JP2900266B2 - オフセット印刷の刷版作製用シート - Google Patents

オフセット印刷の刷版作製用シート

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英正 毛利
道昭 飛田
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、熱転写プリンターでプリントすることによ
りオフセット印刷用の刷版として使用することができる
オフセット印刷の刷版作製用シートに関する。
〈従来の技術〉 周知のように、オフセット印刷は、凸版印刷、凹版印
刷と並ぶ平版印刷の代表的な方法として現在広く使用さ
れている。
特に、軽印刷と呼ばれる分野ではオフセット印刷が主
流であり、刷版を作製するには所謂PS版(プレセンシタ
イズド)が使用されている。
この方法は、上記したPS版上に版下或いは原稿を載
せ、光或いは紫外線により潜像を作り、PS版上に塗布し
てある感光性樹脂の性質により光に感応した箇所は不溶
性になり、適宜な溶剤若しくは薬品に溶解される部分と
溶解されない部分とが設けられることになり、それを整
面して刷版を作製するものである。
上記した感光性樹脂の性質、或いは使用する溶剤若し
くは薬品の選定によっては、同一の原版(版下或いは原
稿)からネガティブ版でもポジティブ版でも得ることが
できる。
上記のように作製した刷版をオフセット印刷機にセッ
トし、この上に湿し水を施し、次いでインクを載せる
と、インクは油溶性であるため疎水性の部分にのみ載
り、湿し水のある親水性の部分には載らない。そのイン
クをゴムブランケットに転写し、ゴムブランケットに転
写されたインクを被印刷物に再度転写することにより印
刷する。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記したような従来のオフセット印刷方法に
よれば、刷版を作製するために版下作製、焼付現像の工
程を必要としていた。従って、上記した各工程における
設備及び技術を必要とするものであるが、これら設備及
び技術は極めて特殊且つ専門的であるためにあるため
に、専門の業者に作製を依頼しなければならなかった。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、樹脂と粉体と
を含有してなる親水性の多孔質シートであり、該多孔質
シートは熱転写プリンターのワックスインクを受容する
ことができるものであるオフセット印刷の刷版作製用シ
ートに関するものである。
上記した親水性であり且つ熱転写プリンターのワック
スインクを受容することができる特性を有する多孔質シ
ートは、以下のように作製することができる。
即ち、上記した多孔質シートは、前記した親水性の粉
体と熱溶融性の微粒子とを微粒子の融点以上の温度で加
熱溶融し混合して、プレス成形することによって得られ
る。
上記した多孔質シートを構成する粉体は、無機粉体と
してシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、ケイ酸カルシウム、硅藻
土、カオリン、ガラスビーズ、硅砂、ケイ酸アルミニウ
ム、セリサイト、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化
鉄、硫酸バリウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛、水酸化カ
ルシウム、ドロマイト等の水に溶解しない親水性の微粒
子を使用することができる。
また、有機粉体としては、アクリル樹脂、ベンゾグア
ナミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素ホルマリン樹脂等の高
分子微粒子を使用することができる。
上記した熱溶融性の微粒子としては、熱可塑性の樹脂
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール等の樹
脂の微粉体を使用することができる。
また、紙の表面に剥離剤を塗布してなるか或いは付着
性の少ないフッ素加工シート等を剥離紙として用い、前
記した水系或いは溶剤系の樹脂と粉体とを混合し、液状
として上記した剥離紙の上に塗工し、乾燥した後、剥離
紙を除くことにより多孔質シートを得るようにしてもよ
い。
上記した本発明の多孔質シートにおいて、親水性の粉
体と熱溶融性の微粒子との配合の割合は1:3〜2:1であ
る。
即ち、上記した多孔質シートは粗になりすぎると強度
が不足し、熱転写プリンターでプリントした際に鮮明な
プリントができず、さらにはオフセット印刷工程におい
て例えば湿し水を載せた際やインクを載せた際、ゴムブ
ランケットで転写した際に多孔質シートが破壊されてし
まう。反対に密になりすぎると、熱転写プリンターでプ
リントしたワックスインクの多孔質シートへの定着性が
弱くなり剥離してしまうという問題点が生じる。また、
上記した多孔質シートの厚さは50μm以上であり、好ま
しくは100μm以上である。これは多孔質シート自体で
強度をだす必要性において厚くするものである。
以上説明したように本発明のオフセット印刷の刷版作
製用シートは、樹脂と粉体とからなる多孔質の単層シー
トである。
本発明のオフセット印刷の刷版作製用シートは熱転写
プリンターにより容易にワックスインクをプリントする
ことができ、溶融したワックスインクを多孔質シートの
内部に受容することにより、刷版とすることができるも
のである。
従って、上記のように得られた非画線部、画線部を作
製した刷版に、湿し水をうつとワックスインクを受容し
た部分は水をはじき、それ以外の部分は親水性であるた
め水が載る。この上にオフセット印刷用インクを載せる
と、ワックスインクを受容した部分にはオフセット印刷
用インクが載るが、それ以外の湿し水を受容した部分に
はオフセット印刷用インクは載らない。次いで、ゴムブ
ランケットにオフセット印刷用インクを転写し、更に被
印刷物例えば上質紙に転写して印刷を終了することがで
きるのである。
〈実施例〉 実施例1〜3、比較例1、2 下記の組成の親水性粉体と熱溶融性微粒子をそのまま
テフロンシートの上に載せ、所定膜厚になるようにプレ
スして140℃で3分間加熱した。冷却後テフロンシート
を剥離し、多孔質シートを得た。
実施例1 カオリン(平均粒径4.8μm) 7wt% (ASP400,土屋カオリン) ポリエチレン 10wt% (フロービーズLE−1080,製鉄化学) コート層の厚み:130μm 実施例2 シリカ(平均粒径3μm) 15wt% (ヒューズレックスX,土屋カオリン) ポリエチレン 10wt% コート層の厚み:210μm 実施例3 タルク(平均粒径3μm) 10wt% (ハイフィラー#12,土屋カオリン) ポリエチレン 10wt% コート層の厚み:180μm 比較例1 カオリン(平均粒径4.8μm) 1wt% ポリエチレン 10wt% コート層の厚み:110μm 比較例2 カオリン(平均粒径4.8μm) 50wt% ポリエチレン 10wt% コート層の厚み:測定不能(シートにならない) (評価方法) 熱転写プリント性 上記したオフセット印刷の刷版作製用シートに熱転写
プリンターで文字をプリントして 鮮明な像が得られたものを ○ 文字の一部が欠けるか 全くプリントできないものを
× と判定し、結果を表1に示した。
オフセット印刷性 上記したにおいてワックスインクをプリントしたも
のを刷版として使用し、オフセット印刷機により上質紙
に印刷して 鮮明な印刷物が得られたものを ○ 文字の一部が欠けるか 全く印刷できないものを × と判定し、結果を表1に示した。
表1より明らかなように、本発明の構成を満足する実
施例1〜3は、熱転写プリンターにより容易に且つ鮮明
な像を有する刷版を作製することができ、さらには作製
した刷版を使用したオフセット印刷において鮮明な印刷
物を得ることができた。
これに対して比較例1は、親水性の粉体の配合量が少
なすぎて適当でなく、熱転写プリンターによりワックス
インクを載せた文字が鮮明でなく、上記のように作製し
た刷版ではオフセット印刷ができない状況であった。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明のオフセット印刷の刷版
作製用シートは、従来の刷版の作製において必要であっ
た版下作製の工程、焼付現像の工程が全く不要となり、
上記した2工程に関する特殊な設備及び技術を有しない
ものでも容易に刷版を作製することができるものであ
る。
即ち、コンピュータと熱転写プリンターを接続してコ
ンピュータからの出力により必要な図柄或いは文字を形
成することができるので、極めて簡単な操作により刷版
を作製することができる。
また、縮小或いは拡大も容易であり、要求される印刷
デザインに応じてワックスインクをプリントすることに
より刷版を作製することができるので、極めて短時間に
多種の要求に対応することができ、さらには急な変更に
対しても短時間に対応することができるものである。
さらに、熱転写プリンターは、現在、事務所等に十分
に普及しているので適用性は極めて高く、また、特殊な
溶剤や薬品を使用しないので従来の方法に比べて安全性
が高く、尚且つ経済性においても極めて有利である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−166590(JP,A) 特開 昭62−50194(JP,A) 特開 昭58−181692(JP,A) 特開 昭51−139408(JP,A) 特開 昭61−154851(JP,A) 特開 昭55−55896(JP,A) 特開 昭61−148097(JP,A) 特開 昭62−267195(JP,A) 特開 昭63−60751(JP,A) 特開 平2−182493(JP,A) 実開 昭50−85301(JP,U) 特公 昭41−7098(JP,B1) 特公 昭43−10092(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41N 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂と粉体とを含有してなる親水性の多孔
    質シートであり、該多孔質シートは熱転写プリンターの
    ワックスインクを受容することができるものであるオフ
    セット印刷の刷版作製用シート。
JP4327889A 1989-02-27 1989-02-27 オフセット印刷の刷版作製用シート Expired - Lifetime JP2900266B2 (ja)

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JPH02225088A JPH02225088A (ja) 1990-09-07
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