JP2897723B2 - 超電導論理回路 - Google Patents
超電導論理回路Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流電源駆動型超電
導論理回路に係り,特に高速で高度な論理演算を必要と
する超電導信号処理回路に用いる論理回路の構成に関す
る。
導論理回路に係り,特に高速で高度な論理演算を必要と
する超電導信号処理回路に用いる論理回路の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な直流駆動ジョセフソン論
理回路の構造がエー・エフ・ヘバード,エス・エス・ペ
イ,エル・エヌ・ドゥンクルガー,ティー・エー・フル
トン;“ア デージー パワード ジョセフソン フリ
ップフロップ,”アイ・イー・イー・イー トランザク
ション オン マグネティクス エムエージー15巻1
979年1月号408頁から411頁まで(A.F.H
ebard,S.S.Pei,L.N.Dunkleb
erger,and T.A.Fulton;“A D
C Powerd Josephson Flip−F
lop,” IEEE Trans. on Magn
etics,Vol. MAG−15,pp.408−
411,Januaryy,1979)に詳述されてい
る。上記ヘバードの文献で開示されている回路構造を図
11に示す。同図では磁束結合型ジョセフソン素子11
01及び1102の2個が直列接続され,それらの一方
が超電導状態から電圧状態にスイッチした反作用で他方
が逆に電圧状態から超電導状態にスイッチするような動
作条件を設定することにより直流電源動作を実現してい
る。このような構成の直流駆動回路はハッフル回路と呼
ばれている。そしてこれら2個のジョセフソン素子の各
々に複数の制御入力線1103を設け,各入力に対する
両素子の閾値論理機能を利用することにより直流電源駆
動のラッチゲートが実現できることが示されている。
理回路の構造がエー・エフ・ヘバード,エス・エス・ペ
イ,エル・エヌ・ドゥンクルガー,ティー・エー・フル
トン;“ア デージー パワード ジョセフソン フリ
ップフロップ,”アイ・イー・イー・イー トランザク
ション オン マグネティクス エムエージー15巻1
979年1月号408頁から411頁まで(A.F.H
ebard,S.S.Pei,L.N.Dunkleb
erger,and T.A.Fulton;“A D
C Powerd Josephson Flip−F
lop,” IEEE Trans. on Magn
etics,Vol. MAG−15,pp.408−
411,Januaryy,1979)に詳述されてい
る。上記ヘバードの文献で開示されている回路構造を図
11に示す。同図では磁束結合型ジョセフソン素子11
01及び1102の2個が直列接続され,それらの一方
が超電導状態から電圧状態にスイッチした反作用で他方
が逆に電圧状態から超電導状態にスイッチするような動
作条件を設定することにより直流電源動作を実現してい
る。このような構成の直流駆動回路はハッフル回路と呼
ばれている。そしてこれら2個のジョセフソン素子の各
々に複数の制御入力線1103を設け,各入力に対する
両素子の閾値論理機能を利用することにより直流電源駆
動のラッチゲートが実現できることが示されている。
【0003】上記のヘバード方式を論理回路として用い
たのハッフル回路では,入力信号のずれや誤信号により
ハングアップという論理動作不能に陥る。この状態から
正常な論理動作状態に復帰するには電源電流を絞る必要
があり,高速動作や規模拡大の妨げになっていた。ま
た、半導体素子を用いた直流電源で駆動する一般の論理
回路では,信号が伝搬する経路によって発生する遅延時
間のずれをラッチゲートを用いることによって緩和する
ことが可能であるが,超電導論理回路では,ジョセフソ
ン接合そのものがラッチ素子であるが故に,一般的なジ
ョセフソン接合を用いた論理ゲートはラッチの解除方法
として交流電源で駆動する手段を用いている。これを直
流電源で駆動する場合には,より複雑な回路構成の論理
ゲートを作成することとなるため,直流電源で駆動する
論理ゲートは素子のばらつきや回路動作の不安定さから
ラッチゲートとして十分な動作マージンが得られないこ
とが多い。
たのハッフル回路では,入力信号のずれや誤信号により
ハングアップという論理動作不能に陥る。この状態から
正常な論理動作状態に復帰するには電源電流を絞る必要
があり,高速動作や規模拡大の妨げになっていた。ま
た、半導体素子を用いた直流電源で駆動する一般の論理
回路では,信号が伝搬する経路によって発生する遅延時
間のずれをラッチゲートを用いることによって緩和する
ことが可能であるが,超電導論理回路では,ジョセフソ
ン接合そのものがラッチ素子であるが故に,一般的なジ
ョセフソン接合を用いた論理ゲートはラッチの解除方法
として交流電源で駆動する手段を用いている。これを直
流電源で駆動する場合には,より複雑な回路構成の論理
ゲートを作成することとなるため,直流電源で駆動する
論理ゲートは素子のばらつきや回路動作の不安定さから
ラッチゲートとして十分な動作マージンが得られないこ
とが多い。
【0004】よって,超電導論理回路での高速動作を実
現するには,信号処理手段に応じて,信号の経路差によ
る遅延時間のずれをなくし,ラッチゲートが介在しない
最適な論理回路を開発することが望ましいのは言うまで
もない。
現するには,信号処理手段に応じて,信号の経路差によ
る遅延時間のずれをなくし,ラッチゲートが介在しない
最適な論理回路を開発することが望ましいのは言うまで
もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,論理
遅延ゲート等を用いて集積回路の各論理演算ゲートに入
力する各信号の位相を揃えると,各論理演算ゲートの出
力信号が安定するまでの電位変動時間を短縮でき,デー
タの流れを伝搬する進行波としてとらえると集積回路の
クロック周期が論理ゲート1段まで短くすることが可能
となり,演算結果を消滅することなく逐次出力できる直
流電源駆動の超高速動作超電導論理回路を提供すること
にある。
遅延ゲート等を用いて集積回路の各論理演算ゲートに入
力する各信号の位相を揃えると,各論理演算ゲートの出
力信号が安定するまでの電位変動時間を短縮でき,デー
タの流れを伝搬する進行波としてとらえると集積回路の
クロック周期が論理ゲート1段まで短くすることが可能
となり,演算結果を消滅することなく逐次出力できる直
流電源駆動の超高速動作超電導論理回路を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的であ
る超電導論理回路は、第1及び第2のジョセフソン接合
と第1及び第2のインダクタンスとを少なくとも含んで
構成され,第1のインダクタンスと第2のインダクタン
スが磁気結合し,第1のジョセフソン接合と第2のジョ
セフソン接合の一方の端子が第1のインダクタンスで接
続され,第1のジョセフソン接合と第2のジョセフソン
接合の他方がインダクタンス成分が第1のインダクタン
スより小さい第1の受動素子によって接続されるジョセ
フソン干渉素子からなり,ジョセフソン干渉素子を1つ
以上直列に接続した第1のジョセフソン干渉素子体と,
1つ以上のと第2のジョセフソン干渉素子体は直列に接
続し,第1及び第2のジョセフソン干渉素子体はそれぞ
れ並列に第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗が接続され,
第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗の節点1と,第1のジ
ョセフソン干渉素子体と第2のジョセフソン干渉素子体
の節点2の間に次段の論理ゲート入力となる出力信号が
流れる第1の負荷インダクタンスによって接続され,節
点2と接続されていない第1及び第2のジョセフソン干
渉素子体の他方の端子は安定化抵抗によって接続するこ
とにより,第1のジョセフソン干渉素子体の両端に発生
する電圧が”0”の超電導状態時に入力信号を加えると
第1のジョセフソン干渉素子体が有限の電圧状態に遷移
し,第1の負荷インダクタンスを流れる過度電流によっ
て第2のジョセフソン干渉素子体が超電導状態時に復帰
し,第2のジョセフソン干渉素子体が超電導状態時に入
力信号を加えると第2のジョセフソン干渉素子体が有限
の電圧状態に遷移し,第1の負荷インダクタンスを流れ
る過度電流によって第1のジョセフソン干渉素子体が超
電導状態時に復帰する論理ゲートを用いる。
る超電導論理回路は、第1及び第2のジョセフソン接合
と第1及び第2のインダクタンスとを少なくとも含んで
構成され,第1のインダクタンスと第2のインダクタン
スが磁気結合し,第1のジョセフソン接合と第2のジョ
セフソン接合の一方の端子が第1のインダクタンスで接
続され,第1のジョセフソン接合と第2のジョセフソン
接合の他方がインダクタンス成分が第1のインダクタン
スより小さい第1の受動素子によって接続されるジョセ
フソン干渉素子からなり,ジョセフソン干渉素子を1つ
以上直列に接続した第1のジョセフソン干渉素子体と,
1つ以上のと第2のジョセフソン干渉素子体は直列に接
続し,第1及び第2のジョセフソン干渉素子体はそれぞ
れ並列に第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗が接続され,
第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗の節点1と,第1のジ
ョセフソン干渉素子体と第2のジョセフソン干渉素子体
の節点2の間に次段の論理ゲート入力となる出力信号が
流れる第1の負荷インダクタンスによって接続され,節
点2と接続されていない第1及び第2のジョセフソン干
渉素子体の他方の端子は安定化抵抗によって接続するこ
とにより,第1のジョセフソン干渉素子体の両端に発生
する電圧が”0”の超電導状態時に入力信号を加えると
第1のジョセフソン干渉素子体が有限の電圧状態に遷移
し,第1の負荷インダクタンスを流れる過度電流によっ
て第2のジョセフソン干渉素子体が超電導状態時に復帰
し,第2のジョセフソン干渉素子体が超電導状態時に入
力信号を加えると第2のジョセフソン干渉素子体が有限
の電圧状態に遷移し,第1の負荷インダクタンスを流れ
る過度電流によって第1のジョセフソン干渉素子体が超
電導状態時に復帰する論理ゲートを用いる。
【0007】まず、演算を実行する第1の論理ゲート
(以下,論理演算ゲート)及び第4の論理演算ゲートは
入力端子から複数の入力信号を直接入力され,第2の論
理演算ゲートには,入力端子から直接入力される信号と
第1の論理演算ゲートの出力信号が入力され,第2の論
理演算ゲートの出力信号は第3の論理演算ゲートの一方
に入力し,第3の論理演算ゲートの他方には第4の論理
演算ゲートの出力信号を入力する。この論理演算ゲート
のみで超電導論理回路を構成した場合,第2の論理演算
ゲートに入力する第1の論理演算ゲートの出力信号と入
力端子からの信号は,第1の論理演算ゲートを通過する
際に生じるゲート1段分の論理遅延時間差が存在する。
また,第3の論理演算ゲートに入力する第2の論理演算
ゲートの出力信号と第4の論理演算ゲートの出力信号に
おいてもゲート1段分の論理遅延時間差が存在する。こ
のゲート1段分の時間差を論理演算ゲートと同程度の遅
延を生ずる論理ゲート(以下,論理遅延ゲート)を用い
てタイミングを図ると,第2及び第3の論理演算ゲート
の入力信号間の遅延時間を揃えることができる。さら
に,外部より入力される信号に畳上したノイズ等を排除
する周波数帯域フィルタを含み,特性インピーダンス不
整合による多重反射防止を行うための1つ以上の受動素
子から構成される整合回路を入力端子に設けると,入力
信号を過度時間を増加させることなく安定して超電導論
理回路に加えることが可能となる。よって,集積回路内
を伝搬する全ての信号は論理ゲート1段程度の立上り/
立下り時間で変動するため,超電導論理回路のクロック
周期は,論理ゲート1個分の遅延時間まで削減でき,集
積回路の配線伝送路及び論理ゲート中により多くの信号
を蓄えることが可能となる。従って,ラッチ回路として
機能する各々の論理ゲートにより,信号が超電導論理回
路内の論理演算ゲート通過する度に逐次高速に演算処理
される。
(以下,論理演算ゲート)及び第4の論理演算ゲートは
入力端子から複数の入力信号を直接入力され,第2の論
理演算ゲートには,入力端子から直接入力される信号と
第1の論理演算ゲートの出力信号が入力され,第2の論
理演算ゲートの出力信号は第3の論理演算ゲートの一方
に入力し,第3の論理演算ゲートの他方には第4の論理
演算ゲートの出力信号を入力する。この論理演算ゲート
のみで超電導論理回路を構成した場合,第2の論理演算
ゲートに入力する第1の論理演算ゲートの出力信号と入
力端子からの信号は,第1の論理演算ゲートを通過する
際に生じるゲート1段分の論理遅延時間差が存在する。
また,第3の論理演算ゲートに入力する第2の論理演算
ゲートの出力信号と第4の論理演算ゲートの出力信号に
おいてもゲート1段分の論理遅延時間差が存在する。こ
のゲート1段分の時間差を論理演算ゲートと同程度の遅
延を生ずる論理ゲート(以下,論理遅延ゲート)を用い
てタイミングを図ると,第2及び第3の論理演算ゲート
の入力信号間の遅延時間を揃えることができる。さら
に,外部より入力される信号に畳上したノイズ等を排除
する周波数帯域フィルタを含み,特性インピーダンス不
整合による多重反射防止を行うための1つ以上の受動素
子から構成される整合回路を入力端子に設けると,入力
信号を過度時間を増加させることなく安定して超電導論
理回路に加えることが可能となる。よって,集積回路内
を伝搬する全ての信号は論理ゲート1段程度の立上り/
立下り時間で変動するため,超電導論理回路のクロック
周期は,論理ゲート1個分の遅延時間まで削減でき,集
積回路の配線伝送路及び論理ゲート中により多くの信号
を蓄えることが可能となる。従って,ラッチ回路として
機能する各々の論理ゲートにより,信号が超電導論理回
路内の論理演算ゲート通過する度に逐次高速に演算処理
される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を第1
乃至第6の各実施例とその関連図面を参照して詳細に説
明する。
乃至第6の各実施例とその関連図面を参照して詳細に説
明する。
【0009】<第1の実施例>本発明の第1の実施例を
図1により説明する。超電導論理回路100は,データ
信号入力端子101と,データ信号入力端子102及び
制御信号入力端子103が接続され,信号出力端子10
4は外部に接続され,論理ゲート110,120,13
0により構成される。データ信号入力端子101とデー
タ信号入力端子102は論理ゲート110に接続され,
論理ゲート110は,入力信号101及び102の値に
従い,ある論理演算を実行する。制御信号入力端子10
3は論理ゲート130に接続され,論理ゲート130は
制御信号103に1ゲート分の論理遅延を施す。論理ゲ
ート120は,論理ゲート110と論理ゲート130の
出力信号が入力され,出力信号110及び出力信号13
0の値に従い,ある論理演算を実行する。
図1により説明する。超電導論理回路100は,データ
信号入力端子101と,データ信号入力端子102及び
制御信号入力端子103が接続され,信号出力端子10
4は外部に接続され,論理ゲート110,120,13
0により構成される。データ信号入力端子101とデー
タ信号入力端子102は論理ゲート110に接続され,
論理ゲート110は,入力信号101及び102の値に
従い,ある論理演算を実行する。制御信号入力端子10
3は論理ゲート130に接続され,論理ゲート130は
制御信号103に1ゲート分の論理遅延を施す。論理ゲ
ート120は,論理ゲート110と論理ゲート130の
出力信号が入力され,出力信号110及び出力信号13
0の値に従い,ある論理演算を実行する。
【0010】論理ゲート110,論理ゲート110及び
論理ゲート130の回路図を図2に示す。論理ゲート1
10は,2つの磁束結合ジョセフソン・ゲート(JI)
231,232が直列に接続され,JI231の一方と
負荷抵抗233の一方は節点236で接続され,負荷抵
抗233が並列に構成される。JI232の一方と負荷
抵抗234の一方は節点267で接続され,負荷抵抗2
34が並列に構成される。負荷抵抗233,234の他
方の節点は,JI231とJI232の節点と次段の論
理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷インダクタンス23
8を介して接続される。さらに節点236と237の間
に並列抵抗235を接続する。データ入力信号101は
JI231,JI232と磁気結合し,データ入力信号
102もJI231,JI232と磁気結合する。
論理ゲート130の回路図を図2に示す。論理ゲート1
10は,2つの磁束結合ジョセフソン・ゲート(JI)
231,232が直列に接続され,JI231の一方と
負荷抵抗233の一方は節点236で接続され,負荷抵
抗233が並列に構成される。JI232の一方と負荷
抵抗234の一方は節点267で接続され,負荷抵抗2
34が並列に構成される。負荷抵抗233,234の他
方の節点は,JI231とJI232の節点と次段の論
理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷インダクタンス23
8を介して接続される。さらに節点236と237の間
に並列抵抗235を接続する。データ入力信号101は
JI231,JI232と磁気結合し,データ入力信号
102もJI231,JI232と磁気結合する。
【0011】JI231はデータ入力信号101とデー
タ入力信号102が共に正転入力され,JI232はデ
ータ入力信号101とデータ入力信号102が共に反転
入力される。JI231とJI232は,JIと結合す
る入力信号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧
状態へスイッチするようにバイアスされている。
タ入力信号102が共に正転入力され,JI232はデ
ータ入力信号101とデータ入力信号102が共に反転
入力される。JI231とJI232は,JIと結合す
る入力信号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧
状態へスイッチするようにバイアスされている。
【0012】論理ゲート130は,2つの磁束結合ジョ
セフソン・ゲート(JI)241,242が直列に接続
され,JI241の一方と負荷抵抗243の一方は節点
246で接続され,負荷抵抗243が並列に構成され
る。JI242の一方と負荷抵抗244の一方は節点2
47で接続され,負荷抵抗244が並列に構成される。
負荷抵抗243,244の他方の節点は,JI241と
JI242の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼
ねた負荷インダクタンス248を介して接続される。さ
らに節点246と247の間に並列抵抗245を接続す
る。制御入力信号103はJI241,JI242と磁
気結合し,JI241は制御入力信号103が正転入力
され,JI242は反転入力される。JI241とJI
242は,JIと結合する入力信号の論理値に従い,論
理値”1”の場合にJI241が,論理値”0”の場合
にはJI242が電圧状態へスイッチするようにバイア
スされている。よって論理ゲート130は,制御入力信
号103のバッファ回路として機能するため,入力信号
を1ゲート分遅らせることが可能となる。
セフソン・ゲート(JI)241,242が直列に接続
され,JI241の一方と負荷抵抗243の一方は節点
246で接続され,負荷抵抗243が並列に構成され
る。JI242の一方と負荷抵抗244の一方は節点2
47で接続され,負荷抵抗244が並列に構成される。
負荷抵抗243,244の他方の節点は,JI241と
JI242の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼
ねた負荷インダクタンス248を介して接続される。さ
らに節点246と247の間に並列抵抗245を接続す
る。制御入力信号103はJI241,JI242と磁
気結合し,JI241は制御入力信号103が正転入力
され,JI242は反転入力される。JI241とJI
242は,JIと結合する入力信号の論理値に従い,論
理値”1”の場合にJI241が,論理値”0”の場合
にはJI242が電圧状態へスイッチするようにバイア
スされている。よって論理ゲート130は,制御入力信
号103のバッファ回路として機能するため,入力信号
を1ゲート分遅らせることが可能となる。
【0013】図2に示すように論理演算ゲート110と
論理遅延ゲート130は,入力信号の結合経路が異なる
以外,回路構成が全く同様である。図2に示す論理ゲー
トのスイッチ時間は負荷インダクタンスと負荷抵抗によ
る過度時間が支配的であるため、論理ゲートの遅延時間
も同様である。図1に示す回路構成において得られる各
信号のタイミングチャートを図3に示す。データ信号入
力端子101及びデータ信号入力端子102,制御信号
入力端子103に加える各信号のタイミングを合わせて
入力すると,論理演算ゲート110と論理遅延ゲート1
30のゲート遅延時間が等しいため,各論理ゲートの出
力信号は同じタイミングで得られ,出力信号の変動時間
はゲート遅延1個分の時間である。また,論理ゲート1
20の入力信号は論理ゲート110の負荷インダクタン
ス238と論理ゲート130の負荷インダクタンスを流
れる電流による出力信号であるため,これもまた入力信
号のタイミングが揃っており,論理ゲート120の出力
信号の変動時間はゲート遅延1個分の時間で終了する。
このように各論理ゲートの入出力信号のタイミングを合
わせることにより,各論理ゲートのスイッチングに伴う
論理変動時間を1ゲート分まで削減できる。さらに,入
力信号や制御信号を論理ゲートを伝搬する進行波として
扱うと,超電導回路の全体のタイミングを調整するため
のクロック周期を論理遅延時間1ゲート分まで短縮で
き,より高度な論理演算を必要とする超電導回路に有効
である。
論理遅延ゲート130は,入力信号の結合経路が異なる
以外,回路構成が全く同様である。図2に示す論理ゲー
トのスイッチ時間は負荷インダクタンスと負荷抵抗によ
る過度時間が支配的であるため、論理ゲートの遅延時間
も同様である。図1に示す回路構成において得られる各
信号のタイミングチャートを図3に示す。データ信号入
力端子101及びデータ信号入力端子102,制御信号
入力端子103に加える各信号のタイミングを合わせて
入力すると,論理演算ゲート110と論理遅延ゲート1
30のゲート遅延時間が等しいため,各論理ゲートの出
力信号は同じタイミングで得られ,出力信号の変動時間
はゲート遅延1個分の時間である。また,論理ゲート1
20の入力信号は論理ゲート110の負荷インダクタン
ス238と論理ゲート130の負荷インダクタンスを流
れる電流による出力信号であるため,これもまた入力信
号のタイミングが揃っており,論理ゲート120の出力
信号の変動時間はゲート遅延1個分の時間で終了する。
このように各論理ゲートの入出力信号のタイミングを合
わせることにより,各論理ゲートのスイッチングに伴う
論理変動時間を1ゲート分まで削減できる。さらに,入
力信号や制御信号を論理ゲートを伝搬する進行波として
扱うと,超電導回路の全体のタイミングを調整するため
のクロック周期を論理遅延時間1ゲート分まで短縮で
き,より高度な論理演算を必要とする超電導回路に有効
である。
【0014】<第2の実施例>本発明の第2の実施例を
図4により説明する。超電導論理回路400は,データ
信号入力端子401と,データ信号入力端子402,デ
ータ信号入力端子403及びデータ信号入力端子404
が接続され,信号出力端子405は外部に接続され,論
理ゲート410,420,430により構成される。デ
ータ信号入力端子401とデータ信号入力端子402は
論理ゲート410に接続され,論理ゲート410は,入
力信号401及び402の値に従い,ある論理演算を実
行する。また,データ信号入力端子403とデータ信号
入力端子404は論理ゲート420に接続され,論理ゲ
ート420は,入力信号403及び404の値に従い,
ある論理演算を実行する。
図4により説明する。超電導論理回路400は,データ
信号入力端子401と,データ信号入力端子402,デ
ータ信号入力端子403及びデータ信号入力端子404
が接続され,信号出力端子405は外部に接続され,論
理ゲート410,420,430により構成される。デ
ータ信号入力端子401とデータ信号入力端子402は
論理ゲート410に接続され,論理ゲート410は,入
力信号401及び402の値に従い,ある論理演算を実
行する。また,データ信号入力端子403とデータ信号
入力端子404は論理ゲート420に接続され,論理ゲ
ート420は,入力信号403及び404の値に従い,
ある論理演算を実行する。
【0015】論理ゲート410,論理ゲート420及び
論理ゲート430の回路図は図2に示した論理演算ゲー
トである。図4に示す回路構成において得られる各信号
のタイミングチャートを図5に示す。データ信号入力端
子401,データ信号入力端子402,データ信号入力
端子403及びデータ信号入力端子404に加える各信
号のタイミングを合わせて入力すると,全く同一の論理
演算ゲートを用いるため,論理演算ゲート410と論理
演算ゲート420のゲート遅延時間が等しく,各論理ゲ
ートの出力信号は同じタイミングで得られる。また,論
理ゲート430の入力信号のタイミングは,前段の出力
信号の変動時間がゲート遅延1個分の時間で揃ってお
り,論理ゲート430の出力信号の変動時間もまた,ゲ
ート遅延1個分の時間で終了する。図1の論理構成と同
様に,ゲート遅延時間が等しい論理演算ゲートのみ用い
て超電導論理回路を作製すると,各論理ゲートの入出力
信号のタイミングを合わせることにより,各論理ゲート
のスイッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削
減することが可能である。また,入力信号や制御信号を
論理ゲートを伝搬する進行波として扱うと,超電導回路
の全体のタイミングを調整するためのクロック周期を論
理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演
算を必要とする超電導回路に有効である。
論理ゲート430の回路図は図2に示した論理演算ゲー
トである。図4に示す回路構成において得られる各信号
のタイミングチャートを図5に示す。データ信号入力端
子401,データ信号入力端子402,データ信号入力
端子403及びデータ信号入力端子404に加える各信
号のタイミングを合わせて入力すると,全く同一の論理
演算ゲートを用いるため,論理演算ゲート410と論理
演算ゲート420のゲート遅延時間が等しく,各論理ゲ
ートの出力信号は同じタイミングで得られる。また,論
理ゲート430の入力信号のタイミングは,前段の出力
信号の変動時間がゲート遅延1個分の時間で揃ってお
り,論理ゲート430の出力信号の変動時間もまた,ゲ
ート遅延1個分の時間で終了する。図1の論理構成と同
様に,ゲート遅延時間が等しい論理演算ゲートのみ用い
て超電導論理回路を作製すると,各論理ゲートの入出力
信号のタイミングを合わせることにより,各論理ゲート
のスイッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削
減することが可能である。また,入力信号や制御信号を
論理ゲートを伝搬する進行波として扱うと,超電導回路
の全体のタイミングを調整するためのクロック周期を論
理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演
算を必要とする超電導回路に有効である。
【0016】<第3の実施例>本発明の第3の実施例を
図6により説明する。超電導論理回路600はデータ信
号入力端子601と,データ信号入力端子602,デー
タ信号入力端子603,データ信号入力端子604及び
制御信号入力端子605が接続され,信号出力端子60
6は外部に接続され,論理ゲート610,論理ゲート6
20,論理ゲート630及び論理ゲート640により構
成される。論理ゲート610は,入力信号601及び6
02の値に従い,ある論理演算を実行する。データ信号
入力端子603とデータ信号入力端子604は論理ゲー
ト620に接続され,論理ゲート620は,入力信号6
03及び604の値に従い,ある論理演算を実行する。
また,制御信号入力端子605は論理ゲート640に接
続され,論理ゲート640は制御信号605に1ゲート
分の論理遅延を施す。論理ゲート630は,論理ゲート
610と論理ゲート620の出力信号が入力され,さら
に論理ゲート640が接続される。論理ゲート630
は,出力信号610,出力信号620及び出力信号64
0の値に従い,ある論理演算を実行する。
図6により説明する。超電導論理回路600はデータ信
号入力端子601と,データ信号入力端子602,デー
タ信号入力端子603,データ信号入力端子604及び
制御信号入力端子605が接続され,信号出力端子60
6は外部に接続され,論理ゲート610,論理ゲート6
20,論理ゲート630及び論理ゲート640により構
成される。論理ゲート610は,入力信号601及び6
02の値に従い,ある論理演算を実行する。データ信号
入力端子603とデータ信号入力端子604は論理ゲー
ト620に接続され,論理ゲート620は,入力信号6
03及び604の値に従い,ある論理演算を実行する。
また,制御信号入力端子605は論理ゲート640に接
続され,論理ゲート640は制御信号605に1ゲート
分の論理遅延を施す。論理ゲート630は,論理ゲート
610と論理ゲート620の出力信号が入力され,さら
に論理ゲート640が接続される。論理ゲート630
は,出力信号610,出力信号620及び出力信号64
0の値に従い,ある論理演算を実行する。
【0017】図6に示すように複数の論理ゲートの出力
信号から演算を行う次段の論理ゲート630を含む超電
導論理回路においても,論理ゲート630に入力される
論理ゲート610及び論理ゲート620の出力信号とタ
イミングの同期が図れるよう,論理遅延ゲート640に
よって制御信号605にディレイを加えることによっ
て,各論理ゲートの入出力信号のタイミングを合わせる
ことが可能となる。従って,各論理ゲートのスイッチン
グに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減することが
可能であり,論理ゲートを伝搬する進行波として入力信
号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の全体のタ
イミングを調整するためのクロック周期を最小論理遅延
時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演算を必
要とする超電導回路に有効である。
信号から演算を行う次段の論理ゲート630を含む超電
導論理回路においても,論理ゲート630に入力される
論理ゲート610及び論理ゲート620の出力信号とタ
イミングの同期が図れるよう,論理遅延ゲート640に
よって制御信号605にディレイを加えることによっ
て,各論理ゲートの入出力信号のタイミングを合わせる
ことが可能となる。従って,各論理ゲートのスイッチン
グに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減することが
可能であり,論理ゲートを伝搬する進行波として入力信
号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の全体のタ
イミングを調整するためのクロック周期を最小論理遅延
時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演算を必
要とする超電導回路に有効である。
【0018】<第4の実施例>本発明の第4の実施例を
図7により説明する。超電導論理回路700はデータ信
号入力端子701と,データ信号入力端子702,デー
タ信号入力端子703,データ信号入力端子704及び
制御信号入力端子705が接続され,信号出力端子70
6は外部に接続され,論理ゲート710,論理ゲート7
20,論理ゲート730,論理ゲート740及び論理ゲ
ート750により構成される。データ信号入力端子70
1とデータ信号入力端子702は論理ゲート710に接
続され,論理ゲート710は,入力信号701及び70
2の値に従い,ある論理演算を実行する。データ信号入
力端子703とデータ信号入力端子704は論理ゲート
720に接続され,論理ゲート720は,入力信号70
3及び704の値に従い,ある論理演算を実行する。制
御信号入力端子705は論理ゲート730に接続され,
論理ゲート730は制御信号705に1ゲート分の論理
遅延を施す。論理ゲート740は,論理ゲート710と
論理ゲート730の出力信号が入力され,出力信号71
0と出力信号730の値に従い,ある論理演算を実行す
る。論理ゲート750は,論理ゲート720の出力信号
が接続されて,1ゲート分の論理遅延を論理ゲート72
0の出力信号に施す。論理ゲート760は,論理ゲート
740と論理ゲート750の出力信号が入力され,出力
信号740と出力信号750の値に従い,ある論理演算
を実行する。
図7により説明する。超電導論理回路700はデータ信
号入力端子701と,データ信号入力端子702,デー
タ信号入力端子703,データ信号入力端子704及び
制御信号入力端子705が接続され,信号出力端子70
6は外部に接続され,論理ゲート710,論理ゲート7
20,論理ゲート730,論理ゲート740及び論理ゲ
ート750により構成される。データ信号入力端子70
1とデータ信号入力端子702は論理ゲート710に接
続され,論理ゲート710は,入力信号701及び70
2の値に従い,ある論理演算を実行する。データ信号入
力端子703とデータ信号入力端子704は論理ゲート
720に接続され,論理ゲート720は,入力信号70
3及び704の値に従い,ある論理演算を実行する。制
御信号入力端子705は論理ゲート730に接続され,
論理ゲート730は制御信号705に1ゲート分の論理
遅延を施す。論理ゲート740は,論理ゲート710と
論理ゲート730の出力信号が入力され,出力信号71
0と出力信号730の値に従い,ある論理演算を実行す
る。論理ゲート750は,論理ゲート720の出力信号
が接続されて,1ゲート分の論理遅延を論理ゲート72
0の出力信号に施す。論理ゲート760は,論理ゲート
740と論理ゲート750の出力信号が入力され,出力
信号740と出力信号750の値に従い,ある論理演算
を実行する。
【0019】図7の論理演算ゲートに使用される論理ゲ
ートを図8に示す。論理ゲート1は図2の論理演算ゲー
トと同様の回路構成であり,2つの磁束結合ジョセフソ
ン・ゲート(JI)811,812が直列に接続され,
JI811の一方と負荷抵抗813の一方は節点816
で接続され,負荷抵抗813が並列に構成される。JI
812の一方と負荷抵抗814の一方は節点817で接
続され,負荷抵抗814が並列に構成される。負荷抵抗
813,814の他方の節点は,JI811とJI81
2の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷
インダクタンス818を介して接続される。さらに節点
816と817の間に並列抵抗815を接続する。JI
811とJI812は,JIと結合する入力信号の論理
値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチす
るようにバイアスされている。
ートを図8に示す。論理ゲート1は図2の論理演算ゲー
トと同様の回路構成であり,2つの磁束結合ジョセフソ
ン・ゲート(JI)811,812が直列に接続され,
JI811の一方と負荷抵抗813の一方は節点816
で接続され,負荷抵抗813が並列に構成される。JI
812の一方と負荷抵抗814の一方は節点817で接
続され,負荷抵抗814が並列に構成される。負荷抵抗
813,814の他方の節点は,JI811とJI81
2の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷
インダクタンス818を介して接続される。さらに節点
816と817の間に並列抵抗815を接続する。JI
811とJI812は,JIと結合する入力信号の論理
値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチす
るようにバイアスされている。
【0020】論理ゲート2は,4つの磁束結合ジョセフ
ソン・ゲート(JI)821,822,823,814
が直列に接続され,JI821,JI822はJI直列
体831を,JI823とJI824はJI直列体83
2を構成する。JI821の一方と負荷抵抗823の一
方は節点829で接続され,負荷抵抗825が並列に構
成される。JI824の一方と負荷抵抗826の一方は
節点830で接続され,負荷抵抗826が並列に構成さ
れる。負荷抵抗825,826の他方の節点は,JI8
22とJI823の節点と次段の論理ゲートの入力信号
線を兼ねた負荷インダクタンス828を介して接続され
る。さらに節点829と830の間に並列抵抗827を
接続する。JI821,JI822,JI823及びJ
I824は,JIと結合する入力信号の論理値が2つ以
上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチするようにバ
イアスされている。
ソン・ゲート(JI)821,822,823,814
が直列に接続され,JI821,JI822はJI直列
体831を,JI823とJI824はJI直列体83
2を構成する。JI821の一方と負荷抵抗823の一
方は節点829で接続され,負荷抵抗825が並列に構
成される。JI824の一方と負荷抵抗826の一方は
節点830で接続され,負荷抵抗826が並列に構成さ
れる。負荷抵抗825,826の他方の節点は,JI8
22とJI823の節点と次段の論理ゲートの入力信号
線を兼ねた負荷インダクタンス828を介して接続され
る。さらに節点829と830の間に並列抵抗827を
接続する。JI821,JI822,JI823及びJ
I824は,JIと結合する入力信号の論理値が2つ以
上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチするようにバ
イアスされている。
【0021】論理ゲート3は,6つの磁束結合ジョセフ
ソン・ゲート(JI)841,842,843,84
4,845,846が直列に接続され,JI841,J
I842,JI843はJI直列体853を,JI84
4,JI845,JI846はJI直列体854を構成
する。JI841の一方と負荷抵抗847の一方は節点
851で接続され,負荷抵抗847が並列に構成され
る。JI846の一方と負荷抵抗828の一方は節点8
52で接続され,負荷抵抗828が並列に構成される。
負荷抵抗847,848の他方の節点は,JI843と
JI844の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼
ねた負荷インダクタンス850を介して接続される。さ
らに節点851と852の間に並列抵抗849を接続す
る。JI841,JI842,JI843,JI84
4,JI845及びJI846は,JIと結合する入力
信号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へ
スイッチするようにバイアスされている。論理演算ゲー
ト1,論理演算ゲート2及び論理演算ゲート3は,いず
れも入力信号の値によってゲートを構成するJIが1つ
のみ電圧状態にスイッチし,これらの論理ゲートのスイ
ッチ時間はいずれも負荷抵抗と負荷インダクタンスの過
度応答によって定まる。従って図6及び図7に示される
超電導論理回路において,論理演算ゲートにいずれの論
理演算ゲート1,論理演算ゲート2及び論理演算ゲート
3を用いても,各論理ゲートの入出力信号のタイミング
を合わせることが可能となる。従って,各論理ゲートの
スイッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減
することが可能であり,入力信号や制御信号を論理ゲー
トを伝搬する進行波として扱うことにより,超電導回路
の全体のタイミングを調整するためのクロック周期を論
理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演
算を必要とする超電導回路に有効である。
ソン・ゲート(JI)841,842,843,84
4,845,846が直列に接続され,JI841,J
I842,JI843はJI直列体853を,JI84
4,JI845,JI846はJI直列体854を構成
する。JI841の一方と負荷抵抗847の一方は節点
851で接続され,負荷抵抗847が並列に構成され
る。JI846の一方と負荷抵抗828の一方は節点8
52で接続され,負荷抵抗828が並列に構成される。
負荷抵抗847,848の他方の節点は,JI843と
JI844の節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼
ねた負荷インダクタンス850を介して接続される。さ
らに節点851と852の間に並列抵抗849を接続す
る。JI841,JI842,JI843,JI84
4,JI845及びJI846は,JIと結合する入力
信号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へ
スイッチするようにバイアスされている。論理演算ゲー
ト1,論理演算ゲート2及び論理演算ゲート3は,いず
れも入力信号の値によってゲートを構成するJIが1つ
のみ電圧状態にスイッチし,これらの論理ゲートのスイ
ッチ時間はいずれも負荷抵抗と負荷インダクタンスの過
度応答によって定まる。従って図6及び図7に示される
超電導論理回路において,論理演算ゲートにいずれの論
理演算ゲート1,論理演算ゲート2及び論理演算ゲート
3を用いても,各論理ゲートの入出力信号のタイミング
を合わせることが可能となる。従って,各論理ゲートの
スイッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減
することが可能であり,入力信号や制御信号を論理ゲー
トを伝搬する進行波として扱うことにより,超電導回路
の全体のタイミングを調整するためのクロック周期を論
理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理演
算を必要とする超電導回路に有効である。
【0022】<第5の実施例>本発明の第5の実施例を
図9により説明する。超電導論理回路900はデータ信
号入力端子901と,データ信号入力端子902及び制
御信号入力端子903が接続され,信号出力端子904
は外部に接続され,論理ゲート910,論理ゲート92
0及び論理ゲート930により構成される。データ信号
入力端子901は整合回路950を介して,データ信号
入力端子902も整合回路を介して論理ゲート910に
接続され,入力信号901と入力信号902は終端抵抗
970に接続されて接地される。論理ゲート910は,
入力信号901及び902の値に従い,ある論理演算を
実行する。制御信号入力端子903は論理ゲート930
に接続され,論理ゲート930は制御信号903に1ゲ
ート分の論理遅延を施す。論理ゲート920は,論理ゲ
ート910と論理ゲート930の出力信号が入力され,
出力信号910と出力信号930の値に従い,ある論理
演算を実行する。
図9により説明する。超電導論理回路900はデータ信
号入力端子901と,データ信号入力端子902及び制
御信号入力端子903が接続され,信号出力端子904
は外部に接続され,論理ゲート910,論理ゲート92
0及び論理ゲート930により構成される。データ信号
入力端子901は整合回路950を介して,データ信号
入力端子902も整合回路を介して論理ゲート910に
接続され,入力信号901と入力信号902は終端抵抗
970に接続されて接地される。論理ゲート910は,
入力信号901及び902の値に従い,ある論理演算を
実行する。制御信号入力端子903は論理ゲート930
に接続され,論理ゲート930は制御信号903に1ゲ
ート分の論理遅延を施す。論理ゲート920は,論理ゲ
ート910と論理ゲート930の出力信号が入力され,
出力信号910と出力信号930の値に従い,ある論理
演算を実行する。
【0023】図9の論理演算ゲート910に使用される
論理ゲートは,図2で示される論理演算ゲート(a)と
回路構成が同様である。2つの磁束結合ジョセフソン・
ゲート(JI)911,912が直列に接続され,JI
911の一方と負荷抵抗913の一方は節点917で接
続され,負荷抵抗913が並列に構成される。JI91
2の一方と負荷抵抗914の一方は節点918で接続さ
れ,負荷抵抗914が並列に構成される。負荷抵抗91
3,914の他方の節点は,JI911とJI912の
節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷イン
ダクタンス916を介して接続される。さらに節点91
7と918の間に並列抵抗915を接続する。JI91
1とJI912は,JIと結合する入力信号の論理値が
2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチするよ
うにバイアスされている。
論理ゲートは,図2で示される論理演算ゲート(a)と
回路構成が同様である。2つの磁束結合ジョセフソン・
ゲート(JI)911,912が直列に接続され,JI
911の一方と負荷抵抗913の一方は節点917で接
続され,負荷抵抗913が並列に構成される。JI91
2の一方と負荷抵抗914の一方は節点918で接続さ
れ,負荷抵抗914が並列に構成される。負荷抵抗91
3,914の他方の節点は,JI911とJI912の
節点と次段の論理ゲートの入力信号線を兼ねた負荷イン
ダクタンス916を介して接続される。さらに節点91
7と918の間に並列抵抗915を接続する。JI91
1とJI912は,JIと結合する入力信号の論理値が
2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へスイッチするよ
うにバイアスされている。
【0024】外部より特性インピーダンスZaの伝送線
を介して入力信号がデータ信号入力端子901及びデー
タ信号入力端子902に接続される。超電導論理回路上
の超電導配線960の特性インピーダンスをZcとする
と,接続点上での反射係数k=(Zc−Za)/(Zc
+Za)は少なくともZc=Zaでないがぎり,k=0
でないため,反射やリンキングが発生し,データ信号が
安定するまでの時間は反射係数kの絶対値が大きいほど
長くなる。よって論理回路のクロック周期を論理ゲート
1ゲート分の時間まで削減できるとしても,データ信号
が安定しないために,超電導論理回路で高速にデータ処
理することは不可能となる。そこで,伝送線940と超
電導配線960の間に,特性インピーダンスZbの整合
回路950を設け,Zb=Za−Zcとなるように設定
し,超電導配線960の終端には終端抵抗970の特性
インピーダンスZdをZd=Zcに設定することによっ
て反射等を抑えることが可能となる。また,伝送線上に
重畳するノイズによって論理ゲートが誤動作すると,超
電導論理回路全体の入出力信号のタイミングに狂いが生
じ,データ処理が不完全となる。よって誤動作が発生し
ないように,磁束結合ジョセフソン・ゲート911およ
び磁束結合ジョセフソン・ゲート912の入力感度を下
げ,バイアス電流注入端子980及び990に流れる電
流を調整することにより,論理ゲート911はノイズを
排除して安定した出力信号を得ることができる。外部か
らの入力信号を整合回路や終端抵抗を新たに設けること
で,超電導論理回路に用いる各論理ゲートの入出力信号
のタイミングを,反射や外来ノイズ等によって狂わすこ
となく合わせることが可能となり,各論理ゲートのスイ
ッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減する
ことができる。また,論理ゲートを伝搬する進行波とし
て入力信号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の
全体のタイミングを調整するためのクロック周期を最小
論理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理
演算を必要とする超電導回路に有効である。
を介して入力信号がデータ信号入力端子901及びデー
タ信号入力端子902に接続される。超電導論理回路上
の超電導配線960の特性インピーダンスをZcとする
と,接続点上での反射係数k=(Zc−Za)/(Zc
+Za)は少なくともZc=Zaでないがぎり,k=0
でないため,反射やリンキングが発生し,データ信号が
安定するまでの時間は反射係数kの絶対値が大きいほど
長くなる。よって論理回路のクロック周期を論理ゲート
1ゲート分の時間まで削減できるとしても,データ信号
が安定しないために,超電導論理回路で高速にデータ処
理することは不可能となる。そこで,伝送線940と超
電導配線960の間に,特性インピーダンスZbの整合
回路950を設け,Zb=Za−Zcとなるように設定
し,超電導配線960の終端には終端抵抗970の特性
インピーダンスZdをZd=Zcに設定することによっ
て反射等を抑えることが可能となる。また,伝送線上に
重畳するノイズによって論理ゲートが誤動作すると,超
電導論理回路全体の入出力信号のタイミングに狂いが生
じ,データ処理が不完全となる。よって誤動作が発生し
ないように,磁束結合ジョセフソン・ゲート911およ
び磁束結合ジョセフソン・ゲート912の入力感度を下
げ,バイアス電流注入端子980及び990に流れる電
流を調整することにより,論理ゲート911はノイズを
排除して安定した出力信号を得ることができる。外部か
らの入力信号を整合回路や終端抵抗を新たに設けること
で,超電導論理回路に用いる各論理ゲートの入出力信号
のタイミングを,反射や外来ノイズ等によって狂わすこ
となく合わせることが可能となり,各論理ゲートのスイ
ッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減する
ことができる。また,論理ゲートを伝搬する進行波とし
て入力信号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の
全体のタイミングを調整するためのクロック周期を最小
論理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理
演算を必要とする超電導回路に有効である。
【0025】<第6の実施例>本発明の第6の実施例を
図10により説明する。超電導論理回路1000はデー
タ信号入力端子1001と,データ信号入力端子100
2及び制御信号入力端子1003が接続され,信号出力
端子1004は外部に接続され,論理ゲート1010,
論理ゲート1020及び論理ゲート1030により構成
される。データ信号入力端子1001は整合回路105
0を介して,データ信号入力端子1002も整合回路を
介して論理ゲート1010に接続され,入力信号100
1と入力信号1002は終端抵抗1070に接続されて
接地される。論理ゲート1010は,入力信号1001
及び1002の値に従い,ある論理演算を実行する。制
御信号入力端子1003は論理ゲート1030に接続さ
れ,論理ゲート1030は制御信号1003に1ゲート
分の論理遅延を施す。論理ゲート1020は,論理ゲー
ト1010と論理ゲート1030の出力信号が入力さ
れ,出力信号1010と出力信号1030の値に従い,
ある論理演算を実行する。
図10により説明する。超電導論理回路1000はデー
タ信号入力端子1001と,データ信号入力端子100
2及び制御信号入力端子1003が接続され,信号出力
端子1004は外部に接続され,論理ゲート1010,
論理ゲート1020及び論理ゲート1030により構成
される。データ信号入力端子1001は整合回路105
0を介して,データ信号入力端子1002も整合回路を
介して論理ゲート1010に接続され,入力信号100
1と入力信号1002は終端抵抗1070に接続されて
接地される。論理ゲート1010は,入力信号1001
及び1002の値に従い,ある論理演算を実行する。制
御信号入力端子1003は論理ゲート1030に接続さ
れ,論理ゲート1030は制御信号1003に1ゲート
分の論理遅延を施す。論理ゲート1020は,論理ゲー
ト1010と論理ゲート1030の出力信号が入力さ
れ,出力信号1010と出力信号1030の値に従い,
ある論理演算を実行する。
【0026】図10の論理演算ゲート1010に使用さ
れる論理ゲートは,図2で示される論理演算ゲート
(a)と回路構成が同様である。2つの磁束結合ジョセ
フソン・ゲート(JI)1011,1012が直列に接
続され,JI1011の一方と負荷抵抗1013の一方
は節点1017で接続され,負荷抵抗1013が並列に
構成される。JI1012の一方と負荷抵抗1014の
一方は節点1018で接続され,負荷抵抗1014が並
列に構成される。負荷抵抗1013,1014の他方の
節点は,JI1011とJI1012の節点と負荷イン
ダクタンス1016を介して接続される。さらに節点1
017と1018の間に並列抵抗1015を接続する。
JI1011とJI1012は,JIと結合する入力信
号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へス
イッチするようにバイアスされている。
れる論理ゲートは,図2で示される論理演算ゲート
(a)と回路構成が同様である。2つの磁束結合ジョセ
フソン・ゲート(JI)1011,1012が直列に接
続され,JI1011の一方と負荷抵抗1013の一方
は節点1017で接続され,負荷抵抗1013が並列に
構成される。JI1012の一方と負荷抵抗1014の
一方は節点1018で接続され,負荷抵抗1014が並
列に構成される。負荷抵抗1013,1014の他方の
節点は,JI1011とJI1012の節点と負荷イン
ダクタンス1016を介して接続される。さらに節点1
017と1018の間に並列抵抗1015を接続する。
JI1011とJI1012は,JIと結合する入力信
号の論理値が2つ以上”1”の場合にのみ電圧状態へス
イッチするようにバイアスされている。
【0027】外部より特性インピーダンスZaの伝送線
を介して入力信号がデータ信号入力端子1001及びデ
ータ信号入力端子1002に接続される。超電導論理回
路上の超電導配線1060の特性インピーダンスをZc
とすると,接続点上での反射係数k=(Zc−Za)/
(Zc+Za)は少なくともZc=Zaでないがぎり,
k=0でないため,反射やリンキングが発生し,データ
信号が安定するまでの時間は反射係数kの絶対値が大き
いほど長くなる。よって論理回路のクロック周期を論理
ゲート1ゲート分の時間まで削減できるとしても,デー
タ信号が安定しないために,超電導論理回路で高速にデ
ータ処理することは不可能となる。そこで,伝送線10
40と超電導配線1060の間に,特性インピーダンス
Zbの整合回路1050を設け,Zb=Zc−Zaとな
るように設定し,超電導配線1060の終端には終端抵
抗1070の特性インピーダンスZdをZd=Zbに設
定することによって反射等を抑えることが可能となる。
また,伝送線上に重畳するノイズによって論理ゲートが
誤動作すると,超電導論理回路全体の入出力信号のタイ
ミングに狂いが生じ,データ処理が不完全となる。よっ
て誤動作が発生しないように,磁束結合ジョセフソン・
ゲート1011および磁束結合ジョセフソン・ゲート1
012の入力感度を下げ,バイアス電流注入端子108
0及び1090に流れる電流を調整したり,整合回路1
050内に抵抗951,抵抗953及びキャパシタンス
952からなる周波数帯域フィルタを設けることで、ノ
イズが含まれる周波数成分のみをカットすることによ
り,論理ゲート1011はノイズを排除して安定した出
力信号を得ることができる。外部からの入力信号を整合
回路1050や終端抵抗1070を新たに設けること
で,超電導論理回路に用いる各論理ゲートの入出力信号
のタイミングを,反射や外来ノイズ等によって狂わすこ
となく合わせることが可能となり,各論理ゲートのスイ
ッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減する
ことができる。また,論理ゲートを伝搬する進行波とし
て入力信号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の
全体のタイミングを調整するためのクロック周期を最小
論理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理
演算を必要とする超電導回路に有効である。
を介して入力信号がデータ信号入力端子1001及びデ
ータ信号入力端子1002に接続される。超電導論理回
路上の超電導配線1060の特性インピーダンスをZc
とすると,接続点上での反射係数k=(Zc−Za)/
(Zc+Za)は少なくともZc=Zaでないがぎり,
k=0でないため,反射やリンキングが発生し,データ
信号が安定するまでの時間は反射係数kの絶対値が大き
いほど長くなる。よって論理回路のクロック周期を論理
ゲート1ゲート分の時間まで削減できるとしても,デー
タ信号が安定しないために,超電導論理回路で高速にデ
ータ処理することは不可能となる。そこで,伝送線10
40と超電導配線1060の間に,特性インピーダンス
Zbの整合回路1050を設け,Zb=Zc−Zaとな
るように設定し,超電導配線1060の終端には終端抵
抗1070の特性インピーダンスZdをZd=Zbに設
定することによって反射等を抑えることが可能となる。
また,伝送線上に重畳するノイズによって論理ゲートが
誤動作すると,超電導論理回路全体の入出力信号のタイ
ミングに狂いが生じ,データ処理が不完全となる。よっ
て誤動作が発生しないように,磁束結合ジョセフソン・
ゲート1011および磁束結合ジョセフソン・ゲート1
012の入力感度を下げ,バイアス電流注入端子108
0及び1090に流れる電流を調整したり,整合回路1
050内に抵抗951,抵抗953及びキャパシタンス
952からなる周波数帯域フィルタを設けることで、ノ
イズが含まれる周波数成分のみをカットすることによ
り,論理ゲート1011はノイズを排除して安定した出
力信号を得ることができる。外部からの入力信号を整合
回路1050や終端抵抗1070を新たに設けること
で,超電導論理回路に用いる各論理ゲートの入出力信号
のタイミングを,反射や外来ノイズ等によって狂わすこ
となく合わせることが可能となり,各論理ゲートのスイ
ッチングに伴う論理変動時間を1ゲート分まで削減する
ことができる。また,論理ゲートを伝搬する進行波とし
て入力信号や制御信号を扱うことにより,超電導回路の
全体のタイミングを調整するためのクロック周期を最小
論理遅延時間1ゲート分まで短縮でき,より高度な論理
演算を必要とする超電導回路に有効である。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば,超電
導論理回路において,各論理ゲートの入力端で整合回路
や終端抵抗を設け,外部より入力される各種制御信号や
データ信号の位相の変動やリンキングの発生を防ぎ,論
理遅延ゲート等を用いて出力伝搬経路での各論理ゲート
の論理遅延時間を揃えることにより,論理ゲートを伝搬
するデータ信号を進行波として扱うことができ,集積回
路の動作周期をジョセフソン論理ゲート単体の遅延時間
まで短縮することが可能となり,より高速の論理動作を
実現できる効果がある。
導論理回路において,各論理ゲートの入力端で整合回路
や終端抵抗を設け,外部より入力される各種制御信号や
データ信号の位相の変動やリンキングの発生を防ぎ,論
理遅延ゲート等を用いて出力伝搬経路での各論理ゲート
の論理遅延時間を揃えることにより,論理ゲートを伝搬
するデータ信号を進行波として扱うことができ,集積回
路の動作周期をジョセフソン論理ゲート単体の遅延時間
まで短縮することが可能となり,より高速の論理動作を
実現できる効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例の超電導論理回路の回路
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の超電導論理回路に用い
る論理ゲートの回路図である。
る論理ゲートの回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例の超電導論理回路に於け
るタイミングチャート図である。
るタイミングチャート図である。
【図4】本発明の第2の実施例の超電導論理回路の回路
構成図である。
構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例の超電導論理回路に於け
るタイミングチャート図である。
るタイミングチャート図である。
【図6】本発明の第3の実施例の超電導論理回路の回路
構成図である。
構成図である。
【図7】本発明の第4の実施例の超電導論理回路の回路
構成図である。
構成図である。
【図8】本発明の第4の実施例の超電導論理回路に用い
る論理ゲートの回路図である。
る論理ゲートの回路図である。
【図9】本発明の第5の実施例の超電導論理回路の回路
構成図である。
構成図である。
【図10】本発明の第6の実施例の超電導論理回路の回
路構成図である。
路構成図である。
【図11】従来の直流駆動ジョセフソン論理回路図であ
る。
る。
100,400,600,700,900,1000…
超電導論理回路、101,102,401,402,4
03,404,601,602,603,604,70
1,702,703,704,901,902,100
1,1002,1103…データ信号入力端子、10
3,605,705,903,1003…制御信号入力
端子、104,405,606,706,904,10
04…信号出力端子、110,120,130,41
0,420,430,610,620,630,64
0,710,720,730,740,750,76
0,910,920,930,940…論理ゲート、2
31,232,241,242,811,812,82
1,822,823,824,841,842,84
3,844,845,846,911,912,101
1,1012…磁束結合ジョセフソン・ゲート、23
3,234,243,244,813,814,82
5,826,847,848,913,914,101
3,1014,1101,1102…負荷抵抗、23
5,245,815,827,849,915,101
5…並列抵抗、236,237,246,247,81
6,817,829,830,851,852,91
6,917,1016,1017…節点、238,24
8,818,828,850,918,1018…負荷
インダクタンス、831,832,853,854…J
I直列体、940,1040… 伝送線、950,10
50…整合回路、960,1060…超電導配線、97
0,1070…終端抵抗、980,990,1080,
1090…バイアス電流注入端子、1051,1053
…抵抗、1052…キャパシタンス。
超電導論理回路、101,102,401,402,4
03,404,601,602,603,604,70
1,702,703,704,901,902,100
1,1002,1103…データ信号入力端子、10
3,605,705,903,1003…制御信号入力
端子、104,405,606,706,904,10
04…信号出力端子、110,120,130,41
0,420,430,610,620,630,64
0,710,720,730,740,750,76
0,910,920,930,940…論理ゲート、2
31,232,241,242,811,812,82
1,822,823,824,841,842,84
3,844,845,846,911,912,101
1,1012…磁束結合ジョセフソン・ゲート、23
3,234,243,244,813,814,82
5,826,847,848,913,914,101
3,1014,1101,1102…負荷抵抗、23
5,245,815,827,849,915,101
5…並列抵抗、236,237,246,247,81
6,817,829,830,851,852,91
6,917,1016,1017…節点、238,24
8,818,828,850,918,1018…負荷
インダクタンス、831,832,853,854…J
I直列体、940,1040… 伝送線、950,10
50…整合回路、960,1060…超電導配線、97
0,1070…終端抵抗、980,990,1080,
1090…バイアス電流注入端子、1051,1053
…抵抗、1052…キャパシタンス。
Claims (5)
- 【請求項1】演算を実行する論理ゲート(以下,論理演
算ゲート)が信号の伝搬方向に対して直列に2個以上接
続され、少なくとも3本以上の信号入力端子が接続され
る構成の集積回路において,第1の論理演算ゲートに
は,上記集積回路の入力端子から複数の信号が直接入力
され,第2の論理演算ゲートには,上記集積回路の入力
端子から直接入力される信号と第1の論理演算ゲートの
出力信号が入力される場合に,論理演算ゲートと同程度
の遅延を生ずる論理ゲート(以下,論理遅延ゲート)1
個を入力端子と第2の論理演算ゲートとの間に直列に接
続すると,上記集積回路の入力端子から第2の論理演算
ゲートまでに伝搬する過程で生ずる入力信号の遅延時間
を揃えることができ,さらに,上記集積回路のクロック
周期を論理ゲート1個分の遅延時間まで削減すると,上
記集積回路の配線伝送路及び論理ゲート中により多くの
信号を蓄えることが可能となるため,上記集積回路の各
々の論理演算ゲートがラッチ回路として機能することを
特長とする超電導論理回路。 - 【請求項2】請求項1において,第2の論理演算ゲート
の出力信号が第3の論理演算ゲートの一方に入力され,
第3の論理演算ゲートの他方には第4の論理演算ゲート
の出力信号が入力され,第4の論理演算ゲートの出力信
号が前記集積回路の入力端子から論理ゲート1段分の遅
延が生じている場合,第4の論理演算ゲートと第3の論
理演算ゲートとの間に論理遅延ゲート1個を直列に接続
すると,第3の論理演算ゲートに入力する信号間の論理
ゲート1段分の論理遅延時間差が解消され,さらに,上
記集積回路のクロック周期を論理ゲート1個分の遅延時
間まで削減すると,上記集積回路の配線伝送路及び論理
ゲート中により多くの信号を蓄えることが可能となるた
め,上記集積回路の各々の論理演算ゲートがラッチ回路
として機能することを特長とする超電導論理回路。 - 【請求項3】請求項1及び請求項2において,前期入力
端子から直接入力信号が接続される論理演算ゲートは,
外部端子と上記入力端子の特性インピーダンス不整合に
より多重反射することを防止するように接続されている
すくなくとも1以上の受動素子を含んで構成された整合
回路を上記論理演算ゲートの入力端に設けたことを特徴
とする超電導論理回路。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3において,前記入力
端子から直接入力信号が接続される論理演算ゲートは,
前記外部端子から入力される信号に畳上したノイズ等を
排除する周波数帯域フィルタを含んだ整合回路を記論理
演算ゲートの入力端に設けたことを特徴とする超電導論
理回路。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4において,前記論理
ゲートは,第1及び第2のジョセフソン接合と第1及び
第2のインダクタンスとを少なくとも含んで構成され,
前記第1のインダクタンスと前記第2のインダクタンス
が磁気結合し,前記第1のジョセフソン接合と前記第2
のジョセフソン接合の一方の端子が前記第1のインダク
タンスで接続され,前記第1のジョセフソン接合と前記
第2のジョセフソン接合の他方がインダクタンス成分が
前記第1のインダクタンスより小さい第1の受動素子に
よって接続されるジョセフソン干渉素子からなり,ジョ
セフソン干渉素子を1つ以上直列に接続した第1のジョ
セフソン干渉素子体と,1つ以上のと第2のジョセフソ
ン干渉素子体は直列に接続し,第1及び第2のジョセフ
ソン干渉素子体はそれぞれ並列に第1の負荷抵抗と第2
の負荷抵抗が接続され,第1の負荷抵抗と第2の負荷抵
抗の節点1と,第1のジョセフソン干渉素子体と第2の
ジョセフソン干渉素子体の節点2の間に次段の論理ゲー
ト入力となる出力信号が流れる第1の負荷インダクタン
スによって接続され,節点2と接続されていない第1及
び第2のジョセフソン干渉素子体の他方の端子は安定化
抵抗によって接続することにより,第1のジョセフソン
干渉素子体の両端に発生する電圧が”0”の超電導状態
時に入力信号を加えると第1のジョセフソン干渉素子体
が有限の電圧状態に遷移し,第1の負荷インダクタンス
を流れる過度電流によって第2のジョセフソン干渉素子
体が超電導状態時に復帰し,第2のジョセフソン干渉素
子体が超電導状態時に入力信号を加えると第2のジョセ
フソン干渉素子体が有限の電圧状態に遷移し,第1の負
荷インダクタンスを流れる過度電流によって第1のジョ
セフソン干渉素子体が超電導状態時に復帰するため,前
記ジョセフソン接合を超電導状態にリセット不要な直流
電源で駆動することを特徴とする超電導論理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126837A JP2897723B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 超電導論理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126837A JP2897723B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 超電導論理回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09312425A JPH09312425A (ja) | 1997-12-02 |
JP2897723B2 true JP2897723B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=14945129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8126837A Expired - Fee Related JP2897723B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 超電導論理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2897723B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002198488A (ja) | 2000-12-25 | 2002-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体集積回路装置および設計方法 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP8126837A patent/JP2897723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09312425A (ja) | 1997-12-02 |
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---|---|---|---|
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