JP2899806B2 - 電力ケーブルの事故区間検出方法 - Google Patents
電力ケーブルの事故区間検出方法Info
- Publication number
- JP2899806B2 JP2899806B2 JP63295781A JP29578188A JP2899806B2 JP 2899806 B2 JP2899806 B2 JP 2899806B2 JP 63295781 A JP63295781 A JP 63295781A JP 29578188 A JP29578188 A JP 29578188A JP 2899806 B2 JP2899806 B2 JP 2899806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- ground
- current
- accident
- power cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、片側電源電力ケーブル線路における電力
ケーブル事故、特に地絡事故の発生区間の検出方法に関
するものである。
ケーブル事故、特に地絡事故の発生区間の検出方法に関
するものである。
[従来の技術] 第2図において、 12はケーブル線路で、1相分だけ示した。
14はケーブル導体、 16はケーブルシース、 18は普通接続箱、 20は電源である。
各普通接続箱18の接地線22に、地絡検出継電器23をと
りつける。
りつける。
地絡事故が起きたとき、事故区間の接地線22に流れる
電流Igは、j3ωCaEである。
電流Igは、j3ωCaEである。
ただし、Eは健全時に対地電圧、Caは系統の総対地静
電容量である。
電容量である。
また、健全時における各区間の接地線22に流れる充電
電流Icは、j3ωCnEである。
電流Icは、j3ωCnEである。
ただし、Cnは各区間単位の対地静電容量である。
地絡検出継電器23の整定値Isを、 Ic<Is<Ig を満足するように選んでおく。
そうすると、事故区間の地絡検出継電器23だけが動作
する。
する。
このことから、事故区間を判別できる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記の方式では、区間が長かったり、区間
数が少なかったりして、区間単位の対地静電容量と系統
の総対地静電容量の差を大きくとれない場合がある。
数が少なかったりして、区間単位の対地静電容量と系統
の総対地静電容量の差を大きくとれない場合がある。
そのようなときは、事故区間と健全区間とを判別する
のに適正な整定値Isが得られない。
のに適正な整定値Isが得られない。
[課題を解決するための手段] 第1図のように、ケーブル線路12の各普通接続箱18の
接地線22に電流センサ24を設けて前記接地線22を流れる
電流を常に測定し、 ・接地線22を流れる電流の常時レベルと事故時レベルと
を比較して、その差が所定値以上のときだけ第1の信号
28が出るようにし、 ・また隣接する普通接続箱の接地線22を流れる電流レベ
ルの比較して、その差が所定値以上のときだけ第2の信
号32が出るようにし、 ・第1の信号28と第2の信号32とのAND判断により事故
区間を判別する。
接地線22に電流センサ24を設けて前記接地線22を流れる
電流を常に測定し、 ・接地線22を流れる電流の常時レベルと事故時レベルと
を比較して、その差が所定値以上のときだけ第1の信号
28が出るようにし、 ・また隣接する普通接続箱の接地線22を流れる電流レベ
ルの比較して、その差が所定値以上のときだけ第2の信
号32が出るようにし、 ・第1の信号28と第2の信号32とのAND判断により事故
区間を判別する。
[実施例] 第1図において、 12はケーブル線路で、1相分だけ示した。
14はケーブル導体、 16はケーブルシース、 18は普通接続箱、 20は電源である。
各普通接続箱18の接地線22に、電流センサ24をとりつ
け、接地線22を流れる電流のレベルを常時測定する。
け、接地線22を流れる電流のレベルを常時測定する。
26は比較器で、電流センサ24の測定する電流レベルを
正常時の電流レベルと比較し(差をとる)、その差が所
定値以上のときだけ、第1の信号28を出す。
正常時の電流レベルと比較し(差をとる)、その差が所
定値以上のときだけ、第1の信号28を出す。
30も比較器で、こちらの方は、隣接する接地線22の電
流レベルを比較し(差をとる)その差が所定値以上のと
きだけ、すなわちどちらか一方の電流レベルの上昇が大
きいときだけ、第2の信号32を出す。
流レベルを比較し(差をとる)その差が所定値以上のと
きだけ、すなわちどちらか一方の電流レベルの上昇が大
きいときだけ、第2の信号32を出す。
34はAND回路で、上記の信号28と信号32の両方が入力し
たときのみ、信号36を出す。
たときのみ、信号36を出す。
38は判別器である。
[作用] 普通接続箱18のある位置に、左側からA〜Gを付け
る。
る。
これからの説明上、その普通接続箱18の場所を特定す
る必要のあるときは、たとえば接地線22Dなどのよう
に、符号の次にA〜Gを付けることにとする。
る必要のあるときは、たとえば接地線22Dなどのよう
に、符号の次にA〜Gを付けることにとする。
(1)地絡事故がD〜E間に発生したとする(40は事故
点を示す)。
点を示す)。
事故連40から見て、電源側にあるA〜D点の各接地線
22A〜Dに大電流が流れ、電流センサ24A〜Dがそれを検
出する。
22A〜Dに大電流が流れ、電流センサ24A〜Dがそれを検
出する。
比較器26A〜Dが正常時の電流レベルと比較すると、
当然その差は所定値以上になるので、信号28A〜Dが出
る。
当然その差は所定値以上になるので、信号28A〜Dが出
る。
(2)事故点40から見て、電源の反対側にあるE〜G点
の各接地線22Eなどに流れる電流は、上記の電流側の接
地線22Dなどに流れる電流よりも相当小さい。
の各接地線22Eなどに流れる電流は、上記の電流側の接
地線22Dなどに流れる電流よりも相当小さい。
(3)接地線22A〜Dに流れる電流の大きさはあまり違
わない。そのため比較器30B〜Dにおいて、隣接する接
地線の電流レベルを比較しても、その差は当然所定値に
達しないので、各比較器30から信号は出ない。
わない。そのため比較器30B〜Dにおいて、隣接する接
地線の電流レベルを比較しても、その差は当然所定値に
達しないので、各比較器30から信号は出ない。
同様に、接地線22E,F−−−に流れる電流の大きさは
あまり違わない。そのため、それらの間にある各比較器
30から信号は出ない。
あまり違わない。そのため、それらの間にある各比較器
30から信号は出ない。
しかし、事故点40の両側にある接地線22Dと22Eを流れ
る電流の大きさには大きな差がある。
る電流の大きさには大きな差がある。
そのため、比較器30Dが動作して(動作するのはこの3
0Dだけである)、信号32Dが出る。
0Dだけである)、信号32Dが出る。
(3)その結果、AND回路34Dには、信号28Dと32Dの両方
が入力するので、信号36Dが出る。
が入力するので、信号36Dが出る。
(4)一方、34D以外の各AND回路34には、信号28は入る
が、比較器30からの信号32が入らないため、信号36は出
ない。
が、比較器30からの信号32が入らないため、信号36は出
ない。
(5)以上のことから、事故点40は電源20から見て、D
より先でかつEより手前の区間、すなわちD〜E間にあ
ることが分る。
より先でかつEより手前の区間、すなわちD〜E間にあ
ることが分る。
(6)なお、負荷の変動によって、すべての点の接地線
22の電流レベルが上昇したときは次のようになる。
22の電流レベルが上昇したときは次のようになる。
すなわち、その上昇が大きく、各比較器26から信号28
が出ても、隣接区間は等しく上昇するので、比較器30か
ら信号32は出ない。
が出ても、隣接区間は等しく上昇するので、比較器30か
ら信号32は出ない。
したがってAND回路34から信号36は出ない。
なお、上記本発明の技術は、普通接続箱の中間に絶縁
接続箱が存在する場合にも適用できる。
接続箱が存在する場合にも適用できる。
[発明の効果] 接地線22を流れる電流の常時レベルと事故時レベル
との比較(電流レベルが常時に比べ大きく上昇したとき
第1の信号を出す)と、隣接普通接続箱18の接地線22
を流れる電流レベルの比較(どちらか一方だけ上昇した
とき第2の信号を出す)とを行い、第1の信号28と第2
の信号32とのANDの判断により事故区間を判別するよう
にしたので、 上記のまたはの現象が単独に起きた場合には動作
しない。したがって、確実に事故区間の検出ができる。
との比較(電流レベルが常時に比べ大きく上昇したとき
第1の信号を出す)と、隣接普通接続箱18の接地線22
を流れる電流レベルの比較(どちらか一方だけ上昇した
とき第2の信号を出す)とを行い、第1の信号28と第2
の信号32とのANDの判断により事故区間を判別するよう
にしたので、 上記のまたはの現象が単独に起きた場合には動作
しない。したがって、確実に事故区間の検出ができる。
第1図は本発明の異なる実施例の説明図、 第2図は従来技術の説明図。 12:ケーブル線路、14:ケーブル導体 16:ケーブルシース、18:普通接続箱 20:電源、22:接地線 24:電流センサ、26,30:比較器 28,32,36:信号 34:AND回路、38:判別器 40:事故点
フロントページの続き (72)発明者 吉田 昭太郎 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−261078(JP,A) 特開 昭62−265578(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】片側電源ケーブル線路において、 各普通接続箱の接地線に電流センサを設けて前記接地線
を流れる電流を常に測定し、 前記接地線を流れる電流の常時レベルと事故時レベルと
を比較して、その差が所定値以上のときだけ第1の信号
が出るようにし、 また隣接する前記普通接続箱の接地線を流れる電流レベ
ルを比較して、その差が所定値以上のときだけ第2の信
号が出るようにし、 前記第1の信号と第2の信号とのAND判断により事故区
間を判別する、電力ケーブルの事故区間検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63295781A JP2899806B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電力ケーブルの事故区間検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63295781A JP2899806B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電力ケーブルの事故区間検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02141676A JPH02141676A (ja) | 1990-05-31 |
JP2899806B2 true JP2899806B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=17825073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63295781A Expired - Fee Related JP2899806B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電力ケーブルの事故区間検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899806B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9805019D0 (en) * | 1998-03-11 | 1998-05-06 | Bicc Plc | Method of and apparatus for detecting cable oversheath faults and installations in which they are used |
US10324459B2 (en) * | 2016-10-11 | 2019-06-18 | International Business Machines Corporation | System, method and computer program product for fault detection and location in power grid |
KR101859068B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2018-06-28 | 한전케이디엔주식회사 | 선로 상태 판단 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62261078A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-13 | Fujikura Ltd | ケ−ブル事故点検出方法 |
JPH0627761B2 (ja) * | 1986-05-13 | 1994-04-13 | 住友電気工業株式会社 | 電力ケ−ブルの事故区間検出方法 |
-
1988
- 1988-11-22 JP JP63295781A patent/JP2899806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02141676A (ja) | 1990-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0098721A2 (en) | Differential protection relay device | |
US7177125B2 (en) | Arc fault detection for SSPC based electrical power distribution systems | |
US9188620B1 (en) | Method of detection and isolation of faults within power conversion and distribution systems | |
US9863992B2 (en) | Fault detecting apparatus and detecting method of the same | |
JP2899806B2 (ja) | 電力ケーブルの事故区間検出方法 | |
JP3836620B2 (ja) | 地絡電流抑制装置の保護装置および地絡抑制方法 | |
JPH08190851A (ja) | 遮断器 | |
JPH08172719A (ja) | 送電線事故検出方法 | |
JP3419256B2 (ja) | 振動検知システム、侵入検知システムおよび複合検知ケーブル | |
JPH0974660A (ja) | 高調波検出装置 | |
JP3137684B2 (ja) | 高圧ケーブルの地絡予知方法 | |
RU2230415C1 (ru) | Устройство контроля непрерывности нулевого проводника в воздушных линиях 0,4 кв | |
JPS5826640A (ja) | き電線の過電流保護装置 | |
NO961023L (no) | Anordning for overvåkning av elektrisk utstyr utendörs | |
JPH0283467A (ja) | 配電線事故区間検知装置 | |
JPH10341578A (ja) | インバータ装置のアーム短絡検出回路 | |
JP2660334B2 (ja) | 電気機器の漏電検出回路 | |
TH54528A (th) | อุปกรณ์ตรวจจับการเดินสายที่ผิดพร่องสำหรับเครื่องปรับอากาศ | |
TH27676B (th) | อุปกรณ์ตรวจจับการเดินสายที่ผิดพร่องสำหรับเครื่องปรับอากาศ | |
JPH0299431A (ja) | 直流電流変化分検出継電器 | |
SE455557B (sv) | Forfarande for identifiering av externt inducerade spenningar i en kraftoverforingsledning med horisontella fasledare samt anordning for genomforande av forfarandet | |
US8076944B2 (en) | Systems and methods for detecting electrical line faults | |
JPS6248454B2 (ja) | ||
JPS58218801A (ja) | 交流電気車の無電圧区間検出方式 | |
JPH0522811A (ja) | 部分放電検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |