JP2899092B2 - 絶縁板を建造部材に固定する固定部材 - Google Patents

絶縁板を建造部材に固定する固定部材

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    • E04B1/76—Heat, sound or noise insulation, absorption, or reflection; Other building methods affording favourable thermal or acoustical conditions, e.g. accumulating of heat within walls specifically with respect to heat only
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    • E04B1/7629—Details of the mechanical connection of the insulation to the wall
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Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は大面積の頭部とこの頭部から突出した中空シ
ャフトを有し、押しつぶし区域及び釘用の受部を有す
る、絶縁板を建造部材に固定する固定部材に関する。
（技術的背景） 多くは圧縮強度が小さい材料からなる絶縁板を建造部
分に固定するための実質上きのこ形固定部材がヨーロッ
パ特許公開（EP−Ａ）0187168号から既知である。前記
きのこ形固定部材は釘を用いて建造部分に固定されるも
のである。所定のエネルギーを与える火薬力発射式打ち
込み装置を用いて釘を打ち込む場合、例えばコンクリー
ト製建造部分の強度が不均一である場合の打ち込み抵抗
が変化し、そのため打ち込み深さが種々に変化する。釘
の打ち込み深さが異なる結果として起こる中空シャフト
の破壊を防止するため、壁の一部を押しつぶし区域とし
て形成する。釘の打ち込み深さに応じて、押しつぶし区
域を圧縮して多少とも過剰エネルギーを減少させる。こ
のため固定部材は全体的に短くなり、固定部材の頭部が
多少とも絶縁板内に入り込み、このため固定箇所の領域
で絶縁板の表面を損傷させる結果となる。更に、頭部が
絶縁板内に入り込む深さが異なる結果、絶縁板表面の輪
郭が不均一になり、外観を損なうことになる。
（発明の目的） 本発明の目的は、釘の打ち込み深さが異なっていても
頭部の固定高さが維持されるような、絶縁板を建造部分
に固定するための、絶縁板を建造部材に固定する固定部
材を提供することにある。
（発明の構成） 上記目的は本発明により、貫通する開口をもつ大面積
の環状頭部と、前記頭部に固定されかつ前記開口と整列
して前記頭部から軸線方向に延在する前記頭部より小さ
い横断面積の中空シャフトと、前記中空シャフト内に置
かれかつ前記頭部に近い第１端部と前記頭部から遠隔の
側の第２端部とをもつ軸線方向に延在するセクションと
を含み、前記第１端部は受部を形成し、前記中空シャフ
トは釘を受け入れるよう配置され、前記受部は前記釘の
ための止めを形成するよう配置され、少なくとも前記セ
クションの軸線方向に延在する部分は前記受部と前記セ
クションの第２端部の間で押しつぶし可能であり、前記
軸線方向に延在する部分は前記中空シャフトから内方へ
離間しており、前記軸線方向に延在する部分はスリーブ
として形成されていることにより達成される。
（発明の効果） 例えば火薬力発射式打ち込み装置を用いて打ち込む釘
は受部に当接し、その際過剰エネルギーが押しつぶし区
域を短縮させて減少し、その間釘は押しつぶし区域の短
縮に応じて打ち込み方向に変位する受部と接触してい
る。押しつぶし区域が短縮する間固定部材の頭部と建造
部分の間の固定結合部の高さは変化しないため、釘の打
ち込み深さとは無関係に固定部材頭部の絶縁板内への入
り込みは全く起こらない。
（実施例の構成と効果） 好適には、押しつぶし区域は中空シャフト内に突出し
た自由に起立した押しつぶし可能の部分として形成す
る。押しつぶし可能の部分を固定部材の頭部から離れた
側の中空シャフト部分に配置することができるので、短
い釘を使用できる。短い釘は打ち込み状態で中空シャフ
トの長さの一部のみにわたり建造部分から突き出して中
空シャフトを固定することができる。
好適には、押しつぶし可能の部分はスリーブとして形
成する。このようにすれば釘から受部に力を一様に分散
して伝達させて、押しつぶし区域に一定限度の連続的変
形を与えることができる。
押しつぶし区域を自由に起立したスリーブとして形成
した場合、スリーブの起立した長さは例えばスリーブの
穴直径の２乃至５倍とし、壁厚さはスリーブ直径の0.2
乃至0.5倍とする。
好適には、押しつぶし区域は中空シャフトと一体に形
成する。かかる構造はその製造が簡単になり、特に合成
材料から作る場合には製造上有利である。
他の実施例では、スリーブは分離された部分として例
えば締め付け座を用いて中空シャフト内に固定する。ス
リーブの材料としては壁厚さを薄くできるので鋼が適し
ているが、固定部材の残余部分は合成材料から作ること
ができる。この実施例は絶縁板と建造部分の間に支えの
ないうつろな箇所があるような場合の固定作業に適す
る。
好適には、受部から離れた側のスリーブ端を頭部から
離れた側の中空シャフト端と同列に配置する。かかる配
置により、スリーブはうつろで支えのない箇所の間隙の
大きさだけ建造部分まで押し進められて、建造部分に当
接してしっかりした支えを得ることができる。
本発明を図示の実施例につき説明する。
（実施例の説明） 第１、２図に示す固定部材１は大きな面積の頭部２を
もち、この頭部から中空シャフト３が突出する。中空シ
ャフト３内に径方向に縮小させたスリーブ４が突き出て
おり、その自由に起立した端部は受部として作用する。
前記受部とは反対側の端でスリーブ４は中空シャフト３
と一体に結合して、軸線方向の支持をなされている。頭
部２とは反対側の端領域で中空シャフト３は細く縮小し
ており、曲げこわさを高めるために縦リブ６を備える。
固定部材１は建造部分８に絶縁板７を固定するために
使用する。固定作業のために固定部材１は先ず中空シャ
フト３を絶縁板７に突き通す。そのため、絶縁板７には
その強さに応じて前もって穴あけする。頭部２を絶縁板
７に接触させ、一方、中空シャフト３の遊端は建造部分
８に当接させる。特に火薬力作動式打ち込み装置を用い
て軸部11をもつ釘９を中空シャフト３を通して建造部分
８に打ち込む。打ち込みエネルギーを正確に与えること
により、打ち込み過程の終端で釘頭部12は受部５に衝合
し、そのため固定部材１及び絶縁板７が共に建造部分８
に固定される。
第２図の状態は、釘９の打ち込みが過剰エネルギーを
もって行われた場合である。これは例えば建造部分８の
固定箇所が不均一のため第１図の固定箇所よりも小さな
打ち込み抵抗が釘９に加わった場合を示す。軸部11が建
造部分８により深く打ち込まれることによってスリーブ
４は過剰エネルギーを吸収して蛇腹状に押しつぶされ、
釘頭部12は受部５に当接したままに保たれる。
第３、４図に示す固定部材21は頭部22と突出した中空
シャフト23をもつ。中空シャフト23内に押しつぶし可能
の特に鋼製のスリーブ24が自由に起立している。スリー
ブ24は第３図に示す如く、頭部22から離れた側の中空シ
ャフト22の端部分の中心穴23a内の締め付け座により変
位自在に保持される。中空シャフト23の端部分の突き出
た領域にスリーブ24は周囲方向に延在する隆起部24aを
もち、前記スリーブは中心穴23a内で径方向の支えを受
ける。スリーブ24の自由端は受部24bをなす。絶縁板25
を建造部分26に固定するための固定部材21は釘27により
建造部分26に固定される。このために固定部材21は中空
シャフト23を必要に応じて前もって穴開けした絶縁板25
に押し通し、頭部22を絶縁板25の上側面に当接させる。
中空シャフト23の遊端と、スリーブ24の中空シャフト23
内で掴持された領域の端は絶縁板25の下側面まで突き出
す。
第３図から明らかな如く、絶縁板25は固定部材の領域
で凹凸表面をもつ建造部分26に当接しておらず、いわゆ
る実質的支持がなされていない。このような不支持状態
は下記の如くして解決される。打ち込み作業を始めると
釘27はスリーブ24と中空シャフト23間の締め付け力を利
用してスリーブ24を打ち込み方向に建造部分26の表面に
当接するまで運ぶ。それから建造部分26内に突入するた
め、釘27はスリーブ24に対して変位する。そのためスリ
ーブ24は釘27の軸部28により隆起部24aの領域で広が
り、第４図に示す如く、前記スリーブが中空シャフト23
の壁内に確実に圧入される。スリーブ24はこうして中空
シャフト23内に確実に軸線方向に不動に固定される。打
ち込み工程の終わりごろに、釘頭部29は受部24bに衝合
する。過剰エネルギーが加わった場合第４図に示す如
く、中空シャフト23内に突出したスリーブ23が押しつぶ
される。この押しつぶしにより自由に起立したスリーブ
24の直径拡大が起こり、このため中空シャフト23は軸線
方向の支持を与えられることになる。
【図面の簡単な説明】
第１図は釘を用いて建造部分に固定した固定部材の縦断
面図； 第２図は建造部分に対して過剰エネルギーをもって深く
打ち込まれた釘を示す第１図の固定部材の縦断面図； 第３図は釘を用いて固定する前の固定部材の他の実施例
を示す縦断面図； 第４図は過剰エネルギーをもって釘を建造部分に打ち込
んだ状態を示す第３図の固定部材の縦断面図である。 １……固定部材、２……頭部 ３……中空シャフト、４……スリーブ ５……受部、７…絶縁板 ８……建造部分、９……釘 11……軸部、12………釘頭部 21……固定部材、22……頭部 23……中空シャフト、24……スリーブ 25……絶縁板、26……建造部分 26……建造部分、27……釘 29……釘頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−86217（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−180709（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−153604（ＪＰ，Ｕ) 欧州公開187168（ＥＰ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 1/40 E04F 13/08 101 F16B 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】建造部材（8,26）に絶縁板（7,25）を固定
    する固定部材において、貫通する開口をもつ大面積の環
    状頭部と、前記頭部に固定されかつ前記開口と整列して
    前記頭部から軸線方向に延在する前記頭部より小さい横
    断面積の中空シャフトと、前記中空シャフト内に置かれ
    かつ前記頭部に近い第１端部と前記頭部から遠隔の側の
    第２端部とをもつ軸線方向に延在するセクションとを含
    み、前記第１端部は受部を形成し、前記中空シャフトは
    釘を受け入れるよう配置され、前記受部は前記釘のため
    の止めを形成するよう配置され、少なくとも前記セクシ
    ョンの軸線方向に延在する部分は前記受部と前記セクシ
    ョンの第２端部の間で押しつぶし可能であり、前記軸線
    方向に延在する部分は前記中空シャフトから内方へ離間
    しており、前記軸線方向に延在する部分はスリーブとし
    て形成されていることを特徴とする固定部材。
  2. 【請求項２】前記スリーブの第２端部は前記頭部の反対
    端にある前記中空シャフトの第２端部と同列に配置され
    ていることを特徴とする請求項１に記載の固定部材。
  3. 【請求項３】前記スリーブは鋼から形成されかつ前記ス
    リーブと前記中空シャフトを相互連結するために釘が前
    記中空シャフトを通して打ち込まれたとき径方向外方に
    押圧されるよう配置された周囲隆起部をもつことを特徴
    とする請求項２に記載の固定部材。
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