JP2898866B2 - ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン - Google Patents
ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコンInfo
- Publication number
- JP2898866B2 JP2898866B2 JP5307325A JP30732593A JP2898866B2 JP 2898866 B2 JP2898866 B2 JP 2898866B2 JP 5307325 A JP5307325 A JP 5307325A JP 30732593 A JP30732593 A JP 30732593A JP 2898866 B2 JP2898866 B2 JP 2898866B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- air
- heat pump
- air conditioner
- humidifier
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Air Humidification (AREA)
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つの熱交換器を備え
た室内ユニットを有するダブルコイル型ヒートポンプパ
ッケージエアコンに関する。
た室内ユニットを有するダブルコイル型ヒートポンプパ
ッケージエアコンに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプパッケージエアコンでは、
圧縮機を内蔵した一方のユニット(屋外ユニット)が屋
外に設置されるとともに、このユニットと同一の冷凍サ
イクルを構成する他方のユニット(室内ユニット)が室
内に設置される。この屋外ユニット、室内ユニットには
それぞれ一つの熱交換器(コイル)が備えられ、このコ
イルが蒸発器、或いは凝縮器として作用することによ
り、吸熱運転(冷房運転)又は排熱運転(暖房運転)が
行われる。
圧縮機を内蔵した一方のユニット(屋外ユニット)が屋
外に設置されるとともに、このユニットと同一の冷凍サ
イクルを構成する他方のユニット(室内ユニット)が室
内に設置される。この屋外ユニット、室内ユニットには
それぞれ一つの熱交換器(コイル)が備えられ、このコ
イルが蒸発器、或いは凝縮器として作用することによ
り、吸熱運転(冷房運転)又は排熱運転(暖房運転)が
行われる。
【0003】室内ユニットには送風機、加湿器が備えら
れ、加湿器は一般的にコイルに対して通過空気の上流側
に配置されている。従って、加湿運転では、レタン空気
が加湿器により先ず加湿され、飽和状態となったレタン
空気がコイルにより加熱又は冷却されることにより、高
温多湿となった調和空気が居室に供給される。一方、除
湿運転においては、コイル温度を室温より若干下げる所
謂、弱冷房運転を行い、レタン空気の水蒸気をコイル表
面で凝縮させて除去することにより、低湿度の調和空気
を居室に供給していた。
れ、加湿器は一般的にコイルに対して通過空気の上流側
に配置されている。従って、加湿運転では、レタン空気
が加湿器により先ず加湿され、飽和状態となったレタン
空気がコイルにより加熱又は冷却されることにより、高
温多湿となった調和空気が居室に供給される。一方、除
湿運転においては、コイル温度を室温より若干下げる所
謂、弱冷房運転を行い、レタン空気の水蒸気をコイル表
面で凝縮させて除去することにより、低湿度の調和空気
を居室に供給していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒートポンプパッケージエアコンでは、コイルに対して
通過空気の上流側に加湿器が配置されていたため、加湿
運転を行う場合、レタン空気を単に加湿するだけとな
り、レタン空気温度が低い場合、絶対湿度は低くなり、
充分な水蒸気を含み得ないことから、加湿効率が低いも
のとなった。また、除湿運転を行う場合、弱冷房運転が
行われていたが、レタン空気温度が低い場合、コイル温
度を更に下げると、吹き出し温度が低下して不快感が生
じるため、コイルとレタン空気との温度差が大きくとれ
ず、充分な除湿を行うことができなかった。
ヒートポンプパッケージエアコンでは、コイルに対して
通過空気の上流側に加湿器が配置されていたため、加湿
運転を行う場合、レタン空気を単に加湿するだけとな
り、レタン空気温度が低い場合、絶対湿度は低くなり、
充分な水蒸気を含み得ないことから、加湿効率が低いも
のとなった。また、除湿運転を行う場合、弱冷房運転が
行われていたが、レタン空気温度が低い場合、コイル温
度を更に下げると、吹き出し温度が低下して不快感が生
じるため、コイルとレタン空気との温度差が大きくとれ
ず、充分な除湿を行うことができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、レタン空気の導入とサプライ空気の吹出に
よる流路に配置されると共にそれぞれ異なる圧力での冷
媒循環が可能な二つの熱交換器とを備えたダブルコイル
型ヒートポンプパッケージであり、特に上記二つの熱交
換器が上記流路に対して直列に配置され、これらの熱交
換器の間に加湿器が設けられていることを特徴としてい
る。
の本発明は、レタン空気の導入とサプライ空気の吹出に
よる流路に配置されると共にそれぞれ異なる圧力での冷
媒循環が可能な二つの熱交換器とを備えたダブルコイル
型ヒートポンプパッケージであり、特に上記二つの熱交
換器が上記流路に対して直列に配置され、これらの熱交
換器の間に加湿器が設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】流路に対して直列に配置された二つの熱交換器
の間に加湿器を設けたことで、一方の熱交換器に導入さ
れたレタン空気は、加湿器を通過して他方の熱交換器か
らサプライ空気として放出される。そこで、例えば加湿
運転を行う場合には、レタン空気導入側の熱交換器に高
圧の冷媒を循環させることによって暖房運転させた状態
で加湿器を稼働させることで、この熱交換器で十分に加
熱されたレタン空気が上記加湿器によって加湿される。
このため、レタン空気をそのまま加湿するよりも効率良
く加湿が行われる。またここで、上記二つの熱交換器は
それぞれ異なる圧力での冷媒循環が可能であることか
ら、レタン空気導入側の熱交換器の稼働状態とは無関係
にサプライ空気吹出側の熱交換器が冷房運転または暖房
運転される。したがって、上記十分に加湿されたレタン
空気が、サプライ空気吹出側の熱交換器で加熱または冷
却される。また、除湿運転を行う際には、レタン空気導
入側の熱交換器を冷房運転させることで、レタン空気が
十分な低温に冷却されて除湿される。したがって、十分
に除湿されたレタン空気がサプライ空気吹出側の熱交換
器で加熱または冷却される。
の間に加湿器を設けたことで、一方の熱交換器に導入さ
れたレタン空気は、加湿器を通過して他方の熱交換器か
らサプライ空気として放出される。そこで、例えば加湿
運転を行う場合には、レタン空気導入側の熱交換器に高
圧の冷媒を循環させることによって暖房運転させた状態
で加湿器を稼働させることで、この熱交換器で十分に加
熱されたレタン空気が上記加湿器によって加湿される。
このため、レタン空気をそのまま加湿するよりも効率良
く加湿が行われる。またここで、上記二つの熱交換器は
それぞれ異なる圧力での冷媒循環が可能であることか
ら、レタン空気導入側の熱交換器の稼働状態とは無関係
にサプライ空気吹出側の熱交換器が冷房運転または暖房
運転される。したがって、上記十分に加湿されたレタン
空気が、サプライ空気吹出側の熱交換器で加熱または冷
却される。また、除湿運転を行う際には、レタン空気導
入側の熱交換器を冷房運転させることで、レタン空気が
十分な低温に冷却されて除湿される。したがって、十分
に除湿されたレタン空気がサプライ空気吹出側の熱交換
器で加熱または冷却される。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るダブルコイル型ヒートポ
ンプパッケージエアコンの好適な実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明ダブルコイル型ヒート
ポンプパッケージエアコンの構成概略図である。屋外ユ
ニット1には高圧配管3が接続され、高圧配管3は室内
ユニット5へと配管されている。室内ユニット5内にお
いて、高圧配管3には電動膨張弁7が設けられ、電動膨
張弁7は接続配管3a、3bを介して二つの熱交換器、
すなわち第1コイル9a及び第2コイル9bにそれぞれ
接続されている。電動膨張弁7と第1コイル9aの間、
及び電動膨張弁7と第2コイル9bの間の接続配管3
a、3bには制御弁(開閉制御弁)11a、11bが設
けられ、制御弁11a、11bはon/offの二位置
制御により接続配管3a、3bの開閉を行う。
ンプパッケージエアコンの好適な実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明ダブルコイル型ヒート
ポンプパッケージエアコンの構成概略図である。屋外ユ
ニット1には高圧配管3が接続され、高圧配管3は室内
ユニット5へと配管されている。室内ユニット5内にお
いて、高圧配管3には電動膨張弁7が設けられ、電動膨
張弁7は接続配管3a、3bを介して二つの熱交換器、
すなわち第1コイル9a及び第2コイル9bにそれぞれ
接続されている。電動膨張弁7と第1コイル9aの間、
及び電動膨張弁7と第2コイル9bの間の接続配管3
a、3bには制御弁(開閉制御弁)11a、11bが設
けられ、制御弁11a、11bはon/offの二位置
制御により接続配管3a、3bの開閉を行う。
【0008】電動膨張弁7の上流側の高圧配管3には二
本に分岐されたホットガスバイパス配管13a、13b
が接続され、ホットガスバイパス配管13aは制御弁1
1aと第1コイル9aとの間の接続配管3aに接続され
る一方、ホットガスバイパス配管13bは制御弁11b
と第2コイル9bとの間の接続配管3bに接続されてい
る。つまり、屋外ユニット1からの高圧冷媒は、電動膨
張弁7を通過することなく、直接、第1コイル9a、第
2コイル9bへ供給可能となっているのである。ホット
ガスバイパス配管13a、13bには比例制御弁(開閉
制御弁)15a、15bが設けられている。この比例制
御弁15a、15bは、図中矢印で示したように屋外ユ
ニット1から高圧配管3に供給された高圧冷媒の流量を
比例制御できるようになっている。
本に分岐されたホットガスバイパス配管13a、13b
が接続され、ホットガスバイパス配管13aは制御弁1
1aと第1コイル9aとの間の接続配管3aに接続され
る一方、ホットガスバイパス配管13bは制御弁11b
と第2コイル9bとの間の接続配管3bに接続されてい
る。つまり、屋外ユニット1からの高圧冷媒は、電動膨
張弁7を通過することなく、直接、第1コイル9a、第
2コイル9bへ供給可能となっているのである。ホット
ガスバイパス配管13a、13bには比例制御弁(開閉
制御弁)15a、15bが設けられている。この比例制
御弁15a、15bは、図中矢印で示したように屋外ユ
ニット1から高圧配管3に供給された高圧冷媒の流量を
比例制御できるようになっている。
【0009】第1コイル9aと第2コイル9bの間には
加湿器17が設けられ、加湿器17は第1コイル9aに
より予備加熱されたレタン空気に対して加湿が行えるよ
うになっている。また、室内ユニット1には、送風機1
9が設けられている。この、送風機19は、レタン空気
の導入とサプライ空気の吹出による流路を室内ユニット
1に形成するものであり、第1コイル9a、加湿器1
7、第2コイル9bを順次通過したレタン空気を、空気
調和されたサプライ空気として送気するようになってい
る。このため、上記流路には、図示したように第1コイ
ル9a、加湿器17、第2コイル9bがレタン空気の導
入側から順に、当該流路に対して直列に配置される。以
上のように、第1コイル9a、第2コイル9b、制御弁
11a、11b、ホットガスバイパス配管13a、13
b、比例制御弁15a、15b及び加湿器17を主な部
材として、ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエア
コン21が構成されている。
加湿器17が設けられ、加湿器17は第1コイル9aに
より予備加熱されたレタン空気に対して加湿が行えるよ
うになっている。また、室内ユニット1には、送風機1
9が設けられている。この、送風機19は、レタン空気
の導入とサプライ空気の吹出による流路を室内ユニット
1に形成するものであり、第1コイル9a、加湿器1
7、第2コイル9bを順次通過したレタン空気を、空気
調和されたサプライ空気として送気するようになってい
る。このため、上記流路には、図示したように第1コイ
ル9a、加湿器17、第2コイル9bがレタン空気の導
入側から順に、当該流路に対して直列に配置される。以
上のように、第1コイル9a、第2コイル9b、制御弁
11a、11b、ホットガスバイパス配管13a、13
b、比例制御弁15a、15b及び加湿器17を主な部
材として、ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエア
コン21が構成されている。
【0010】このように構成されたダブルコイル型ヒー
トポンプパッケージエアコン21の作用を説明する。図
2は第1、第2コイルが共通運転の場合の説明図であ
る。一般の冷房運転の場合、比例制御弁15a、15b
が閉じられ、制御弁11a、11bが開かれる。これに
より、第1コイル9a、第2コイル9bには、図中矢印
で示したように屋外ユニット(1)から高圧配管3に供
給された高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することによっ
て低温冷媒となって供給される。そして、第1コイル9
a及び第2コイル9bは共に冷房運転となる。一方、一
般の暖房運転の場合には、これとは逆に、比例制御弁1
5a、15bが開かれ、制御弁11a、11bが閉じら
れる。これにより、第1コイル9a、第2コイル9bに
は、上記高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することなく高
温ガスとして供給される。そして、第1コイル9a及び
第2コイル9bは共に暖房運転となる。以上のようにし
て、通常のヒートポンプパッケージエアコンと同様の運
転が行われる。そして、暖房時、加湿を行う際には、導
入されたレタン空気を第1コイル9aにより予備加熱
(プレヒート)し、加湿器17を稼働させることによっ
て予備加熱されたレタン空気を加湿する。これによっ
て、低温のレタン空気に加湿を行う従来に比べ、加湿効
率が向上させた加湿暖房を行うことができる。
トポンプパッケージエアコン21の作用を説明する。図
2は第1、第2コイルが共通運転の場合の説明図であ
る。一般の冷房運転の場合、比例制御弁15a、15b
が閉じられ、制御弁11a、11bが開かれる。これに
より、第1コイル9a、第2コイル9bには、図中矢印
で示したように屋外ユニット(1)から高圧配管3に供
給された高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することによっ
て低温冷媒となって供給される。そして、第1コイル9
a及び第2コイル9bは共に冷房運転となる。一方、一
般の暖房運転の場合には、これとは逆に、比例制御弁1
5a、15bが開かれ、制御弁11a、11bが閉じら
れる。これにより、第1コイル9a、第2コイル9bに
は、上記高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することなく高
温ガスとして供給される。そして、第1コイル9a及び
第2コイル9bは共に暖房運転となる。以上のようにし
て、通常のヒートポンプパッケージエアコンと同様の運
転が行われる。そして、暖房時、加湿を行う際には、導
入されたレタン空気を第1コイル9aにより予備加熱
(プレヒート)し、加湿器17を稼働させることによっ
て予備加熱されたレタン空気を加湿する。これによっ
て、低温のレタン空気に加湿を行う従来に比べ、加湿効
率が向上させた加湿暖房を行うことができる。
【0011】図3は除湿運転を行う場合の説明図であ
る。除湿運転の場合、制御弁11a、比例制御弁15b
が開かれる一方、制御弁11b、比例制御弁15aが閉
じられる。これにより、第1コイル9aには、図中矢印
で示したように屋外ユニット(1)から高圧配管3に供
給された高圧冷媒が、電動膨張弁7を通過することによ
って低温冷媒となって供給される。したがって、第1コ
イル9aには、高圧配管3側から強制的に低温冷媒が流
されることになる。一方、第2コイル9bには、上記高
圧冷媒が電動膨張弁7を通過せずに高温ガスとして直接
供給される。したがって、第2コイル9aには、高圧配
管3側から強制的に高温ガスが流されることになる。こ
のため、第1コイル9a内と第2コイル9b内とはそれ
ぞれ異なる圧力雰囲気に保たれ、第1コイル9aは冷却
運転、第2コイル9bは加熱(再熱)運転になるのであ
る。以上のように、加湿されたレタン空気の再熱が可能
となることから、レタン空気を充分な低温で除湿しても
サプライ空気が過度に冷却された状態で吹き出されるこ
とはない。したがって、冷房温度に対する除湿効率が高
められる。しかも、上記再熱は、電気ヒーターを用いる
ことなく行われるため、特に梅雨期には低いランニング
コストで快適な環境が得られることになる。
る。除湿運転の場合、制御弁11a、比例制御弁15b
が開かれる一方、制御弁11b、比例制御弁15aが閉
じられる。これにより、第1コイル9aには、図中矢印
で示したように屋外ユニット(1)から高圧配管3に供
給された高圧冷媒が、電動膨張弁7を通過することによ
って低温冷媒となって供給される。したがって、第1コ
イル9aには、高圧配管3側から強制的に低温冷媒が流
されることになる。一方、第2コイル9bには、上記高
圧冷媒が電動膨張弁7を通過せずに高温ガスとして直接
供給される。したがって、第2コイル9aには、高圧配
管3側から強制的に高温ガスが流されることになる。こ
のため、第1コイル9a内と第2コイル9b内とはそれ
ぞれ異なる圧力雰囲気に保たれ、第1コイル9aは冷却
運転、第2コイル9bは加熱(再熱)運転になるのであ
る。以上のように、加湿されたレタン空気の再熱が可能
となることから、レタン空気を充分な低温で除湿しても
サプライ空気が過度に冷却された状態で吹き出されるこ
とはない。したがって、冷房温度に対する除湿効率が高
められる。しかも、上記再熱は、電気ヒーターを用いる
ことなく行われるため、特に梅雨期には低いランニング
コストで快適な環境が得られることになる。
【0012】図4は加湿運転を行う場合の説明図であ
る。冷房時における加湿運転の場合、制御弁11b、比
例制御弁15aが開かれる一方、制御弁11a、比例制
御弁15bが閉じられる。これにより、第1コイル9a
には、図中矢印で示したように屋外ユニット(1)から
高圧配管3に供給された高圧冷媒が、電動膨張弁7を通
過せずに高温ガスとして直接供給される。したがって、
第1コイル9aには、高圧配管3側から強制的に高温ガ
スが流されることになる。一方、第2コイル9bには、
上記高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することによって低
温冷媒となって供給される。したがって、第2コイル9
bには、高圧配管3側から強制的に低温冷媒が流される
ことになる。このため、第1コイル9a内と第2コイル
9b内とはそれぞれ独自の異なる圧力雰囲気に保たれ、
第1コイル9aは加熱運転になり、第2コイル9bは冷
却運転になるのである。したがって、低温のレタン空気
に直接加湿を行っていた従来に比べ、レタン空気が一旦
加熱されることにより、加湿効率が向上することにな
り、冬期のインテリアゾーンにおける加湿冷房運転が効
率良く行われる。
る。冷房時における加湿運転の場合、制御弁11b、比
例制御弁15aが開かれる一方、制御弁11a、比例制
御弁15bが閉じられる。これにより、第1コイル9a
には、図中矢印で示したように屋外ユニット(1)から
高圧配管3に供給された高圧冷媒が、電動膨張弁7を通
過せずに高温ガスとして直接供給される。したがって、
第1コイル9aには、高圧配管3側から強制的に高温ガ
スが流されることになる。一方、第2コイル9bには、
上記高圧冷媒が電動膨張弁7を通過することによって低
温冷媒となって供給される。したがって、第2コイル9
bには、高圧配管3側から強制的に低温冷媒が流される
ことになる。このため、第1コイル9a内と第2コイル
9b内とはそれぞれ独自の異なる圧力雰囲気に保たれ、
第1コイル9aは加熱運転になり、第2コイル9bは冷
却運転になるのである。したがって、低温のレタン空気
に直接加湿を行っていた従来に比べ、レタン空気が一旦
加熱されることにより、加湿効率が向上することにな
り、冬期のインテリアゾーンにおける加湿冷房運転が効
率良く行われる。
【0013】図5は本発明を適用したマルチエアコン系
統における運転状況の説明図である。第1、第2コイル
が共に加熱運転の場合、比例制御弁15a、15bが共
に開かれ、制御弁11a、11bが共に閉じられる。こ
れにより、第1コイル9a、第2コイル9bには高温ガ
スが供給され、加熱運転が可能となる。ヒートポンプマ
ルチエアコンにおいて、冬期、同一系統の室内ユニット
5b、5cが冷房運転であるが、一部暖房負荷が発生す
る場合(例えば、ペリメータゾーンの室内ユニット5a
の場合)、第1コイル9a、第2コイル9bに高温ガス
が供給されることで、冷暖同時運転が可能になるのであ
る。上記構成のヒートポンプマルチエアコンにおいて
も、第1コイル9a,第2コイル9b及び加湿器の稼働
状態によって、当該第1コイル9a,第2コイル9b及
び加湿器を有する室内ユニットでは、効率良く加湿また
は除湿を行うことができる。
統における運転状況の説明図である。第1、第2コイル
が共に加熱運転の場合、比例制御弁15a、15bが共
に開かれ、制御弁11a、11bが共に閉じられる。こ
れにより、第1コイル9a、第2コイル9bには高温ガ
スが供給され、加熱運転が可能となる。ヒートポンプマ
ルチエアコンにおいて、冬期、同一系統の室内ユニット
5b、5cが冷房運転であるが、一部暖房負荷が発生す
る場合(例えば、ペリメータゾーンの室内ユニット5a
の場合)、第1コイル9a、第2コイル9bに高温ガス
が供給されることで、冷暖同時運転が可能になるのであ
る。上記構成のヒートポンプマルチエアコンにおいて
も、第1コイル9a,第2コイル9b及び加湿器の稼働
状態によって、当該第1コイル9a,第2コイル9b及
び加湿器を有する室内ユニットでは、効率良く加湿また
は除湿を行うことができる。
【0014】このように上述のダブルコイル型ヒートポ
ンプパッケージエアコン21では、流路に直列に配置さ
れた第1コイル9aと第2コイル9bとの間に加湿器1
7を設け、それぞれのコイルが冷却、加熱運転を自在に
行えるようになっているので、予備加熱及び再熱運転が
行え、効率良く加湿または除湿が行われたレタン空気を
所望の温度に加熱または冷却することができる。
ンプパッケージエアコン21では、流路に直列に配置さ
れた第1コイル9aと第2コイル9bとの間に加湿器1
7を設け、それぞれのコイルが冷却、加熱運転を自在に
行えるようになっているので、予備加熱及び再熱運転が
行え、効率良く加湿または除湿が行われたレタン空気を
所望の温度に加熱または冷却することができる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコンによ
れば、レタン空気の導入とサプライ空気の吹出とによる
流路に直列に設けた二つの熱交換器の間に加湿器を設け
たことで、加熱したレタン空気に対して加湿を行いこの
加湿されたレタン空気を加熱または冷却することが可能
になり、レタン空気を単に加湿して加熱または冷却する
場合と比較して、加湿効率を向上さた冷暖房を行うこと
が可能なる。しかも、除湿を行う際には十分に冷却した
レタン空気を加熱することも可能であり、除湿効率を向
上させることもできる。
るダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコンによ
れば、レタン空気の導入とサプライ空気の吹出とによる
流路に直列に設けた二つの熱交換器の間に加湿器を設け
たことで、加熱したレタン空気に対して加湿を行いこの
加湿されたレタン空気を加熱または冷却することが可能
になり、レタン空気を単に加湿して加熱または冷却する
場合と比較して、加湿効率を向上さた冷暖房を行うこと
が可能なる。しかも、除湿を行う際には十分に冷却した
レタン空気を加熱することも可能であり、除湿効率を向
上させることもできる。
【図1】本発明ダブルコイル型ヒートポンプエアコンの
構成概略図である。
構成概略図である。
【図2】第1、第2コイルが共通運転の場合の説明図で
ある。
ある。
【図3】除湿運転を行う場合の説明図である。
【図4】加湿運転を行う場合の説明図である。
【図5】マルチエアコン系統における運転状況の説明図
である。
である。
1 屋外ユニット 3 高圧配管 3a、3b 接続配管 5 室内ユニット 7 電動膨張弁(膨張弁) 9a 第1コイル(熱交換器) 9b 第2コイル(熱交換器) 11a、11b 制御弁(開閉制御弁) 13a、13b ホットガスバイパス配管 15a、15b 比例制御弁(開閉制御弁) 17 加湿器 21 ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン
Claims (1)
- 【請求項1】 レタン空気の導入とサプライ空気の吹出
によって形成される流路に配置されると共にそれぞれ異
なる圧力での冷媒循環が可能な二つの熱交換器を備えた
ダブルコイル型ヒートポンプパッケージにおいて、 前記二つの熱交換器は、前記流路に対して直列に配置さ
れ、 前記二つの熱交換器の間には、加湿器が設けられている
こと、 を特徴とするダブルコイル型ヒートポンプパッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5307325A JP2898866B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5307325A JP2898866B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ダブルコイル型ヒートポンプパッケージエアコン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139836A JPH07139836A (ja) | 1995-06-02 |
JP2898866B2 true JP2898866B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=17967785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
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