JP2896874B2 - 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法 - Google Patents

電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法

Info

Publication number
JP2896874B2
JP2896874B2 JP22212095A JP22212095A JP2896874B2 JP 2896874 B2 JP2896874 B2 JP 2896874B2 JP 22212095 A JP22212095 A JP 22212095A JP 22212095 A JP22212095 A JP 22212095A JP 2896874 B2 JP2896874 B2 JP 2896874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
logging
pipe
conductor pipe
conductor
electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22212095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0961540A (ja
Inventor
宗春 持田
通夫 生田
梶高 世良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mochida Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP22212095A priority Critical patent/JP2896874B2/ja
Publication of JPH0961540A publication Critical patent/JPH0961540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2896874B2 publication Critical patent/JP2896874B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/30Assessment of water resources

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボーリング孔の
孔壁が崩壊性地盤で構成されて崩壊し易い場合に用いら
れる電気検層方法、及び電気検層に使用するゾンデ(地
質検査器)をその内部で昇降させる電気検層用コンダク
タパイプの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地盤の地質調査や、あるいは
石油や天然ガス等の採取用の坑井を造ること等を目的と
して、地盤にボーリング孔を掘削することが知られてい
るが、このボーリング孔の孔壁が、砂礫層等の沖積層地
帯、岩盤等の風化帯、膨潤性岩石、破砕帯等の崩壊性岩
石等からなる崩壊性地盤で構成されて崩壊し易い場合に
は、孔内にケーシングパイプを掘進に合わせて降下、挿
入して孔壁の崩壊防止を図っている。
【0003】また、前記ボーリング孔の掘削方法として
は、例えばビット径をケーシングパイプの外径より少し
大きくして掘削するオーデックス工法等が知られている
が、この掘削の際には、堀屑を地表まで運ぶ等のことを
目的として、水にベントナイト、及びCMC等の化学薬
品(調整剤)を混合した泥水が用いられている。しか
し、この泥水が地盤中を透過してボーリング孔の近隣に
位置する井戸の井戸水に混入し、井戸水が汚濁されて不
衛生となることがあるので、最近では、泥水を使用せ
ず、且つビットにケーシングパイプの外径より少し大き
い孔径で掘進可能な拡縮ビット(S型ビット)を用いた
エアハンマ工法等も提案されている。
【0004】一方、上記の地盤の地質調査方法として
は、比較的硬い地盤の地表から地下に向けて掘削された
ボーリング孔内に、泥水や地下水等の水を満たした状態
でゾンデを降下させ、孔壁を構成する地盤の自然電位や
比抵抗等を測定することによって地質状態を調査する電
気検層が知られているが、この電気検層は、上記のよう
に比較的硬い地盤に掘削されているためにケーシングパ
イプが不要であって、前記孔壁が崩壊しにくいボーリン
グ孔を利用して行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気検
層を行うにはゾンデをボーリング孔内で支障なく昇降さ
せる必要があるため、上記のような従来の電気検層方法
においては、孔壁が崩壊しにくい比較的硬い地盤で構成
されている場合でしか電気検層を行うことができず、崩
壊性地盤で構成されている場合には電気検層を行えない
という問題点がある。
【0006】また、上記のように、ケーシングパイプを
挿入して孔壁の崩壊防止を図った場合においては、ボー
リング孔の掘削にエアハンマ工法等を用いれば、泥水を
使用しないために近隣の井戸水が汚濁することはない
が、孔壁を構成する地盤とゾンデを昇降させるボーリン
グ孔の内部とが前記ケーシングパイプにより遮断され、
しかも該ケーシングパイプは鋼等の導電性金属から構成
されているので、ケーシングパイプ内にゾンデを降下さ
せても正確な測定値を得ることができず、電気検層を行
えないという問題点がある。
【0007】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、ボーリング孔の孔壁が崩壊性地盤
で構成されている場合でも電気検層を可能とする電気検
層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段とするところは、第1に、ボーリング孔内でゾン
デを昇降させて地質状態を調査する電気検層方法におい
て、前記ボーリング孔内に、該ボーリング孔の孔径より
小径で且つ長さ方向に少なくとも1列の複数の検層用通
電孔を連設した電気検層用コンダクタパイプを挿入し、
該電気検層用コンダクタパイプの外周面と前記ボーリン
グ孔の孔壁との間に砂利を充填して砂利層を形成すると
共に、前記電気検層用コンダクタパイプ及び砂利層に水
を満たした状態で、前記ゾンデを電気検層用コンダクタ
パイプ内で昇降させることにある。
【0009】第2に、前記電気検層用コンダクタパイプ
がプラスチックからなることにある。
【0010】第3に、前記電気検層用コンダクタパイプ
の表面をプラスチックで被覆したことにある。
【0011】第4に、ケーシングパイプを挿入したボー
リング孔内に、前記ケーシングパイプの内径より小径で
且つ長さ方向に少なくとも1列の複数の検層用通電孔を
連設した電気検層用コンダクタパイプを挿入し、該電気
検層用コンダクタパイプの外周面と前記ケーシングパイ
プの内周面との間に砂利を充填した後、前記ケーシング
パイプをボーリング孔から引抜くことにある。
【0012】第5に、前記電気検層用コンダクタパイプ
が、その長さ方向に順次着脱自在に連結される複数のコ
ンダクタパイプ材からなることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、この実施の
形態に係る電気検層方法は、地表Aから地下Bに向けて
掘削されたボーリング孔1内に、該ボーリング孔1の孔
径より小径で且つ長さ方向に数列の複数の検層用通電孔
2aを連設した電気検層用コンダクタパイプ2を挿入
し、該電気検層用コンダクタパイプ2の外周面と前記ボ
ーリング孔1の孔壁1aとの間に砂利3aを充填して砂
利層3を形成すると共に、前記電気検層用コンダクタパ
イプ2及び砂利層3に水4を満たした状態で、ゾンデ
(地質検査器)5を電気検層用コンダクタパイプ2内で
昇降させて地質状態を調査するものである。
【0014】前記ボーリング孔1は、地表Aから地下B
に向けて所定深さまで掘削されたものである。前記電気
検層用コンダクタパイプ2は、円管状で且つ前記ボーリ
ング孔1の深さとほぼ同じ長さに形成されたものであ
り、前記ボーリング孔1内に挿入されている。また、そ
の外径はボーリング孔1の孔径より小さく形成されてお
り、該電気検層用コンダクタパイプ2の外周面とボーリ
ング孔1の孔壁1aとの間には、砂利3aが充填されて
砂利層3が形成されている。
【0015】前記ゾンデ5は、電気検層用コンダクタパ
イプ2内に挿入され、昇降自在に支持された所定形状の
ものである。また、前記電気検層用コンダクタパイプ2
には、長さ方向に数列の複数の検層用通電孔2aが連設
されており、該電気検層用コンダクタパイプ2及び砂利
層3には、水4が満たされている。
【0016】なお、ここで言うところの前記検層用通電
孔2aの1列とは、該検層用通電孔2aが電気検層用コ
ンダクタパイプ2の長さ方向に連設されてほぼ1列に並
んだ状態をいい、必ずしも一直線上に並んでいる必要は
ない。
【0017】また、前記水4としては導電性を有する水
であればよく、前記電気検層用コンダクタパイプ2内に
注水する等して満たせばよい。なお、前記ボーリング孔
1の掘削の際に地下水が噴出してきた場合には、この地
下水を利用すればよい。
【0018】このように、前記電気検層用コンダクタパ
イプ2及び砂利層3に水4を満たせば、電気検層用コン
ダクタパイプ2には検層用通電孔2aが形成されている
ので、該電気検層用コンダクタパイプ2内に挿入された
ゾンデ5と前記孔壁1aを構成する地盤との間が通電状
態となる。ここで、前記検層用通電孔2aは、電気検層
用コンダクタパイプ2の長さ方向に複数、連設されてい
るので、前記ゾンデ5を昇降させれば、ボーリング孔1
の深さ方向で連続的に電気検層を行うことができる。
【0019】この場合、精度良く電気検層を行うために
は、電気検層用コンダクタパイプ2を電気絶縁性として
おくことが必要であるが、その材質としては、例えば塩
化ビニール樹脂等のプラスチックを用いることができ
る。また、鋼等の導電性金属で構成する場合には、その
表面、すなわち外周面、内周面、及び検層用通電孔2a
の内面等を塩化ビニール樹脂等のプラスチックで被覆し
て電気絶縁性としておけばよい。
【0020】図1には、比抵抗法(二極法)によって電
気検層を行う場合を示したが、図中、C1は孔内電流電
極、C2は地表遠電極、P1は孔内電位電極、P2は地
表電位電極をそれぞれ示す。前記孔内電流電極C1及び
孔内電位電極P1は、共に前記ゾンデ5に配備されてお
り、地表遠電極C2及び地表電位電極P2は、それぞれ
地表A付近に接地されている。ここで、地表遠電極C2
及び地表電位電極P2は、電気検層用コンダクタパイプ
2の中心から検層用通電孔2aの列の方向へ延ばした延
長線上に共に接地されており、地表電位電極P2はボー
リング孔1の近傍に、また地表遠電極C2はボーリング
孔1から所定間隔をとってそれぞれ接地されている。
【0021】上記により電気検層を行うには、ゾンデ5
を昇降させ、孔内電位電極P1と地表電位電極P2の電
位差V、及び孔内電流電極C1と地表遠電極C2の間に
流れる電流Iの値を電気検層用コンダクタパイプ2の各
深さで測定すればよく、下記の数式〔1〕により算出さ
れる各深さの見掛け比抵抗ρに基づいて、ボーリング孔
1の孔壁1aを構成する地盤の地質状態を調査すること
ができる。 ρ=4πaV/I ・・・〔1〕 ρ:見掛け比抵抗(Ω・m) a:孔内電流電極C1と孔内電位電極P1の間隔(m) V:孔内電位電極P1と地表電位電極P2の電位差
(V) I:孔内電流電極C1と地表遠電極C2の間に流れる電
流(A)
【0022】上記の孔内電流電極C1と孔内電位電極P
1の間隔aとしては、各深さでそれぞれ3種類程度、例
えば0.25m,0.50m,1.00mとして測定を
行うのが望ましいが、この場合、孔内電流電極C1又は
孔内電位電極P1のいずれかを上記の間隔aとなるよう
にゾンデ5に3箇所設けておき、適宜切換え可能として
おけばよい。
【0023】以上、比抵抗法によって電気検層を行う場
合について説明したが、他のゾンデ5等を用いれば、自
然電位法等によっても電気検層を行うことができる。
【0024】このように、上記の電気検層方法によれ
ば、電気検層用コンダクタパイプ2の外周面とボーリン
グ孔1の孔壁1aとの間に砂利層3が形成されると共
に、電気検層用コンダクタパイプ2内でゾンデ5を昇降
させることができるので、前記孔壁1aが崩壊性地盤で
構成されて崩壊し易い場合でも、その崩壊が発生しない
状態で支障なく電気検層を行うことができる
【0025】なお、前記ボーリング孔1の孔径としては
150mm程度、電気検層用コンダクタパイプ2の外径
としては50〜60mm程度が適当であり、これらの深
さ又は長さとしては、数m〜数十mとすることができ
る。また、前記砂利3aの大きさとしては3〜5mm程
度が適当であるが、この場合、前記検層用通電孔2aの
大きさ又は幅は、砂利3aが通過して電気検層用コンダ
クタパイプ2内に入らないように、該砂利3aよりも少
し小さく形成しておくのがよい。さらに、電気検層用コ
ンダクタパイプ2の下端部は、地下Bからガスや地下水
等が噴出することがあるので、この実施の形態のように
閉塞しておくのが望ましい。
【0026】次に、上記の実施の形態に係る電気検層用
コンダクタパイプ2の施工方法について説明する。図2
及び図6〜8に示すように、この施工方法は、ケーシン
グパイプ6を挿入したボーリング孔1内に、前記ケーシ
ングパイプ6の内径より小径で且つ長さ方向に数列の複
数の検層用通電孔2aを連設した電気検層用コンダクタ
パイプ2を挿入し、該電気検層用コンダクタパイプ2の
外周面と前記ケーシングパイプ6の内周面との間に砂利
3aを充填した後、前記ケーシングパイプ6をボーリン
グ孔1から引抜くものである。
【0027】すなわち、図2に示すように、まず、既述
のエアハンマ工法等の従来技術により掘削してケーシン
グパイプ6を挿入したボーリング孔1内に、前記電気検
層用コンダクタパイプ2を挿入する。なお、ボーリング
孔1の掘削及びケーシングパイプ6の挿入は、上記のエ
アハンマ工法以外の他の従来技術を利用することもでき
るが、近隣に位置する井戸の井戸水の汚濁を防止するた
めには、エアハンマ工法等の泥水を使用しない方法を用
いるのが望ましい。また、前記ケーシングパイプ6も、
既存のものを使用すればよく、短いパイプ材を長さ方向
に互いに螺着したものや、溶接により連結したもの等を
用いることができる。
【0028】ここで、前記電気検層用コンダクタパイプ
2は、その長さ方向に順次着脱自在に連結される複数の
コンダクタパイプ材2bから構成するのが望ましく、こ
の場合、図3に示すように、各コンダクタパイプ材2b
の下端部に雄ねじ2cを形成すると共に、上端部に雌ね
じ2dを形成して互いに螺着できるようにしておけばよ
い。なお、コンダクタパイプ材2bの長さとしては、1
〜3m程度が適当である。このように、電気検層用コン
ダクタパイプ2を複数の短いコンダクタパイプ材2bで
構成しておけば、分割可能で運搬が容易であると共に、
電気検層用コンダクタパイプ2の長さをボーリング孔1
の深さに応じて所望の長さとすることができる。また、
既述したように、電気検層用コンダクタパイプ2の下端
部には、図2のように、下端を閉塞したコンダクタボト
ム2eを螺着して閉塞しておくのが望ましい。
【0029】前記検層用通電孔2aはスリット状に形成
されており、図4に示すように、各コンダクタパイプ材
2bの周壁の両極にそれぞれ2列ずつ連設されている。
そして、各列の検層用通電孔2aは、隣接する列の検層
用通電孔2aと互い違いに形成されている。この場合、
図3のように、コンダクタパイプ材2bの螺着部分に
は、検層用通電孔2aの列方向を一致させるための指示
マーク2f等を設けておくのが望ましい。なお、検層用
通電孔2aの形状としては、スリット状に限定されるも
のではなく、既述のゾンデ5を昇降させた際に各深さで
測定可能なように電気検層用コンダクタパイプ2の長さ
方向に連設されていれば、円状やその他の形状を採用で
きるが、前記砂利3aが通過しないように該砂利3aよ
りも小さく形成しておくのが望ましい。該検層用通電孔
2aは、また、電気検層用コンダクタパイプ2の長さ方
向に少なくとも1列、連設しておけばよいが、この実施
の形態のように電気検層用コンダクタパイプ2の両極に
連設した場合には、電気検層用コンダクタパイプ2を回
転させることなく、ボーリング孔1の左右2方向の電気
検層を行うことができる。
【0030】また、前記電気検層用コンダクタパイプ2
をボーリング孔1に挿入する際には、必要に応じて、図
5に示すようなコンダクタスイベル2g等を用いること
ができる。該コンダクタスイベル2gは、下端部に雄ね
じ2cを形成したパイプ材2hを、環状部材2iで回動
可能に支持したものであり、これを、コンダクタパイプ
材2bを互いに連結して所定長さとした電気検層用コン
ダクタパイプ2の上端部に螺着し、前記環状部材2iに
クレーンのフック等を引掛ければ、電気検層用コンダク
タパイプ2を吊上げ運搬することができる。
【0031】上記のようにして電気検層用コンダクタパ
イプ2をボーリング孔1内に挿入した後は、図6に示す
ように、該電気検層用コンダクタパイプ2の外周面と前
記ケーシングパイプ6の内周面との間に砂利3aを充填
して、図7に示すような砂利層3を形成し、次いで前記
ケーシングパイプ6をボーリング孔1から引抜けばよ
い。なお、ケーシングパイプ6を引抜く際には、図示し
ないケーシングスイベルを使用する等、公知の従来技術
を利用すればよい。
【0032】そして、図8に示すように、既述のように
前記電気検層用コンダクタパイプ2内に注水する等して
該電気検層用コンダクタパイプ2及び砂利層3に水4を
満たした状態で、電気検層用コンダクタパイプ2内にゾ
ンデ5を挿入して昇降させれば、図1のように電気検層
を行うことができる。
【0033】この場合、電気検層用コンダクタパイプ2
の上端部には、既述の地表遠電極C2や地表電位電極P
2の設置方向が容易に確認できるように、必要に応じ
て、図9,10に示すようなコンダクタヘッド2j等を
取付けることができる。該コンダクタヘッド2jは、パ
イプ材2hの下端部に雄ねじ2cを有し、且つ上端部の
両極にそれぞれ山型の突起2kを有するものである。な
お、電気検層用コンダクタパイプ2との螺着部分には、
前記2つの突起を結ぶ直線方向と、前記検層用通電孔2
aの列の方向とが一致するように、既述の指示マーク2
f等を設けておけばよい。
【0034】上記のようにして電気検層用コンダクタパ
イプ2を施工し、電気検層を行った後は、必要に応じ
て、既述のコンダクタスイベル2g等を用いて電気検層
用コンダクタパイプ2をボーリング孔1から引抜けばよ
い。この際、該電気検層用コンダクタパイプ2がプラス
チックで構成され、安価な場合には、引抜かずに残して
おいてもよい。
【0035】このように、上記の電気検層用コンダクタ
パイプ2の施工方法によれば、電気検層用コンダクタパ
イプ2の外周面と前記ケーシングパイプ6の内周面との
間に砂利3aを充填した後、前記ケーシングパイプ6を
ボーリング孔1から引抜くので、該ケーシングパイプ6
を引抜いた後でも、電気検層用コンダクタパイプ2とボ
ーリング孔1の孔壁1aとの間には砂利層3が形成さ
れ、孔壁1aが崩壊することはない。また、ケーシング
パイプ6を引抜く際、その内側は砂利層3であるので、
比較的小さい力で容易に引抜くことができる。さらに、
ボーリング孔1から電気検層用コンダクタパイプ2を引
抜いた後は、砂利層3だけであるので、前記ボーリング
孔1を再度、掘削する場合でも容易に行うことができ、
電気検層後のボーリング孔1を再利用することもでき
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の電気検層
方法によれば、ボーリング孔の孔径より小径で且つ長さ
方向に少なくとも1列の複数の検層用通電孔を連設した
電気検層用コンダクタパイプの外周面と前記ボーリング
孔の孔壁との間に砂利層が形成されると共に、電気検層
用コンダクタパイプ内でゾンデを昇降させることができ
るので、前記孔壁が崩壊性地盤で構成されて崩壊し易い
場合でも、その崩壊が発生しない状態で支障なく電気検
層を行うことができる。
【0037】請求項2記載の電気検層方法によれば、電
気検層用コンダクタパイプをプラスチックで構成するこ
とによって、該電気検層用コンダクタパイプを電気絶縁
性としているので、電気検層を精度良く行うことができ
る。
【0038】請求項3記載の電気検層方法によれば、電
気検層用コンダクタパイプの表面をプラスチックで被覆
することによって電気絶縁性としているので、上記請求
項2記載の発明と同様、電気検層を精度良く行うことが
できる。
【0039】請求項4記載の電気検層用コンダクタパイ
プの施工方法によれば、電気検層用コンダクタパイプの
外周面とケーシングパイプの内周面との間に砂利を充填
した後、前記ケーシングパイプをボーリング孔から引抜
くことによって、該ケーシングパイプを引抜いた後で
も、電気検層用コンダクタパイプとボーリング孔の孔壁
との間に砂利層が形成されるようにしたので、前記孔壁
が崩壊することはない。また、ケーシングパイプを引抜
く際もその内側は砂利層であるので、比較的小さい力で
容易に引抜くことができる。従って、電気検層の準備を
短時間で行うことができる。また、ケーシングパイプを
ボーリング孔から引抜き、さらに電気検層用コンダクタ
パイプを引抜いた後は、砂利層のみとなるので、ボーリ
ング孔を再度、掘削する場合でも容易に行うことができ
る。
【0040】請求項5記載の電気検層用コンダクタパイ
プの施工方法によれば、電気検層用コンダクタパイプ
を、その長さ方向に順次着脱自在に連結される複数のコ
ンダクタパイプ材で構成することよって、短いコンダク
タパイプ材に分割可能としているので、運搬が容易であ
ると共に、ボーリング孔の深さに応じて所望の長さとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る電気検層方法を示す縦断面概
略説明図。
【図2】図1の電気検層用コンダクタパイプを、ケーシ
ングパイプを挿入したボーリング孔内に挿入する様子を
示す側断面図。
【図3】図2の電気検層用コンダクタパイプを構成する
コンダクタパイプ材を互いに螺着する様子を示す要部拡
大側面図。
【図4】図3のD−D線拡大断面図。
【図5】コンダクタスイベルを電気検層用コンダクタパ
イプの上端部に螺着する様子を示す要部拡大側面図。
【図6】図2の電気検層用コンダクタパイプを挿入した
後、砂利を充填する様子を示す側断面図。
【図7】図6の砂利を充填して砂利層を形成した後、ケ
ーシングパイプを引抜く様子を示す側断面図。
【図8】図7のケーシングパイプを引抜いた後、電気検
層用コンダクタパイプ及び砂利層に水を満たした状態を
示す側断面図。
【図9】コンダクタヘッドを電気検層用コンダクタパイ
プの上端部に螺着する様子を示す要部拡大側面図。
【図10】図9のコンダクタヘッドの拡大平面図。
【符号の説明】
A 地表 B 地下 1 ボーリング孔 1a 孔壁 2 電気検層用コンダクタパイプ 2a 検層用通電孔 2b コンダクタパイプ材 3 砂利層 3a 砂利 4 水 5 ゾンデ 6 ケーシングパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−55781(JP,A) 特開 昭55−146072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01V 3/22 G01N 27/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボーリング孔内でゾンデを昇降させて地
    質状態を調査する電気検層方法において、 前記ボーリング孔内に、該ボーリング孔の孔径より小径
    で且つ長さ方向に少なくとも1列の複数の検層用通電孔
    を連設した電気検層用コンダクタパイプを挿入し、該電
    気検層用コンダクタパイプの外周面と前記ボーリング孔
    の孔壁との間に砂利を充填して砂利層を形成すると共
    に、前記電気検層用コンダクタパイプ及び砂利層に水を
    満たした状態で、前記ゾンデを電気検層用コンダクタパ
    イプ内で昇降させることを特徴とする電気検層方法。
  2. 【請求項2】 前記電気検層用コンダクタパイプがプラ
    スチックからなる請求項1記載の電気検層方法。
  3. 【請求項3】 前記電気検層用コンダクタパイプの表面
    をプラスチックで被覆した請求項1記載の電気検層方
    法。
  4. 【請求項4】 ケーシングパイプを挿入したボーリング
    孔内に、前記ケーシングパイプの内径より小径で且つ長
    さ方向に少なくとも1列の複数の検層用通電孔を連設し
    た電気検層用コンダクタパイプを挿入し、該電気検層用
    コンダクタパイプの外周面と前記ケーシングパイプの内
    周面との間に砂利を充填した後、前記ケーシングパイプ
    をボーリング孔から引抜くことを特徴とする電気検層用
    コンダクタパイプの施工方法。
  5. 【請求項5】 前記電気検層用コンダクタパイプが、そ
    の長さ方向に順次着脱自在に連結される複数のコンダク
    タパイプ材からなる請求項4記載の電気検層用コンダク
    タパイプの施工方法。
JP22212095A 1995-08-30 1995-08-30 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法 Expired - Fee Related JP2896874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22212095A JP2896874B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22212095A JP2896874B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0961540A JPH0961540A (ja) 1997-03-07
JP2896874B2 true JP2896874B2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=16777480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22212095A Expired - Fee Related JP2896874B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2896874B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4295162B2 (ja) 2004-04-27 2009-07-15 株式会社日立製作所 地下環境評価装置および方法
KR101203085B1 (ko) * 2012-07-27 2012-11-21 한국지질자원연구원 비분극 프로브 및 이를 포함하는 시추공 광대역 유도분극 검층기
JP7242035B2 (ja) * 2019-01-31 2023-03-20 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 磁場測定装置の回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0961540A (ja) 1997-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0656547B1 (en) Method and appparatus for surveying and monitoring a hydrocarbon reservoir
US7427863B2 (en) Method and system for calculating resistivity of an earth formation
US20090120691A1 (en) Systems and methods for guiding the drilling of a horizontal well
US7388381B1 (en) High resolution geoelectrical probe
JP2010145263A (ja) 地下水位の測定方法
CN106437692A (zh) 基于钻杆内管水位的深岩溶渗漏通道探测结构及方法
RU2248019C2 (ru) Способ контроля диаметра колонн, реализованных путем инжекции строительного раствора
JP2896874B2 (ja) 電気検層方法及び電気検層用コンダクタパイプの施工方法
CN205936593U (zh) 基于钻杆内管水位的深岩溶渗漏通道探测结构
JP2009122010A (ja) トンネル前方地盤内の地下水探査方法
JP3099025B2 (ja) 土留壁の漏水探査方法
KR102073331B1 (ko) 수직형 전기비저항 토모그래피 장치 및 이의 설치 방법
JPH10122935A (ja) 地下水位および地下水質の観測方法および観測装置
GB2119100A (en) A method of, and an apparatus for surveying a region of soil to which a stabilising chemical has been added
KR100284123B1 (ko) 다양한 각도의 시추공 전기 비저항 탐사방법 및 그 장치
CN213750357U (zh) 一种隧道地质超前预报物探仪
KR20040029828A (ko) 다중전극탐침봉 및 이를 이용한 시추공 방위 비저항탐사방법
US2310611A (en) Electrical exploration of geological strata
JP2922897B1 (ja) 電気検層法および電気検層装置
JPH10252369A (ja) 掘削装置
JP2002181953A (ja) 地盤の調査方法
Cerutti et al. Hands-on approach to groundwater system investigation: suggestions for new use of existing characterization tools
CN113960696A (zh) 综合物探的野外不良地质体填埋方法和试验方法
JPS60261822A (ja) 単孔式多深度地下水調査装置および方法
JPH0572348A (ja) 差動感度分布電気画像トモグラフイ法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees