JP2897702B2 - Pvcシートへの両面テープ貼着方法および貼着装置 - Google Patents

Pvcシートへの両面テープ貼着方法および貼着装置

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JP2897702B2
JP2897702B2 JP7315544A JP31554495A JP2897702B2 JP 2897702 B2 JP2897702 B2 JP 2897702B2 JP 7315544 A JP7315544 A JP 7315544A JP 31554495 A JP31554495 A JP 31554495A JP 2897702 B2 JP2897702 B2 JP 2897702B2
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pvc
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広幸 大沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPVCシートへの両
面テープ貼着方法および貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や複写機等の電気配線システムと
して用いられるワイヤーハーネスやワイヤーハーネスを
構成するサブアセンブリ(以下、「ワイヤーアセンブ
リ」と総称する)は、外装部品であるPVCシートを有
している。PVCシートは、塩化ビニール樹脂を幅70
mm〜200mm、厚さ0.3mmのシート状に形成し
たものであり、ワイヤーアセンブリの外周に巻き付けら
れる(以下、「巻き付け工程」という)ことにより、当
該ワイヤーアセンブリの電線部分を保護するためのもの
である。上記巻き付け工程を行うに当たり、PVCシー
トは、略長方形に裁断され、手作業でワイヤーアセンブ
リの外部に巻き付けられる。
【0003】上述の巻き付け工程を容易に行うために、
PVCシートの片面には、当該PVCシートの幅方向一
端側に、長さ方向に沿って両面テープが貼着され、巻き
付け時にこの両面テープをワイヤーアセンブリに貼着し
ながらPVCシートを巻き付けている。図5は、両面テ
ープの貼着作業を行う従来の装置の概略構成図である。
同図を参照して、従来の装置では、ロール状のPVCシ
ート1を繰り出して一対の加圧ローラ2の間に通すとと
もに、この加圧ローラ2によって、PVCシート1の片
面の幅方向一端側に両面テープ3を貼着し、下流側の裁
断ユニット4によって裁断するという方法を採用してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような貼着作業
を機械で行う場合、貼着後のPVCシート1を予め巻回
し、所望の長さに裁断することが要請されている。しか
しながら、PVCシート1は、その材質のために塑性変
形を来しやすい。従って、PVCシート1に大きなテン
ションを作用させると、PVCシート1が塑性変形し、
図6に示すように、裁断されたPVCシート1は、その
幅方向において、両面テープ3が貼着されている側と貼
着されていない側との長さが異なる扇形に形成される傾
向があった。このような扇形のPVCシート1は、ワイ
ヤーアセンブリへの巻き付け工程を著しく困難にする。
【0005】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、両面テープが貼着されたPVCシートの品質を
劣化させることなく確実に正規の形態に巻回することの
できるPVCシートへの両面テープ貼着方法および貼着
装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、ロール状のPVC
シートを繰り出して、PVCシートの幅方向一端側に沿
い、両面テープを貼着するPVCシートへの両面テープ
貼着方法において、両面テープが貼着されたPVCシー
トに当該PVCシートの塑性変形不能な弱いテンション
をかけて両面テープ貼着後のPVCシートを巻回するこ
とを特徴とするPVCシートへの両面テープ貼着方法で
ある。
【0007】この構成では、PVCシートに弱いテンシ
ョンがかけられた状態で、PVCシートが巻回されるこ
とになる。しかも、上記弱いテンションは、PVCシー
トに塑性変形を来さない値に設定されるので、巻取り時
において、PVCシートに塑性変形が生じることはな
い。また、請求項2記載の構成は、ロール状のPVCシ
ートを送給するシート送給部、送給されたPVCシート
を巻き取るシート巻取り部、およびシート巻取り部とシ
ート送給部との間に配置され、両者間に繰り出されたP
VCシートに両面テープを貼着する貼着部を備えたPV
Cシートへの両面テープ貼着装置であって、上記シート
巻取り部は、両面テープが貼着されたPVCシートに当
該PVCシートの塑性変形不能な弱いテンションをかけ
て両面テープ貼着後のPVCシートを巻回する巻回手段
を含んでいることを特徴とするPVCシートへの両面テ
ープ貼着装置である。
【0008】この構成では、シート送給部に送給された
PVCシートが貼着部を経てシート巻取り部に巻き取ら
れ、貼着部によって両面テープが貼着される。シート巻
取り部は、巻回手段によって、PVCシートに弱いテン
ションがかけられた状態で、PVCシートを巻回するこ
とになる。しかも、上記弱いテンションは、PVCシー
トに塑性変形を来さない値に設定されるので、巻取り時
において、PVCシートに塑性変形が生じることはな
い。
【0009】また、請求項3記載の構成は、請求項2記
載のPVCシートへの両面テープ貼着装置において、上
記巻取り手段は、PVCテープを巻き取る芯材を駆動す
る駆動用モータと、駆動用モータと芯材との間に連結さ
れ、駆動用モータのトルクを常時一定の値で伝達するク
ラッチとを含んでいるものである。
【0010】この構成では、クラッチによって、駆動用
モータのトルクが常時一定に維持された状態で芯材が回
転し、PVCテープを巻き取る。また、請求項4記載の
構成は、請求項2または3記載のPVCシートへの両面
テープ貼着装置において、上記シート巻取り部に巻回さ
れるPVCシートに転がり接触するガイドローラと、ガ
イドローラをPVCシートに対し接離可能に担持する揺
動アームと、ガイドローラがPVCシートに接近するよ
うに揺動アームを付勢する付勢手段とをさらに備えてい
るものである。
【0011】この構成では、シート巻取り部に巻き取ら
れるPVCシートがガイドローラによってガイドされ、
型崩れすることなく、巻回される。また、請求項5記載
の構成は、請求項2、3、または4記載のPVCシート
への両面テープ貼着装置において、少なくとも貼着部と
シート巻取り部との間に配設され、上記シート巻取り部
による巻取り中心方向においてPVCシートが位置ずれ
するのを阻止するガイドユニットをさらに備えているも
のである。
【0012】この構成では、PVCシートが巻取られる
際に、巻取り中心方向に沿ってずれることはない。ま
た、請求項6記載の構成は、請求項5記載のPVCシー
トへの両面テープ貼着装置において、上記貼着部とシー
ト巻取り部との間に配設されたガイドユニットは、シー
ト巻取り部に巻き取られることによりロール状に巻回さ
れるPVCシートの巻き径の増加に追従してPVCシー
トをシート巻取り部にガイドするものである。
【0013】この構成では、ガイドユニットがPVCシ
ートの巻き径の増加に追従することにより、PVCシー
トのガイド状態を常時一定に維持することになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1
は、本発明の実施の一形態を示すPVCシートへの両面
テープ貼着装置10の一部を破断して示す外観斜視図で
ある。
【0015】同図を参照して、この貼着装置10は、ケ
ーシング11とケーシング11の上面12にレイアウト
されるシート送給部20、シート巻取り部30、貼着部
40、テープ送給部50、付属機構60、および駆動系
70を備えており、シート送給部20に送給されたPV
Cシート1を繰り出して、テープ送給部50から送給さ
れた両面テープ3を貼着部40によって貼着するととも
に、上記両面テープ3が貼着されたPVCシート1に作
用するテンションが当該PVCシートの塑性変形を来さ
ない一定のトルクで、上記シート巻取り部30が両面テ
ープ3が貼着された後のPVCシート1を巻き取ること
を骨子としている。
【0016】先ず、上記ケーシング11は、板金部材で
形成された略直方体であり、詳しくは後述する駆動系7
0を内蔵している。そして、上記シート送給部20、シ
ート巻取り部30、貼着部40、およびテープ送給部5
0は、ケーシング11の上面12に設けられている。上
記シート送給部20は、受座21を含んでいる。受座2
1は、ケーシング上面12の長手方向一端側に軸支され
ている円盤状の回転体であり、その上面には、ロール状
のPVCシート1の芯1Aを受ける短尺のキャピステン
22を同心に備えている。そして、このキャプステン2
2に芯合わせをした状態で、受座21にロール状のPV
Cシート1を載置することにより、PVCシート1の巻
き端を、本体11の長手方向一端側から他端側(以下、
この方向を「繰り出し方向D」という)に繰り出し可能
にPVCシート1を担持するようにしている。
【0017】上記シート巻取り部30は、受座31を含
んでいる。受座31は、ケーシング上面12の長手方向
他端側に軸支されている円盤状の回転体であり、その上
面には、PVCシート1を巻き取る芯材1Bを受ける短
尺のキャピステン32を同心に備えている。そして、こ
のキャプステン32に芯合わせをした状態で、受座31
に芯材1Bを載置し、所定の方向(図1において、反時
計回り方向)に回転することにより、繰り出し方向Dに
繰り出されて、両面テープ3が貼着されたPVCシート
1を巻取ることができるように構成されている。図示の
例では、受座31の外周に、当該受座31と面一に形成
された円盤33を配置し、ケーシング上面12に固定し
て、巻き径の大きいPVCシート1をも担持できるよう
にしている。
【0018】上記貼着部40は、シート送給部20から
繰り出されたPVCシート1を挟み込む一対の加圧ロー
ラ41、42によって具体化されたものである。各ロー
ラ41、42は、上面12から垂直に延びる軸回りに回
転するとともに、PVCシート1の繰り出し方向Dと直
交する方向に対向するように配置されている。テープ送
給部50は、繰り出し方向Dに関し、ケーシング上面1
2の上記加圧ローラ41、42よりも斜め上流側に配設
された環状台51を備えている。環状台51の中心部に
は、キャプステン52が同心に配置されており、このキ
ャプステン52にロール状の両面テープ3を配置するこ
とにより、ロール状の両面テープ3を回転可能に担持し
ている。上記両面テープ3を繰り出して加圧ローラ4
1、42のニップに送給するために、テープ送給部50
は、上記環状台51の上に取り付けられた送りローラ5
3と、ケーシング上面12に立設されている送りキャプ
ステン54と、送りキャプステン54から送られた両面
テープ3を上記加圧ローラ41、42のニップに案内す
るガイド部材55とを有している。さらに、上記環状台
51には、送りローラ53に対向して、両面テープ3の
有無を検出するテープ検出用センサ56が配置されてい
る。
【0019】次に、付属機構60は、シート送給部20
とシート巻取り部30とに担持されるPVCシート1を
それぞれ止定するシリンダユニット61を備えている。
図示の例において、シート送給部20の受座21および
シート巻取り部30の受座31は、それぞれケーシング
11の長手方向に対向している。そして、上記シリンダ
ユニット61は、各受座21、31に上方から対向する
一対のシリンダ61Aと、各シリンダ61Aを支持する
ゲート部材61Bとを備えている。上記ゲート部材61
Bはケーシング上面12に固定されている。また、各シ
リンダ61Aは、何れもゲート部材61Bに取り付けら
れる図示しない操作スイッチを個別に備えており、これ
を操作して各ロッド61Cを垂直方向に進退させること
により、対応するロール状のPVCシート1を受座2
1、31に止定、解放可能にしている。
【0020】各ロッド61Cには、それぞれロッド61
Cと周方向にのみ相対変位可能な押圧子61Dが取り付
けられており、送給側の押圧子61Dについては、PV
Cシート1の巻芯1Aを、巻取り側の押圧子61Dにつ
いては、PVCシート1を巻き取る芯材1Bをそれぞれ
同心に押付けるようにしている。次に、付属機構60
は、シート送給部20に担持されているロール状のPV
Cシート1の周面を案内する送給側ガイドローラユニッ
ト62と、シート巻取り部30によってロール状に巻回
されるPVCシート1の周面を案内する巻取り側ガイド
ローラユニット63とを含んでいる。
【0021】送給側ガイドローラユニット62は、垂直
方向の軸回りに回転するガイドローラ62Aと、ガイド
ローラ62Aの下面に一端が連結され、他端がケーシン
グ上面12の定位置に軸支される揺動アーム62Bとを
有している。ガイドローラ62Aは、ケーシング11の
内部に導入される駆動軸62Cを有しており、この駆動
軸62Cが後述する駆動系70によって駆動されること
により、シート送給部20のPVCシート1を繰り出す
方向(図1において時計回り方向)に回転するようにな
っている。
【0022】揺動アーム62Bの他端は、一方の加圧ロ
ーラ41の、他方の加圧ローラ42と反対側に支持され
ており、これによって、上記ガイドローラ62Aを送給
部20のPVCシート1に対し、接離可能に案内してい
る。そして、通常は、上記駆動軸62Cに取り付けられ
る引っ張りコイルばね62D(図4参照)によって、上
記ガイドローラ62Aがシート送給部20のPVCシー
ト1に転がり接触するようにしている。
【0023】巻取り側ガイドローラユニット63は、垂
直方向の軸回りに回転するガイドローラ63Aと、ガイ
ドローラ63Aの下面に一端が連結され、他端が、貼着
部40の他方の加圧ローラ42の下方に軸支される揺動
アーム63Bとを有している。ガイドローラ63Aは、
ケーシング11の内部に導入される駆動軸63C(図4
のみ図示)を有しており、この駆動軸63Cが後述する
駆動系70によって駆動されることにより、シート巻取
り部30のPVCシート1をロール状に巻回する方向
(図1において時計回り方向)に回転するようになって
いる。
【0024】揺動アーム63Bの他端は、他方の加圧ロ
ーラ42の直下で軸支されており、これによって、上記
ガイドローラ63Aをシート巻取り部30のPVCシー
ト1に対し、接離可能に案内している。そして、通常
は、上記駆動軸63Cに取り付けられる引っ張りコイル
ばね63D(図4参照)によって、上記ガイドローラ6
3Aがシート巻取り部30のPVCシート1に転がり接
触するようにしている。
【0025】なお、上述した駆動軸62C、63Cに
は、ケーシング11に内蔵されている図外のエアシリン
ダがそれぞれ取り付けられており、PVCシート1の着
脱のために、対応する引っ張りコイルばね62D、63
Dの付勢力に抗して、ガイドローラ62A、63Aを強
制的にPVCシート1から離反し、PVCシート1を解
放できるように構成されている。
【0026】さらに、付属機構60は、送給されるPV
Cシート1を案内するガイドユニット64、65を備え
ている。一方のガイドユニット64は、シート送給部2
0と貼着部40の間に配設され、繰り出し方向Dにおい
て、貼着部40に近接されており、ケーシング上面12
に固定されている。また、他方のガイドユニット65
は、貼着部40とシート巻取り部30との間に配置され
ており、上述した巻取り側ガイドローラユニット63の
揺動アーム63Bに固定されている。
【0027】両ガイドユニット64、65は、何れも繰
り出されているPVCシート1が上下に位置ずれするの
を防止するためのものであり、原理的に同一の機構によ
って構成されているものである。従って、以下では、専
らガイドユニット65について説明する。図2は、図1
に示すガイドユニット65の斜視図であり、図3は、図
1に示すガイドユニット65を示すものであって、
(A)は正面図、(B)は一部を破断して示す側面図で
ある。
【0028】図2を参照して、ガイドユニット65は、
金属製の枠体65Aと、枠体65A内に配置された樹脂
製のガイド板65Bとを備えている。枠体65Aは、繰
り出されたPVCシート1を挟み込む一対の側板65
C、65Dを有している。ガイド板65Bは、枠体65
Aの一方の側板65Cとの間でPVCシート1を案内す
るためのものである。枠体65Aの他方の側板65Dに
は、上下に配設された一対のハンドル付きねじ65Eが
取り付けられており、このハンドル付きねじ65Eによ
って、一方の側板65Cに対する上記ガイド板65Bの
対向間隔が規定されている。図3(A)も参照してより
詳細に説明すると、上記他方の側板65Dの内外面に
は、ボス65Fが固定され、ハンドル付きねじ65E
は、対応するボス65Fを挿通して、ガイド板65Bの
背面に螺合し、ナット65Gで固定されている。他方、
外側のボス65Fには、六角孔ボルト65Hが螺合して
おり、この六角孔ボルト65Hによって、ハンドル付き
ねじ65Eをクランプしている。従って、六角孔ボルト
65Hを緩め、ハンドル付きねじ65Eの突出量を調整
して締め直すことにより、ガイド板65Bの上記一方の
側板65Cに対する対向間隔を調整することができるの
である。
【0029】次に、図2並びに図3(A)および図3
(B)を参照して、上記一方の側板65Cには、上下に
延びる長孔65Jが形成されており、この長孔65Jに
沿って取り付け位置を調整可能なガイド片65Kと、ガ
イド片65Kを固定するクランプ用のハンドル付きねじ
65Lとが取り付けられている。図2に示すように、ガ
イド片65Kは、略M字形の本体部65Mと、本体部6
5Mから水平に突出するガイドバー65Nとを一体に有
する金属部材であり、ガイドバー65NでPVCシート
1の上部縁を押さえることにより、PVCシート1の上
方への位置ずれを規制するものである。
【0030】図3(A)に示すように、上記長孔65J
には、その長手方向にのみ変位が許容されるスライダナ
ット65Pが取り付けられている。このスライドナット
65Pに螺合する上記ハンドル付きねじ65Lは、一方
の側板65Cとの間で上記ガイド片65Kの本体部65
Mを挟み込んでおり、これによってガイド片65Kを上
記長孔65Jに沿う任意の位置に止定できるようになっ
ている。
【0031】図3(B)に示すように、上記一方の側板
65Cには、目盛り65Qが設けられており、この目盛
り65Qによって、貼着作業が行われるPVCシート1
毎にガイド片65Kの止定位置を調整できるようになっ
ている。なお、上述したように、一方のガイドユニット
64がケーシング上面12に固定されているのに対し、
他方のガイドユニット65は、巻取り側ガイドローラユ
ニット63の揺動アーム63Bに固定されている。従っ
て、このガイドユニット65は、シート巻取り部30に
巻き取られることによりロール状に巻回されるPVCシ
ート1の巻き径の増加に追従してPVCシート1をシー
ト巻取り部30にガイドすることになる。この結果、ガ
イドユニット64によるPVCシート1のガイド状態は
常時一定に維持されることになる。
【0032】次に上述した各部の駆動系70について詳
述する。図4は、図1の構成における駆動系の概略構成
を図解的に示す斜視図である。図4を参照して、駆動系
70は、貼着部40の一方の加圧ローラ41を回転駆動
するモータM1を備えている。このモータM1は、加圧
ローラ41と一体の駆動軸71に連結されており、これ
によって、加圧ローラ41を直接回転駆動している。
【0033】駆動軸71には、出力ギヤ72が固定され
ており、出力ギヤ72には、入力ギヤ73が噛合してい
る。入力ギヤ73は、貼着部40の他方の加圧ローラ4
2と一体の駆動軸74に固定されているものであり、こ
の入力ギヤ73によって、他方の加圧ローラ42を回転
駆動している。上記駆動軸74には、二つの出力プーリ
74A、74Bが固定されている。
【0034】各出力プーリ74A、74Bは、それぞれ
送給側および巻取り側ガイドローラユニット62、63
のガイドローラ62A、63Aにトルクを伝達するため
のものである。すなわち、一方の出力プーリ74Aは、
送給側ガイドローラユニット62の揺動アーム62Bを
支持している支持軸62Eに固定された入力プーリ62
Fに対し、タイミングベルト75によって連結されてい
る。上記支持軸62Eには、出力プーリ62Gが固定さ
れており、出力プーリ62Gは、ガイドローラ62Aの
駆動軸62Cに固定された入力プーリ62Hに対し、タ
イミングベルト62Jによって連結されている。また、
他方の出力プーリ74Bは、巻取り側ガイドローラユニ
ット63の駆動軸63Cに固定された入力プーリ63F
に対し、タイミングベルト76によって連結されてい
る。これにより、各ガイドローラ62A、63A(図1
参照)は、モータM1のトルクが伝達されることによ
り、何れも時計回り方向に同一速度で回転されるように
なっている。また、加圧ローラ41、42についても、
各ガイドローラ62A、63Aと同一の周速で、それぞ
れ所定の方向に回転されることになる。
【0035】以上のような構成において、図2に例示す
る構成では、シート巻取り部30の受座31を駆動する
巻取り用駆動モータM2を設けているとともに、伝達ト
ルク制限クラッチ(商品名:パウダークラッチ)80を
介して巻取り駆動用モータM2のトルクをシート巻取り
部30の受座31に伝達するようにしている。このクラ
ッチ80は、巻取り駆動用モータM2のトルクを予め定
められた一定の値(図示の例では1.96Nm(0.2
kgfm))に設定しており、これによって、シート送
給部20に送給されたPVCシート1が貼着部40を経
てシート巻取り部30に巻き取られる際に、PVCシー
ト1に作用するテンションが、PVCシート1に塑性変
形を来すことのない一定値に維持されるようにしてい
る。
【0036】次に、上述した構成の作用について説明す
る。先ず図1を参照して、作業者は、シリンダユニット
61を操作し、シート送給部20にロール状のPVCシ
ート1を装着し、シート巻取り部30に巻取り用の芯材
1Bを装着する。そして、PVCシート1の巻き端を繰
り出し方向Dに沿って繰り出し、一方のガイドユニット
64、貼着部40の各加圧ローラ41、42、他方のガ
イドユニット65を経て、上記芯材1Bに取り付ける。
また、テープ送給部50から両面テープ3を繰り出し、
上記貼着部40の各加圧ローラ41、42間に送給す
る。
【0037】この状態で、図示しない操作スイッチを操
作し、駆動系70(図4)を駆動すると、シート送給部
20の受座21がロール状のPVCシート1を反時計回
り方向に回転して、PVCシート1を繰り出すととも
に、貼着部40の加圧ローラ41、42が互いに図に示
す方向に回転することにより、PVCシート1と両面テ
ープ3とを挟み込んで、PVCシート1の下端側に両面
テープ3を貼着するとともに、巻取り部30に装着され
た芯材1Bが、モータM2によって反時計回り方向に回
転駆動されることにより、貼着後のPVCシート1をロ
ール状に巻回される。また、付属機構60の各ガイドロ
ーラ機構62、63は、それぞれ対応するPVCシート
1にガイドローラ62A、63Aを転がり接触させるこ
とにより、PVCシート1の巻き径の変化に追従しなが
ら滑らかにPVCシート1を案内する。
【0038】ここで、上述した巻取り部30の受座31
は、クラッチ80の作用により、常時一定のトルクで芯
材1Bを回転させるので、芯材1Bに巻回されたPVC
シート1が増加し、その巻き径が増大しても、巻回され
てゆくPVCシート1に作用するテンションは常時一定
となる。この結果、PVCシート1巻取り時に、PVC
シート1が塑性変形を来すことのないテンションでPV
Cシート1を巻回することができるので、両面テープ3
が貼着されたPVCシート1の品質を劣化させることな
く確実に正規の形態に巻回することができるという顕著
な効果を奏する。
【0039】特に、上述した構成では、クラッチ80に
よって、上記テンションを常時一定に維持することがで
きるので、複雑な制御機構を設ける必要がなくなるばか
りでなく、構成が簡素化するので信頼性も高まるという
利点がある。また、シート巻取り部30に巻き取られる
PVCシート1が巻取り側ガイドローラユニット63の
ガイドローラ63Aによってガイドされ、型崩れするこ
となく、巻回されるので、長尺(例えば50m)のPV
Cシート1に両面テープ3を貼着する場合でも、何等支
障を来すことがないという利点がある。
【0040】さらに、ガイドローラユニット64、65
を採用することにより、PVCシート1が巻取られる際
に、巻取り中心方向に沿ってPVCシート1がずれるこ
とはないので、この点からも、長尺のPVCシート1に
両面テープ3を貼着する場合でも、何等支障を来すこと
がないという利点がある。加えて、一方のガイドユニッ
ト65がガイドローラユニット63の揺動アーム63B
に取り付けられていることにより、PVCシート1の巻
き径の増加に追従してPVCシート1のガイド状態を常
時一定に維持することができるので、PVCシート1の
巻き径が増加しても、シート巻取り部30に巻き取られ
るPVCシート1がガイドユニット65と干渉する等の
不具合を来す虞れがないという利点がある。
【0041】なお上述した実施の形態は本発明の好まし
い具体例に過ぎず、本発明は上述した構成に限定されな
いことは云うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、PVCシート巻取り時に、PVCシートが塑性変
形を来すことのないテンションでPVCシートを巻回す
ることができるので、両面テープが貼着されたPVCシ
ートの品質を劣化させることなく確実に正規の形態に巻
回することができるという顕著な効果を奏する。
【0043】特に、請求項3記載の構成では、クラッチ
によって、上記テンションを常時一定に維持することが
できるので、複雑な制御機構を設ける必要がなくなるば
かりでなく、構成が簡素化するので信頼性も高まるとい
う利点がある。また、請求項4記載の構成では、シート
巻取り部に巻き取られるPVCシートがガイドローラに
よってガイドされ、型崩れすることなく、巻回されるの
で、長尺(例えば50m)のPVCシートに両面テープ
を貼着する場合でも、何等支障を来すことがないという
利点がある。
【0044】また、請求項5記載の構成では、PVCシ
ートが巻取られる際に、巻取り中心方向に沿ってずれる
ことはないので、この点からも、長尺のPVCシートに
両面テープを貼着する場合でも、何等支障を来すことが
ないという利点がある。また、請求項6記載の構成で
は、ガイドユニットがPVCシートの巻き径の増加に追
従することにより、PVCシートのガイド状態を常時一
定に維持することになるので、PVCシートの巻き径が
増加しても、シート巻取り部に巻き取られるPVCシー
トがガイドユニットと干渉する等の不具合を来す虞れが
ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すPVCシートへの
両面テープ貼着装置の一部を破断して示す外観斜視図で
ある。
【図2】図1に示すガイドユニットの斜視図である。
【図3】図1に示すガイドユニットを示すものであっ
て、(A)は正面図、(B)は一部を破断して示す側面
図である。
【図4】図1の構成における駆動系の概略構成を図解的
に示す斜視図である。
【図5】両面テープの貼着作業を行う従来の装置の概略
構成図である。
【図6】従来技術によって裁断されたPVCシートの外
観図である。
【符号の説明】
1 PVCシート 3 両面テープ 10 両面テープ貼着装置 20 シート送給部 30 シート巻取り部 40 貼着部 50 テープ送給部 62 ローラガイドユニット 62A 揺動アーム 63 ローラガイドユニット 63A 揺動アーム 64 ガイドユニット 65 ガイドユニット 70 駆動系 80 伝達トルク制限クラッチ(巻回手段の一例) M2 モータ(巻回手段の一例)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状のPVCシートを繰り出して、P
    VCシートの幅方向一端側に沿い、両面テープを貼着す
    るPVCシートへの両面テープ貼着方法において、 両面テープが貼着されたPVCシートに当該PVCシー
    トの塑性変形不能な弱いテンションをかけて両面テープ
    貼着後のPVCシートを巻回することを特徴とするPV
    Cシートへの両面テープ貼着方法。
  2. 【請求項2】ロール状のPVCシートを送給するシート
    送給部、送給されたPVCシートを巻き取るシート巻取
    り部、およびシート巻取り部とシート送給部との間に配
    置され、両者間に繰り出されたPVCシートに両面テー
    プを貼着する貼着部を備えたPVCシートへの両面テー
    プ貼着装置であって、 上記シート巻取り部は、両面テープが貼着されたPVC
    シートに当該PVCシートの塑性変形不能な弱いテンシ
    ョンをかけて両面テープ貼着後のPVCシートを巻回す
    る巻回手段を含んでいることを特徴とするPVCシート
    への両面テープ貼着装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のPVCシートへの両面テー
    プ貼着装置において、 上記巻取り手段は、PVCテープを巻き取る芯材を駆動
    する駆動用モータと、駆動用モータと芯材との間に連結
    され、駆動用モータのトルクを常時一定の値で伝達する
    クラッチとを含んでいるものである。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のPVCシートへの
    両面テープ貼着装置において、 上記シート巻取り部に巻回されるPVCシートに転がり
    接触するガイドローラと、ガイドローラをPVCシート
    に対し接離可能に担持する揺動アームと、ガイドローラ
    がPVCシートに接近するように揺動アームを付勢する
    付勢手段とをさらに備えているものである。
  5. 【請求項5】請求項2、3、または4記載のPVCシー
    トへの両面テープ貼着装置において、 少なくとも貼着部とシート巻取り部との間に配設され、
    上記シート巻取り部による巻取り中心方向においてPV
    Cシートが位置ずれするのを阻止するガイドユニットを
    さらに備えているものである。
  6. 【請求項6】請求項5記載のPVCシートへの両面テー
    プ貼着装置において、 上記貼着部とシート巻取り部との間に配設されたガイド
    ユニットは、シート巻取り部に巻き取られることにより
    ロール状に巻回されるPVCシートの巻き径の増加に追
    従してPVCシートをシート巻取り部にガイドするもの
    である。
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