JP2897916B2 - 円筒状回転炉 - Google Patents

円筒状回転炉

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JP2897916B2
JP2897916B2 JP23327696A JP23327696A JP2897916B2 JP 2897916 B2 JP2897916 B2 JP 2897916B2 JP 23327696 A JP23327696 A JP 23327696A JP 23327696 A JP23327696 A JP 23327696A JP 2897916 B2 JP2897916 B2 JP 2897916B2
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rotary furnace
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宗一 荒川
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ASAHI FUAANESU SHISUTEMU KK
TOOMEN KONSUTORAKUSHON KK
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ASAHI FUAANESU SHISUTEMU KK
TOOMEN KONSUTORAKUSHON KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状回転炉の構
造に関し、特に、家庭ゴミ又は産業廃棄物などの燃焼後
の残留灰を溶融処理する溶融設備の一環として好適な回
転炉の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造設備に用いられる円筒状回転
炉は、中央大径で両端小径のテーパ付き円筒形状を呈
し、鉄を溶かすための炉壁が煉瓦などの耐熱材料で構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の円筒状回転炉を燃焼灰の溶融処理のための溶融設備
の一環としての回転炉に用いようとしても、それが鋳造
設備用であるが為に容易には用いられ難く、しかも、高
価で、耐久性上も難点があるものであった。本発明は、
かかる点に配慮し、安価で、耐久性がある、新規開発
の、円筒状回転炉、いわゆる、ロータリファーネスの耐
火物構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、回転炉の炉壁を、回転中心線を向くように
周方向に、かつ、長手方向に配設した多数の角柱状ハン
ガー煉瓦と、これら煉瓦間の隙間を埋めこみ接合するよ
うに注入された注入材とにより構成したものである。
【0005】本発明は、かかる構成により、灰溶融物に
曝される炉壁内面が、別途に耐火断熱煉瓦として製作の
ハンガー煉瓦(ブリック)で大部分構成されているの
で、耐熱耐久性がある。しかも、ハンガーブリックは単
品、汎用性、均一品質性を有するので、結局、回転炉全
体としての耐火性の向上及びその製造価格が安価になる
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態を図1〜図
8により説明する。
【0007】まず図1及び図2により全体構成を説明す
る。回転炉1は、図示せざるフレームに支持され、水平
中心線回りに回転する、外径2m、全長4〜5mの大略
円筒状のもので、右端に、溶融すべき原料(灰)の供給
口及び燃料、酸素供給口(バーナ)に連結する第1開口
部2を備え、この第1開口部2から末広がりの第1円錐
部3を経て、炉主要部の円筒部4へと達成し、この円筒
部4の左端近くに円周内に突出の突部7を備え、これを
越えて、いったん円筒部に戻ってすぼまり状の第2円錐
部5を経て排気用の第2開口部6へとつながる。
【0008】第2円錐部5には、上下2個の外方に傾斜
した溶融物(スラグ)排出口8を備え、回転炉1を傾け
たとき、炉壁9内に溜った溶融スラグをここから排出で
きるようにしてある。
【0009】前記回転炉1の炉壁9は別途製作のハンガ
ーブリック(煉瓦)と、これらを接合する、注入材とに
より構成される。注入材はキャスタ、軽量キャスタ又は
キャスタブルと呼ばれる耐火多孔質原料とアルミナ、セ
メントなどの加水混合物である。
【0010】円筒部4は、標準的なA形の耐火断熱性の
あるハンガー煉瓦10を周方向に20個、長手方向(母
線方向)に13列(1列目は突部7の左側、他の12列
は右側に並列的に隣接している)合計約260個、びっ
しりと並ぶように配設してある。ハンガー煉瓦10は粘
土、高アルミナ砂などの混合物を練り焼成したものであ
る。
【0011】これら煉瓦10同士の間の空間(突部7を
含む)を前述の注入材11で埋めこみ、一体接合してあ
る。
【0012】又、第1円錐部3と第1開口部2及び第2
円錐部5と第2開口部6は、テーパ状円錐形状に合う特
別のB形の耐熱性ハンガー煉瓦12を用意し、これを左
方に向って、例えば周方向に、19個、16個、14
個、又、左側も同様に16個、8個、8個と右左6列計
約80個と配設しこれらを注入材11で接合してある。
B形のハンガー煉瓦もA形同様の材質で成形するが、形
状は異なる。これにより煉瓦10及び12はすべて、回
転炉1の中心線に向くよう配設してあるものである。
【0013】なお、突部7及びスラグ排出口8付近は、
製作の都合上、注入材11のみで形成し、内厚部にステ
ンレス鋼材のI,V又はY状アンカ13(外板溶着)を
埋設し機械的かつ熱的強度を確保するようにしてある。
【0014】回転炉1は、外側をステンレス鋼材の外板
14で覆ってある。
【0015】A形のハンガー煉瓦10の取付状態は図
3,4及び5に示されている。即ち、外板14の内面
に、取付金物15及び16を直立状に並べて溶接し、こ
れらの間に、大略正方形断面で角柱状のA形ハンガー煉
瓦10をピン17挿入のままで(図5の実線)差込む。
このとき、図5に点線で示すように、ピン17を若干左
側にずらし、金物15のスリット穴18に横(紙面後
方)から手前へと滑らせた後、右方に押し、右側の金物
16の穴19に入れるようにし、隣接部との干渉を防止
して組立てる。煉瓦10には予め角柱の中間に凹部20
を形成し、注入接合の際の抜け止めなどの対処をしてあ
る。
【0016】B形のハンガー煉瓦12の取付状態は、図
6及7に示すように外板14に溶接した取付金物21と
22の間に、ピン23付きの、断面矩形で角柱状の煉瓦
12を差込み取付けているものである。煉瓦12には、
短辺側の面に凹部24を2個づつ設けてある。
【0017】上記に示す煉瓦の取付は、すべて円筒体及
び円錐内の作業であり、その作業に困難性を伴なうが、
これには図8に示す方法で対処する。
【0018】即ち、外板14を展開し、それぞれを平板
片に分離し、矩形の円筒片25、扇形の第1円錐片2
6、矩形の第1開口片27、扇形の第2円錐片28及び
矩形の方開口片29とし、これらに、前述の取付金物を
溶融したのち、それぞれの平板片を内側に丸め、そのと
き、A及びBの煉瓦を取付けるようにすると、取付作業
が容易となる。
【0019】なお、図8において、第2円錐片28の穴
30はスラグ排出口8の外板となる部分を取付けるため
のものである。
【0020】これらの煉瓦取付体の中心部分に、図1の
空洞31に相当する中子(少なくとも3個の分離組立中
子)を挿入し、母型に組立後、注入材11を左右開口部
などより注入すると、注入材が煉瓦間空間を埋めこむと
共に、互いを接合することになる。離型後に分離外板同
士は分離部分を溶接などで一体化する。
【0021】前述のようにして構成された耐火構造の回
転炉1は、右端(図1)の第1開口部2から供給された
原料の灰を、同口部より供給のバーナ熱で、ゆっくりと
した回転中に、高温の炉壁9により溶融する。溶融した
灰は溶融物32として炉壁9の底部に溜る。この溜った
溶融物32は、所定量になると、回転炉1を左下りに傾
けることにより、突部7を越えてスラグ排出口8から排
出される。
【0022】高温となる炉壁9は、大部分がA形の耐熱
耐火性のハンガー煉瓦10で作られ、しかも、その配設
方向、即ち、煉瓦の角柱部分の方向が熱の流れ方向と同
一となる放射方向になっているため、炉内熱の放散を防
ぐ熱絶縁作用を発揮すると共に、炉壁表面の面積の大部
分を煉瓦底部にて占有しているため、炉としての耐熱、
耐火の作用を果たすことになる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、灰溶融設備の主要素で
あるロータリファーネス即ち回転炉の耐火性を十分に発
揮でき、もって、高性能でかつ安価な回転炉を提供する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による回転炉の正断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線による部分断面図であ
る。
【図3】図3はA形ハンガー煉瓦の取付組立状態を示す
一部破断正面図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5は図3のものの組付方法を示す斜視図であ
る。
【図6】図6はB形ハンガー煉瓦の取付組立状態を示す
一部破断正面図である。
【図7】図7は図6の側面図である。
【図8】図8は回転炉外板の複数分割片の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 回転炉 2 第1開口部(右端) 3 第1円錐部 4 円筒部 5 第2円錐部 6 第2開口部 7 突部 8 スラグ排出口 9 炉壁 10 A形のハンガー煉瓦 11 空間・注入材 12 B形のハンガー煉瓦 13 アンカ 14 外板 15 取付金物 16 取付金物 17 ピン 18 スリット穴 19 穴 20 凹部 21 取付金物 22 取付金物 23 ピン 24 凹部 25 円筒片 26 第1円錐片 27 第1開口片 28 第2円錐片 29 第2開口片 30 穴 31 空洞 32 溶融物
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27B 7/00 - 7/42 F27D 1/00 - 1/18 F23M 5/00 - 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転炉の炉壁を、回転中心線を向くよう
    に周方向に、かつ、長手方向に配設した多数の角柱状ハ
    ンガー煉瓦と、これら煉瓦間の隙間を埋めこみ接合する
    ように注入された注入材とにより構成したことを特徴と
    する円筒状回転炉。
JP23327696A 1996-09-03 1996-09-03 円筒状回転炉 Expired - Lifetime JP2897916B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP23327696A JP2897916B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 円筒状回転炉

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JPH1078289A JPH1078289A (ja) 1998-03-24
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