JP2895585B2 - ツヤ消しオーバーコートの塗工方法およびその装置 - Google Patents

ツヤ消しオーバーコートの塗工方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は飲食品、化粧品、医薬品等包装用のキャップ
シール箔等の包装材、特に医薬品用包装材料として有用
な包装用アルミニウム箔の製造及びその装置に関する。
[従来の技術] 包装用アルミニウム箔、特に医薬品錠剤、カプセル等
の包装用アルミニウム箔は通常第一次印刷、ツヤ消しオ
ーバーコート(以下、マットOPコートという。)、第二
次印刷、着色コート、クリヤーコート、検査、巾入れ、
検査の順でこれら工程を経て製品化されている。
この工程の中で第一次印刷、マットOPコート作業は第
2図に示す工程で行なわれる。
すなわちコイル状に巻かれている厚さ15〜20ミクロン
のアルミニウム箔のコイル21から印刷コート22で印刷
し、乾燥オーブン23内で乾燥した後、マットOPコート24
で印刷された上に表面保護のためのコートをし、再度乾
燥オーブン25を経て巻取コイル26に巻き取られる。
この場合、検査工程で発見されるアルミニウム箔包装
材の不良率はオーバーコート抜けによるものが多く、こ
の改善が必要とされていた。オーバーコート抜け(以
下、マットOP抜けという。)とは、樹脂分はコートされ
ているが、この中には顔料が抜けた状態を指す。
しかし、このマットOP抜けは、樹脂と顔料からなるオ
ーバーコート液(以下、マットOP液という。)をコート
する場合機械の運転中においてチェックすることは現実
的には不可能に近く、結局検査工程で発見された後でそ
の対策を講じていたのが現状である。
従来、このマットOPコートの装置は第3図に示すごと
く、マットOP液貯蔵タンク32(図には示されていないが
通常撹拌機でタンク内の均一化を図っている。)からマ
ットOP液循環ポンプ34を用い、フィルター35を経てイン
キパン31にマットOP液を循環させている。このインキパ
ン31には、ファニッシャーロール37が漬かった状態で回
転しており、これに接して回転しているグラビヤロール
38にマットOP液を供給している。このマットOP液はドク
ターナイフ39で過剰のマットOP液を落し、グラビヤロー
ル38とバックロール40の間を通るアルミニウム箔にマッ
トOP液を供給しコートする方法をとっている。
このような装置を用いてマットOP液をコートするとき
はどうしてもマットOP抜けが避けられず、その対策が必
要となった。このため樹脂の配合比(粘度)、ファニッ
シャーロール37とグラビヤロール38との接触圧、ファニ
ッシャロールの硬度、ドクターナイフ39の角度、ライン
速度(アルミニウム箔のコーティング速度)等各種の因
子の検討を行なった。そのそれぞれの対策について効果
はあるといっても決定的なものでなく根本的な解決法と
はならなかった。
[発明が解決しようとする課題] マットOP抜けは検査工程において発見され、それまで
の製造されたコート品は不合格となり、収率の低下のみ
ならず調整等のための時間を取られ生産性を阻害する原
因となっている。
本発明は、このようなマットOP抜けによる不合格率の
絶滅と装置の調整のための生産性の低下のないマットOP
の塗工法及びその装置の開発を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、アルミニウム箔に樹脂と顔料からなるマッ
トOP液を塗布するにあたり、マットOP液貯蔵タンクから
インキパンに戻すマットOP液をファニッシャーロールに
直接供給し、これをグラビヤロール、ドクターナイフを
経てアルミニウム箔に塗布することを特徴とするマット
OPの塗工方法に関するものであり、またマットOP液の貯
蔵タンク、マットOP液循環ポンプ、インキパンおよびタ
ンクとインキパンの間の循環パイプ、ファニッシャーロ
ール、ドクターナイフ付グラビヤロール、バックロール
からなるマットOP塗工装置において、マットOP液貯蔵タ
ンクからインキパンに戻すマットOP液をファニッシャー
ロールに供給せられる様にしたマットOP塗工装置に関す
るものである。
この際アルミニウム箔は一般的には15〜20ミクロンの
ものであるが、発明の本質から言えば厚さ、材質に特に
限定する要はない。
マットOP液に使用する樹脂、顔料、ビークルなどにつ
いても特に制限する要はなく、広く通常使用されている
ものを対象とすることができる。
本発明の特異な点としては、ファニッシャーロールは
インキパンのマットOP液に漬かっていないことにある。
マットOP液はマットOP液循環ポンプによりインキパンに
戻すのではなく、ファニッシャーロールに直接吹き付け
る(滴下の形も含めマットOP液を供給することを指
す。)ことである。したがって、インキパンは単にファ
ニッシャロールに吹きつけた時の余分のマットOP液を受
けることと、ドクターナイフで掻き落とされた余分のマ
ットOP液をマットOP液貯蔵タンクへ戻せる機能があれば
充分である。
ファニッシャーロールからグラビヤロールに移ったマ
ットOP液はアルミニウム箔と接し、バックロールでグラ
ビヤロールに押圧され、塗工される。
理解の便を計るため、一具体例を挙げ図面により更に
詳細に説明する。
第1図においてインキパン11はマットOP液をマットOP
液貯蔵タンク12に戻すための役目を持つにすぎない。こ
の場合マットOP液がインキパンのいずれにおいても滞留
がおきないように注意すべきでいる。
インキパン11よりマットOP液貯蔵タンク12へ戻ったOP
液は撹拌機13により顔料の沈降分離がないように常に撹
拌が行なわれる。この場合貯蔵タンクは液が滞留する場
所のない形状をとるべきである。
前述の従来法においてマットOP抜けが生じていた原因
の最大のものは、インキパンやマットOP液貯蔵タンクに
液の滞留する箇所があり、比重の重いマット材(顔料)
が沈降分離し、この顔料を含まないマットOP液が液の高
粘度のため不均一に流出し、マットOP抜けの原因になっ
ていたためである。
これを防止するためには顔料の沈降を防止するため液
を常時流動させることと、液の滞留する死角を作らぬこ
とが重要である。
かくすることにより充分に撹拌、混和されたマットOP
液は循環ポンプ14によりポンプアップされ、フィルター
15で大粒の粒子を分離した後ファニッシャーロール全体
に均等に供給するためのノズル16から直接ファニッシャ
ーロール17に吹きつけられる(必要量が供給されれば形
式は圧力をもって衝突するほど強力でなくとも良いこと
は明白であろう。)。マットOP液はファニッシャーロー
ル17からグラビヤロール18に供給され、余分の液はドク
ターナイフ19により掻き落され、インキパン11に落下す
るように配置されている。アルミニウム箔はこのグラビ
ヤロール面と接触(図示されていないがバックロールに
より圧迫される。)して塗工されて乾燥オーブンでマッ
トOP液が乾燥され、巻き取られる。
以上の説明からもわかるようにファニッシャーロール
17はインキパン11中のマットOP液に必ずしも接する必要
はなく、したがってインキパンの役割は余分に供給され
たマットOP液をOP液貯蔵タンクへ戻すための通路になっ
ているといえる。したがって必ずしもパンの形状を備え
ている必要もないものである。
[作用] マットOP抜けの原因を種々解析して本発明に到達し
た。
マットOP抜けの形状から原因を追及しようとしたが、
マットOP抜けの形状は一定しておらず、ピッチも一定せ
ずランダムであり、出現場所はコイルの両端部に多いこ
とが認められた。
また、泡の発生との関連の調査をしたが、グラビヤロ
ール上の泡で原因とする理由は少ないことも分かった。
ただ、顔料が均一に混合している場合には泡の生成は少
ないこと、泡中に顔料があるときは泡は不安定であるこ
と、消泡剤の添加はマットOP抜けの減少には効果がある
ことなどがわかり、ある程度泡がマットOP抜けに関係が
あることはつかめたが、ファニッシャーロールの泡の巻
き上げ防止策、ドクターナイフ部より落下するマットOP
液による泡の発生防止策をして泡を減少させてもマット
OP抜けは顕著に減少しなかった。
さらに原因をつめてみるとグラビヤロールからアルミ
ニウム箔へ転写の際、顔料のない樹脂液のみが転写され
ていることであり、つまりグラビヤロール上には顔料の
ないマットOP液があることを意味していることである。
また、顔料が均一に混入しているときは、泡の表面に
顔料が存在することになり泡の安定性を阻害し、泡の生
成を少なくすることは明らかである。
したがって、マットOP液に顔料を均一に混合した状態
に保持することが必要であるが、従来の塗工装置におい
てはこれらの問題について配慮があったとしても不充分
なものである。
本発明は、この問題をマットOP液の滞留する場所を消
滅させたこと、ファニッシャーロールへマットOP液の供
給を、OP液中へロールを浸漬することによって行なうの
ではなく、充分に撹拌されているマットOP液貯蔵タンク
から直後ロールに供給することによって解決したもので
ある。
[発明の効果] 本発明はアルミニウム箔に対するマットOP−印刷工程
において、トラブルの約半分の原因となっているマット
OP抜けを泡を作らず、泡を持ち込ませないこと、マット
OP液の滞留箇所を作らぬこと、撹拌しているOP液貯蔵タ
ンクからマットOP液をファニッシャーロールに直接供給
することにより、ほぼ完全にこの問題が解決でき、歩留
まりの向上、調整時間の省略が出来、生産性の向上が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のマットOP塗工装置の概念図である。第
2図はマットOP−印刷の工程図である。第3図は従来の
マットOP塗工装置の概念図である。 11……インキパン 12……マットOP液貯蔵タンク 13……撹拌機、14……OP液貯蔵ポンプ 15……フィルター、16……ノズル 17……ファニッシャーロール 18……グラビヤロール、19……ドクターナイフ 21……アルミニウム箔コイル 22……印刷コート、23……乾燥オーブン 24……マットOPコート、25……乾燥オーブン 26……巻取コイル 31……インキパン 32……マットOP液貯蔵タンク 37……ファニッシャーロール 38……グラビヤロール、39……ドクターナイフ 40……バックロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム箔に樹脂と顔料からなるツヤ
    消しオーバーコート液を塗布するにあたり、オーバーコ
    ート液貯蔵タンクからインキパンに戻すオーバーコート
    液をファニッシャーロールに直接供給し、これをグラビ
    ヤロール、ドクターナイフを経てアルミニウム箔に塗布
    することを特徴とするツヤ消しオーバーコートの塗工方
    法。
  2. 【請求項2】撹拌機を備えたオーバーコート液の貯蔵タ
    ンク、オーバーコート液循環ポンプ、インキパンおよび
    タンクとインキパンの間の循環パイプ、ファニッシャー
    ロール、ドクターナイフ付グラビヤロール、バックロー
    ルからなるツヤ消しオーバーコート塗工装置において、
    オーバーコート液貯蔵タンクからインキパンに戻すオー
    バーコート液をファニッシャーロールに供給せられる様
    にしたツヤ消しオーバーコート塗工装置。
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