JP2895788B2 - わさび風味乾燥野菜混ぜご飯の素の製造方法 - Google Patents

わさび風味乾燥野菜混ぜご飯の素の製造方法

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JP2895788B2 JP7320578A JP32057895A JP2895788B2 JP 2895788 B2 JP2895788 B2 JP 2895788B2 JP 7320578 A JP7320578 A JP 7320578A JP 32057895 A JP32057895 A JP 32057895A JP 2895788 B2 JP2895788 B2 JP 2895788B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、わさび風味乾燥野菜混
ぜご飯の素に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、炊いたご飯に混ぜ込む混ぜご飯
の素として様々な製品が知られているが、そのうち貯蔵
に便利なものとして、味付けされた粒状の乾燥野菜タイ
プのものがある。これを炊いたご飯に混ぜ込むと、乾燥
野菜はご飯の水分で適度に柔らかくなり、調味料のしみ
込んだ野菜がご飯にゆきわたり、調味料の一部がご飯に
混ざり、おいしい混ぜご飯を手軽に作ることができる。
この混ぜご飯の素は、野菜を細かく刻み、塩、砂糖、醤
油等の適当な調味料を加えて味付けした後に、加熱乾燥
させ、粒状にして製造される。このように調味料を生野
菜に予め混ぜてから乾燥させるのは、塩や砂糖等の固形
の調味料が野菜の水分で溶けて野菜になじみ易くなり、
更に液体調味料の水分も乾燥させる必要があるからであ
る。他方、わさびは食欲を増進し消化を促進する調味料
として知られ、ご飯と大変よくマッチし、ご飯のおかず
の調味料として好まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】わさびがご飯とよくマ
ッチすることから、混ぜご飯の素の調味料としてもわさ
びを用いることが考えられる。しかし、わさびの辛味成
分は常温でもゆっくりではあるが時間の経過とともに損
なわれ、熱が加えられれば急速に損なわれてしまうこと
から、加工する際に加熱することは望ましくない。ま
た、わさびの辛味成分は水分によっても損なわれ、水が
加わると時間の経過と共に辛味を失ってしまうという性
質を有する。従って、従来の混ぜご飯の素の製造工程に
おける水分の存在する味付け工程でわさびを加え、加熱
乾燥させることは適切ではない。更に、水が加わったわ
さびは揮発性を有するために、製造中、作業者の鼻や目
への刺激が強く、また、加熱乾燥させる際の製造工場か
らの排気は、近隣住民に不快感を与えるおそれがある。
また、わさびは強い辛味を有し、わさびの量が少しでも
多くなると辛すぎてしまうので、所定量の混ぜご飯の素
をご飯に加えたとき、混ぜご飯の辛味が所定の程度かつ
均一になるようにする必要がある。そこで、本発明の第
1の目的は、わさびの辛味成分が製造過程で損なわれな
い、風味のよいわさび風味乾燥野菜混ぜご飯の素の製造
方法を提供することにある。
【0004】また、本発明の第2の目的は、所定量の混
ぜご飯の素をご飯に混ぜれば、均一で所定程度の辛味を
得ることができるわさび風味混ぜ御飯の素の製造方法を
提供することにある。また、本発明の第3の目的は、特
別な装置なしで、工場の作業者や近隣住民の鼻や目への
刺激の影響の少ない、わさび風味乾燥野菜混ぜご飯の素
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、わさびの上記
性質を考慮して、野菜を加熱乾燥させた後に常温で、ま
た低湿状態で乾燥野菜にわさびの味付けを行うことによ
って、本発明の課題を解決したものである。また、乾燥
野菜に一定量のわさびを付着させることにより、所定量
の混ぜご飯の素をご飯に加えたとき、所定の辛味を有す
る混ぜご飯を得ることができるようにしたものである。
【0006】本発明にかかるわさび風味乾燥野菜混ぜご
飯の素の製造方法は、野菜を細かく刻む前処理工程と、
野菜を加熱乾燥する工程と、硬化油脂とわさびとを混合
して第1混合物を作る工程と、前記乾燥野菜と前記第1
混合物とを混合して第2混合物を作る工程と、前記第2
混合物にわさびパウダーを混合する工程とを有し、野菜
を加熱乾燥した後に、加熱することなく常温で野菜にわ
さびの味付けをするので、わさびの辛味を損なうのを回
避することができる。また、わさびと混合する前に野菜
を乾燥させ、また、水分なしでわさびの味付け工程を行
うので、わさびの風味を損なうのを回避することができ
る。また、硬化油脂は常温で流動状であり容易にわさび
を混ぜることができ、更に、乾燥野菜とも混ぜやすいの
で、製造工程が容易になる。また、乾燥野菜と硬化油脂
及びわさびとの第1混合物とを単に混合するだけで、わ
さびの味付けをすることができるので、短時間で手早く
簡単に製造することができる。更に、わさびに水分を加
えたり、加熱乾燥したりする工程がないので、わさびの
辛味成分の揮発を最小限に止めることができ、作業者の
鼻や目への刺激、更には、工場からの排気による近隣住
民への影響を、特別な装置の使用なくして防止すること
ができる。更に、硬化油脂の使用により乾燥野菜の表面
にわさびの膜が形成され、わさびが乾燥野菜に所定量だ
け付着されるので、包装容器から所定量の混ぜご飯の素
を取出してご飯に混ぜれば、所定程度の辛味を確保する
ことができる。また、これにより、例えば、混ぜご飯の
素を業務用の大袋に詰めた場合に、袋の中で乾燥野菜と
わさびが上方と下方に分離されるを防止することができ
る。更に、わさびが乾燥野菜に付着されているので、混
ぜご飯の素をご飯全体にゆきわたらせる間に、わさびが
徐々に溶けだし、ご飯全体で均一な辛味を得ることがで
きる。
【0007】本発明によれば、さらに、乾燥野菜に第1
混合物の粘性の膜を形成してから、わさびパウダーを、
硬化油脂に付着させるので、製造工程を容易にすること
ができる。更に、乾燥野菜の表面に形成された硬化油脂
の膜により、わさびパウダーを均一に付着させることが
できる。更に、油脂による第2混合物のべたつきがわさ
びパウダーによってなくなり、乾燥野菜の小片が互いに
付着してしまうのを防止することができ、粒状の混ぜご
飯の素を得ることができる。これにより、ご飯に混ぜる
ときご飯全体に振りかけてから混ぜることができ、わさ
びで味付けされた野菜の粒子をご飯全体に均一に混ぜる
のが容易になり、ご飯全体の辛味を均一にすることがで
きる。また、ご飯の熱で容易に溶けて辛味を即座に味わ
うことができる乾燥野菜に付着したわさびパウダーと、
ご飯の水分で徐々に溶けて辛味が出る硬化油脂によって
乾燥野菜に溶け込んだわさびとで、辛味及び香りの保持
時間を長くすることができる。
【0008】更に、本発明の実施の形態によれば、野菜
の前記前処理工程は、野菜に調味料を加える工程とを有
し、次にこの野菜を乾燥させる工程とを有するので、調
味量で野菜に味付けをする場合であっても、わさびが加
わる前に乾燥されるので、わさびの辛味が水分で失われ
てしまうのを回避することができる。
【0009】
【実施例】本発明の製造方法にかかる実施例を、例示と
して、京菜、より具体的には京菜漬けを使用した場合に
ついて説明する。図1は、わさび風味乾燥京菜混ぜご飯
の素の製造方法を示すフローチャートである。図1に示
すように、まず京菜漬けを洗浄した後(S1)、それを
細かく刻む(S2)。これを遠心脱水機(図示せず)に
入れて、余分な水分を脱水する(S3)。脱水された湿
った京菜に塩、砂糖、アミノ酸等の固形調味料を混ぜ合
わせ、残っている水分で京菜になじませる。また、所定
の液体調味料を加えて(S4)、混合する(S5)。次
いで、京菜の残りの水分及び液体調味料の水分がなくな
るまで、京菜を熱風で乾燥させる(S6)。また、別
途、所定量の硬化油脂であるヤシ油とわさびオイルとを
混合しておく(S7)。硬化油脂は、例えば、日本油脂
株式会社の商標名ダーケックス500であり、その融点
は摂氏約20°度で、従って室温で流動状であり、粘性
を有する。また、わさびオイルは、例えば、三栄化学株
式会社のわさびオイルNo.40034であり、液状であり、硬
化油脂より低い粘度を有する。また、これは酸化されに
くい性質を有する。
【0010】次いで、乾燥させた京菜と、硬化油脂及び
わさびオイルの混合物とを混合し(S8)、更に、京菜
のそれぞれの小片の表面に、硬化油脂及びわさびオイル
の混合物の膜が形成されるように攪拌する(S8)。次
いで、これに、京菜の表面に形成された硬化油脂及びわ
さびオイルの混合物の膜のべたつきがなく、京菜の各小
片が互いに付着しない粒状の混ぜご飯の素が得られる程
度に、また、適度な辛味となる程度の量のわさびパウダ
ーを混合する(S9)。わさびパウダーは、例えば、三
栄化学工業株式会社のサンコックワサビパウダーNo.233
08である。なお、硬化油脂の量は、京菜にわさびを付着
させるための必要な粘性、また、わさびオイル、わさび
パウダーのそれぞれの量は、辛味の程度、更に、べたつ
きの程度等を勘案して、適宜決定すればよい。上記製造
方法によって得られたわさび風味京菜混ぜご飯の素を、
水分と遮断するように、包装用袋等の密封可能な容器に
充填して封をする(S10)。本発明は、以上の実施例
に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発
明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明
の範囲内に包含されるものであることはいうまでもな
い。
【0011】本実施例では、例示として京菜を使用した
場合について説明したが、野菜の種類は京菜に限られ
ず、乾燥可能な野菜であれば他の種類の野菜であっても
よく、例えば、大根の葉、広島菜、野沢菜、にんじん等
であってもよい。また、本実施例では、わさびオイルと
わさびパウダーの両方を用いたが、これらのいずれか一
方を使用してもよい。わさびオイルのみを使用する場合
は、べたつきが残ることから、包装は、例えば、瓶詰め
にすればよい。他方わさびパウダーのみを使用する場合
は、予め硬化油脂をわさびパウダーに混合し、京菜に混
ぜ合わせて表面に付着させればよい。また、本実施例で
は、硬化油脂としてやし油を使用したが、酸化の遅い油
脂で、かつ常温で流動状の食用油脂であれば、他の種類
の油脂であってもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、わさびの辛味成分が製
造過程で損なわれない、風味のよいわさび風味乾燥野菜
混ぜご飯の素の製造方法を提供することができる。ま
た、本発明によれば、所定量の混ぜご飯の素をご飯に混
ぜれば、均一で所定程度の辛味を得ることができるわさ
び風味混ぜ御飯の素の製造方法を提供することができ
る。更に、本発明によれば、特別な装置なしで、工場の
作業者や近隣住民の鼻や目への刺激の影響の少ない、わ
さび風味乾燥野菜混ぜご飯の素の製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、わさび風味乾燥京菜混ぜご飯の素の製
造方法を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−225744(JP,A) 特開 平3−272668(JP,A) 特開 昭61−239854(JP,A) 特開 昭48−75772(JP,A) 特開 平3−67559(JP,A) 特開 昭55−71468(JP,A) 実開 平4−28088(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10 A23L 1/212 A23L 1/221 - 1/225

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜を細かく刻む前処理工程と、野菜を
    加熱乾燥する工程と、硬化油脂とわさびとを混合して第
    1混合物を作る工程と、前記乾燥野菜と前記第1混合物
    とを混合して第2混合物を作る工程と、前記第2混合物
    にわさびパウダーを混合する工程とを有するわさび風味
    乾燥野菜混ぜご飯の素の製造方法。
  2. 【請求項2】 野菜の前記前処理工程は、野菜を洗浄す
    る工程と、次いで、野菜を脱水する工程と、野菜と調味
    料とを混合する工程とを有すること、を特徴とする請求
    項1に記載のわさび風味乾燥野菜混ぜご飯の素の製造方
    法。
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