JP2900803B2 - リニアイメージセンサ - Google Patents

リニアイメージセンサ

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JP2900803B2
JP2900803B2 JP6277826A JP27782694A JP2900803B2 JP 2900803 B2 JP2900803 B2 JP 2900803B2 JP 6277826 A JP6277826 A JP 6277826A JP 27782694 A JP27782694 A JP 27782694A JP 2900803 B2 JP2900803 B2 JP 2900803B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一次元の光学情報を電
気信号に変換するリニアイメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリニアイメージセンサと
して、図7に示すような、特開平4−225675号公
報等に記載されているものがある。このリニアイメージ
センサ80は、多数の受光素子821,822,…,8
2nが直線状に配列された受光面84と、受光面84に
対向して設けられるとともに受光面84に平行な直線状
の三本の色付き透光部86R,86G,86Bを有する
カラーフィルタ88と、色付き透光部86R,86G,
86Bを順次切換えて受光面84に対向させるようにカ
ラーフィルタ88を振動させるアクチュエータ901,
902とを、プリント配線板等の基板91に備えたもの
である。入射する光hνのうち、色付き透光部86Rは
赤色(以下、「R」と略称する。)のみを透過させ、色
付き透光部86Gは緑色(以下、「G」と略称する。)
のみを透過させ、色付き透光部86Bは青色(以下、
「B」と略称する。)のみを透過させる。
【0003】アクチュエータ901,902は、例えば
ピエゾ素子であり、コントローラ92によって制御さ
れ、上下方向941,942に振動する。リニアイメー
ジセンサ80は、一個の受光素子821,…当たり三色
の色信号(R,G,B)を出力する。したがって、出力
された色信号を合成することにより、受光素子に対して
カラーフィルターが固定されているものに比べて、三倍
の密度の高精細カラー画像が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リニアイメージセンサには、次のような問題があった。
【0005】受光素子821,…の大きさが10μm程
度であるため、基板91上における受光面84とカラー
フィルタ88との位置合わせが非常に困難であった。
【0006】受光面84とカラーフィルタ88とが別
体となっている。そのため、受光面84とカラーフィル
タ88との位置関係が外力等によりずれやすく、また、
小型化の妨げにもなっていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、基板上における
受光面とカラーフィルタとの位置合わせの問題がなく、
受光面とカラーフィルタとを外力等から有効に保護し、
しかも、小型化にも適したリニアイメージセンサを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリニアイメ
ージセンサは、多数の受光素子が直線状に配列された受
光面と、この受光面に対向して設けられるとともに当該
受光面に平行な直線状の複数の色付き透光部を有するカ
ラーフィルタと、前記複数の色付き透光部を順次切換え
て前記受光面に対向させるように前記カラーフィルタを
振動させるアクチュエータとを備えている。そして、前
記受光面と前記カラーフィルタと前記アクチュエータと
がICパッケージに一体化されていることを基本構成
するものである。
【0009】請求項1記載のリニアイメージセンサは、
上記基本構成に加え、前記複数の色付き透光部が、(1)
光の三原色のうちいずれか二色,又は(2) 前記三原色の
それぞれの補色のうちいずれか二色,又は(3) 前記三原
色のいずれか一色とその一色の補色以外の補色のうちい
ずれか一色とからなる二色,がそれぞれ付された第一色
透光部及び第二色透光部と、無色透明な無色透光部とか
らなり、前記無色透光部の一側に前記第一色透光部が設
けられ、当該無色透光部の他側に前記第二色透光部が設
けられ、前記アクチュエータが動作しないときに当該無
色透光部が前記受光面に対向する、ことを特徴とする。
ここでいう「光の三原色」とは、R,G,Bである。ま
た、光の三原色の補色とは、Rの補色がシアン(R反
射、G,B透過)、Gの補色がマゼンダ(G反射、B,
R透過)、Bの補色がイエロー(B反射、R,G透過)
であり、以下それぞれをC,M,Yと略称する。ここ
で、第一色透光部と第二色透光部との色の組み合わせ
は、R−G,G−B,B−R,C−M,M−Y,Y−
C,R−M,R−Y,G−Y,G−C,B−C,B−
M,の合計12通りとなる。
【0010】請求項記載のリニアイメージセンサは、
上記基本構成に加え、前記アクチュエータが、透光性を
有する長方形状の圧電板と、この圧電板の長辺側の表裏
に設けられた電極とからなる。このアクチュエータは、
前記ICパッケージの開口窓に嵌設されている。そし
て、前記圧電板には、前記カラーフィルタの前記色付き
透光部が形成されている。
【0011】請求項記載のリニアイメージセンサは、
請求項記載のリニアイメージセンサにおいて、前記ア
クチュエータの前記電極と前記カラーフィルタの前記色
付き透光部との間の圧電板に、スリットが形成されてい
る。
【0012】請求項記載のリニアイメージセンサは、
請求項記載のリニアイメージセンサにおいて、前記ア
クチュエータの前記電極は、前記圧電板の短辺の近傍に
のみ形成され、前記圧電板の長辺側の当該電極が形成さ
れた部分以外に切欠き部が形成されている。
【0013】
【作用】入射する光は、カラーフィルタを透過して、特
定の波長成分のみが受光面に到達する。このとき、カラ
ーフィルタがアクチュエータによって振動しているの
で、入射する光が複数の色付き透光部を順次透過するこ
とになり、受光面に到達する波長成分も順次変化するこ
とになる。本発明に係るリニアイメージセンサでは受光
面,カラーフィルタ及びアクチュエータが、それぞれI
Cパッケージに一体化されている。
【0014】請求項記載のリニアイメージセンサで
は、アクチュエータによってカラーフィルタが振動する
ので、受光素子の受光面には、第一色透光部,第二色透
光部,無色透光部が順次切り換わり対向する。したがっ
て、受光素子からは、第一色透光部を通して受けた光を
変換した第一フィルタ色画素信号P1 と,第二色透光部
を通して受けた光を変換した第二フィルタ色画素信号P
2 と,無色透光部を通して受けた光を変換した無色画素
信号PW とが出力される。
【0015】(1) 第一色透光部及び第二色透光部が、光
の三原色のうちいずれか二色であれば、第一原色画素信
号P31=P1 ,第二原色画素信号P32=P2 ,第三原色
画素信号P33=PW −(P1 +P2 )で与えられる。
【0016】(2) 第一色透光部及び第二色透光部が、光
の三原色のそれぞれの補色のうちいずれか二色であれ
ば、第一原色画素信号P31=PW −P1 ,第二原色画素
信号P32=PW −P2 ,第三原色画素信号P33=(P1
+P2 )−PW で与えられる。
【0017】(3) 第一色透光部及び第二色透光部が、光
の三原色のいずれか一色とその一色の補色以外の補色の
うちいずれか一色とであれば、第一原色画素信号P31
1,第二原色画素信号P32=P2 −P1 ,第三原色画
素信号P33=PW −P2 で与えられる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係るリニアイメージセンサの
第一実施例を示し、図1(1)は平面図、図1(2)は
図1(1)におけるI-I 線縦断面図である。以下、この
図面に基づき説明する。
【0019】リニアイメージセンサ10は、多数の受光
素子121,122,…,12nが直線状に配列された
受光面14と、受光面14に対向して設けられるととも
に受光面14に平行な直線状の色付き透光部16R,1
6B,16Wを有するカラーフィルタ18と、色付き透
光部16R,16B,16Wを順次切換えて受光面14
に対向させるようにカラーフィルタ18を振動させるア
クチュエータ20とを備えている。そして、第一色透光
部としての色付き透光部16RはRのみを透過させ、第
二色透光部としての色付き透光部16BはBのみを透過
させ、無色透光部としての色付き透光部16WはR,
G,Bのすべて(すなわち白色、以下「W」と略称す
る。)を透過させる。
【0020】また、色付き透光部16Wの一側に色付き
透光部16Rが設けられ、色付き透光部16Wの他側に
色付き透光部16Bが設けられ、アクチュエータ20が
動作しないときに色付き透光部16Wが受光面14に対
向する。
【0021】アクチュエータ20は、透光性を有する厚
さ0.2 〜0.3mm の長方形状の圧電板201と、圧電板2
01の長辺側の表裏に設けられた四本の電極20a,2
0b,20c,20dとから構成されている。圧電板2
01の材料としては、例えば、水晶,LiNbO3,LiTaO3
の単結晶が透光性の点から好ましいが、透光性があれ
ば、Pb(Zr-Ti)O3 系,PbTiO3系等のセラミックス、又
は、ZnO 等の薄膜でもよい。電極20a,…は、アルミ
ニウム,金,銀等の金属薄膜である。圧電板201の表
面には、色付き透光部16R,16Bが印刷等の方法に
より形成されている。色付き透光部16R,16Bは、
保護及び光散乱の点から言えば、できれば圧電板201
の裏面に形成することが好ましい。色付き透光部16W
は、圧電板201の透光性をそのまま利用したものであ
る。
【0022】圧電板201は、長方形状を呈しており、
スリット,切欠き等を形成していないので、製造が容易
で,かつ十分な強度が得られる。
【0023】受光素子121,…は、シフトレジスタ等
とともにCCDを構成してICチップ22上に形成され
ている。ICチップ22は、ICリード24とともにI
Cパッケージ26に樹脂封止されている。ICパッケー
ジ26の開口窓28には、アクチュエータ20及びカラ
ーフィルタ18が嵌設されている。また、ICリード2
4には、図示しない導線等によって、アクチュエータ2
0の電極20a,…,及び,ICチップ22が接続され
ている。
【0024】図2は、リニアイメージセンサ10を用い
て構成した画像読取り装置30を示すブロック図であ
る。以下、図1及び図2を用いて説明する。ただし、図
1と同一部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0025】光hνは、例えば、色原稿を白色光源によ
り照らし、その反射光をレンズ系を通して入射したもの
ある。画像読取り装置30は、リニアイメージセンサ
10,CCD転送部32,駆動回路34,制御部36等
から概略構成されている。CCD転送部32は、シフト
レジスタ等からなるとともにICチップ26上に形成さ
れており、受光素子121,…で得られた画素信号
W ,PB ,PR を制御部36へ出力する。各画素信号
W ,PB ,PR は、受光素子121,…の総数に対応
して、それぞれn個である。駆動回路34は、駆動用ト
ランジスタ等からなり、駆動電圧+V,−Vをアクチュ
エータ20に印加する。制御部36は、CPU,RO
M,RAM及び蓄積プログラムから構成されるか、又
は、ASIC等の専用ICにより構成され、CCD転送
部32から出力された画素信号PW ,PB,PR のアナ
ログ値をデジタル値に変換するA/D変換器を有してい
る。また、制御部36は、全ての受光素子121,…の
動作に関与するフレーム信号fをCCD転送部32及び
駆動回路34へ出力し、個々の受光素子121,…の動
作に関与するクロック信号φをCCD転送部32へ出力
し、これに加え後述する画像処理機能を有している。
【0026】図3はリニアイメージセンサ10の動作を
示す概略側面図である。図4はリニアイメージセンサ1
0の動作を示す波形図である。以下、図1乃至図4に基
づきリニアイメージセンサ10の動作を説明する。
【0027】受光素子121〜12n上に色付き透光部
16Wが位置している場合(図2)、入射する光hν
(W)はそのまま受光素子121〜12nに照射され
る。したがって、フレーム信号fが「1」である間に、
受光素子121〜12nからは画素信号PW が出力され
る。白黒画像を読み取る場合は、駆動回路34からの駆
動電圧+V,−Vが電極20a,20dに印加されな
い。
【0028】一方、カラー画像を読み取る場合は、図2
の状態で、駆動電圧+Vが電極20a,20dに印加さ
れている。そのため、圧電板201の電極20a,20
c間が収縮し電極20b,20d間が膨張するため、圧
電板201の中心は矢印40方向へ変位し続ける。
【0029】そして、逐には、受光素子121〜12n
上に色付き透光部16Rが位置することになり(図3
(1))、入射する光hνは色付き透光部16Rを透過
してRとなって受光素子121〜12nに照射される。
したがって、フレーム信号fが「1」である間に、受光
素子121〜12nからは画素信号PR が出力される。
このとき、駆動電圧−Vが電極20a,20dに印加さ
れるので、圧電板201の電極20a,20c間が膨張
し電極20b,20d間が収縮するため、圧電板201
の中心は矢印42方向へ変位し続ける。
【0030】そして、受光素子121〜12n上に色付
き透光部16Wが位置することになり(図2)、前述の
ように画素信号PW が出力される。さらに、圧電板20
1の中心は矢印42方向へ変位し続け、受光素子121
〜12n上に色付き透光部16Rが位置する(図3
(2))。同様にして、受光素子121〜12nからは
画素信号PB が出力される。このように、各画素信号P
W ,PB ,PR の出力が繰り返される。
【0031】なお、アクチュエータ20の変位量は、受
光素子121〜12nの大きさにより異なり、おおよそ
2〜7μmとなる。図1乃至図3では、アクチュエータ
20の変位を図示するために、フィルタ18,受光素子
121,…及び電極20a,…を、その変位方向に拡大
して示している。また、アクチュエータ20の変位量を
適正化するために、駆動回路34には共振駆動のための
回路が含まれている。
【0032】図5は、各色の波長分布の概略を示すグラ
フである。以下、画素信号PW ,PB ,PR を入力した
制御部36の動作を説明する。
【0033】B,G,Rを構成する波長λは、図5
(1)に示すように分布している。Wを構成する波長λ
は、図5(1)に示すようなB,G,Rの総和である。
したがって、Gの画素信号PG はPG =PW −(PB
R )で与えられる。このように、カラーフィルタ18
が二色しかなくても、三原色の画素信号PR ,PG ,P
Bが得られる。
【0034】次に、本実施例の副次的な効果を説明す
る。
【0035】イ)白黒画像については、入射光を無色透
光部から透過させることにより、入射光の強度の低下を
防止できる。したがって、感度低下に伴う暗電流等の影
響や、三色合成時の累積誤差等の影響をなくすことがで
きるので、画質を大きく向上できる。また、三色の合成
を経る必要がないので、画像を得るまでの時間を短縮で
きる。
【0036】ロ)カラーフィルタは二色分でよいので、
従来の三色分のものに比べて、材料及び製造工程の簡略
化を達成でき、これにより製造コストを低減できる。
【0037】ハ)無色透光部の両側に第一色透光部と第
二色透光部とを配設したことにより、白黒画像読取り時
にアクチュエータを動作させる必要がないので、低消費
電力化を図ることができる。
【0038】ニ)リニアイメージセンサから出力された
画素信号を、加減等の簡単な処理により、光の三原色ご
とに分離できる。
【0039】図6(A)は本発明に係るリニアイメージ
センサの第二実施例を示す平面図である。この図面で
は、第一実施例と異なる部分のみを示している。
【0040】この実施例では、アクチュエータ20Aの
電極20Aa,20Ab,20Ac,20Adとカラーフィルタ
18の色付き透光部16R,16B,16Wとの間の圧
電板201Aに、スリット50a,50b,50c,5
0dが形成されている。また、圧電板201Aの裏面に
は、電極20Aa,20Ab,20Ac,20Adと同じ位置・
大きさの図示しない電極が形成されている。ここで、電
極20Ab,20Ad側の圧電板201Aが収縮し電極20
Aa,20Ac側の圧電板201Aが膨張すると、矢印52
a,52b,52c,52dのように、スリット50
a,…近傍の圧電板201Aが撓む。逆に、電極20A
b,20Ad側の圧電板201Aが膨張し電極20Aa,2
0Ac側の圧電板201Aが収縮すると、逆方向に圧電板
201Aが撓む。したがって、圧電効果による圧電板2
01Aの変位が増幅されることになる。
【0041】図6(B)は本発明に係るリニアイメージ
センサの第三実施例を示す平面図である。この図面で
は、第一実施例と異なる部分のみを示している。
【0042】この実施例では、アクチュエータ20Bの
電極20Ba,20Bbとカラーフィルタ18の色付き透光
部16R,16B,16Wとの間の圧電板201Bに、
スリット54a,54bが形成されている。また、圧電
板201Bの裏面には、電極20Ba,20Bbと同じ位置
・大きさの図示しない電極が形成されている。ここで、
電極20Bb側の圧電板201Bが収縮し電極20Ba側の
圧電板201Bが膨張すると、矢印56a,56b,5
6c,56dのように、スリット54a,…近傍の圧電
板201Bが撓む。逆に、電極20Bb側の圧電板201
Bが膨張し電極20Ba側の圧電板201Bが収縮する
と、逆方向に圧電板201Bが撓む。したがって、圧電
効果による圧電板201Bの変位が増幅されることにな
る。
【0043】図6(C)は本発明に係るリニアイメージ
センサの第四実施例を示す平面図である。この図面で
は、第一実施例と異なる部分のみを示している。
【0044】この実施例では、アクチュエータ20Cの
電極20Ca,20Cb,20Cc,20Cdは、圧電板201
Cの短辺の近傍にのみ形成され、圧電板201Cの長辺
側の電極20Ca,…が形成された部分以外に切欠き部5
8a,58bが形成されている。また、圧電板201C
の裏面には、電極20Ca,…と同じ位置・大きさの図示
しない電極が形成されている。本実施例では、切欠き部
58aを形成することにより、圧電板201Cの膨張・
収縮に寄与しない部分を除去してあるので、電極20C
a,…の面積が小さくても、十分な変位量が得られる。
したがって、低消費電力でも十分な変位量が得られる。
すなわち、圧電効果による圧電板201Cの変位が大き
くなる。
【0045】なお、本発明は、言うまでもなく、上記実
施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例で
は二色のカラーフィルタであるが、三色のカラーフィル
タでもよい。また、CCD型以外にも、MOS型,BB
D型,密着型等にも同様に適用できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至4記載のリニアイメージセ
ンサによれば、受光面カラーフィルタ及びタアクチュ
エータを、ICパッケージに一体化したので、画像読取
り装置等の製品組み立て時において、基板上での受光面
とカラーフィルタとの位置合わせを不要にできる。した
がって、製品組み立て時における製造工程を簡略化でき
る。また、受光面カラーフィルタ及びタアクチュエー
をICパッケージに一体化したことにより、製品の小
型化を図ることができるるとともに、受光面とカラーフ
ィルタとの外力等による位置ずれの発生を防止できる。
【0047】請求項記載のリニアイメージセンサによ
れば、無色透光部と所定の色の第一色透光部及び第二色
透光部とからカラーフィルタを構成したことにより、光
の三原色ごとに分離可能な画素信号を出力することがで
きる。これにより、無色透光部を透過する光は強度が低
下しないので、無色透光部と受光素子との位置が多少ず
れても、受光素子では十分な光感度が得られる。したが
って、受光面とカラーフィルタとの位置合わせを容易に
できる。これに加え、無色透光部の両側に第一色透光部
と第二色透光部とを配設したことにより、白黒画像読取
り時にアクチュエータを動作させる必要がないので、低
消費電力化を図ることができる。
【0048】請求項2乃至4記載のリニアイメージセン
サによれば、透光性を有する圧電板によってアクチュエ
ータを構成し、この圧電板にカラーフィルタを形成する
ことにより、アクチュエータとカラーフィルタとを一体
化できる。したがって、部品点数を削減できるので、こ
れらを容易にICパッケージに組み込むことができると
ともに、より小型化を図ることができる。
【0049】請求項記載のリニアイメージセンサによ
れば、電極とカラーフィルタとの間の圧電板にスリット
を形成したので、このスリット近傍の圧電板の撓みを利
用して、圧電効果による圧電板の変位を大きくできる。
【0050】請求項記載のリニアイメージセンサによ
れば、電極を圧電板の短辺の近傍にのみ形成するととも
に、圧電板の長辺側に切欠き部を形成することにより、
圧電板の膨張・収縮に寄与しない部分を除去したので、
電極の面積が小さくても、十分な変位量を得ることがで
きる。したがって、圧電効果による圧電板の変位を大き
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリニアイメージセンサの一実施例
を示し、図1(1)は平面図、図1(2)は図1(1)
におけるI-I 線縦断面図である。
【図2】図1のリニアイメージセンサを用いて構成した
画像読取り装置を示すブロック図である。
【図3】図1のリニアイメージセンサの動作を示す概略
側面図であり、図3(1)は受光素子の上に第一色透光
部が位置している状態であり、図3(2)は受光素子の
上に第二色透光部が位置している状態である。
【図4】図1のリニアイメージセンサの動作を示す波形
図であり、図4(1)は各画素信号、図4(2)はアク
チュエータの変位、図4(3)はアクチュエータに印加
する駆動電圧、図4(4)はフレーム信号である。
【図5】各色の波長分布を示すグラフであり、図5
(1)がR,G,B、図5(2)がW,R,Bである。
【図6】本発明に係るリニアイメージセンサの他の実施
例を示す平面図であり、図6(A)は第二実施例、図6
(B)は第三実施例、図6(C)は第四実施例である。
【図7】従来のリニアイメージセンサを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 リニアイメージセンサ 121,122,12n 受光素子 14 受光面 16R 色付き透光部(第一色透光部) 16B 色付き透光部(第二色透光部) 16W 色付き透光部(無色透光部) 18 カラーフィルタ 20,20A,20B,20C アクチュエータ 26 ICパッケージ 28 ICパッケージの開口窓 201,201A,201B,201C 圧電板 20a,20b,20c,20d,20Aa,20Ab,2
0Ac,20Ad,20Ba,20Bb,20Ca,20Cb,20
Cc,20Cd 電極 50a,50b,50c,50d,54a,54b ス
リット 58a,58b 切欠き部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の受光素子が直線状に配列された受
    光面と、この受光面に対向して設けられるとともに当該
    受光面に平行な直線状の複数の色付き透光部を有するカ
    ラーフィルタと、前記複数の色付き透光部を順次切換え
    て前記受光面に対向させるように前記カラーフィルタを
    振動させるアクチュエータとを備えたリニアイメージセ
    ンサにおいて、 前記受光面前記カラーフィルタ及び前記アクチュエー
    がICパッケージに一体化され 前記複数の色付き透光部は、光の三原色のうちいずれか
    二色,又は,前記三原色のそれぞれの補色のうちいずれ
    か二色,又は,前記三原色のいずれか一色とその一色の
    補色以外の補色のうちいずれか一色とからなる二色,が
    それぞれ付された第一色透光部及び第二色透光部と、無
    色透明な無色透光部とからなり、 前記無色透光部の一側に前記第一色透光部が設けられ、
    当該無色透光部の他側に前記第二色透光部が設けられ、
    前記アクチュエータが動作しないときに当該無色透光部
    が前記受光面に対向する、 ことを特徴とするリニアイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 多数の受光素子が直線状に配列された受
    光面と、この受光面に対向して設けられるとともに当該
    受光面に平行な直線状の複数の色付き透光部を有するカ
    ラーフィルタと、前記複数の色付き透光部を順次切換え
    て前記受光面に対向させるように前記カラーフィルタを
    振動させるアクチュエータとを備えたリニアイメージセ
    ンサにおいて、 前記受光面,前記カラーフィルタ及び前記アクチュエー
    タがICパッケージに一体化され、 前記アクチュエータは、透光性を有する長方形状の圧電
    板と、この圧電板の長辺側の表裏に設けられた電極とか
    らなるとともに、前記ICパッケージの開口窓に嵌設さ
    れており、前記圧電板には前記カラーフィルタの前記色
    付き透光部が形成されていることを特徴とするリニアイ
    メージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータの前記電極と前記カ
    ラーフィルタの前記色付き透光部との間の圧電板に、ス
    リットが形成されていることを特徴とする請求項記載
    のリニアイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータの前記電極は、前記
    圧電板の短辺の近傍にのみ形成され、前記圧電板の長辺
    側の当該電極が形成された部分以外に切欠き部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項記載のリニアイメー
    ジセンサ。
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JPS61219257A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Fujitsu Ltd 色別原稿読み取り方式
JPS63129773A (ja) * 1986-11-20 1988-06-02 Ricoh Co Ltd カラ−原稿読取装置
JPH04165864A (ja) * 1990-10-30 1992-06-11 Tokyo Electric Co Ltd フィルタ装置
JPH04326657A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Tokyo Electric Co Ltd カラー原稿読取装置

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