JP2901810B2 - 自動車の試験装置 - Google Patents

自動車の試験装置

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JP2901810B2
JP2901810B2 JP4165800A JP16580092A JP2901810B2 JP 2901810 B2 JP2901810 B2 JP 2901810B2 JP 4165800 A JP4165800 A JP 4165800A JP 16580092 A JP16580092 A JP 16580092A JP 2901810 B2 JP2901810 B2 JP 2901810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、路面を模擬して回転
するローラに載置された自動車の特性を試験する自動車
の試験装置に関し、特に自動車のタイアの滑り発生時に
自動車のブレーキ液圧を制御して自動車の安定性や操舵
性を確保する自動車のアンチロックブレーキ機能を試験
する自動車の試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば実開平1−78930号
公報に示された従来の自動車の試験装置の構成図であ
る。同図において、1はシャーシダイナモメータであ
り、例えば2組みのローラ2及び3により路面を模擬
し、ローラ2にフライホイール4を介してダイナモメー
タ5を連結して構成される。そして、ローラ2とローラ
3との高低差を変えることにより生じるダイナモメータ
5の負荷吸収や慣性を利用して、ローラ2及び3に載置
された被試験車としての自動車6の特性が試験される。
【0003】なお、自動車6は、その車輪の前側及び後
側がそれぞれローラ2及び3上になるように載置され
る。また、ローラ2及び3は自動車6の車輪の回転に応
じて回転する。
【0004】また、図4は、上記ローラ2及び3部分の
構造図である。ローラ2が受台10に、ローラ3が受台
11にそれぞれ回転自在に支持されて、受台10及び1
1は固定台12上に支持されている。受台11は垂直移
動台13上に取り付けられ、垂直移動台13の一端には
直線軸受け14が設けられている。
【0005】垂直移動台13は、水平移動台15上に取
り付けられたねじ棒16の調整により水平移動台13の
垂直案内部15aに案内されて固定台12に対し垂直方
向に移動可能である。
【0006】また、水平移動台15は、固定台12に取
り付けられたねじ棒17の調整により、直線軸受け18
を介して固定台12の水平案内部12aに案内されて固
定台12に対し水平方向に移動可能である。
【0007】なお、19は自動車6の車輪、20は車輪
19にはめられたタイアである。
【0008】次に、上述した従来の自動車の試験装置に
よりアンチロックブレーキ機能を試験するために滑りを
発生させる動作を説明する。まず、ねじ棒16を回して
垂直移動台14を固定台12に対して垂直移動させ、ロ
ーラ2をローラ3に対して所定の高さ位置にする。ま
た、ねじ棒17を回して水平移動台15を固定台12に
対し水平方向に移動させて、ローラ2とローラ3との間
隔をタイア20の径に応じた距離にする。
【0009】このように、ローラ2とローラ3との高低
差を設定することにより、タイア20とローラ2または
ローラ3との間で滑りが発生する状態になり、アンチロ
ックブレーキ機能試験が可能になる。
【0010】ここで、上述したローラ2とローラ3との
高低差によりタイア20と例えばローラ2との間に発生
する滑りを図5について説明する。図5において、固定
台12に対して垂直方向からの、ローラ2及び3の回転
軸と車輪19の回転軸とを結ぶ直線の傾きをそれぞれθ
及びθとする。
【0011】ローラ3をローラ2よりも低くすると、θ
>θとなるので、車輪19がローラ2に与える力F
と車輪19がローラ3に与える力FはF<F
なる。ローラ3を低くしてθを小さくすると、F
小さくなり、タイア20とローラ2間の摩擦力は大きく
なる。ローラ3を高くしてθを小さくすると、F
大きくなり、摩擦力は小さくなる。
【0012】従って、ローラ3を低く設定してタイア2
0とローラ2間の摩擦力を大きくした場合に、自動車6
がローラ2及び3上で定常運転中にブレーキをかける
と、車輪19の回転速度の減少に伴って摩擦力によりロ
ーラ2の回転速度も減少するので、タイア20とローラ
2間で滑りは発生しない。
【0013】また、ローラ3を高く設定してタイア20
とローラ2間の摩擦力を小さくした場合には、自動車6
がブレーキをかけると、車輪19は回転速度を減少させ
ようとするが、摩擦力が小さいためにローラ2は停止せ
ずフライホイール4とダイナモメータ5の回転慣性によ
り回転し続けるので、タイア20とローラ2間で滑りが
発生する。
【0014】このように、ローラ2とローラ3との高低
差を設定することにより滑りを発生する路面状況を模擬
する。そして、模擬された路面状況に基づいて自動車6
のアンチロックブレーキ機能試験が行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動車の試験装
置は上述したように構成され、自動車6は、試験中、シ
ャーシダイナモメータ1上にあり実際には走行していな
いので、運動エネルギーを持たず速度がゼロである。そ
のため、加速度は得られなく、車体の加速度に基づいて
自動車6のアンチロックブレーキ機能をシャーシダイナ
モメータ1上で試験することができないという問題点が
あった。
【0016】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、車体の加速度に基づいて自動車
のアンチロックブレーキ機能をシャーシダイナモメータ
上で試験することができる自動車の試験装置を得ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動車の
試験装置は、特性試験される自動車の各車輪の前側と後
側をそれぞれ載置して路面を模擬し回転する前方と後方
のローラを有し、かつこれら前方のローラと後方のロー
ラとの高低差を設定可能にするシャーシダイナモメータ
に、上記ローラの加速度を検出する加速度検出手段と、
基準加速度を設定する基準加速度設定手段と、上記加速
度検出手段からの加速度信号が上記基準加速度設定手段
からの基準加速度と一致するときはアンチロックオン信
号を出力すると共に、上記加速度検出手段からの加速度
信号が上記基準加速度設定手段からの基準加速度と一致
しないときはアンチロックオフ信号を出力する比較手段
を備えると共に、自動車に上記比較手段からの信号に
基づきアンチロックブレーキ機能を制御する制御装置を
搭載したものである。
【0018】
【作用】この発明においては、特性試験される自動車が
載置されて路面を模擬し回転するローラの加速度を加速
度検出手段により検出し、比較手段により検出された加
速度信号が基準加速度と一致するときはアンチロックオ
ン信号が出力されると共に、検出された加速度信号が基
準加速度と一致しないときはアンチロックオフ信号が出
力されて、自動車に搭載された制御装置により上記比較
手段からの信号に基づきアンチロックブレーキ機能が
御される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示す構成図で
ある。同図において、1〜5は図3と同じであり、6A
は加速度センサ(図示しない)を搭載して検出した車体
の加速度に基づいてアンチロックブレーキ機能が制御さ
れる自動車である。なお、シャーシダイナモメータ1の
ローラ2及び3部分は図4と同じ構造で従来例と同じよ
うにして路面を模擬し滑りを発生する。
【0020】21はダイナモメータ5に取り付けられた
速度検出装置であり、ローラ2の回転速度を検出して速
度信号を出力する。22は速度検出装置21から出力さ
れる速度信号を微分して加速度信号に変換する微分装置
である。23は微分装置22から出力される加速度信号
を、自動車6Aの加速度センサの出力信号レベルに合わ
せて出力するインターフェイスユニットである。
【0021】さらに、24は自動車6Aに搭載されて自
動車6Aのアンチロック機能をはじめとする自動車の諸
機能を制御する自動車の制御装置(以下、ECUとい
う)である。なお、ECUはElectronic Control Unit
の略称である。
【0022】次に、上述した実施例1の動作を図1を参
照しながら説明する。ローラ2及び3は、それらに載置
された自動車6Aの車輪の回転に応じて回転する。従っ
て、ローラ2の回転速度は自動車6Aの走行速度を模擬
するものとなる。そこで、速度検出器21によりダイナ
モメータ5に伝えられたローラ2の回転速度を検出して
速度信号を出力し、その速度信号を微分装置22に取り
込んで微分することにより、自動車6Aが実際に走行し
た場合に加速度センサによって検出される加速度を模擬
した加速度信号を得る。
【0023】そして、インターフェイユニット23によ
り、微分装置22によって得られる加速度信号を、加速
度センサの出力信号レベルに合わせてECU24に出力
する。ECU24は与えられた加速度信号に基づいて滑
りを判断し、ブレーキ液圧を制御(アンチロックブレー
キ機能を制御)する。
【0024】このように、加速度センサからの加速度の
代わりとしてローラ2の加速度を自動車6AのECUに
与えることにより、自動車6Aのアンチロックブレーキ
機能試験が可能となる。
【0025】実施例2.この実施例2では、図2に示す
ように、図1の構成に基準加速度を設定する基準加速度
設定器25と、基準加速度と微分装置22から出力され
た加速度信号とを比較して比較結果に応じた信号をイン
ターフェイス23に出力するコンパレータを設ける。
【0026】コンパレータ26は、加速度信号が基準加
速度と一致するときに加速度信号をアンチロックオン信
号としてインターフェイス23を介しECU24に出力
する。また、コンパレータ26は、加速度信号が基準加
速度と一致しないときには加速度信号を出力せずアンチ
ロックオフ信号をインターフェイス23を介しECU2
4に出力する。従って、加速度信号が基準加速度と一致
するときのみアンチロックブレーキ機能試験が可能とな
る。
【0027】このように構成したことにより、基準加速
度設定器25の設定を自由に変えてECU24に与える
加速度を変えることによって自動車6Aのアンチロック
ブレーキ機能を調節しながら試験することができるの
で、試験の効率を大幅に向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る自動車の
試験装置によれば、加速度センサを搭載し車体の加速度
に基づいて自動車のアンチロックブレーキ機能を制御す
る自動車のアンチロックブレーキ機能をシャーシダイナ
モメータ上で試験することができ、基準加速度を自由に
変えてアンチロックブレーキ機能を調整しながら試験す
ることができ、試験の効率を大幅に向上させることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図3】従来の自動車の試験装置を示す構成図である。
【図4】従来の自動車の試験装置のローラ部分の構造図
である。
【図5】従来の自動車の試験装置の動作を説明するため
の平面図である。
【符号の説明】
1 シャーシダイナモメータ 2 ローラ 3 ローラ 4 フライホイール 5 ダイナモメータ 6A 自動車 21 速度検出装置 22 微分装置 24 自動車の制御装置(ECU)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性試験される自動車の各車輪の前側と
    後側をそれぞれ載置して路面を模擬し回転する前方と後
    方のローラを有し、かつこれら前方のローラと後方のロ
    ーラとの高低差を設定可能にするシャーシダイナモメー
    に、上記ローラの加速度を検出する加速度検出手段
    と、基準加速度を設定する基準加速度設定手段と、上記
    加速度検出手段からの加速度信号が上記基準加速度設定
    手段からの基準加速度と一致するときはアンチロックオ
    ン信号を出力すると共に、上記加速度検出手段からの加
    速度信号が上記基準加速度設定手段からの基準加速度と
    一致しないときはアンチロックオフ信号を出力する比較
    手段とを備えると共に、自動車に上記比較手段からの信
    号に基づきアンチロックブレーキ機能を制御する制御装
    置を搭載したことを特徴とする自動車の試験装置。
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JP7496762B2 (ja) * 2020-11-13 2024-06-07 株式会社日立インダストリアルプロダクツ 回転する車輪を備える試験対象物を試験するための試験装置および試験方法

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