、ブレード17には、スピンドル11に設け
られたねじ15とねじ合わされるねじ34を有する補助
止め部材31が固定され、補助止め部材31が固定され
たブレード17を保持し、ブレードをスピンドル11に
付勢した状態で、ブレード17をスピンドル11に対し
て相対的に回転させるブレード保持手段41、42と、
交換するブレードを収容するブレード収容手段70と、
ブレード保持手段41、42をスピンドル11の先端と
ブレード収容手段70の間で移動させる移動手段46、
49、50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハなど
に薄溝を加工するダイシング装置のブレードを自動交換
するブレード自動交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイシング装置では、ダイヤモンドなど
の砥粒をニッケルなどで固めた薄い刃(ブレード)を高
速で回転させて溝加工を行う。図1はダイシング装置に
おけるブレードの取り付け構造の従来例を示す図であ
る。図示のように、スピンドル11の先端には、台座1
3、はめ合い部14と、ねじ15と、固定のための6角
穴16が設けられている。ブレード17はハブ部材18
に固定されており、ハブ部材18にははめ合い部14と
はめ合わされるはめ合い部19が設けられている。はめ
合い部14と19をはめ合わせるようにしてブレード1
7が台座13に接触するように押し込み、ナット20の
ねじ21をねじ15にねじ合わせて固定する。ブレード
17は超高速で回転するので、回転バランスが良好であ
ることが必要である。そのため、ブレード17はあらか
じめはめ合い部19がはめ合わされる回転軸に対して回
転バランスが調整されており、はめ合い部14と19を
はめ合わせるだけで良好な回転バランスになる。
【0003】ブレードは加工に従って磨耗するので、所
定量磨耗した時には交換する必要がある。また、加工す
る溝の形状を変更する場合にも、溝の形状に対応したブ
レードに交換する必要がある。このように、ダイシング
装置ではブレードを頻繁に交換する必要がある。ブレー
ドを交換する時には、6角穴16に6角レンチを差し込
んでスピンドルが回転しないように固定した上で、ナッ
ト20を回転させて取り外す。一旦6角レンチを取り外
した上で、ナット20とブレードを取り外し、交換する
ブレードを取り付け、更にナット20を取り付ける。再
び6角穴16に6角レンチを差し込んでスピンドルが回
転しないように固定した上で、ナット20を回転させて
ねじ込み、固定する。このような交換作業は、自動化す
るのが難しく、従来は手作業で行われていた。
【0004】ダイシング装置では省力化が望まれてお
り、ワークの供給や回収、及び切削する部分の認識など
を自動化することが行われている。特に、半導体装置の
製造工程で使用される場合には、一人のオペレータが多
数のダイシング装置を管理しており、自動化が特に重要
である。しかし、上記のように、ブレードの交換作業は
自動化が難しいため手作業で行われており、ダイシング
作業全体を自動化する上で問題になっていた。
【0005】このような問題を解決するため、実開平5
−59846号公報及び特開平6−326186号公報
には、ブレード着脱手段とナット着脱手段とを有するブ
レードオートチェンジャーが開示されている。更に、こ
れらの公知例には、スピンドルに装着されている旧ブレ
ードを着脱する旧ブレード着脱手段と、新たに装着する
新ブレードを着脱する新ブレード着脱手段の2つを設け
る構成が開示されている。また、実開平7−17443
号公報は、ブレードの着脱を容易にするためにブレード
を温める嵌合緩和手段を設けたブレードオートチェンジ
ャーを開示している。しかし、これらの公知例に開示さ
れたブレードオートチェンジャーは、ブレード着脱手段
とナット着脱手段を設ける必要があるため構造が非常に
複雑で高コストであるだけでなく、交換のための動作も
複雑になるという問題がある。実開平5−59846号
公報及び特開平6−326186号公報は、ブレード着
脱手段とナット着脱手段とを一体にした構成も開示して
いるが、その場合でもブレード着脱手段とナット着脱手
段とが設けられるので、構造は非常に複雑である。
【0006】このような問題を解決するため、本出願人
は、特開平6−262515号で、取り付け用のねじを
一体に形成したブレードを開示している。このような構
成のブレードを使用することにより、ナットを取り外し
て保持する必要がなくなるため、ブレード自動交換シス
テムの構造を非常に簡単にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
62515号に開示されたブレードは、専用のブレード
であり、現在広く使用されているブレードとは全く形状
が異なる。現在、ダイシング装置用のブレードは、標準
化された同一の形状のものが広く使用されている。その
ため、このような形状のブレードが交換できるブレード
自動交換システムを低コストで実現することが要望され
ている。
【0008】本発明はこのような要望を実現するための
もので、現在広く使用されている形状のブレードが交換
できるブレード自動交換システムを低コストで実現する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のブレード自動交
換システムは、上記目的を実現するため、標準化されて
広く使用されている形状のブレードに、スピンドル軸に
設けられたねじとねじ合わされるねじが設けられている
補助止め部材を固定してブレードアセンブリとし、この
ブレードアセンブリの形で着脱を行うようにする。そし
て、ブレード着脱手段は、取り付けるブレードを保持す
るものと、取り外したブレードを保持するものの2個設
ける。
【0010】すなわち、請求項1記載のブレード自動交
換システムは、スピンドル軸に取り付けたブレードを高
速回転させて溝加工を行うダイシング装置のブレードを
自動交換するブレード自動交換システムであって、ブレ
ードにはスピンドル軸に設けられたねじとねじ合わされ
るねじを有する補助止め部材が固定され、補助止め部材
が固定されたブレードを保持し、このブレードをスピン
ドル軸に付勢した状態で、ブレードをスピンドル軸に対
して相対的に回転させるブレード着脱手段と、交換する
ブレードを収容するブレード収容手段と、ブレード着脱
手段をスピンドル軸の先端とブレード収容手段の間で移
動させる移動手段とを備え、ブレード着脱手段は2個設
けられており、一方は取り付けるブレードを保持し、他
方は取り外したブレードを保持することを特徴とする。
【0011】本発明のブレード自動交換システムでは、
標準化されて広く使用されている形状のブレードが使用
できる。しかも、着脱はねじを有するブレードアセンブ
リの形で行うため、着脱時にねじを取り外して保持する
必要がなくなるので、ねじとブレードを着脱して保持す
る機構をそれぞれ別々に設ける必要がなくなり、簡単な
構造にできる。特に、交換時間を短くするには、スピン
ドルの先端とブレード収容手段との間の往復時間を半分
にするために、取り付けるブレードを保持する機構と、
取り外したブレードを保持する機構を設ける必要があ
り、これに更にねじを着脱して保持する機構を設けると
構造は非常に複雑になるが、本発明のように、ブレード
アセンブリの形で着脱が行えればねじを着脱して保持す
る機構は必要なく、効果が大きい。
【0012】請求項2記載の発明は、ブレードに固定さ
れる補助止め部材を、位置決め部材とナット部材とから
構成し、そして、ブレードをスピンドル軸に固定する際
には、補助止め部材が固定されたブレードをブレード着
脱手段で保持し、そして、ブレードを位置決め部材を介
してスピンドル軸に係合し、そして、ナット部材をスピ
ンドル軸に対して回転させる。これによって、ブレード
又はスピンドル軸を回転させることなく、ブレードをス
ピンドル軸に締結することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、ブレード着脱手段
に複数のチャック部材と、複数のチャック部材のうち少
なくとも1つのチャック部材を他のチャック部材に対し
て進退移動させる駆動手段とを備え、駆動手段でチャッ
ク部材を進出移動させることにより、複数のチャック部
材によってブレードを挟圧保持するようにしたので、ブ
レードを安定して保持することができる。ブレードの他
の保持方法として、ブレードを真空吸着して保持する方
法がある。しかしながら、真空吸着する保持方法は、真
空吸着部とブレードとの間に隙間があると、ブレードが
完全に吸着されず、ブレードを安定して保持することが
できない。これに対して、請求項2記載の発明は、複数
のチャック部材でブレードを挟圧保持したので、ブレー
ドを安定して保持することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、ブレード吸着手段
に複数のチャック部材と駆動手段とを設け、この駆動手
段で複数のチャック部材を進出移動させてブレードを挟
圧保持するようにしたので、ブレードを安定して保持す
ることができる。請求項5記載の発明は、ブレードをブ
レード本体とハブとから構成し、このハブを前記複数の
チャック部材で挟圧保持するようにしたので、チャック
部材でブレード本体の刃を傷付けることなくブレードを
保持することができる。
【0015】請求項6記載の発明は、カム部材のカム溝
にカム従動子を介して複数のチャック部材を取り付け、
このカム部材をカム駆動部で駆動して、複数のチャック
部材をカム溝とガイド部材とに案内させて進退移動させ
るようにしたので、複数のチャック部材を円滑に連動さ
せることができる。請求項7記載の発明は、ブレード着
脱手段を支持本体部にフローティング支持手段を介して
フローティング支持したので、スピンドル軸に対してブ
レードの位置がずれていても、その位置ずれをフローテ
ィング支持手段によって吸収してブレードをスピンドル
軸に取り付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のブレード自動交
換システムの全体構成を示す図である。図2において、
参照番号11はスピンドルであり、13はスピンドル軸
に設けられた台座であり、17はブレードであり、18
はハブであり、81はスピンドルの外筒に設けられた振
動計である。参照番号41から56は、ブレードを着脱
する機構とブレードを移動させる機構を構成する要素を
示し、70はブレード収容機構を示す。以下、各部につ
いて順次説明する。
【0017】図3は、ブレードと補助止め部材、及びそ
れらを組み立てたブレードアセンブリを示す図である。
図3の(1)に示すように、ブレードとしては、取り付
けのためのハブ18がブレード17に設けられ、ハブ1
8にははめ合い部19が設けられている標準的に使用さ
れている形状のものが使用される。補助止め部材31に
は、はめ合い部19に圧入するはめ合い部32と、スピ
ンドル軸のはめ合い部にはめ合わされるはめ合い部33
と、スピンドル軸のねじにねじ合わされるねじ34と、
着脱のための保持部分35が設けられている。補助止め
部材31は、はめ合い部19にはめ合い部32を圧入す
ることによりブレードに固定され、ブレードアセンブリ
が作られる。この場合、圧入でなく他のねじ止めなどの
方法で固定してもよい。このようにしてあらかじめブレ
ードアセンブリが作られ、ブレードはこの形で管理され
る。
【0018】ブレードアセンブリは、図3の(2)に示
すように、スピンドル軸に取り付けられる。はめ合い部
33をスピンドル軸のはめ合い部にはめ合わせ、ブレー
ドアセンブリをスピンドル軸に対して相対的に回転させ
て、ねじ34をスピンドル軸のねじにねじ込む。実際に
は、6角レンチをスピンドル軸の6角穴に差し込んでス
ピンドル軸を固定した上でブレードアセンブリを回転さ
せるか、逆にブレードアセンブリを回転しないように保
持した上で、6角レンチを回転させてスピンドル軸を回
転させてねじ込む。本実施例では、後者のブレードアセ
ンブリを回転しないように保持した上で、6角レンチを
回転させてスピンドル軸を回転させる方式を使用する。
はめ合い部33とスピンドル軸のはめ合い部はテーパ状
になっており、ブレードアセンブリがある程度自由に移
動できる状態で押し入れると、容易にはめ合わせられる
ようになっている。
【0019】図4は、ブレードの着脱装置を示す斜視図
である。参照番号41、41’、42、42’で示す部
分がブレードアセンブリの着脱のための保持部分35に
はまる着脱保持部材で、保持部分35がこの部材41と
41’、42と42’で構成される枠内にはまると回転
できなくなる。着脱保持部材41、41’、42、4
2’は、それぞれギアボックス(支持本体部)43から
スプリング保持アーム(フローティング支持手段)64
を介して保持されており、ある程度位置や向きが変わる
ようになっている。ギアボックス43からは両側に6角
レンチ63が延びている。この6角レンチ63は、ギア
ボックス43が取り付けられるボックス44に設けられ
たトルク制御型モータ61により正逆両方向に回転でき
るようになっている。ギアボックス43は両軸型で、両
方の6角レンチ63が同時に回転する。また、66は、
補助止め部材31の上面に接触する部分で、真空圧によ
る吸着保持機構(バキュームチャック)の穴が設けられ
ている。このような穴は、他方の着脱保持部材42と4
2’で構成される部分にも設けられている。図2に示し
たように、このバキュームチャックの穴は、それぞれブ
レード着脱移動機構内に設けられた空圧経路55と5
6、及びホース53と54を介して真空ポンプ51と5
2につながっており、真空ポンプ51と52を独立して
制御することにより、それぞれの穴の部分を減圧してブ
レードアセンブリを吸着して保持できるようになってい
る。
【0020】ボックス44はアーム47に設けられた回
転機構45に取り付けられており、ボックス44はモー
タ46により回転できるようになっている。従って、モ
ータ46を駆動することにより、ボックス44が回転
し、着脱保持部材41と41’、42と42’で構成さ
れる2つの枠も回転し、逆の位置に移動できるようにな
っている。図2に示すように、アーム47は回転機構4
8に取り付けられており、モータ49を駆動することに
より回転できるようになっている。従って、モータ49
を回転すると、ボックス44やギアボックス43が回転
し、図2で破線で示した位置に移動できる。また、回転
機構48は直動軸50に取り付けられており、図2で矢
印で示した方向に移動できるようになっている。
【0021】図5は、ブレード収容機構の一方の収容板
71の側のみを示す図である。実施例ではこの収容板7
1に向かい合うように別の収容板72が設けられている
が、図5では示していない。収容板71には4個の軸7
3が設けられており、ブレードアセンブリが4個保持で
きるようになっている。軸73の周囲にはバキュームチ
ャックの穴75が設けられており、ブレードアセンブリ
が脱落しないように保持できる。これらのバキュームチ
ャックの穴75の部分を減圧する真空ポンプは別に設け
る。また、収容板71はモータ74により回転できるよ
うになっている。
【0022】次に、本実施例のブレード自動交換システ
ムで、ブレードを交換する時の動作について説明する。
スピンドル軸にはブレードアセンブリが取り付けられて
おり、その代わりにブレード収容機構に保持されている
別の新ブレードアセンブリを取り付け、取り外した旧ブ
レードアセンブリをブレード収容機構に戻すまでの動作
を行う。ボックス44やギアボックス43は図2の破線
の位置にいるものとする。まず、ブレード収容機構に収
容されている交換する新ブレードアセンブリがアクセス
可能な位置にくるように、収容板を回転させる。新ブレ
ードアセンブリはいずれの収容板にあってもよい。新ブ
レードアセンブリがアクセス可能な位置に移動した時点
で、直動機構50を動作させて、着脱保持部材41と4
1’、42と42’で構成されるいずれかの枠が、新ブ
レードアセンブリの保持部分にはまるように移動させ
る。所定位置まで移動した時点で、収容板の新ブレード
アセンブリが保持されている部分の真空ポンプを切り、
着脱保持部材41と41’又は42と42’で構成され
る枠の穴の部分が減圧するように、真空ポンプ51又は
52を動作させる。これにより、新ブレードアセンブリ
は着脱保持部材41と41’又は42と42’で構成さ
れる枠の側に吸着されて保持される。
【0023】次に直動機構を動作させ、新ブレードアセ
ンブリを保持した枠を収容板から離し、モータ49を回
転させてボックス44やギアボックス43を図2の実線
で示した位置に移動する。この時、新ブレードアセンブ
リを保持した枠がスピンドル軸の側にある場合には、モ
ータ46を回転させて、新ブレードアセンブリを保持し
た枠がスピンドル軸の反対側にくるように回転移動させ
る。従って、スピンドル軸の側には、ブレードアセンブ
リを保持していない枠が位置していることになる。この
状態で直動機溝を動作させ、ブレードアセンブリを保持
していない枠が、スピンドル軸に取り付けられた旧ブレ
ードアセンブリの保持部分にはまるように移動させる。
所定位置まで移動した時点で、モータ61を回転させて
6角レンチ63をねじが外れる方向に回転させる。これ
により、スピンドル軸は回転するが、旧ブレードアセン
ブリは保持部分が枠にはまっているので回転せず、ねじ
が外れる。この時、ねじが外れるに従って旧ブレードア
センブリが移動する。そのため、直動機機を動作させて
旧ブレードアセンブリのねじが外れるのに対応して枠を
移動するようにしても、ねじが外れるのに対応して旧ブ
レードアセンブリが枠内を徐々に移動するようにしても
よい。ねじが外れた時点で真空ポンプ51と52の他方
についても動作させ、旧ブレードアセンブリを枠に吸着
し、枠から脱落しないように保持する。
【0024】次に、一旦直動機構を動作させて枠をスピ
ンドル軸から離した後、モータ46を回転して新ブレー
ドアセンブリを保持した枠がスピンドル軸と向き合う方
向に回転移動させる。従って、旧ブレードアセンブリを
保持した枠はスピンドル軸の反対側に移動する。この状
態で直動機構を移動させて新ブレードアセンブリのはめ
合い部33がスピンドル軸のはめ合い部にはまるように
移動し、ブレードの端面が台座13の面に付き当たるま
で移動する。前述のように、スピンドル軸のはめ合い部
とブレードアセンブリのはめ合い部33はテーパ状にな
っており、枠を構成する着脱保持部材41と41’、4
2と42’はスプリング保持アーム64を介して保持さ
れているので、容易に押し込めるようになっている。ス
プリング保持アーム64は軸方向にも移動可能な機構な
ので、所定位置まで押し込むとねじの端が接触した状態
になる。この時、6角レンチ63がスピンドル軸の6角
穴にはまるので、モータ61を回転させて6角レンチ6
3をねじが締まる方向に回転させると、スピンドル軸が
回転する。新ブレードアセンブリは枠に保持されている
ので回転せず、ねじが締まる。ねじが締まり始めたら新
ブレードアセンブリを保持するための真空ポンプを切
る。この時も、旧ブレードを外す時と同様に、直動機溝
を動作させて新ブレードアセンブリのねじが締まるのに
対応して枠を移動するようにしても、ねじが締まるのに
対応して新ブレードアセンブリが枠内を徐々に移動する
ようにしてもよい。モータ61はトルク制御型モータで
あり、ねじが締まってある程度以上のトルクになるとモ
ータ61は回転しなくなるので、これを検出してモータ
61の回転を停止する。これにより新ブレードアセンブ
リがスピンドル軸に取り付けられたことになる。
【0025】直動機構50を動作させて枠を新ブレード
アセンブリから離す。この時、旧ブレードアセンブリを
収容する収容板が72の場合にはそのままであるが、7
1の場合には、モータ46を動作させて枠の位置を逆転
する。次に、モータ49を動作させて枠を図2の破線の
位置に回転移動させる。同時に、旧ブレードアセンブリ
を収容する位置がアクセス位置になるように収容板を回
転し、直動機溝50を動作させて旧ブレードアセンブリ
を収容板の軸に押し込む。そして、枠に旧ブレードアセ
ンブリを保持するための真空ポンプを切り、収容板の旧
ブレードアセンブリを収容する部分の真空ポンプを起動
させて旧ブレードアセンブリを収容板に保持する。そし
て、直動機構50を動作させて枠を旧ブレードアセンブ
リから離して交換動作が終了する。
【0026】以上のようにしてブレードアセンブリの交
換が行われるが、既に説明したように、ダイシング装置
のブレードは非常な高速で回転するため、回転バランス
が重要であり、はめ合い部の精度が非常に高精度になっ
ている。そのため、はめ合い部を上記のようにテーパ状
としても正しく挿入されていない場合があり得る。その
ような状態で回転すると、大きな振動が生じてスピンド
ルを損傷することがある。そこで、本実施例では、図2
に示すように、スピンドルの外筒に振動計81を設け、
ブレードアセンブリを交換した後にはスピンドルを回転
させて振動計81で振動状態を検出し、所定以上の振動
になる場合には、警報を出すようにしている。この警報
に応じて、一旦ブレードを取り外した後、再度取り付け
る動作を行う。これにより、スピンドルが損傷するのを
防止している。また、警報が出た場合には、オペレータ
が確認するようにしてもよい。
【0027】一般に、ブレードのハブはアルミニウム製
であり、補助止め部材31もアルミニウム製にすること
が望ましい。このような場合には、上記の実施例のよう
に、ブレードアセンブリの保持にはバキュームチャック
などの方法を使用する必要がある。バキュームチャック
を行うためには、真空ポンプと空圧経路が必要である。
真空ポンプはかなりの大きさを有するので、回転や移動
する部分に設けるのは難しく、図2に示すように、ホー
ス53と54及び空圧経路を介して真空ポンプから枠の
穴までを接続する必要がある。交換時間を低減するため
には枠を2個設ける必要があり、実施例では、2個の真
空ポンプと2個の空圧経路を別々に設けている。これで
もかなり複雑な経路である。ここで、本発明のブレード
アセンブリの形でなく、ブレードとねじが別々で、それ
ぞれを保持する必要がある場合には、更にねじを保持す
る機構が必要であり、そのために更に別の真空ポンプと
真空経路が必要となる、空圧経路は非常に複雑になる。
そのため、本発明を適用すると効果が大きい。
【0028】また、補助止め部材31を鉄などの磁石に
吸着する材料で作るか、又は補助止め部材31の上面側
のみを磁石に吸着する材料で作れば、電磁石で吸着を制
御できる。このような場合には、真空ポンプと空圧経路
の代わりに、着脱保持部材41と41’、42と42’
で構成される枠の奥、及びブレード収容機構の収容番の
部分に電磁石を設ける。
【0029】図6は、本発明の第2の実施の形態のブレ
ードアセンブリ着脱装置100を示す斜視図、図7はそ
のブレードアセンブリ着脱装置100で着脱されるブレ
ードアセンブリ102の組立斜視図であり、図1〜図5
に示した形態と同一若しくは類似の部材については同一
の符号を付してその説明は省略する。図7に示すブレー
ドアセンブリ102はブレード本体17、ハブ18、及
び補助止め部材104から構成される。前記ブレード本
体17はハブ18に固定されており、ハブ18のはめ合
い部19を、スピンドル11の先端に設けられたはめ合
い部14に嵌合させることにより、ブレード本体17が
スピンドル11に装着される。
【0030】前記補助止め部材104は、ブレード本体
17をハブ18を介してスピンドル11に固定するもの
であり、フランジ(位置決め部材)106とナット(ナ
ット部材)108から構成されている。前記フランジ1
06は環状に形成され、フランジ106の裏面には4本
の爪110、110…が同心円周上に90度間隔で形成
されている。前記4本の爪110、110…は、フラン
ジ106の面に対して直交方向に突出形成され、これら
の爪110、110…は、ハブ18のはめ合い部19に
嵌合されると共に前記はめ合い部14の外周に形成され
た4本の溝14A、14A…(図7では2本の溝14
A、溝14Aが図示されている)に嵌合される。したが
って、本実施の形態のブレードアセンブリ102は、ス
ピンドル11に対する固定位置を90度分割で4通り選
択することができるので、その4通りの固定位置のうち
回転バランスが最もとれた位置で固定される。
【0031】また、前記フランジ106の表面には、円
形の穴112、112…が同心円周上に90度間隔で形
成されている。これらの穴112、112…には、図6
に示したブレードアセンブリ着脱装置100の回り止め
用ピン114、114が挿入される。この回り止め用ピ
ン114については後述する。図7に示すように前記ナ
ット108は、スピンドル軸11の先端に設けられたね
じ15に螺合して、前記ハブ18を前記フランジ106
を介してスピンドル軸11に締結するものである。ま
た、前記ナット108の表面には、円形の穴116、1
16…が同心円周上に90度間隔で形成されている。こ
れらの穴116、116…には、図6に示したブレード
アセンブリ着脱装置100のピン118、118が挿入
される。この回転ピン118については後述する。
【0032】ところで、前記ブレードアセンブリ着脱装
置100と、図4に示したブレードアセンブリ着脱装置
とは、ブレードアセンブリの保持方法が相違している。
即ち、図4に示した装置のブレードアセンブリ保持方法
は、真空ポンプ51、52を用いた真空保持方法であ
る。これに対して、図7の装置100のブレードアセン
ブリ保持方法は、チャック部材120、120、120
でブレードアセンブリを挟圧保持する保持方法である。
ここで、真空保持方法とチャック部材120、120、
120による挟圧保持方法を比較すると、前者の保持方
法の場合には、真空吸着部とブレードアセンブリとの間
に隙間があると、ブレードアセンブリが完全に吸着され
ず、ブレードアセンブリを安定して保持することができ
ない不具合が生じる。これに対して後者の保持方法は、
ブレードアセンブリをチャック部材120、120…で
直接挟圧保持するので、ブレードアセンブリを安定して
保持することができるという利点がある。
【0033】以下、前記ブレードアセンブリ着脱装置1
00の構造について説明する。図6、図8、図9に示す
ように前記ブレードアセンブリ着脱装置100は、チャ
ック装置122、124を有し、これらのチャック装置
122、124はギアボックス43を挟んで両側に取り
付けられている。なお、前記チャック装置122、12
4は同一構造なので、ここではチャック装置122のみ
説明し、チャック装置124については、チャック装置
122と同一の符号を付すことでその説明を省略する。
【0034】前記チャック装置122は図6に示すよう
に、3本のチャック部材120、120、120を有し
ている。これらのチャック部材120、120、120
は、環状のガイド板126に同心円周上に配置されると
共に、ガイド板126に形成された3本の直進溝128
(図6、図9参照)に摺動自在に取り付けられている。
これらの直進溝128は、ガイド板126の中心から見
て放射状に形成されている。これにより、前記チャック
部材120、120、120は、ガイド板126の中心
に対して進退移動することができる。なお、前記ガイド
板126は、チャック装置122の本体ケーシング12
3の側面に固定され、ガイド板126の表面に前記回り
止め用ピン114、114が突設されている。
【0035】前記各チャック部材120には、チャック
部材120の裏面に図10に示すカム従動子130が取
り付けられている。これらのカム従動子130は、カム
リング(カム部材)132に形成されたカム溝134に
夫々係合されている。また、前記カム溝134、13
4、134は、カムリング132の回動方向に対し、夫
々同方向に傾斜して形成されている。
【0036】前記構成によって、カムリング132を、
カムリング132の中心133を回転中心として図10
上反時計回り方向に回動させると、カム従動子130を
介してチャック部材120がカム溝134に押されて移
動する。この時、各チャック部材120は、ガイド板1
28の直進溝128に配置されているので、直進溝12
8に沿って互いに近づく方向(進出方向)に移動する。
このチャック部材120、120、120の進出動作に
よって、ブレードアセンブリ102のハブ18が図9上
二点鎖線で示すようにチャック部材120、120、1
20によって挟圧保持される。この時、ハブ18が挟圧
保持されるので、ブレード本体17の刃がチャック部材
120で傷付けられることはない。なお、前記カムリン
グ132を図10上時計回り方向に回動すると、各チャ
ック部材120は互いに離れる方向(退避方向)に移動
するので、チャック部材120によるブレードアセンブ
リ102の挟圧保持が解除される。
【0037】ところで、前記カムリング132は、チャ
ック装置122の本体ケーシング123内に回動自在に
収容されている。また、前記カムリング132には図
8、図9に示すように、カム従動子136が突設されて
いる。カム従動子136の近傍には、図示しないエアシ
リンダが設けられており、このエアシリンダのロッド1
38と、このロッド138に連結バー140を介して連
結されたストッパ142との間に、前記カム従動子13
6がベアリング144を介して嵌合されている。したが
って、前記エアシリンダのロッド138を伸長させる
と、カムリング132がカム従動子136に押されて図
10上反時計回り方向に回動するので、ブレードアセン
ブリ102がチャック部材120で挟圧保持される。こ
れとは逆にエアシリンダのロッド138を収縮させる
と、カムリング132がカム従動子136に引かれて図
10上時計回り方向に回動するので、チャック部材12
0によるブレードアセンブリ102の挟圧保持が解除さ
れる。なお、本実施の形態では、カムリング132の駆
動手段としてエアシリンダを適用したが、これに限られ
るものではなく、油圧シリンダ、送りねじ装置等の他の
駆動手段を適用しても良い。
【0038】一方、図8、図9に示すように前記ガイド
板126の内側には、ロータリヘッド146が設けられ
ている。このロータリヘッド146に前記ピン118、
118が突設されている。前記ロータリヘッド146に
は、回転軸148がロータリヘッド146と同軸上に固
定されており、この回転軸148は、ウォームホイール
150が外周に形成された回転筒152内に収納されて
いる。また、前記回転軸148は、前記回転筒152に
リニアブッシュ154を介して挿入され、回転筒152
に対し図9上で左右方向に摺動自在に支持されている。
更に、回転筒152内にはスプリング156が挿入され
ている。このスプリング156の一端は、リニアブッシ
ュ154の抜け止め用リング158に取り付けられ、一
方、スプリング156の他端は回転軸148の矩形状部
149に取り付けられている。このスプリング156の
付勢力によって、前記ロータリヘッド146は図9上で
右方向に付勢された状態で配置されている。なお、回転
軸148の前記矩形状部149は、回転筒152に形成
された矩形溝153に係合されている。これにより、回
転筒152が回転すると、その回転は矩形溝153、矩
形状部149を介して回転軸148に伝達するので、ロ
ータリヘッド146が回転する。
【0039】前記回転筒152は、ベアリング160、
160を介してギアボックス43に支持されている。前
記ウォームホイール150には、図8に示すウォームギ
ア162が噛合されている。このウォームギア162は
ウォーム軸164に固定され、このウォーム軸164
は、図6上で破線で示すモータ166の出力軸に連結さ
れている。したがって、モータ166を駆動すると、ウ
ォームギア162とウォームホイール150とによって
前記回転筒152が減速されて回転するので、ロータリ
ヘッド146が回転する。
【0040】前記チャック装置122は、片側3個の鋼
球168(図8、図9では1個の鋼球168のみ図示)
によってギアボックス43に3点支持されると共に、無
潤滑スラスト軸受170と皿ばね172を介してショル
ダーボルト174によりギアボックス43に取り付けら
れている。また、前記チャック装置122は、ショルダ
ーボルト174にOリング176を介してフローティン
グ支持されている。これにより、チャック装置122
は、回転軸148と直交する面内で若干量移動すること
ができるので、ブレードアセンブリ102やスピンドル
軸11に対する回転軸148の位置ずれを吸収すること
ができる。
【0041】次に、前記の如く構成されたブレードアセ
ンブリ着脱装置100の作用について説明する。まず、
スピンドル11に取り付けられている旧ブレードアセン
ブリ102を新ブレードアセンブリ102に交換する作
業について説明する。まず、チャック装置122(チャ
ック装置124でも良い)をスピンドル11に向けて移
動させて、チャック装置122側の回り止め用ピン11
4、114を、ブレードアセンブリ102のフランジ1
06に形成された穴112、112…に挿入してブレー
ドアセンブリ102を回り止めする。そして、チャック
装置122のロータリヘッド146に突設されたピン1
18、118を、ブレードアセンブリ102のナット1
08の穴116、116…に挿入する。そして、チャッ
ク部材120、120、120を互いに近づく方向に移
動させ、これらのチャック部材120、120、120
によってブレードアセンブリ102のハブ18を挟圧保
持する。この後、前記ロータリヘッド146を回転させ
てナット108を緩める。
【0042】この時、ロータリヘッド146は、ナット
108を緩めることでナット108に押され、スプリン
グ156の付勢力に抗してブレード17から退避する方
向に移動する。これにより、ナット108がねじ15か
ら取り外される。そして、ナット108がねじ15から
完全に取り外されたところで、前記チャック装置122
をスピンドル11から退避移動させる。これにより、旧
ブレードアセンブリ102がチャック部材120、12
0、120に保持された状態で、前記スピンドル11か
ら取り外される。そして、チャック装置122を図5に
示した収容板71に向けて移動させ、収容板71の軸7
3に前記取り外した旧ブレードアセンブリ102を戻
す。以上で、旧ブレードアセンブリ102の取り外し作
業が終了する。
【0043】次に、スピンドル11に新ブレードアセン
ブリ102を取り付ける作業について説明する。まず、
収容板71に保持されている新ブレードアセンブリ10
2をチャック装置124(チャック装置122でも良
い)で保持する。この場合、チャック装置124側の回
り止め用ピン114、114を、ブレードアセンブリ1
02のフランジ106に形成された穴112、112…
に挿入する。そして、ロータリヘッド146に突設され
たピン118、118をブレードアセンブリ102のナ
ット108の穴116、116…に挿入した後、チャッ
ク部材120、120、120を互いに近づく方向に移
動させて、これらのチャック部材120、120、12
0によってブレードアセンブリ102のハブ18を挟圧
保持する。これにより、新ブレードアセンブリ102が
チャック装置124に保持される。
【0044】次に、チャック装置124をスピンドル軸
11に向けて移動させて、ブレードアセンブリ102の
フランジ106に形成された各爪110をスピンドル1
1側の各溝14Aに嵌合させる。そして、ロータリヘッ
ド146に突設されたピン118、118をブレードア
センブリ102のナット108の穴116、116…に
挿入した後、チャック部材120、120、120を互
いに離れる方向に退避移動させてブレードアセンブリ1
02の挟圧保持を解除する。そして、ロータリヘッド1
46を回転させてナット108をねじ15に締結する。
この時、ブレードアセンブリ102は、チャック装置1
24の回り止め用ピン114、114によって回り止め
されているので、スピンドル11に確実に締結される。
ブレードアセンブリ102の締結後、チャック装置12
4をスピンドル11から退避移動させる。以上で、新ブ
レードアセンブリ102の取り付け作業が終了する。
【0045】なお、新ブレードアセンブリ102を取り
付けた後には、新ブレードアセンブリ102をスピンド
ル11で回転させて、ブレードアセンブリ102の振動
状態を振動計81で検出する。この時、振動計81で検
出した振動が所定以上の場合には、前記新ブレードアセ
ンブリ102をスピンドル11から取り外し、スピンド
ル11に対する取り付け位置を変更して再度取り付け
る。前記ブレードアセンブリ102では、4通りの取り
付け位置を選択することができる。
【0046】以上説明したように、前記ブレードアセン
ブリ着脱装置100によれば、チャック部材120によ
ってブレードアセンブリ102を挟圧保持したので、ブ
レードアセンブリ102を安定して保持することができ
る。また、前記ブレードアセンブリ着脱装置100によ
れば、ブレードアセンブリ102のハブ18を前記チャ
ック部材120で挟圧保持したので、チャック部材12
0でブレード本体17の刃を傷付けることなくブレード
アセンブリ102を保持することができる。
【0047】更に、前記ブレードアセンブリ着脱装置1
00によれば、カムリング132のカム溝134にカム
従動子130を介してチャック部材120を取り付け、
このカムリング132をエアシリンダで駆動して、チャ
ック部材120をカム溝134とガイド板の直進溝12
8とに案内させて進退移動させるようにしたので、3個
のチャック部材120、120、120を円滑に連動さ
せることができる。なお、チャック部材120の個数
は、3個に限定されるものではないが、ブレードアセン
ブリ102を確実に、且つ安全に保持する観点から3つ
以上設けることが好ましい。
【0048】また、本実施の形態では、3本のチャック
部材120を連動させてブレードアセンブリ102を挟
圧保持するようにしたが、これに限られるものではな
く、3本のチャック部材120のうち少なくとも1つの
チャック部材120を他のチャック部材120、120
に対して進退移動させて、結果的に3本のチャック部材
120、120、120によってブレードを挟圧保持し
ても良い。
【0049】また、図4に示したブレードアセンブリ着
脱装置において、バキュームチャックの代わりに、図6
に示したブレードアセンブリ着脱装置100のチャック
部材120を適用しても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現在広く使用されているブレードをそのまま使用できる
ブレードの自動交換システムが、簡単な構成で実現でき
る。従って、低コストでブレードの自動交換システムが
実現できる。また、本発明によれば、ブレード吸着手段
に複数のチャック部材を設け、これらのチャック部材で
ブレードを挟圧保持したので、ブレードを安定して保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイシング装置の従来のブレード取り付け機構
を示す図
【図2】本発明の実施の形態のブレード自動交換システ
ムの全体構成図
【図3】第1の実施の形態のブレードアセンブリの構成
を示す図
【図4】本発明の第1の実施の形態のブレードアセンブ
リ着脱装置を示す図
【図5】本発明の実施の形態のブレード収容機構を示す
【図6】本発明の第2の実施の形態のブレードアセンブ
リ着脱装置を示す斜視図
【図7】第2の実施の形態のブレードアセンブリの構成
を示す図
【図8】図6に示したブレードアセンブリ着脱装置の要
部断面図
【図9】図6に示したブレードアセンブリ着脱装置の9
−9線に沿う断面図
【図10】チャック部材の移動機構の構造を示す説明図
【符号の説明】
11…スピンドル 13…台座 14…はめ合い部 15…ねじ 17…ブレード 18…ハブ 31…補助止め部材 34…ねじ 41、42…着脱保持部材 100…ブレードアセンブリ着脱装置 102…ブレードアセンブリ 120…チャック部材 122、124…チャック装置 130…カム従動子 132…カムリング 134…カム溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/301 B28D 1/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドル軸に取り付けたブレードを高速
    回転させて溝加工を行うダイシング装置の前記ブレード
    を自動交換するブレード自動交換システムであって、 前記ブレードには、前記スピンドル軸に設けられたねじ
    とねじ合わされるねじを有する補助止め部材が固定さ
    れ、該補助止め部材が固定された前記ブレードを保持
    し、該ブレードを前記スピンドル軸に付勢した状態で、
    前記ブレードを前記スピンドル軸に対して相対的に回転
    させるブレード着脱手段と、 交換する前記ブレードを収容するブレード収容手段と、 前記ブレード着脱手段を前記スピンドル軸の先端と前記
    ブレード収容手段の間で移動させる移動手段とを備え、 前記ブレード着脱手段は2個設けられており、一方は取
    り付けるブレードを保持し、他方は取り外したブレード
    を保持することを特徴とするブレード自動交換システ
    ム。
  2. 【請求項2】スピンドル軸に取り付けたブレードを高速
    回転させて溝加工を行うダイシング装置の前記ブレード
    を自動交換するブレード自動交換システムであって、 前記ブレードには、前記スピンドル軸に係合して該スピ
    ンドル軸にブレードを位置決めする位置決め部材と、該
    位置決め部材を介して前記ブレードをスピンドル軸に締
    結するナット部材とから成る補助止め部材が固定され、
    該補助止め部材が固定された前記ブレードを保持し、該
    ブレードを前記位置決め部材を介してスピンドル軸に係
    合した状態で、前記ナット部材を前記スピンドル軸に対
    して回転させるブレード着脱手段と、 交換する前記ブレードを収容するブレード収容手段と、 前記ブレード着脱手段を前記スピンドル軸の先端と前記
    ブレード収容手段の間で移動させる移動手段とを備え、 前記ブレード着脱手段は2個設けられており、一方は取
    り付けるブレードを保持し、他方は取り外したブレード
    を保持することを特徴とするブレード自動交換システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記ブレード着脱手段は、複数のチャック
    部材と、該複数のチャック部材のうち少なくとも1つの
    チャック部材を他のチャック部材に対して進退移動させ
    る駆動手段とを有し、 前記駆動手段で前記チャック部材を進出移動させること
    により、複数のチャック部材によって前記ブレードを挟
    圧保持すると共に、前記駆動手段で前記チャック部材を
    退避移動させることにより、前記ブレードの挟圧保持を
    解除することを特徴とする請求項1、又は2記載のブレ
    ード自動交換システム。
  4. 【請求項4】前記ブレード着脱手段は、本体と、該本体
    に同心円周上に配置された複数のチャック部材と、該複
    数のチャック部材を前記円周の中心に対して進退移動さ
    せる駆動手段とを有し、 前記駆動手段で前記複数のチャック部材を進出移動させ
    ることにより、複数のチャック部材によって前記ブレー
    ドを挟圧保持すると共に、前記駆動手段で前記複数のチ
    ャック部材を退避移動させることにより、前記ブレード
    の挟圧保持を解除することを特徴とする請求項1、又は
    2記載のブレード自動交換システム。
  5. 【請求項5】前記ブレードは、環状に形成されたブレー
    ド本体と、該ブレード本体が固定されると共に環状に形
    成されたハブとから構成され、該ハブが前記ブレード着
    脱手段の前記複数のチャック部材で挟圧保持されること
    を特徴とする請求項3、又は4記載のブレード自動交換
    システム。
  6. 【請求項6】前記ブレード着脱手段の前記駆動手段は、 複数のカム溝が形成されたカム部材と、 該カム部材の前記複数のカム溝に係合されると共に前記
    複数のチャック部材に各々設けられたカム従動子と、 該複数のチャック部材を前記円周の中心に対して進退移
    動可能に案内するガイド部材と、 前記カム部材を移動させて前記複数のチャック部材を前
    記カム溝と前記ガイド部材とで案内させて進退移動させ
    るカム駆動部と、 から成ることを特徴とする請求項4記載のブレード自動
    交換システム。
  7. 【請求項7】前記ブレード着脱手段は、該ブレード着脱
    手段を支持する支持本体部にフローティング支持手段を
    介してフローティング支持されていることを特徴とする
    請求項1、又は2記載のブレード自動交換システム。
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