JP2900029B1 - コンクリート用化粧型枠 - Google Patents

コンクリート用化粧型枠

Info

Publication number
JP2900029B1
JP2900029B1 JP11129498A JP11129498A JP2900029B1 JP 2900029 B1 JP2900029 B1 JP 2900029B1 JP 11129498 A JP11129498 A JP 11129498A JP 11129498 A JP11129498 A JP 11129498A JP 2900029 B1 JP2900029 B1 JP 2900029B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
decorative
aggregate
pattern
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11129498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11264240A (ja
Inventor
藤原  稔
昭司 小林
武志 山口
Original Assignee
広島化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 広島化成株式会社 filed Critical 広島化成株式会社
Priority to JP11129498A priority Critical patent/JP2900029B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2900029B1 publication Critical patent/JP2900029B1/ja
Publication of JPH11264240A publication Critical patent/JPH11264240A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【目的】 化粧型枠のコンクリートが打設される側に形
成されていてコンクリートの表面に所定の模様を形成さ
せるための複数個の凹凸部の内、前記凹部の底面の形状
に係わらず、コンクリート表面に所定の模様層、無機質
骨材、顔料等を正確に転写する。 【構成】 コンクリート造形物の表面に所定の意匠模
様を形成させるための化粧型枠であって、化粧型枠本体
の、コンクリートが打設される側に形成されていてコン
クリートの表面に所定の模様を形成させるための複数個
の凹凸部、前記凹凸部の表面に固着されている天然骨材
及び希望により前記天然骨材に固着されている無機質骨
材並びに顔料等から構成されている化粧型枠の前記凹部
の底面と化粧型枠本体が形成する外角が、打設されたコ
ンクリートが硬化する際に発生するブリージング水を速
やかに排水させることが不可能な角度である70度以上
の場合及び/又は前記凹部の深さが20mm以上の場
合、前記天然骨材及び希望により前記天然骨材に固着さ
れている無機質骨材並びに無機顔料等に対応する箇所に
所定量のモルタルを塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート用化粧型
枠に関する。本発明で使用する用語”コンクリート”
は、セメントと水との化学反応により硬化する通常のコ
ンクリートの他に、漆喰、石膏、合成樹脂等化学反応後
硬化する、いわゆる硬化性材料と定義する、また、本発
明で使用する用語”モルタル”は、細粒の骨材と硬化性
材料を混り混ぜたもの、例えばセメント、砂及び水を練
り混ぜた通常のセメントモルタルの他に、石灰モルタ
ル、アスファルトモルタル、軽量モルタル、樹脂モルタ
ル、繊維補強モルタル等である。
【0002】本発明において化粧型枠製造に使用される
骨材は、セメントペーストなどの、結合材に配合されて
結合硬化してコンクリートまたはモルタルを形成する
砂、砂利、砕石等通常の骨材の他に、化粧型枠に固着さ
れ、コンクリート打設後、コンクリートの表面にその一
部が埋め込まれ固着されて、コンクリートに天然石の模
様、風合いを発現させる材料、例えば御影石等天然石や
玉石を破砕して製造した天然無機質骨材或いはセラミッ
ク等人工骨材を包含する。従って、本発明において骨材
に使用する粒度、粒径等に使用する用語等は、日本建築
学会:建築工事標準仕様書、同解説JASS5「鉄筋コ
ンクリート工事」等に規定されている用語に必ずしも厳
密に従うものではない。
【0003】
【従来技術の説明】従来より、各種建造物の表面には、
スタッコ仕上げ模様等各種の意匠を施したモルタル吹き
付け、コンクリート、タイル、自然石、煉瓦等が使用さ
れている。また、塀は、割石、切石、煉瓦等を積んだ
り、コンクリートへのタイルや石の張り付け、モルタル
吹き付け、人造石等で建造することが多い。これらの外
壁、塀工事は、材料自体が高価であること或いは左官、
石工等特殊技能者を必要とする。そのため、コンクリー
トを打設すると同時にコンクリートの表面に各種石積み
模様、煉瓦模様、ハツリ模様等の任意の意匠模様を施す
技術が広く採用されてきており、この技術のコンクリー
ト打設に使用する型枠を、コンクリートの打放し仕上げ
或いは直仕上げに使用される型枠と区別して化粧型枠と
呼称している。
【0004】化粧型枠は、堰板、支保工及び締結材から
主として構成される型枠の堰板に取り付けられ、コンク
リートを打設、硬化後、脱型されるものである。従っ
て、化粧型枠には、コンクリートからの離型性がよいこ
と、強度が高いこと等型枠自体の機械的強度にも増して
意匠精度が高いこと、即ち意匠の凹凸模様が正確に転写
できること、天然石の風合いを発現すること、耐久性が
よいこと等が要求される。
【0005】従来の化粧型枠としては、合成樹脂等から
成る化粧型枠本体のコンクリートが打設される側に、打
設されたコンクリートに石垣模様等一次模様を形成させ
る凹凸模様を形成し、さらに打設されたコンクリートの
第一次模様面に、天然石模様等所定の第二次模様を転写
させるための模様層を形成させたものを基本とし、これ
に種々の修飾、変形、たとえば、模様層に天然石の砕石
を固着させ、打設されたコンクリートの表面に天然砕石
を一部露出させることによって天然石の石垣の風合いを
発現させるもの等がある。
【0006】従来の化粧型枠の開発の方向は、主として
意匠面を重視したものである。即ち、打設されたコンク
リートの表面に天然石の風合いを持った意匠模様を如何
に正確に転写するかということが重視されていた。その
ため、打設するコンクリートの厚さが厚い場合、即ち前
記凹部の最深部までの距離が長い場合及び/又は前記凹
部の底面と化粧型枠本体とが形成する外角の角度が大き
い場合のブリージング水の排水並びに模様層の転写の相
関関係を検討するということが成されていなかった。
【0007】この点に関してさらに詳細に解説する。通
常、化粧型枠は、堰板、支保工及び締結具から主として
構成されるコンクリート打設用型枠の堰板に所定の手段
によって締結され、次いで化粧型枠とコンクリートが打
設される建造物面とが形成する空隙にコンクリートが充
填され、コンクリートが硬化した後、堰板、化粧型枠を
脱型するという用法で使用されている。コンクリート
は、硬化時に、余剰水がブリージング水としてコンクリ
ート表面に浮き出化粧型枠表面を移動する。ブリージン
グ水が完全に排水されないと、密実性に欠けた、軟弱な
コンクリートが形成される。打設されたコンクリートが
平垣である木材製の堰板等と直接接触している場合は、
ブリージング水は堰板表面に添って、速やかに移動又吸
収されるが、化粧型枠のように合成樹脂製の凹凸のある
型枠を使用する場合、型枠本体はブリージング水を吸収
しないので、打設されたコンクリート表面に浮上したブ
リージング水は自然に排水させる以外に方法はない。然
しながら、打設されたコンクリートの表面は平坦ではな
いため、打設するコンクリート層の厚さが厚い場合及び
/又は凹凸模様を形成する凹部の底面と化粧型枠本体と
が形成する外角が大きい場合、その部分のブリージング
水が完全には排水されない場合がある。その場合、当該
箇所へ模様が正確に転写されないという欠点が発生す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、発明が解決し
ようとする課題は、コンクリート造形物の表面に所定の
意匠模様を形成させたるめの化粧型枠であって、化粧型
枠本体のコンクリートが打設される側に形成されていて
コンクリートの表面に所定の模様を形成させるための複
数個の凹凸部の内、前記凹凸部の底面と前記化粧型枠本
体とが形成する角度が所定の角度より大きい場合及び/
又は前記凹部の深さが所定の深さより深い場合前記凹部
の表面に固着されている天然骨材をコンクリート表面に
正確に転写することができないことである。
【0009】従って、発明が解決しようとする別の課題
は、コンクリート造形物の表面に所定の意匠模様を形成
させたるめの化粧型枠であって、化粧型枠本体の、コン
クリートが打設される側に形成されていてコンクリート
の表面に所定の模様を形成させるための複数個の凹凸部
の内、前記凹凸部の底面と前記化粧型枠本体とが形成す
る角度が所定の角度より大きい場合及び/又は前記凹部
の深さが所定の深さより深い場合前記凹部の表面に固着
されている天然骨材及び前記凹部及び天然骨材に固着さ
れている無機質骨材をコンクリート表面に正確に転写す
ることができないことである発明が解決しようとする別
つの課題及び利点は以下逐次明らかにされる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段を策定するため、本発明者は化粧型枠の凹凸模様
を形成する凹凸部の底面と化粧型枠本体が形成する角度
或いは前記凹凸部の深さとブリージング水の排水との関
係を検討し本発明を完成した。即ち、前記課題を解決す
るための手段である本発明は、コンクリート造形物の表
面に所定の意匠模様を形成させたるめの化粧型枠であっ
て、化粧型枠本体の、コンクリートが打設される側に形
成されていてコンクリートの表面に前記所定の模様を形
成させるための複数個の凹凸部、前記凹凸部の表面に固
着されている天然骨材から成る模様層から成る化粧型枠
の前記凹部の底面と化粧型枠本体が形成する外角が、打
設されたコンクリートが硬化する際に発生するブリージ
ング水を速やかに排水させることが不可能な角度の場合
及び/又は前記凹部の深さが深い場合、前記天然骨材に
対応する箇所にモルタルを塗布しておくことである。
【0011】更に、前記課題を解決するための別の手段
である本発明は、コンクリート造形物の表面に所定の意
匠模様を形成させたるめの化粧型枠であって、化粧型枠
本体の、コンクリートが打設される側に形成されていて
コンクリートの表面に所定の模様を形成させるための複
数個の凹凸部のうち、前記凹凸部の表面に固着されてい
る天然骨材及び前記天然骨材に固着されている無機質骨
材から成る化粧型枠の前記凹部の底面と化粧型枠本体が
形成する外角が、打設されたコンクリートが硬化する際
に発生するブリージング水を速やかに排水させることが
不可能な角度の場合及び/又は前記凹部の深さが深い場
合、前記天然骨材及び無機質骨材に対応する箇所にモル
タルを塗布しておくことである。
【0012】更に、前記課題を解決するための手段であ
る本発明は、コンクリート造形物の表面に所定の意匠模
様を形成させたるめの化粧型枠であって、化粧型枠本体
の、コンクリートが打設される側に形成されていてコン
クリートの表面に所定の模様を形成させるための複数個
の凹凸部及び前記凹凸部の表面に固着されていて非水溶
性の樹脂バインダーと天然骨材との混合物から形成され
ている乾燥皮膜及び前記乾燥皮膜に固着されている無機
質骨材及び/又は繊維とから成る模様形成層から構成さ
れている化粧型枠を使用してコンクリートの表面を化粧
施工する方法において、前記凹部の底面と前記化粧型枠
本体とが形成する外角が、打設されたコンクリートが硬
化する際に発生するブリージング水を速やかに排水させ
ることが不可能な角度の場合及び/又は記凹部の深さが
深い場合前記模様形成層に対応する箇所にモルタルを塗
布しておくことである。
【0013】本発明が適用される化粧型枠は、合成樹脂
等から製造された型枠本体の、コンクリートが打設され
る側の表面に形成されていてコンクリート表面に石垣模
様、石積み模様等の基本的な大柄模様、即ち一次模様を
形成するための凹凸部、前記凹凸部の表面に固着されて
いる天然骨材から成る二次模様層から構成される化粧型
枠を基本型とし、更に前記二次模様層に無機質骨材から
成る三次模様層が固着されている化粧型枠、或いは前記
一次模様層に樹脂バインダーと天然骨材との混合物から
形成されている乾燥皮膜及び前記乾燥皮膜に固着されて
いる無機質骨材及び/又は繊維とから成る化粧型枠等前
記基本型枠を任意の条件で修飾、変形されたものが包含
される。
【0014】以下、図面を参照してさらに詳細に解説す
る。図1は、本発明の化粧型枠の一例の斜視図、図2は
図1のX−Y方向で切断した断面図である。本発明の化
粧型枠1は、ポリスチレン等合成樹脂から成る化粧型枠
本体2のコンクリートと接する側に所定の凹凸模様を形
成するための複数の凹部3及び凸部4が切削加工されて
いて、態様によっては前記凹部に天然骨材5が所定の手
段、例えば合成樹脂バインダーで固着されて模様層が形
成されている。
【0015】図1及び2に例示した化粧型枠を、堰板、
支保工及び緊結材から主として構成されるコンクリート
躯体工事用型枠の堰板に取り付けてコンクリートを打設
すると、コンクリートは凹部3に充填される。打設され
たコンクリートは硬化する際余剰水、即ちブリージング
水を発生するが、コンクリートと直接或いは間接的に接
している型枠本体は合成樹脂製であるので、型枠本体は
ブリージング水を吸収しない。従って、ブリージング水
を排水する方法は、コンクリートと型枠本体との界面6
の間で排水させる以外にない。この場合、前記凹部の底
面を形成する化粧型枠本体の角度Aが直角に近ずくに従
ってブリージング水は排水されにくくなり、鈍角になる
とコンクリート内に滞留される傾向があり、排水に時間
が掛かる。本発明者は、この角度Aとブリージング水の
排水との関係を検討した結果70度が限度で、それ以
上、特に鈍角になるとコンクリート内に滞留し、排水さ
れにくいことを発見した。
【0016】前記凹部3の底面の形状とブリージング水
の排水との関係を、前記凹部3を形成する化粧型枠本体
2の角度Aに着眼して論じたが、逆に前記凹部3の底面
を形成する2辺の成す内角Bに着眼して論じても同じこ
とである。即ち、前記凹部3の底面を形成する2辺の成
す内角Bが110度以上の場合ブリージング水は速やか
に排水されるが、110度以下、特に鋭角になるとコン
クリート内に滞留される傾向があり、排水に時間が掛か
る。
【0017】ブリージング水の排水は前述した凹部3の
底面と化粧型枠本体2の成す角度にのみよって律速され
るわけではなく、前記凹部3の深さCによっても影響さ
れる。本発明者が実験を繰り返して検討したところ、前
記凹部3の深さCが20mm以上になると、ブリージン
グ水が速やかに排水されにくく、コンクリート内に滞留
する場合があることが確認された。
【0018】従って、本発明は、ポリスチレン等合成樹
脂から成る化粧型枠本体の、コンクリートと接する側に
所定の凹凸模様を形成するための複数の凹部及び凸部が
切削加工されていて、前記凹部に天然骨材が固着されて
いる化粧型枠の前記凹部の底面と化粧型枠本体の成す外
角がブリージング水を速やかに排水させる角度以上の場
合及び前記凹部の深さが20mm以上の場合或いはこれ
ら両方の場合に適用される。本発明の場合前記外角は、
90度以上、場合によっては70度以上である。
【0019】更に、本発明は、ポリスチレン等合成樹脂
から成る化粧型枠本体の、コンクリートと接する側に所
定の凹凸模様を形成するための複数の凹部及び凸部が形
成されていて、前記凹部の表面に固着されていて非水溶
性の樹脂バインダーと天然骨材との混合物から形成され
ている乾燥皮膜から成る模様層及び前記模様層に固着さ
れている無機質骨材及び/又は繊維とから構成されてい
る化粧型枠の前記凹部の底面と前記化粧型枠本体とが形
成する外角がブリージング水を速やかに排水させる角
度、即ち90度、場合によっては70度以上の場合、及
び前記凹部の深さが20mm以上の場合或いはこれら両
方の場合に適用される。
【0020】本発明の化粧型枠に使用される型枠本体
は、例えばポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂等熱可塑性合成樹脂の発泡体或いはこれらの発
泡体を組み合わせた材料から選択される。発泡倍率は、
加工性、コンクリートの打設作業製、コンクリート離型
製、或いはコスト等を総合的に勘案して決定されるべき
であるが、通常14乃至50倍の範囲が好ましい。
【0021】本発明の化粧型枠のコンクリートが打設さ
れる側に形成され、コンクリートの表面に所定の凹凸模
様を形成させるための凹凸部は任意の手段によって容易
に形成される。例えば、通常の彫刻技術の一つである荒
取り加工、荒彫り加工、仕上げ加工等によって実施され
る。
【0022】本発明の化粧型枠の凹部の表面の全面或い
は一部には天然骨材が配合された模様層が固着されてい
る。天然骨材は、川砂、山砂、山砂利、陸砂、陸砂利、
海砂、海砂利、火山礫等が例示される。
【0023】前記天然骨材が配合された模様層は、任意
の方法、例えばアクリル系共重合エマルジョン等非水溶
性樹脂バインダーに天然骨材を混合した樹脂塗料を塗布
し乾燥皮膜として形成される。この際、天然骨材の種
類、粒度、粒径等を希望する模様に合わせて調整するこ
と及び/又は色調、風合いの異なった塗料を複数組み合
わせて微妙に変化させることができる。本発明の化粧型
枠の製造において、前記模様層を形成するに先だって、
離型剤を塗布しておくと、コンクリート打設後、化粧型
枠を容易に脱型することができる。
【0024】本発明の化粧型枠の前記模様層に固着され
る無機質骨材としては、岩石や玉石を破砕して製造した
砕石等天然無機質骨材、例えば御影石砕石或いはセラミ
ック破砕物、セラミックボール等人工骨材等或いはそれ
らの混合物等意匠効果を勘案して任意に選択され、その
粒径は1mmの篩に残り、5mmの篩を通過する球形或
いは多面体が好ましい。
【0025】前記無機質骨材は、前記模様層を形成する
ために塗布された塗料中の樹脂バインダーが乾燥して造
膜する前に、任意の手段、例えば、吹き付け法によって
前記樹脂に適用される。従って、樹脂バインダーが乾燥
し造膜した後は、無機質骨材は樹脂バインダーに固着さ
れる。無機質骨材の粒径を1mm以上にすることによっ
て、前記樹脂バインダー中に十分埋め込まれ、一体化さ
れる。また、無機質骨材の粒径を1mm以上にすること
によって、ブリージング水の影響で脆弱になったコンク
リートの表面層よりさらに内側の強度が高い組織に噛み
込まれ、コンクリートの硬化後、コンクリートと一体化
され、脱落することがない。無機質骨材の全長の一部が
前記模様層に埋め込まれているので、無機質骨材が1m
m以下の場合、コンクリートへの噛み込みが不十分とな
って、脱落する場合がある。一方、無機質骨材が5mm
以上の場合、模様層へ吹き付ける際に跳ね返るので、十
分な量の無機質骨材を付着することができないばかりで
はなく、無機質骨材の自重量によって模様層への固着力
が低下し、落下する。実験の結果、無機質骨材の粒径は
1mm以上、好ましくは1.5乃至4mmの範囲であ
る。
【0026】本発明の化粧型枠は、前記模様層が乾燥す
る前に、無機質骨材に代えて或いは無機質骨材と混合し
て繊維を任意の手段によって三次元的に固着させてもよ
い。本発明で使用される繊維は、天然繊維、合成繊維或
いは無機繊維でよく、その製法から分類するとモノフィ
ラメントでも集束繊維でも、或いは撚糸でもよい。
【0027】本発明で使用される繊維は、1mm乃至3
0mmに切断されたチョップドストランドである。繊維
長が1mm以下ではコンクリートの組織内まで到達せ
ず、一方30mm以上では、繊維がコンクリート打設時
の側圧に負けて水平に倒れてしまうので、やはりコンク
リートの組織内にまで到達しない。
【0028】本発明で使用される繊維は径が20乃至1
000ミクロンのモノフィラメント又は集束繊維が好ま
しい。繊維径が20ミクロン以下では、繊維がコンクリ
ート打設時の側圧に負けて水平に倒れてしまうので、コ
ンクリートの組織内にまで到達しない。一方、繊維径が
1000ミクロン以上では、模様層への固着が不十分と
なり、三次元のランダム構造に固着されない。本発明に
おいて、繊維に代えて、繊維を三次元的に交絡させて製
造された、いわゆる不織布を使用する場合は、繊維の
径、長さ等は拘束されない。従って、本発明で使用する
用語”繊維”は不織布を包含する。
【0029】本発明の化粧型枠は、前述したように無機
質骨材を固着させた後、無機顔料を含む塗料を全面に塗
布してもよい。無機顔料は、乾燥皮膜がアルカリ性の冷
水に易溶性である樹脂バインダーとの混合塗料として適
用される。本発明において、”乾燥皮膜がアルカリ性の
冷水に易溶性である”、とはセメントと水との反応によ
って容易に溶出するアルカリ金属イオン(Na及びK
+))を含むブリージング水に容易に溶解することを意
味する。無機顔料を含む塗料の乾燥皮膜がアルカリ性冷
水に容易に溶解すれば、コンクリート打設時のブリージ
ング水によって乾燥皮膜が溶解され、ブリージング水の
引き込み現象とともに、無機顔料がコンクリートの組織
内に吸着されコンクリートに固着されるという利点があ
る。
【0030】上述したように、本発明は、より特定的に
は、コンクリート造形物の表面に所定の意匠模様を形成
させるための化粧型枠であって、合成樹脂等から成る化
粧型枠本体の、コンクリートが打設される側に凹凸模様
を形成させるための凹凸部の凹部の表面に天然骨材から
成る模様層が固着されていて、更に前記模様層に粒子径
が1mm以上の無機質骨材及び/又は繊維が固着されて
いる化粧型枠、若しくは化粧型枠の前記凹部の表面に所
定の間隔を設けて固着されている非水溶性樹脂バインダ
ーと粒径が1.5mm以上の骨材との混合物から成る乾
燥皮膜及び前記乾燥皮膜の表面に固着されている水溶性
樹脂バインダーと無機顔料から構成されている化粧型枠
の主として二種類の化粧型枠に適用される。
【0031】即ち、本発明に従って、コンクリート造形
物の表面に所定の意匠模様を形成させるための化粧型枠
であって、合成樹脂等から成る化粧型枠本体の、コンク
リートが打設される側に凹凸模様を形成させるための凹
凸部が形成されている最も基本的な化粧型枠の前記凹部
の表面に、天然骨材から成る模様層が固着されていて、
更に前記模様層に粒子径が1mm以上の無機質骨材及び
/又は繊維が固着されている化粧型枠の前記模様層の底
面と前記化粧型枠本体とが形成する外角が大きい場合及
び/又は前記模様層の深さが深い場合前記模様層の所定
の箇所にモルタルを塗布することによって、当該箇所へ
のブリージング水の滞留を防止し、前記模様層の模様を
正確にコンクリート表面に転写することができる。
【0032】更に、本発明に従って、コンクリート造形
物の表面に所定の意匠模様を形成させるための化粧型枠
であって、合成樹脂等から成る化粧型枠本体の、コンク
リートが打設される側に凹凸模様を形成させるための凹
凸部が形成されている最も基本的な化粧型枠の前記凹部
の表面に、所定の間隔を設けて固着されている非水溶性
樹脂バインダーと粒径が1.5mm以上の骨材との混合
物から成る乾燥皮膜及び前記乾燥皮膜の表面に固着され
ている水溶性樹脂バインダーと無機顔料から成る模様層
から構成されている化粧型枠の前記模様層と前記化粧型
枠本体とが形成する外角が大きい場合及び/又は前記模
様層の深さが深い場合前記模様層の所定の箇所にモルタ
ルを塗布することによって、当該箇所へのブリージング
水の滞留を防止し、前記模様層の模様を正確にコンクリ
ート表面に転写することができる。
【0033】本発明に従って、前記各種の化粧型枠のコ
ンクリートが打設される側に形成されている凹凸部の凹
部、或いは前記凹部の表面に形成されている模様層の所
定の箇所に塗布されるモルタルの量は、モルタルを塗布
することによってその箇所にブリージング水が滞留する
のを防止することができれば特段に限定されないが、敢
えて論及するならば、前記凹部の底面或いは模様層の底
面と前記化粧型枠本体とが形成する外角が鋭角、より好
ましくは70度以下になるように、若しくは、凹部或い
は模様層の深さ、換言すれば打設されるコンクリートの
最深部の深さが20mm以下になるように、モルタルを
塗布或いは盛りつけることが好ましい。
【0034】本発明の化粧型枠を使用してコンクリート
の表面を化粧施工するには、先ず、堰板、支保工及び緊
結材から主として構成されるコンクリート駆体工事用の
型枠の堰板に所定の手段によって取り付ける。堰板が木
製の場合は、釘打ちで、鋼製、アルミ合金製、プラスチ
ック製、紙製の場合は、両面接着テープ等で取り付け
る。次いで、モルタル、コンクリート、漆喰、石膏、合
成樹脂等から選択された硬化性材料を化粧型枠とコンク
リート駆体工事用の型枠が形成する空隙に充填し、硬化
性材料が硬化した後、脱型すると、コンクリートの表面
に、所定の模様が正確に転写される。更に、必要に応じ
て、コンクリート硬化後のエフロレッセンス(白華汚
れ)を防止するために、艶消しトップコートを塗布して
もよい。トップコートは水性、溶剤系等任意のものが使
用される。以下、実施例及び比較例を参照して本発明を
具体的に記載する。
【0035】
【比較例1】広島化成株式会社製の発泡ポリスチレン製
型枠”スワライトフォーム”を化粧型枠本体として使用
した。型枠本体が、打設されたコンクリートと接する側
に石垣模様を形成させるための凹凸部を切削加工した。
凹部の底面と型枠本体とが形成する外角を100度、該
凹部の最深部の深さを20mmに加工した。型枠がコン
クリートと接する表面に中京油脂株式会社製の型枠離型
剤”リケイ剤A−555”を塗布した。次いで、この凹
部の表面に、天然石微粉末とエマルジョンの混合塗料”
セラグラニー”(山本窯業株式会社製)を吹き付け圧力
4kg/cmで、平均厚さ2mmになるように吹き付
けて模様層を形成した。次いで、前記模様層のバインダ
ーが乾燥して皮膜を形成する前に、粒径1.5mmの御
影石砕石(常陸砕石株式会社製)から成る無機質骨材を
乾燥状態で吹き付けて、前記バインダーの乾燥皮膜内に
固着させた。このようにして、化粧型枠本体に石垣模様
を形成する凹凸部、前記凹部の表面に固着された模様
層、及び粒径1.5mmの御影石砕石から成る無機質骨
材から構成される化粧型枠を製造した。このようにして
製造した化粧型枠を3分コロビに立てた状態でコンクリ
ートを打設し、4日後に脱型したところ、吹き付けられ
た御影石砕石は、ほとんどコンクリートの表面に転写さ
れていなかった。
【0036】
【実施例1】広島化成株式会社製の発泡ポリスチレン製
型枠”スワライトフォーム”を化粧型枠本体として使用
した。型枠本体が、打設されたコンクリートと接する側
に石垣模様を形成させるための凹凸部を切削加工した。
凹部の底面と型枠本体とが形成する外角を110度、該
凹部の最深部の深さを20mmに加工した。型枠がコン
クリートと接する表面に中京油脂株式会社製の型枠離型
剤”リケイ剤A−555”を塗布した。次いで、この凹
部の表面に、天然石微粉末とエマルジョンの混合塗料”
セラグラニー”(山本窯業株式会社製)を吹き付け圧力
4kg/cmで、平均厚さ2mmになるように吹き付
けて模様層を形成した。次いで、前記模様層のバインダ
ーが乾燥して皮膜を形成する前に、粒径1.5mmの御
影石砕石(常陸砕石株式会社製)から成る無機質骨材を
乾燥状態で吹き付けて、前記バインダーの乾燥皮膜内に
固着させた。次いで、前記模様層及び前記御影石砕石の
対応する箇所にセメントモルタルを塗布した。このよう
にして、化粧型枠本体に石垣模様を形成する凹凸部、前
記凹部の表面に固着された模様層、粒径1.5mmの御
影石砕石及び前記模様層並びに御影石砕石に対応する箇
所に塗布されたセメントモルタルから構成される化粧型
枠を製造した。このようにして製造した化粧型枠を3分
コロビに立てた状態でコンクリートを打設し、4日後に
脱型したところ、天然石微粉末から成る模様層及び御影
石砕石は完全にコンクリート表面に転写され天然石の石
垣の風合いを発現した。
【0037】
【実施例2】広島化成株式会社製の発泡ポリスチレン製
型枠”スワライトフォーム”を化粧型枠本体として使用
した。型枠本体が、打設されたコンクリートと接する側
に石垣模様を形成させるための凹凸部を切削加工した。
凹部の底面と型枠本体とが形成する外角を115度、該
凹部の最深部の深さを20mmに加工した。型枠がコン
クリートと接する表面に日本プレストン株式会社製の離
型剤”型枠離型剤”を吹き付けた。次いで、この凹部の
表面に、粒径が2〜4mmの御影石砕石(常陸砕石株式
会社製)を吹き付けエアー圧力2kg/cmで、砕石
が重ならないように吹き付けた。次いで、茶色、黒、赤
の顔料混合物(バイエル社製)とアルカリ冷水に可溶性
の樹脂である”ハイメトローズ90SH4000”(信
越化学工業株式会社製)を混合PH9に調整して得た水
溶液混合物をスプレーガンで均一な色になるように吹き
付けた後、乾燥して化粧型枠を製造した。次いで、前記
御影石砕石及び顔料粒子に対応する箇所にセメントモル
タルを塗布した。前記模様層及び前記御影石砕石の対応
する箇所にセメントモルタルを塗布した。このようにし
て、化粧型枠本体に石垣模様を形成する凹凸部、前記凹
部の表面に固着された粒径2〜4mmの御影石砕石、前
記顔料混合物及び前記御影石砕石並びに顔料混合物に対
応する箇所に塗布されたセメントモルタルから構成され
る化粧型枠を製造した。このようにして製造した化粧型
枠を3分コロビに立てた状態でコンクリートを打設し、
4日後に脱型したところ、御影石砕石は完全にコンクリ
ート表面に転写されていて、且つ御影石砕石の隙間には
顔料粒子が完全に転写されていた。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、コンク
リート造形物の表面に所定の意匠模様を形成させるため
の化粧型枠であって、合成樹脂等から成る化粧型枠本体
の、コンクリートが打設される側に凹凸模様を形成させ
るための凹凸部が形成されている最も基本的な化粧型枠
の前記凹部の表面に天然骨材から成る模様層が固着され
ていて、更に前記模様層に粒子径が1mm以上の無機質
骨材及び/又は繊維が固着されている化粧型枠の前記模
様層の底面と前記化粧型枠本体とが形成する外角が大き
い場合及び/又は前記模様層の深さが深い場合、前記模
様層の所定の箇所にモルタルを塗布することによって、
当該箇所へのブリージング水の滞留を防止し、前記模様
層を正確にコンクリート表面に転写することができる。
【0039】更に、本発明によって、コンクリート造形
物の表面に所定の意匠模様を形成させるための化粧型枠
であって、合成樹脂等から成る化粧型枠本体の、コンク
リートが打設される側に凹凸模様を形成させるための凹
凸部が形成されている最も基本的な化粧型枠の前記凹部
の表面に所定の間隔を設けて固着されている非水溶性樹
脂バインダーと粒径が1.5mm以上の骨材との混合物
から成る乾燥皮膜及び前記乾燥皮膜の表面に固着されて
いる水溶性樹脂バインダーと無機顔料から成る模様層か
ら構成されている化粧型枠の前記模様層と前記化粧型枠
本体とが形成する外角が大きい場合及び/又は前記模様
層の深さが深い場合前記模様層の所定の箇所にモルタル
を塗布することによって、当該箇所へのブリージング水
の滞留を防止し、前記模様層の模様を正確にコンクリー
ト表面に転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図。
【図2】図1のX−−Yに沿った断面図。
【符号の説明】
1 化粧型枠 2 型枠本体 3 凹部 4 凸部 5 天然骨材 6 凸部頂部と打設されたコンクリートとの界面 A 凹部底面と型枠本体とが形成する外角 B 凹部底面と型枠本体とが形成する内角

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧型枠本体のコンクリートが打設され
    る側に形成されていてコンクリートの表面に所定の模様
    を形成させるための複数個の凹凸部、前記凹凸部の表面
    に固着されている天然骨材及び希望により前記天然骨材
    に固着されている粒子径が1mm以上の無機質骨材並び
    に所望により前記無機質骨材の表面或いは周辺に添着さ
    れている無機顔料とから構成されている化粧型枠の前記
    凹凸部の底面と前記化粧型枠本体が形成する外角が、打
    設されたコンクリートが硬化する際に発生するブリージ
    ング水を速やかに排水させることが不可能な角度及び/
    又は前記凹部の深さが、打設されたコンクリートが硬化
    する際に発生するブリージング水を速やかに排水させる
    ことが不可能な深さである化粧型枠において、前記天然
    骨材及び希望により前記天然骨材に固着されている粒子
    径が1mm以上の無機質骨材並びに所望により前記無機
    質骨材の表面或いは周辺に添着されている無機顔料に対
    応する箇所にモルタルを塗布したことを特徴とする化粧
    型枠。
  2. 【請求項2】 前記凹部の底面と前記化粧型枠本体が形
    成する外角が70度以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の化粧型枠。
  3. 【請求項3】 前記凹部の深さが20mm以上であるこ
    を特徴とする請求項1に記載の化粧型枠。
JP11129498A 1998-03-17 1998-03-17 コンクリート用化粧型枠 Expired - Fee Related JP2900029B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11129498A JP2900029B1 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 コンクリート用化粧型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11129498A JP2900029B1 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 コンクリート用化粧型枠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2900029B1 true JP2900029B1 (ja) 1999-06-02
JPH11264240A JPH11264240A (ja) 1999-09-28

Family

ID=14557582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11129498A Expired - Fee Related JP2900029B1 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 コンクリート用化粧型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2900029B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11264240A (ja) 1999-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4031684A (en) Decorative precast concrete boards and process for producing the same
US5927034A (en) Flexible cement textured building tile and tile manufacturing process
AU2007354006B2 (en) A method for the in-situ production of decorative patterns on a building
JP2900029B1 (ja) コンクリート用化粧型枠
Bennett The Art of Precast Concrete: Colour, Texture, Expression
JP3189091B2 (ja) コンクリート用化粧型枠、及びそれを使用した コンクリート表面の化粧施工方法
JP3189092B2 (ja) コンクリート用化粧型枠及びそれを使用した コンクリート表面の化粧施工方法
CA1197269A (en) Shaped article and composite material and method for producing same
JP4330774B2 (ja) 着色化粧コンクリート部材の製造方法
GB2432170A (en) Decorative building block
JP2876519B2 (ja) コンクリート打放し状表面の防水仕上方法
EP3415480A1 (en) Method for manufacturing concrete articles and structures
EP0986683A1 (en) Finishing methods for construction elements and mesh for finishing of constructional elements
CN109826327A (zh) 一种厨卫间穿钢筋混凝土楼板面管洞防水施工方法
JP3000443B2 (ja) 透水コンクリートの洗い出し仕上げ方法
JP2884236B2 (ja) 景観性コンクリートブロック及びその製造方法
JP3551290B2 (ja) 遮音板
JP3009280U (ja) 防水軽量石目調タイル
JPH11293901A (ja) 水硬性防滑無機材床及びその形成方法
JP3057885U (ja) タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック
JP2619637B2 (ja) 床面、壁面等の凸凹形成方法
JPH068527B2 (ja) 永久型枠
JPH07171928A (ja) エマルジョン樹脂系及びセメント系コテ塗化粧シート
JP3285672B2 (ja) 化粧板先付けモルタルコート軽量気泡コンクリートプレキャストパネルの製造方法
GB2356875A (en) Decorative load-bearing block

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees