JP2901181B2 - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JP2901181B2
JP2901181B2 JP8212201A JP21220196A JP2901181B2 JP 2901181 B2 JP2901181 B2 JP 2901181B2 JP 8212201 A JP8212201 A JP 8212201A JP 21220196 A JP21220196 A JP 21220196A JP 2901181 B2 JP2901181 B2 JP 2901181B2
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正弘 進藤
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/70Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H9/72Networks using surface acoustic waves
    • H03H9/725Duplexers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機のアン
テナ共用器に関し、特に、800MHz帯,900MH
z帯の携帯電話システムで、アナログシステムとディジ
タルシステムが同一周波数帯を共用して運用されるデュ
アルモードシステムの携帯電話機に実装されるアンテナ
共用器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】800MHz帯や900MHz帯のセル
ラ自動車電話・携帯電話方式には国によっていくつかの
方式があり、移動送信,基地送信の周波数帯域がそれぞ
れ設定されている。すなわち、移動機の送信帯域と受信
帯域がそれぞれ定められており、送信帯域の1チャネル
と受信帯域の1チャネルとを用いて同時送受信が行われ
る。そして、この送受信の使用チャネルの間隔は常に一
定になるように制御されている。
【0003】携帯電話の急激な需要の伸びに対応して、
従来のアナログ方式ではチャネル数が不足するため、よ
り多くのユーザが利用できるディジタル方式に切替えら
れつつある。この移行期では、ディジタル・アナログの
両方式で周波数帯域を共用して運用できる複合端末が必
要になってきた。このようなデュアルモードシステムに
おいても、アナログ方式単独の場合と同様にシステム固
有の周波数間隔で定められたチャネル番号が付与され、
制御されている。従って、アナログ方式は、アナログ方
式固有のチャネル番号を持ち、ディジタル方式は、ディ
ジタル方式固有のチャネル番号を持ち、それぞれのシス
テム基準で制御運用される。
【0004】デュアルモードシステムには、事業者によ
って、アナログ方式と同等のチャネル間隔を持つディジ
タル方式と、広帯域に電波を占有し、例えば、アナログ
方式の数10チャネルを占有して通信を行うディジタル
方式とがあり、それぞれアナログ方式とデュアルで構成
されるシステムがある。
【0005】アンテナ共用器(デュプレクサ)は送受分
波器ともいわれ、1つのアンテナを送信・受信で共用
し、送信・受信帯域外へのスプリアスの放射,スプリア
ス受信の防止、及び他方式の通信システムからの受信干
渉妨害の軽減、送信時の受信側回路の保護のための装置
である。前述のような自動車電話の移動機や携帯電話機
用のアンテナ共用器として、次のような構成のものが多
い。
【0006】図5は従来のアンテナ共用器の構成例図で
ある。図において、1はアンテナ(ANT)、2は分岐
回路、11は受信帯域信号を通過させ送信帯域信号を減
衰させる受信フィルタ、12は誘電体同軸共振器を用い
た誘電体フィルタ、13は送信帯域信号を通過させ受信
帯域信号を減衰させる送信フィルタ、14は誘電体同軸
共振器を用いた誘電体フィルタ、Rxは受信信号、Tx
は送信信号である。
【0007】アンテナ1より入力された信号は、伝送線
路或いはコイルとコンデンサによる分岐回路2を通り、
受信帯域信号を通過させ送信帯域信号を阻止する高誘電
率低損失のセラミックス材料よりなる帯域通過形誘電体
フィルタ12に入力され、受信信号Rxを受信機に供給
する。一方、送信信号Txは、送信帯域信号を通過させ
受信帯域を阻止域とする帯域通過形誘電体フィルタ、又
は低域通過形,高域通過形(適用システムによる)など
の誘電体フィルタ14を通り、分岐回路2を経てアンテ
ナ1に供給される。
【0008】図6は従来のアンテナ共用器の回路例図で
あり、図7は図5,図6の送信フィルタ13と受信フィ
ルタ11の減衰特性例図である。この例では、送信フィ
ルタ13は、3個の誘電体同軸共振器Z1 ,Z2 ,Z3
を用いて受信帯域信号(Rx)を阻止するBEF(帯域
阻止フィルタ)特性を有する誘電体フィルタ14であ
り、受信フィルタ11は、4個の誘電体同軸共振器Z
4 ,Z5 ,Z6 ,Z7 を用いて受信帯域信号(Rx)の
みを通過させるBPF(帯域通過フィルタ)特性を有す
る誘電体フィルタ12である。
【0009】この誘電体フィルタ12,14の共振器の
個数(フィルタの段数)は、実用化当初は、送信側が4
段のBPF,受信側が6段構成のBPFであったが、帯
域阻止フィルタ構成を導入することにより、挿入損失の
低減と小形化が図られ、現在は、送信側が3〜4段構成
のBEF,受信側が4〜5段のBPF、又は、BPFと
BEFとの組合せ構成となっている。
【0010】前述の運用のとおり、受信帯域内で通信す
る当該チャネルにあっては、全受信帯域内で通信する他
のチャネル周波数は、全て妨害波となり得ることから、
そのレベルの強度によっては、大きな干渉妨害が発生
し、通信不能に至る障害となる機会がある。
【0011】特に、アナログ方式とディジタ方式の両方
式のいずれでも通話できるデュアルモードシステムの複
合端末においては、互いに異なる通信方式が同一受信帯
域を共用して通信を行うシステムであることから、一方
の方式の当該チャネルで通信する移動機が他方の方式の
強電界地域に移動したとき、システム間の干渉妨害が発
生し、通信障害を起こす場合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の送受信フィ
ルタ11,13は、両方共、立体的な誘電体共振器を利
用した誘電体フィルタであるため、無線機の設計仕様に
より配分された挿入損失と減衰特性の双方を満足させる
ためには、ある大きさ以下にすることができないという
問題がある。すなわち、システムの送信帯域と受信帯域
の間隔と、それぞれの帯域幅(範囲)と周波数離調比と
減衰量から共振器の必要段数が決まり、通過帯域内の挿
入損失を許容値以下にするために共振器の物理的大きさ
が決定ずけられるためである。
【0013】良く知られているとおり、BPFは、通過
帯域幅を一定として減衰傾度を急峻にすると共振素子の
数(段数)が増える。そして、挿入損失は共振素子の数
に比例して増加する。従って、帯域通過形誘電体フィル
タ,帯域通過形弾性表面波フィルタを問わず、単独でア
ンテナ共用器を構成する場合、減衰傾度を急峻にして帯
域外の減衰量を所要の値にすると、挿入損失の著しい増
加を余儀なくされる。一方、段数を減らして挿入損失を
小さくすると帯域外減衰量が確保できず、共用器の小形
化が阻まれ、結果としてある一定の大きさに制限され
る。
【0014】現在実用化されているアンテナ共用器は、
より小形化を追求した結果、受信側の帯域通過形誘電体
フィルタ12の挿入損失が約3〜4dB、送信側は、帯
域通過形誘電体フィルタの場合約3dBであり、低域通
過又は高域通過フィルタ構成、又は帯域阻止と帯域通過
の組合せ構成の場合2〜3dBであり、これ以上素子を
小さくしたり、素子数を減らしたりして小形化すると、
挿入損失,減衰特性の所要性能を満たすことが困難とな
っている。
【0015】上記の問題点を解決するため、本願発明者
は、受信フィルタ11として、1つの帯域通過形誘電体
フィルタ12の代わりに、送信帯域阻止形の誘電体フィ
ルタと受信帯域通過形SAWフィルタを縦続接続し、送
信の高電力を1素子の帯域阻止形誘電体フィルタで阻止
し、小形の帯域通過形SAWフィルタで受信帯域信号を
選択するように構成したアンテナ共用器を先に提案した
(特願平7−261031号参照)。しかし、前述のよ
うなデュアルモードシステムで用いる複合端末のアンテ
ナ共用器として用いるには、システム間の耐干渉性能を
上げる何らかの工夫が必要であり、単に、複数個の受信
フィルタを付加するだけでは難しいという問題がある。
【0016】本発明の目的は、送信フィルタと、帯域阻
止形誘電体フィルタとSAWフィルタとを縦続接続した
受信フィルタを備えた先に提案したアンテナ共用器を、
デュアルモードシステムで用いたときの耐干渉妨害性能
の向上を図り、小形化,軽量化し、かつ、製造コストの
低減を図ったアンテナ共用器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のアナログ/ディ
ジタルデュアルモード複合端末機用のアンテナ共用器
は、移動局の送信周波数帯域が受信周波数帯域より低く
設定された無線システムにおける電波を送受信するアン
テナと、該アンテナに接続され受信側と送信側に分岐す
る分岐回路と、該分岐回路の受信側に接続され受信周波
数帯域信号を通過させ送信周波数帯域を減衰域とする受
信フィルタと、前記分岐回路の送信側に接続され送信周
波数帯域信号を通過させ受信周波数帯域を減衰域とする
送信フィルタとを備えたアンテナ共用器において、前記
受信フィルタは、前記分岐回路から出力される受信周波
数帯域信号を通過させ送信周波数帯域を減衰域とする帯
域阻止形誘電体フィルタと、該帯域阻止形誘電体フィル
タの出力端と接地との間に接続された誘導性リアクタン
スと該出力端に分岐接続された2つの容量性リアクタン
スとにより高域通過形特性をもたせた分岐形整合回路
と、該分岐形整合回路に接続され互いに異なる通過帯域
を有する2つの帯域通過形弾性表面波フィルタとから構
成され、 前記2つの弾性表面波フィルタの出力をいずれ
かに切替えて出力する切替器を設け、 アナログ/ディジ
タルシステムの一方のシステムのチャネルで通話中に他
方のシステムのチャネルによる干渉妨害があったとき、
前記切替器を自局または基地局からの制御信号により前
記2つの帯域通過形弾性表面波フィルタのいずれかに切
替えて他方のシステムからの干渉妨害を軽減できるよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0018】さらに、前記2つの帯域通過形弾性表面波
フィルタは、前記受信周波数帯域を2つに分割した帯域
の一方を通過帯域幅とする第1の弾性表面波フィルタ
と、該分割した帯域の他方を通過帯域幅とする第2の弾
性表面波フィルタとで構成されたことを特徴とするもの
であり、 または、前記2つの帯域通過形弾性表面波フィ
ルタは、前記受信周波数帯域の全域を通過帯域幅とする
第1の弾性表面波フィルタと、該受信周波数帯域を2つ
に分割した帯域のいずれか1つを通過帯域幅とする第2
の弾性表面波フィルタとで構成されたことを特徴とする
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】即ち、本発明のアンテナ共用器
は、受信フィルタ3として、高電力の送信帯域信号を阻
止する帯域阻止特性を有する誘電体フィルタ4と、その
出力に分岐接続され、分割した受信帯域をそれぞれ通過
帯域幅とする複数の帯域通過形弾性表面波フィルタ5,
6とから構成することにより、デュアルモードシステム
に適用することができ、かつ、小形化,軽量化,高性能
化したアンテナ共用器である。
【0020】図1は本発明の第1の実施例を示すブロッ
ク図であり、図2はその具体的構成例を示す回路図、図
3,図4はその減衰特性例図である。これらの図におい
て、1はアンテナ、2は分岐回路、3は受信フィルタ、
4は誘電体フィルタ、5,6は弾性表面波(SAW)フ
ィルタ、7は送信フィルタ、8は誘電体フィルタ、9は
切替器、10(10−1〜10−3)は整合回路、Rx
は受信帯域信号、Rx1,Rx2は例えば2つに分割さ
れた受信帯域信号、Txは送信帯域信号である。切替器
9はアンテナ共用器に含めて構成してもよいし、アンテ
ナ共用器の構成を2つの出力端子までとし、その2つの
出力端子から出力される、帯域を分割した受信信号を、
受信機で切替えるようにしてもよい。
【0021】この実施例は、図6に示した従来の構成に
対して受信フィルタが異なり、受信フィルタ3を、送信
帯域阻止形誘電体フィルタ4と、その誘電体フィルタ4
に分岐接続した2つのSAWフィルタ5及び6によって
構成したものである。送信フィルタ7の誘電体フィルタ
8は図6の従来の送信フィルタ13の誘電体フィルタ1
4と同じである。
【0022】図3は、図1,図2の帯域通過形SAWフ
ィルタの特性例を示し、破線は従来の全受信帯域(R
x)を通過帯域とするSAWフィルタの特性例、実線
及び1点鎖線は、本発明により受信帯域をRx1とR
x2に2分割し、そのそれぞれを通過域とするSAWフ
ィルタ5,6の特性例である。
【0023】図4(A)は、図1,図2の送信フィルタ
7すなわち誘電体フィルタ8の減衰特性例図であり、送
信帯域信号(Tx)を通過させ受信帯域信号(Rx)を
阻止する受信帯域阻止特性を示す。図4の(B),
(C)は、図1,図2に示した本発明の第1の実施例に
よる受信フィルタ3の減衰特性例図である。破線で示し
た特性aは、1個の共振器で構成した誘電体フィルタ4
の送信帯域阻止特性を示し、一点鎖線で示した特性b,
dは、受信帯域(Rx)を2分割してそれぞれRx1,
Rx2を通過させるSAWフィルタ5,6の帯域通過
(BPF)特性を示し、実線の特性c,eは、誘電体フ
ィルタ4の入力からSAWフィルタ5,6のそれぞれの
出力端子までの総合特性である。
【0024】
【作用】アンテナ1に到来した電波は、分岐回路2を経
て受信フィルタ3に入力され、まず、帯域阻止形誘電体
フィルタ4で送信帯域信号(Tx)が阻止され、受信帯
域信号(Rx)が通過する。さらに、この誘電体フィル
タ4に分岐接続され、受信帯域を2分割したそれぞれを
通過させる帯域通過形SAWフィルタ5,6に入力され
る。SAWフィルタ5と6の出力Rx1とRx2は切替
器9に入力され、制御信号によってそのいずれかが切替
え出力される。
【0025】例えば、SAWフィルタ5の受信帯域Rx
1の一方のシステムのチャネルで通話中に、他方のシス
テムの強電界領域に移動して他方のシステムの加入者が
受信帯域Rx2のチャネルで通話していても、SAWフ
ィルタ6の出力がオフになっているので、当方の通話が
妨げられることはない。切替器9は、基地局からの指定
に基づいて受信回路を制御する制御部からの制御信号に
よって、指定チャネルを通過させるSAWフィルタの出
力を切替え出力する。
【0026】この第1の実施例においては、特に、受信
フィルタ3を構成する誘電体フィルタ4と分岐接続され
た2つのSAWフィルタ5,6の前後の位置関係が重要
であり、誘電体フィルタ4を前段に配置し、後段にSA
Wフィルタ5,6を配置して縦続接続することにより、
送信フィルタ7から出力される高い電力レベルの送信信
号Txは直接SAWフィルタ5,6にに印加されない。
このようにして高い電力レベルの送信信号TxがSAW
フィルタ5および6に印加されないのでフィルタ内で発
生する3次相互変調歪積の軽減が図られる。
【0027】図2に示した第1の実施例の回路例図にお
いて、受信フィルタ3を構成する誘電体フィルタ4と2
つのSAWフィルタ5及び6とにより、受信帯域内の全
体を整合させるための入力側整合回路10−1のインダ
クタンスL4 の構成法が重要であり、この構成により、
送信側回路に及ぼす送信帯域内のウェーブトラップまた
はノッチフィルタ作用による障害の除去を図っている。
【0028】すなわち、本発明が対象としているシステ
ムの移動送信帯域Txは受信帯域Rxより周波数が低い
ので、誘電体フィルタ4のインピーダンスが受信帯域で
誘導性となり、このインダクタンスL4の代わりにコン
デンサを接続すると受信帯域Rxに並列共振回路が形成
され、その周波数の低い側の誘導性リアクタンスと分岐
回路のコンデンサC6とで送信帯域にウェーブトラップ
が形成される恐れがある。そこで、そのような障害が発
生しないようにインダクタンスL4を対接地間に配置し
た。
【0029】一般に、アンテナ共用器には、送受信の相
互の干渉を防ぐため、システムの所要値に従って互いに
他方の周波数帯域の減衰量を最も大きくする必要があ
る。図6で示した従来の誘電体フィルタの単独構成で
は、所要の減衰量を得るために構成段数を多く必要とし
たが、本発明によると、帯域外減衰量は比較的小さいが
通過帯域内挿入損失の比較的少ない弾性表面波フィルタ
と組合せて、阻止帯域の減衰を補うことによって誘電体
フィルタ4,8の共振素子の段数を著しく少なくするこ
とができる。
【0030】上述の本発明の第1の実施例では、受信帯
域を2分割し、そのそれぞれを通過させる2つのSAW
フィルタ5,6を誘電体フィルタ4の出力端に分岐接続
した構成を示したが、受信帯域を2以上の複数分割とし
てもよい。
【0031】また、ディジタル・アナログ両方式の周波
数割当によっては、受信帯域の全幅を通過域とするSA
Wフィルタと、受信帯域を2〜3分割した帯域のいずれ
か1つを通過させる分割帯域通過SAWフィルタとを誘
電体フィルタ4の出力に分岐接続し、切替器9でそのい
ずれかを切替えて、受信全帯域と一部帯域を選択して他
のシステムの干渉を軽減するように構成することもでき
る。
【0032】小形化の具体例として、図6の従来構成と
図2の本発明の第1の実施例の構成とを比較すると、誘
電体共振器の数が7個から4個に減り、極めて小型のS
AWフィルタが2個実装されている。本発明のアンテナ
共用器は受信の周波数干渉耐力を強くし、かつ、その体
積は、例えば、1288mm3 から952mm3 になり、約
26%減少した。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明を実
施することにより、次の効果が得られる。 (1)デュアルモードの使用チャネルのフィルタを選択
運用できるので、他のシステムからの干渉妨害波に対し
て、従来のものより減衰を大きくとることができ、他の
システムからの干渉妨害による障害を軽減し、回避する
ことができる。 (2)従来のアンテナ共用器に比べて選択度が優れ、耐
周波数干渉性能が向上し、かつ、小形の共用器が実現で
きるため、無線機器の小形化,高性能化への寄与が大き
い。 (3)主要帯域内通過特性を支配する比較的狭帯域の弾
性表面波フィルタ2個により、構成段数の少ない帯域阻
止形誘電体フィルタと組み合わせた構造のため、構造が
単純で組立が容易であり、高性能化と製造コストの大幅
な低減を図ることができる。 (4)少ない段数の誘電体フィルタと、阻止域減衰量の
大きな値を必要としない超小型の弾性表面波フィルタに
より挿入損失の低減が図れるため、無線機器の低消費電
流化と耐受信干渉性能向上を同時に図ることができる。 (5)薄膜技術によるデバイスである弾性表面波フィル
タと組合せて、総合の誘電体素子の段数を低減できるこ
とから重量の軽減効果も著しく、無線機器、特にポケッ
ト形端末機の軽量化に大きく寄与することができる。 (6)システム所要性能によっては、送受信フィルタを
構成する誘電体フィルタ及び弾性表面波フィルタの段数
の一部または全部の削減も可能であることから、アンテ
ナ共用器の構成の柔軟性を助長し、開発作業の低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の実施例の具体的回路例図である。
【図3】第1の実施例のSAWフィルタ特性例図であ
る。
【図4】第1の実施例のフィルタ特性例図である。
【図5】従来のアンテナ共用器のブロック図である。
【図6】従来のアンテナ共用器の回路例図である。
【図7】従来のアンテナ共用器の特性例図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 分岐回路 3,11 受信フィルタ 4 帯域阻止誘電体フィルタ 5,6 帯域通過SAWフィルタ 7,13 送信フィルタ 8 帯域阻止誘電体フィルタ 9 切替器 10 整合回路 12,14 誘電体フィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−6111(JP,A) 特開 平5−175879(JP,A) 特開 昭64−71222(JP,A) 特開 平1−227530(JP,A) 特開 平4−10718(JP,A) 特開 平4−196829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/38 - 1/58 H01P 1/213 H03H 9/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局の送信周波数帯域が受信周波数帯
    域より低く設定された無線システムにおける電波を送受
    信するアンテナと、該アンテナに接続され受信側と送信
    側に分岐する分岐回路と、該分岐回路の受信側に接続さ
    れ受信周波数帯域信号を通過させ送信周波数帯域を減衰
    域とする受信フィルタと、前記分岐回路の送信側に接続
    され送信周波数帯域信号を通過させ受信周波数帯域を減
    衰域とする送信フィルタとを備えたアンテナ共用器にお
    いて、 前記受信フィルタは、前記分岐回路から出力される受信
    周波数帯域信号を通過させ送信周波数帯域を減衰域とす
    る帯域阻止形誘電体フィルタと、該帯域阻止形誘電体フ
    ィルタの出力端と接地との間に接続された誘導性リアク
    タンスと該出力端に分岐接続された2つの容量性リアク
    タンスとにより高域通過形特性をもたせた分岐形整合回
    路と、該分岐形整合回路に接続され互いに異なる通過帯
    域を有する2つの帯域通過形弾性表面波フィルタとから
    構成され、 前記2つの弾性表面波フィルタの出力をいずれかに切替
    えて出力する切替器を設け、 アナログ/ディジタルシステムの一方のシステムのチャ
    ネルで通話中に他方のシステムのチャネルによる干渉妨
    害があったとき、前記切替器を自局または基地局からの
    制御信号により前記2つの帯域通過形弾性表面波フィル
    タのいずれかに切替えて他方のシステムからの干渉妨害
    を軽減できるように構成したことを特徴とするアナログ
    /ディジタルデュアルモード複合端末機用のアンテナ共
    用器。
  2. 【請求項2】 前記2つの帯域通過形弾性表面波フィル
    タは、 前記受信周波数帯域を2つに分割した帯域の一方を通過
    帯域幅とする第1の弾性表面波フィルタと、該分割した
    帯域の他方を通過帯域幅とする第2の弾性表面波フィル
    タとで構成されたことを特徴とする請求項1記載のアン
    テナ共用器。
  3. 【請求項3】 前記2つの帯域通過形弾性表面波フィル
    タは、 前記受信周波数帯域の全域を通過帯域幅とする第1の弾
    性表面波フィルタと、該受信周波数帯域を2つに分割し
    た帯域のいずれか1つを通過帯域幅とする第2の弾性表
    面波フィルタとで構成されたことを特徴とする請求項1
    記載のアンテナ共用器。
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