JP2894851B2 - 壁面継目なし塗装方法 - Google Patents

壁面継目なし塗装方法

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JP2894851B2
JP2894851B2 JP1523691A JP1523691A JP2894851B2 JP 2894851 B2 JP2894851 B2 JP 2894851B2 JP 1523691 A JP1523691 A JP 1523691A JP 1523691 A JP1523691 A JP 1523691A JP 2894851 B2 JP2894851 B2 JP 2894851B2
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豊充 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁面の目地、クラッ
ク等を隠蔽塗装する壁面継目なし塗装方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建物の壁面を、複数の壁パネル等の壁材
を連続させて構成する工法が広く実施されている。この
工法では、壁材の継目部分に目地隙間を設けて建物の構
造材に取付け、壁パネル表面を目地の隙間も含めて塗装
し一体に仕上げる。しかし年月の経過による壁パネルの
伸縮等が原因で目地の間隔が変化し、この部分の塗装に
亀裂が生じ、ひどいときは塗装膜が脱落する等の事態と
なり建物の耐久性、美観上から問題となる。また、広い
面をコンクリート打ちして壁を形成するときも適当間隔
ごとに目地を設けることになり、やはり目地部分の塗装
に亀裂が生ずる問題がある。
【0003】上記の問題を解決する塗装方法としては、
例えば特公平2−13702号公報に開示された壁面の
継目なし塗装方法が知られている。
【0004】図3は上記従来の壁面継目なし塗装方法を
示す斜視図である。11a,11bは壁面を構成する壁
パネルであり建物の構造材に取付けてある。そして壁パ
ネル11aと11bとの継目には目地12の隙間が設け
てある。なお壁パネル11a,11bには必要により下
地塗装がされている。
【0005】そして壁面継目なし塗装方法は、目地12
部分に細幅の粘着テープ13を貼って目地12を覆う、
なお粘着テープ13の上面は離形性を有している。次に
粘着テープ13の上に粘着テープ13よりも幅広の寒冷
紗テープ14を張り、寒冷紗テープ14の上に寒冷紗テ
ープ14より広い面積にわたって弾性シール材15を帯
状に塗装し、その上に壁面全面にわたり一様に外装塗膜
(図示省略)を施して継目なし塗装した壁面を形成する
工法である。
【0006】上記の工程により形成した壁面では、粘着
テープ13の上面部分に寒冷紗テープ14をも包含して
施工した弾性シール材15は、粘着テープ13表面の離
形性のため粘着テープ13とは接着状態ではなく浮いて
おり、両者間に滑りが可能であるので、目地12の隙間
寸法が変化したときは、弾性シール材15は目地12の
隙間寸法より広い幅の弾性シール材15部分が目地12
の隙間寸法の変化分だけ伸縮すればよく、例えば、目地
12の隙間寸法が0.5mm、粘着テープ13の幅寸法
が10mmの場合は、弾性シール材15の目地部分(即
ち粘着テープ13の表面部分)が粘着テープ13の存在
しないときの1/20の変化率で伸縮すればよく、弾性
シール材15および外装塗膜に生ずる応力は緩和され、
容易に目地幅の伸縮に追従することができ継目部分の弾
性シール材15および外装塗膜に亀裂が発生することが
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来工法では、工程数が多く塗布量が増加し工事期間が長
くなり、コスト高となる。更に、溝掘り外壁の場合の様
な幅の狭い凹部目地部分での継目なし塗装ができないと
いった問題があった。
【0008】この発明は、上記従来の問題点を解消する
ために成されたもので、工程数を減少させ、かつ溝掘り
外壁の場合の継目溝部分のような狭い凹処部分の壁面継
目にも施工できる壁面継目なし塗装方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る壁面継目なし塗装方法は、壁面継目の幅より幅広の片
面粘着性、片面離形性を有する弾性テープを貼着して継
目を覆う工程と、弾性を有する目地補強塗膜を前記弾性
テープ幅より幅広に目地部分に形成して前記貼着した弾
性テープを覆う工程と、前記工程により形成した目地補
強塗膜部分を含め壁面を上塗り塗装する工程とを有する
ことを特徴とする方法によって、上記の目的を達成しよ
うとするものである。
【0010】
【作用】以上の構成により、目地等の壁面継目は弾性テ
ープが貼着されて覆われ、その上に弾性テープより広範
囲に目地補強塗膜が形成され、更に壁面と共に上塗り塗
装され壁面継目を隠蔽した継目なし塗装壁面が構成され
る。なお継目部分には弾性テープが貼着できるだけの平
坦部があれば施工可能であり、溝堀り目地にも継目なし
壁面を形成できる。
【0011】そして、弾性テープの片面離形性により、
弾性テープと目地補強塗膜との間には滑りが可能であ
り、壁面材の伸縮等により壁面継目の伸縮が発生しても
継目の幅より広い弾性テープ範囲の目地補強塗膜が継目
の伸縮寸法だけ(即ち小さい伸縮率で)伸縮すればよ
く、継目部分の上塗り塗装膜、目地補強塗膜そして弾性
を有する弾性テープに亀裂が発生することがない。
【0012】
【実施例】図1は、この発明に係る壁面継目なし塗装方
法の一実施例により仕上った壁面の一例を示す断面図、
そして図2は他の実施例により仕上った壁面を示す断面
図であり、両図で同一または相当部分は同一符号で示し
てある。両図を参照して工程・構成と効果を説明する。
【0013】壁面は複数の壁構造材で構成されており、
図では2枚の構造材の継目部分の断面を示す。1a,1
bは壁構造材である壁パネルであり、その縁は図1の例
では1段、図2の例では2段の段差を有している。なお
図2の実施例では壁パネル表面に下塗り2、中塗り3が
施されているが壁パネル表面の性状によっては下塗り
2、中塗り3は省略してもよい。壁パネル1a,1bは
不図示の釘によって建物構造材4に取付けられている。
そして壁パネル1aと壁パネル1bとの継目5には目地
としての隙間約3mmが設けてあり、また継目5の部分
は壁パネル縁部の段差により壁面表面より低く底幅約1
4mmの平坦溝部を形成しており、壁面の美観を向上さ
せる溝堀り外壁としての効果を持っている。勿論壁パネ
ル縁部に段差を設けず、継目部分も壁表面の高さを連続
させる構成としてもよい。
【0014】6は継目5の幅より幅広の12mm幅で片
面が粘着性加工ずみであり、他の片面がテープ基材の離
形性そのままの弾性テープである。継目5を覆う工程に
おいて、弾性テープ6はその粘着面を壁パネル側にして
継目5の隙間を股いで壁パネル1a,1bの表面に貼着
され、離形性を有する基材面を上にして継目5を覆って
いる。
【0015】7は弾性を有する目地補強塗膜であり、弾
性テープ6を覆う工程において、継目5部分の弾性テー
プ6上に弾性テープ6の幅より幅広に目地補強塗装して
形成してある。
【0016】8は上塗り塗装工程により形成した上塗り
塗装膜であり、目地補強塗膜7を形成した後、壁パネル
1a,1bの表面に連続して塗装し、継目5部分を隠蔽
して継目なし塗装膜面を形成している。実施例では着色
珪砂を混合した塗料を使用して形成してある。
【0017】次に好ましい弾性テープの選定とその性能
データ等につき説明する。種々の弾性テープを試作し、
その壁面パネルへの例えば20℃での粘着力ピーリング
テスト、テープの伸び率を比較した。、そしてこれらの
弾性テープを用いて異る目地幅に施工したときの目地補
強塗膜および上塗り塗膜に亀裂が発生するまでの伸び寸
法等の各種テストデータを比較検討した。その結果、壁
パネルのゼロスパンテンション(膜面に亀裂が生ずるま
での伸び寸法)としては初期値7mm以上、耐候性テス
ト後(サンシャインウエザメータ1000時間後)では
5mm以上であることが望ましく、また弾性テープ基材
の伸張率は300%以上であれば充分であることが確認
できた。
【0018】試作弾性テープの試験データの一部を、テ
ープ番号A,B,C,Dについて示す。表1はテープ仕
様データであり、表2には同右テープを使用した目地性
能データである。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】上記のテストデータでも示すように、弾性
テープには、未延伸ポリプロピレンを基材とし片面にブ
チルゴム系の粘着層を有するテープCがもっとも好まし
い。また片面は未延伸ポリプロピレン基材のままで離形
性を有しており、この基材による幅12mmの試作弾性
テープCを使用したとき、この発明の壁面継目なし塗装
方法は壁面継目幅6mmまでに施工して、充分な亀裂防
止効果が確認できた。なお目地補強塗膜はアクリル弾性
塗料を1平方メ−トル当り1.0kg塗装して形成した
ときでも好ましい結果がでた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る壁
面継目なし塗装方法によれば、壁面継目には弾性テープ
が貼着されて覆われ、その上に弾性テープより広範囲に
目地補強塗膜が形成され、更に壁面と共に上塗り塗装し
て壁面継目を隠蔽した継目なし塗装壁面が構成される。
なお継目部分には弾性テープが貼着できるだけの平坦部
があれば施工可能であり、溝堀り壁面目地にも継目なし
塗装壁面を形成することができる。
【0023】そして、弾性テープの片面離形性により、
弾性テープと目地補強塗膜との間では滑りが可能であ
り、壁面材の伸縮等により壁面継目の伸縮が発生しても
継目の幅より広い範囲の目地補強塗膜が継目の伸縮割合
より少ない伸縮割合で伸縮することにより、継目部分の
上塗り塗装膜、目地補強塗膜そして弾性を有する弾性テ
ープに亀裂が発生することがなく、建物の美観、耐久性
の向上に有効な壁面継目なし塗装方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例により形成した壁面の断面図であ
る。
【図2】 他の実施例により形成した壁面の断面図であ
る。
【図3】 従来の壁面継目なし塗装方法断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 壁構造材 4 建物構造材 5 継目 6 弾性テープ 7 目地補強塗膜 8 上塗り塗装膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面継目の幅より幅広の片面粘着性、片
    面離形性を有する弾性テープを貼着して継目を覆う工程
    と、弾性を有する目地補強塗膜を前記弾性テープ幅より
    幅広に目地部分に形成して前記貼着した弾性テープを覆
    う工程と、前記工程により形成した目地補強塗膜部分を
    含め壁面を上塗り塗装する工程とを有することを特徴と
    する壁面継目なし塗装方法。
  2. 【請求項2】弾性テープは未延伸ポリプロピレンを基材
    とし片面にブチルゴム系の粘着層を有することを特徴と
    する請求項1記載の壁面継目なし塗装方法。
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