JP2897107B2 - 結晶成長方法 - Google Patents

結晶成長方法

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JP2897107B2
JP2897107B2 JP19066694A JP19066694A JP2897107B2 JP 2897107 B2 JP2897107 B2 JP 2897107B2 JP 19066694 A JP19066694 A JP 19066694A JP 19066694 A JP19066694 A JP 19066694A JP 2897107 B2 JP2897107 B2 JP 2897107B2
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滋雄 五島
康彦 野村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体結晶成長方法に関
し、特に、化合物半導体分子線エピタキシー法における
結晶成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分子線エピタキシー法を用いてG
aAs結晶を成長する場合、以下に述べる原料の組み合
わせが一般に知られている。即ち、 1)金属ガリウムと金属砒素との組み合わせ、 2)金属ガリウムとアルシン(AsH3 )との組み合わ
せ、 3)トリメチルガリウム(TMGa)と金属砒素との組
み合わせ、 4)トリメチルガリウム(TMGa)とアルシン(As
3 )との組み合わせ、 5)トリメチルガリウム(TMGa)とトリスジメチル
アミノアルシン(As[N(CH3 2 3 :TDMA
As)との組み合わせが用いられている。
【0003】また、ガリウムの原料としては、トリメチ
ルガリウム(TMGa)の代わりに、トリエチルガリウ
ムを用いる方法も広く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記原
料の組み合わせのいずれにも、夫々に利点と欠点が存在
する。
【0005】上記1)及び2)の組み合わせ(金属ガリ
ウムを使用する組み合わせ)では、残留不純物の少ない
高純度GaAs結晶が得られる。しかしながら、GaA
s膜を酸化膜や窒化膜上には形成させずに、GaAs膜
上にのみ選択的に形成する所謂選択成長を行う場合に
は、この選択成長が可能な温度が700℃以上と高く実
用的ではない。
【0006】上記3)〜5)の組み合わせ(トリメチル
ガリウムを使用する組み合わせ)では、選択成長を比較
的低温で実現できる。しかしながら、トリメチルガリウ
ム(TMGa)を用いるため、GaAs膜中に炭素原子
が残留し、純度の点で問題がある。
【0007】最近、電子デバイスや光デバイス用に適用
可能なGaAs結晶を作製するためには、高純度で且つ
600℃以下の低温で選択可能な成長原料が要求される
傾向がある。しかしながら、この要求に充分応え得る結
晶成長方法は開示されていない。
【0008】したがって、本発明の目的は、選択成長を
比較的低い温度でできる結晶成長方法を提供することで
ある。
【0009】本発明の他の目的は、残留不純物の少ない
高純度のGaAs結晶が得られる結晶成長方法を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、酸化膜
及び窒化膜のいずれか一方からなるマスクが局部的に形
成されたGaAs基板の、前記マスクの開孔部に露出す
る表面上に、化合物結晶を選択的にエピタキシャル成長
させる結晶成長方法において、前記マスクの開孔部に露
出するGaAs表面にトリスジメチルアミノアルシンを
照射することによりエッチングを行い、その後、金属ガ
リウムとトリスジメチルアミノアルシンとを原料とする
分子線エピタキシー法により、前記開孔部内に選択的に
GaAs膜をエピタキシャル成長させることを特徴とす
る結晶成長方法が得られる。
【0011】また、本発明によれば、GaAs基板上に
AlGaAs層とGaAs層とを続けて成長させた結晶
表面に、酸化膜及び窒化膜のいずれか一方をマスクとし
て形成し、該マスクの開孔部に露出する前記GaAs層
の表面にトリスジメチルアミノアルシンを照射すること
により、前記マスクの開孔部内のGaAs層のみを選択
的にエッチングした後、前記マスクの開孔部内に表出し
たAlGaAs層上に、選択成長層を形成することを特
徴とする結晶成長方法が得られる。
【0012】
【作用】本発明の作用について第1図を用いて説明す
る。通常のリソグラフィー法により、選択成長マスクと
して酸化硅素膜2を部分的に形成したGaAs基板1上
に、金属ガリウムとTDMAAsとを原料として、Ga
As膜をエピタキシャル成長する場合、図1(a)に示
すごとく、酸化硅素膜2上に照射されたガリウム原子
は、TDMAAsが酸化硅素膜2上で分解される過程で
生ずる活性種と反応することにより再蒸発し、酸化硅素
膜2上にGaAs膜を形成することがないことが判明し
た。
【0013】一方、GaAs基板1の表面上では、ガリ
ウム原子の大半は再蒸発することなく、TDMAAsに
含有されるAsと反応して、図1(b)に示すように、
GaAs膜3が選択的に成長する。
【0014】このようにGaAs基板1上に成長したG
aAs膜3は、TMGaのようにメチル基を含有するガ
リウム原料を用いていないため、残留炭素濃度は極めて
低く、2次イオン質量分析の結果、検出限界(1×10
16cm-3)以下であった。
【0015】また、上記選択成長は、アミンを有する金
属化合物が基板上で分解する過程で生ずる活性種によっ
て生じるものであるため、GaSb基板上に、金属ガリ
ウムとトリスジメチルアミノアンチモンを用いてGaS
bを選択成長することも可能である。
【0016】
【実施例】
(実施例1)次に、本発明の実施例について説明する。
【0017】まず、図2を参照して、本発明の第一の実
施例について説明する。GaAs(001)基板1に、
化学気相堆積法により、二酸化硅素膜(膜厚200ナノ
メートル)を形成した。続いて、通常のホトリソグラフ
ィー工程およびフッ化水素膜による二酸化硅素膜をエッ
チングにより、幅1ミクロン、間隔1ミクロンの二酸化
硅素膜線2を形成した(図2(a)に断面図を示す)。
【0018】上記バターニング工程後、基板1を有機溶
媒および硫酸を用いて表面を洗浄し、分子線エピタキシ
ー装置に装填した。続いて、TDMAAs(2.2×1
-5Torr)を基板表面に照射しながら、基板を600℃
で加熱した。その後、クヌーセンセルよりガリウム原子
を基板に照射しGaAsエピタキシャル成長(成長速度
0.3分子層/秒)に供した。図2(b)に示すごとく、
GaAs膜3は二酸化硅素膜線2の上には成長せず、選
択成長が実現できた。GaAs膜3の導電型は、p型
(1×1015cm-3)であった。
【0019】引き続きTMGaとアルシンとを原料とし
て、GaAs成長を行った結果、図2(c)に示すよう
に、GaAs膜3上にGaAs膜4(p型1×1018cm
-3)選択的にが形成できた。
【0020】さらに、GaAs膜3に硅素原子を添加し
たところ、n型キャリア濃度を1×1016cm-3から5×
1018cm-3の範囲で制御することが出来た。
【0021】さらにまた、GaAs膜3成長時に、水素
分子をタングステンフィラメント(1600℃)でクラ
ッキングした水素ラジカル(1×10-5Torr)を基板上
に照射したところ、基板温度550℃で選択成長が実現
できた。
【0022】本発明者等の実験によれば、選択成長温度
は、TDMAAsの分圧を大きくすることにより下げる
ことが可能であり、TDMAAs分圧を5.3×10-5
Torrとした場合、水素ラジカルを用いることなく、55
0℃で選択成長ができた。しかし、TDMAAsの分圧
の上昇に伴い、GaAsの成長速度が減少する傾向が観
測された。
【0023】本実施例では、マスクとして二酸化硅素膜
を用いたが、他に窒化硅素膜、窒化ガリウム膜でも上記
選択成長は、実現できた。
【0024】(実施例2)次に、図3を参照して本発明
の実施例2について説明する。
【0025】GaAs(001)基板1に、化学気相堆
積法により、二酸化硅素膜(膜厚200ナノメートル)
を形成した。続いて、ホトリソグラフィーおよびフッ化
水素酸により二酸化硅素膜をエッチングして、幅1ミク
ロン、間隔1ミクロンの二酸化硅素膜線2を形成した。
【0026】パターニング後、基板を有機溶媒および硫
酸を用いて表面を洗浄し、分子線エピタキシー装置に装
填した。TDMAAs(5.3×10-5Torr) を基板表
面に照射しながら、基板を600℃に加熱し1時間保持
した。GaAs基板1の露出部はTDMAAsにより深
さ300ナノメートルのエッチングがなされ、図3
(a)に示すように開孔部5が形成された。続いて、ク
ヌーセンセルよりガリウム原子を基板に照射しGaAs
エピタキシャル成長(成長速度0.3 分子層/秒)に供し
た。図3(b)に示すごとく、GaAs膜3は二酸化硅
素膜線2の上には成長せず、開孔部5に選択成長した。
【0027】また、引き続きTMGaとアルシンを原料
として、GaAs成長を行ったところ、図3(c)に示
すように、選択的にGaAs膜3上にGaAs膜4が形
成できた。
【0028】上記TDMAAsによるGaAsエッチン
グにより、基板1とGaAs膜3との界面に残留する不
純物濃度は、著しく減少した。2次イオン質量分析法に
よれば、界面の酸素および炭素濃度は、夫々1×1018
cm-3以下および1×1016cm-3以下であった。
【0029】(実施例3)次に、図4を参照して、本発
明の実施例3について説明する。
【0030】GaAs(001)基板1に、分子線エピ
タキシー法により、10ナノメートルの膜厚を有するA
lGaAs膜6に続いて、100ナノメートルの膜厚を
有するGaAs膜7を成長させた。続いて、化学気相堆
積法により、膜厚200ナノメートルの二酸化硅素膜2
を形成した。
【0031】次に、基板温度600℃でTDMAAs
(5.3×10-5Torr)を1時間照射した。実施例2で
は、この時GaAs基板の露出部は300ナノメートル
エッチングされたが、本実施例では、AlGaAs層が
TDMAAsによってはエッチングされないため、エッ
チングはAlGaAs層6で止まる。即ち、エッチング
深さはGaAs膜7の膜厚と同じとなる。続いて、実施
例2と同様にして、GaAs膜3を選択的に形成した。
【0032】本実施例では、選択的エッチングと選択的
GaAs成長が超高真空内で連続的に行われるため、極
めて不純物汚染の少ないGaAs/AlGaAsヘテロ
界面が形成できた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による結晶
成長方法では、残留炭素濃度の低いGaAs膜を低温で
選択的に形成できる。
【0034】また、本発明による結晶成長方法では、選
択成長したGaAs膜と基板界面の残留酸素及び炭素濃
度を減少させ、清浄な界面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による結晶成長方法の原理を示す結晶基
板の概略断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る結晶成長方法を説明す
るための概略断面図である。
【図3】本発明の実施例2に係る結晶成長方法を説明す
るための概略断面図である。
【図4】本発明の実施例3に係る結晶成長方法を説明す
るための概略断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 マスク材料(二酸化硅素膜) 3,4 GaAs膜 5 開孔部 6 AlGaAs膜 7 GaAs膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−226249(JP,A) 特開 平5−175150(JP,A) 特開 平5−299352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/203 C30B 23/08 C30B 29/42 H01L 21/205 H01L 21/302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化膜及び窒化膜のいずれか一方からな
    るマスクが局部的に形成されたGaAs基板の、前記マ
    スクの開孔部に露出する表面上に、化合物結晶を選択的
    にエピタキシャル成長させる結晶成長方法において、前
    記マスクの開孔部に露出するGaAs表面にトリスジメ
    チルアミノアルシンを照射することによりエッチングを
    行い、その後、金属ガリウムとトリスジメチルアミノア
    ルシンとを原料とする分子線エピタキシー法により、
    記開孔部内に選択的にGaAs膜をエピタキシャル成長
    させることを特徴とする結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 水素ラジカルを前記基板に照射しながら
    前記分子線エピタキシー法によるエピタキシャル成長を
    行うことを特徴とする請求項1の結晶成長方法。
  3. 【請求項3】 GaAs基板上にAlGaAs層とGa
    As層とを続けて成長させた結晶表面に、酸化膜及び窒
    化膜のいずれか一方をマスクとして形成し、該マスクの
    開孔部に露出する前記GaAs層の表面にトリスジメチ
    ルアミノアルシンを照射することにより、前記マスクの
    開孔部内のGaAs層のみを選択的にエッチングした
    後、前記マスクの開孔部内に表出したAlGaAs層上
    に、選択成長層を形成することを特徴とする結晶成長方
    法。
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